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末っ子、Kei 0
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知的障害ある女子生徒に足蹴り「粗暴な言動、日常的」 神戸・デイサービス元指導員に罰金刑 神戸地裁判決神戸市北区の「放課後等デイサービス」施設で重度の知的障害がある女子中学生(15)を虐待したとして、暴行罪に問われた元指導員の男(51)に対し、神戸地裁は15日、求刑通り罰金20万円を言い渡した。 元指導員は、2020年5月14日、施設で女子生徒の足を蹴るなどの暴行をしたとされる。 神戸地裁は判決で、内部告発として提供された暴行の様子を撮影した動画について触れ、元指導員の言動は、「言うこと聞かない女子生徒に腹を立てて足蹴りしたと考えるのが自然だ」と判断。「児童指導員の立場でありながら、本件以外にも女子生徒に粗暴な言動を繰り返していたと認められ、悪質だ」と指摘した。 元指導員は「椅子を蹴ってケガをする可能性があったので、蹴るのをやめさせようとして足を出した。暴行ではない」と無罪を主張していた。 この施設では、同じ女子生徒を平手打ちしたとして、元施設長(45)も暴行罪で起訴され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。 この施設をめぐっては、神戸市が関連施設を児童福祉法などに基づき監査し、行政処分などを検討していたが、すでに廃園となっている。[ラジオ関西]廃園にまで追い込まれるほど酷い状況だったんですね。罰金でも、心の傷は癒えませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.03.12
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母親の他界後、生活保護打ち切り…「貧困少女」が直面する悲しい現実負の連鎖も…他人事ではない「貧困」問題 新型コロナの影響が長期化するなか、アルバイトができず、経済的な理由で生理用品が買えなくなるなど、日常生活に支障の出ている学生がどのくらいいるのか、「#みんなの生理」という任意団体が、高校生以上の学生を対象に調査を行ったところ、学生の約2割が「生理用品を買うのに苦労した」と回答したことが、大きな話題となっている。この影響を受け、生理用品の割引販売を始めることを決定した企業もあり、「貧困」は日本でも真剣に取り組んでいかなければならない重大な問題である。このような経済的困窮による生活環境の変化や、雇用など先行きへの不安など心理的負担で自ら命を絶つ人がいるのも現実だ。警察庁の統計に基づき厚生労働省が発表した2020年の自殺者数は、前年比912人増(約4.5%)の21081人であることがわかった。 格差社会や子どもの貧困、シングルマザー家庭などの問題に着目した作品を手掛けている漫画家のくりきあきこさんは、『ブレッチェン~相対的貧困の中で~』という作品で、片親家庭に育った高校生が母親の他界後、生活保護を打ち切られ、貧困にあえぎながらも生き抜く姿を描いている。まさに、昨今の状況をふまえると“二次元の話”とキッパリ割り切れないところがある。 本作の担当・三平さんに話を聞くと、「コロナ禍以前も、2007年には北九州で生活保護を受けられず、『おにぎり食べたい』と書き残して亡くなった52歳の男性、2012年には生活保護の申請をさせてもらえずにガスも電気も止められたマンションの一室で、失業中の姉と知的障害のある妹が病死・凍死するなど、痛ましい事件が続いています」と現実社会で起きた事件に触れた。 『ブレッチェン~相対的貧困の中で~』は貧困に苦しむ人を描いた単なるフィクションではなく、読む人にこの問題を考えるきっかけや、問題解決の糸口を見つけられるような作品であることがうかがえる。 また、「コロナ禍でどうしても自分のことで精一杯になりがちな今だからこそ、格差社会や子どもの貧困など、多くの人が気になっている問題を鋭い視点で取り上げた作品を通して、助け合いの大切さを再確認していただきたいです」と語った。 作品のサブタイトルに入っている「相対的貧困」という言葉は、国や地域の水準の中で比較した時に、大多数より貧しい状態で、所得でみると、世帯所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分(貧困線)に満たない状態のことを指し、これも社会問題のひとつであるという。 貧困は、経済的な困り事だけではなく、家庭生活全体におけるさまざまなことに影響を及ぼし、負の連鎖を起こしかねない。私たちが身近な問題として捉え、できることを早急に行う必要があるのではないか。現代ビジネス[YAHOO ニュース]貧困は深刻な事態ですね。政府ももう少しまともな論議に切り替えて頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.03.09
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入所者の年金書類放置、4人受け取れず 湯沢市の障害者施設 秋田県湯沢市は12日、市直営の障害者支援施設「皆瀬更生園」が入所者19人分の厚生年金受給に関わる書類を未処理のまま放置していたことを市議会全員協議会で明らかにした。うち15人は厚生年金の対象になっていなかったことなどから不利益は生じなかったが、残る4人は受け取ることのできる年金を受け取っていなかった。※この記事は「会員向け記事」です。電子版への登録が必要です。[秋田魁新報]受け取る年金を受け取れなかったことも市議会が公表しなければ分からなかったこの不条理。障害者施設の責任は重いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.03.06
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スマホ見せるだけで障害者運賃割引に JR各社や私鉄など、13日から全国で拡大JR西日本やJR東日本、私鉄各社などは、障害のある人が障害者手帳の代わりに見せて運賃割引を受けられるスマートフォン専用アプリの利用サービスを13日から一斉に始める。障害のある人の中には他人に障害者手帳を見られたくない人もおり、スマホアプリで負担感の低減を目指す。 サービスには、障害のある人も利用しやすいユニバーサルデザインのコンサルティング会社「ミライロ」(大阪市)が開発したアプリ「ミライロID」を活用する。利用者は自分の手帳をスマホで撮影し、手帳情報をアプリに登録。アプリを乗車時に係員に掲示すれば、運賃に実物の手帳を見せた際と同じ割引料金が適用される。[京都新聞]障害者でもスマホを上手に使いこなせないとですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.03.04
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<社説>コロナと障害者 課題に取り組む機会に コロナ禍のしわ寄せは社会的弱者に集中している。障害者も例外ではない。長く放置されてきた問題が背景となり、事態が深刻化している例が目立つ。この災いを課題に取り組む機会にしたい。 身体、知的、精神の区分を問わず、コロナ禍は障害者たちにも厳しい日常生活を強いている。 例えば、視覚障害者。外出先で声をかけてくれる人が減った。物に触れることを制限され、マスクも嗅覚を鈍くするため、ストレスが増すという。多くの当事者たちが働く鍼灸(しんきゅう)院やマッサージ業も客が激減し、解雇が相次いでいる。 施設で暮らす知的障害者は家族らとの面会が制限され、孤立感を募らす人が少なくない。作業所などに通う人も、施設の一時閉鎖で生活リズムを崩す人が多い。 地域で自立生活を営む障害者らは深刻だ。複数の介助者たちが交代で付き添うケースが多いが、一人でも感染の疑いが出れば、ローテーションが崩れてしまう。 これらとともに、長く未解決になっている問題が事態の深刻化を招いているケースがある。 精神科病院でのクラスター(感染者集団)の多発が一例だ。これまで三十病院以上での発生が確認されている。換気が十分ではない閉鎖病棟が一因とされている。患者の対応の難しさを理由に一般病院が患者の転院を拒む例も少なくなく、死亡例も出ている。 精神科病院から地域医療中心へ移った欧米諸国に比べて、日本は精神科の病床数が多く、入院期間も突出して長く、かねて問題視されてきた。こうしたことがクラスター多発の背景になっている。 自立訓練などの障害福祉事業所もコロナ禍で経営難に直面している。事業者への報酬は現在、利用回数を基にした日額(実績)払いで算出されている。利用者がコロナ禍で減れば、減収となる。だが固定費は重くのしかかる。事業者団体は、かねて市場原理的な日額払い制度の廃止を訴えてきた。 いずれも先延ばしにされてきた問題だ。コロナ禍は災禍だ。だが、こうした構造的な問題を解決する好機にもなり得る。政府は前向きな姿勢に転換すべきだ。 緊急に対処すべき課題もある。検査の徹底やワクチン優先接種の対象に障害者を加えることだ。障害者には健常者に比べ、手洗いやマスクの装着が難しい人が少なくない。すでに病院団体や当事者団体なども要望している。政府には待ったなしの対応を求めたい。[東京新聞]何事にも前向きな対応が政府には求められますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.03.03
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障害児支援 制度悪用した不正を見逃すな 障害のある子供が利用する「放課後等デイサービス」で、報酬の不正請求が相次いでいる。国や自治体は監視を強化しなければならない。 放課後デイは児童福祉法に基づき、自治体の指定を受けた施設が、小中高校や特別支援学校に通う発達障害、知的障害などの子供を放課後と休日に受け入れる制度だ。生活能力の向上が目的で、職員が工作や運動などを支援する。 読売新聞の調査では、不正請求で行政処分を受けた施設は2012年以降、179か所、総額約17億円に上った。職員の勤務記録や子供の利用日数を改ざんし、利用料を水増ししていた。 施設の利用料は1回1万円前後で、その9割を国や自治体が負担している。不正請求は、この支援制度を利用し、公金をだまし取る悪質な行為だと言えよう。 処分を受けた施設が、不正請求分の返還を求められたり、指定を取り消されたりしているのは当然だ。厳しく対処すべきである。 施設は年々増え、1万5000か所に上っている。利用者数も20万人を超えた。障害のある子供の居場所を求める声が高まり、従来の社会福祉法人などに加え、企業の参入が相次いだ。営利目的の事業者の増加も指摘されている。 同様の不正を行っている施設は他にもあるのではないか。国や自治体は調査を徹底すべきだ。 国は3年に1回、実地指導を行うよう自治体に求めているが、施設数の急増に追いついていない。東京都は7施設で計約3億円を不正受給した事業者に、一度も指導をしていなかったという。 厚生労働省も自治体の行政処分や不正請求の金額を十分に把握できていなかった。自治体の処分情報を迅速に集約し、悪質な事業者への対策に生かす必要がある。 施設のサービスの質も懸念されている。利用者にテレビを見せたり、ゲームをさせたりするだけの施設もあるという。職員による虐待のほか、施設の管理者が女児に自宅の犬小屋を清掃させていたケースなどもあった。 多くの職員を配置して、手厚く支援している施設ほど、経営は厳しい。国はサービス内容の充実度に応じて報酬額を決める仕組みの導入も検討すべきではないか。 悪質な施設の横行によって、優良な施設まで立ちゆかなくなることがあってはならない。 利用者側が悪質な施設をすぐに見抜くのは難しい。国や自治体は、実態調査や行政処分の情報などを適切に開示することが重要だ。[読売新聞]各制度を悪用した不正は、留まることを知らずして、早め早めの介入に対処が必要なんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.02.28
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父親が障害のある娘を誘拐し殺害、無理心中未遂に祖父が懺悔「私がすべて悪い」「朝の6時ころから夜9時過ぎまで一生懸命働いていた。週1日の休みの日にも、下の2人の子どもの学校や幼稚園の送り迎えをしていた家庭的な人だったのに……」 と容疑者の普段の様子を話すのは、近所の住人たち。 2月12日の午後2時50分ごろ、奈良県宇陀(うだ)市の調理師・徳谷(とくたに)和彦容疑者(36)は長女・奈那子ちゃん(享年10)が通っている特別支援学校まで行って、 「おばあちゃんたちに会わせに連れていってあげたいから、迎えにきました」 と教師に告げて、奈那子ちゃんを軽自家用車に乗せた。 知的障害と身体障害をもつ奈那子ちゃんは車イスが必要で、普段の送り迎えは、妻かデイサービスが行っていたという。 その後、行方不明になり、心配した妻が警察に捜索願いを出したところ、翌日未明に学校から約30キロ離れた「おおたき龍神湖」の道の駅の駐車場で、徳谷容疑者がひとり車に乗っていたところを発見された。この生活から逃れるために「死のうと」「ずぶ濡れ状態で、放心状態でうずくまっていました。そして、無理心中をほのめかしたのです」(捜査関係者) 徳谷容疑者はこう供述しているという。 「前日、父親と口ゲンカになって……。仕事が忙しくて、たびたび父親に叱られ、モメていた。この生活から逃れるために自殺しよう、死のうと思った。それで妻が介護で大変だったので、長女を道連れにしようとした。2人で湖に入ったが、自分だけが死にきれずに、崖によじ登って助かってしまった……」 言葉どおりに、奈那子ちゃんは午前7時前に湖で心拍停止の状態で見つかり、死因は溺死だった。 容疑者の直接の逮捕容疑は、生命身体加害誘拐の疑いだが、離婚や別居していない父親が、娘を誘拐とはどういうことなのかーー。 「たとえ身内、親子であっても、加害目的のために連れ出したということです。あくまでこれは逮捕の入り口であって当然ながら殺人容疑も視野に入っています(22日に同容疑で再逮捕)」(捜査関係者) 県教育委員会は記者会見で、 「家庭内のトラブルや相談は学校にはなく、容疑者や長女に不審な様子もなかった」 と困惑するばかりだったが、容疑者一家に何があったのかーー。事件の背景に“父親のパワハラ” 雪がぱらぱらと舞う、冷え込みが厳しい奈良北東部の自然豊かな集落に、徳谷容疑者が妻と3人の子どもと暮らしていた家がある。 自宅の敷地内にある和食店で働いていた容疑者は、近隣に住む父親、母親と2人の従業員で店を切り盛りしていた。 「容疑者の祖父も父親も料理人で、30年前にここに店を構え、父親を尊敬する容疑者が店を手伝っていたんです。普段の食事以外にも宴会や冠婚葬祭のときの食事、仕出し料理、出前もしているし、地域になくてはならない店」(近所の住民) 容疑者の妻は店では働かず、3人の子育てに専念していたようだ。 徳谷容疑者の中学校の同級生は、とても事件を起こすような人ではないと、こう話す。 「おとなしくて、優しくて、まじめで、まあまあイケメン。地味で、女子にモテてるということはなかったけど、陸上部の短距離で、部活に燃えているという感じやった」 別の近所の住人も、事件が信じられないと語る。 「若いのに、町内会の集まりにも積極的に参加しとった。神社の祭りの準備のときも、おとなしいけど、気さくで素直やね。近所のお祝いの宴を彼の店でやると、“おめでとうございます。今後も頑張ってください”などと手紙を添えた花輪をくれる、心遣いができる人やよ」 そんな好人物が悲惨な事件を起こしてしまった理由を、 「はっきり言って、父親のパワハラ」 と容疑者の父親を名指しするのは、一家を知る関係者。 「徳谷さんの父親は、昔気質の職人肌で仕事に厳しすぎる。特に身内にはね。さらに、最近は酒を飲みながら仕事をして、徳谷さんをお客さんの前で叱ったりしていました。 この1年はコロナ禍で宴会や葬儀や、お客さんも減っている。いい時代を知っとるから、その葛藤もあるんだろうけど」「私がすべて悪かった」 この関係者は、最近の容疑者の異変に気がついていたという。 「今までは、父親に怒られると、素直に“はい! はい!”と姿勢を正していたけど、近ごろは反抗ぎみだった。ストレスがたまっていたのか、顔色もよくなかった」 奈那子ちゃんの不幸な生い立ちを悲観していたのでは、と別の関係者。 「実は奈那子ちゃんの障害は先天的なものではなく、食中毒が原因という噂があってね。4歳になる直前に、店の残りものを家族で食べたら、あたって、高熱を出した……という話で。 奈那子ちゃんは、その前にも、家の風呂場で溺れたり、地域でお伊勢さん詣でをしたときに迷子になったりしたことがあった。 たった10年しかない人生なのに最後までかわいそうな子やった。湖の水はどんなに冷たかったやろうし、怖かったやろうなぁ」 障害のある娘を育てる苦労のうえに、父親の態度にいたたまれなくなった容疑者の心情は推して知るべしーー。 その父親(奈那子ちゃんの祖父)に話を聞くことができた。 「孫の奈那子が死んでしまったのも、息子が逮捕されてしまったのも、私がすべて悪かった……。反省というか、後悔しています……。奈那子を道連れにして、無理心中するところまで、あいつを追い込んでしまったとは、まったくわからなかった……。 確かに仕事も忙しかったやろうし、家に戻っても休まることがなかったんやろうな。そこまで思いつかなかった私が、悪かったんです」 そう涙ぐむ父親は、短髪に白髪が目立ち、マスクに前掛け、白いゴム長靴姿。事件でしばらく休んでいた店を、再開しようと準備をしていたときだった。 奈那子ちゃんの生い立ちについては、 「奈那子が食中毒で障害者になったのは違う。誰がそんなこと言うとるんですか? ある日、突然、高熱を出して急いで病院に連れて行ったら、難病やったんです」 その後遺症で障害に……と再び涙を見せた。祖父がいくら悔やんでも孫が帰ってくることはなく、息子もすぐに戻ってくることはないかもしれない。 《勝手ながらしばらくお休みさせていただきます》 という店先の貼り紙が取れるのはいつになるのかーー。週間女性PRIME[YAHOO ジャパン]事件の背景には色々な事情があったようでも、失った命が戻る訳もなく残念ですね。457万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.02.21
