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「人権考えていなかった」NPO理事長らを逮捕監禁罪で起訴「療育」と称し、障害のある男子中学生の身体を拘束した上で脅したり、殴ったりして監禁したなどとして逮捕監禁などの容疑で福岡県警に逮捕された、福岡市のNPO法人「さるく」理事長、坂上慎一容疑者(57)=同市早良区=が「(少年の)人権を考えていなかった」などと反省の言葉を述べていることが、坂上容疑者の弁護士への取材で判明した。福岡地検は10日、坂上容疑者と、活動に共感して手伝っていたという小学校教諭、松原宏容疑者(37)=同県篠栗町=を逮捕監禁罪で起訴した。地検は両被告とも認否を明らかにしていない。 起訴状によると、両被告は共謀して2021年10月9日午前0時15分ごろ、長崎県に住む当時中学生で14歳だった男性方を訪れ、寝ていた男性の手足を結束バンドや荷造りベルトで縛るなどして拘束し、「しゃべると殺すぞ」などと脅したり、両目に粘着テープを貼り付けて頭部に袋状のものをかぶせて園芸用の鋼管で殴ったりした上で、福岡県久留米市の障害者施設「くるめさるく」に車で連行。途中、同県筑紫野市内の山道で男性を車から降ろし「ここに手と足縛って転がして埋めるぞ」などと脅し、同日午前3時半ごろまで監禁したとしている。 捜査関係者によると、男性の保護者は坂上被告らの行為に同意していた。 坂上被告の弁護士によると、坂上被告は逮捕直後から一貫して「療育目的だった」と説明し「依頼を受け、何とか治してあげたい気持ちだった」などと供述。ただ、現在は刑法に触れる行為だったと認識して反省の言葉も述べ、事業を見直す考えも示しているという。 関係者によると、坂上被告は08年6月にさるくを設立。旧姓の「長瀬」名義で活動し、ホームページやオンラインセミナーで「発達障害の子供と保護者の最後のとりで」などと宣伝していた。重度の知的障害・発達障害がある子供が問題行動を起こすのに悩む保護者と契約し、改善を図る事業を10年以上続けていた。毎日新聞【YAHOOニュース】思い悩んだ親に頼まれたとしても、逆に断らないとですね。実に信じられない発言ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.11
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広がる「ヘルプマーク」 誕生10年、全国に普及―ネット転売など課題も義足や難病など、外見からは気付かれにくいが配慮や助けを必要とする人が、身に着けて周囲に知らせる「ヘルプマーク」を東京都が作成してから今年で10年になる。昨年10月には全都道府県で無料配布されるようになり、使い方の工夫が進む一方、インターネット上での転売といった新たな問題も出てきている。 ヘルプマークは2012年、人工股関節を使う東京都議の提案がきっかけで誕生した。赤地に白い十字とハートのデザインで、かばんなどに付ける。必要な支援内容や緊急連絡先を記載して持ち歩く「ヘルプカード」もある。 墨田区は昨年3月、周囲に理解してほしいことを記した「ヘルプシール」を新たに作成した。障害者団体の意見を採り入れて作った29種類から、周りに伝えたい内容を選び、ヘルプマークなどに貼って使用する。 発達障害でマスクを着けられない小学1年の娘(6)がいる公務員の女性(37)=同区=は「発達障害があります」「マスクがつけられません」の2枚のシールをもらった。「ぱっと見て伝えたいことが分かる。イラストも交えて短文で書いてあるので分かりやすい」と評価する。区の担当者は「障害があっても平等に社会で生きていくための助けになれば」と期待する。 一方、普及に伴って転売などの問題も起きている。ネットオークションサイトで、本来無料で配布されているヘルプマークが1個800円前後で出品されたケースがあった。 対策として、石川県ではヘルプマークを受け取る際、交付申請書に氏名や住所を記入するよう求め、原則1人1個としている。都も注意喚起しているが、担当者は「法律違反ではないので強くは言えない」と対応の難しさを明かす。事情があって複数のマークが必要な人もいるため、1人に配布する数を制限することは考えていないという。この担当者は「『全国どこでも必要な配慮を』という思いは10年たっても変わらない。(今後も)ヘルプマークの意味を多くの人に知ってもらいたい」と話した。[JIJI.COM]必要な者への無料配布のものがネット上で転売とは摩訶不思議な風潮ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.09
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「やまゆり園事件」文庫版に 遺族の葛藤、自立へ歩む被害者…5年後の報道を加筆2016年に起きた知的障害者殺傷事件を巡り、神奈川新聞社のこれまでの取材をまとめたドキュメント「やまゆり園事件」の文庫版が、幻冬舎から出版された。20年発刊の単行本の内容に、その後の取材の一端を加筆している。 事件は16年7月26日未明、神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で発生。入所者19人が殺害され、職員2人を含む26人が重軽傷を負った。「障害者は不幸を生む」と犯行に及んだ元職員の植松聖死刑囚(32)の死刑判決は20年3月に確定したが、死刑囚は22年4月に再審請求している。 書籍は発生から事件と向き合い続けてきた取材班が事件の真相に迫るドキュメント。事件があぶり出した障害者への差別と偏見、優生思想、インクルーシブ教育など、幅広い視点から事件を掘り下げている。 文庫版では、死刑を求めた遺族のその後の葛藤や自立生活を始めた被害者の姿など、事件から丸5年となった21年7月の報道の一部も追加した。 巻末の解説は、北九州市で生活困窮者らへの支援に取り組む認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」の奥田知志理事長が執筆している。 432ページ、913円。全国の書店で販売している。神奈川新聞社【YAHOOニュース】やまゆり園事件 (幻冬舎文庫) [ 神奈川新聞取材班 ]何年経っても忘れることの出来ない、歴史に残る一大事件となりましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.06
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高速バス、精神障害のみ割引対象外なぜ? 共同運行のハードル 福祉制度、整備が「後発」「身体や知的障害だと高速バスの割引を受けられるのに、なぜ精神障害だけ対象外なのでしょうか」。精神障害のある熊本県菊池市の30代男性から「SNSこちら編集局」(S編)に疑問の声が届いた。路線バスの場合は3種類いずれの「障害者手帳」でも半額割引が受けられるが、高速バスでは対応に差が生じている。 男性は月1回ほど福岡行きの高速バス「ひのくに号」を利用している。運転免許証は持っているが「ほぼ身分証代わり」。体調に波があるため長距離運転は不安で、公共交通に頼らざるを得ないという。 高速バスや特急バスなど県外と結ぶ路線で精神障害者のみ割引がないのはなぜ? 理由を九州産交バス(熊本市)に尋ねると「共同運行会社との議論が進んでいないことが理由」と回答した。ひのくに号は西日本鉄道(福岡市)と共同運行するなど、自社のみで割引を決めることができないことがハードルと言う。 鹿児島県の南国交通や、長崎県の長崎県営バスも精神障害のみ高速バスの割引対象外だ。両社とも高速バスは他社との共同運行。一方、西日本鉄道の西鉄バスは、自社やグループ会社で運行する高速バスの場合は通勤通学などに使われる近距離を中心に、精神障害者割引を適用している。 全国精神保健福祉会連合会(東京)によると、実は身体や知的に比べ、精神障害の福祉制度は「後発」だという。障害者手帳の交付に関する法律などの整備は、身体障害が1950年、知的障害が73年。精神障害の場合はさらに20年以上たった後の95年だ。 バスと同様、鉄道でも対応が分かれている。 熊本県内では熊本電鉄や南阿蘇鉄道、くま川鉄道が障害の種類に関係なく半額割引を導入しているが、JR各社は精神障害者の割引を導入していない。日本弁護士連合会は7月7日付で、障害者全体を統一的に割引の対象とするよう求める意見書を、JR各社などに提出している。 高速バスでも、対応に差があることの認識はあるものの、現在、新型コロナ禍の影響で高速バス事業は厳しい経営状況に陥っており、共同運行会社間での割引導入の議論は進んでいないという。九州産交バスの担当者は「利用者数が回復すれば議論が再開されると思う」とコメントした。 S編にメッセージを寄せた男性は「コロナの影響もあるのかもしれないけれど早く同じ仕組みに変えてほしい」と訴えた。 ◆熊本県内の障害者手帳保持者 熊本県障がい者支援課によると、てんかんや発達障害、統合失調症などがある人を対象とする「精神障害者保健福祉手帳」の交付は今年3月末時点で2万402人。「身体障害者手帳」は8万3637人、知的障害の「療育手帳」は2万1306人に交付している。熊本日日新聞【YAHOOニュース】コロナに関係なく、論議が遅れていますね。その気になれば、一律割引の調整は一斉にできそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.05
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発達障害者の支援に特化した新施設 福岡市中央区舞鶴に建設へ福岡市は、発達障害者の支援に特化した新施設を同市中央区舞鶴1丁目に建設すると発表した。同区内にある市発達障がい者支援センター(地行浜2丁目)と市障がい者就労支援センター(長浜3丁目)を移転して機能を集約し、一体的な支援を図る。来年7月の供用開始を目指す。この記事は会員限定です。【西日本新聞】立派な新施設の誕生、楽しみですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.04
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乳児転落死「母親のSOS、的確に捉えられず」 大阪市が報告書公表大阪市平野区で2020年1月、30代の母親が市営住宅の高層階から生後7カ月の三女を落として殺害した事件で、市の児童虐待事例検証部会は1日、再発防止策をまとめた報告書を公表した。複数回にわたる母親からのSOSに対し、関係機関が虐待リスクの高まりを的確に捉えられなかったとして、情報共有の徹底などを求めた。 報告書などによると、母親は知的障害があり、事件当時、11歳~生後7カ月の子ども4人がいた。事件の数日前に、同居する夫や義母らがインフルエンザに感染。家事や育児の負担が集中し、母親は市こども相談センターで「三女の世話が大変なので預けたい」と訴えたが、家族が難色を示して利用に結びつかなかった。 報告書では、母親からの相談に対し、関係機関が「預かるかどうか」の対応に終始していたと指摘。三女を預けたいという相談に対し、家族で話し合って決めるように促していて、「知的障害のある母には現状のつらさを自ら家族に働き掛けて解決するのは困難だった」と言及した。 さらに、三女は支援が必要な子どもや家庭について話し合う要保護児童対策地域協議会(要対協)に登録されていたが、要対協の運営マニュアルで定め、具体的な支援策の資料となる「リスク評価シート」が作成されていなかった。シートを作ることで、関係機関で共通理解を図ることになっていた。 市によると、平野区は要対協の登録件数が市内最多で、職員が業務に追われて評価シートを作成できなかったという。検証部会は市に対し、区子育て支援室の体制強化を図るようにも求めた。 部会長の前橋信和・関西学院大名誉教授(児童福祉学)は「母親の訴えの背景にあった家族の状況や障害特性を把握しきれなかった。育児負担を軽減するサービスの利用を母親に委ねるのではなく、関係機関が踏み込むべきだった」と話した。毎日新聞【YAHOOニュース】母の悲痛な叫びを家族でも対処できず、自治体も他の業務に追われていたとは、なんとも残念な事件でしたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.02
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「一人暮らしをしたい」 障害者の夢実現に向けて国が支援…地域の環境整備が課題 障害者が共同で暮らす「グループホーム」について、厚生労働省は、将来的に一人暮らしを希望する人が集まって支援を受ける仕組みを創設する。障害者総合支援法を改正し、2024年度にも導入したい考えだが、障害者の一人暮らしを地域で支える環境を整備できるかなど、関係者の間では慎重意見も根強い。「グループホーム」新たな仕組み 「いつかは一人暮らしをしたい」。社会福祉法人「東京都手をつなぐ育成会」が運営する大田区内のグループホームで暮らす赤間春香さん(23)は夢を語る。 この施設は障害者の一人暮らしに向けたサポートを実施している。東京都が独自に導入したもので、「通過型」と呼ばれている。 グループホームは、住宅街にあるアパートなどで、障害者が世話人のサポートを受けながら、共同生活をする場所だ。利用期間に制限はなく、暮らし続けることを前提にする。一方、通過型は入居期間が設定されていて、一人暮らしに向けた支援を受けられる。 赤間さんの暮らす施設の場合、1年程度の利用だ。現在は、軽度の知的障害のある6人が住む。それぞれが共有スペースで食事をとって仕事に行き、個室で生活する。赤間さんは日中、企業で清掃の仕事をしている。部屋の掃除や金銭管理が苦手だが、世話人とともにやり方を覚え、少しずつできるようになった。 ただ、現状では一人暮らしは難しいため、退去後、まずは利用期間の制限のない滞在型のグループホームに移る予定だ。地域の環境整備「不十分」の声 全国のグループホームでは、約15万5000人が生活している。厚生労働省の調査では、「将来、一人暮らしをしてみたい、パートナーと暮らしてみたい」という利用者は約4割いたが、希望者に一人暮らしに向けた支援をする施設は約2割にとどまる。 このため、国は既存のグループホームで一人暮らしを希望する障害者への支援を強化するとともに、東京都の「通過型」を参考とした、新たな仕組みを創設することにした。 具体的には、期間を区切って、金銭管理や家事の練習、住宅の契約の助言などの支援を行う。社会福祉士などの専門職を配置し、一人一人の支援計画をつくる。退去後の相談にも応じる。ただ、希望する全ての人が、一人暮らしが可能なわけではないため、利用者の状況に応じ、利用期間の延長や、既存のグループホームへの移行もできるようにする。 法改正に向けた議論では、慎重意見も多かった。利用者の入れ替わりが多くなると、施設の経営が不安定になる懸念があるほか、一人暮らしの障害者を地域で支えていく環境の整備が十分ではないという課題もある。 実際、東京都の通過型の施設を経て一人暮らしへ移行した人のケースでも、安定した生活を続けるのは、地域の福祉サービスを利用したとしても容易ではないという。 全国精神保健福祉会連合会の岡田久実子理事長は「一人暮らしへの支援は、本人の希望をかなえるためで、効率優先の運営や成果主義に陥らないでほしい」と話している。【yomiDr.】色々な状況に合わせての一人暮らし、きちんと環境が整備されて叶うといいですね。529万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.08.01
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「やまゆり園」殺傷6年、初めて命日に追悼式…慰霊碑には「命を奪われた19人を忘れないで」相模原市緑区の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員2人を含む26人が重軽傷を負った事件から6年となった26日、園舎で追悼式が行われた。犠牲者の遺族や職員ら62人が参列し、差別や偏見のない社会の実現を誓った。 追悼式が命日に営まれるのは初めて。神奈川県の黒岩祐治知事は「誰もがその人らしく暮らせる地域社会を実現しなければならない」と決意を述べた。遺族有志が碑文を考案し、今年3月に完成した慰霊碑には「命を奪われた19人を忘れないでください」と刻まれ、参列者たちが献花した。 事件は2016年7月26日未明に発生。元職員の植松聖さとし死刑囚(32)が刃物を持って施設に侵入し、入所者らを襲った。20年3月に横浜地裁で死刑判決を受けて確定したが、今年4月に再審を請求した。【gooニュース】慰霊碑がやっと完成しての初めての追悼式。死刑囚の死刑判決が確定していながらの再審請求、遺族には居たたまれないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.28
