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菜園の道路に沿った畝にトウモロコシが植えてある。随分伸びて天辺に緑色の穂が伸びている。実も成っているようだ。茎の中程に髭の伸びた実が見える。その向こう側には緑がたくさん茂っている。それぞれに野菜が植えてあるはずだけれど、種類は判らない。よく見れば花の咲いているのもあるかも知れない。夏至過ぎて梅雨の晴れ間の菜園の風吹く音を海鳴りと聞く
2009/06/27
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犬が人間の家畜になったのは、およそ十万年前だという。その犬に嗅覚を負担させることで、人間は音声言語を発達させてきたらしい。犬に嗅覚を分担させたおかげで、人間は喉頭と声帯の形態的進化が促進されて、複雑な音声を言い分けることができるようになった。と仮説を立てている人がいる。それはともかく、このように言葉を発達させてきたとしても、世界にはどうしてこんなに多くの言語があるのだろう。その種類の多さが不思議でならない。民族のあるいは、その土地の人々が永い歴史の上で発達させてきた言葉。それぞれの言語にはそれを発明し、発達させてきた人々がいる。それぞれの言葉の向こうには、それを創造し発展させてきた、言語感覚の優れた名も無い多くの天才達がいる。朝の雀が喧しく囀るように、人間も言葉を話すという強い欲求があったのだろうけれど、それにしても、どうして人類はひとつの言葉ではやっていけなかったのだろうか。バベルの塔の伝説を信じている訳ではないけれど、そういう伝説があること自体、昔の人々も言葉が違うことを不思議に感じていた証だろう。このように多くの言葉が存在するのも、気候風土やその他の環境、文化が、様々な言語を生む土壌になったためだろうか。それにしても、そのことが面白く、そしてとても不思議だ。言葉無くて伝わる心信じてる梅雨の空にも流れ星降る
2009/06/20
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早朝、床の中で雀の声を聞いているとき、カラスかなにかに警戒したのだろうか、なかの一羽が突然、キュッ、キュッ、キュッ、クァッ、クァッ、と鳴いた。雀達の囀りの中から聞こえたので、別の鳥ではないと思う。それきり普通に鳴き続けたので、気になって外を見たが、向かいのアパートに遮られて少ししか空が見えない。僅かに見える空は曇っていた。カラスの姿は見えない。啼き声も聞こえない。飼い慣らされたペットの動物達と違って、野生で生きている雀は、いつ天敵に襲われるのか判らない。そう思うと、いっそう雀たちの囀りが貴重に感じられる。と、ここまで書いて、去年、部屋の外の電気カバーから巣立った幼鳥が、変な鳴き方をしていたのを思いだした。今頃がちょうど幼鳥の巣立つ時期なので、あの鳴き声は、まだ鳴き方を知らない幼鳥だったのかも知れないとも思えてきた。幼鳥の鳴き声未熟それゆえに親を持つ子を憧れもする
2009/06/13
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寒くて目が覚めた。時計を見ると二時を少し回っていた。北側と南側、両方の窓を全開にしているので、夜気がこもって部屋中が冷えていた。けれどそれは心地好い寒さだ。再び寝入ろうとして暗闇の中で目を瞑ってじっとしていたら、キュル、チッ、チッと、鳥の鳴くのが聞こえた。空耳かと思って聞き耳を立てていても、それっきり鳴かない。寝言かも知れないと思った。鳥も寝言を言うのだろうか。寝言を言うとしたら夢を見ているのかも知れない。鳥の見る夢というのはどんなものだろう。食べ物のことか、連れ合いを探す夢か、それとも大空を飛んでいる夢だろうか。そんなことを考えながらいつの間にか眠ってしまった。曇天の初夏まだ浅き水面にも雀の声の降り注ぐ朝
2009/06/06
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