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発達障害児支援施設「りんけん」開設半年 発達障害のある児童生徒を支援する施設「まなび舎りんけん」(青森県八戸市)が昨年7月の開設から半年が過ぎた。利用している児童に対し、それぞれの特性に応じて作業療法士らが個別に訓練を実施。姿勢を保てるようになったり、情緒が安定してくるなど状態の改善につながっている事例が見られてきている。[東奥日報]コロナ禍の中で開設しつつ、通ってくる児童に改善が見られるのはこの上なく嬉しい成長ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.02.17
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成年後見 普及半ば 認知症や知的障害者の将来に不安認知症の高齢者や知的障害者など、判断能力が不十分とされた人を支える成年後見制度が2000年に創設されて20年が過ぎた。制度の普及は道半ば。財産管理に重点を置いた現在の制度に「もっと寄り添ってほしい」と福祉の視点を求める声もある。[日本海新聞]後見人制度がなかなか浸透しないのにもその制度の特色からして、やはり依頼する時期やタイミングの難しさもあるんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.02.15
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発達障害者の就労支援 警備会社がオフィス開設交通誘導やイベント警備を手掛ける「セキュリティロード」(宮崎市、齊藤慎介社長)が開設した同市江平西1丁目の「ディーキャリア宮崎オフィス」が、発達障害者の就労移行支援に取り組んでいる。仕事の模擬体験などのカリキュラムを提供し、利用者の就職活動をサポート。同オフィスによると、発達障害者に特化した就労支援事業は県内でも珍しいという。 セキュリティロードは地域福祉に貢献しようと事業を計画し、2020年5月に関連会社「エイジングファン」を設立。東京の障害福祉事業所とフランチャイズ契約を結び、1月4日に同オフィスでの事業を開始した。 コンサルタント業経験者などスタッフ5人が業務を担当。実際の職場を想定したトレーニングなどを行い、就職後も定期面談などを実施。現在は20代男性1人と40代女性1人の計2人が利用し、20代男性1人が体験通所している。同27日には仕事を通した人生設計についての講義があり、通所者2人がスタッフの話を熱心に聞き入っていた。 同オフィスの白坂武伸管理者は「障害者の適性や能力を踏まえ、希望に沿った仕事に就けるよう手助けし、職場に定着できるよう努めたい」と話している。[宮崎日日新聞]きちんとしたカリキュラムに沿った就労支援、将来的にも経験も生かせて役立ちますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.02.07
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クラスター発生 知的障害者施設の教訓は 千葉 我孫子 先月、新型コロナウイルスの集団感染=クラスターが発生した千葉県我孫子市の知的障害者施設がNHKの取材に応じました。施設内での感染防止策の徹底や入院調整が思うように進まなかったことを踏まえ、「入所者の体調の異変をいち早く察知し、接触を減らす対策を素早くとることが重要だ」と話しています。千葉県我孫子市にある知的障害者施設「みどり園」では先月、入所者と職員合わせて45人が感染するクラスターが発生し、1人が亡くなりました。先月21日を最後に新たな感染の確認はなく、施設では今月22日に感染の終息を宣言しています。こうした中、施設はクラスター対応の実情や課題について、ほかの施設などにも知ってもらいたいとして、NHKの取材に応じました。当時、施設では千葉県から派遣された医師や看護師からなる「クラスター等対策チーム」の指導を受けながら感染拡大の防止策をとりました。しかし、知的障害がある入所者の多くはマスクを着用することができなかったり、入所者が個室から出て防護服を着た職員に接触してしまったりするなど、障害者施設特有の事情から防止策の徹底が難しかったということです。また、先月中旬以降は病床がひっ迫していた影響で症状が比較的重い人を除いては入院できないケースが増え、現場の負担が重くなっていきました。さらに入浴や散歩など入所者の行動を大幅に制限する生活が長引くにつれ、入所者の中にはストレスからか、頭を壁に打ちつけるなどの自傷行為をしてしまう人も出て、対応の難しさを感じたということです。「みどり園」の吉野員史施設長は「感染が拡大する前の段階で、入所者の体調の異変をいち早く察知し、接触を減らす対策を素早くとることが重要だと感じた」と話していました。また、同じ法人が運営する系列の障害者施設に、退院した入所者の一部を一時的に受け入れてもらい、職員の負担を軽減することができたということで、「ほかの施設による支援は大変助かった。今回は系列施設に支援してもらったが、系列施設のない小規模な施設では協力先をどうやって見つけるのかが課題になると思った」と話しています。感染拡大防止に苦慮今回のケースでは、入所者のマスクの着用が難しいことなど、障害者施設特有の事情が感染拡大の一つの要因となりました。施設では感染が判明したあと、県の対策チームの指導のもとで、利用者どうしの接触を減らすなどの対策をとりました。具体的には、原則、入所者に個室で過ごしてもらったうえ、感染リスクが高いとされた入浴や歯磨きといった日常生活の介助を中断するなどしました。しかし、多くの入所者がマスクを着けることが難しいうえ、個室から出てきてしまう入所者もいて、感染防止策の徹底を図るのは困難だったといいます。個室で一人一人食事をとってもらうことが望ましいと考えていましたが、介助なしでは食事をとれない入所者が多かったため、個別に対応するだけの職員は確保できませんでした。このため感染防止策をとったうえで、複数の入所者の食事の介助を同じスペースで同時に行わざるを得なかったといいます。吉野施設長は「マスクをすることや咳エチケットを守るなど、対策を理解することが利用者には難しく、生活をともにするユニットの中で感染の歯止めがかからない状況となってしまった」と振り返りました。入院できないケース相次ぎ「施設療養」も施設では、感染した入所者の入院を希望していましたが、医療機関の病床のひっ迫に伴って入院できないケースも相次ぎました。感染が発覚した先月上旬には感染した入所者の多くが入院できたということです。しかし、中旬になると、医療機関の病床がひっ迫し、症状が比較的重い人などを除いては入院できないケースが多くなったということです。最終的に、感染した入所者38人のうち入院できたのはおよそ4割の15人にとどまり、職員たちはいわば「施設療養」となった入所者のケアに追われることになりました。当時の状況について吉野施設長は「入所者全員が感染してしまうのではないかと思うような不安な毎日だった。医療の素人のわれわれが看護する形となり、非常に厳しいと感じた」と振り返りました。一方、入院先が見つかったケースでも、入所者の搬送に想像していた以上の手間がかかったといいます。入院した15人のうち救急車の手配がつかなかった10人については、施設の職員2人で搬送しました。周辺の病院に受け入れ先が見つからなかったときには、100キロ以上離れた千葉県南部の病院に片道2時間半をかけて搬送したということです。搬送の際にはそのつど施設の車の座席をビニールで覆う作業が必要で、こうした準備も2人がかりで30分以上かかったということです。入所者の「自傷行為」増加も感染拡大の防止を最優先にした生活が長期化するにつれ、入所者の行動にも変化があらわれたということです。施設では、毎日決まった日課をこなすことで入所者の心の安定や生活のリズムを保ち、コミュニケーションを密にとって自宅での生活のような環境づくりを目指してきました。しかしクラスターが発生してからは状況が一変し、入所者たちは入浴や散歩などが全面的に中止され、個室の中にとどまることを余儀なくされました。知的障害のある入所者は、急激な生活の変化に戸惑いや不安を感じ、ストレスからか、壁に頭をぶつけたり自分で頭をたたいたりする自傷行為が目立つようになったといいます。こうした状況を重く見た施設では、仮に感染が確認されている入所者であっても、防護服などを着たうえで寄り添って声かけなどを行い、できるかぎりのケアに努めたということです。吉野施設長は「感染を広げないという一点に集中するしかなく、生活の質を落とさざるを得なかった。今後、感染症対策とのバランスを取りながら入所者の生活の質を少しずつ戻していきたい」と話しています。“ほかの施設との連携が有効”困難な状況が続く一方で、有効だと感じたのがほかの施設との連携でした。施設では同じ法人が運営する系列の障害者施設に支援を求め、退院した入所者の一部を一時的に受け入れてもらいました。これによってクラスターの現場で対応に当たる職員の負担を軽減することができたということです。また、職員から「家族に感染させるのを避けるため自宅以外に宿泊したい」という要望が出たことを受けて、職員が安心して体を休めることができる宿泊場所も提供してもらったということです。退院者や職員を受け入れた施設の運営法人「大久保学園」の千日清常務理事は「『みどり園』では感染が拡大しているさなかだったので、退院する人を一時的に預かることができれば、混乱も少しは緩和するのではないかと思い受け入れを決めました」と話していました。吉野施設長は「ほかの施設による支援は大変助かった。今回は系列施設に支援してもらったが、系列施設のない小規模な施設では協力先をどうやって見つけるのかが課題になると思った」と話しています。【NHK NEWSWEB】経験からの学びは大きいですね。地域毎で連携した支援体制が必要になってきますね。453万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.01.23
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グループホームのニーズ高まる 親亡き後 障害ある子支える場に障害のある子を持つ親にとって切実なのが、「親亡き後」の問題。自分が高齢になって体が動かなくなったり、亡くなったりした後の子どもの行く末を不安に思う親は多いが、入所施設の確保は簡単ではない。残された子を支える場として、地域の人に見守られながら少人数で共同生活を送る「グループホーム」のニーズも高まっている。 「このままでは共倒れになると思った」。約三年前、重度の知的障害がある次女(44)を障害者施設に入所させた埼玉県の男性(79)は振り返る。次女は食事や風呂などで全面的な介護が必要。男性と妻(78)が約四十年間、自宅で世話をしてきたが、二人とも高齢になり、限界を迎えた。 近くの社会福祉法人が運営する施設で、まずは七年ほど前からショートステイを利用してみた。他に調べた施設と比べて、職員らの対応が良く、自由度も高いことが気に入り、男性は「自分たちに万一のことがあったとしても、ここになら次女を任せられる」と感じたという。 だが入所に際し、月約五万円の利用料とは別に、五百万円の寄付金を求められた。「入所を希望する皆さんから頂いている」と施設長。家庭を持つ長女に、次女の世話で負担をかけることはできない。男性は「安心料だと思って」五百万円を払い、次女を入所させた。「親に金銭的な余裕があるかどうかで、子どもの行く末は変わる」と話す。 重い障害のある人は、主に同居する家族が訪問介護や通所施設などの福祉サービスを利用しながら在宅で介護している。だが、親が亡くなれば、子どもは行き場を失いかねない。そうならないよう、「グループホーム」が残された子の生活を支えている例もある。 重度の知的障害がある森ひろみさん(43)は約一年前、二人暮らしだった母親を亡くした。今は三重県伊勢市のグループホーム「ぱれっと」で他の障害者の女性二人と一緒に暮らしている。ぱれっとは、森さんが約二十五年前から通う市内の作業所と同じNPO法人「ステップワン」が運営。森さんの行く末を心配した母親からの相談を受け、約七年前に開設された。森さんはその直後に入居していたため、母親の死後も生活の場に困らずに済んだ。 森さんは、日中は作業所で働き、夕方、ぱれっとに帰る。夕飯作りなど身の回りのことは、「世話人」の職員らが行う。一カ月の利用料は食費や光熱費などを含め約五万円。月約九万円の障害年金と、月一万六千円の作業所の工賃もあるため生活費に困ることはない。入居時の一時金や寄付金なども不要だ。森さんは「グループホームでの暮らしは楽しい」と言う。 市は二年前から、重度の障害者を受け入れるグループホームなどに運営費を補助。同NPOも年間約百七十万円の補助金を受け、夜間に配置する世話人の人件費などに充てている。理事の宮崎吉博さん(71)は「高齢化で親亡き後の問題は深刻になり、グループホームの重要性が高まっている。行政からの補助があってこそ成り立つ」と指摘する。ぱれっとの設立費用は地元住民から寄せられたバザー品やチャリティーコンサートの売り上げなどで賄った。「地元の人たちの支えも大きい」と話す。[東京新聞]親亡き後の暮らし、やはり地元住民や行政の支えも必要ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.01.20