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中学生逮捕監禁疑い 久留米市の障害児施設 法人理事長ら逮捕久留米市にある障害児支援施設などを運営するNPO法人の理事長ら2人が当時14歳の男子中学生の手足を縛った上で、頭をなぐるなどして抵抗できない状態にし、施設に連れて行ったなどとして、逮捕監禁などの疑いで逮捕されました。警察は2人の認否について明らかにしていません。逮捕されたのは、久留米市にある障害児支援施設などを運営するNPO法人「さるく」の理事長、坂上慎一容疑者(57)と、志免町にある小学校の教員、松原宏容疑者(37)です。警察によりますと、2人は去年10月、当時14歳の男子中学生に対し、長崎県内の生徒の自宅で手足を縛って「暴れたらなぐるぞ」などと脅した上で頭に袋のようなものをかぶせて頭を複数回なぐるなどして抵抗できない状態にし、車で施設に連れて行ったなどとして逮捕監禁などの疑いが持たれています。この間、2人は危害を加えかねないような言動で脅し、生徒に自分の非を認めさせる書面を強引に書かせていたということです。2人は10年以上前からの知り合いで、生徒の母親の依頼を受けて自宅を訪れ、その後、生徒は一時、理事長が運営する施設に通ったということです。警察は2人の認否について明らかにしていません。警察は、施設で撮影された複数の動画を押収していて、同じような被害を受けた子どもがほかにいないかを含め、当時の詳しいいきさつや状況を慎重に調べています。理事長が逮捕されたNPO法人「さるく」は、平成20年に福岡市早良区に設立され、「訪問セラピー」として障害児などの自宅を訪れて療育する活動を行っていました。3年前の令和元年には児童福祉法に基づく指定を受けて、久留米市に障害児支援施設、「くるめさるく」を開設し、子どもが学校外で生活支援を受ける「放課後等デイサービス事業」を行っています。久留米市によりますと、施設では重度の知的障害がある人や発達障害の人を積極的に受け入れ、ことし4月の時点で小中学生などおよそ30人が施設の利用者として登録されているいうことです。去年11月には、この施設の別の職員が施設を利用する小学生の児童に暴行を加えた疑いで逮捕され、警察は施設への捜索などを行っていました。逮捕された理事長は、「くるめさるく」の別の職員が去年11月に逮捕されて以降、施設のホームページで、「生活改善事業の廃止について」と題した文章を掲載しています。この中で、「生活改善サービスは専門家でも対応が困難な発達障害の子供とその保護者の最後の砦として、救いたいとの一心から実施してきました」とする一方で、「私が子供たちに行った一時的な身体拘束は、本人の意思に反して身体活動の自由を奪うものであり、刑事罰に相当する犯罪であることは明らかです」と書かれています。そして、「子どもの乱れた生活に劇的な改善をもたらすという光の部分にのみ心を奪われた」などとした上で、再発防止を徹底すると説明しています。NHKのこれまでの取材に対し、施設側は「代表は不在で、コメントできない」と話しています。障害者福祉に詳しい日本社会事業大学専門職大学院の曽根直樹准教授は理事長の暴力的な行為について「障害者の体を押さえつけることは身体拘束ということになり、障害者虐待防止法で『身体的虐待』と定義されている。保護者の許可を取っていたことを免罪符にして正当化することはできない。そうしなくて済むようにどうやったら改善できるかを考えるのが職員の役割だ」と話していました。NHK NEWS WEB[FUKUOKA NEWS WEB]またとんでもない事件が起きていたんですね。反省せずに繰り返す虐待、もはや施設を閉じないとですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.23
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障害者施設での虐待防止には「外部の目」 専門家招いた研修などを重ねる現場で職員が気を付けることとは 東京都青梅市の障害者施設「おざくSS」の職員落合大丞被告の初公判で、検察側は被告による入所者虐待が2年前から繰り返されていたと指摘した。虐待を見過ごしてきた施設側に問題はなかったのか。事件のあった施設と同規模の別の障害者施設では、入所者の平穏な暮らしを目指し、ともに歩もうとする職員たちの姿があった。目指すのは平穏な暮らし 今月上旬、稲城市の障害者施設「パサージュいなぎ」の作業場。メモ帳づくりの合間に席を立つそぶりを見せた入所者の男性に、女性職員が優しく声を掛けた。「まだ帰れませんよー」 女性職員に状況を尋ねると、「さっきおやつを食べたので『俺たち終了』って感じになっちゃったんでしょう。作業はもう少し続きます」と説明してくれた。社会福祉法人「正夢の会」が運営するこの施設は、障害者支援の専門家から評価が高い。入所者はおざくSSと同じように知的障害のある20〜70代の男女48人。発達障害の一種の自閉スペクトラム症(ASD)などで独特のこだわりがある人も少なくないが、ここでは入所者へのまなざしの温かさを感じさせた。 執行役員の小島浩之さんによると、入所者の中にはいつもと違うことがあると自ら爪をはいだり、頭を壁に打ち付けたりしてしまう人もいる。作業に集中してもらうことは、こうした行動に向かわないよう気持ちを安定させる目的もある。小島さんは「入所者それぞれの特性をよく理解し、職員全体で共有することが大切。入所者がいかに安定して過ごせるかを一番に考え、職員は黒子に徹して支えなければ」と言い切る。「誰も通報しないのは論外」 おざくSSでは虐待現場に複数の職員が居合わせていたものの、誰も制止していなかったことが防犯カメラの記録で判明している。正夢の会の山本あおひ副理事長は「虐待が疑われているのに、誰も行政に通報しないなんて論外。行政など外部の目が入れば、自分たちがどう間違っていたのか気づくきっかけにもなる。施設として問題点を洗い出さなければ改善につながらない」と強調する。 パサージュいなぎは、自閉症支援の専門家や弁護士を招いた研修などをたびたび開き、職員が虐待を防ぐことを常に考えるようにしているという。 「虐待はどこの施設でも起こり得る。非常識が常識にならないよう、常に気をつけなければいけない」入所者の居住スペースは、リビングを囲うように個室が連なり、中央のテーブルには木漏れ日が注いでいた。山本さんは「緑も多くて、いいところでしょ」と笑った。[東京新聞]明るく、落ち着いた暮らし、外部の目もあり、何より安心ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.18
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重度障害の5歳男児が腸閉塞で命の危機 苦渋の両親「手術しない」…無表情だった子がポロポロ涙を小児科外来に通院する5歳男児。仮死状態で生まれ、重度の知的障害、肢体不自由がある。自分で体を動かすことができず、言葉や表情での意思表示も難しい。食事は口からではなく、1歳の時に造設した胃ろうから栄養剤を注入していた。10歳の姉、40代の両親との4人暮らしで、訪問看護を利用しながら、母親が主に世話をしている。夜間や週末は、母親が休めるよう、父親が積極的に手伝っていた。 もともと腸機能が弱かったところ、腸 閉塞へいそく をおこして入院した。 主治医からは、「以前に受けたおなかの手術が原因で腸管が癒着して狭くなり、閉塞を起こした可能性がある。 絞扼こうやく 性イレウスという腸管の血流障害を起こしかけている可能性も否定できない。直ちに手術することを勧めます」との説明があった。両親は、「これまでいろいろな治療をしてきた。すごく大変な目に遭ってきた。こんなにがんばってきて、なお、ここで手術もしなくてはならないのか……」と話し始めた。そして、「病気になってしまったのは仕方がない。これ以上、大変なことを背負わせることは、私たちにはできない。手術はしない」と伝えた。「手術しなければ数日で亡くなる可能性もある」と主治医主治医は、「手術をしない場合、絞扼性イレウスを起こしていたら、腸管が 壊死えし し、数日で亡くなる可能性もある。今の状況では、内科的治療では一時的な症状緩和しかできず、完全に治癒することはほぼないと思う」と説明した。それでも両親は「それも仕方がない」と言う。主治医も看護スタッフも、治すことが可能であるにもかかわらず、「手術をしない」という両親の意向に驚き、どうすべきか悩んだ。 男児は顔色が悪く、ぐったりとしていたが、痛く苦しそうな表情ではなかった。保存的治療として、チューブを入れて腸管内を減圧する方法と点滴を行った。看護の面では、腸につながったチューブから出る排液量の確認や点滴の管理だけでなく、訴えが見えづらい男児の体の変化を注意深く観察し、細かな変化を見落とさないようにした。 両親は男児が生まれたときから、大切に育てていた。主治医は何度か「いつ急変してもおかしくない」と話したが、両親の意思は変わらなかったため、「考えを尊重しよう」という思いになっていた。このケースを話してくれたのは、男児が生まれてからずっと小児病棟でかかわってきた看護師でした。すでに別の部署に異動になっていましたが、小児病棟の主任看護師から男児の状態と両親の考えを聞き、いてもたってもいられず、毎日、仕事が終わると病室を訪ねていました。 看護師は、病室で両親とあいさつをすると、男児には「今日はどう? 昨日よりちょっと楽そうだね」「今日はおなかのあたりがしんどいんじゃない?」などと声を掛けました。男児に会いたくて、通い続けたそうです。両親とも、ひとしきり男児のことを話しました。何かを提案するためではなく、両親から流れ出る話を聞いていく。そんな気持ちで訪問していたそうです。「これ以上、踏み込むことは難しい」とみんなが感じ 男児と両親にずっとかかわってきた病棟のスタッフたち全員が悩んでいました。主治医は両親の意向を尊重しようとしている。両親の決断は揺るぎそうもない。もう一度、考えるためのカンファレンスを開こうとか、何かを提案しようとか、そういった動きは起きませんでした。「これ以上、踏み込むことが難しい状況を、みんなが感じとっていた」と看護師は語ります。スタッフそれぞれが、男児にできることを最大限行い、日々のケアを丁寧にしていました。 通常、この看護師のように、当該病棟以外のスタッフが勤務外にかかわるのはあまりないことですし、推奨もされません。が、このケースでは、看護師が夕方、病棟にやってくると、病棟のスタッフも男児の状況を話したりしていたそうです。看護師は「奇妙な連帯感、チームワーク」と表現しました。「私たちが決めたことって、間違っていないですよね」主治医は、1週間しないうちに山がくると考えていた。両親もスタッフも、手術をしなければ急激に悪くなると予測していた。しかし、男児は小康状態を保ち、1週間がたった。 そんな中、訪問を続けていた看護師に対し、両親がぽつりぽつりと心情を話すようになった。「やっぱりしんどいのかな」「私たちが決めたことって、間違っていないですよね」。手術をしないと決めていても、気持ちは少しずつ揺れ始めていると看護師は感じた。 入院10日目、今まで何も気持ちを表出していなかった男児が泣いた。ポロポロと涙を流した。男児の涙を見て、両親は、「やはり手術したほうがよいのですね」と主治医に話した。今までの決定を変更し、腸閉塞の手術をすることになった。 このケースを振り返り、看護師は、「手術したほうがよい、子どもを助けたいという思いはずっとあったが、誰もジャッジはしなかった。親の意思について『それでよいのかな』と思いながらも、自分たちができる最大のことをしようとしていた。子どもの姿を見て、家族が決めたこと。そんな親子の姿を、私たちはずっと見ていた」と明かしました。 しかし、一方で、「男児が涙を流していなかったら、どうなっていたか。たまたま助かったけど、それでよかったのか……と今も思い続けている」とも言います。後日、主治医に、どう考えていたのか尋ねたそうです。主治医は、「あの時に言っても変わらなかったよ。もっと強く押していても、両親が納得できなかったと思う」と言ったそうです。その後、病状が小康状態となって、家族にもう一度考える時間が与えられ、男児が涙を流したために両親は考えを変えました。もちろん、初めからそうなるとわかっていたわけではありません。命を救うには…ぎりぎりの判断 なぜ看護師は毎日、病室を訪問したのか、その理由が知りたいと思いました。看護師は、「今、行かねばならない」と思ったそうです。「普通はこういうことをしないし、自分が病棟のスタッフだとしたら、そんな行動はしてほしくない。自分でも理由はわからないが、行くべきだと思った」。まさに何かに突き動かされたようです。このケースでの主治医やスタッフの対応について、ほかの子どもの場合でも同様に行われたと思うかも聞いてみました。それには即座に、「この親子だったから」という答えが返ってきました。 この言葉を聞いて、両親が今まで大切に男児を育ててきたことへの全面的な信頼があったのだと感じました。男児の命を救うことを考えると、本当にぎりぎりの判断だったと思います。両親はそばで見守り、病棟スタッフは男児を助けたいと思いながら丁寧なケアをし続け、別の部署に異動していた看護師が突き動かされるように男児のもとへ通った……。男児の生命力がこのような結末を導いたとも感じます。「ジャッジをしない」ということの意味 このケースでは、「ジャッジをしないこと」「流れ出る話を聞く」という看護師の言葉が印象に残ります。医療者にとっては、命を救うことの価値が何にもまさりますが、両親の「手術をしない」という決断については、「良いか悪いかというジャッジはしない」という態度がありました。「あなた方を信頼します」「かかわり続けます」というメッセージが、両親に届いたのではないかと思います。 いったんは手術をしないと決断した両親には、筆舌に尽くしがたい思いがあったことでしょう。「何か提案できないか」「両親の気持ちを変えられないか」と動きたくなりますが、看護師は「流れ出る話を聞く」ことに専念しました。とても難しい実践ですが、このことが両親の心に何らかの変化をもたらしたのだと思います。(鶴若麻理 聖路加国際大教授)【YomiDr.】学校であれ、病院であれ、子どもを預かっていても、寄り添うことはできても、完全に家族の事情に介入することはできませんね。我が子からの叫びで今回は命が繋がれて良かったですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.16
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相模原 事件から6年を前に障害者施設の園長が福祉職員に講演相模原市の知的障害者施設で19人が殺害された事件から、今月6年となるのを前に、施設の園長が福祉に関わる市の職員に対して講演し、「当事者の思いを尊重しながらサポートすることを大切にしてほしい」と呼びかけました。相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、19人が殺害されるなどした事件から、今月26日で6年になります。11日は去年、新たに就任した園の永井清光園長が、障害者や高齢者の福祉に関わる市の職員およそ50人に対し、共生社会の実現をテーマに講演しました。永井園長は、植松聖死刑囚が施設で働き始めたころ、事務職員として勤務していたということで、事件について「差別的な考えは同僚として絶対に許すことができない」と述べました。現場の施設は建て替えられ、去年、利用者の受け入れを再開していて、永井園長は「利用者の思いを尊重し、サポートすることを大切にしてほしい。地域との関わりを強化することも大事だ」と呼びかけていました。講演を聴いた職員は「当事者目線を大切にして本人の暮らしを守るため、行政として取り組んでいきたい」と話していました。永井園長は「同僚が事件を起こしたことについての怒りは6年たっても消えることはない。地域との連携を図りながら共生社会の実現に向けて取り組みたい」と話していました。NHK NEWS WEB[首都圏 NEWS WEB]あの悍ましい事件から早6年。現場の施設も建て替えられ、一つの節目ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.12
