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ルイスと未来泥棒を見に行ったのですが何故か上映時間をすっかり間違えてしまいました。次の上映まで1時間20分ありました。しょうがないので、見ようかなと思っていた「ナショナル・トレジャー」を見ることにしました。以前「9.11」の映画で見たニコラス・ケージ(ベン・ゲイツ)の主演ですが、個人的にはどうも何というかちょっと抵抗感があります。何故かは分かりません。 相手役のアビゲイル・チェイスがどこかで見たことがあると思ったら「親愛なるベートーベン」に出演していたダイアン・クルーガーではないですか!この人は最近めきめき頭角を現してきました。「ナショナル・トレジャー」は前作も出演しています。その後「戦場上のアリア」、「ベートーベン」とブレイクしたと思います。生粋のドイツ人ですが英語はネイティブ並みです。それにフランス語も得意なようです。■筋が複雑で理解するのが大変です それに対する見返りは十分ではありません なかなか筋が複雑で理解するのに骨の折れる映画でしたが、程々楽しめたと思います。特にダイアン・クルーガーの巨乳を楽しませていただいたと言うところです。 それに悪役ウイルキンソン役がエド・ハリスと言うのもなかなか贅沢な配役です。そう言えば彼は「ベートーベン...」の主役ですね。 地中の遺跡の規模は凄かったですね。あれはCGでしょうか。それにしても良くできていたと思います。 ドラマとしては、最後に悪役のウイルキンソンのおかげで他の者が助かるという結末になり、どうも安直にハッピーエンドになってしまったと思います。 そもそも、リンカーンを暗殺したのがベンの祖先トーマス・ゲイツであり、それを証明するために黄金都市の謎を解き明かそうとするのも辻褄あいません。■骨董無形な筋立て 2つの机が重要な役割を担っています。ところがこの机は何とバッキンガム宮殿とホワイトハウスにあるという筋立てです。普通ならこの時点で断念してしまうところですが、この映画の主人公は違います。ますます燃えてくるのです。 どちらの場所でも都合良く親しい人が登場して難なくでもないですが、比較的楽に目的地にたどり着きます。そして、謎も結構すんなりとといてしまいます。 おまけに、母親がその方面の権威と来ていますから何と都合のいい筋立てであることか?? これに輪をかけているのが米国合衆国大統領の誘拐です。あんなに簡単に大統領を誘拐できるわけがありません。というか近づくことでさえ不可能だと思います。こうしてみると、現実的には全く夢物語のシナリオであり、リアリティのかけらもありません。この映画の場合はこれでよいと思いますが、反面これがこの映画の弱点でもあります。■ジャスティン・パーサのライリー・ブールが良い キャストの中ではジャスティン・パーサのライリー・ブールがとても良いです。凄腕なんですが、ちょっとおとぼけ気味のキャラクターが笑わせてくれます。 主人公のベン・ゲイツはちょっと真面目すぎる感じがします。 それにアカデミー主演女優賞受賞のヘレン・ミレン(エミリー・アップルトン博士)のなかなか渋い演技が良いです。 エド・ハリスは風貌といい、なかなかはまり役であったと思います。しかし、最後に何故か善玉になってしまうのがどうも甘い様に思います。あの場面は徹頭徹尾悪役で終わって欲しいところです。 公式サイト
2007年12月30日
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今月はじめに行わたミュージック・ジェイ・ピーのバーゲンで購入した一枚。残念ながらスカでした。作曲家ですから良い曲もあれば出来の悪い曲もあることは当たり前のことです。ごくまれに優れた作品ばかりという作曲家もいますが、大方は優れていない曲の方が多いと思います。その中で、優れた作品の割合がかなり多いと思われるスパークの作品集。期待したのですが今回は駄目でした。 ■どうにもならない交響的変容 そもそも表題曲の「交響的変容」これが何ともならない曲でした。最初は全然知らない旋律が出てきてこれ本当にサン=サーンスの第3交響曲を使っているのかと疑問視しました。そのうち第2楽章の後半の旋律が聞こえ、その次に第1楽章後半の有名な旋律が出てくる「Meditation」へと続きます。終曲{Apothosis」もせっかちに終わってしまい、あまりセンスが良くないです。 結局私がヒンデミット並みの傑作を期待したのが悪かったようです。■スパークらしからぬ劇的な「The Legend of Celobrium」 表題曲は期待はずれでしたが、他の曲の中でスパークらしからぬ、ワクワクするような曲が収録されていました。 それは、「The Legend of Celobrium」です。これがスパークの作品らしからぬシリアスで劇的な内容でとても面白いです。CelobriumとはSoleuvreのローマ名で、この作品はこの地方にまつわる「Zolverknappの宝物」という有名な寓話に基づいて作曲されました。ZolverknappとはZolverの近くの村です。 全体は7つの部分から出来ていて続けて演奏されます。映像が目の前に浮かんでくるような写実的な音楽です。スパークにはこのような才能もあったんですね。このような音楽を聞くと、彼に是非映画音楽を作曲して欲しくなります。この中では「The Enemies Meet」、「The Battle with Tara」などの緊迫した音楽がとても良いです。叙情的な「Exlie」、悲愴な悲しみに沈む「jouney to the differdange」もいいです。 この曲を聴いていてい、リードを思い出してしまいました。何となくモチーフや曲の作り方が似ているような気がしたためだと思います。 ■「Dance Movement」の雰囲気を思い出させる「Colorad Springs Suites」 また、この曲の次に比較的聞けるのはアメリカ空軍アカデミーバンドの委嘱作品「コロラド・スプリングス組曲」でしょうか。ホルンの勇壮なファンファーレに続く、軽快で快活な「Seven Falls」(七段の滝)がとても楽しいです。ここはコロラド・スプリングスの名所らしいです。滝が水しぶきをあげて流れ落ちるときの楽しさを表しているんでしょうか、聞いているとその情景が目に浮かぶようです。 ホームページでは360度のパノラマを楽しめます。あいにく写っている時の水量が少なくちょっと貧相な感じがします。 3曲目は「Pikes Peak」。ロッキー山脈最高峰級の山の頂で、標高は、14110フィート(4300m)です。ここは富士山についで世界で2番目に観光客が訪れるところだそうです。音楽は、この頂の威厳のある雰囲気を描いたもので。しかし、そんなに厳かな感じではなく、組曲全体の明るい感じを反映したものです。後半は希望に満ちたクライマックスが訪れ、最後に第1曲のモチーフが現れ曲を締めくくります。 この第2曲、第3曲目は「ダンス・ムーヴメント」の2曲目、3曲目の雰囲気にとても似ていて悪くないです。 ■ティンパニを際立たせたのが敗因 「亜麻色の髪の乙女」 ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」は原曲が良いのですが、その良さが消えてしまったような編曲で、聞くに堪えません。問題なのはティンパニを際立たせているためにドビュッシーのまったり感がまるでなく、どろどろした感じになっていまにも何か出てきそうな不気味ささえ感じます。これは完全に失敗作ですね。 ということで、期待した曲は駄目でしたが、他の曲でスパークの隠された側面を見ることが出来て良かったです。 Philip Sparke:Symphonic Metamorphosis(Anglo record AR021-3)1.Royal Salute2.Prelude to a Celebration3.A Quiet Moment4.The Camelot Chronicles I)At the Castle Gates II)King Arthur III)Merlin the Wizard IV)Lancelot and Guinevere V)Knights of the Round Table5.Scenes from a Comedy I)Overture II)Harlequin's Entrance III)Harlequin and Columbine IV)Finale and Peasants’Dance6.Prelude on an Irish Folk Tune7.The Legend of Celobrium I) The Castle at Zolver II) The Enemies Meet III) The Battle with Tara IV) Exile V) Journey to Differdange VI) The Castle at Differdange VII) The Devil Appears8.The Girl with the Flaxen Hair/Claude Debussy9. Colorado Springs :Suite for Band I)The Springs Fanfare II)Seven Falls III)Pikes Peak10. Symphonic Metamorphosis on themes from Saint-Saens’3rd Symphony I)Introduction II)Scherzo III)Transformation IV)Meditation V) Apotheosis Royal Scottish Academy of Music and Drama Wind OrchestraBryan Allen(3-6、8、10)Nigel Boddice(2、7)James Gourlay(9)John Wallace(1)
2007年12月29日