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最愛の人に「死にたい」と言われたら? 絶望を経験した親子の“奇跡”SNSなどでも活躍している作家・岸田奈美さんは、中学生のときに父親を亡くし、弟には知的障害があります。また、岸田さんが高校生のときに母親が大動脈解離の手術の末、下半身が不自由となり車いす生活に。 そんな状況でも、ずっと笑顔でいたお母さんでしたが、ある日、絶望に耐えられなくなり、「死にたい」と娘である岸田さんに告白します。 岸田さんが答えた言葉は「ママ、死んでもいいよ」でした。絶望の中にある人とどう向き合うのか、ある家族のストーリーです。 ※本稿は、岸田奈美著『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)から一部抜粋・編集したものです。母に「死んでもいいよ」といった日大阪にある、落ち着いたとは口がさけてもいえない喫茶店、新聞社の記者さんの取材を受けていたときのことだ。 両どなりでは、4人組のオバチャンたちが、怒濤のおしゃべりをくり広げていた。会話の8割が「ちゃうねん」「そんでな」「聞いた話なんやけど」からはじまっていた。 こっちの記者のおしゃべりも、負けていなかった。 「岸田さん、ヤフーニュース見ましたよ」 その日、わたしと母にまつわる話が、ネットニュースでとり上げられていたのだ。 「お母さんに『死んでもいいよ』っていうなんて、すごいですね」 ぴたり。急にオバチャンたちが、静まり返った。 待て待て待て。 「しかもパスタ食べながらいったんでしょ。しっかりしてるなあ」 わたしをほめる記者に、悪気がないことはわかっていた。しかし情報の切りとり方がやばいので、風評被害がやばい。わたしの視界で認識できる限りのオバチャンは、口元に手を当てて、わたしを凝視していた。いやちょっとは遠慮してくれ。 わたしは決して、パスタを食べながら、母親に死ねといった娘ではない。母が倒れる。生存率20%の手術わたしは、母と弟の3人家族だ。中学生のころに父が心筋梗塞で急逝した。4歳下の弟は、生まれつきダウン症で知的障害があった。 母と弟は性格がとても似ている。いつも穏やかで、優しい。わたしの役割は、そんなふたりを父に代わって、アホな言葉とバカな行動で、とにかく笑わせることだった。わたしたち家族はそうやって、明るく楽しくまわっていた。 わたしが高校1年生のとき、自宅で母が倒れた。 「ご家族の責任者は、どなたでしょうか」救急車で運ばれた先の医師がいった。 かけつけてくれた祖母は高齢で、わたし以上に呆然としていた。弟は、むずかしいコミュニケーションをとることができない。 母はすでに、意識不明だった。 「わたしです」反射的にいった。責任とは程遠いほど、震えた声だった。 「お母さまは極めて重症です。このまま手術をしても、手術中に亡くなる確率は80%を超えます」 「……手術をしなかったらどうなるんですか」 「数時間後にかならず亡くなります」 手術をするならば、同意書にサインを、と求められた。わたしは、迷ってしまった。 父と最期の会話が叶かなわなかったことを、わたしはずっと後悔していた。このまま手術室に入って死んでしまうくらいなら、一時的だったとしても、最期にゆっくり話す時間をつくってもらった方がよいのかもしれない。 そんなことを、思ってしまったのだ。 でも、結局、母の命をあきらめることなんてできなかった。わたしは祖母と一緒に、同意書へサインした。 本来なら、未成年のわたしではなく、判断は祖母にゆだねられるべきだったのだと思う。でも、この先、母とともに生きていく時間が長いのは、子どものわたしだ。わたしが後悔しないように決めた方がよいという医師の思いやりが、本当にありがたかった。 もし、祖母がひとりでサインしていたとしたら、わたしは祖母にすべてを背負わせることになっていたかもしれない。 6時間もの大手術のあと、母は一命をとりとめた。集中治療室で、眼を覚ました母と話した。安心やら疲労やらなんやらで、腰が抜けそうになった。「死んだ方がマシだった」?でも、命と引きかえになったものもある。母は下半身の感覚をすべて失った。一生歩けなくなったのだ。 「車いす生活になるけど、命が助かってよかったわ」 母は笑っていた。あのときホッとしたわたしを、わたしはなぐってやりたいといまでも思う。 母はそれから2年間、入院した。それまで歩けていた人が、急に歩けなくなるというのは、想像を絶する苦しみだ。ベッドから起き上がるどころか、寝返りすらも打てない日々が続いた。毎日、毎日、母は車いすに乗り移る練習をくり返していた。 「大丈夫やで」という母は、大丈夫ではなかった。 ある日、高校からの帰り道、病院へお見舞いに行ったときのことだ。その日も母はめちゃくちゃ元気だった。 「じゃあまた来るから」と病室を後にして、携帯電話を忘れたことに気がついた。引き返すと、病室でだれかがわんわん泣いていた。 まさか母なわけないよな、と思った。そのまさかだった。 「もう死にたい」母の声が聞こえた。聞いているのは、看護師さんのようだった。 「歩けないわたしなんて、ヒトじゃなくて、モノになったのと同じ。子どもたちにしてあげられることもない。生きてても仕方ない」 ああ、母は本当は、とっくに限界を越えていたのだ。早くかけ寄って、なぐさめないと。でもわたしは一歩も、動けなかった。 「死んだ方がマシだった」 母の本音を聞いて、息ができなくなった。わたしのせいだ。 わたしが手術の同意書にサインをしなければよかった。生き地獄に、母を突き落とすこともなかった。どうしよう、とり返しのつかないことをしてしまった。「死にたい」気持を肯定すること母にようやく、外出許可が降りるようになった。母は、わたしが病室の外で聞いていたことを知らなかった。わたしばかりが焦っていた。だから、ふたりで街へ出かけようといった。母が好きなお店に行けば、きっと元気になってくれる。そう思った。 母はとても喜んでくれた。でもそれも、最初のうちだけだった。 駅に到着したまではよくても、地上へ出るためのエレベーターが見つからなかった。ようやく見つけても、故障や節電で動いておらず、駅員さんを探して30分もさまよった。 人ごみで、車いすが何度も歩いている人にぶつかった。 「すみません」「ごめんなさい」「通してください」わたしたちは、何度もくり返した。楽しみにしていたお店は、ぜんぶ階段があったり、通路がせまかったりして、車いすでは入ることができなかった。歩いていたときは、こんなの気づかなかったのに。 さんざん歩きまわったら、身も心もヘトヘトになった。ようやく入れるカフェを見つけ、席についてパスタとジュースを注文すると、途端に母は泣き出してしまった。 「ママと一緒にいたら大変やんね。迷惑かけてごめん」 「そんなことないで」 「あのね、ママね、ずっと奈美ちゃんにいえなかったことがあるねん」 なんとなく、いいたいことはわかっていた。 「ほんまは生きてることがつらい。ずっと死にたいって思ってた」 あんなに優しくて明るかった母が、わたしの前で泣いた。母の涙を最後に見たのは、父のお葬式だ。知人から「つらいと思うけど、母親のあなたが泣いたら子どもたちが不安になるから、見えるところでは泣かないで」といわれたことを、律儀に守っていた母だ。 「そんなこといわないで」「死なないで」そういう言葉は、ひとつも口をついて出てこなかった。わかっていた。そんな言葉がなんの力にもならないほど、母が絶望していることを。 わたしは、運ばれてきたパスタをパクパク食べながらいった。なにかしていないと、わたしの方が泣いてしまいそうだった。 「ママ、死にたいなら、死んでもいいよ」 母はびっくりしたように、わたしを見る。 「死ぬよりつらい思いしてるん、わたしは知ってる」 母を追いつめたのは、手術同意書にサインしたのはわたしだ。わたしが母の死にたいという気持ちを、否定してはだめだ。 そう思って、いった。でも情けないことに、母の顔を見ていると「やっぱり死んでほしくない」というわたしの本音もわき上がってくる。 パスタを食べながら、続けた。 「もう少しだけわたしに時間をちょうだい。ママが、生きててよかったって思えるように、なんとかするから」 「なんとかって……」 「大丈夫」 でまかせだった。不安そうな母に、わたしは笑っていった。 「2億パーセント、大丈夫!」でまかせが“ドリームジャンボ級”の奇跡にでまかせは少しずつ、本当に少しずつ、現実になっていった。わたしは母が生きていてよかったと思える社会をつくるため、福祉と経営を一緒に学べる日本にひとつしかない大学へ進学した。そこで、ふたりの学生と出会い、株式会社ミライロの創業メンバーになった。3年後、母を雇用した。 母は見違えるほど、明るくなった。「歩けないなら死んだ方がマシ」ではなく「歩けなくてもできることはなんだろう」と、わたしと母は考えるようになった。 絶世の聞き上手だった母は、入院していたとき、病室に見舞客がたえなかった。最初は友人や親戚ばかりだったのだが、いつの間にか、看護師や理学療法士なども集まってくるようになった。 みんな母に話を聞いてもらいたいのだ。予約表なるものがベッドサイドに登場したとき、わたしは度肝を抜かれた。それは絶対に仕事にした方がいい、というわたしの説得により、母は猛勉強の末、心理セラピストになった。 いまでは聞き上手どころか話上手にすらなってしまい、年間180回以上の講演をしている。さらに手動装置を使い、手だけで車を運転する免許まで手に入れ、車をひとりでブイブイ運転するようになった。 「死んでもいいよっていわれたら、生きたくなった」母は笑う。 この一連の話が、ネットニュースでとり上げられたというわけだ。 「2億パーセント大丈夫。死にたい母に娘が放った言葉とは」 こんなタイトルだったと記憶している。よく聞かれるのは、2億パーセントという数字がどこからやってきたのか、だ。母に本音を打ち明けられた、あの日。わたしは母の肩越しに、壁にはられたポスターを見ていた。 宝くじ ドリームジャンボ2億円。 人はパニックになったとき、視界に入った一番大きな数字にすがりつくのかもしれない。最大限の大丈夫を伝えたかったわたしが選んだ数字が、2億だった。ただそれだけ。ドリームジャンボ級の奇跡が、ここで起こったというわけなのだ。 PHPオンライン衆知[YAHOO ニュース]家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった [ 岸田 奈美 ]生きている以上、修業が続きますね。その時々でまた器を大きくして受け入れることなんでしょうね。452万アクセス逹成しております。いつもありがとうございます。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.01.16
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発達障害への対応手厚く 旭川・新療育センター19日オープン肢体不自由や発達障害の子どもを医療面などで支援する「道立旭川肢体不自由児総合療育センター」の建て替え工事が完了し、19日に「道立旭川子ども総合療育センター」としてオープンする。増加傾向にある発達障害の患者が入る部屋や、専用のリハビリ室を新たに備えるなど、機能を充実させた。新センターの周知につなげようと、ロゴマークも作成した。 同センターは肢体不自由児療育が中心の一般病棟への受け入れや外来診療を行ってきた。診療科目は小児科や整形外科、歯科など6科。 前回の改築から約40年経過したため、道は約44億円をかけて2017年に新施設を着工。昨年9月に完成した。新施設は鉄筋コンクリート造2階建ての約5900平方メートル。1階には診察室や外来の受付があり、2階に一般病棟を設けた。定員は一般入院が45人、親子入院が15組。旧施設は8月以降に解体し、駐車場で活用する考えだ。【北海道新聞】 19日にオープンする道立旭川子ども総合療育センター親子入院できる設備があるのは有難いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.01.08
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知的障害者の笑顔見たい SON高知・矢野さんに大臣賞スポーツの場 地道に提供 知的障害者の社会参加を支援するスペシャルオリンピックス日本(SON)・高知の理事長、矢野泰彦さん(74)=高知市百石町3丁目=がこのほど、障害者の生涯学習支援活動功労者として文部科学大臣賞を受賞した。2003年に活動を始め、「アスリートの喜ぶ顔が見たい」と地道に続けてきた努力が認められた。 スペシャルオリンピックス(SO)は1968年、知的障害のある人にスポーツの場を提供し、社会参加を応援しようと米国で設立され、その後、各国に広まった国際組織。この記事は有料記事です。【高知新聞】文部科学大臣賞、素晴らしいですね。地域にこういう方が一人いるだけで生活が生き生きとしてきますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.12.22
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校舎にエレベーター26% 全国の公立小中、文科省調査文部科学省は10日、全国の公立小中学校におけるバリアフリー化の調査結果(速報値)を公表した。2階以上の校舎のエレベーター設置率は26・2%で、車いすなど移動に配慮が必要な児童生徒や教員が在籍する学校に限っても40・1%にとどまった。 障害者や高齢者の移動を円滑にする改正バリアフリー法が5月に成立し、文科省が全国2万8131校の5月時点の状況を調査。うち6451校で移動に配慮が必要な児童らが在籍していた。公立小中では近年、発達障害などの子どもが増えており、担当者は「バリアフリー化を進め、あらゆる障害に対応することが必要だ」としている。 [高知新聞]最近は給食を運ぶ為にもエレベーターが利用されていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.12.06
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知的障害者の外出支援、ガイドヘルパーの養成講座 名古屋・西区の社福法人古屋市西区新福寺町の社会福祉法人「よつ葉の会」が、一人で外出することが難しい知的障害者に同伴して支援する「ガイドヘルパー」の養成講座を十四日から開く。障害者が施設へ通ったり、遊びに行ったりする時の“相棒”として社会参加を支える仕事だが、ヘルパーの数は足りていない。講座も定員割れになることが多く、法人の担当者は「空き時間にでき、福祉の仕事の入り口にもなる」と参加を呼び掛ける。[中日新聞]空き時間にできるお仕事とて、やはり人間相手なのできちんとした心構えに自覚が必要ですね。441万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.10.31
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【房総豪雨1年】仮復旧、戻った笑顔 土砂崩れ発生の障害者施設 居場所確保へ地域超え連携 千葉市緑区 昨秋の房総豪雨で被害を受けた千葉市緑区大木戸町の知的障害者施設「ガーデンセブン」。仮復旧が終わり、入所者らに笑顔が戻っている。施設同士の協力で一時避難先が円滑に見つかり、日常生活へのこだわりが強い入所者らのために職員たちが奔走した成果。今回は連携がうまくいったが、複数の施設が同時に大規模被災したらどうするのか―。福祉関係者たちの模索が始まっている。 昨年10月25日正午ごろ、ガーデンセブン裏のコンクリート擁壁が高さ約15メートル、幅約30メートルにわたり崩れ落ちた。大量の土砂や泥水が窓ガラスを破り室内へ流れ込んだ。ガスや水道の管も土砂でつぶれ、居住棟は利用できなくなった。入所者は一時的に自宅に戻ったり現場から離れた棟で過ごしたりしたが、2週間が経過しても慣れた居住棟に戻るめどは立たなかった。 ガーデンセブンは知的障害のある30代~60代の男女40人が生活。保護者の高齢化などにより、自宅で生活できない人がほとんどだった。同区内の別の施設から連絡を受けた県知的障害者福祉協会の千日清事務局長(62)は「他の施設で入所者を受け入れる体制を整えなければ」と、すぐに協会に加盟する県内約250施設へ被害状況を報告。支援を求めた。 豪雨に先立つ房総半島台風(15号)の広域停電で、各施設は地域を越えて被災施設に物資などを提供。「お互いに助け合って乗り越えよう」との意識が高まっていたことが功を奏した。千日事務局長からの“SOS”に20施設が反応。受け入れの連絡が返ってきた。ガーデンセブンの大原淳一施設長(57)は「円滑に見つかり良かった」と感謝する。 入所者は県内各地の避難先へ。職員たちも連日、足を運んだ。「入所者の多くは環境の変化に弱い」と大原施設長。知的障害者は特定の職員の前でしか落ち着いた様子を見せなかったり、毎日細かく決まった手順で生活することを求めたりとさまざま。食べ物はもちろん、使うコップや座るいす、手元に置くぬいぐるみの位置などにも強いこだわりがある。 職員は投薬などの医療的支援だけではなく、入所者一人一人のこだわりやくせを避難先に丁寧に引き継いだ。施設回りも居住棟が仮復旧する6月下旬まで、約8カ月間続けた。大原施設長は「環境の変化でストレスを感じないよう、どんなに小さなことでもできる限り情報共有した」と説明する。 同協会は昨年の一連の自然災害を受け、今年8月に「災害対策委員会」を設置した。知的障害者施設の情報を集約、発信する事務局が被災した場合に備え、県域ごとに拠点を整備し、行政との連携や地域ごとに被害情報を集めるシステムを構築していく方針だ。 同協会を挙げて施設間の協力体制を充実させるのは、そうせざるを得ない背景もあるから。千日事務局長は「知的障害者の問題は内輪で解決しなければという意識が強い。障害の特性を理解されることは少なく、『避難所にも行きづらい』という現状を知ってほしい」と話した。[千葉日報]土のう袋が積まれ仮復旧工事が完了した崩落現場の状況を説明する大原施設長=千葉市緑区様々な経験を重ねながらも、より良い地域の連携が培われてゆくのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.10.17