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東京 狛江市 参院選前に知的障害者の投票サポート職員が研修参議院選挙を前に、知的障害がある人たちの投票のサポートなどにあたる職員を対象にした研修が東京・狛江市で開かれました。東京・狛江市は、障害がある人の選挙参加に向けた取り組みに力を入れています。市内の福祉作業所で行われた研修には参議院選挙で知的障害がある人のサポートなどにあたる市の職員2人が参加しました。今回の研修の目的は、投票のサポートに欠かせないコミニュケーションをどうすればとりやすくなるか学ぶことで、知的障害がある人の隣で同じ仕事をしながら、作業の内容を聞いたり、家族の話をしたりしました。職員たちは一方的に話し続けると障害がある人たちが話したいタイミングを失い、うまく会話できないため、相手のペースや気持ちを考えながら聞くことの大切さなどを学んでいました。参加した狛江市職員課の金築宏美さんは「投票所では『必要な支援は何ですか』などと質問を投げかけるだけではなく相手からの回答をゆっくり待つことが必要だと思いました。落ち着いて対応ができるように準備ができました」と話していました。狛江市の石橋啓一総務部長は「誰でも平等に選挙権を持っているので投票の機会を逃すことがないようしっかりとサポートしていきたい」と話していました。首都圏 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]普通に接することの大切さですね。障害に関係なく、同じように対応して頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.01
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知的障害の受刑者を集め支援事業法務省は14日、九州各県の刑事施設に入所し、知的障害やその疑いがある受刑者のうち約50人を長崎刑務所(長崎県諫早市)に集め、職業訓練や療育手帳取得など社会復帰の支援事業を一括して始めると発表した。必要なサポートを受けられず犯罪を繰り返す「累犯障害者」の更生に向けたモデル事業で、初の取り組み。年内の開始を目指し、事業の効果を検証した上で全国の他の施設での導入も検討する。 こうした人らへの先駆的支援で知られる諫早市の社会福祉法人「南高愛隣会」と業務委託契約を締結。刑務所に職員が常駐するなどし、ノウハウを活用する。【西日本新聞】初の試み、やっとここまで辿り着きましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.18
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障害者殺傷事件 入所者の一部が移って暮らす施設 運営別法人に6年前に、相模原市で19人が殺害された神奈川県立の知的障害者施設から入所者の一部が移って暮らしている横浜市の施設について、神奈川県は来年4月から別の法人に運営を委ねる方針を明らかにしました。相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」は、平成28年に19人が殺害された事件のあと、建物の大部分が取り壊され、去年、横浜市と元の場所の2か所に分けて再建されました。県では、2か所の施設の運営について、平成17年から「津久井やまゆり園」を運営してきた社会福祉法人「かながわ共同会」に委ねてきましたが、来年4月以降は公募で決めることになっていて10日、その選考結果を公表しました。これによりますと、2か所のうち横浜市に去年11月に開所した「芹が谷やまゆり園」の指定管理者には2件の応募があり、選考の結果、いずれも社会福祉法人の「同愛会」と「白根学園」で作るグループが選ばれました。理由について、県は「当事者目線に立った支援を実践していて、サービスの向上が期待できるため」としています。一方、元の場所に再建された「津久井やまゆり園」については「かながわ共同会」のみが応募し、来年4月以降も運営を委ねる方針です。【NHK NEWSWEB】これもまた何かの節目ですね。事件から7年目を迎える来年のそれぞれの新たな門出、応援したいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.12
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「子どもを殺して死のうと」特別支援学校に通う8歳の長男死亡 首を絞めるなどしたとして母親(35)を逮捕【岡山・和気町】 【動画あり】7日未明岡山県和気町で、8歳の長男の首を絞めるなどしたとして、35歳の女が殺人未遂の容疑で逮捕されました。長男はその後、搬送先の病院で死亡しました。 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、岡山県和気町父井原のパート従業員・藤井典子容疑者です。 警察によりますと藤井容疑者は、7日午前4時頃から4時40分頃までの間に、実家の駐車場に停めていた軽乗用車の中で、長男の蒼天君の首をタオルで絞めるなどして殺害しようとした疑いが持たれています。藤井容疑者の父親が消防に通報し、駆け付けた警察官が藤井容疑者を緊急逮捕しました。 蒼天君は、午前9時半すぎ搬送先の病院で死亡しました。 (近所の人) 「藤井容疑者は普通の娘さんだった。信じられない。あの子がそんなことをするとは思えない」 蒼天君は特別支援学校に通っていたということです。藤井容疑者は警察の調べに対し、「子どもを殺すつもりで首を絞めたことに間違いありません。自分も死ぬつもりでした」と容疑を認めているということです。 警察は、容疑を殺人に切り替えて捜査を進める方針です。RSK山陽放送【YAHOOニュース】早朝に車に乗せていたのには何か事情があったのでしょうね。誰かに相談できる環境であったらと、残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.09
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ひきこもり背景に発達障害・統合失調症など関係も - 兵庫県が障害者福祉計画を公表兵庫県はこのほど、「第2期ひょうご障害者福祉計画」(2022-26年度)を公表した。「ひきこもり状態にある人」について、背景に発達障害や統合失調症などの精神障害が関係する場合もあることを指摘。適切・継続的な支援を実施するため、市町を中心とした各機関が連携して支援に取り組む方向性を示している。計画では、医療技術の発達や障害福祉サービスの充実などにより、障害のある人の高齢化が進展することが予想されると説明。障害のある人の高齢化や重度化、親亡き後だけでなく、家族が元気なうちからの支援も見据え、精神障害者や強度行動障害のある人を地域で支える体制の構築など「多様な選択肢」の整備に取り組む。 また、障害のある人の地域生活を総合的に支援するため、▽医師▽看護師▽保健師▽理学・作業療法士▽言語聴覚士▽社会福祉士▽精神保健福祉士▽介護福祉士-などの資格を持つ福祉・医療職などの多職種・多分野・多領域の関係者の連携を図りつつ、人材育成・確保に取り組む。CBnews【YAHOOニュース】行き届いた支援体制は何より親亡き後の理想の形ですね。580万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.05
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2特別支援学校で寄宿舎の廃止方針が決定 保護者ら存続求め署名活動 毎回の応募が定員を超す人気の寄宿舎が消えるのか――。県教育委員会は、知的障害のある子が学ぶ那須特別支援学校(那須塩原市)と栃木特別支援学校(栃木市)の寄宿舎を来年3月末で廃止する方針を決めた。しかし、那須では今年2月に約7千人の署名と共に撤回を求める要望書が出て、県教委が3月から説明会を開いている。保護者らは存続を求め、新たな署名活動に踏み切った。存続求め署名活動も 県教委によると、県内には現在、知的障害児の特別支援学校が10校(1校は分校)ある。寄宿舎併設は1974年設置の栃木と78年設置の那須の2校。当時はそれぞれ県南、県北の唯一の特別支援学校だった。遠方から通う子のため寄宿舎が設けられたという。 寄宿舎の閉舎を、県教委は昨年7月に両校の寄宿舎生の保護者に、10月にはPTA役員に口頭で説明。全児童・生徒の保護者は11月に文書で通知した。 この文書によると、閉舎の理由は、寄宿舎の老朽化が著しいことや遠距離で通学困難な子が減ったこと。遠距離の子については、スクールバスの運行ルートを見直すなどして通学手段を確保すると説明した。ただ、那須では寄宿舎の存続を求める声が上がった。保護者らが今年2月、約7千人分の署名と共に要望書を県に出し、存続や保護者への丁寧な説明、誠意ある話し合いを求めた。県教委は3月29日と今月20日、保護者向け説明会を開いたが、保護者らによると2回とも資料は配られず、録音も禁じられた。20日は資料を再三要求したが、その場では配られなかった。 同校は小学部から高等部まであり、今年度の児童・生徒は296人、うち寄宿舎生は定員いっぱいの26人。近年は、寄宿舎生の多くが異年齢の集団で自立の力を伸ばす「教育入舎」で、遠距離を理由にした子は1~2割。今年度も23人が教育入舎だ。学校によると、寄宿舎には毎年、定員超の応募があるという。 同校の寄宿舎は平屋建て。老朽化で大規模改修が必要になり、県教委特別支援室が約7年前から検討を始め、解体を決めた。【朝日デジタル】老朽化だけが閉鎖の理由なら改築すればいい訳で、他の要因がありそうですね。親にとって何より有難い宿舎が閉鎖とは、不甲斐ないでしょうね、518万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.22
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成年後見制度 トラブルも 母への虐待疑われ 区に後見人疑問視され認知症や知的障害などで判断能力が不十分な人に代わり、親族や弁護士、司法書士らが財産管理や契約手続きなどを行う成年後見制度。認知症の高齢者の増加に伴い、自治体も近年、後見人の選任を積極的に裁判所に求める傾向にある。だが、その進め方や制度に本人や家族が不満を感じるケースも少なくない。 「役所から虐待の疑いをかけられ一時的に母が望む場所に住ませてやれなかった」。神奈川県内に住む六十代の女性が憤りをにじませた。女性は二〇〇一年から東京都大田区の自宅で、母と二人暮らしをしていた。母は一二年、将来に備えて娘である女性を後見人に選任する契約を公正証書で作成した。 成年後見制度は、本人が判断能力のあるうちに後見人を選任する「任意後見」と、判断能力が不十分になってから本人や親族、自治体などが家庭裁判所に申し立てて後見人を選任する「法定後見」の二通りある。女性のケースは任意後見に当たる。二年ほどして母に認知症の兆しが表れ、夜中に動き回ることもあった。 一七年、区は女性に「母に対する虐待の通報を受けた」と連絡。通報者は明かさなかったが、「体にあざがあり、要介護認定も申請していない」などとして、養護者の任務を果たしていないと指摘。区は母を区内の施設へ引き離した。その上で、弁護士など別の後見人を充てるよう家裁に申し立てた。女性は「暴れる母を制止した際にあざができたかな」としつつ、思い当たる節はなかった。要介護認定の申請をしなかったのは「相続を巡る親族とのトラブルがあり、自宅の土地を差し押さえられて転居せざるを得なかったため」と説明。取材に「前年に区に相談はしたが、介護認定に難色を示された」と話した。◆家裁は「虐待なし」 家裁の調査に母は娘による後見を希望した。女性も「本人の意思を尊重してほしい」と訴えた。家裁は、区からあざの裏付け資料の提出もなかったことなどから、「任意後見の適格性を疑わせる虐待をした事実は認められない」と審判を下した。 区は審判後も半年以上、母の入所先を伝えずに女性に不快な思いをさせたとして、松原忠義区長名の文書で女性にわびた。母は娘の近くに戻った二年後の二〇年、八十七歳で亡くなった。区の担当者は取材に「裁判所が判断したこと」と答えた。◆8割が親族以外 法定後見には判断能力に応じ後見・保佐・補助の3段階がある。最高裁判所によると2021年末時点の利用者数のうち成年後見が約74%、保佐は約19%、補助約6%。任意後見は約1%。後見人等の8割は親族以外の第三者で順に司法書士約38%、弁護士約26%、社会福祉士約18%など。報酬は管理する財産額に応じ利用者の財産から支払われる。◆“不本意な施設入居” “マンション売却” “財産横領” 後見人から 不利益被ることも「推進ありき」でなく 本人の満足最優先に 成年後見制度を巡るトラブルの相談を全国から受け解決策を提示している一般社団法人「後見の杜(もり)」(東京都目黒区)の宮内康二代表は「自治体の申し立てが結果的にトラブルになったり、本人のためにならなかったりするケースは少なくない」と指摘する。 東京都区内に住んでいた軽度の認知症の女性から寄せられた相談は、区の申し立てで法定後見人となった司法書士により、意思に反して施設に移され、マンションを売却されたという内容だった。 「問題の背景には成年後見制度利用促進法がある」と宮内さん。制度は二〇〇〇年の介護保険制度と同時にスタート。同法は議員立法で一六年に成立して基本計画が策定され、自治体に制度の利用を促した。 二一年末の利用者は約二十三万九千九百人で、一六年末から五年間で約三万六千三百人(18%)増加した。申立人の内訳では、一二年は本人の子が36%、市区町村長は13%だったが、二一年は市区町村長が23%と、子の21%を上回った。成年後見制度を巡るトラブルを受け、群馬県富岡市は昨年、後見人の解任や判断能力の回復による後見取り消しの道筋を示すパンフレットを作成した。自治体のこうしたパンフレットは珍しく、「財産を横領した、必要な事務手続きをしてくれないなど、後見人が不適格であることを家庭裁判所に申し立てる」などと利用者向けに説明している。 宮内さんは「制度の理解や生活状況の調査が不十分なまま、推進ばかり図られているのではないか。後見制度を利用しなくても相談に親身に応じている自治体もある。本人の満足を最優先に考えてほしい」と話している。【東京新聞】後見制度にはまだ未知の部分が多いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.20
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<ひと物語>きょうだい児をケア 支援団体代表・岡田実和子さん これまで見過ごされてきた「ヤングケアラー(若年介護者)」と同じく、困難に直面する子どもたちがいる。障害や重い病気がある兄弟姉妹を持つ「きょうだい児」だ。岡田実和子さん(48)は、その支援を続けて十年以上になる。障害のない長男(18)と、脳性まひで知的障害がある次男(16)の母。親の目はケアが必要な次男にどうしても向く。子どもは敏感だ。次男を病院に連れて行こうと、長男を幼稚園に先に送り届けると「僕も行く」と言って聞かなかった。 まだ幼い次男の入院に付き添うため、長男を実家に託すことが何度もあった。「早く帰ってきて」。そう泣きつかれるたび、心が痛んだ。「何でこの子にもつらい思いをさせないといけないんだろう」 もやもやが晴れたのが、四歳だった長男と参加したワークショップ。障害児を預けてくるのがルールで、一緒に昼ご飯を作り、ゲームを楽しんだ。親子二人きりで一日がかりの外出をするのは初めてだった。 いつもは我慢する場面が多い長男はすこぶる機嫌が良い。その表情に「きょうだい児が親を独り占めする時間が必要」と痛感し、支援団体「ブレイブキッズ」を二〇〇九年に川口市内で立ち上げた。きょうだい児たちが同じ境遇の仲間と思い切り遊び回れるよう、ハロウィーンパーティーやスケート体験などのイベントを季節ごとに催す。日ごろの疲れを癒やすヨガ教室も、親を対象に毎月開いている。 親にとっては、きょうだい児を育てる上での情報交換ができる貴重な場でもある。兄弟姉妹の障害をからかわれていじめられた、「俺なんていらないんでしょ」と愛情を感じてもらえない…。数多くの悩みに岡田さんは耳を傾けてきた。 相談の中には、障害児のケアを担うきょうだい児の姿が見え隠れする。入浴介助やオムツ替えなどを「家族だから当然」と任せられていたり、将来について「私が死んだ後の面倒もお願い」と親から求められたりするケースだ。 岡田さん自身、長男が進んで手伝うとき以外、次男の世話を頼んだことはほとんどない。ケア自体は尊い行為でも、「子どもは介護要員ではない。子どもらしい子ども時代を過ごしてほしい」と考えるからだ。 もちろん子育てに正解はない。ただ、きょうだい児の葛藤が少しでも解消されたらと願う。「妊婦さんが学ぶ両親学級のように、きょうだい児の保護者教育が広がってほしい。障害児が通う学校や施設でも、『きょうだい児も大切』という認識が共有されるといい」<おかだ・みわこ> 東京都出身。次男が小学部に入る予定だった特別支援学校が遠距離通学になるため、10年前に川口市から都内へ転居した。ブレイブキッズの名称には「困難に対し、子どもたちに勇敢に立ち向かってほしい」との願いを込めた。活動の詳細はホームページから。問い合わせはメール(bravekids2009@gmail.com)へ。[東京新聞]育児は正に親育てですね。こういう居場所の大切さを実感しますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.17
