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ひきこもり公開講座(狭山保健所)に行き、
第1部 講演「ひきこもる心を理解し交流するためのヒント」を聴きました。
メモで申し訳ありませんが、ご勘弁を。
講師:臨床心理師 菊池礼子先生
保健所 ひきこもり相談
平成2年 まだひきこもりの定義もない頃、保健所に相談に来られた。
平成21年厚生労働省
約26万世帯
精神疾患の有無について評価
平成23年 内閣府
ひきこもり70万人
ひきこもりと発達障害
親の高齢化及び親亡き後の生活維持
本人の高齢化への支援を準備
実態調査 島根県 平成25年
人口の0.15%
ひきこもりは社会現象か?メンタルヘルス不調か?
男性が圧倒的に多い(8〜9割)
不登校とひきこもりの関連は?
学校恐怖型:ひきこもり化しやすい。
登校拒否型:一定の社会適応力
「日本におけるひきこもり問題の現況」
・第1群 :統合失調症などは生物学的治療が有効
・第2群:発達障害
・第3群:パーソナル障害
心理的問題とは?二次的障害?
・自分へのこだわり
・批判、評価を怖れる
・人間関係に対する警戒心、不安感
・自己完結的世界への埋没
自己決定、自己責任の回避
★事例1
女子高生が担任教師と相談。中学の時、親に相談したけど、相手にしてくれなかった。
強い思い込み、被害妄想
病気の可能性?
統合失調症の好発年齢
治療には保護者が必要。
統合失調症、うつ病、双極性障害、不安障害
★事例2
高校生男子
1歳半検診
子どもの頃から電車好きで電車通学
不潔恐怖 手洗い行為
空気が読めない
強迫性障害、自閉症スペクトラム
社会性・コミュニケーション・イマジネーションの障害
電話で「お母さん居ますか?」「居ます」で切る。
・子どもの発達障害は増えている?
(低体重児出産、父親の高齢化)
理由はわからないが、高齢の父親が発達障害と生物学的関連性があると調査結果からわかってる。
・定型発達と発達障害は、連続したものであり、同時に異質なものでもある。
人の気持ちがわからない。
人の身になって考えられない。
隠した場所を変えたことを知らない子は、前に隠した場所を探すというのがわからない。
健常児は学習しなくても身につくものが、学習しないと身につかない。でも学習すればできる。
発達障害は男性の方が多い?
女性は目立たないだけ?女性は元々は元々コミュニケ―ション能力が高いからか・・・
青年期・成人期に顕在化してくる発達障害の特徴
二次的な精神症状は、ひきこもってからの適応障害?
自分を客観的にとらえることが難しい。視覚的に認知。
自己を否定的にとらえる。
身体的成熟と心理的成熟のギャップ
タイムスリップ現象によるトラウマ。過去が現実のように思えてしまう。
★事例3
高校卒業後、就職するが続かない。接客業に向いてるように見えるが、突然何も言わずに辞めてしまう。
自分に向いてる仕事を探す。対人関係。
仕事がうまくいかない時は、
適性、性格、うまくいかない時の対処法を考える。
★事例4
専門学校ではリーダー的存在
入職後の演習でうまくいかず泣きだす
うつ:身体表現性障害
感情のコントロールできない
心が無視した辛さを身体が覚えている。自覚症状・悩みがわからない。
自己同一性の獲得困難について
(ひきこもり親和群との比較)
・適応できてないという自覚
・うつ的傾向
・罪悪感
・強迫的傾向
・攻撃性の内包
・一過性の心身的病理
どのように支援するか。
支援1
・見立て
疫病性
受診の必要性
発達障害の場合、適職(できること)にたどり着くために評価が必要。
わかりやすい説明を聞くと親が自分もそうだと思い当たることが多い。
リスク
・身体症状
・暴力・虐待の可能性
支援2
・キーパーソンは?
「何とかしたい」と思ってる家族への支援。
兄弟より親優先。
兄弟は共倒れになりやすい。親が高齢の時のみ。
支援3
・本人が安心できる環境を
・会話を取り戻す
初めはぎこちなくてもやらないよりまし。
本人が触れて欲しくない内容には触れない。(将来、学校、同世代)
支援4
・相談・治療の場への導入
専門機関への紹介は、紹介する人にも知識があった方がよい。精神科は初診で30分くらい。期待と不安が多いがそれほどでもない。
紹介後に手放してしまわないこと。
支援5
・個人療法(相談、治療)には限界がある
・できればグループへの参加を
依存症・ひきこもりはグループが有効
★事例5
小4から中3まで不登校
適応指導教室
19歳時に相談に来所。
ほぼ1年のグループ活動、相談から、
宿泊型の自立支援支援へ。
1年後、実家に戻り、通信教育型の学校へ入学。
グループ活動の効果
参加できた場合は非常に大きい。
家を離れる 本人に力があれば効果的。
★事例6
28歳
父親が心筋梗塞で倒れる。
家の手伝いからアルバイトを始めた
家族の不仲?
グループ活動。一見変化がないようでも、参加できた場合は、非常に大きい。
家族の変化 本人に力があれば効果的。
自閉症スペクトラムを背景とするひきこもり事例への支援
・本人の特異なコミュニケーション方法を活用し、興味や関心事に目を向ける。
・支援構造の変化に混乱しやすい。担当者が変わる時は前もって伝える。
「ひきこもり」
ひとくくりにしていい人間などいない。
ラベリングは、その背景が見えにくい。
質問
Q.グループの活動?
A.ビリヤードの店に行ったけど、やり方がわからない。
ハローワークにみんなで行ってみた。
精神福祉センターのグループでは1年の期限設定をして、卒業する。踏み台にしてもらう。次を探そう。
Q.活動し始めたのにまたひきこもってしまった人への言葉かけは?
A.どうして来なくなってしまったの?問い詰めないで聞く。
なんとかしなきゃという思いを脇に置いて、どう思っているのかを考える。
Q.親としてどうしたらいいか?
A.失敗体験は脳の奥に取り込まれる。
失敗の中のいいところを見つけて取り出す。
親・家族は本人と一体になって共感し、失敗をがっかりしてしまう。
客観的に、失敗しても冷静に受け止められるように。
100%無駄な体験は無い。
100%喜ばない。失敗した時、失望させてしまったと思ってしまう。
次女が中学から不登校になったり、高校を中退して、
通信制高校に通ったりと、ひきこもりになるのでは?と心配した時期がありました。
専門学校に進学し、就職・結婚もしたので、ホッと一安心。
まだ先のことは分かりませんが、他人ごととは思えないのですよね。
原因はわからずじまいでしたが、悩んでる時こういう話を聞けたら少し気が楽になったかもしれません。
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