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知的障害者施設で入所者が重体 パンをのどに詰まらせる 神奈川県は18日、県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で入所者の男性がパンをのどに詰まらせる事故があったと発表した。男性は病院に搬送されたが、意識不明の重体。県は園の対応に問題がなかったか調査する方針。 県などによると、同日午前10時10分ごろ、職員が食堂の配膳室のおわんにあったパン2個がなくなり、男性が食べたことに気づいた。寮へ誘導した際、男性が苦しそうにし、チアノーゼ状態で倒れたという。 パンは他の入所者のために家族が用意したもので、職員は昼食の準備のため配膳室を出入りしていた。付近に別の職員はいなかったという。 園長は「大きな事故を起こし、利用者と家族におわびしたい。一刻も早い回復を祈りたい」と謝罪。普段、配膳室は施錠しており、食事準備の際も徹底するなど対策を講じるとしている。 [カナロコ]飲食に関しては、細心の注意が必要ですね。意識が戻られること、祈るばかりですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.10.16
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交流サロンで防災ワークショップ地域住民が防災について学ぶワークショップが、胆振の安平町で行われました。ワークショップは自閉症の子どもを持つ安平町の青木明子さんが災害時に障害者が避難できるよう開設したコミュニティーサロン「みんなの家」で行われました。 4日は地域の住民20人ほどが参加し、はじめに停電を想定して施設に備えてある発電機の使い方を確認しながら実際に使ってみました。また、講師として招かれた東北大学災害科学国際研究所の定池祐季助教から室内の動線が確保されているかなどをふだんの生活のなかで見直していくことも大切だと教わりました。このほか断水していても調理できる野菜ジュースを使ったリゾットや切り干し大根のあえ物などを作って全員で試食しました。 参加した住民は「発電機を動かすのは初めてでした。万一のときはこの施設に来るので心強いです」と話していました。コミュニティーサロンを開設した青木さんは「こうしたワークショップを冬場も行うなどして、防災についてより広く知ってもらいたい」と話していました。 北海道 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]貴重な体験が行われましたね。実際に、こうしたワークショップが冬場も実現できるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.09.26
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「福祉避難所」模索続く 台風10号で佐賀県内7市町開設佐賀県内で2万人以上が避難した今月初めの台風10号に関し、高齢者や障害者らを対象にした「福祉避難所」が県内7市町で開設された。1人1人の障害の特性が違う中で、よりきめ細かい配慮が必要なケースも多い。当事者からは設備の充実や備品の確保だけでなく、避難所内の静かな環境といったさまざまな改善を求める声も上がった。 佐賀新聞社の取材で、台風10号の接近に伴い福祉避難所を開設した自治体は、佐賀市、武雄市、三養基郡の基山町、みやき町、杵島郡の大町町、江北町、白石町。開設していない市町でも、配慮が必要な人に対して指定避難所内にスペースを設けた自治体もあった。 福祉避難所は高齢者や障害者、妊産婦といった配慮が必要な人を受け入れる避難所で、市町が指定する。県内では7月末時点で、高齢者福祉施設や保健センターなど147施設あり、市町が必要と判断した場合に、施設の管理者に開設を要請する。 このうち佐賀市は今回初めて、4カ所で福祉避難所を開設し、介助者を含む77世帯186人が避難した。 避難者の中には、バッテリーの充電が必要な人工呼吸器を使用する人が4人いたという。医療機器の利用者には安定した電源の確保が課題になる。開設した福祉避難所のうち非常用電源がある施設は1カ所しかなく、全員を案内した。市の担当者は「停電で不測の事態が起きないように対応した」と当時を振り返った。 障害のある人や家族は、福祉避難所の開設を「万が一に備えて安心した」と評価する一方、障害の特性はさまざまで、設備や運営面に関しては、さらなる改善を求める声も上がる。 車いすを利用する船津正弘さん(64)=佐賀市=は今回、市に問い合わせて福祉避難所でのベッドの利用を希望したが「足りるかどうか分からない」という回答があり、避難を諦めたという。車いすで寝ることになる可能性があったためで「同じ体勢が長く続くと生じる『床ずれ』は大きな問題。死に至るケースもある」と配慮を求めた。 全盲と知的障害がある息子がいる佐賀市の世戸亜希さん(46)は「いろんな音が聞こえるとストレスになる」と静かな環境を求める。また「手で触ることが目の代わり」と周囲に触れながら移動するため、「施設内が清潔であることも重要」と訴える。 世戸さんは、そうした配慮の有無を懸念し、避難しなかったという。「高齢者と障害者では配慮する側面が異なる。障害のある子の中には、声を上げたり、夜寝られなかったりする特性もある。同じ福祉避難所でもスペースを分けるなどの配慮があれば」と述べた。佐賀新聞LIVE[YAHOO ニュース]福祉避難所も模索を重ねながらより良い環境を整えてゆくのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.09.19
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新型コロナウイルス感染症の新たな感染発生に備えた障害児者への支援体制について新型コロナウイルス感染症に係る障害児者への対応について、県では、施設等でクラスターが発生した場合の応援職員の派遣や、家族等の支援者が入院で不在となり在宅での生活が困難となった場合の短期入所での受け入れ等、新たな感染発生に備えた支援体制を構築することとしました。今後、県と千葉県知的障害者福祉協会及び千葉県身体障害者施設協議会との間で締結した協定により、三者で連携して障害児者の新型コロナウイルスの感染に対応してまいります。[千葉県]コロナ以外でも、災害時の支援等も同様、対応して頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.09.05
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聴覚障害の母がダウン症次男を切りつけた孤独と誤解ダウン症で重度の知的障害のある次男(36)を包丁で殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた母親(70)に大阪地裁堺支部は7月、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。聴覚障害があり、生まれつき耳が聞こえない母親。〈心が苦しかった〉。法廷では手話を交え、事件への後悔と次男への愛情をにじませた。無理心中に至った2人の孤独と思い込み。裁判長は「境遇を踏まえると、あまり非難できない」と述べた。手話で〈謝りたい〉 昨年10月20日、堺市中区の自宅。その日は次男が通う作業所は休みだった。 包丁を取りに台所に向かった母親。背中に包丁を隠したまま次男と向かいあうと、そのまま首を切りつけた。腕をバタバタと動かして抵抗する次男の姿に、涙があふれた。それでも再び、包丁で切りつけた。 自らの首も切った。数時間後に意識が戻ると、近くに住む姉にファクスを送った。「たすけて」-。 大阪地裁堺支部で開かれた母親の被告人質問。「息子はどういう存在か」。弁護士がこう問うと、手話を交えながら説明し、目を赤くした。〈かわいい子〉。被害者である次男には、顔を見て自分のしたことを〈謝りたい〉と訴えた。 証人として出廷した長女によると、「(次男は)母親の言うことだけは『分かった』と素直に聞いていた」。親子仲は良好だったという。 一命をとりとめた次男は事件後、施設で暮らしている。事件の影響からか、母親の存在を怖がる一方、その身を案じることもあるという。自殺とどまった理由 2人に何があったのか。 判決などによると、母親には長女、長男、次男の3人の子供がいた。平成25年に長女、29年に長男が独立すると、以降は次男と2人で生活。次男との意思疎通は簡単な手話で行われていたが、自力では入浴や排泄(はいせつ)ができない次男の身の回りの世話は、母親が一人で行っていた。ただそんな母親も、徐々に精神に不調をきたすようになっていた。 事件の3カ月前。次男が作業所の旅行で家を空けた日を見計らい、自殺しようと思い、行く当てもなく電車に乗った。ある駅で降りてしばらく歩いていると、深い谷にかかる橋にさしかかった。橋から身を投げようとしたが、それ以上は体が動かなかった。 〈とにかく心が苦しかった〉。公判で母親が当時を振り返った。なぜ自殺を踏みとどまったのか。理由は次男の存在だった。自分が死んでしまうと〈息子が1人になる〉。 長女は母親について「悩みや困りごとを相談できない性格」と述べた。数年前に亡くなった夫との不和により、「思っていることを抱え込むようになってしまったのかな」。一方的な思い込み 厳しい生活だった。それでも親子は互いを信じ、何とか生きていた。だが事件直前、決定的ともいえる出来事が起きた。 日本年金機構から母親宛てに届いた通知。親子の生命線だった障害年金の受給額に関するものだ。母親は2カ月に1度、約16万円を受け取っていたが、10月以降は約2千円減額される。そんな内容だった。 しかし、いつまでたっても次男宛ての通知が届かない。実は今回、年金が減額されるのは母親だけで、次男への通知は届くはずがなかった。 ただ母親の受け止めは違った。「次男の年金が打ち切られる」。生来の性格からか、年金口座や生活費の管理を任せていた長女にも相談しなかった。 次男の年金が止まれば、収入のおよそ半分を失う。「このままでは2人で生活ができない」。早合点からの思い込みだった。次男を1人にはできない。将来を悲観した母親は、無理心中を決めた。「自分を大切に、長生きを」 今年7月17日。大阪地裁堺支部は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の有罪判決を言い渡した。 「少なくとも半年程度、精神的に追い詰められていた」。安永武央裁判長は判決理由で、母親の心情をこう推し量った。身勝手な犯行を指弾する一方、「2人の境遇や生活状況を踏まえると、自殺する際に次男を殺そうとしたことはあまり非難できない」とした。 最後に、安永裁判長は裁判員からのメッセージを読み上げた。「2人とも死なずに済んだことは本当に良かった。困ったことがあれば周りに相談し、自分を大切にして長生きしてください」。法廷で母親は目元をぬぐっていた。[産経新聞]母親の障害年金の減額通知に、途惑い、錯乱状態になったことは間違いないですね。ご無事で本当に良かったです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.08.10
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奈良県知的障害者施設協会様がコロナ第2波、第3波に備え職員研修をオンライン化障がい福祉専用オンライン研修サービス「スペシャルラーニング」を提供する、株式会社Lean on Me(リーンオンミー、本社:大阪府高槻市、代表取締役:志村駿介)は、奈良県知的障害者施設協会様に「スペシャルラーニング」の無償提供をご案内し、2020年7月から8月までの2か月間、同協会に加入する全ての施設の職員様に、同ツールを用いたオンライン研修に取り組んでいただくこととなりました。 [PR TIMES]全国の障害者施設協会にも是非加入して頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.08.01
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西都障害者施設4人感染、重症者なし 利用者ら40人検査西都市内の障害者支援施設で、職員2人と知的障害がある入所者2人の計4人が、新型コロナウイルスの感染が確認されたことが30日、分かった。26~28日に県が実施したPCR検査で判明し、重症者はいない。30日は施設利用者ら約40人が同検査を受けており、31日以降に結果が判明する。(全文は朝刊または携帯サイトで)[宮崎日日新聞]一人感染者が出ると利用者全員の検査が強いられるのも、大変なことですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.07.23
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札幌障害者暴行死1年 息子の夢「自立」支援諦めぬ 被害者の母・妙子さん 訪問介護事業を再開札幌市東区で重度の障害がある山下茂樹さん=当時(35)=が、介護で訪れた男(25)に暴行を受け、死亡した事件から20日で1年。山下さんの母妙子さん(64)が、息子を含めた障害者支援のため介護事業所を開設し、加害者の男を雇用した中で起きた事件だった。周囲からは厳しい目にさらされたが、息子と願った自立の夢を捨てず、支援を再開している。 介護用の車いすが行き来できるマンションの一室で、テレビアニメのアンパンマンを見るなど伸び伸びと過ごしていた。「シゲはとても良い表情をしていた」。妙子さんは1人暮らしを始めた茂樹さんの姿を思い浮かべて涙ぐんだ。 茂樹さんは生後間もなく、重い運動機能障害と知的障害があることが分かった。言葉は使えず、表情や動作で感情を表現していたが、妙子さんは息子の障害を「マイナスに捉えていた」。茂樹さんが中学を卒業した後は、介護施設に入所させるものと考えていた。 転機は2004年。社会福祉法人で働いていた妙子さんは視察で訪れたノルウェーで、重度の心身障害者がヘルパーの介助により、日常生活を送る姿を目の当たりにした。「息子の人格を尊重していなかったことに気付かされた」 19年1月、周囲からの「無謀」との声を押し切り、障害者の自立に向けた介護事業所を設立。茂樹さんら障害者が在宅支援を受けながら、1人暮らしできる環境を整えようと決めた。自分や夫が高齢となり、茂樹さんを介護できなくなった場合の準備でもあった。 茂樹さんはその年の6月から1人暮らしを開始。日中は妙子さんの施設に通い、夜は自宅で訪問介護を受けながら過ごした。「シゲは本当に楽しそうだった」 しかし、1カ月半後に事件は起きた。加害者の男は、妙子さんが信頼して選んだ職員。抵抗できない茂樹さんを一方的に殴り、死亡させた。男は逮捕後の道警の調べに対し、「寝ている時間なのに騒ぐから殴った」などと供述した。「なぜ、このようなことを…」。妙子さんは事件から1年が過ぎようとする今も、気持ちの整理がついていない。 加害者の雇用主としての責任も問われ、札幌市は妙子さんの事業所を営業停止処分にした。通りすがりの人からは「人殺しの事業所」とののしられた。それよりもショックだったのは、同じ障害のある子を育てる親からの言葉。「こんなことになるから、1人暮らしはさせられない」。事件が障害者の自立にブレーキをかけたのではないかと悩み続けた。 それでも営業停止の処分が明けた6月、事業を再開した。妙子さんの目には、1人暮らしを満喫する息子の笑顔が焼き付いている。「ここでやめるのは簡単。でも、シゲと『やろう』って約束したから」。障害者が自分らしく生きていける社会を目指し、模索を続けていくつもりだ。 <ことば>札幌市東区の障害者暴行死事件 2019年7月、札幌市東区のマンションの一室で、山下茂樹さんが訪問介護職員の男に顔を数回殴られるなどの暴行を受け、死亡した。男は傷害致死罪で起訴され、今年1月に札幌地裁で開かれた裁判員裁判で起訴内容を認め、懲役5年(求刑懲役6年)の判決を受けた。男は控訴せず、刑は確定している。[北海道新聞]山下茂樹さんの遺影を前に、息子への思いを語る妙子さん膝の上には、茂樹さんが大好きだったぬいぐるみを載せていた 信頼して選んだ職員による息子さんへの暴行死。あれから一年経ったんですね。新たな一歩が息子さんの供養にもなると信じてお母様には想いを貫いて頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.07.13