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【岡山大学】片岡祐子講師がAMED「令和4年度障害者対策総合研究開発事業(その他)(身体・知的等障害分野/感覚器障害分野)」に採択◆概 要 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)、岡山大学病院耳鼻咽喉科の片岡祐子講師が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和4年度障害者対策総合研究開発事業(その他)(身体・知的等障害分野/感覚器障害分野)」に採択されました。 同事業は、障害者の地域社会での共生の実現や社会的障壁の除去につながる技術開発などの研究開発を行うとともに、障害を招く疾患等についての病因・病態の解明、診断、治療法、リハビリテーション法などの先進的・実践的な研究の推進を行います。 今回、片岡講師は本事業の感覚器障害分野の「災害時における感覚器障害者の援助要請手段と効果的な支援提供を実現する双方向連携システムの開発と社会実装にむけた効果検証」の区分において、「聴覚障害者の災害時・緊急時における緊急通知音振動変換装置および情報共有システムの有用性の検討」という題目のもと申請、採択に至り、令和4~6年までの期間、研究チームを率いることになります。 今回の採択を受けて片岡講師は、「災害や緊急情報、救急車両の近接などの一次入力は聴覚を通してされることが圧倒的に多いため、特に火災や水害時において、聴覚障がい者には非常に不利になり、生命の危険にさらされる事故となる事例も多数起こっています。災害時や緊急時の第一報をリアルタイムに第三者を介さず得る手段として考案したのが緊急通知音振動変換装置です。プロトタイプとなる製品富士通“Ontenna”開発者とともに、防災行政無線、サイレン、そして救急車両といった日常的な音も含めた危険音を認識、振動に変換するウェアラブル装置の開発を始めています。同時に救助および支援要請時の聴覚障がい者の情報授受を簡易化するアプリ開発を行い、実装する予定です。本プロダクトは既にNHKの番組でも特集されましたが、全日本ろうあ連盟との協働で、岡山での開発や基盤形成だけでなく全国へ展開し、将来の福祉に結び付けていくことが目標です。災害時の自助、公助、共助を共に向上させる、聴覚障がい者がリアルタイムに第三者を介さず情報を授受でき、安全、安心に生きられる社会にしていきたいと考えています。」とコメント。3年間の研究活動に意欲を見せました。 片岡講師は、長年の教育研究、診療活動において難聴のある子どもたちへの支援も実施しています。2021年5月には岡山大学病院医療技術部(総合リハビリテーション部門)の中川敦子言語聴覚士とともに「難聴をもつ小・中・高校生の学校生活で大切なこと : 先生編」を発行。難聴児が学校生活でどのようなことに困っているか、またどのようにしたら難聴児が授業にしっかり参加できたり、先生や友人とよりよいコミュニケーションを取れたりするかについて、難聴児への関わり方がよく分かる20のヒントなどをまとめています。 今後、これまでの取組みを活かしつつ、災害の多いわが国において重要な感覚器障害者の援助要請手段と効果的な支援提供を実現する双方向連携システムの開発、そしてその社会実装にむけた効果検証を推進していきます。今後の片岡講師らの研究チームの活動にご期待ください。 なお、本件は2022年4月19日にAMEDのホームページに掲載されました。<参考>・「難聴をもつ小・中・高校生の学校生活で大切なこと : 先生編」(岡山大学病院耳鼻咽喉科, 2021年5月6日発行) https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/list/recent_additions/item/61938・「先生からの突然の質問が苦痛」難聴の子どもに学校で配慮を 冊子を作成した医師の思い【岡山発】(岡山放送)(FNNプライムオンライン 2021年9月25日放送) https://www.fnn.jp/articles/-/242095 令和4年度障害者対策総合研究開発事業(その他)(身体・知的等障害分野_感覚器障害分野)に採択された岡山大学病院耳鼻咽喉科の片岡祐子講師【PRTIMES】感覚器障害分野においての研究は、まだまだ未知な部分が多いので、今後のご活躍も楽しみですね。517万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.15
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施設長から性的虐待と提訴 知的障害の女性―東京地裁知的障害のある女性(29)が、勤務していた東京都板橋区の障害者福祉施設で当時の施設長から性的虐待を受けたとして、施設長だった男性と運営のNPO法人を相手取り、計500万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。9日に同地裁(新谷祐子裁判長)で第1回口頭弁論が開かれ、男性とNPO法人側は共に虐待を否定し、請求棄却を求めた。 訴状によると、女性は2011年4月から豆腐やプリンなどを製造する作業所で勤務。16年以降、NPO法人の理事長も兼ねていた施設長の男性から二人きりになった際や旅行先で下半身を触られるなどしたという。 女性は19年10月、同僚の女性スタッフや男性副理事長に被害を告げた後、退所。報告を受けた板橋区は調査した結果、虐待の事実を認定し、NPO法人に改善報告などを指示した。 施設長は女性側から謝罪や退任などを求められたが応じなかった。女性は訴状で「障害ある立場の弱い自分は救済も謝罪も受けられない無力感と絶望感の中に置かれている」と訴えた。【JIJI.COM】東京地裁(EPA時事)区が虐待の事実を認めたのにも関わらず、請求棄却を求めるとは、改善どころか、反省していないこととなり、その施設自体、閉鎖するべきですね。516万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.10
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障害者の入所施設 待機者1万8000人余 背景に「老障介護」か知的障害者などの入所施設をめぐり、入所を希望し、待機している障害者が全国で少なくとも延べ1万8000人余りに上っていることがNHKの取材で分かりました。高齢の親が障害のある子どもを介護するいわゆる「老障介護」が広がり、親が将来に不安を抱えていることが背景にあるとみられています。国は待機者の調査を行っておらず、専門家は「国は現状をしっかりと把握したうえで必要な対策をとるべきだ」と指摘しています。障害者の生活拠点をめぐり、国はそれぞれが望む地域で暮らせるよう、数人で共同生活を送るグループホームの整備などを促す一方、入所施設については入所者の数を段階的に減らす方針を示しています。しかし、NHKが全国の都道府県に取材したところ、施設への入所を希望し、待機している障害者が去年の時点で少なくとも27の都府県で延べ1万8640人に上っていることが分かりました。このうち、東京や埼玉、広島、宮城など13の都県では待機者が年々増える傾向にあり、知的障害者についてはこの10年間で2倍に増えた県もありました。待機者が増えている都県に主な理由を尋ねたところ、「障害のある子どもを在宅で介護する親の高齢化」と回答したのが6都県と最も多く、次いで「障害者の人口の増加」が1県でした。そのほかは「調査していないので分からない」としています。高齢の親が障害のある子どもを介護するケースは「老障介護」と呼ばれていて、障害者の親などで作る団体や専門家によりますと、医療の進歩で障害者の平均寿命が延びたことなどにともなって広がっているとみられ、今後、みずから介護ができなくなった時に備えて子どもの入所を希望する親も少なくないということです。一方、20の道府県は待機者の人数を把握していないほか、国も調査を行っておらず、実態はさらに多いとみられます。こうした現状について、障害者の政策に詳しい早稲田大学の岡部耕典教授は「将来に不安を抱える親が子どもを入所させたいというケースが増えていると考えられるが、グループホームを含む地域の受け皿が少ないため、施設を選択している人も多いのではないか。国はまず待機者の現状をしっかりと把握したうえで、それぞれが望む暮らしができるよう必要な対策をとるべきだ」と指摘しています。・・【NHK NEWS WEB】高齢化社会に向けて、老障介護は、老々介護以上に大変な節目を迎えていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.09
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コロナ第6波で5週間東京に派遣の看護師「認知症・知的障害患者の治療態勢必要」臨時施設立ち上げに参加 新型コロナ・鹿児島国立病院機構鹿児島医療センター(鹿児島市)の看護師伊藤由加さんは、新型コロナウィルスの流行「第6波」にあった3月1日~4月8日の約5週間、東京都が設置した臨時の医療施設に派遣された。病院での対応が難しい認知症や知的障害の患者を多く受け入れ、「感染拡大時には臨時施設のような受け皿が必要」と振り返る。 臨時施設は都が約10カ所設置した。伊藤さんは国立病院機構東京病院内の施設の立ち上げメンバーの一人として、3月1日に現地入りした。 施設には全国から機構の医師や看護師らスタッフ約70人が集まった。伊藤さんは看護業務マニュアルの作成などに携わり、10日後の開院にこぎ着けた。 施設はプレハブで2病棟計80床あり、都の入院調整本部から依頼があった軽症、中等症の患者を受け入れた。その中で多かったのが、認知症や知的障害のある患者だ。それぞれが利用する施設でクラスターが発生し、職員の負担軽減を図る狙いで移ってきた。 ただ、対応は難しかった。患者が隔離エリアを出てしまったり、眠れず暴れてしまったりする事例があった。「意思疎通がうまく取れない患者への対応が課題。診療機能があるチームを(認知症患者や障害者が利用する)施設に派遣するのも一つの方法だと思う」 伊藤さんは一定の医学の知識を持つ診療看護師として心臓血管外科に所属する。「機構だから医療人材を確保できた側面はある。普段からコロナ対応に携わるわけではないが、東京での経験を何らかの形で還元したい」と話す。南日本新聞社【YAHOOニュース】想像を絶する大変さだったことでしょうね。医療の枠を超えた部分での患者の対応、それだけでも困難を極めますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.06
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神奈川県の調査委 “知的障害者施設で職員による虐待の疑い” 【動画あり】虐待に関する情報が相次いで寄せられた知的障害者施設について調べている神奈川県の調査委員会は26日、職員による虐待が疑われる事案が5件確認されたと発表しました。神奈川県中井町にある県立の知的障害者施設、「中井やまゆり園」を巡っては虐待を見聞きしたという情報が相次いで寄せられ、県は先月、外部の専門家などによる調査委員会を設置して、事実関係を調べています。この調査委員会の中間報告がまとまり、26日、知事に提出されました。この中で調査委員会は、おととし7月から11月頃にかけて複数の利用者の飲料水や味噌汁に塩や砂糖のような物が混入されたケースや、おととし3月に50代の男性利用者の直腸から金属製のナットが見つかったケースなど5件を取り上げ、いずれも職員による虐待が疑われると指摘しています。調査委員長を務める國學院大學の佐藤彰一教授は「利用者を人として見ていないような行為が行われていたと思われる」と述べて、強く改善するよう求めました。調査委員会では、このほかにも虐待の可能性がある複数の事案を調べているということで、黒岩知事は「大きな責任を感じている。不快な思いをされた皆さんに心からお詫びを申し上げるとともに原因を究明し、再発防止に全力を尽くす」と話していました。首都圏 NEWS WEBNHK NEWS WEB疑いが晴れずに、逆に裏付けがされたようで、なんとも不甲斐ないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.04.26
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京都市で障害のある子どもがいる家庭の支援考えるシンポジウムおととし、京都市で重い知的障害のある17歳の長男が母親に殺害された事件を受けて、障害のある子どもがいる家庭への支援を話し合うシンポジウムが市内で開かれました。おととし7月、京都市で、重い知的障害のある長男が母親に殺害された事件で、特別支援学校を卒業する長男の将来への不安が背景にあったことが裁判で明らかになりました。この事件を受けて、障害のある子どもがいる家庭への支援を話し合うシンポジウムが市内で開かれ、オンラインも含めて、特別支援学校に通う子どもの家族や障害者施設の関係者などおよそ110人が参加しました。この中で、特別支援学校高等部3年の男子生徒の母親が登壇し、「卒業したあとの進路が見つかるか不安です。こうした家族のSOSをキャッチする仕組みを作ってほしい」と心情を語りました。また、グループホームなどを運営する事業所の施設長は「卒業したあとも生活は切れ目なく続き、暮らしを支える課題は大きくなるため、施設側も家族や本人と話し合いを続けていく必要があると思います」と訴えていました。シンポジウムを主催した支援団体の池添素さんは「施設運営の大変さや学校との連携の難しさなど、課題をたくさん感じました。シンポジウムを通して、みんなが自分らしく生きていける社会になってほしい」と話していました。関西NEWS WEB[NHK NEWS WEB]哀しい事件を二度と起こさない為にも、障害のある子供の卒業後の進路を地域、更に社会で見守る支援体制が整うといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.04.25
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障害年金450万円支給へ 東京地裁が命令、国が敗訴 就労していることなどを理由に国の障害年金の支給が認められなかったのは不当だとして、発達障害と軽度の知的障害がある埼玉県内の男性(25)が不支給処分の取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は20日までに国の決定を取り消し、障害基礎年金2級(月約6万5千円)の支給を命じた。国は控訴せず、判決が確定。男性には今後の年金のほか、未支給分の計約450万円が支払われる見通し。 代理人の関哉直人弁護士は「就労が続いていると障害年金が支給されないケースがあるが、支援の状況を丁寧に判断すべきで、判決はその点を明確に指摘した」と話している。KYODO[YAHOOニュース]諦めずに訴えてゆくことですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.04.22
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知的障害者介護に空き家活用 福山の山陽ライフケアサービス 訪問介護事業を手掛ける山陽ライフケアサービス(広島県福山市東深津町)が今月、重度の知的障害者向けに住居を設け、ヘルパーを派遣する事業を本格的に始めた。親の高齢化や死亡で急に介護が受けられなくなるケースなどを想定し、利用の拡大を目指す。[中国新聞デジタル]必要な部分への事業の開始、何よりありがたい取り組みですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.04.06
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不審者侵入想定 職員が連携訓練 高梁の知的障害者施設【動画あり】 不審者の侵入に備えた訓練が9日、知的障害者施設・たかはし障害者支援センター(高梁市落合町阿部)で行われ、職員が緊急時の連携を確認した。 職員が手薄になる休日に、刃物を持った男が施設に侵入しようとしたとの想定で実施。施設から2人が参加し、高梁署員が不審者役を務めた。 大声を出しながら迫る男に職員が玄関前で対応。男が興奮しないよう注意しながら、事前に決めた暗号を使って他の職員に非常事態を伝えるとともに、施設の施錠と110番を依頼した。知らせを受けた職員は、利用者の安全を確認して電話で警察に状況を報告、到着した署員が男を取り押さえた。 訓練後、片岡保雄地域課長が「適切な距離を取って不審者に対応していた点が良かった」と講評。署員によるさすまたの使い方の指導もあった。 同施設で生活している重度の障害者約30人は、緊急時に一人で身の安全を確保するのが難しく、職員が迅速に適切な行動を取れるかどうかが課題だという。佐々木亮治副施設長は「いざというときに備え、日頃の準備が大切だとあらためて感じた。訓練を重ねて利用者や職員の安全を図る」と話した。 2016年に相模原市の知的障害者施設で発生した殺傷事件を受け、センターは高梁署と合同で毎年訓練を実施している。【山陽新聞】不審者侵入に限らず、震災等のあらゆる訓練は各所で必要不可欠な時代になってきましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.04.03