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沖縄の集団自決問題での再検定訂正申請が教科書検定審議会で認められました。産経Webの記事によると、次のような内容のようです■信じられないことが許されている 『訂正申請の審議では、山川出版の1冊のみが承認されたが、それ以外は12月上旬に示された教科書検定審の見解に沿って、記述内容を変更するなどして再申請。最終的には7冊すべての訂正申請が認められた。 「日本軍によって集団自決に追い込まれた」とする記述が自決に至った背景を追加することで認められた。 また、検定時には許容されなかった「軍強制」の記述も、直接的な軍命でなく住民が心理的に追い込まれたとの文意が含まれれば容認した。 一方、専門家から信憑(しんぴょう)性に疑義が示されている自決命令の描写についても、「住民の側から見た受け止めであり事実認定ではない」として容認した。』 ■何でもありの世界 これを見ると、殆ど何でもありの世界になっています。 「軍の関与」を容認した理由が、自決に至った背景を追加することで認められることも理由がおかしいです。 また、住民が心理的に追い込まれれば「軍の強制」になったり、自決命令の描写を認めているのは「住民の受け止め方で、事実ではないと」強弁しているなど、いかにも見苦しいです。 これを見ると、教科書検定委員会はどうすれば「軍の関与」を認めることができるか汲々としているように見受けます。 これでは本末転倒です。どのような理由でそのようなことになったのでしょうか。■検定委員会ではなく献呈委員会? これでは検定委員会ではなく献呈委員会(沖縄県民が満足する教科書を献呈する委員会)みたいな物です。 当然政府の意向が強く表れたに違いありません。 この模様を見ていると昔の侵略を進出に変えたという大誤報道から発展した近隣諸国条項の時のことを思い浮かべずに入られません。 ■教科書会社の体質を疑う 各社の訂正内容を見ると図に乗ってここまでやるかと思ってしまいます。 特にひどいのは東京書籍です。集団自決の記述が消えた今春の検定の批判、県民大会の開催などこれが聖徳太子などと同レベルで教科書に載るという信じられないことになってしまいました。 まあ、東京書籍は執筆者や編集者のおつむがいかれているということで納得できますが、他の会社も同様のことをしでかしていることは憂慮すべきです。 安倍首相の辞任依頼左翼の巻き返しが目立っていますが、これを放置しておくと大変なことになります。いままで営々と築きあげてきた「新しい教科書を作る会」の努力を無駄にしないためにも何とかしなければなりません。 それにしても、沖縄県民の無知さ加減にはあきれます。もう少し勉強して貰いたいものです。 それに、例の大江裁判への影響がないことを願うばかりです。しかし、最近の裁判官は政治に影響されますから、その可能性は極めて大きいと言わざるを得ません。
2007年12月28日
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「5兆円が万引きされている」という医療ライター 伊藤 左知子氏によるショッキングな記事がSafty Japanの12月26日号に載っていました。 これは英国の調査機関センター・フォー・リテイル・リサーチ社が小売り業について初めて行われたものです。■全世界の小売業のロスは11兆4000億円 そのうちの42%は万引き それによると、2007年の世界32カ国の小売業でのロスは売上の1.36%約11兆4000億円に上り、そのうちの42%が万引きだそうです。 調査が実施された国は、北米、欧州、アジア太平洋地域の32カ国。2007年1月から7月までの期間で、売上高に対するロス率がもっとも高かったのは、インドの2.90%。続いて、タイ1.65%、米国1.52%とワースト3が続く。■日本は下から4番目 しかしロス額は1兆1186億円 日本は下から4番目で1.04%ですが、ロス額は1兆1186億円にも達しています。万引きは57.1%で平均よりも高いです。ロス率が一番多いインド(2.9%)での万引き律は50.2%ですがそれよりも多い数字です。■ねらわれる商品は化粧品とスキンケア製品がトップ 狙われやすい商品は化粧品とスキンケア製品、お酒、婦人服、香水と続きます。剃刀の替え刃が6位に入っているのは面白いと思います。■深刻な書店での万引き アジア太平洋地域で特徴的なのは、新聞や雑誌、文具や書籍が13位に入っていることで、日本では書店での万引きが経営を圧迫していることは周知の事実です。これは、年間売上の1~2%にもなるそうです。■ロス額の多い従業員による万引き 驚いたのは、従業員の万引きです。世界の小売業で見たロスで最も多いのは顧客による窃盗42.0%ですが、続くのは従業員による盗難で何と35.2%もあるというんですから。 地域別に見てみると、日本を含むアジア太平洋地域と欧州では、顧客による窃盗のロス額が圧倒的に高いのに対し、北米(カナダ、米国)では、従業員による盗難の方が多いそうです。従業員の万引きの場合盗難額が大きくなるため小売店の問題も深刻になります。■セキュリティ対策が急務?? セキュリティ対策が急務ということでこの論文は結ばれています。 しかし果たしてそうなのでしょうか。現象を押さえ込むのではなく、原因を取り除くことが必要だと思います。例えば、ジュリアーニ氏がニューヨーク市長だったときの「破れ窓論」に代表される、環境を変えることもその1つでしょう。出来るだけ万引きが出来ないような環境を作ること、それは可能だと思います。 さらに、それよりも重要なこと、それは高いモラルを持った国民を作ることに他ならないのではないでしょうか。それは時間のかかる困難なことですが、最終的には最もお金のかからないシステムだと言えるのではないでしょうか。
2007年12月26日
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パーヴォ・ヤルビ:ベートーベン交響曲3&8,7&4 ようやく海外版が発売になったパーボ・ヤルビ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのベートーベンの交響曲集2枚が激安価格で出ました。堅苦しくはないですが、そうかといって柔らかいと言うこともなく、自然体であるが、がっしりとした構造を持った等身大のベートーヴェンとでも言えばいいのかもしれません。テンポは特に速いという感じはありません。古楽器の指揮者達のテンポと比較すると概ね常識的なものです。ただ第4交響曲の第4楽章は速いです。 全体的に、フレーズの収まりを厳しく処理していて、すぱっと切れていると言う印象が強いです、それを感じるのは管のユニゾンの時で、その処理はある種の爽快感を伴うものです。 どちらかというと、3番、7番という大曲よりは4番、8番の規模の大きくない曲にヤルビの特徴が表れているように感じられます。特にティンパニの野蛮さが何とも痛快で、過去の演奏とはひと味もふた味も違うユニークな演奏になったと思います。 ヤルビは余計な思い入れがないのかアゴーギクの変化が感じられることは殆どなく、僅かにためを作っているところが数ヶ所目に付いた程度です。 デュナーミクの変化では2カ所ほど通常の演奏では聞けないところで、一瞬弱くする部分が耳についた程度です。 全体的な印象として、余計な要素を切り捨てた潔い演奏で、そのため聞いた後の爽快感は無類のものがあります。このような感覚になったことは今まで無かったことだったと思います。古楽器の演奏でも、ある種のいかがわしさというものが感じられることが往々にしてあるものですが、ここにはそのいかがわしさもきれいさっぱりと捨てられています。色々なメディアで報じられているようにこれは画期的な演奏であることは間違いないところだと思います。しかし、このように年月を経るに従って、ますます色々な演奏を聴くことが出来るベートーベンという作曲家とはなんと希有な存在であることかと改めて思ってしまいます。例えばこれがブラームスであれば、ノリントンぐらいなもんであとは皆無に近いと思います。演奏者がそのような意欲をかき立てられる物があるんでしょうね。ドイツ・カンマーフィルの演奏は古楽器団体のフットワークの軽さと、そのトレードオフとなる重厚さの欠如とは違って、軽さがなく、中庸の魅力とでも言うべき据わりの良さというのがあったと思います。特に、管楽器の立ち上がりの良さと対向配置の第2ヴァイオリンの目覚ましい活躍ぶりが目立っています。第4番の終楽章のクライバー並みの速度でも全く揺るぎのないファゴット・ソロを初め、確かな技術でヤルビの指示に的確に答えています。一気になったのは、エロイカの第1楽章の終結部でのトランペットが第1主題を8小節演奏するはずが4小節で止めてしまっていました。これは楽譜の指定でしょうか。現在他の音源を確認できない環境ですので何とも言えませんが、気になりました。Beetohoven Symphony No.4 in b flat maojr op.60(SONY BMG 88597129332)1.Adagio-Allegro vivace2.Adagio3.Menuetto/Trio Allegro vivace/Unpoco meno allegro4.Allegro ma non troppoBeetohoven Symphony No.7 in a major op.921.Poco sostenuto-Vivace2.Allegretto3.Presto-Assaai meno presto4.Allegro con brionBeetohoven Sinfonie Nr. 3 Es-dur Op. 551. Allegro Con Brio2. Marcia Funebre: Adagio Assai3. Scherzo: Allegro Vivace4. Finale: Allegro MoltoBeetohoven Sinfonie Nr. 8 F-dur Op. 935. Allegro Vivace E Con Brio6. Allegretto Scherzando7. Tempo Di Menuetto8. Allegro VivaceThe Deutsche KammerphilharmoniePaavo Jarvi
2007年12月25日
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昨日、福田首相が薬害肝炎で一律救済を行うというニュースが発表されました。しかし、全くみっともないです。 世論に押されて渋々やったことが見え見えで、人間として薄っぺらであることが図らずも顕わになってしまったと思います。 人間には、どうしても譲れないことに遭遇する事があります。福田総理にとっては今回の出来事はその1つだったと思います。 その大切な機会にこのような失態を演じたことにより、国民はこの首相がどの様な人間であるかをハッキリと知ったと思います。 おまけに今日のニュースを見ていたら日本版NSCも断念したとか。元々これに関しては全くやる気がなかったので当然の結末です。 このままでは、この方も長くはないと思われますが、願わくば政治が10年前に戻らないことを切に願うばかりです。
2007年12月24日
