コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~

PR

Profile

風とケーナ

風とケーナ

Free Space

温かい応援、いつも本当にありがとうございます♪
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村 (1日1回有効)

Comments

ロゼff @ Re:コンドルの系譜 第十話(150) 遥かなる虹の民(06/04) New! こんばんは しばらくすっきりしないお天…
jun さん @ Re:コンドルの系譜 第十話(150) 遥かなる虹の民(06/04) New! 今日は11:00から父(96才)定期内科検診を…
紅子08 @ Re:コンドルの系譜 第十話(150) 遥かなる虹の民(06/04) New! おはようございます! いつもありがとうご…

Favorite Blog

渋野日向子ちゃん、… New! クラッチハニーさん

6月22日 記事更… New! 紅子08さん

博士ちゃん:やられ… New! エム坊さん

--< 小鉄橋 >--日本… New! いわどん0193さん

けんちんうどん?・‣… New! セミ・コンフィさん

虎子の誇顧 3583 ; … New! 涯 如水さん

Freepage List

これまでの主な登場人物


登場人物イメージイラスト


物 語 目 次


頂き物のイメージイラスト


これまでのストーリー


第一話 ビラコチャの神殿


第二話 邂逅(1)


第二話 邂逅(2)


第三話 反乱前夜(1)


第三話 反乱前夜(2)


第三話 反乱前夜(3)


第三話 反乱前夜(4)


第三話 反乱前夜(5)


第三話 反乱前夜(6)


第四話 皇帝光臨(1)


第四話 皇帝光臨(2)


第四話 皇帝光臨(3)


第四話 皇帝光臨(4)


第五話 サンガララの戦(1)


第五話 サンガララの戦(2)


第五話 サンガララの戦(3)


第五話 サンガララの戦(4)


第六話 牙城クスコ(1)


第六話 牙城クスコ(2)


第六話 牙城クスコ(3)


第六話 牙城クスコ(4)


第六話 牙城クスコ(5)


第六話 牙城クスコ(6)


第六話 牙城クスコ(7)


第六話 牙城クスコ(8)


第六話 牙城クスコ(9)


第六話 牙城クスコ(10)


第六話 牙城クスコ(11)


第六話 牙城クスコ(12)


第六話 牙城クスコ(13)


第七話 黄金の雷(1)


第七話 黄金の雷(2)


第七話 黄金の雷(3)


第七話 黄金の雷(4)


第七話 黄金の雷(5)


第七話 黄金の雷(6)


第七話 黄金の雷(7)


第七話 黄金の雷(8)


第七話 黄金の雷(9)


第七話 黄金の雷(10)


第七話 黄金の雷(11)


第七話 黄金の雷(12)


第七話 黄金の雷(13)


第七話 黄金の雷(14)


第八話 青年インカ(1)


第八話 青年インカ(2)


第八話 青年インカ(3)


第八話 青年インカ(4)


第八話 青年インカ(5)


第八話 青年インカ(6)


第八話 青年インカ(7)


第八話 青年インカ(8)


第八話 青年インカ(9)


第八話 青年インカ(10)


第八話 青年インカ(11)


第八話 青年インカ(12)


第八話 青年インカ(13)


第八話 青年インカ(14)


第八話 青年インカ(15)


第八話 青年インカ(16)


第八話 青年インカ(17)


第八話 青年インカ(18)


第八話 青年インカ(19)


第八話 青年インカ(20)


第八話 青年インカ(21)


第九話 碧海の彼方(1)


第九話 碧海の彼方(2)


第九話 碧海の彼方(3)


第九話 碧海の彼方(4)


第九話 碧海の彼方(5)


第九話 碧海の彼方(6)


第九話 碧海の彼方(7)


第九話 碧海の彼方(8)


第九話 碧海の彼方(9)


第九話 碧海の彼方(10)


第九話 碧海の彼方(11)


第九話 碧海の彼方(12)


Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

2023.05.01
XML


数日後。

早速、スペイン人の医師がトゥパク・アマルたちが居を構える砦へと招かれた。

50代後半位の年代に見える落ち着いた佇まいのスペイン人医師──サレスは、アレキパ界隈では腕利きの医師として有名で、これまでもスペイン軍に招かれて負傷兵たちの治療に携わってきた実績もある。

ただ、政治的には、スペイン側にもインカ側にも肩入れすることなく、中立の立場を取っていた。

終始トゥパク・アマルに盾突く態度のアレッチェではあったが、己の治療のために招聘されたのが名医として名高いサレスだと聞かされると、ここに呼べと、サレスの診察を受け入れた。

しかし、注意深くアレッチェの全身状態を診察したスペイン人医師サレスは、厳しい表情を崩さなかった。

「どうだ?