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重度障害者を受け入れ 娘のためのグループホーム脳性まひなどの重い障害のある人たちが医療的なケアを受けながら暮らせる、茨城県内では初めてのグループホームが、4月から牛久市に開設されることになりました。開設したのは、みずからの娘が重度の知的障害という、つくば市の女性です。グループホーム開設に向けた思いを取材しました。(NHKつくば支局)【看護師が常駐 医療的ケアも】牛久市に、重い障害のある人のためのグループホームが完成しました。重度心身障害者グループホーム「olu olu」(オルオル)です。障害者が住み、日中はデイサービスや特別支援学校に通うことができます。入居できる10床の個室のほか、短期入所のための部屋も1部屋用意されています。また、看護師や介護士などが常駐し、入居者は痰の吸引など医療的なケアも受けることができます。25日、開設を前に、関係者向けの内覧会が開かれ、利用を予定している障害者や家族も訪れました。脳性まひのある41歳の女性の母親は、次のように話しました。(利用予定者の母親)「施設から自宅まで車で15分くらいのところなので、もし何かあったら手を差し伸べられます。みなさんに感謝しています」【知的障害のある娘のために】グループホームを開設したのが、つくば市に住む、越戸利江子さんです。開設の動機は、知的障害のある18歳の娘の志乃葉さんでした。(グループホームを開設 越戸利江子さん)「障害区分では最も重い『6』です。体は大きいですが、発達年齢は1歳半くらいだということです」志乃葉さんは、障害の影響でみずからの体を傷つける自傷行為を繰り返してしまいます。1人でトイレに行くことも難しいため、自宅では常に家族の見守りが必要です。(グループホームを開設 越戸利江子さん)「本来であれば在宅でずっと自分の家族と一緒に生活したいという気持ちがあるんですけど、それだと本当に家族が疲弊してしまって限界になってきてしまう」【自宅近くで暮らせる施設を】茨城県内には障害者のための入所施設はありますが、志乃葉さんのような重い障害のある人を受け入れられる施設は限られるといいます。(グループホームを開設 越戸利江子さん)「病院のケースワーカーさんから『絶対に入所したほうがいいですよ』と勧められるんですけど、『どこがあるんですか?』と相談すると、だいたい、他県の山奥だったり、人里離れた場所に何年も待って、空くのを待たなきゃいけない状況」重い障害のある人たちが自宅近くで暮らし、家族も気軽に訪れることができるようなグループホームがほしい。自ら施設を設けようと決心した越戸さん。ノウハウを学ぶために一時期、社会福祉協議会で職員として働くなど準備を重ねてきました。施設は利用者にとって居心地のいい空間にしようと、好みに合わせて個室の壁紙の色を決められるようにしました。また、利用者の家族が自由に施設に宿泊できるよう布団を用意する予定です。【やっとスタートライン】娘のための施設をつくろうと思い立ってから10年余り・・・。きょう、施設の完成披露セレモニーで挨拶した越戸さんは、開設に向けた思いを語りました。(グループホームを開設 越戸利江子さん)「私の長年の夢でした。ホームを建てるため協力していただいたすべてのみなさんに感謝の気持ちを伝えたいです」(グループホームを開設 越戸利江子さん)「やっとスタートラインに立てたと思っています。本番はこれからです。まわりのみなさんに助けてもらって、支え合いながらホームで末永く生活できるように全力で取り組みたいです」越戸さんは、挨拶で多くの協力に感謝と話していましたが、社会福祉協議会の同僚たちが励ましてくれたり、地域の人たちが理解し協力してくれたりしたことが、開設への大きな後押しになったということです。娘のために施設を作りたいという越戸さんのその情熱が多くの人の心を動かして実現に至ったのだと思います。茨城NEWS WEB[NHK NEWSWEB]10年掛りの施設開所。長い年月を掛けての夢の実現、叶って良かったですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.28
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障害者施設で利用者死亡、傷害致死罪に問われた元職員に無罪判決…大阪地裁 大阪府茨木市の障害者福祉施設で2019年、利用者の男性(当時30歳)に暴行を加えて死亡させたとして、傷害致死罪に問われた施設職員だった被告(43)に対し、大阪地裁は16日、無罪(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。被告は19年3月、勤務先の施設で、知的障害がある男性の腹や首を押さえるなどの暴行を加え、死亡させたとして、同年7月に起訴された。被告は一貫して無罪を主張してきた。公判では、死亡の原因が暴行かどうかが争われた。 検察側は、男性の腹部や胸にあざがあり、喉の骨も折れていたとし、「暴行は明らかで、事件直前に一緒にいた被告の犯行」と主張。一方、弁護側は「不整脈で心停止した可能性がある」と反論していた。 昨年8月の初公判後、地裁は弁護側が証拠として使う予定の写真が裁判員に精神的な影響を与える「刺激証拠」にあたるとして、日程を取り消し、今年1月から再開していた。[読売新聞]のどの骨まで折れての死亡。ご遺族としては、死亡原因をはっきりさせて欲しい心情でしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.19
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川崎老人ホーム転落死、2審も死刑 東京高裁川崎市の介護付き有料老人ホームで平成26年、入所者の高齢男女3人を転落死させたとして殺人罪に問われ、1審判決で死刑とされた元施設職員、今井隼人被告(29)の控訴審判決で東京高裁(細田啓介裁判長)は9日、求刑通り死刑とした1審横浜地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。弁護側は、捜査段階で3人の殺害を認めた被告の自白について、専門家の鑑定結果をもとに「信用性がない」と主張。「3人が自ら転落した可能性もある」としていたが、細田裁判長は「(取り調べで)圧力などを感じることなく、自発的に供述している」と退け、自白の信用性を認めた。 その上で、被告は自閉スペクトラム症を抱えており「事件の経緯について、非難を過度に行うことはできない」としつつも「被害者は3人にのぼり、殺意も強固。悪質性が際立っているという原判決の評価は相当だ」と結論付けた。産経新聞[YAHOOニュース]転落死させるとは生涯の有無に関係なく、介護には全く不向きの人材だったのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.13
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重度の知的障がいの男性、コロナ感染 「診察されず死亡」遺族が訴え新型コロナウイルスに感染し、静岡市立静岡病院に搬送された重度の知的障がいのある男性(24)が十分な診察や治療をされずに自宅に帰され、4日後に死亡したことが9日、明らかになった。男性の遺族が毎日新聞に証言した。亡くなって3週間近くがたつが、静岡病院は遺族に「状況を確認中」と明確な説明をしていない。毎日新聞に対して「規約にないが、今、公表すべきでないと判断した」とし、取材に応じていない。 亡くなったのは、静岡市葵区の藤沢大眺(だいち)さん。2月12日夕に40度を超える高熱が出た。意識がもうろうとした様子で顔が真っ赤だったため、弟の雄偉(ゆうい)さん(23)が救急車を呼んで、静岡病院に搬送された。 静岡病院に到着すると、PCR検査をして個室で待機。大眺さんが車椅子から落ちたり、床に頭を打ち付ける自傷行為をしたりしたため、雄偉さんは個室の扉をたたき、看護師を呼んだ。研修医から解熱剤を渡されたものの、特段の治療もなく、放置されて2時間が過ぎたころ、医者が雄偉さんに大眺さんの陽性を伝えたという。 医者は療養のため、自宅に帰るように促した。血液中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターの数値が基準の範囲内だったことなどが主な理由だったという。パルスオキシメーターは数値が安定する前に指先から外すと、正確な数値が測れない。雄偉さんによると、大眺さんは測定中、看護師の面前で数秒で外してしまった。また、大眺さんは重度の知的障がいがあるため、医者や看護師に的確に自身の症状を訴えることができなかった。 帰宅後は雄偉さんが付きっきりで看病した。「だーたん(大眺さんの愛称)、大丈夫だからね。きょう、治るとよいね」とベッドの隣に座り、頭をなでながら声をかけた。熱は上がり下がりを繰り返した。 2月16日午前。「顔の血の気が急に引いていった」。大眺さんの様子に気づいた雄偉さんは、呼吸などを確認したが、反応がないため、慌てて119番通報した。自宅で救急車の到着を待つ間、必死で心臓マッサージを繰り返した。救急車で静岡病院のICU(集中治療室)に運ばれたが、その場で死亡が確認された。 大眺さんは雄偉さんと父親の3人暮らし。大眺さんは、好きな音楽が聞こえると、手を振ったり、声を上げたりした。車が好きで、雄偉さんとよくドライブに出かけた。「笑顔がまぶしかった。どのような状況でも、兄のことを最優先にした」。最愛の兄の死に対し、「家に帰っても、兄がいない、声もしない。家全体が静か。兄の部屋に行くと、兄の笑顔や思い出がよみがえる。でも兄はもういない。言葉にできない」と涙目で語った。 「最初に救急搬送された後、薬を渡されただけで放置された。診察をしてくれていたら、結果は変わっていたのでないか」。なぜ、なぜ、なぜ……。病院の対応への怒りが、雄偉さんの悲しみに追い打ちをかけている。「医療機関が今、どれだけ大変かは分かっているつもりだ。ただ、介護の世界で放置は虐待に等しい。命との向き合い方について、考え直してほしい」と訴えた。毎日新聞[YAHOOニュース]急激に異変が起きるコロナ禍の特性、重症化するかも知れない可能性のある者には、細心の注意を払って欲しいですね。ご冥福をお祈り致します。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.12
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高齢化する障害者のグループホーム ノウハウ乏しく…住環境、職員の専門性が課題知的障害者らが地域で暮らすのを支えるグループホームが、入居者の高齢化に直面している。心身の衰えに対し、住環境のバリアフリー化や職員の増員などの対応を求められている。高齢期の支援策を模索する現場を訪ねた。1月上旬、知的障害のある女性5人が暮らす神奈川県横須賀市のグループホーム「せせらぎ」では、夕食を調理していた世話人の谷口恵美さん(66)が、油で揚げたチキンカツを前に、「刻んだほうが食べやすいかしら」と悩んでいた。 ダウン症のある52歳の女性に、食事の手助けが必要になったのは昨秋からだ。認知症の疑いがあり、昨夏から車いす生活で、障害福祉サービスの身体介護も受ける。谷口さんは「1人で食べられていたのに、急に介助が必要になるなんて想定していなかった」と話す。 5人の入居者は52~77歳で、このうち4人は、同じ社会福祉法人「あまね」が運営する別のグループホームで暮らしていた。建物の2階にあり、階段の上り下りが難しい人が出てきたため、2019年に現在の新築2階建て住宅に引っ越した。法人側が大家に依頼し、屋外スロープやエレベーターなどを設置してもらった。 世話人は従来1人だったが、夕食の準備の時間に入浴の手助けが必要な人もいるため、1人増やして対応する。あまねの海原泰江理事長は「本格的な介護が必要になり、職員が対応に戸惑っている。どこまで支えられるだろうか」と語る。乏しいノウハウ グループホームの制度が1989年に始まって30年以上が経過し、20~30歳代で入居した人も高齢化している。65歳以上の入居者は、2021年には12・9%を占めている。 日本グループホーム学会が運営法人に入居者の変化を複数回答で尋ねた調査結果(18年)では、入居者(計1万8624人)の22・9%が「体力が低下」、11・7%が「通院が増えた」、9・1%が「介護の必要が増した」としていた。こうした変化の要因に、57・5%が「高齢化」を挙げた。 一方、高齢期の知的障害者を支援した経験やノウハウは乏しいのが実情だ。 横浜市内のグループホームで暮らす50歳代の女性は昨年、夜間にトイレに行く際に転倒し、救急搬送された。再び転倒する恐れがある女性を職員1人で見守るのは難しいとして、退去を求められたという。女性の成年後見人を務める社会福祉士は「体制が不十分で、グループホームはついの住み家にはならないのか」と憤る。 43~63歳の男性5人が暮らす横浜市磯子区のグループホーム「友の家」では、加齢とともに皮膚疾患などで通院する人が増え、職員が付き添う頻度も増えている。 勤続15年目の撞井(つくい)秀子さん(66)は「入居者の体調や様子の変化に常にアンテナを張らなければならない」と不安を語る。個室がある2階への階段が狭いため、歩行が難しくなっても昇降機を付けられないのが気がかりだ。週末は、入居者が実家に帰っていたため、職員はいなかったが、親の体調不良で帰れない人が出てきたため、昨年8月から職員を配置している。 横浜市グループホーム連絡会の赤川真会長は「支える側の知識や人員が高齢化の現実に追いつかず、各ホームが試行錯誤している」と話す。グループホームでの高齢化や、障害の重度化に対応するため、国は2018年度、昼夜を通じて職員を配置するグループホームの類型を創設した。 高齢の知的障害者の支援に特化したグループホームもある。12年に開設された群馬県高崎市の「いしはら」は平屋で、廊下は車いす同士がすれ違えるほどの幅があり、段差のないバリアフリー構造だ。66~86歳の男女9人が暮らしており、食事はペースト状にするなど入居者に合わせて形態を変えている。 老いに備え、住環境を改善し、職員がケアの専門性を身につけることが重要だ。 一方、介護保険サービスのスムーズな利用には壁がある。いしはらの男性入居者(76)は週に4日、介護保険のデイサービスに通うが、当初、「障害者は受け入れていない」と断られた。職員が付き添って試しに利用させてもらうと、男性がゆったりとした施設の雰囲気になじみ、穏やかな表情を見せたといい、利用に理解を得られた。 いしはらを運営する国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」の古川慎治・事業企画部長によると、介護サービスを使えることを十分に理解していないグループホームもある。介護事業所側も受け入れを門前払いする傾向が強いという。古川部長は「相互の理解を進めることが重要だ」と指摘する。 ◆障害者のグループホーム =障害者が少人数で共同生活する住まい。一般的に入居者は平日の日中は就労先などに出かけるため、1人の世話人が夕方から翌朝まで、食事の支度や身の回りの世話を担う。昨年9月現在で約1万か所あり、約15万人が暮らす。YomiDr.[Yahooニュース]高齢化社会を迎え、グループホームにも新たなニーズが求められていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.10
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「絶対的な存在だった」 発達障害ある男児への暴行容疑で逮捕 児童発達支援施設を運営する男 大阪市大阪市にある児童発達支援施設を運営する男が、男の子に暴行した疑いで逮捕されました。 三浦健二容疑者(73)は、2021年9月から11月にかけて、自身が運営する大阪市浪速区の児童発達支援施設「きずな難波」で、未就学の男の子に対し、両手を殴ったり押し倒したりする暴行を加えた疑いなどが持たれています。 警察によると男の子は発達障害があり、意思の疎通が困難で、施設の元職員の女性が大阪市に相談をしたことから、事件が発覚したということです。 【施設の運営会社の役員】 「(三浦容疑者は)絶対的な存在だった。(他の職員が)何か言ったら怒られるからと。(暴力が)突発的に起こることなんで止めにくい部分もあった」 三浦容疑者は「しつけに必死になって周りが見えなくなった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、容疑を認めています。関西テレビ[YAHOOニュース]しつけと言う名の暴力、最近特に際立ってきましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.02.23