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社説成年後見制度20年/生活支援に重点を移そう認知症や知的障害などで判断能力が不十分な人を支援する成年後見制度が始まって20年がたった。介護保険とともに高齢社会を支える「両輪」として期待されたが、その利用は伸び悩んでいる。 後見人が強い権限を持つことで、当事者の自由な生活が制限されるのではないかとの懸念が払拭(ふっしょく)されず、国民の間に十分な信頼感が育たなかった結果と言える。 成年後見制度は、禁治産、準禁治産制度を廃止して2000年4月に創設された。家庭裁判所が弁護士や親族などから後見人(判断能力に応じて保佐人、補助人)を選任。判断能力が不十分な人を支援し、財産管理や福祉サービスの手続きを行う仕組みだ。 厚生労働省などによると、認知症の人や貯蓄が乏しく家族の援助も得られない独居高齢者が増加する中、制度による支えが必要な人は数百万人に上るとみられる。 しかし、18年末時点の利用者は約22万人。内閣府の認知度調査によると、制度の内容を知っていると答えた人は半数に届かなかった。 利用が進まない最大の原因は、後見人の力が強く、原則として財産に関する全ての法律行為を代理できることだ。実際に、「財産が目減りするとして住宅のバリアフリー改修を拒まれた」「意に染まない施設に入所させられた」など、本人の意思を無視して物事を決められたとの苦情が少なくない。 まずは弁護士や司法書士などの専門職に財産管理を代行させることに主眼を置いた制度からの脱却が不可欠だろう。社会的な孤立を防ぐネットワークの一員として最適な後見人を選び、その後も関係機関と連携しながら、生活支援の役割を担っていける制度への変革が求められる。 参考にしたいのが、山形市の取り組みだ。市は13年、成年後見センターを開設。認知症や重い精神疾患があって支援が難しい高齢者らについて市の担当者と専門職、社会福祉協議会が協議しながら、後見人の選任、必要なサービスの調整などを行っている。 いわゆる「困難事例」であっても迅速な選任が可能になるだけでなく、後見人としても関係者との連携で、健康状態や生活状況の変化に応じた対応がしやすくなる。 山形市の取り組みにならったかのように、国は17年、利用者の相談窓口となり、関係機関との調整も担う「中核機関」の創設を決め、22年3月までに全ての自治体に設置するよう求めている。だが、多くの自治体では予算、人材の確保がネックとなり、既に設置済み(19年10月時点)なのは、山形市のほか長野県伊那市や愛知県日進市など160市区町村にすぎない。 厚労省は団塊の世代が75歳以上になる25年には、認知症の人が最大730万人に達すると推計している。制度改革を急がなくてはなるまい。[河北新報]家族同然に安心して依存できる制度となるといいですね。☄
2020.06.06
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趣味のカード欲しさに…認知症や知的障害者の口座から「400万円」横領 社会福祉協議会の職員 堺市社会福祉協議会の職員が、認知症や知的障害がある利用者の口座から、あわせて400万円を不正に流用していたことがわかりました。堺市社会福祉協議会・生活支援課に勤務する男性職員(20歳代)は、認知症や知的障害がある利用者への支援として、金銭を管理するサービスを行っていました。男性職員は、おととし10月から今年4月にかけて利用者の印鑑や通帳を預かり、口座から不正に金を引き出して合わせて400万円を流用していたということです。協議会の調査に対し男性職員は「カードゲームの購入や遊興費などに使った」と認め、全額弁済する方針で、協議会は業務上横領の容疑で刑事告訴を検討するということです。[FNN プライムオンライン]市の職員のとんでもない裏切り行為、利用者が人間不信にならないといいですね。420万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄
2020.05.29
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障害児の母、野田聖子議員が疑問「なぜ国会は3密状態を続けるのか?」(週刊朝日)障害児がいる家庭にとって、新型コロナウイルスは大きな脅威。衆院議員の野田聖子氏(59)もそう感じている一人だ。50歳の時に授かった息子の真輝君(9)は、医療機器がなければ生きられない医療的ケア児のため、毎日がハラハラだという。このコロナ禍の間、議員でもあり、障害児の母でもあるからこそ気がついた課題などを語った。 「私たち夫婦ががんばっても、ウイルスがどこから侵入してくるかわからないですからね。感染拡大が報じられた当初から、この子が陽性になったら、私たちが陽性になったらというのが野田家の一番の脅威でした。国会に出て、もしも、私が陽性になってしまったら、自宅に持ち帰ってしまったらと考えると、先が見えないんですよ」 真輝君は、へその緒の中に臓器が出たままの状態で生まれた「臍帯(さいたい)ヘルニア」、心臓に向かう血管の数が足りない「心臓疾患」、生まれつき胃につながる食道が途中で切れてしまっている「食道閉鎖症」など重複障害があり、これまで十数回の手術を受けた。 「息子は胃ろうですし、うちの寝室は、集中治療室(ICU)みたいに人工呼吸器が置いてあります。だから、コロナ騒動の前からずっと『瀬戸際』です」 生まれてから2年3カ月は入院生活を送り、退院してからの7年間は夫と在宅看護をしてきた。野田氏と夫と真輝君の3人家族。新型コロナの感染拡大の影響で学校が休校になり、こんな悩みも。 「息子は自宅にばかりいると、ストレスで私を殴るんです。知的障害もあって、言葉を上手にしゃべれないので、何を言っているのかわからない時に、何回か繰り返して聞くと、頭に来てパーッと手が先に出ちゃう。痛いし、息子にぶたれるのがどんなにつらいか」 緊急事態宣言は徐々に解除されているが、3密を避けるための“半自粛”は長期化しそうだ。医療的ケア児にはどんな対策が必要なのだろうか。 「息子が生まれてからずっと、ウイルス感染には神経を使ってきました。息子の命にかかわるので、消毒液やマスクの備蓄は当然のようにやっていたことなんです。他のご家庭で息子よりも重篤な方たちは、より多くの消毒液を使います。マスクには国のほうでも、早くから取り組みましたが、消毒液が後手に回ってしまったのは問題が残りました」消毒液が品切れになる状態が始まり、野田氏は真っ先に議員連盟を通じて、厚生労働省に供給するよう要請したという。 「うちの息子は一生、医療的ケアを受け続け、消毒液を使わなければならない。医療的ケア児や難病の人たちにとって、消毒液は命綱の一つなんです。マスクは自宅で作ることも可能です。でも、消毒液は自宅では作れないから、そこの優先順位がもう少しわかって欲しかったと思いました」 野田家にとっては、主治医が来て、メディカルチェックをしてくれることが救いになっているという。 「あまり注目されていないけれど、新型コロナの感染拡大の中で、在宅医療がまだきちっと議論されていない。陽性患者の中で軽症、無症状の方はホテルか自宅待機ですが、そこへ医師が行って、臨機応変にチェックしてもらえる態勢が十分に取られていないことが、抜け落ちている点だと思います。それから、訪問した医師たちが感染しないように、医療用のガウン、『N95マスク』などのウイルスと戦う武器をそろえて欲しいです。それから大至急やって欲しいことは、治療薬として期待されている『アビガン』を使えるようにすること」 野田氏は現在、ほとんどの仕事をテレワークでこなしている。 「いま仕事は、主に電話やリモートの形をとっています。政府は国民のみなさんに自粛をお願いしているのに、なぜ国会は3密状態を続けていられるのでしょうか。人数が必要な議決以外のことは、国会もオンラインでできます」 衆院初当選が1993年で安倍晋三首相と同期の野田氏は、「女性初の首相候補」と言われ続けてきた。「次の総理を狙うつもりは?」と聞くと、 「いやいや、それはないわよ、今この時期に。とにかく、私はこまめにみなさんの悩みを聞いて、黙々と問題解決に取り組むだけだから」 マスコミ各社の「次の総理に誰がふさわしいか」という世論調査では、野田氏は女性議員としてはトップに挙げられる。 「私は最近、テレビにも出ていないし、閣僚でもない。テレワークで静かに仕事をしているだけですが、それでも、覚えてくれている人たちがいるというのはありがたい。励みになります」 これからの政治家としてのポリシーを尋ねるとこう語った。 「日本では医療的ケア児やALS(筋萎縮性側硬化症)などの難病の人たちが増えています。私は息子からぶたれているけれど、そういう声を発せられないマイノリティーの『声』を伝えていきたいと思っています」 ※週刊朝日 5月21日号に加筆[YAHOO ニュース]確かに国会は相変わらず3密なのが不思議ですね。☄
2020.05.27
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行き場ない少女を長期支援 兵庫のNPOが自立援助ホーム開設家庭の事情で家出した未成年の女性を長期支援する自立援助ホーム「江井ケ島はるるんハウス」が25日、兵庫県明石市大久保町江井島に開設された。県内唯一の少女の緊急避難場所「子どもシェルター」を阪神間で運営するNPO法人つなご(尼崎市、理事長・野口善國弁護士)が、シェルターを出た後も継続支援する場として設置した。1~2年間、スタッフと寝食をともにし、就労を目指し、生活能力をつけて自立につなげる。 開設のきっかけは、つなごの子どもシェルター「こころんハウス」(所在地は非公表)にいた高校3年生の少女だった。軽度の知的障害があり、母親の過干渉がもとで家出。卒業まで半年間滞在して就職し、2週間シェルターから通った後に、1人暮らしを始めた。 だが、1カ月たたないうちに無断欠勤を数日間続け、結局、退職することに。つなごの曽我智史副理事長は「シェルターでは朝、『会社に行く時間だよ』と起こしていた。仕事の様子や悩みを聞くなど、もっと長く支える必要性を痛感した」と振り返る。 2017年9月のシェルター開設以来受け入れてきた少女は約60人。一旦出た後、再び戻ってくる子や、原則3カ月の滞在期間が過ぎても行き場がない子もいるという。そのため、「はるるんハウス」は中学卒業以上の未成年が1~2年間、食事や生活面の助言を受けながら暮らせるようにした。 シェルターを除く自立援助ホームは県内では神戸、芦屋、伊丹の3市に4カ所あるが、満員のことも多い。つなごはホーム空白地域の播磨地域で、子ども支援に熱心な明石市での開設を決めた。マンション1、2階の元社員寮を改装し、定員6人。社会福祉士、臨床心理士など6人のスタッフも全員女性だ。成人女性のシェルターを運営する民間団体にも連携を呼びかけており、子どもシェルターからの切れ目ない支援も視野に入れる。 運営費は、行政からの補助金と寄付でまかなう。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、シェルターへの食材の寄付も減少しているという。曽我副理事長は「自宅にこもる中で親との関係が悪化して家出する子どもも増える可能性がある。運営への支援もお願いしたい」と話している。 寄付などの問い合わせ先はつなご事務局(尼崎駅前法律事務所内、06・6494・2950)。[YAHOO ニュース]少女のみを受け入れる緊急避難所、素晴らしい施設ですね。運営側を是非とも、応援したいですね。☄
2020.05.26
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<新型コロナ>給付金申請、障害者支援を 手続き困難、諦める人も 感染拡大に伴い国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」の申請を巡り、視覚や知的障害者の団体から支援を求める声が相次いでいる。書類やオンラインでの手続きが難しく、諦める人も。関係者は「全ての人が申請できるよう、行政の柔軟な対応が必要だ」と訴えている。 「生活が苦しいので給付金は欲しいが、申請できる自信がないのでもらうのを諦めている」 日本視覚障害者団体連合に最近、単身で暮らす視覚障害者からこうした声が寄せられた。 特別定額給付金の申請は、マイナンバーカードを使ったオンラインと、市区町村から届く申請書に必要事項を記入して返送する方式の2通り。 視覚障害者は郵送を選ぶ人が多いとみられるが、自力で書類の内容を確認して記入し、提出するのはかなり難しいという。同連合は14日、申請書類に点字や拡大文字を表記することや記入の代筆など、行政の支援態勢の確立を求める要望書を国に提出した。 知的障害者の親らでつくる「全国手をつなぐ育成会連合会」も、平易な日本語やイラストを使った説明のほか、対面での手続きなど、自治体の柔軟な対応を求めている。 連合会の又村あおい常務理事は「障害者だけの世帯や高齢の親と暮らす世帯も多く、給付金を理解していない場合もある。行政は申請を待つのではなく、先に手を差し伸べてほしい」と話した。[東京新聞]一律に10万と言えども、手続きが進まずに、手元に届かない場合もありそうですね。障害者でなくとも、高齢者でもついつい手続きが面倒になってしまいそうです。☄
2020.05.25
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コロナ禍の重症心身障害児 島田療育センターが向き合う正解なき問い 全国初の重症心身障害児(者)施設「島田療育センター」(木実谷哲史院長・東京都)には感染症を専門とする医師や看護師がいる。目に見えない新型コロナウイルスへの不安から、私たちはつい専門家に「正解」を求めがちだ。しかし、大切なのはリスクを減らすには何が必要か、一人ひとりが考えて行動することだという。 「100%完璧な目標を立てて半分しかできない」よりも、「7~8割ほどの目標を確実に実行する」のがいいですよね――。 感染制御の専門資格「ICD」(インフェクション・コントロール・ドクター)を持つ有本潔副院長はこう語る。「こまめに手を洗うこと、飛沫感染を防ぐため人との距離を空けること」に尽きるという。 重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した重症心身障害児・者233人が暮らす島田療育センター。職員数は366人に上る。 感染を防ぐため入所者の外出をやめ、家族の面会も原則禁止にした今、最大のポイントは職員が感染しないようにすることだと有本さんはみている。 「ここまでやれば正解だというものはない。職員にこれをやりなさいと言ってもダメ。自らが考えて実行する意識が大切だ」。学術的な正しさを求めるよりも、日々の心がけの積み重ねを重視する。 その一例として、職員の食堂を変えた。いわゆる「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」を保つため、対面で食事しないようないすの並べ方にした。いすも一つおきに使うよう貼り紙をした。 組織的な対応も念入りに行う。例年のインフルエンザに備え、全職員が必ず参加する研修は年2回。正しい手洗いの方法を徹底的に習得するほか、感染の広がる過程を5段階に分けてそれぞれのリスクと対処方針を学ぶ。 いざ感染者が出た場合に備えた行動計画も病棟ごとに用意する。新型コロナウイルスについてもこうした基本は同じだという。 入所者の平均年齢は40代。呼吸器をつける人、たんの吸引が欠かせない人など医療的ケアを必要とする人が多い。そもそもリスクと隣り合わせの毎日だ。 だからと言って、リスクを減らすことばかり考え、生活の楽しみを犠牲にして良いという立場はとらない。 「入所者の外出もギリギリまで粘った末にストップした。医療と福祉の二つの価値のせめぎあいだ」と有本さん。その姿は、正解のない問題に向き合い続けることの尊さを感じさせる。[YAHOO ニュース]懸命に一日一日を大切に丁寧に生きる。自粛生活の中にもささやかな愛を感じることでしょうね。☄
