全4件 (4件中 1-4件目)
1
梅雨の中休み、道を歩いていると、濃い影が僕の前や後ろに移動しながら付いてくる。そういえば、子供の頃影踏み遊びをした記憶がある。秋口の夕方もっと影が長くなった頃、放課後の校庭で友達何人かと遊んだ。後ろにも前にもなりて付いてくる影のようなる寂しき虚栄
2008/06/29
コメント(0)
子供の頃、大きな船に乗って島に渡った。舳先近くの舷側から見ると、波が縞模様のように生まれ、遠ざかりつつ消えていく。じっと見ていると水が生き物のように見えてくる。何かの意図を持って、僕のいる船から離れていくようだった。朝霞舳先に誘う海鳥の薄紫に波打つ軌跡
2008/06/21
コメント(2)
玄関に藁が数本落ちていた。ある日、出かけようと玄関のドアを開けると、大きな羽音がして雀が飛び立っていった。玄関付近をよく見ると、電気メーターのカバーの端から藁が出ていた。これまで気づかなかったけれど、電気メーターのカバーの中に、雀が巣を作っていた。最近になって、雛の鳴く声が聞こえるようになった。身近に生命の存在を感じるというのは、とても心が和らぐ。雛鳴くと賑やかな子の歌声に似て天上の母を歌うか
2008/06/14
コメント(0)
目が覚めてしばらく、鳥の声を聞いていた。起き上がるにはまだ早い時刻だったが、外はすっかり明るんで、雀の声が満ちあふれていた。それに混じってちっちっちっと啼く声がしていて、その声の主は何という鳥だろうと想像を巡らしているとき、大きなくしゃみが数回出た。その後耳を澄ますと鳥の声は聞こえなくなっていた。くしゃみしてミズスマシ浮く亀沼の離れて遊ぶ生命の在処
2008/06/07
コメント(1)
全4件 (4件中 1-4件目)
1
![]()

![]()