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「障害を持つ人が施設ではなく、地域で暮らせる社会」の実現に向けてオンラインセミナーを開催します認定NPO法人DPI日本会議(所在地:東京都千代田区、議長:平野みどり)は、3月7日(月)に地域移行国際セミナー「withコロナ時代の地域移行制度確立に向けて」を開催します。DPI日本会議は、2025年までに脱施設の制度化や地域基盤整備による地域移行の促進を目標に掲げており、コロナ禍であっても着実に地域移行を進めていけるようにするため、日本財団助成事業によるオンラインを活用した地域移行モデルづくりのプロジェクトを進めています。本セミナーではこのモデルづくりプロジェクトの実施協力団体であるCILおおいた、日本自立生活センターに取り組んでいただいた筋ジス病棟からの地域移行に関する1年間の実践報告をします。また諸外国における地域移行制度として、韓国やカナダで行われている地域移行を進めるための諸施策についても紹介し、障害者権利条約に基づいた地域移行を推し進めていくための方策について議論し、深めていく場とします。日時:2022年3月7日(月)13:00-16:50開催方法:オンライン(ウェビナー)での開催情報保障:PC文字通訳、手話通訳、点字資料、資料データ提供お申し込みは以下のウェブフォームからお願いします。https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_eb8LLZ0wRr66-AwxFiYy5Q上記フォームからお申し込みが難しい方は「お名前(ふりがな)、電話番号、メールアドレス、所属団体(あれば)、情報保障(要約筆記、手話、点字資料、点字データ、テキストデータ)」をDPI事務局笠柳(kasayanagi★dpi-japan.org(★→@に変えてください))までご連絡ください。プログラム(予定)13時 開会・主催者挨拶 平野みどり(DPI日本会議議長)・ビデオメッセージ アマリア・エヴァ・ガミオ・リオスさん(障害者権利委員会委員副委員長)13時15分~15時 世界各国の地域移行制度紹介(14時半頃に10分程度の休憩を入れます)・韓国の地域移行制度について パク・チャノさん(ソウル自立生活センター代表)・カナダの地域移行制度について 鈴木良さん(同志社大学)15時~16時10分 オンライン地域移行支援制度モデル事業の取り組み報告・CILおおいたの実践報告 押切真人さん(自立支援センターおおいた)・日本自立生活センターの実践報告 大藪光俊さん(日本自立生活センター)・野瀨時貞さん(日本自立生活センター)インタビュー調査報告・鈴木良さん(同志社大学)16時10分~16時20分 休憩16時20分~16時50分 日本における地域移行制度モデルの提言・今村登(DPI日本会議事務局次長)16時50分 閉会 主催等主催:認定NPO法人DPI日本会議助成:公益財団法人日本財団 団体概要団体名:認定NPO法人DPI日本会議所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階ホームぺージ:https://www.dpi-japan.org/活動概要:1986年に発足。「障害者の権利の実現を目指す運動を通して、全ての人が希望と尊厳をもって、ともに育ち、学び、働き、暮らせるインクルーシブな社会を創る~障害者権利条約の完全実施へ~」というビジョンのもと、国への政策提言、権利擁護活動を中心に、身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超え、国内外で幅広く活動している。全国94の団体が加盟している。(2022年1月現在)[PRTIMES]関心事の多い内容ですね。活動も36年目に入るようで、更に期待したいところですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.02.20
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グループホーム退去へ厚労省が“改悪議論”追い出しが狙いか利用者ら「軽度」でも「1人暮らし無理」 厚生労働省は現在、障害者総合支援法の改定に向けて議論を進めています。そこで障害当事者らから懸念の声が上がっているのが、グループホーム(GH)利用者を一定期間後に「1人暮らし」させる新たな仕組みを設けようという議論です。障害当事者らは、利用期間を限定しないで―と訴えています。「ベーカリーの仕事は良い汗が流せて、さわやか、爽快。サンドイッチ用のゆで卵の殻むきが特に好き」。笑顔でそう話す村田勇(いさむ)さん(42)。埼玉県日高市のGHで生活しながら、日中は同市の「第3かわせみ ふわふわ」で、パンなどを作る仕事をしています。 実家で両親と生活していました。糖尿病と若年性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎の持病があるにもかかわらず、たびたび食べ過ぎてしまっていました。バランスの良い食事と規則正しい生活が必要だと、2011年7月に社会福祉法人日和田会のGHに入居しました。 一軒家を改装したGHで、他の3人と暮らします。職員や看護師の支援と栄養バランスを考慮した食事で、村田さんの体調は改善しました。「おいしいけど量は全然足りない」と笑います。 軽度の知的障害のある村田さん。「自分一人で食事を作ったり、難しい書類を書くのは困っちゃう。1人暮らしは全然興味ありません」。帰省すると食べ過ぎるため、GHでの暮らしは不可欠です。職員も困惑 厚労省は、障害者総合支援法改定に向けた中間まとめで、1人暮らしを「希望」する人がいると指摘。議論の中では、入居期限を設定したGHのあり方が示されました。本人の希望でGHの種類を「選択できる仕組みとすることが考えられる」としています。 GH近くのアパートなどで自立へ向けて1人暮らしする障害者を職員が支援する仕組みはすでにあります。 「その制度で十分だと思う」。そう話すのは、村田さんが暮らすGH施設長の福重玉枝さん(70)です。選択できる仕組みであっても、「知的障害のある人の中には、本音ではなく周りの人の意向に沿うように答えてしまう人もいる」と指摘します。 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会の家平悟事務局次長は「もともと障害が軽い人が対象だったGHに、国は重度の人も入れるように見直してきた。利用者が増えたので、国は軽度の人を追い出す意向があるのでは」と語ります。 職員の恵島(えじま)健太朗さん(38)は「障害が軽いから『じゃあ○年で1人暮らしだね』というのはできないだろう」と首をかしげます。「障害が軽くて1人暮らしできるような人は比較的社会との接点が濃く、その部分に対するサポートが多くなる」と指摘。異性間の問題や出会い系サイト、悪質サイトなどに引っかかってしまうなどのトラブルがあるといいます。 中間まとめは、GH退居後の訪問や相談などの支援の必要性も示しています。恵島さんは「障害福祉分野は担い手が全然足りていない」と首を振ります。支援不十分 家平事務局次長は「1人暮らしへの総合的支援が未整備のなかで“追い出す”ことだけが先行することは問題」だと批判。そのうえで「いまのGH制度は生活を全面的に支えるものになっていない。一つのGHを1人の世話人で支援しているところも多い。報酬単価を抜本的に引き上げて専門集団としての職員体制を確立したGH制度にしなければならない」と強調します。 前出の村田さんは、新たな仕組みのことを考えると眠れないときもあったと振り返り、こう続けます。 「僕自身はもちろん、障害が軽い仲間をGHから追い出さないでほしい」[新聞赤旗]利用者に寄り添った仕組みの確立をお願いしたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.02.09
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「統合失調症の疑い」指摘されたが受診させず 川崎市の男性監禁事件 川崎市の自宅で長男(当時37)を4カ月にわたって監禁したとして、両親と妹の3人が逮捕監禁容疑で逮捕された。長男には精神疾患があったとみられるが、医療機関は受診していなかったという。父親は容疑を認め「外に出して迷惑をかけたくないと思った」と供述しているという。 麻生署によると、逮捕されたのはいずれも無職で父親の横山直樹(70)、母親の順子(65)、妹の奈々子(36)の3容疑者。3人の逮捕容疑は昨年5月~9月、長男の雄一郎さんの両手足をロープや手錠などで縛り自宅に監禁したというもの。雄一郎さんが死亡したため、直樹容疑者が同署に通報し発覚した。 現場は木造2階建ての住宅。直樹容疑者の署への説明によると、雄一郎さんは大学生だった17年ほど前から両親に暴力を振るったり、大声を上げたりするようになったという。その際、川崎市麻生区役所に相談し「統合失調症の疑いがある」と指摘を受けたが、医療機関は受診しなかったという。・「外に出ると他の人に迷惑」 自宅で両手両足を拘束 5年ほど前からは雄一郎さん…この記事は有料会員記事です。[朝日デジタル]統合失調症はまだあまり世間に知られずでどうしても家庭で抱え込んでしまうケースが多いようでも、家庭崩壊する前に、何かの手段に出るべきなんでしょうね。残念な事件ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.02.02
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知的障害の弟を支えた末に「弟の命をたちました、これから後をおいます」…自殺した兄を書類送検 大阪市西淀川区の民家で昨年4月、50歳代の兄弟2人が遺体で見つかった。弟(当時56歳)には重度の知的障害があり、兄(同57歳)が一人で介護をしていた。大阪府警西淀川署は14日、介護疲れから無理心中を図ったとして、兄を容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検した。事件が起きたのは兄からのSOSで本格的な支援が始まる矢先だった。悲劇は防げなかったのか。布団に並んで「弟の命をたちました。これから弟の後をおいます」。木造2階建て住宅の2階和室の机上に残された便箋大の紙には、将来を悲観する言葉とともに、こうつづられていた。府警は兄が書いたとみており、同じ部屋に敷かれた布団の上では、2人が並んで死亡していた。 兄は透明のポリ袋を頭にかぶり、弟の顔にはタオルがかけられていた。司法解剖の結果、死因は2人とも窒息死だった。 昨年4月24日夜、兄と連絡が取れないことを不審に思った区の相談支援センターの職員が110番して見つかった。職員は4日前に家を訪れ、兄から「入浴介助のサービスを利用したい」と弟の介護について相談を受けていた。同22日に事業者が決まったと電話を入れたが、つながらなかった。2人は同日正午までに死亡していたとみられる。2人で散歩 西淀川区役所や近隣住民によると、2人の両親は、兄弟が幼い頃からこの家で小さな薬局を営んでいた。父親が1998年に他界して間もなく、離れて暮らしていた兄が実家に戻り、母親と兄弟の3人暮らしを始めた。 弟は6歳の頃、失語症で障害者手帳を取得し、重い知的障害もあった。家にこもりがちで、夜遅くまでテレビを見るなど、昼夜逆転の生活をしていたという。母親が7年以上前に死去してからは、兄は介護で就労が困難だとして生活保護を受給しながら一人で弟の面倒を見ていた。近所では、兄が弟を連れて散歩する姿がよく目撃されていた。 「自分が面倒見る」 一家は長らく介護への行政の支援を受けることはなかったが、弟の特性が影響していたとみられる。 母親は、周囲に「(弟は)他人を受け入れられない」と説明。施設や介護サービスを利用せず、亡くなる直前には、兄に「施設に入れないで」と言い残していたという。兄も「自分が面倒を見なければならない」と支援を拒んだ。 しかし、兄は生活保護担当の区役所職員に「介護がしんどい」「いつまで持つかわからない」と漏らすようになった。2018年から週2回程度、家の掃除や洗濯、食料の買い出しといった家事援助を受けるようになったが、入浴介助やショートステイのように第三者に弟を預けるサービスを利用することはなかった。 「兄が疲れている」。見かねた弟の主治医が相談支援センターに連絡し、入浴介助の話が進み出したのは昨年4月20日が初めてだった。 大切にしていた弟の命を奪うという最悪の結末に、近所の女性(82)は「兄は優しい子で、弟と散歩で外出する時には笑顔であいさつを返していた。相談してくれれば何か助けになれたかもしれない」と漏らした。「親なき後」課題 家族以外の関わりが難しい障害者とその家族をどう支援するかは、同居の親が障害者を残して亡くなる「親なき後」を見据えた場合にも大きな課題となる。 知的障害がある人の中には、人見知りが激しかったり、家族以外に体を触られるとパニックになったりするケースもある。 障害者福祉事業所の全国団体「きょうされん」(東京)が2015~16年に行った調査では、障害者と親との同居は54・5%で、50歳代の障害者でも3割近くに上った。同団体は「障害者の介護は、親を中心とした家族への依存で成り立っている。家族への負担は大きく、限界に達してしまう場合も少なくない」とする。 「ケアラーアクションネットワーク協会」代表理事の持田恭子さん(55)は、ダウン症と知的障害がある兄を介助していた。「当時は自分しか世話をする人間はいないと思い込み、日常生活のほとんどを兄のケアに費やしていた」と振り返り、「障害者だけでなく、家族への声かけや居場所作りも必要だ」と指摘する。[読売新聞]なんとも悲しいできごとでも、早く対策を練らないと、都会の中でも今後、こういう事態は増えていくのかもしれませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.26
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「腸に穴」障害者ら次々病院へ でも共有されなかった「虐待の疑い」 「同じような事例が続いていると知っていれば、別の対応ができたかもしれない」 愛知県東浦町の知的障害者施設で入所者が相次いでけがをした事件で、調査を担当した自治体職員はそう振り返る。 入所者4人が病院を受診し、「虐待の疑いがある」と通報を受けた自治体もあったが、情報が共有されていなかった。 入所者の家族会の関係者からは「事件の再発防止には自治体間の連携が欠かせない」との声も上がる。 東浦町の「なないろの家」では2018年9月以降、40~80代の入所者4人が、腸に穴があくなどして病院を受診し、うち2人が亡くなった。 元施設職員の男(47)が、50代男性(その後死亡)と80代男性の腹を蹴るなどした傷害罪で懲役2年4カ月の実刑が確定。一方、40代男性への傷害致死と別の50代男性への傷害容疑については、名古屋地検は不起訴とした。 入所者の多くは意思疎通が難しいことに加え、監視カメラが未設置で暴行の目撃者がいないことなどから、立証が困難と判断したとみられる。 なないろの家の運営法人によると、4人のうち2人は、2019年6~8月に同じ病院に搬送された。 厚生労働省の手引によると、入所者への虐待が疑われる場合、入所前の住所地の市町村が通報を受け、施設側に聞き取り調査などをし、虐待の事実を確認すれば都道府県に詳しい状況などを報告する。必要なら警察への通報などもする。 だが、市町村が別の市町村とけが人の情報などを共有する仕組みはない。 2人の関係自治体はそれぞれ、東浦町を介して病院から「虐待の疑い」の通報を受けて調査した。 ただ、担当職員は取材に、なないろの家で他にも同様のけが人が出ていることを知らなかったと説明。「情報があれば、『同じような事例が続くのはおかしい』と施設側に突っ込んで聞くなど、より強い疑いを持って対応できたのではないか」と話す。 なないろの家の4人の関係自治体はいずれも、当時は虐待の認定に至らなかった。 自治体間の情報共有について、厚労省の担当者は「プライバシーの問題から現実的ではない」と慎重で、「事件性を疑うケースでは早めに警察と連携することが必要」とする。 一方、全国知的障害者施設家族会連合会(事務局・神戸市)の由岐透理事長は「情報共有が行政内部で完結するなら、プライバシーの問題にはならないはず」と話し、自治体間で連携するよう求めている。障害者施設での虐待は後を絶たない。外部の目の届きにくい空間であることや、職員のストレスも背景にあるようだ。 厚労省によると、19年度に全国の障害者福祉施設で起きた虐待は547件。263件だった13年度から倍増した。 要因別では「教育・知識・介護技術等に関する問題」「職員のストレスや感情コントロールの問題」が目立つ。 なないろの家の事件の元職員の男も、「(職務に)ストレスを感じていたことなども背景にある」と確定判決で指摘された。 事件後、運営法人は虐待が疑われた場合、職員や入所者の家族らでつくる委員会が事実関係を確かめるようにした。一定の時間帯に監視カメラを稼働させる対策も取ったという。 曽根直樹・日本社会事業大准教授(障害者福祉)は「職員が孤立したり、ストレスを抱え込んだりしないように配慮することが施設側には求められる。職員の介護技術と業務内容が見合っているかについて、検討することも必要だ」と指摘。監視カメラについても「言葉で伝えることが困難な入所者の代弁機能として設置を検討してもいいのではないか」と話している。[朝日デジタル]情報を共有しなかったというよりは、知っていて見知らぬふりをしたとしか思えない事件ですね。499万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.23