2020.05.15
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障害ある息子は殴られ死んだ それでも自立を夢見る母重い重複障害のある35歳の男性が昨年7月、自宅で介護職員に殴られ亡くなった。母親とともに「障害者の自立」を夢見て念願の一人暮らしを始めた矢先だった。母親は、この職員を雇った介護事業所の代表者でもあった。「被害者の遺族」「加害者の雇用主」――。そんな二つの立場を背負わされた母親は「息子は、天使のようでした」と話す。息子と歩んできた35年間を振り返りつつ、いま思うことを記者に伝えてくれた。一人暮らし 障害者には無理ですか? 朝、帰宅後、就寝前の毎日3回、札幌市東区の山下妙子さん(64)は、仏壇に手を合わせてつぶやく。「シゲ、おはよう」「きょうも一日がんばったね。えらかったね」。生前にかけていたのと同じ言葉だ。遺影の長男、茂樹さんがくしゃっと笑っている。 シゲがいなくなってから9カ月たち、あらためて思う。家族が障害者を一生世話するのが当たり前だという風潮はないだろうか。それが本当に障害者本人のためと言えるのだろうか。障害があっても、一人でも多くの人に本人らしく生きてほしい。それがシゲが与えてくれた夢だから。 シゲの生きた証しを残し、事件を風化させたくない一心で今年1月から複数回、取材に応じた。シゲから喜怒哀楽が消えた日 シゲが生まれたのは1983年11月。生後3日で心臓に雑音が聞こえた。心臓病だった。運動の発達の遅れもあり、1歳になるころに取得した身体障害者手帳には「精神運動発達遅滞」と書かれた。のちに知的障害もあるとわかった。医師から「ふつうの子になるための訓練」を受けることを勧められた。当時、障害は幼少期に治療して「治すもの」だった。「早期療育」「正常化」のかけ声のもと、国が療育指導を勧め、子どもと家族が家庭で「訓練」をさせられていた。 妙子さんと夫も、医師から「歩けるようになれば知的障害も治り、正常になる」と言われた。シゲはおしりで移動することはできたが、車いす生活だった。1~2カ月に1度、作業療法士から指導を受け、毎日1時間以上、シゲの足首をストレッチし、バランスボールの上でうつぶせにさせて揺らした。 しかし、敏感だったシゲは体を触られるのを嫌がった。妙子さんが「がんばらなきゃ」と必死になるほど、うまくいかなかった。他の子と比べてしまい、落ち込んだ。「お母さん、がんばっていないね」。シゲが4歳になるころ、病院のスタッフから放たれた言葉が胸に刺さっている。「訓練」することが、だんだんつらくなった。 シゲは、妙子さん、父親、2歳下の弟との4人暮らしだった。知能は1歳程度と言われた。家の中ではおしりを床につけて動かして移動した。カレーライスが大好きで、夕食に出た翌日には誰よりも早く起きて台所に座り込み、皿が出てくるのを待った。ルーの空き箱がお気に入りで、手に持って振っていた。 せっかちで気性が激しい。笑うときも怒るときも、全力で気持ちを表現した。言葉は話せなかったが「あー」「うー」といった声を出して意思を示した。 夜中に眠れなかったり、ふだんと違う番組がテレビに流れたりすると、大きな声でうなり椅子を倒した。気に入らないことがあると、足を使ってベッドからずり落ちかけたり、手から血がにじむほどベッドの柵を強くたたいたりすることもあった。「そんなに機嫌悪くしていちゃだめでしょ」と叱られると、妙子さんの顔や腕をつねった。再び叱られると今度は自分のほおをつねった。そんな感情豊かなシゲから、喜怒哀楽が消えたことがあった。高校生のころ、妙子さんが持病で入院したため、1カ月ほど入所施設で暮らした。帰宅すると表情がなくなっていた。妙子さんは「嫌なんだろうな。もう入所施設には入れられないな」と思った。 重い障害のある人は一生を家族に介助されて過ごすか、大規模な入所施設に入るか、二択の人生を送るのが一般的だった。自宅で受けられる介助は限られ、事業所に通うにしても週に数日しか開いていないところばかり。複数の事業所を渡り歩き、多数のヘルパーの介助を少しずつ受けなければならなかった。 シゲには自閉症の傾向があった。こだわりが強く、落ち着かないと手当たり次第に近くのものを投げ飛ばした。もしシゲの障害がもっと重くなり、終日介助が必要な状態になったら……。考えずにはいられなかった。21歳の巣立ち 兄弟みたいな共同生活 シゲの将来にもやもやした不安を抱えるなか、妙子さんに転機が訪れた。2004年、シゲが21歳のころだった。 障害児の親の相談員をしていた… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。[朝日デジタル]なんとも残念なできごとですが、決して自立は夢ではなかったと信じてやまないですね。☄
2020.04.20
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職員感染、介助綱渡り 調理、弁当調達も困難 風評被害の拡大懸念 東庄集団コロナ2週間 【新型コロナ】東庄町の知的障害者施設「北総育成園」で新型コロナウイルスの集団感染が判明してから、11日で約2週間。入所者の多くは今も園内の個室で過ごしているが、支援する職員が感染し大幅に減った。食事に特別なケアがいるなど重い障害がある入所者もいて、綱渡りの支援が続く。弁当の調達に難儀するなどの風評被害も。有識者は福祉の専門家に特化した緊急支援チームの早期立ち上げを要望している。 千葉県によると、10日現在で入所者70人のうち51人が感染。入院しているのは7人で、残りは症状があっても、感染していない入所者と同じように園内の個室で生活しながら治療を受けている。 職員は67人のうち40人の陽性が判明し入院した。減員を補うため、園の設置主体である船橋市と、園の指定管理者、社会福祉法人「さざんか会」(同市)が職員を派遣。少ない陣容の中でシフトを組み、感染予防を万全にしながら食事の介助などの支援をやりくりしている。県は医師派遣など医療支援にとどまっている。 同法人はグループホームを一時閉鎖するなどして系列施設から職員4人を捻出した。同法人の障害者施設「のまる」(同市)も職員を送り出している施設の一つ。同施設の泉一成施設長によると、園の職員は少ない人数での支援で応援職員も含めて疲弊が激しい。連続勤務で心身ともに限界に近づいている状態と打ち明ける。少ない人員の中で派遣した施設にも負担が重くのしかかり、長引けば共倒れの恐れも出てくる。 食事も課題。園内で調理ができないため、昼と夜の食事は仕出し弁当でしのいでいるが、中にはうまく飲み込めない入所者もいるため、食材を細かく刻むなど一手間かける必要がある。「園内に調理員がいない。介助をしながらの食事の準備は大変。まさに今が正念場」と泉施設長。朝食は使い捨ての食器を使い、レトルトスープなどを提供している。 県内の別の社会福祉法人や同市内の企業、個人からパンや粉末スープ、ゼリー、レトルト食品が寄せられるなど、園をサポートする動きが拡大。当初支援がなく危機的だったという食糧事情も改善の兆しを見せている。その一方で、弁当を頼んでいた近くの業者が新型コロナを理由に納入を断ってきた。現在は柏市内から片道2時間近くをかけて運んでいる。 泉施設長は、園が正常化した後も入所者が自立訓練の一環で作った野菜や加工食品に客が戻ってくるか不安が残るという。以前は大変好評で、売り上げは入所者の賃金にも充てられていた。「入所者は園で普通に暮らしていただけなのに、加害者のように見られてしまう。他の障害者施設にも偏見が広がってしまうのでは」と不安を口にした。[千葉日報]入所者らの集団感染が起きた北総育成園=3月29日、東庄町笹川北総育成園のために届いた支援物資を手にする泉施設長。感染予防のため園内の職員と接触しないよう、園内の所定の場所に置き、後に取りに来てもらうという=船橋市大変な時だからこそ、助け合い、なんとか苦難を凌いで欲しいですね。☄
2020.04.12
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社説:障害者雇用 「共生社会」へ促進図れ厚生労働省が15都府県の計16機関に対し、障害者雇用を適正に実施するよう勧告した。障害者の法定雇用率達成に向けた採用状況に改善が見られない、というのがその理由だ。雇用率向上のため、各機関は取り組みを急ぐ必要がある。 勧告は、民間企業や行政機関に一定割合で障害者を雇用するように義務付ける障害者雇用促進法に基づく。背景にあるのは「共生社会」実現の理念だ。促進法は昨年6月改正。国や自治体が率先して障害者を雇用し、事業主や国民の理解を高めるよう明確に定めている。 16機関のうち本県では、県教育委員会が勧告対象となった。昨年6月1日現在の障害者雇用率が2・09%にとどまり、法定雇用率の2・4%を下回っていた。 県教委は応募者数が想定より少なかったとしているが、本年度採用分からは、正職員の他に会計年度任用職員(任期1年以内)を多数募集し、法定雇用率の達成を図るという。 改正法はこの4月から、国の機関や自治体に対して「障害者活躍推進計画」の策定を新たに義務付けた。職場への障害者定着や活躍の促進に向けた環境整備、人事管理などが主な内容だ。実施状況については毎年少なくとも1回は公表するよう定める。推進計画は身体、知的、精神の障害者の雇用促進に向け、より実効性のある内容にしなければならない。 民間企業について見ると、全国の障害者雇用者数は約56万人で過去最多を更新した。平均雇用率も2・11%で過去最高となった。民間企業の意識の高まりがうかがわれる。 本県の雇用率は前年比0・07ポイント増の2・14%。全国平均を上回っているが、民間法定雇用率の2・2%には達していない。県内企業にも、法の趣旨を理解した上で、さらなる雇用推進を求めたい。 全国の障害別雇用比率は、民間企業平均で身体障害者が6割以上を占め、自治体では8割以上となっている。知的障害者と精神障害者はまだまだ少ないのが実情だ。 本県では、秋田市の県立栗田支援学校が県内特別支援学校で初の職業科「環境・福祉科」を設けて丸10年を迎えた。教員らが開拓した実習受け入れ企業での職場体験を通じ、科のほぼ全員の就職を果たしている。 就職後は、教員が職場を訪れて様子を聞き取るなどして支援を続けている。ただし離職という問題もあることから、各職場による雇用定着に向けた取り組みが一層望まれる。 障害者が長く働き、社会参加できるようにするために必要なのは、職場の理解と環境づくりだ。同僚が寄り添って悩みを聞くことで、障害者が職場で能力を十分に発揮できるよう後押ししてほしい。そうした地道な努力が「共生社会」の実現につながるはずだ。[秋田魁新報]何より秋田県が第一線で取り組んでいること、更に全国ベースで進んで欲しいものですね。☄
2020.04.11
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給食死亡事故、元校長ら4人不起訴へ 大分地検、両親側に説明別府市の南石垣支援学校で2016年に重度の知的障害がある高等部3年の林郁香(ふみか)さん=当時(17)=が給食を喉に詰まらせて窒息死した事故を巡り、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の校長や担任教諭ら4人について、大分地検が嫌疑不十分で不起訴処分にすることが7日、分かった。林さんの両親が明らかにした。 県教委によると、事故は16年9月15日午後、同校のランチルームで起きた。林さんは担任教諭が目を離した際に倒れ、17日後に搬送先の病院で亡くなった。 両親は17年1月、別府署に告訴し、「担任教諭らは見守りなどの注意義務を怠り、的確な応急処置をしなかった。校長も見守りや的確な応急処置を取るよう指導、指示しなかった」と主張。同署が18年5月に書類送検していた。 母の香織さん(50)=同市=によると、7日に大分地検で担当検事と面会し、8日付けで不起訴にすると告げられた。理由について「見守りをしていたとしても喉に詰まらせなかったとは言い切れず、心肺蘇生をしても助けることができたとは限らない」との趣旨の説明を受けたという。香織さんは「障害がある人の食事は見守るのが当然で、教諭らが見ていなかったことに対する過失を問いたい気持ちは強い。今回の決定は納得がいかない」と話した。大分検察審査会に審査を申し立てる方針。<メモ> 事故を巡っては、専門家でつくる調査委員会が昨年7月に報告書を公表した。食事中の見守りが必要な林郁香さんを1人にした点に「大きな問題があった」と認定。見守っていれば変化に気付き、口の中の食べ物をかき出すなど素早い対応を取ることができたとした。倒れた後、教職員が出血に動揺して呼吸や意識の確認をせず、心肺蘇生をしなかったことなども不十分な対応だったと指摘した。 ※この記事は、4月8日 大分合同新聞 23ページに掲載されています。 [大分県内ニュース]給食の見守りが必要な生徒、普段から介助の人材が必要だったのでしょうね。担任が目を離しても大丈夫な見守り、配置して欲しかったですね。☄
2020.04.07
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障害者施設集団感染 難しい対応職員や入所者あわせて58人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された千葉県東庄町にある障害者福祉施設について、千葉県は残る職員や入所者についての検査を進めることにしています。ただ、初めての人が施設に入ってくる状況に入所者が動揺するケースも考えられることから千葉県は非常に難しい対応になるとしています。 東庄町にあり主に知的障害のある人たちが入所する障害者福祉施設、「北総育成園」では27日、この施設に勤務していた40代の調理員の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。この女性以外についても今月10日ごろから発熱の症状があった職員がいたことから、県がさらにウイルス検査を行った結果、28日、職員31人、入所者26人のあわせて58人の感染が判明しました。 県によりますと、残る職員2人と入所者42人、それに通所や短期の利用者9人については引き続き検査を行い、29日にも結果が判明する見込みだということです。 28日に感染が確認された職員32人は全員を医療機関に入院させる一方、障害のある入所者26人は施設にとどまり、28日夜は施設の看護師を中心に状況の確認を行ったということです。 県とこの施設を管理する船橋市は、必要な場合は入所者を病院に搬送したいとしていますが、障害の状況もあり、難しい対応を迫られそうです。 千葉県は、「初めての人が施設に入ってくれば入所者が動揺するケースも考えられる。非常に難しい対応になるので国や船橋市と協力して対応に当たりたい」と話しています。 今回、集団感染が確認された障害者福祉施設、「北総育成園」は、主に知的障害のある人たちが入所しています。 入所者の中には環境の変化に敏感で、ただちに一般の病院に入院するのが難しい人もいて、今後、どのように治療を進めていくのかが大きな課題です。 【検査・感染の状況】 千葉県によりますと、施設では入所者や職員、あわせて146人のうち、これまでに93人が検査を受け、58人の感染が確認されました。このうち入所者については70人のうち発熱などの症状がある28人が検査を受け、26人の感染が確認されました。 残る42人と短期の入所や通所の利用者9人についても引き続き検査を行うことにしています。また、職員については67人のうち65人の検査を行い32人の感染が確認されたということです。 【今後、入所者は】 施設を設置する船橋市によりますと、入所者は個室に入居する一方、昼間は食堂に集まって一緒に食事をとったり、6人から10人ほどのグループで農作物の栽培や工芸品の制作などの共同作業を行ってきました。 感染の確認を受けて28日からはそれぞれの個室から出ずに生活しているということです。 入所者のなかには環境の変化に対応することが難しく、ただちに受け入れ態勢の整っていない一般の病院に入院することが難しい人もいるということで、しばらくは施設にとどまって治療を受ける方針だということです。 【入所者の治療態勢は】 千葉県や船橋市によりますと、28日の時点では重症者はおらず、現在は、ふだんから施設を担当している看護師だけで入所者の健康状態の観察を行っています。 今後、感染症に詳しい医師の派遣を検討するとともに、入所者の症状などに応じて入院先の調整などを進めることにしています。 【生活介助は】 29日以降は検査結果が陰性だった職員が引き続き食事などの生活支援にあたることにしています。 一方で、67人の職員のうち半分近くの32人の感染が確認されていることから、今後は他の福祉施設から応援をもらうなどの対応を検討したいとしています。 【さらなる感染の防止策は】 船橋市は28日、介助を行う際の感染を防ぐため防護服やゴーグル、ガウン、手袋などの物資を施設に送ったということで、職員はこうした装備を身につけて対応にあたるということです。 一方、施設には感染拡大防止の専門的なノウハウはなく、今後、専門家の助言を受けながら対応を進める方針です。 [NHK NEWS WEB]前代未聞の事態に、何より利用者のストレスが最低限に抑えられつつも、迅速な対応が臨まれますね。☄