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プリンターを壊した話を以前しました。その結果新しいプリンターを買ったのですが、期待した割にはそれほどでもありませんでしたという話を少々。 私が買ったのは、キャノンのPIXUSM P610です。印字が早いのは良かったのですが、印字品質は葉書に限って言えばそれほどでもありません。■セットアップの方法に問題あり 問題なのは、セットアップが難しいことです。まず、ヘッドを組み立てなければなりません。ヘッドを組み立てるなんて今まで経験したことがなかったのですが、いまはこれが常識なんでしょうか。あっちを触るなこっちを触るなとやたらと注意書きが書いてあります。こういう場合「○○するな」と言う表記ではなく、「ここをつかんで」というような表記にしないとユーザーは混乱してしまいます。次に5種類のインクを入れなければなりません。これもシールを破がして、包装キャップを取り除き、さらに栓をのハンドルを回転して、栓を外さなければなりません。この栓がきつくて、おまけに、「ここを触るな」という説明書きのために、この作業もひどく面倒くさい話になってしまいます。ようやくこれが終わると、今度は紙2枚を使っての調整があります。これが13分ほどかかります。ここまでで、多分30分ほどは経っているはずです。これとは別にPCへのドライバーのインストールと接続がありこれも、結構な時間がかかります。このような作業が終わって初めてプリンター使えるようになるわけです。結局あれやこれややっているうちに1時間はかかってしまいます。以上を見てくるとたかがプリンター1つ使えるようになるまで、いくつもの関門があるわけで、これはPCの知識がないお年寄りなどには使えないというか使ってくれるなと言っていることと同じであります。■ゲームソフトに比べ甘やかされているPC関連機器 この前見ていた日経ビジネスに任天堂の岩田社長の話が載っていました。その中でゲームソフトと他業種のソフトとの違いが話題になっていました。 話の中で、ゲームだったらまともに使えないのは作り手のせいだと仰っています。ゲームは役に立たない物なので、人は我慢をしない。説明書も読まない。分からなければソフトのせいだと言うんですね。 ゲームソフトはそんな世界で鍛えられてきたと暗に他業界のソフトが劣っていることを指していました。 全くそのとおりです。家電はさておき、パソコン関係のソフトは「こいつら本当にこのソフトを使わせる気があるのか」と思ってしまう作りのソフトが多いことは常識です。 それは、作り手がユーザーに優しい(アプライアンスと言います)商品を真剣に考えていないことから来るのだろうと思います。 作り手の優先順位は、まず機能、性能を満足することが第一に来ます。その次にユーザーの使い勝手、最後にマニュアルの読みやすさなどになります。 ゲームソフトの世界とは前提が違っていることに驚きます。ソフト開発者は、難しいところはマニュアルを読んでもらってというように考えがちです。しかし、マニュアルを読まなくても分かるような仕組みにしなければならないことは言うまでもありません。 開発者はどうしても安易な方向に流れてしまいますが、それでは駄目なんですね。■PC機器のマーケティングに難あり 今回のプリンターのことに関しても、気の短い人ならプッツンしているかもしれません。こういうことに出会うと、パソコン機器のマーケティングは一体何をしているんだろうと思ってしまいます。一体どのような顧客を想定しているのか理解に苦しみます。 携帯電話でさえ表示を大きくしたり操作を簡略化したりして高齢者に優しい物を作ろうとしています。パソコンでそれが出来ないというかやらないというのはユーザーをバカにしているとしか思えません。 もう少し、考えてほしいものです。■10年経っても解消していない不具合 なお、私のプリンターですが、肝心の郵便番号が葉書の赤い枠からずれています。これはプリンターだけではなくソフト(筆まめV.18)も関係があります。この不具合は私が自宅でプリンターを使い始めた10年前からです。18年経っても解消できないなんて何考えているんでしょうか。 この郵便番号の枠と文字位置の関係は、ユーザーが調整をしてくれるという勝手な期待の上に成り立ったもので、スペック問題とは考えていないようです。この部分に関して言えば私の10年前のプリンターから全く進歩していないことになります。 おまけにオンライン・ヘルプでは文字位置の変更方法が分かりません。結局、Web上で検索して見つけました。これではヘルプが無いのと同じで、全く話になりません。これも、商品(サービス)の一部ですから、手を抜かずしっかりと作ってほしいものです。 つまるところユーザーが企業を甘やかしているとしか思えませんが、何とかならない物なんですかね、全く。。。。
2007年12月23日
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という結構ショッキングなニュースが水曜日に流れていました。日本代表監督に復帰というのでしたら可能性としてはあると思うのですが、よりによってJFLのそれもブービーのチームの総監督とは以外でした。 ニュースによると100日ほど滞在するという契約のようですから、3ヶ月みっちりといれば終わりということで、あまり縛られる感じはありません。 巷では、日本代表を強くしたのはオフトでもジーコでも岡田でもなくトルシエだというのがもっぱららしく、トルシエも雑誌で代表の試合などにコメントをしているくらいですから、代表監督への復帰は意欲十分だと思います。 そのコメントも的確で、なるほどと頷かせる物が多いです。 今後、琉球FCがどうなるかもありますが、岡田監督のブランクの大きさを心配しているコメントなど日本代表との関わり方に注目が集まるのではないでしょうか。
2007年12月22日
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大分前に買っていて、そのうちレビューを書こうと思っていたブーレーズのマーラー・チクルスの最終回の第八番。個人的にはあまり馴染めない交響曲でこれを好んで買おうとは思ったことはありません。全集でくっついてきたものが2,3枚あるぐらいで今回購入したのもブーレーズ指揮だったからと言う理由だけです。それで、買った後何回か聴きましたが、やはりあまり面白くない音楽であるという印象は変わりません。ただ、ブーレーズの明晰な音楽のおかげで大分聞きやすくなっていることは確かです。ベルリン歌劇場管の演奏も、切れ味鋭いとは言えませんが、暖かみのある音色と音響のお化けにならない常識的なダイナミックスを持ち気持ちよく聞けることは間違いないです。■レビューのきっかけはレコードアカデミー賞大賞受賞?! ところで、今これを書いているきっかけというのが、今日入手した「レコード芸術」の1月号の恒例のレコードアカデミー賞の発表で、このCDが受賞したことを知ったからです。しかも受賞したのは部門賞のみならず大賞も受賞したのですからとてもびくリしてしまいました。因みに、二位はパッパーノの「ローマ三部作」で投票結果を見ると大差がついています。 他に個人的に目を付けていたところでは、鈴木雅明ののバッハ「ロ短調ミサ」、カイルベルトのリングの残り物「神々の黄昏」等が受賞しています。以外だったのはプレビンの国内未発売だったプーランクの室内楽曲集の受賞です。 最近この賞にも殆ど関心が無くなってしまいましたが、このように発表されると買いたい物も出てきます。今回は、上に上げた物を買おうかなと思います。■温もりを感じさせる表情 ~プラスに作用したブーレーズの芸風の変化 しかし、ブーレーズのマーラーもこれで終わりですが、かなりの時間がかかりました。確か6番が一番はじめだったと思います。その精緻で明晰でありながら、しなやかさを十分に持った演奏は新しいマーラー演奏の夜明けを感じたものです。 私も殆どを購入しました。でも、4番と7盤は購入しそびれています。何故かどちらもクリーブランド管のものです。。。。 ブーレーズのマーラーは回数を重ねるごとに、穏和な表情が目立つようになり、温もりさえ感じられるようになりました。それはブーレーズの芸風の変化が大きいと思いますが、その変化はマーラー演奏にはプラスに働いていると思います。他の指揮者とは隔絶したユニークな演奏になったと思います。 個人的には、「大地の歌」が独唱の良さと相まってその冴え冴えとした表情が曲にピッタリとフィットしていてチクルスの中では一番気に入っています。■「第10」と「嘆きの歌」の再録を希望 ブーレーズのマーラーの再録で残っているのは10番と「嘆きの歌」くらいなものだと思います。出来ればどちらも再録を強く望みます。勿論どちらも全曲盤でお願いしたいものです。 ともあれ、1994年以来続いたチクルスの完成とレコードアカデミー賞の大賞受賞は誠に慶賀すべきものです。合唱を含めた歌の出来がよいこともあり、これからこの曲を聴く場合の基準になる演奏と言っても良いと思います。Pierre Boulez:Mahler Symphony No. 8(DGG 477 6597) DISC1ERSTER TEIL:Hymnus "Veni,creator spiritus"DISC2ZWEITER TEILSchlusszene aus Goethes "Faust ll"TWYLA ROBINSON(S l)ERIN WALL(S ll)ADRIAN QUEIROZ(S lll)MICHELLE DeYOUNG(Ms l)SIMONE SCHROEDER(Ms ll)JOHAN BOTHA(T)HANNO MULLER-BRACHMAN(Br)ROBERT HOLL(B)TOBIAS BERNOT(org)CHOR DER DEUTSCHEN STAATSOPER BERLIN(Chorus l)RUNDFUNCCHOR BERLIN(Chorus ll)AURELIUS SANGERKNABEN CALW(Choral Preapration)STAATSKAPELLE BERLINPIERRE BOULEZRecorded 4,2007 at Jesus-Christus-Kirche,Berlin
2007年12月21日
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実家のリフォームがやっと終わりに近づいてきました。前々から不満に思っていたことが一つあります。それはスイッチのプレート(化粧板)のことです。プラスチックで出来ていてのっぺりしてます。いかにもださくて我慢できませんでした。 それで良い物がないかホームセンターに行ってみてみましたが、ありません。ネットで探してみると、種類は多くないですが、真鍮製や木製、果ては陶器製と色々あるではないですか。 真鍮や陶器はちょっと値段が張るので、木製にすることにしました。松下電工のように専業メーカーはもちろんのこと、小さな工房みたいな所でも作っています。 どこかのホームページには、そんなことが出来るのは標準化されているからだと書かれていました。全くその通りで、寸法が決まっているので他業種の方でも参入できるある意味開かれたマーケットでもあるわけです。 色々見ていたら、なんとダイソーでも扱っているらしいことが分かりました。松下電工や工房で作っている木製のプレートは800円位するのですが、ダイソー製は勿論100円です。私は100均には殆ど行かないので知りませんでしたが、デザインはいまいちとはいえなんとも凄いことです。ダイソーで扱っているアイテムがいくつあるのかしれませんが、こんな物まで商品化しているとは。ダイソー恐るべし! wikipediaで見ると、シンガポール、タイなどの東南アジアだけでなく、何と米国にも出店しているんですね。扱っているアイテムは9万点と凄い数です。また、アメリカでは9店舗、日本で2500店舗、海外450店舗と凄い勢いで増殖しているようです。アメリカでは100YENならぬ1$なんでしょうか?