治る見込みはあるのか?

本当のことを言え」

単刀直入に鋭く問うアレッチェの投げかけてくる圧に揺らぐことなく、サレスは沈着な面持ちのまま、重々しく首を振った。

「閣下。

大変嘆かわしいことではございますが、この火傷が完治することは難しいでしょう。

ですが、左足の負傷につきましては、歩行訓練を行えば、徐々に回復に向かう可能性はございます」

「……!」

医師の答えは、アレッチェ自身もとうに悟っていたことではあった。

が、それでも西洋人の名医と言われる人物から、改めて「回復不可能」の烙印を押された現実に衝撃を禁じ得なかった。

そのようなアレッチェの心中が伝わってくるようで、少し離れた場所で見守っていたトゥパク・アマルや老練の従軍医、そして、コイユールも、胸を突かれたような悲痛な表情になっている。

「クッ……!

インディオどもが治療などとほざいて余計なことをするから、取り返しのつかぬことになったのだ……!!」


ひとキャラメッセージ ​​ ​​
​​「 ここアレキパでは5月は秋のはじまりですが、日本では初夏ですよね?
風薫る清々しい季節、どうか素敵な毎日でありますように」byこいゆーる☆

☆その他の登場人物はこちらです☆

≪トゥパク・アマル≫(インカ軍)
反乱の中心に立つ、インカ軍(反乱軍)の総指揮官。40代前半。
インカ皇帝末裔であり、植民地下にありながらも、民からは「インカ(皇帝)」と称され、敬愛される。
インカ帝国征服直後に、スペイン王により処刑されたインカ皇帝フェリペ・トゥパク・アマル(トゥパク・アマル1世)から数えて6代目にあたる、インカ皇帝の直系の子孫。
「トゥパク・アマル」とは、インカのケチュア語で「(高貴なる)炎の竜」の意味。
清廉高潔な人物。漆黒長髪の精悍な美男子(史実どおり)。

≪アンドレス≫(インカ軍)
トゥパク・アマルの甥で、インカ皇族の青年。20歳。
剣術の達人であり、若くしてインカ軍を統率する立場にある。
スペイン人神父の父とインカ皇族の母との間に生まれた。混血の美青年(史実どおり)。
ラ・プラタ副王領への遠征から帰還し、英国艦隊及びスペイン軍との決戦において、沿岸に布陣するインカ軍主力部隊にて副指揮官を務めていたが、急遽、トゥパク・アマルの密命を帯びて旅立つことになった。 

≪コイユール≫(インカ軍)
インカ族の貧しくも清らかな農民の女性。義勇兵として参戦。20歳。
代々一族に伝わる神秘的な自然療法を行い、その療法をきっかけにアンドレスと知り合う。
アンドレスとは幼馴染みのような間柄だったが、やがて身分や立場を超えて愛し合うようになる。
現在は、敵将アレッチェの看護を担当している。
『コイユール』とは、インカのケチュア語で『星』の意味。

≪ホセ・アントニオ・アレッチェ≫(スペイン軍)
植民地ペルーの行政を監督するためにスペインから派遣されたエリート高官(全権植民地巡察官)で、植民地支配における多大な権力を有する。
有能だが、プライドが高く、偏見の強い冷酷無比な人物。40代前半。
名実共に、トゥパク・アマルの宿敵である。 
ペルー副王領の反乱軍討伐隊総指揮官として、反乱鎮圧の総責任者をつとめる。
捕えたトゥパク・アマルに暴行を加えていた際に引き起こされた火災によって重篤な火傷を負い、現在は砦を制圧したインカ軍による治療を受けている。

≪サレス≫(中立)
腕利きの医師。スペイン人ではあるが、政治的には中立の立場。50代後半。

◆◇◆はじめて、または、久々の読者様へ◆◇◆

目次 現在のストーリーの概略はこちら HPの現在連載シーンはこちら ​   ASPアクセス解析

にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ にほんブログ村 (1日1回有効)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.05.01 06:43:52
コメント(192) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: