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コンドルの系譜　～インカの魂の物語～

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紅子08 @ Re:コンドルの系譜　第十話（152）　遥かなる虹の民(10/23) New! おはようございます！いつもありがとうご…

neko天使 @ Re:コンドルの系譜　第十話（152）　遥かなる虹の民(10/23) New! こんばんは。いつも温かなコメントをあり…

いわどん0193 @ Re:コンドルの系譜　第十話（152）　遥かなる虹の民(10/23) New! ●11/27 ぽち、完了しました＾＾＾）/

紅子08 @ Re:コンドルの系譜　第十話（152）　遥かなる虹の民(10/23) おはようございます！いつもありがとうご…

いわどん0193 @ Re:コンドルの系譜　第十話（152）　遥かなる虹の民(10/23) ●11/26 ●11/26 ぽち、完了しました＾…

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2006.01.16

アンドレスはいたわるように声をかけながら、コイユールの元気そうな姿にふっと安堵の溜息をついた。
彼はインカ族の人々の生活の厳しさを、その現実を、知っていた。
「私なら大丈夫。それより、アンドレスこそクスコではちゃんと落ちこぼれずにお勉強についていけているの？」
コイユールはわざといたずらっぽく、少年の瞳を覗き込んだ。
「あったりまえだろう。俺はこう見えても、あの学校じゃあトップなんだぞ。」
アンドレスもいたずらっぽく笑ったが、その瞳には嫌味のない自信が溢れていた。
「またあ！」
と笑いながらも、アンドレスのことを身近に知っていたコイユールは、それが誇張ではないことを直感的に感じた。
そして、御曹司に似合わず、昔から自分を「俺」と呼ぶ様子も変わっていないことに安心感を覚えた。

アンドレスは数年前からクスコの都に送られ、そこで名家の子弟たちが学ぶための特別な学校で教育を受けていた。
少年の身なりは、その学校の制服である。
帯に飾られたスペインの紋章は、それ故のものだった。

アンドレスが通っているのはスペイン人によって建てられたキリスト教の神学校で、亡きインカ皇帝または貴族の血をひくインカ族の子どもたちが学ぶ特別の施設だった。
現在は25名ほどの男児たちが、スペイン渡来の知識人たちによって、キリスト教、ラテン語、スペイン語、ケチュア語（インカの公用語）などの高等教育を受けていた。
もちろん、スペイン側にとって不利になるような危険な思想はこのような場所では触れることはなく、むしろ、スペイン側にとって危険となる政治的思想から特権階級の少年たちを隔離し、自分たちに都合よく教育するという狙いもあったのだろう。
生活は学校付属の寄宿舎に入れられており、外界とは隔絶され、故郷に戻ってこられるのは年数回の長期休暇のみだった。

コイユールはアンドレスの血統のことは何も知らなかったが、集落の噂でフェリパ夫人の家系には特別な背景があるらしいことは聞いていた。
しかし、彼はまったくお高いところがなく、どんな身分の誰にでも分け隔てなく接した。
コイユールは彼のそんなところが好きだった。

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Last updated 2006.01.16 18:51:18
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[第２話　邂逅] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:コンドルの系譜　第二話（３）　邂逅(01/16)

コタロンさん

「今、ちょうど決算から戻ったところなんだ。デリケーナン、元気にしていたかい・・・」

ああ、かっこわるぅ・・。
なんか現代人はなにやっててもさまにならないんだよなあ。芸能人も格好わるいしー。芸ないからぁ。

なにごとも経済優先だからだなあ、、

＞子どもは、じっと大人の心を、その澄んだ鋭い眼差しで、意識的にも、無意識的にも、読み抜いてくるような感覚を抱きます。

そうだね、これはむかしもいまもかわらない。
こどもの魂をいつわることはできない。
偽れるように思えたならそれはこどものおとなに対する思いやり以外のなにものでもないのだ。。

＞ややっ... 幼少期の日記かぁ。。。　あれば自分も読んでみたい？？！

あ、そんなんですまそうとしてる！
おそらく、この物語にはデリケーナンの少女時代の記憶もラッピングされてると思うので楽しんで読ませてもらいましょう。

今日はこちらは３０度超えるみたいだけど、
あつければあついなりにちんちんもぐんにゃりするのでその隙にいろいろお仕事とかできるので好都合です。。 (2006.07.03 08:49:55)

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Re[1]:コンドルの系譜　第二話（３）　邂逅(01/16)

風とケーナさん

コタロンさん、決算だったのですね。　お疲れ様でした。

＞こどもの魂をいつわることはできない。
＞偽れるように思えたならそれはこどものおとなに対する思いやり以外のなにものでもないのだ。。

なるほど、、、こどものおとなに対する思いやりかぁ、、、そうですね。
確かに、子どもの眼差しって、ふっとそんなふうに見える時があります。

＞この物語にはデリケーナンの少女時代の記憶もラッピングされてると思うので

いやいや、自分のことは、どうか忘れて読んでくださいA^^;)　　　 (2006.07.03 19:44:11)