2007年12月20日
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10月に来日したミッシェル・ルグランの来日記念盤として発売された4枚組のサウンドトラック集です。国内版と輸入盤があり国内版は1万円と高いため輸入盤をcaimanから買いました。ところがあとでHMVをチェックしたら5千数百円だったことに気がつき(現在は6千6百円)失敗したことを知ったのでした。 これは元々は2005年に発売されていて、来日を記念して輸入された物のようです。1959年の「囚人たち」から2000年の「青い自転車」(TV)まで九十数曲が収められています。私は昔からミッシェル・ルグランの音楽は好きでした。一番好きな映画音楽は「思い出の夏」です。この映画は高校の頃に友達と今ではなくなってしまった市内の映画館で見たことを覚えています。その時は「ベニスに死す」との豪華2本立て!でした。「ベニスに死す」の強烈な印象に比べ、「思い出の夏」は作品としては「ベニスに死す」の敵ではありませんでした。しかし、はかないストーリーと共に、この音楽とジェニファー・オニールの美しさがとても印象に残っています。 そういえば、ジェニファー・オニールは後にヴィスコンティに「イノセント」で起用されていますので、今から考えると、この2つの映画の組み合わせもなかなか気の利いた組み合わせだったのかもしれません。■レベルの落差が少ない作品集 このようなクロノジカルに編集された作品集の場合、優れた作品と全く忘れられた作品の落差が大きいものですが、ルグランの場合はその差が少ないように思います。また、あまり知られていない曲の中にもハットするほど美しい作品もあります。「思い出の夏」の次に収録されている「雪解け」(1972)の同名曲など哀愁感漂うその佇まいにしびれます。■ジャズの熱狂と洒落っけ ルグランはジャズの影響がかなり強い作曲家ですが、ここに収録されている物ではダバダバ・コーラスの印象が強烈な「ロシュフォールの恋人達」の「キャラバンの到着」や「オーソン・ウエルズのフェイク」の「オーソンズ・テーマ」のほかには数曲しかありません。しかし、その中に感じられる洒落っけと熱狂が堪りません。 またその他の曲でもバックでピアノなどでのアドリブソロは多く聴かれ、いかにも洒落た感じを生み出しています。■一筋縄ではいかない構造の複雑さ 昔ラジオなどで聴いていたときに覚えた曲を今改めて聴いてみるとその構造の複雑さに目を見張ります。その重層的な構造の中から戦慄が浮かび上がってくるその腕の冴えには感心してしまいます。さすがに、才人と歌われただけあり一筋縄ではいきません。■フランスのエスプリとパリの哀愁 全体的にフランスのエスプリとパリの哀愁の様な物を強く感じさせる曲が多く、BGMとしてうってつけだと思います。1,2曲を聴くとあまり感じないのですが、このように通して聴くことにより、ルグランの音楽がフランスという土壌に根ざした物であることが強く感じられます。 もっとも、これを全部聴くのはかなり辛いものがあることは確かで、BGMとして流しておいてその中からお気に入りをピックアップして聴くというのが一番良い聴き方かもしれません。■アメリカ風の音楽も ノーマン・ジェイソン監督の「結婚しない族」(1982)の「How Do You Keep the Music Playing?」を聴いたとたん、トニー・ベネットのデュエット集で、ジョージ・マイケルと歌っていた歌だったことを思い出しました。これがルグランの音楽とは全く気がつきませんでした。あまりルグランらしくない音楽と言うべきでしょうか。感動的な音楽であることは間違いないですが、らしくない気がします。 パティ・オースチンとジェイムズ・イングラムのデュエットは素晴らしいですが、すっかりソウル・ナンバーに変貌しています。 音はばらつきがあるのは当然ですが、昔の極端に広がりを持たせたために、センターが希薄になっている録音や、楽器を別取りして配置しているために、音場が人工的になっている物など、その時々の録音の変遷も伺うことが出来て大変興味深いです。 ということで、聴くのにも大分骨が折れる代物ですが、ここには音楽の楽しみがぎゅうっと詰まっていて、聴く度にその喜びを感じることは間違いありません。一家にお一つ如何でしょうか。Michel Legrand:Le Cinema De Michel Legrand(universal S.A France 982 908 1) DISC11.アメリカ」の裏窓 (1959年): : 囚人たち2.アメリカの裏窓 (1959年): : 双子のタンゴ3.ローラ (1960年): :ローラの歌4.ローラ (1960年): : 夢見るロラン・カサール5.女は女である (1961年): :アンジェラの歌6.女は女である (1961年): :ル・ブニャ亭のブルース7.5時から7時までのクレオ(1961年): : 金髪の歌姫8,天使の入り江 (1962年): : 愛とゲーム9.エヴァの匂い (1962年): : メイン・テーマ10.エプソムの紳士 (1962年): : 競馬のテーマ11.シェルブールの雨傘 (1963年): : 駅12.プレイ・ガール陥落す (1963年): : 海で自由になれ13.ノーマ・ジーンのプラスティック・ドーム(1965年): :ノーマ・ジーンのテーマ14.城の生活 (1965年): : メイン・テーマ15.ポリー・マグーお前は誰だ? (1966年): : ポリー・マグーのバラード16. ロシュフォールの恋人たち (1966年): : キャラバンの到着17.ロシュフォールの恋人たち (1966年): : 双子姉妹の歌18.ビュイックの男 (1967年): : 税関のフェルナンデル19.無実の問題 (1967年): : かわいいポリー20.大侵略 (1968年): : メイン・テーマ21.今宵かぎりの恋 (1968年): : 組曲22.ハッピーエンディング(1968年): : これからの人生23.ハッピーエンディング(1968年): :コラージュ24.北極の基地・潜航大作戦 (1968年): : 序曲
2007年12月19日
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いよいよ年賀状の季節になりましたが、私はまだ作っていません。最近プリンターの調子が悪く、端の方に黒インクがぼつぼつと出てしまいます。そのため、おととい掃除をしていたのですが、掃除のやり方が悪かったのか、部品が「カチッ」という音と共に外れてしまいました。元に戻そうにもそこは分解しないと駄目なところで、面倒くさいので修理に出さなければなりません。ところが、修理に何日かかるか分からないので、ここは思い切って別な物を買うことにしました。前からプリンターが調子が悪いのですが、考えてみると10年近く使っているプリンターです。一番問題だったのは、葉書と画像の位置を設定するのにいつも時間がかかっていたことです。それに、印刷時間が長いのも問題でした。何しろ200枚以上印刷しないとならないのでものすごく時間がかかっていたのです。プリンターの進化はものすごく早く、私の悩みは解消してくれると思います。今度のプリンターがどれほど進化しているのかとても楽しみです。
2007年12月18日
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遅ればせながら渡辺貞夫の今年4月に一関の「ベイシー」で行われたライブ盤を聞きました。購入してからすでに1ヶ月以上過ぎていますが、なかなかレビューを書くまでに至りませんでした。と言うのも、どうも通常のレコーディングに比べ、仕上がりが少し粗い感じがしていたからです。その場の雰囲気は良く出ているのですが、残響が少なく、聞こえなくても良いところまで聞こえてしまっているからです。演奏の出来としては、彼らの日常の普通の出来だと思います。勿論その水準が高いことは言うまでもありません。スタジオレコーディングとの違いは、ピアノや電子楽器などの周りを包み込む分厚いサウンドがここでは貧弱で、渡辺貞夫の目指す音空間が十分に発揮できていないからではないでしょうか。何回か聴いていて、私の不満はギターが入っていないせいであることに気づきました。渡辺貞夫が現在もっとも力を発揮するのはスタジオ・レコーディングまたはホールでのコンサートだと思います。このCDには4月14日の2セットの全プログラムが収録されているようです。最初は1枚物とばかり思っていたのですが、2枚組で通常の1枚物の価格であることを知りました。これでは買うほうは得したと思ってしまいます。私は最初はあまり興味がなかったのですが、全部が入っていることを知って買ってしまった様なものです。見事にビクターの思惑に嵌ってしまったようなものです。曲目は、常日頃演奏している曲ばかりです。アフリカやラテンを感じさせるオリジナル、ボサノバ、ジャズメンのオリジナル、バップナンバー、そしてスタンダードとと盛りだくさんです。この中でチャーリー・マリアーノの曲が3曲取り上げられているのは注目されます。これまでにレコーディングしていない曲は殆どないと思いますので、このCDを買わなければならない理由はあまりないかもしれませんが、渡辺貞夫の日常の姿を知るということであれば、またとない機会ではないでしょうか。少し気になったのはリードミスが多かったことです。「アイム・オールド・ファッションド」のように早くて難しい曲の場合は致し方ありませんが、他の曲でも聴かれましたので、リードの調子があまり良くなかったかもしれません。この中で印象的だったのは、表題曲の「Basie's At Night」。フリーキーなトーンを交え、レコーディングと比べるとはるかにワイルドさを増したアルトが迫ってきます。