2020.03.29
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「芹が谷やまゆり園」に 障害者殺傷新施設名 二〇一六年に殺傷事件が起きた、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者を受け入れる横浜市内の新施設の名称について、県議会は二十五日、「芹が谷やまゆり園」とする改正条例を、全会一致で可決、成立した。来年九月に、現在仮移転先となっている施設の付近に完成する見通し。 名称は県が昨年三~五月に公募。所在地となる横浜市港南区芹が谷の地名を冠した、「芹が谷やまゆり園」が最多で、入所者の家族会などの意見も踏まえて決めた。事件現場となった津久井やまゆり園の居住棟は建て替え工事中で、来年四月に完成する予定。新施設も建て替え施設も、定員は六十六人となる。[TOKYO WEB]事件を忘れることはなくとも、新施設も建て替え施設もまた新たな門出も迎えますね。☄
2020.03.25
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浪江に帰りたくても… 障害や持病「居場所どこに」 震災から9年 東日本大震災の発生から11日で9年。東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県の7市町村では今も避難指示が続く。原発から最短4キロに位置する浪江町は、2017年3月に避難指示が解除された2割のエリアを「復興の核」として街づくりを進めている。課題は弱者にとって必要な生活基盤施設の不足。障害や持病のある人たちが暮らすために欠かせない病院や作業所は整っておらず、九州に避難する町民も「帰ろうにも帰れない」と訴える。 「幻が見えて眠れない」。避難先の同県二本松市から18年5月、浪江町に帰郷した精神障害者の60代女性は昨年夏、いてもたってもいられず町に隣接する同県南相馬市のクリニックに電話した。町内の医療施設は町営診療所1カ所しかなく、常勤医師は1人で、内科と外科しか対応できないからだ。 町内には障害者が働ける場もなく、飲食店でアルバイトをした初日にパニックを起こし、そのまま辞めた。やむなく約70キロ離れたNPO法人「コーヒータイム」(二本松市)の作業所に片道1時間半かけて車で通っており、「古里に戻れてうれしい半面、不便なことは多い」とこぼす。 震災前まで町には病院や診療所が計15カ所、介護施設が3カ所、障害者就労施設が3カ所あった。今は医療機関や障害者就労施設が不足しているだけでなく、介護サービスも社会福祉協議会の訪問介護しかない。 九州に避難する町民からも「心臓の持病が心配で帰れない。発作が起きたら、どこが診てくれるのか」(70代男性)、「知的障害のある子どもが将来働ける場がない」(子育て世代の母親)との声が聞かれる。町の職員は「住民が少なく、民間業者は開業しにくい。町の財政も厳しく、対応には限界がある」と話す。 町の人口は1月末現在、1227人。九州に62人が、全国に2万262人が避難している。町が昨年10月に町民3491世帯に行った住民意向調査では、「町には戻らない」が54%、「判断がつかない」が26%。「戻りたい」は11%。帰郷のタイミングを判断する条件を尋ねると、59%が「医療・介護などが整うこと」を挙げ、最も多かった。 障害者が働ける場をつくろうと、同法人は原発事故が起きるまで拠点を置いていた同町に来年秋以降、喫茶店をオープンできないか検討している。運営費の確保が課題で、橋本由利子理事長(66)は「障害者にとって安心して働ける居場所は大切だ」と話す。 九州にも支援者がおり、NPO法人「つなぎteおおむた」はコーヒータイムの作業所で製作されたボールペンを福岡県大牟田市の事務所で販売し、購入者には必ず同町の現状を説明している。弥永恵理理事長(59)は言う。「避難指示が解除されたからといって、避難者はすぐに帰れるわけではない。九州の人にも被災地の現実を知って、関心を持ってほしい」■九州に避難、なお1514人 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で被災した岩手、宮城、福島の3県などから避難している人は2月10日現在で4万7737人となり、前年同期に比べて4041人減少した。九州7県への避難者は1514人で、前年同期より86人減った。被災地で整備が進む災害公営住宅などに戻る人が増えたためとみられるが、復興は道半ばで、帰郷をためらう避難者も多い。 復興庁によると、全国の避難者は最多だった2012年6月に比べて86%、九州では最多の同年12月に比べて38%減った。九州7県への避難者の内訳は福岡584人▽佐賀108人▽長崎66人▽熊本267人▽大分132人▽宮崎244人▽鹿児島113人。この1年で最も減ったのは熊本県で、49人減った。 災害公営住宅は岩手、宮城、福島の3県で計画戸数のうち98%以上が完成。3県の市町村が整備している民間住宅用の宅地も計画戸数の99%が造成された。一方、病院など生活に必要な施設の不足や地域コミュニティーの再生といった課題も山積みとなっている。 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府は11日に予定していた犠牲者の追悼式を中止する。[西日本新聞]震災後に避難して、それぞれの生活が戻ってくるまでの時間は実にもどかしい中でも、手探りでも懸命に前向きに挑むことで、少しずつ周りも整ってくるのでしょうね。☄
2020.03.06
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2016年発達障害者支援法が改正 雇用障害者数、過去最高を更新(4) 障害者の職業の安定を図る「障害者雇用促進法」が改正され、障害者雇用率(法定雇用率)の引き上げと、雇用対象となる障害者の範囲に「発達障害を含む精神障害者」が新たに加わった。厚生労働省が発表した2018年度の民間企業による障害者の雇用状況は、雇用障害者数・実雇用率ともに過去最高を更新。なかでも発達障害を含む精神障害者の雇用数が急増している。企業は発達障害者の雇用にどう向き合えばいいのか。発達障害は治らない、「個性」ととらえる 発達障害は既述したように、生まれながらに脳機能に何らかの不具合があることで起きる障害である。そのため「治る」ということはない。程度の差はあるものの、一生その特性が続くと考えられている。 宮尾氏はいう。 「従って、治療や軽減させることを目指すのではなく、障害を『個性』ととらえて、成長の過程にあった適切なサポートを行うことが重要となってきます。発達障害の子どもも、日々成長していきます。多少の偏りはあるかもしれませんが、誰もがすばらしい可能性を秘めています。適切な環境で適切なサポートを受けることによって、その可能性を広げ、優れた能力や長所を伸ばしていくことができます。前述したように、国も発達障害者支援法という法律をつくって、支援に積極的に取り組もうとしています。また、発達障害の子どもたちに適した『特別支援教育』を実践する学校や学級も増えています」 たとえばASDの人は、集中力が高く、普通の人なら敬遠しがちなルーティンワークや緻密性を必要とする作業が得意といわれる。 宮尾氏が続ける。 「ADHDの人も、高いエネルギーと行動力があり、発想力が豊かでいろいろなアイデアを出すのが得意です。好きなことや得意なことをしている時は、目を見張るような集中力を見せることがあります。それぞれに得意な分野や向いていることがあるのです」 発達障害のある人は、一般の従業員と比べれば明らかにミスが多く、問題行動を起こしがちといわれる。仕事の現場では、苦手なことやうまくできないことばかりに目がいき、それに対する支援の方法ばかりを考えがちである。 宮尾氏はいう。 「しかし、ASDの人もADHDの人も、自分はうまくできていない、ミスをしたということはわかっています。注意を受けるたびに、『どうして自分はうまくできないのか』と自信をなくし、落ち込んでしまう場合もあります。それぞれに得意な分野や向いている仕事を任せてみて、思わぬ頑張りをみせたり、小さな成果を上げたりしたときには、ストレートにほめてみましょう。上司からほめられる体験は、本人の意欲を引き出し、仕事のパフォーマンスにもつながっていくでしょう」 発達障害者の支援とは、職場にとって「必要な人材」にしてあげることが最終目標である。[Net IB News]<プロフィール>宮尾 益知(みやお・ますとも) 東京都生まれ。徳島大学医学部卒業。東京大学医学部小児科、自治医科大学小児科学教室、ハーバード大学神経科、国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科などを経て、2014年にどんぐり発達クリニックを開院。 『発達障害の基礎知識』『職場の発達障害』など多くの著書がある。専門は発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学、発達障害の臨床経験が豊富。徐々にバリアも和らいできていますね。誰もが均等に働ける環境が望ましいですね。☄
2020.02.26
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東日本大震災から9年 九州8市で災害弱者把握に地域差災害時に支援が必要な障害者や高齢者を地域で把握し、避難などの支援に役立てる「避難行動要支援者名簿」について、自治体間で名簿の掲載者数に差が出ている。東日本大震災を教訓に2014年に導入されたが、内閣府の指針は名簿の掲載基準を定めておらず、各自治体が設けた要支援者の掲載基準にばらつきが出ているためだ。九州7県の県庁所在地と北九州市の計8市をみると、最多が熊本市の約3万8千人、掲載対象者を限定している北九州市が最少の約740人と大きな開きがある。専門家は「本当に支援が必要な人が抜け落ちる危険性が高くなる」と警鐘を鳴らす。 内閣府は指針で、掲載例として「要介護認定3~5」「身体障害者手帳1、2級」「療育手帳Aの知的障害者」などを挙げる一方、地域の実情を反映させるとして、掲載基準の設定は自治体の裁量に任せている。 掲載者数が2万7236人で、人口に占める割合が6・54%と最も大きかった長崎市は要介護1、2や妊産婦、乳幼児も網羅する。「長崎市は坂道が多く、避難が困難なので対象を広げている」と担当者。5・25%の佐賀市も「幅広く災害弱者を把握したい」と、要介護1、2に加えて、要介護度のうち最も軽い要支援1、2も対象とする。掲載者数が最多の熊本市は、希望する1人暮らしの高齢者も載せ5・24%に上った。 一方、北九州市は掲載者数736人で、人口に占める割合は0・07%。「要介護3以上」「身体障害者手帳1、2級」などの条件を満たしていても、土砂災害の危険区域や浸水想定区域などに住んでいなければ掲載されない。マンションの2階以上の住民も対象外とする。担当者は「対象者の人数が多いほど、災害時に支援する地域の負担が重くなるため、優先度の高い人に絞った」と説明する。 関西大の山崎栄一教授(災害法制)は「避難支援が必要な人を広く把握することが、名簿作成の本来の趣旨。国は一定の掲載基準を示さないといけない。掲載者を絞っている自治体は、徐々にでも対象者を広げるべきだ」と強調する。 掲載者数に差が出ている現状について、内閣府は「国として基準を示す必要があると考えており現在、対応を検討している」としている。 【ワードBOX】避難行動要支援者名簿 避難行動要支援者名簿 災害時の避難支援や安否確認に役立てるため、高齢者や障害者の名前や住所、連絡先などを記載した名簿。東日本大震災では死者数の6割を65歳以上の高齢者が占め、障害者の死亡率が被災住民全体の死亡率の約2倍となったことを踏まえ、2014年4月施行の改正災害対策基本法で市町村に作成が義務付けられた。本人の同意を得た上で、自主防災組織などに名簿を提供、地域の支援態勢づくりにつなげる。災害時は本人の同意がなくても名簿を提供できる。[西日本新聞]実際に名簿に載っていなくても、いざとなったら支援の必要な方はもっともっといそうですね。☄
2020.02.25
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配膳ミスでアレルギーのある児童が救急搬送も 校外学習中に生徒死亡の長浜養護学校校外学習中に昼食をのどに詰まらせ、生徒が死亡した滋賀県の特別支援学校で、約10日前にも校内の給食で配膳を間違え、アレルギーのある児童が救急搬送されていたことが分かった。 長浜養護学校を巡っては、昨年11月、校外学習の際に立ち寄ったレストランで、生徒が昼食を喉に詰まらせ、その後、死亡していたことが13日、公表された。 その後の県への取材で、約10日前に、乳製品と卵のアレルギーのある男子児童が、給食で誤って配膳された乳製品入りのパンを食べ、嘔吐などの症状が出て、救急搬送されていたことが新たに分かった。 男子児童は、2日間入院して容態は回復、現在は登校を再開している。 学校と滋賀県は、保護者に謝罪し、再発防止策への納得を得たとして、この事実を公表していなかった。[YAHOO ニュース]公表せずに済んでいる事柄、割と多いのかもしれませんね。405万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.02.14
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大阪・保育園で食事を喉に詰まらせ男児死亡 滋賀・支援学校生も校外学習中に死亡12日昼ごろ、大阪市城東区にある保育園で、1歳の男の子が心肺停止となり、病院で死亡した。食事を喉(のど)に詰まらせたとみられている。 事故があったのは、大阪市城東区新喜多東にある「ゆりかご第二保育園」で、午前11時半すぎ、「園児がのどに物を詰まらせた」と119番通報があった。 救急車が駆け付け、保育園に通う生後1歳2か月の男の子が心肺停止の状態で病院に運ばれたが、死亡した。 警察によると、男の子は昼食にパンやハンバーグ、りんごやスープなどを食べていて、何かを喉に詰まらせたとみられる。 園児はほかに8人いて、職員3人が食事を食べさせていたといい、警察は当時の詳しい状況を調べている。 一方、滋賀県では特別支援学校に通う生徒が、食事を喉に詰まらせ、死亡していたことがわかった。 生徒は、昨年11月、校外学習の際に立ち寄ったレストランで、すりつぶしたジャガイモを喉に詰まらせ、心肺停止の状態で救急搬送された。 生徒の心肺は一時蘇生したが、20日ほど意識不明の状態が続き、その後、死亡した。 生徒には重い知的障害などがあり、食事には普段から介助が必要で、この日も担任が食事をすりつぶして与えていたという。 学校は、食事の対応に問題はなかったとした上で、「責任の重さを痛感しています」とコメントした。[YAHOO ニュース]どちらもとても残念で哀しい事件ですね。☄
2020.02.12