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グループホームがマンション入居、管理規約に違反…地裁が使用禁止命令 障害者が暮らすグループホームが、分譲マンションに入居することの是非が問われた訴訟で、大阪地裁は20日、住宅以外の使用を禁止した管理規約に反するとして、グループホームを運営する社会福祉法人に部屋の使用禁止を命じた。 龍見(たつみ)昇裁判長は入居によってマンションの管理組合側に防火対策で新たな費用がかかるとし、「住民の共同の利益に反する」と判断した。法人側は控訴する方針で、確定するまでは退去する必要はない。 判決によると、マンションは1988年築の15階建て。法人は約20年前から2部屋を所有者から借りて運営し、現在は知的障害者の女性6人(40~70歳代)が職員と生活している。組合側は2016年、地元の消防署からの指摘で入居を把握し、18年に管理規約に反するとして提訴した。 龍見裁判長は判決で、グループホームの入居で消防法に基づく防火対策の規制が厳しくなり、点検や消火設備の設置が必要になると指摘。高額な費用が見込まれるとし、「経済的な負担から影響があり、管理規約に反する」と判断した。 グループホームの役割については「障害者の生活の本拠で、公益性の高い事業」としたが、「他の住民の不利益より優先されることは認められない」と述べた。 マンションには現在、消火設備の設置を免除する大阪市の特例制度が適用されている。管理組合側の代理人弁護士は「障害を持っている人を差別する意図はない。正当な判決だ」とのコメントを出した。難しい都市部での戸建て 「障害者の行き場がなくなる」。判決後の記者会見で、社会福祉法人の幹部は困惑の表情を浮かべ、代理人の藤原航弁護士は「全国のグループホームに影響が出かねない」と批判した。障害者の自立につながりやすいとしてグループホームの需要は高まっており、厚生労働省によると、2020年度の事業所数は5年前の1・4倍に増え、1万を超えている。 課題は場所の確保だ。特に都市部では土地や建物取得の費用負担の重さから、戸建てが難しいという。日本知的障害者福祉協会(東京)の20年度の調査では、回答した約1300事業所のうち約3割が集合住宅に開設していたが、住民側が反発することもある。 このため、大阪府は府営住宅を積極的に提供しており、20年度末で公営住宅で全国最多となる535戸を貸し出している。 大阪府立大の三田優子准教授(障害者福祉)は「消火設備などの設置費用を事業所や住民に負担させるのは、国が後押しするグループホームの普及の妨げになりかねず、費用を公的に支援する仕組みが必要だ」と話した。[読売新聞オンライン]バリアフリーな社会を目指しての歩み寄りが臨まれますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.21
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障害者自ら支援担い手 「社会の底力に」全国117カ所に拡大福祉の受け手から担い手へ。ハンディをもつ人への介助サービスや相談支援を手がける障害者中心の事業体「自立生活センター」。全国117カ所に広がった拠点の第1号は1986年、中西正司代表(77)らが東京都八王子市内で創設した「ヒューマンケア協会」だ。 「プラネタリウム!」「行った!」。昨年12月の日曜夕方、市内のアパートで介助者と帰宅した男性(32)の声が弾んだ。男性は行動障害を伴う重い知的障害がある。状況の理解や意思伝達が難しいためパニックになると自身や他人を傷つける恐れがあるとされる。同協会など市周辺の5事業所の職員10人以上が宿泊や外出同行を含め月700時間を超す介護を行い、男性の1人暮らしを支える。 男性は2017年に宇都宮市内の障害者施設で起きた入所者虐待事件で腰付近を蹴られ骨を折るなどの重傷を負った。元職員ら2人が傷害罪などで執行猶予付き有罪判決を受けた。母親(66)から相談を受けた中西さんらが退院後の支援に奔走。障害の特性から在宅では困難とみられがちだったが、身体障害から知的、精神障害にも広がった重度者向け訪問介護制度を活用し、当時異例の1日24時間介護を始めた。 職員は会合や連絡帳で情報共有し、男性は週3日作業所に通う。ヒューマンケアの柴倉雄介さん(36)は「工夫すれば地域で暮らせる」。近所の母親は「本人は施設名を聞くだけでおびえていたが、今は顔も穏やかになった」と話す。ヒューマンケアは大学時代の事故で寝たきりから車椅子生活となった中西さんが「あわれみの福祉でなく健常者と対等に支えあう仕組みを」と開設。介助をボランティアでなく有料にし障害者側が雇う事業を障害者仲間3人とほぼ無報酬で始めた。都の補助金などで軌道に乗り、障害者の地域生活を支援する国の制度につながった。 移動や金銭管理、介助者との接し方を生活体験で身につける。障害者の先輩との対話を手がかりに自身の生きる力を呼び起こす。そんな自立生活プログラムの提供と障害当事者によるカウンセリングも展開。受講した障害者が相次いで各地に同じ理念の自立生活センターを開き、中西さんらが練り上げたテキストを使い障害者自立の拠点となってきた。 中西さんは言う。「障害者が事業の主体になることで初めて障害者の在宅支援のニーズとコストの実証データを世に出せた。どんなハンディがあっても自立し暮らせる支えあいは社会の底力となる」記者の一言 私が「東京遺産」として自立生活センターを残したいと考えるのは、当事者が必要な支援を当事者が提供する仕組み、当事者が社会を変えるモデルを世に示したからだ。代表と事務局長、運営委員の半数以上は障害者。活動は声を上げにくい障害者以外のさまざまな当事者を重んじる文化にもつながってきた。地域の人の力も引き出してきた。八王子に誕生したヒューマンケア協会の支援の担い手の柱は、当時も今も大勢の八王子の大学生だ。[毎日新聞]なんとも素晴らしい取り組みですね。これこそが社会の低力となっていくのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.07
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大阪市立高のヤングケアラー調査 回答の5.3%が「家族を世話」子どもが家族の介護などを担う「ヤングケアラー」について、大阪市は23日、市立高の全生徒を対象にしたアンケート結果を公表した。回答者の5・3%が「世話をしている家族がいる」と答え、全国調査の4・7%より高く、府立高調査の6・5%より低かった。市は結果を今後の対策につなげるとしている。 府のアンケートに合わせて実施した。市立高の全生徒1万1381人に対して10~12月、インターネットで調査。31・9%にあたる3627人から回答があり、193人が世話をしている家族がいると答えた。 世話をしている家族の内訳(複数回答)は、きょうだいが38・3%で最も多く、父母が33・2%、祖父母が12・4%と続いた。きょうだいの中では「幼い」が64・9%、「知的障害」が16・2%、「身体障害」が8・1%だった。 世話をしているためにできないこと(複数回答)は「特にない」が32・6%、「自分の時間が取れない」が18・1%、「宿題・勉強の時間が取れない」が14%だった。 また市は、8月以降にヤングケアラーに関する研修を受けた市立中教員3770人を対象にしたアンケート結果も公表した。研修受講前にヤングケアラーという言葉を「聞いたことがあり、意味も知っている」は47%にとどまり、「聞いたことはない」が26・8%いた。自由記述では「(生徒が)誰にも話せず孤立していないか早く見つけることが必要」などの意見があった。毎日新聞[YAHOOニュース]教職員でも、ヤングケアラーという言葉すら知らない、聞いたことがないケースが多いことにもびっくりですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.02
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障害児入所施設で虐待 知的障害がある高校生の口にトイレ紙…元職員2人に有罪判決【岡山・津山市】津山市の障害児入所施設で、知的障害のある入所者を虐待したとして暴行などの罪に問われている元職員の男2人に対し、岡山地方裁判所津山支部は、27日、有罪判決を言い渡しました。判決を受けたのは、津山市の障害児入所施設、「津山ひかり学園ひかりの風」の元看護師の國司義彦被告(46)と、元児童指導員の西本政美被告(58)です。判決によりますと、國司被告は、2021年8月、知的障害がある男子高校生の顔のあたりを押して、転倒させ、尻をけるなどしたものです。西本被告は、2021年6月、同じ男子高校生の頭や足をトイレットペーパーで数回小突き、口に丸めたトイレットペーパーを入れるなどしたものです。27日の判決公判で、岡山地裁津山支部の小山恵一郎裁判長は、「入所者に抑圧的な対応をとっても構わないとの考えに固執し、虐待行為に及んだ経緯も非難に値する」と指摘しました。その一方で、施設を懲戒解雇され、一定の社会的制裁を受けているなどとして、國司被告に懲役1年2カ月、執行猶予3年、西本被告に罰金30万円の有罪判決を言い渡しました。 [FNNプライムオンライン]口にトイレ紙、窒息していたかもしれないのに、あまりにも軽い判決ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.12.30
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肉団子詰まらせ失われた命、背負われないランドセル見つめ「なぜ防げなかったのか」昨年12月、和歌山県岩出市の児童発達支援センターでダウン症の男児(当時5歳)が肉団子をのどに詰まらせて亡くなった事故から1年が過ぎた。28日の命日を前に両親が取材に応じ、「あの子がいないという空虚な気持ちはいつまでも続く」と胸のうちを語った。「とってもかわいいでしょう。来年からこれを背負って学校に行くはずだったんだけどね」 12月中旬、男児の写真が並ぶ自宅リビングで、母親(41)は明るい「ピスタチオグリーン」のランドセルを見つめた。 七五三で着たジャケットや前掛けと同じ、男児のお気に入りの色だという。亡くなって4か月が過ぎた頃、我が子にどうしても買ってあげたくなり、夫と、お兄ちゃん2人と選んだ。「この色ならほかの子と間違えないだろうし、何よりあの子みたいに明るくてきれい」 昨年12月22日昼、男児は通っていた施設内で肉団子をのどに詰まらせ、救急搬送されたが6日後、窒息による低酸素脳症で亡くなった。あごの力が弱いため両親は刻み食を与えるよう頼んでいたが、施設側からの説明では、男児の前には肉団子がそのまま置かれ、保育士は他の子どもの世話で目を離していたという。 保健師の勧めで通い始めた施設について、母親は「とてもよくしてもらって感謝しているけど、なぜ事故を防げなかったのか、今は不信感が募るばかり」と漏らす。 思い出は色あせず、家族の食卓の話題は、今でも男児のことばかりだ。父親(44)は事故の前日、男児と一緒にゆず風呂に入ったという。「小走りでお風呂に飛び込んできてゆずを投げて。楽しそうやったな。でも、そこで時間が止まってしまってる」 和歌山県警が捜査中だということで、県や施設から詳細な報告はない。両親は「一生一緒にいられるものだと思っていた」と目を赤くし、「二度とあんな事故が起こらないよう、真相を明らかにしてほしい」と求めた。読売新聞オンライン[YAHOOニュース]亡くなってから一年経とつとしていても、まだはっきりした状況の説明がないのは辛いですね。現場にいて思うこと、食事だけは目を離してはいけないと、昼休みを返上しても見守っています。他に手の掛かる子供がいるのなら、食事時間を前後してでも必ず誰かが傍に付いていることが預かる側の責任かと感じます。それもできないのなら保護者に頼んで付いて貰うのが原則でしょうね。保健師の勧めでの入所だと、本当に悔やんでも悔やみ切れないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.12.29
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「だめなお母さんでごめんなさい」福祉支援へのアクセス権がない人間の末路2020年7月、京都市左京区で重度知的障害を持つ長男(17)を絞殺したとして母親(54)が逮捕・起訴されました。母親と長男と祖母の3人暮らしで、祖母には認知症があり、母親は自身も精神疾患を抱える中でワンオペでの育児と介護を長期間続けていた実態も明らかとなっています。日本の福祉サービスは貧弱だとよく言われますが、支援そのものは充実しています。問題はそこへ行き着くための導線に乏しいことで、少し歯車が合わなければ適切な支援が行き渡らないことが当たり前のように起きています。特にこの家庭は問題があまりにも多すぎて、具体的な支援を受けても一種類では焼け石に水だったことでしょう。現に生活保護は受けていたようですが根本的な解決にはなっていません。愛ゆえにわが子を手にかける決断をとらせた直接のきっかけは、卒業後の受け入れ施設が見つからなかったことです。受け身では福祉支援をえられるはずもなく、能動的に動いても結果がついてくるとは限りません。貧弱な導線は「詰ませる」ことだけに限って一流です。最愛の一人息子母親のM被告は、2003年6月に長男のSくんを出産しました。Sくんは健常児として生まれますが、2歳半のころにウイルス性脳炎と誤診による治療の遅れから脳の7割を損傷し、重度の知的障害が残ってしまいます。M被告の夫婦関係は元々芳しくなく、Sくんに障害が遺った同年に離婚して生活保護も受給しています。元の記事では断定されていませんが、離婚した時期から色々と察してしまいます。Sくんと言葉でやり取りするのは困難を極め、発達年齢は2~3歳で止まっているとされました。それでもM被告は、息子が自分の名前を書けるよう名前をひらがなに改名してもらうなど、最愛の一人息子が少しでも生きやすくなるようもがいていました。M被告自身も強迫性障害やうつ病を抱える中、Sくんが障害を負ってから15年間向き合い続けてきました。しかしM被告の症状が悪化するに留まらず、M被告の親も認知症が始まってしまい、負担は雪だるま式に膨れ上がっていきます。Sくんも成長して逞しくなり、パニックで暴れた影響は甚大になりました。事件の約1年前にはM被告の症状が深刻化しており、食欲不振・不眠・過労・意欲低下と身体を起こすことさえままならない精神状態となっていました。それでも息子が支援学校を出てからの将来を案じてか、抑うつで動かない身体に鞭を入れるM被告でしたが、それだけで評価してもらえるような社会でない以上、彼女にはさらなる現実の洗礼が待ち受けます。卒業後の受け入れ先がないそもそもM被告が無理心中しようとした動機は、Sくんの進路や自身の体調への悲観でした。Sくんの卒業後を見据えて受け入れ施設を探しても「受け入れは困難」と直接言われたり送迎サービスが無かったりと、厳しい現実に「お祈り」されるばかりです。事件の直前には、M被告は何らかの支援にありつくため連日外出していました。2日前にはかかりつけ医に希死念慮を伝え、前日には支援学校の担任に入所施設の相談を持ち掛け、当日も施設を見学していました。決して受け身で支援を待っていたわけではなく、必死に足掻いてSOSを出し続けていたのですが、現実と社会が応えることはありませんでした。支援学校の担任に至っては「学校としては斡旋できないので福祉事務所に行ってみてはどうか」とだけ返され、M被告は「あの時はもう少し具体的なアドバイスが欲しかった」と振り返っています。とはいえ、重度の障害者を担当する施設そのものが不足気味とも言われているので、レスパイト(介護者を休ませるため一時的に入所・入院すること)すらままならないのかもしれません。息子の進路を閉ざされたM被告は「将来のことを考えてやっていく自信がない。