また「Call Me」でのとろけそうなアルトの音色にはしびれました。最後はアフリカン・フレーバー溢れる曲でお祭り騒ぎをした後、ピアノとのデュオでしっとりと終わるという構成もなかな気が利いています。それにしても、70歳を過ぎた人とは思えない精力的な演奏です。サイドに若手を配して演奏していることが若さを保つための秘訣なのかもしれません。サイドマンでは、アフリカン・パーカッションのンジャセ・ニャンがさすがに存在感抜群です。ブックレットには2003年4月14日に収録された渡辺貞夫とベイシーのマスター菅原正二氏の対談が菅原氏の「聴く鏡」から再録されています。「ストラップを変えると音が変わる」という話が出ていますが、さすがに音の求道者達の含蓄のある言葉だと思います。 BASIE'S AT NIGHT/Sadao Watanabe(VICTOR VICJ-61508-9) ♪DISC 11.ONE FOR YOU(Sadao Watanabe)2.PLUM ISLAND(Charlie Mariano)3.I'M OLD FASSHONED(Jerome Kern)4.ALALAKE(Trad)~LOPIN'(Charlie Mariano)5.TEMBEA(Sadao Watanabe)6.DEEP IN A DREAM(Jimmy Van Heusen~Eddie De Lanage)7.MAJI(Sadao Watanabe) ♪DISC 21.BYE BYE BABE(Cahrlie Mariano)2,BASIE'S AT NIGHT(Sadao Watanabe)3.LIFE IS ALL LIKE THAT(FOR SNOOPY & HIS FRIENDS)(Sadao Watanabe)4.SEE WHAT HAPPENS(Sadao Watanabe)5.CALL ME(Sadao Watanabe)6.MANHA DE CARNIVAL(Luiz Bonfa-Antonio Morages)7.EPISODE(Sadao Watanabe)8.KARIBU(Sadao Watanabe)~ORANGE EXPRESS(Sadao Watanabe)9.HARANBEE(Daudi Kabaka)10.CARINHOSO(Joao De Barro~Carlos Braga-Pixinguinda)Sadao Watanabe(as)Akira Onozuka(p)Koichi Osamu(b)Masaharu Ishikawa(ds)N'diasse Niang(perc)Recorded at Basie,ichinoseki,iwate April 14 2007
2007年12月17日
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昨日から公開された「シンプソンズ・ザ・ムービー」。今日の朝一の回を見てきました。観客がたった4人と非常に寂しかったです。アメリカではメジャーなコミックだと思いますが、日本ではどうなんでしょうか。私は以前ANIMAXで見たことがあるだけですが、なかなか棘のあるコミックだったことを思い出します。■あらすじ ひょんなことからミニ豚を飼うことになったホーマーは豚のフンウンチをサイロに入れて溜めていました。 しかし、マージに言われてウンチを湖に捨ててしまいます。 ところが、この行為により湖は汚染されてしまいます。 そのためスプリングフィールドの住民がシンプソンの家にデモに来ます。 シンプソン一家は何とか隣の家に非難して難を逃れます。 ところが、大統領がスプリングフィールドを隔離するために、大きなドームで町を覆ってしまいます。 末っ子のマギーが見つけた抜け道を使って外の世界に脱出したシンプソン一家はアラスカに逃亡します。 ところがマージは今までの生活に疲れ、子供を連れてアラスカを去ってしまいます。。。。 ■環境問題が皮肉たっぷり描かれている 環境問題ですから当然アルベルト・ゴアのパロディが出てきます。環境問題に関心のある長女のリサが説明しているシーンでは地球の温度が急激に上がってしまって、リサの載っているゴンドラが上まで行けなくて途中でこけてしまって笑いを誘います。 ■声優に難があります この映画ではテレビシリーズの声優が出ていないことで物議を醸しだしたそうです。私はテレビは見たことがないので何とも言えませんが、和田アキ子のマージはミスキャストではなかったかと思います。声が独特なのですぐ誰だか分かりますし、猫なで声を出されるとどうもむずむずしてきます。 所ジョージのホーマーははまっていたと思います。その脳天気さが良く出ていたのではないでしょうか。 ■セル画が美しい 今時はやりの3DCGを使わずに昔ながらの手法ですが、かえって新鮮な感じがします。 ただ、顔が黄色なので、目がチカチカしてきます。 ■先が見えてくるストーリー 最後はおきまりの大団円で終わります。上映時間も1時間10分と短くて物足りません。 ということで、もう少し面白いストーリーを作って、また映画化して欲しいと思います。 公式サイト 粉紛
2007年12月16日
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今月号の「Will」に連載中「テレビ捜査班」。これは、チャンネル桜の水島社長の執筆ですが、日本の報道の自主規制についてとても面白い記事が書かれていましたので御紹介いたします。 (以下概要) 日本では一般的には報道の自由がかなりあると言うか勝手放題と言っても良いような状態です。ところがひそかにそれは進行しているのです。 水島氏が映画「南京の真実」を撮影中にそれは突然やってきました。10月の終わり頃、「南京の真実」のオープンロケをTBSの子会社緑山スタジオで行い、巣鴨プりズンの処刑台を再現しようとしていました。 立込の作業が始まって二日目に事件が起きました。突然緑山スタジオの営業がキャンセルさせてくれないかと電話で問い合わせをしてきたのです。 理由はTBSの番組制作のため11月にオープンセットスペースを空けて欲しいからでした。 ぴーんときてスケジュールを調べると月末まで撮影の予定はなかったので、丁寧に断りました。その結果この申し出は撤回されました。 次に11月初めの撮影直前のことでした。普通は役者達の控え室のドアに「水島組「南京の真実」×××様」と言う表示をするものです。しかし今回「南京の真実」という題名をハズさせてくれないかという申し出があったのです。これは「南京の真実」という題名が悪いと言っているのと同じです。 結局、「親中国」路線で進んできたのに、こんな事をしていると来年の北京オリンピックの取材に支障を来すことを恐れての申し出だと推測されます。 最後のとどめはエンドロールで緑山スタジオの名前を出すなという常識では考えられない申し出をしたことです。普通なら考えられないことです。 水島氏は保守の側に表現の自由や公正さを要求する「合法的な」圧力団体が皆無で、チャンネル桜が小さいながらもそれだったことに気がついたのでした。 (概要終わり) 何とも情けない人達です。そんなにまでして迎合しなければならないのか理解できません。 中国人は表面的にはそれを理解すると思います。しかし同時に彼らから軽蔑されるのです。 それが分からないんでしょうか。全くどうしようもない奴らです。
2007年12月15日
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また実家のリホームの話題です。9月半ばから初めてまだ終わっていません。内装ですったもんだをしていて、あまり高いので一時は自分でやろうと思ったほどですが、結局業者に任せることになりました。肝心の内装はチャフオールを使うことにしたのですが、業者が経験が無く、パテ処理を始めました。ところが、その出来具合が杜撰でクレームを付けたところ、施工管理をしている設計事務所の言い分は「難しい」の一点張りです。しかし、「もっと丁寧にするように」言ったのか分かりませんが、次の日最初は丁寧にやっていたようです。しかし、その後「これ以上できない」とか何とか言って、結局仕事を投げ出してしまいました。仕事ぶりを見ていたクロス屋さんは「これは左官の仕事ではない」と言っていたと聞き、私が見積を依頼した、チャフオール・ジャパンの代理店が塗装屋さんだったことを思い出しました。それで、今度は必ずペンキ屋さんにお願いするよう設計事務所にお願いをしました。今度はどうやらペンキ屋さんに依頼したみたいで、今日、様子を見に行ったら、見違えるほど綺麗に下地を塗っています。前の業者にまかせていたらどうなったかと思うとぞっとします。クレームを付けて正解でした。結局、設計事務所の業種の選定ミスが原因だったことになり、左官屋さんはいい迷惑だったと思います。こうしてみると、リホーム業界というか建築業界は考えられないことが起こります。今は、ネットのおかげで、素人でも必要な知識を簡単に得ることが出来ますが、昔だったら杜撰な工事で泣き寝入りをしていたと思うと、本当にネット様々です。しかし、プロだったら経験のない物は出来るだけ調べて対処するのが常識だと思うのですが、それが出来ないのは何とも情けないです。もっとも、それを承知で頼んだ私に、つけが全部帰ってくるのはしょうがないことかもしれません。
2007年12月14日