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障害者控除の控除額っていくら? 受けられる優遇措置って?所得控除の一つに障害者控除というものがあります。今回は障害者控除によって控除される金額や控除を受けるための手続きなどについて解説します。障害者控除ってなに?障害者控除とは、本人や扶養している一定範囲の配偶者、親族などが所得税法上における障害者に当てはまる場合に所得控除を受けられる制度です。所得控除を受けることで、同じ所得でも所得税と住民税が低くなります。なお、その中でも特に障害の度合いが重いと判断される場合、特別障害者として通常の障害者控除よりも高い控除を受けることができます。・障害者控除の対象者の要件 障害者控除の適用を受けるには次のうちのいずれかに該当することが必要です。なお、障害が特に重いと判断される場合は特別障害者に該当し、通常の障者控除よりも控除額が大きくなります。 (1)精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある人(特別障害者)(2)児童相談所、知的障害者更生相談所、精神保健福祉センター、精神保健指定医の判定により、知的障害者と判定された人(重度と判定されれば特別障害者となります)(3)精神保健および精神障害者福祉に関する法律の規定により精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人(障害等級が1級の場合は特別障害者)(4)身体障害者福祉法の規定により交付を受けた身体障害者手帳に、身体上の障害がある人として記載されている人(程度が1級または2級の場合は特別障害者)(5)精神または身体に障害があり、かつ、満65歳以上の人で、障害の程度が(1)、(2)または(4)に掲げる人に準ずるものとして市町村長や福祉事務所長などの認定を受けている人(特別障害者に準ずると認定されれば特別障害者)(6)戦傷病者特別援護法の規定により戦傷病者手帳の交付を受けている人(恩給法に定める特別項症から第3項症に該当すると特別障害者となります)(7)原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の規定により厚生労働大臣の認定を受けている人(特別障害者)(8)その年の12月31日現在、引き続き6ヶ月以上にわたって身体の障害により寝たきりの状態で、複雑な介護を必要とする場合(特別障害者)・控除される金額について障害者控除によって控除される金額は区分に従い下記のとおりとなります。なお、同居特別障害者とは、特別障害者である同一生計配偶者または扶養親族であり、かつ、納税者自身、配偶者、生計を一にする親族のいずれかと同居を常としている方です。障害者控除の手続き会社員やパート・アルバイトの方は年末調整によって障害者控除の適用を受けることができます。勤務先に給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を提出すれば、あとは特別な手続きなど必要ありません。ただ、年末調整に関して、雇用契約を結んで就労していても給与が2000万円を超えるような方や日雇い労働者といった方は対象外となりますのでご注意ください。 個人事業主の方や年末調整の対象外となるような方は確定申告によって障害者控除の適用を受けることになります。障害者控除独特の添付書類は原則必要ありません。実際にどの程度変化するのか障害者控除によって減免される金額は障害者控除の額に課税所得によって定められた所得税率を掛けて計算することで算出できます。では、障害者控除によってどれだけの差が出るのか所得税を例に計算してみましょう。ただし、詳細な条件設定については割愛させていただきます。・モデルケース(1)まずは課税対象となる所得金額が350万円となる方が障害者に該当するご家族を一名扶養していると仮定しましょう。課税所得が350万円の場合、所得税の税率は20%と所得税法により定まっています。また、先に確認したとおり障害者に該当する家族を一名扶養している場合に控除される金額は27万円です。つまり、本事例において実際に控除される金額は27万円×20%で5万4000円となります。・モデルケース(2) 次は扶養している配偶者が同居特別障害者と認められたケースで計算していきましょう。課税対象となる所得金額は320万円と仮定してみます。この場合、所得税の税率は10%と所得税法により定められています。また、同居特別障害者による所得控除は75万円です。今回控除される金額は75万円×10%=7万5000円となります。まとめ納税者や扶養している家族が障害者に該当する場合、障害者控除を受けられることがあります。障害者控除の適用を受ける場合には、年末調整または確定申告の手続きを忘れないようにしましょう。 執筆者:柘植輝 行政書士[YAHOO ニュース]ちいさな図表は、リンク先からご覧ください。面倒がらずに手続きは必要ですね。☄
2020.01.26
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別のやまゆり園で虐待 風呂場で入所者に水掛ける神奈川県の黒岩祐治知事は21日の記者会見で、同県厚木市の知的障害者施設「愛名やまゆり園」で、複数の入所者に対し、職員が風呂場で水を掛けるなどしていたと明らかにした。厚木市が虐待と認定し、20日に県へ報告した。運営法人は県の委託を受けた「社会福祉法人かながわ共同会」で、殺傷事件があった相模原市の「津久井やまゆり園」も運営している。 県によると、食事制限がある入所者に大量に食べさせたり、夜中に1~3時間トイレに座らせたりもしていた。黒岩知事は「こんなことが支援現場で行われ、信じられない。大変な衝撃を受けた」と述べた。県は今後、改善を指導する方針。 また、県は21日、津久井やまゆり園の運営実態を検証する第三者委員会の第2回会合を開催。委員長の佐藤彰一弁護士は終了後の会見で、平成30年4月以降に少なくとも3人を居室に長時間閉じ込めていたと明らかにし、虐待の疑いがあるとの見解を示した。[産経新聞]後から後から色々と表面化してくるのも残念ですね。☄
2020.01.18
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埼玉の障害者虐待通報最多に 30年度 意識向上が背景平成30年度の県内の障害者虐待の通報届け出件数が前年度比20・6%増の369件と過去最多を更新したことが県障害者支援課の調査でわかった。虐待認定件数は同7・1%増の106件だった。県障害者支援課は通報届け出件数が過去最多となった理由について「虐待防止の法律や条例が施行され、通報ダイヤルも設置され、県民の意識が高まり、通報が増えている」と分析している。 虐待の通報届け出件数の内訳をみると、家族などの養護者による虐待の相談・通報件数は前年度比34・1%増の240件だった。うち市町村が虐待と認定した件数は同10・1%増の76件だった。 虐待行為の内訳(複数回答)は身体的虐待56件、心理的虐待17件、放棄・放置13件、経済的虐待10件、性的虐待1件。虐待を受けた人の種別(同)は知的障害40人、精神障害24人、身体障害16人、発達障害2人、その他1人。一方、虐待を行った人の間柄(同)は父29人、母19人、夫5人、妻5人、息子2人、兄弟姉妹13人、その他6人。 また、障害者福祉施設の職員などによる虐待の相談・通報件数は前年度比1・6%増の129件だった。うち市町村が虐待と認定した件数は前年度と同じ30件だった。 虐待が行われた施設は、放課後に利用するデイサービス8件、施設入所支援7件、グループホーム5件、就労継続支援A型4件、療養介護2件、生活介護2件、居住介護1件、短期入所1件。 虐待行為の内訳(同)は身体的虐待17件、心理的虐待13件、放棄・放置3件、経済的虐待2件、性的虐待2件。虐待を受けた人の種別(同)は知的障害26人、身体障害10人、精神障害6人、発達障害5人だった。 虐待を行った人の間柄(同)は管理者10人、生活支援員10人、児童発達支援管理責任者1人、その他従業員11人だった。 虐待の認定件数は高い水準を維持しており、県障害者支援課は「市町村職員や施設の職員向けの研修を徹底し、早期発見・迅速な対応につなげていきたい」としている。[産経新聞]常に他人事と考えずに適切に対処することの大切さを感じますね。399万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.01.06
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豪雨で被災 知的障害者施設 再開の見通したたず 千葉 ことし10月の豪雨の影響で、千葉市緑区の知的障害者施設では、裏山ののり面が大きく崩れて土砂や泥水が流入しました。復旧に向けた作業が行われていますが、被災から2か月を経た今も通常どおり運営できる見通しはたっていません。10月の豪雨の影響で、千葉市緑区の知的障害者施設「ガーデンセブン」では、裏山ののり面が大きく崩落して施設の窓ガラスを突き破り、土砂などが流入して居住スペースが使えなくなりました。被災後、入所していた障害者40人の大半は自宅に戻ったりほかの施設に移ったりしています。施設では、先月下旬から本格的な復旧作業が始まり、重機を使って崩れたのり面から土砂や樹木を取り除き、のり面が崩れないよう補強する工事を行っていますが、作業は来年2月末までかかる見通しだということです。さらに、施設の床や壁など泥水につかってしまった箇所の内装工事が必要なため、通常どおり運営できるめどはたっていません。このため職員は、毎日、入所者の家族に電話をして悩みなどを聞き取ったり、一時的な受け入れ先となっている施設に様子を見に行ったりしてケアを続けていますが、先を見通せない中での年の瀬となりました。「ガーデンセブン」の大原淳一施設長は「撤去作業はだいぶ進んできたが、通常の運営になるまでにはまだ時間がかかるので、入所者や家族をケアしつつ1日でも早く元の暮らしに戻れるよう行政にも働きかけていきたい」と話していました。入所者の親 慣れない環境の中で「お互いに限界」被災した施設「ガーデンセブン」の入所者は、現在、千葉県内の11か所の施設に分かれて受け入れてもらっています。このうち、千葉市稲毛区の別の障害者施設には6人が通っています。25日は部品を組み立てる作業などを行っていましたが、被災した施設から派遣された職員が一人一人に付き添いながら、話しかけたり作業を手伝ったりして、なるべく被災する前と変わらない環境を作るように心がけていました。派遣されてきた職員の女性は「環境の変化で精神的に不安定になって、それをうまく表現できない利用者の方も多いので、なるべく顔見知りの職員が付いてサポートしてあげたいです」と話していました。また、この日は保護者会が行われ、大原施設長が厳しい現状を説明しました。依然として運営再開の見込みがたっていないことを伝えると、保護者からは、「ぎりぎりの中でなんとか毎日を過ごしているので、改めて言われるとショックです」といった声が上がっていました。被災後、慣れない環境の中で2か月を過ごし、「代わりの受け入れ先まで往復1時間以上かけてバスで通っていて体力的に厳しい」とか「いつ元の施設に戻れるのか子どもに尋ねられ、このまま年越しを迎えるのが不安だ」などと訴える親もいました。さらに、「被災した施設の一部のスペースで2泊3日のショートステイなどをしてもらえると、子どもも落ち着くと思う」といった意見も出ていました。72歳の保護者の男性は「20年以上かけて積み上げてきた施設での生活を、この2か月間送れず息子は相当ストレスをためてしまっている。施設は息子にとってはもう一つの家と同じなので、なぜ帰れないのか動揺しています。運営再開の見通しが見えないと、お互いに限界です」と話していました。[NHK NEWS WEB]千葉市は大変な一年となりましたね。今年は少しでも不安要素が改善されるといいですね。☄
2019.12.30
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公判に向けて(1)「関係ない」風化に拍車 県立障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で入所者と職員計45人が殺傷された事件の公判が、来年1月に始まる。事件が私たち一人一人、そして社会に問うものとは-。公判を前に、さまざまな分野で活動する人々へのインタビューから考える。日本自立生活センター職員 渡邉 琢さん生まれ育った地域から引き離され、社会から隔離されて施設で生きる人たちがいた。やまゆり園事件発生時、多くの人はそのことに初めて気付いたはずだ。私も地域での自立生活を求める運動に取り組んできた一人として、社会の一員として、やまゆり園に限らず施設で暮らす人たちとつながりを持ててこなかったことへの自責の念がある。 重度知的障害者を「無用な存在」としたのは被告だけなのか。当事者は地域で排除や差別にさらされてきた。家族に障害者がいることを隠したいと思いながら暮らさざるを得ない人たちがいた。地域で暮らし続けるための支援も不十分だった。当事者や家族にそのような状況を強いて施設に追いやったのは誰か。社会の問題として考えるべきだ。[カナロコ]令和2年の幕開けに、相模原の事件の公判がいよいよ始まるんですね。☄
2019.12.18
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なにわに生きる 次代につなぐ第4部「働き方」(4) 仕事と介護 状況に応じ的確支援 高齢化が進む日本において、介護は多くの人が直面するテーマの一つ。2040年の大阪府の人口構成は、65歳以上の割合が6割を超えると推計されている。将来を見据え、家族の介護が必要になった時や子育てなど、家庭の状況に応じた働き方ができるような制度を整える企業が増えている。行政は必要な制度を活用しながら、高齢者の社会参加や生きがいづくりを促進しており、安心して働き続けられる環境も官民で醸成されつつある。■環境に応じて 日本政策金融公庫は、多様な人材が活躍する「ダイバーシティ」を推進している。全国を地域ブロックに分け、ダイバーシティ推進専任者を全国に7人配置し、職員の意識改革や柔軟な働き方を促進する活動を各地で行っている。 10月下旬、同公庫大阪支店(大阪市北区)で開かれた「仕事と介護の両立支援セミナー」。地域の金融機関の職員らも出席した意見交換会では、「自身が将来、介護を受ける立場になることを考えると、介護を理由に職を辞するのはいい判断とは言えないと認識できた」などの意見があった。 同公庫は、職員のライフステージに応じた仕事と家庭両方の充実を目指す「ワークライフ・マネジメント」を実践する支援制度を整える。出産から育児、介護のそれぞれのライフステージに応じ、勤務時間を自由に設定できる「フレックスタイム制」を選択したり、勤務時間の短縮が可能になる。 要介護3以上の家族がいる場合には、5年以内に転居を伴う異動が免除される「介護特例」を設けるなど、職員が安心して働き続けられる企業を目指す。 近畿ブロックのダイバーシティ推進専任者の岡田知之さんは「いろいろな状況の職員が増えてくる。自分の力を発揮できるような職場づくりを進めていく」と意気込む。■ええまち大阪 積極的な社会参加に加え、仕事や地域の活動を通して誰かに必要とされる「生きがい」は、高齢者の介護予防には欠かせない。大阪府は、若い世代からシニア層の“オール大阪”で、地域包括ケアシステム構築を目指す「大阪ええまちプロジェクト」を展開している。 住民主体型サービスの創出に取り組もうとする団体にとって、何から手をつけるか考えることは課題の一つでもある。ビジネススキルや専門知識を生かして活動するボランティア「プロボノワーカー」と、こうした団体とをつなげ、企画や運営を支援するのも、同プロジェクトの特徴となっている。 団体同士の連携もあり、介護予防や生活支援などに取り組む団体を、府内で先駆的に取り組んでいる団体が個別にアドバイスするケースもある。移動支援や担い手確保など、団体運営で直面する課題解消に向け、実効性の高いアドバイスが役立っている。(おわり)地域包括ケアシステム 団塊の世代が75歳以上となる2025年をめどに、重度な介護状態となっても、必要なサービスを選択しながら住み慣れた地域で暮らし続けることを目指す取り組み。 [大阪日日新聞]自分の力を発揮できる職場作りに奔走する岡田さん=大阪市北区 高齢化社会に向けての地域包括ケアシステム。何より安心できる暮らしが理想ですね。☄
2019.12.07
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行方不明者早期発見システム 65歳未満障害者も対象に 山口市 /山口山口市は、認知症などで行方不明になる可能性がある高齢者らの情報を事前登録し、早期発見を図るシステム「ほっと安心SOSネットワーク」の対象者を、65歳未満の障害者にも拡大した。運用は今月から始まっており、同様の制度の障害者への適用は県内では初めて。 制度は2015年から始まり、情報を事前登録した高齢者らが行方不明になった際、家族からの依頼を受けて、市内外の連携事業者や防災メールに見た目の特徴などを配信して発見協力を仰ぐ仕組み。 この記事は有料記事です。[毎日新聞]行方不明になる子供も増えているので、全国的に展開して頂きたい仕組みですね。☄
2019.10.31
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