だめなお母さんでごめんなさい」と遺書をしたためて無理心中を決行します。Sくんを睡眠薬で眠らせるとベルトで絞殺し、汚れた口周りを拭いて頬に口づけをした後、自分も死のうとします…が、翌朝まで死にきれないままマンションの屋上にいたところを通報され逮捕にいたりました。多くの場所へ助けを求めていた一方で、知人や兄からは「相談を受けることはなかった」「声をかけても『大丈夫だから』と返されるだけ」と言われていました。愚痴を言うだけの関係性を避けていたのか、専門性のない他人を信じていなかったのか、その真意はわかりません。いつでも湧いてくる生命選別主義者Twitter上では、主に知的障害の子を持つ親から「自分の境遇と重なって、まともに読めない」などの感想が飛び出していました。その一方で小躍りしながら政権叩きや障害者差別の薄い持論を力説する有象無象もまた現れています。中には「誰も悪くないみたいな言い方だが、一番の悪は障害児だ。健常児だったらこのような事件は起きなかった」と力説するアカウントの存在まで確認されました。そもそも障害者差別に絡めたがる者たちはニュースを読んですらいません。Sくんは後天的な障害であるにもかかわらず、「障害児を無理矢理生んだ自己責任!」などと先天的な障害と思い込んで発信しているわけですから、脊髄反射で書き込んでいることは明白でしょう。加えて、元記事を読まずにリツイートしようとすると警告が出るようになっていたはずです。また「これを機に安楽死の導入を!」となんでも安楽死に絡める安楽死論者も出没しています。この時ばかりは純粋に「何の足しにもならない重度障害者は生かす価値がない」という思想が見え隠れしており、安楽死における懸念点のひとつである同調圧力を自ら証明しております。こうした「生命の選別」を語る者は、自分が選別する側あるいは守られる側だと疑いもしません。「引きこもりは限界集落に住まわせよ」とか「オタクは誰とも干渉せず一人寂しく死ね」などと言っている輩と一緒です。「こんな夜更けにバナナかよ」の著者である渡辺一史さんが、日本財団の取材に対して答えた一部をここに引用します。「たいてい人って、自分だけは例外であるかのように、他人のことをとやかく言いがちですが、『そんなことを言っているあなたの方こそ、生きている価値はあるのか?』と聞かれたら何と答えるのでしょう。いや、自分は健康だし、一生懸命働いて、ちゃんと税金を払っているし、などと言うかもしれませんが、それが果たして他人を納得させられる価値と言えるのでしょうか。また、そもそも多くの人は、自分に生きる価値があるかなど普段考えもせず生活していると思います。なぜことさらに障害者だけ、生きる価値を問われなくてはならないのか。それに対する答えもぜひ聞いてみたいです」やはり、愛ゆえか障害を持つわが子を手にかけた事件は過去に何度も何度も起きましたが、この事件において特徴的なのは明らかに「我が身可愛さ」がみられないことです。むしろ、息子への愛情ゆえに無理心中を決行したとさえ思えます。絞殺後、息子の口周りを綺麗に拭き取って頬に口づけをしたというのがその証です。自殺の意図があったにせよ、あえて証拠を残すおこないから「我が身可愛さ」は感じられません。事前に殺人の量刑をネットで調べ寝込みを襲い何十か所も刺した元事務次官も、娘が死んだ途端に証拠隠滅を図って座敷牢を整理した夫婦も「我が身可愛さ」が犯行前後に滲み出ていました。それらとは何もかもが異なっています。行く末を閉ざされ就活自殺のようになるまで、被告は息子に惜しみない愛を注いでいました。しかし、状況は一切好転しませんでした。愛だの気合だの測りようのない精神的な要素だけで福祉の狭間から這い出ることは不可能です。障害の社会モデルを認識し、自己責任論を卒業していくことが、亡き少年への手向けとなることでしょう。[障害者.com]実に憤りを感じる事件でしたね。八方塞がりになり喘いでいても生活が改善しない状況、今後も益々増えそうで、決して、他人事とは思えなく、切ないばかりです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.12.18
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「何かもう疲れてしまった。だめなお母さんでごめんなさい」 障害がある17歳の息子を絞殺した母の絶望 ワンオペ育児、自身のうつ病 2020年7月、京都市左京区に住む無職の女性(54)が、重い障害がある長男=当時(17)=をマンションの自宅で絞殺する事件が起きた。女性はうつ病を抱え、殺害後に自殺を図っていた。「何かもう疲れてしまいました」。11月に京都地裁で始まった公判や関係者への取材からは、ワンオペで育児を続けた女性が息子の進路に悩む中、精神的に疲弊していき、SOSもうまく出せないまま絶望感を深めていった様子が浮かび上がった。 ▽誤診した脳炎の後遺症 裁判資料などによると、女性は03年6月、長男を出産した。夫婦関係や生活不安から精神的に落ち込み、強迫性障害とうつ病を発症する。05年には夫と離婚し、生活保護を受給するようになった。 長男が2歳半のころ、けいれん発作が続くようになり、自発的に呼吸ができない危篤状態に陥った。入院先の医師の誤診で、ウイルス性脳炎の治療が5日ほど遅れたため、脳の7割を損傷。前頭葉と右側頭葉が萎縮し、重度の知的障害が残った。 長男は言語によるコミュニケーションが困難だった。小学生になり、女性は息子が自分の名前を書けるよう、漢字3文字の名前をひらがなに改名した。ただでさえ1人での子育ては大変なのに、長男は「おなかがすいた」「のどがかわいた」という欲求や便意をうまく伝えられず、入浴も介助が必要。目を離した隙に車道に飛び出したり、家庭内で暴れて物を壊したりすることもあった。発達年齢は2~3歳とされた。 女性には強迫性障害の持病もあった。掃除機を毎日かけたり、人が触れたところを一日に何度も消毒したりするなどの行動を繰り返すようになり、子育てと家事の負担が膨大になっていった。事件まで、こうした生活を15年以上続けていたことになる。階下には認知症が始まっていた母親が住んでおり、その介護も1人でしていた。 強迫症状と抑うつ状態が悪化し、19年秋ごろには食欲不振で体重が12、3キロ減少。不眠症状や疲労感、意欲低下から横になって過ごすことが増えた。 ▽犯行後に口元を拭き、頬にキス 20年7月2日、支援学校(高等部)を卒業予定だった長男の就職先を探す中で、障害者支援施設を見学した。だが「受け入れは困難」として断られた。事件当日の16日午前にも別の施設を見学したが、送迎サービスがないため断念せざるを得なかったという。 この日の昼ごろ、LINEのメモに「何かもう疲れてしまいました」「(長男を)誰に託したら良いのか・・・」などと書き込んだ。午後6時半ごろには、風呂上がりの際、長男が衝動的に服を破いたり、女性を後ろから抱えて放り投げようとしたりした。 長男の将来に加え、自身の体調も悲観した女性は、思い詰めて自殺を決意。ノートに遺書を記した。「何かもう疲れてしまいました。将来のことを考えてやっていく自信がない。誰に託したらいいのか答えが出ず、連れて行きます。ごめんなさい。だめなお母さんでごめんなさい。だめな娘でごめんなさい。残したお金は障害児のために使ってください」 長男を睡眠薬で眠らせ、カッターで手首を切ろうとした。うまくいかず、ベルトで首を強く絞めた。抵抗されることはなかった。犯行後、動かなくなった長男の口元を拭き、服を着替えさせ、頬にキスをした。 次に自らの手首や首元をカッターナイフで切りつけ、包丁を胸に突き立てた。だが、死ねなかった。物干しざおにベルトをかけて首をつろうともしたが、やはり死ねない。遺書に「(長男の)そばで死にたかったな」と書き足した。さらに近隣のマンションから飛び降りようとしたが、ここでも死にきれず。帰宅すると家の中を片付け、睡眠薬を大量に服用した。意識がもうろうとなり、再び近くのマンションから飛び降りようとした際、管理人に発見され、110番を受けて駆けつけた警察に確保された。翌朝になっていた。 ▽「何もかも終わりに」 「間違いありません」 11月24日の初公判。裁判長から起訴内容の確認を求められ、黒いスーツを着た女性は小さな声で答えた。背筋を伸ばして座っていたが、傍聴席からは、その目がどこか遠くを見ているように映った。 この日の公判では、関係者の供述調書や陳述書の読み上げもあった。知人らは女性について「常に長男のことを考えて行動し、生活の全てをささげていた」「声をかけても『大丈夫』と気丈に振る舞っていた。どれだけ悩み苦しんでいたのか」などと証言した。女性の兄の調書には「相談はあまりなかった。早く気付くことができれば」と悔やむ心情がつづられていた。 女性は被告人質問で、長男の生い立ちや障害が生じた理由を自ら説明した。「発語はあったが、とんちんかんなことが多く、コミュニケーションは難しかった」という。進路がうまく決まらず、事件直前にかけて、うつ病が悪化していったことも明かした。 事件の2日前、女性はかかりつけの医院を訪問し、死にたい気持ちを訴えていたという。翌日には支援学校の担任と面談した。女性から入所施設の問い合わせを受けた担任は「学校としてあっせんはできないので、福祉事務所に行ってみては」と応じたようだ。その時の気持ちを裁判員から尋ねられると、女性は「もう少し具体的なアドバイスが欲しかった」と答えた。 長男殺害を決断した場面については「睡眠薬を飲ませた時には、とりあえずぐっすり寝てほしかった。殺そうという気持ちも少しはあった」と振り返った。遺書を書いた時点で殺害の意思を固めていたという。 「疲れて、何もかも終わりにしたかった。自分の病気、将来のこと・・・どうしてこの時(に事件を起こしたの)かは、よく分からない」親族や知人を頼ることはできなかったかと問われると「もともと伝えることが苦手で、打ち明けられなかった。私が死ぬしかないとの考えで頭がいっぱい(だった)。相談もしておらず、そこまで考える余裕がなかった」と下を向いた後、「(長男は)全てでした。大好きだった」と声を震わせた。 「今振り返って、どうすればよかったですか」 検察官がこう質問すると、女性は「踏みとどまっていれば」と小さな声で答えた。踏みとどまるとはどういうことかと重ねて尋ねられると、しばらく沈黙した後、「言葉にできません」と話した。 ▽検察も「刑の減軽必要」と言及 論告で検察側は、女性を精神鑑定した医師の意見などをもとに「うつ病の程度は重度とまでは言えない」とし、遺書の内容や殺害方法からも「自分の問題や周りの状況を適切に把握していた」と主張した。 ただ、「うつ病の影響を受けて能力は著しく低下していた」と述べ、女性の状態は限定的ながら責任能力を持つ「心神耗弱」であり、刑の減軽が必要とも指摘。懲役5年を求刑した。 対する弁護側は、最終弁論で「症状には波があり、一時的に重症だった」と強調。普段の性格や献身的な養育姿勢から見て不合理な選択をしていることや、殺害も衝動的で計画性はなかったと訴えた。その上で女性は当時「うつ病の圧倒的な支配下にあった」と述べ、責任能力を欠く「心神喪失」の状態だったとして無罪判決を求めた。判決は13日。 重い障害がある息子への世話を1人で抱え込んでいた女性が引き起こした悲しい事件。周囲にSOSのサインを上手に出せず、追い詰められた末に無理心中を図った。地域や行政はこうしたケースにどう向き合い、手を差し伸べたらよいのだろうか。重い課題が残ったままだ。47NEWS[excite.ニュース]卒業後の進路について、もう少し学校側が丁寧に親身に取り合ってくれていれば、と切羽詰った母親の想いを思うとそれなりにSOSを発信していただけになんとも残念でやるせないですね。地域や行政との関わりも八方塞がりとなり、どうにも救われなかった状況、社会の責任をも痛感しますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.12.07
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手当却下率に207倍の差 障害児向け、自治体で判定に開き 障害児を育てる保護者に支給される国の「特別児童扶養手当」で、「障害が基準より軽い」として2020年度、申請を却下された人の割合に自治体間で最大207倍の差があることが、28日までに厚生労働省が発表した統計データで分かった。 同手当は都道府県と政令指定都市が判定事務を担っており、却下率が最も低い秋田県は0・3%だったが、最高の横浜市は207倍の62・2%だった。 同手当を巡っては、19年度までも自治体間の判定に大きな開きがあることが分かっており、審査を担う各自治体の判定医の個人差などが要因とみられる。2021年11月28日 15:31 update【河北新報】各自姿態の判定医の個人差で障害が基準より軽いとされるのは不甲斐ないですね。基準は定期的に見直し、公平に判定して欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.11.30
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息子は重度障害、夫もほぼ寝たきり…介護疲れか 千葉の放火殺人事件千葉県旭市三川で17日朝に発生し、住人男性2人が死亡した民家火災は、放火殺人事件へと発展した。県警は18日夜に現住建造物等放火と殺人の疑いでこの家に住む、無職大橋とし子容疑者(65)を逮捕。死亡した息子(32)や夫(67)は重い身体障害があったことから、介護疲れや将来への悲観が動機になった可能性もあるとみている。 火災は17日午前6時半ごろ、JR飯岡駅から南に約2・8キロの海岸近くの住宅街にある木造2階建ての民家で発生した。室内から油のような跡も確認された。この民家は大橋容疑者と夫の芳男さんと息子の芳人さんの3人暮らしだった。 芳人さんは重度の身体障害があり寝たきり状態で、芳男さんも病気を患いほぼ寝たきりだったという。そうした状況や火災後の言動から、県警は大橋容疑者が放火殺人に関与した疑いがあるとみて調べていた。 「助けてくれ」。近隣の70代男性は、ドアをドンドンとたたく音と、切羽詰まったような女性の声を聞いた。慌てて外に出ると、大橋容疑者が道路に座り込み、取り乱した様子で大声で叫んでいた。 大橋容疑者の自宅から煙が上り、1階の窓からは火が出ていた。女性は鼻の下がすすで黒くなっており、「私は逃げてきた」などと話していたという。 男性はすぐに119番通報。自宅に残された家族を助けようとしたが火の手に阻まれ、救出できなかった。「家に近づくと、(芳人さんのものとみられる)うなり声が聞こえた。その声が頭から離れず、昨夜も寝付けなかった」と声を震わせた。 男性によると、芳男さんは大工の一人親方をしていたが、3月に病気を患い、1カ月ほど入院。大橋容疑者も数年前に病気を患ったといい、「(夫が)歩けなくなった」「車も運転できないから処分しないと」と話していたという。大橋容疑者の自宅に週3回ほど、デイサービスの車が止まっているのを見かけたほか、大橋容疑者も足腰が不自由だったためタクシーに乗って買い物に出かけていたという。 男性は、芳男さんに自宅の修繕を依頼し、芳男さんは作業の遅れを気にしていたという。「(作業期間を)延ばして悪いね、って言っていた。そんなことなかったのに」。寂しそうに話した。 近くに住む60代男性は、町内会の集まりで年1回、芳男さんと顔を合わせることがあったという。「酒を飲んでも口数は少なかった。おとなしく、優しい人だった」としのんだ。[朝日デジタル]周りが状況を知っている中で起きた火災。息子にも夫にも頼れなかった女性の苦悩は計り知れないだけに、哀しく辛い事件ですね。「助けてくれ」もう少し別の形で隣人を頼れたら良かったのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.11.20
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在宅介護中の家族に寄り添う、新しい実用書シリーズが登場!『「家族介護」のきほん』、『「食べる」介護のきほん』同時発売[翔泳社]株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、新シリーズ「はじめての在宅介護」を刊行します。本シリーズでは、在宅介護をする家族介護者を対象に、困りごとへの具体的な対処法や家庭でできるケアのノウハウなどをわかりやすく解説します。シリーズ第一弾として、書籍『「家族介護」のきほん』、『「食べる」介護のきほん』の2タイトルを2021年11月18日に発売します。「家族介護」のきほん 経験者の声に学ぶ、介護の「困り事」「不安」への対処法(はじめての在宅介護シリーズ) [ NPO法人 介護者サポートネットワークセンター・アラジン ]【JIJI.COM】育児と介護は、背中合わせですね。なるべくなら不安材料は最低限にしたいものですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.11.19
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