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今日、大阪地裁で薬害肝炎訴訟の和解案が出されたようです。それに関して福田首相は関係省庁とよく相談してから決断すると言っています。しかし、この和解案は厚生労働省の出した案で、福田首相は内容を既に知っています。このことに関して、評論家の櫻井良子氏は一部適用されない患者も救済する案を出して男を上げたいと思っているのではないかと推測しています。(本日付産経新聞)この方は、官僚の方ばかり向いていて、患者の苦しみを全然分かろうとしていないように思います。その点、小泉首相は国民の気持ちをよく分かっていたと思います。あのハンセン氏病訴訟の和解案を受諾したときは、一部パーフォーマンスだと言われたりしましたが、個人的にはとても嬉しかったです。それに引き替え福田総理は人間味が全く感じられません。今回の一部切り捨ても予算の関係だと言うではないですか。北朝鮮から拉致された人達が帰国したときも1週間経ったら帰国させるように主張していました。また、東シナ海のガス田での日中協議もする気はないようです。このような国民の苦しみを省みることもなく、国益も考えない方がトップにいる国って何と不幸なのでしょうか。その原因は国民にあります。今の状態は国民が望んだことなのです。しかし、このままでは、国が悪くなるばかりだと思います。
2007年12月13日
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成功への道しるべ (261)に白い恋人と船場吉兆の事が書かれていました。 (以下抜粋) 北海道の“白い恋人”は今、在庫切れが出るほど売れているそうです。賞味期限の改ざんという、食品を扱う企業にとって致命傷ともなりかねないトラブルがあったのはつい数ヶ月前のことです。 一方、我が大阪にある高級料亭“吉兆”は、次から、次から出てくる問題に、ただ場当たり的な対応を繰り返し、益々信用を失墜して再起出来るのかどうか心配です。 不祥事を起してしまったことに対して、原因や責任の所在の調査も必要でしょうが、そのトラブルを乗り越えて、最終的な、その企業のあるべき姿を明確にするという目標設定が何より重要です。それ無しに改善は進みませんし、信頼を取り戻す事も難しいでしょう。 目先の対応に追われるばかりでは、従業員からも、消費者からも、見放されてしまうでしょう。 戦略とは結局リーダーの勇気ある想像力の問題です。 物事が順調に行っている時は、思い切った改善というのは立てにくいものですが、こんな一大事の時には、原点に戻って大胆にあるべき理想の目標を掲げるチャンスでもあります。 (中略) “白い恋人”の場合は、先ず品質が第一、その為には同族経営では甘くなってしまうことを反省し、直ちにトップの座に外部の銀行から人材を迎え入れ、改善を推進するといった体制をスピーディーにとられましたが、信頼回復の大きな要因になったのではないでしょうか。(引用終わり) 全くその通りだと思います。リスク管理も大事です。リスクを発生させないことに越したことはありません。しかし、不幸にしてそう言う場面に遭遇したら、どのような対応をすればよいか。それは想像力を働かせて考えるしかありません。 石屋製菓はそのことが分かっていたに違いありません。その対応ぶりを見ていた消費者が石屋製菓を信頼し、応援しようとして買っているのだと思います。 それに引き替え船場吉兆は見苦しいです。今までの経過は以前の不二家を思い出します。偽装事件では、トップの判断力がもろに表に出てくるため、トップの能力があからさまに出てしまいます。 以前の松下電産のファンヒーターの例もあり、ピンチであるときこそチャンスがあるとは実に真実を言い当てていると思います。 船場吉兆はどうなるんでしょうか。早くトップを入れ替えないと大変なことになると思います。
2007年12月12日
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この前チケットが入手できたら書きますと予告していましたが、首尾よくチケットを手に入れました。座席指定はとれませんでしたが、指定は中央の真ん中ら辺だけで、指定でなくても全くOKでした。 11時過ぎに自宅を出発しましたが、結局1時間半あまりで到着しました。会場に近づくと、3人くらいが建物の外でタバコを吸っているのを目撃。 早く着いた方たちが時間つぶしをしているのかと思いました。ところがそこは正面玄関ではなく、楽屋裏であることが分かりました。 よくよく考えたら、あの3人はムノツィル・ブラスの面々だったことに気がつきました。一人は赤と白のボーダー柄のジャージーを着ていましたが今になって誰だったかは分かりません。 昨年に引き続いての来日ですが、今回は今まで好評だったプログラムをセレクトしたベスト版とでも言うような構成でした。 私は初めてお目にかかったのですが、その良い意味での職人芸と、お客を楽しませる事に徹しているところに、プロとしての矜持を感じました。 とにかく7人の個性が全く違っていて各々のキャラが立っています。 コンサートはDVDでも伺えるように、1部と2部に別れ、一曲毎に休止を入れるのではなく、ほぼ連続して行われます。 演奏はミスが殆どなく技術的には最高クラスだと思います。それにスタミナも凄くて、最後まで疲れを見せません。 一番驚いたのはそのボリュームの大きいことです。多分1000人も入らないような小さい会場でしたが、入れ物が小さすぎると感じられるくらいのバカでかい音で、耳の悪い私にとってはちょっとストレスが大きかったと思います。 今回は、歌を歌う場面が多かったのですが、歌も結構聴かせることを初めて認識したような次第です。特に、ガンシュの「ボヘミアン・ラプソディ」での歌は上手かったです。 曲目は20曲ほどでした。最も印象的な曲は、「世界初演」!という「初演」という曲でした。トロンボーンのスライドだけで息を吹きかけた音など、殆どまともな音は出さない曲をガンシュが指揮者よろしく指揮します。おまけにロベルト・ローターがスーツから取り出した人参をウサギ宜しく高速で食べるところは抱腹絶倒物でした。おまけに口に含んだ人参を吐き出して会場は大笑いでした。 演奏的にはレオンハルト・パウル作のトロンボーン・ソロのための「ハンガリー・シュナップソデー」でのゾルタン・キスの超絶技巧が凄かったです。特に普段トロンボーンでは滅多に聞かれないハイトーンは見事でした。 さらに、同じレオンハルト・パウル作のボサノヴァ「リセルヴァ」のボサノヴァらしい心地よいリズムと、ガンシュのメローなソロがとても快適でした。ガンシュはアドリブソロも大変上手く、ジャズでも十分活躍できると思います。 ガンシュは最後のメンバー紹介もすべて日本語でやっていました。さすがにプロフェッショナルは違うと変に感心してしまいました。 メンバーの中ではロベルト・ローターのいつもニコニコしている態度が面白かったです。メンバー紹介で「彼はいかれています」と紹介されていましたが、その通り?でした。 私は今までサインを貰ったことは無いのですが、今回は珍しくもサインを貰う気になり、買ったCDに全員のサインを頂きました。 ということで、まだ公演がありますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。少なくともその音量を肌で感じるには生しかありませんので。。。 ラ・クレーム・ドゥ・ラ・クレーム1.フチーク:序曲「マリナレーラ」2.トラディショナル:山からの挨拶3.ウラジミール・コスマ:リアリティ4.ヘルテル:密のろうそく5.ジミー・マクヒュー:愛がすべて6.ロッシーニ:「ウイリアム・テル」序曲7.トラディショナル:ボニー8.ヴェルディ:ヘブライ人捕虜の合唱~アヴェマリア(シューベルト)~素晴らしき日に(オリアス)9.フチーク:フローレンス行進曲10.レオンハルト・パウル:ハンガリー・シュナップソディー(休息)1.バッハ:前奏曲22番2.フュッスル:モルダヴィア3.ハイドン:狂気の笛4.トーマス・ガンシュ:ゆっくりな放屁5.シュトルツ:荒野にて6.レオンハルト・パウル:リセヴァル7.ハリー・ジェイムズ:コンツェルト8.トラディショナル:ラモーナ9.フレディ・マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ10.トーマス・ガンシュ:ブルーアンコールウイーン気質~エーデルワイスムノツィル・ブラス2007.12.9 大仙市中仙市民会館にて鑑賞
2007年12月10日
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最近子供が映画を連れて行ってくれないと不平を言っています。スケジュールが合わないためなのですが、それが不満の素のようです。それで、昨日は子供が希望していた映画「ベオウルフ」を見ました。監督はロバート・ゼメキスで、お得意のモーション・キャプチャーを全面に使っています。「ポーラー・エクスプレス」ではまだ開発途上であった人間の顔も今回はかなり実物に近くなっていると思います。しかし、何となくうさんくさく感じます。また、顔がみんな同じ調子で描かれ、さらなる進化を望みたいところです。■あらすじ デネ(デンマーク)の王フロースガールはヘオロット(牡鹿)という名の宮殿を築き、それを祝って連夜祝宴を開いた。そのざわめきにカインの末裔、呪われし巨人グレンデルは怒り、宴がはねた深夜に襲撃してフロースガール王の家臣を虐殺した。スウェーデンの南部にあたる地域に住む勇士ベオウルフは、その噂を聞きつけて従士を従え、海を渡ってフロースガール王のもとに訪れる。ベオウルフはヘオロットの館の警護にあたることになった。深夜になると、グレンデルがまたもや襲撃してきて、ベオウルフと一騎打ちになった。ベオウルフはグレンデルの腕をもぎとるが、巨人はそのまま逃走していく。家臣を殺されたフロースガール王はベオウルフに巨人討伐を依頼し、ベオウルフは巨人の棲家である沼に赴く。しかし、巨人は既に事切れていた。