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Re:コンドルの系譜　第二話（３）　邂逅(01/16)

ふろぷしーもぷしーさん

アンドレスも
まだ子ども子どもしていましたね！　(*'ー'*)ふふっ♪

始めにここを読んだときには
まだはっきりと意識できなかったけど、
今もう一度ここに戻ってくると、
天真爛漫なこの二人の間に立ちふさがる身分の差みたいなものが、
静かに描かれていたことに気づかされ、はっとします。

この先もきっと、
飛ばし読みしていたときには気がつかなかった
こういう例にたくさん出合うんだろうなぁ・・・

二度目読みの楽しみ方、
発見しちゃいました。
　　 (2010.01.30 22:50:39)

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ふろぷしーもぷしーさんへ☆:゜*

風とケーナさん

＞まだ子ども子どもしていましたね！　(*'ー'*)ふふっ♪

そう仰って頂けますと、深く安堵いたします！！
アンドレス、物語が進んでも全然成長していないようで、
ヒヤヒヤしていたのですが、
ちょっとはオトナになれたかな(#^.^#)

＞今もう一度ここに戻ってくると、
＞天真爛漫なこの二人の間に立ちふさがる身分の差みたいなものが、
＞静かに描かれていたことに気づかされ、はっとします。

そのように深く感じ取ってくださいまして、
本当に嬉しく、有難く思います！！
自分も、すごく久しぶりにここを読んで、
初心に戻るような気持ちにさせてもらえています。

＞この先もきっと、
＞飛ばし読みしていたときには気がつかなかった
＞こういう例にたくさん出合うんだろうなぁ・・・

書いているとつい連載部分に追われてしまう自分ですが、
こうして過去部分を振り返る作業も大事なんだなぁって、
改めて気付かされています。
そこに、ふろぷしーもぷしーさんが付き添ってくださるなんて、
なんて幸せなことでしょうかﾟ･:，｡*:..｡o○☆

＞二度目読みの楽しみ方、
＞発見しちゃいました。

ふふ^ ^
自分も、もうすぐ連載部分に追いつきましたら、
ふろぷしーもぷしーさんのところで、
二度読み楽しませて頂きますね♪♪
(2010.01.31 00:44:08)

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○○○たんとかは嫌いです。

四草めぐるさん

|電柱|･ω･`)ﾉﾔｧ

むぅ……。なんだか、アンドレスが凄いとになっていますな＾＾
四草めぐるです。

スペインの洗脳教育ですか。
それでもアンドレスは、誰かれ分け隔てなく付き合っていたんですよね。
なかなか芯の通った格好いい男の子ではないですか。

その上、クスコの学校ではトップ。

これはコイーユルでなくても惚れてしまいますよ。
というか、風とケーナさん押川先生サイドｗ
格好いい男を書けるんですね。
ロペスといい。

でも、女の子を書かせたら私も負けませんよ！

というか、オッちゃんのくせに女の子を書かせたらとか言うなｗ
いや、自分ではオッちゃんとは思っていないんですよ。
気持ちは十代ｗ、体は二十代後半。

公的には三十九ですｗ

本当に？　とか言わないで下さいよ（汗）。
来年の五月で、四十になります。
これ本当の話です。

って、私の歳の話をして、どうするんだという話ｗ

と、ちょこっとずつ風とケーナさんから漢（おとこ）の書き方を盗んでｗ
漢と女の子が書ければ、小説家として生きていけるような。
そんな気がします。

ま、気がするだけで、そんなに甘い世界ではないとは、思っています。
ただ頑張れば報われる世界だとは思っています。
だから頑張る。以上なのです！

では、では。

草々。 (2012.08.11 23:18:33)

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さらに、さらに、四草めぐるさまへ☆:゜*

風とケーナさん

たくさんコメントくださいまして、
本当にありがとうございます！！

アンドレスに温かいお言葉を頂きまして、
嬉しいやら、お恥ずかしいやら（笑）

かかかか格好いい男の人なんて、
かかかか書けていないですε=ε=ε=ε=ε=(((((*><)ﾀﾞｯ!!
でも、押川先生サイドだなんて、
舞い上がります！＼(*＾▽＾*)／　＜身のほど知らず^ ^；

四草めぐるさまの描く女の子像、私も大好きです！.:*･☆
私が知っている範囲でも、
奈々香ちゃんやキムキムちゃん、
とっても愛らしくて、元気いっぱいで、
深い印象を残してくれます.:*･☆
これからも、四草めぐるさまの描くキャラの皆に、
さらに出会っていけるのが楽しみです(*^-^*)

それに、
四草めぐるさまの男性キャラも、魅力的です！
やはり男性自身の描く男性キャラから学べることは、
とても大きいと感じています。
これからもたくさん学ばせてくださいませ！

むふふ♪
私も気持ちは十代ｗ
やっぱり中二病、ですかね(´艸｀)

四草めぐるさまの向上心、そして、爽やかな頑張り、
私も大いに見習っていきたいです！！

(2012.08.12 22:01:03)

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