代わりに出会ったのはグレンデルの母親だった。。。■素晴らしいCG グレンデルは醜くてとても気味が悪かったです。よくあんな姿を想像できると思います。 後半にでてくる金色の姿をした竜を見てキングギドラを思い出しました。どうも影響がありそうな気がします。 この竜とベオウルフの戦いは見応えがありましたし、パンした映像も素晴らしかったと思います。 最初に、顔がよくできていると言いましたが、主人公のベオウルフ(レイ・ウインストン)は実物より偉い男前になっていました。 実物をそのまま出したら英雄にはならなくなったしまうので、監督の決断は頷けます。しかし、これだったら別な俳優を使った方が良いように思えました。 ロビン・ライトペンが演じた王妃は役者よりも美人に描かれていて、よかったです。ベオウルフの側室?を演じるアリソン・ローマンも実物より美しいです。 総じて登場人物は実物より美しく描かれているとと思います。 例外はアンソニー・ホプキンス演ずるフロースガールとブレダン・グリーソン演ずるベオウルフの古くからの友人?ウィグラーフでしょうか。彼らは実物と殆どかわりません。 アンジェリーナ・ジョリーはもともと漫画的な顔立ちなので、全く実物と同じです。あのたらこ唇もしっかりと描かれています。 ■少しへなところが見受けられました 祝宴で王が裸になりそうだったこと、グレンデルと戦うベオウルフが素っ裸だったことも何か納得いきません。 もっと変なのは、子を授けられたにも関わらず、種の出どこである人間を襲わせるのは何とも合点がいきません。 これは元々の物語がそうなっているので、文句を言ってもしょうがないですが、どうも不満があります。 ■何としても見なければならない映画ではありません CGはなかなか見るべき物はありますが、伏線が張られているとはいえ、話の筋が単純であまり面白くありません。 女優達の美しさを見たい向きには適しているかもしれません。すこしエロイ場面もあり、子供にはあまり見せたくない映画です。公式サイト
2007年12月09日
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日野と菊池の久々のコラボレーションが実現しました。1996年にリリースされた「Moment」以来のレコーディングです。曲はすべて菊池雅章の作曲ですが、基本的にはテーマだけで、後はフリー・インプロヴィゼーションのようです。どの曲も、ダークなムードで、これを聴いていると次第に闇に溶け込んでいくような気分になります。全曲が菊池のピアノに支配されていて、個性的な音空間を形成しています。雰囲気は暗いですが、ジメジメした感じはありません。ニューヨーク録音のためでしょうか。 基本的にはピアノトリオ主体で、ホーンはあまり活躍しません。あくまでもサウンドの一部としての役割しかないように思います。 ベースとドラムスの緊迫した二重奏から始まるJ.L.L.(Ver.1)。そこへピアノのがリッサンドで入ってきます。それからはベースとピアノの対話になります。少し昂揚した後、アルト・ソロ、トランペット・ソロが続きますが、ソロの裏でピアノが何事もないように演奏されます。終結部でドラム・ソロが入ります。 2曲目は変拍子の軽快な曲ですが、どこかシニカルなムードが漂っています。 3曲目はスローテンポのベースのモノローグにピアノが被ります。ドラムも加わりますが、しばらくはピアノとベースの対話が続きます。ベースはポツポツと音を紡いでいきます。それに対しピアノは饒舌で、そのコントラストがなかなか面白いです。 4曲目の「Misery On The Hudson」はテーマがミンガス風でけだるい雰囲気が感じられます。そして静謐で日本的な間が印象的です。全曲を通じ最も良い出来ではないでしょうか 5曲目のモンク風の「Making The Elephant Run」のぎくしゃくした音のつながりも印象的です。ピアノ主導で進行していきますがそこに、トランペット、アルトが刺身のつま宜しく絡み合う様はなかなかの聞き物です。 6曲目も「Making The Elephant Run」となっています。これはバージョン2ですが、4ビートであること以外全く別な曲です。この曲ではアルトが活躍します。 7曲目は1曲目のバージョン違いの表記になっています。しかし、これも全く別の曲です。ここでは最初からピアノが登場します。中間部にトランペットとアルトのソロが入ります。その後少しテンポガ上がり、気分が和らぎますが、ドラム・ソロが入り終わります。 一応グループの名前が双頭コンボになっていますが、このアルバムでの日野皓正は控えめで、あまり表にはでてきません。菊池主導の双頭コンボといっていいでしょう。 全体を通してアルトのマイケル・アティアスが菊池としっくりと合っていてとてもいい出来です。 それから、ポール・モチアンのドラムも良いです。彼は元々フリーで本領を発揮するタイプなので、このような音楽では生き生きしています。1931年生まれですから今年76歳になりました。老いてますます盛んとはこの様な方のことを言うんでしょうね。 ベースのモーガンも存在感をしっかりと主張しています。 全曲を通じて、菊池のうなり声が盛大に聞こえてきて、少々耳障りだったのは少し残念でした。CDのデザインは日野皓正の手になる物ですが、太い筆でダイナミックに書かれた勢いの感じられる書?だと思います。素晴らしくハイセンスな仕上がりになっています。演奏は優れていると思いますが、今時このようなシリアスで難解なフリー・ジャズを聞く人はどれほどいるんだろうかと考えてしまいます。何故かフリー・ジャズの盛んだった70年代を思い出してしまいました。Counter Current Hino-Kikuchi Quintet(SONY SICP10070)1.J.L.L.(Ver.1)2.Sky Over Rain Forest3.Blue In Yellow (For Mark Rothko)4.Misery On The Hudson5.Making The Elephant Run(Ver.1)6.Making The Elephant Run(Ver.2)7.J.L.L(Ver.2)Terumasa Hino(tp)Masabumi Kikuchi(p)Michael Attias(as)Thomas Morgan(b)Paul Motian(ds)Recorded by Jay Messina at Avator Sutudio (New York) on June 9,10
2007年12月08日
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大阪のドラムス、久々に聞きました。相変わらず切れが良くてパワーフルな演奏はとても興奮させてくれるものでした。切れ味鋭いというと、私の場合、故日野元彦のドラミングを思い浮かべます。あの方は本当に切れ味の鋭いドラミングでした。あたかも鋭利なナイフですぱっと切るような演奏だったと思います。 大阪の場合には鋭利な刃物でも、バイキングなどが使う野蛮な刀のようなもので、切り裂くような感じを受けます。その演奏はパワフルだけでなく、切れ味が鋭く、日本での第一人者であることを感ぜずにはおられません。今回はレクチャー付きというコンサートでしたが、ほとんど左山氏の独演会で、後の二人は刺身のつまのような感じでした。とにかくその知識の豊富なことには驚きました。このユニットはマサちゃんず(M's)と言う名前の通り「まさ」がつく名前の方が集まったトリオです。 1990年よりジャズ・スタンダードを演奏しようと始まったピアノ・トリオですが、一筋縄ではいかないグループです。 私は初お目見えでしたが、玄人受けするような技巧と、こりにこった編曲、そして博学強記の解説と、ここまでレベルの高いコンサートはそれほどあるもんではないと思います。 私の注目は大阪昌彦のドラミングでしたが、先に書いたような切れ味鋭いドラミングとともに、色々ななテクニックを駆使した引き出しの多い演奏といい、久しぶりにドラミングを堪能したと思います。 小井政都志は風貌はもういい年の叔父ちゃんという感じですが、作品の高度な要求にも答えられる確かな技巧と、控えめなサポートが好感度良好でした。 リーダーの佐山雅弘はダイナミックレンジこそさほど広くありませんが、アイディア溢れるソロが素敵でした。それから、演奏中に見せる、ウイットに富んだゼスチャーには笑えました。編曲も高度な技巧を駆使してなかなか味のある作品に仕上げていたと思います。 最初は「枯葉」でしたが、イントロは他の曲かと思わせるような旋律で始まり、かなり進んでからテーマが聞こえるといったこった編曲でした。後のMCでネタ晴らしをしてましたが、「枯葉」と佐山氏のオリジナル「彼は」を交互に演奏していたということを話されていました。どうりで分からなかったわけです。 「Blue In Gree」は通常の演奏だと静的な演奏が多いのですが、ベースとドラムスの細かいリズムに乗って、ピアノがコードを弾くという編曲はなかなか凝っていて、曲を知っている方にとってはなかなかスリリングな演奏だったと思い真us。 スタンダード「But Beautiful」でも趣向は同じです。通常バラードとして演奏される曲が、ブルースになっていてビックリしました。それでも、ブルース特有のブルージーな感じは良くでていたと思います。 第1部最後のスティーブ・スワローの「Ladies in Mercedes 」は始まったのに気づかず、爆睡してしまいました。。。 後半も同じようなのりでしたが、このセットでは佐山氏のオリジナル2曲もありなかなかバラエティに富んだ選曲だと思います。 ここでは、小坂昌彦がモードで編曲した「Winter Wonder Land」がとても刺激的でした。 最後の「スペイン」はあまり盛り上がらず、ちょっと肩すかしを食らってしまいました。 アンコールは古いスタンダード「Song is Ended」が演奏されました。 M’s Jazz Live1.コスマ:枯葉2.Miles Davis:Blue in Green3,Jobim:イパネマの娘4.JEROME KERN:I'm Old Fashoned5.R. RODGERS:Fall In Love With Love6.Jimmy Van Heusen:But Beatiful7.Ladies in Mercedes 第2部1.ロジャース:マイ・フェイバリット・シングズ2.佐山雅弘:Closed Kitchin3.大阪昌彦編:Winter Wonder Land4.佐山雅弘:Wish You5.チック・コリア:スペインアンコール6.Song is Ended佐山雅弘(p)小井政都志(b)大阪昌彦(ds)2007年12月5日 花巻市文化会館中ホールで鑑賞
2007年12月07日
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ジェイ・アブラハム事務局のメールの内容がなかなか面白かったのでご紹介いたします。なお、このジェイ・アブラハムはカリスマ・マーケターと呼ばれ1時間30万円とか60万円と言われているかたで、今までコンサルタントで数百億円の売上に貢献しています。(概要)本題のヒット商品No.1は任天堂の「Will」で、10ヶ月で360万台を売ったそうです。因みに2位は「ビリーズ・ブート・キャンプ」でした。それで、何故Willがそんなに売れたかを考察しています。Willに対する顧客の認識を「ゲーム機」から「コミュニケーションツール」にシフトすることに成功しました。しかし、それは売れた理由ではないと言います。真の原因は「罪悪感」、「嫌悪感」の解消だそうです。昔から「ゲーム」は良くないと言う「罪悪感」を理由にして買うことに踏み切れない親がかなりの数に上ることは確かだと思います。特に、父親と息子がゲームで盛り上がって、母親は仲間はずれになる。この「嫌悪感」で購入しない母親の数も多いと考えられます。「Will」はこのような「罪悪感」、「嫌悪感」を払拭してしまいました。貴方は「買わない理由」を払拭する「コンセプト」を見つければ今まで顧客でなかった人が顧客になり、貴方の商品は見る見る売れるようになる筈です。(概要終わり)いや~。なかなか穿った見方です。ここまで「Will」に関して掘り下げている記事を見たことはありません。今まで気がつかなかったのですが、指摘されて初めてなるほどと思ってしまいました。確かに「コミュニケーション・ツール」になった、というのは一般的な見方です。しかし、「コミュニケーション・ツール」になったから売上に結びついたのかと言われると、「コミュニケーション・ツール」は他にもあるんじゃないのかと思ってしまいます。わざわざゲームを買わなくてもコミュニケーションをしようと思えば出来そうです。只きっかけになったことは確かでしょう。しかし、顧客は「コミュニケーション・ツール」を買ったのでしょうか。それは違うと思います。あくまでもゲームを買ったのだと思います。そのゲーム機がたまたま「罪悪感」や「嫌悪感」を持つことがない物だったということだったと思います。おそらく、このような深読みを任天堂の上層部がしているとは思いません。天才マーケターにしか出来ない深読みだと思います。私も良くCDやDVDを買いますが、自分だけのために買うのは何となく罪悪感があります。しかし、DVDを買うとき「子供のために買うんだ」と思うと、例えそれが本当でないとしても、心理的には一種のエクスキューズとして、購入するに際して「罪悪感」が薄まることは確かです。それにしても、あまりにも深すぎて、唖然としてしまいます。さすがにジェイ・アブラハムです。
2007年12月06日
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月曜日の出張が前泊をする必要があったため、イベントをチェックしました。熱帯ジャズ楽団のライブがあったのですが、料金が少し高かったために止めて、映画にいきました。 場所は横浜の109Cinemaで一応場所はチェックしていたのですが、途中で間違えたかなと疑問に思ってしまいました。でも、何とか間違えずにほっとしました。 ところが、エレベータの場所が分からず立ち往生してしまいました。従業員の方にエレベーターまで案内していただき、何とかたどり着きました。 このとき、普通なら口で経路を説明するのを、わざわざ長い距離を歩いて場所を教えていただきました。これが本人の習慣なのか教育で教えられているのか分かりませんがとても感心しました。館内はスクリーンから座席までの距離を十分にとっていて、最前列でも圧迫感無く鑑賞できるように設計されていました。営業的にはともすると座席を目一杯作ろうとしますが、ここの経営者は違います。お客さんの心がよく分かっています。まさに、マーケティングの鏡です。さて、肝心の映画ですが「4分間のピアニスト」を見ました。衝撃的なシーンが何回かあり、退屈しないで最後までだれることなく進んだと思います。■あらすじ トラウデ・クリューガー(モニカ・ブライバトロイ)は刑務所のピアニストとして赴任する。刑務所にはピアノがないため、赴任と同時にポケットマネーでピアノを購入する。 刑務所にはピアノを習いたいと言っている者が4人待っている筈だった。しかし、一人は早朝に首をくくって死んでしまった。 残った3人の中でジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルッシュブルンク )の才能を見いだす。 彼女のために所長に掛け合って特別レッスンを始める。 ところが、ジェニーは心を閉ざしたままで、クラシックの練習中に激しいビートのロックを奏で、クリューガーを怒らせてしまう。 二人は葛藤を繰り返しながらも、練習を続ける。その結果、ジェニーは次第に心を開き始める。 ところが、ひぞかにクリューガーを慕う看守のミュッツェの罠に嵌められたジェニーは同部屋の仲間を半殺しにしてしまう。。。。 ■嫌悪感を覚えるほどの主人公の体当たり的演技が素晴らしい 主人公のジェニーの荒々しく凶暴な性格をハンナー・ヘルッシュブルンクが体当たりで演じています。これがデビュー作とは思えないある、意味センセーショナルな初舞台だったと思います。 彼女を見ていると、何故か昔インドで発見された狼に育てられた少女のことを思い出してしまいました。それほど野生味溢れる演技だったと思います。 ■次第に明るみに出る事実に愕然とする ジェニーが実は無罪の罪で収監されていることや、クリューガーがフルトヴェングラー!の弟子で、同性愛者であることなどが次第に明るみに出ます。 事実が明らかになる度に嫌悪感すら覚えるような感情が起こりました。 ■最後の4分間はかなり頑張っています コンクールの場面が最後のクライマックスを飾ります。曲は何とシューマンのピアノ協奏曲。コンクールで実際に弾かれるかどうか知りませんが、ビックリしました。 シューマンから一転して、前衛的は演奏に変わります。鍵盤を弾いているうちはましで、弦を直接はじいたり、板の部分を手ではたいたりして多彩な演奏を聴かせてくれます。 勿論、本職のピアニストのパーフォーマンスとは比べられないかもしれませんが、なかなか刺激的な風景だったと思います。特にクラシックの聴き手はビックリすると思います。 ■音楽が心地よい 映画の中では、バッハ、モーツァルト、シューベルト、ベートーベンの音楽が流れます。シューベルト、モーツァルトはとてもいい感じです。 ということで、この映画は主人公を演じたハンナー・ヘルッシュブルンクの名演技を見るだけでも意見の価値があると思います。見たいと思っている方は、是非ご覧頂いたいと思います。 公式サイト
2007年12月04日
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成功への道しるべ (260) にコミットメントのコミットメントの重要性について興味深いお話しと共に書かれていました。(以下引用) 泊りがけの社員旅行でのこと。ある独身の男性が、電話では時々やりとりはあるものの会ったことはなかった三重県、津営業所から参加していた女性社員と直接話しをする機会を持ちました。 いっぺんにその女性を気に入り、お付き合いを申込み、年末近くに初のデートとなりました。 その男性は帰るとすぐ翌年のカレンダーに書き込んだのです。3月の大安の○○日にプロポーズ、5月の大安の○○日に結納、9月の大安の○○日に挙式、式場はナニワ会館にしようと予約も済ませました。 両親はそれを見て“そんな無茶な!”一回だけのデートで、しかも相手はYESとも何とも言っていないのにと、あ然としていました。が結局そのスケジュール通りに事が運び、目出度し目出度しとなったのです。 その男性というのは、(株)JSK上能会計事務所の上能喜久治社長です。 上能社長の場合、目標設定のコツを、もともと身につけておられたようですが、SMIとの出会いがあって益々磨きがかけられました。 数坪の事務所でスタートされましたが、いずれ国道1号線に面した交通至便なところに自社ビルを建てるという目標を立てました。 周りの人達は“上能さん一坪どれ位するのか知っているの?”などと言ったりしていましたが、10年足らずで目標達成、1号線に面した所に自社ビルを建てられました。しかも9階建てです。 成功には、挑戦する勇気と、必ずやるというコミットメント(自己誓約)が必要です。コミットメントと自己責任の無い目標設定は単なる願望に終ってしまいます。 この9月に大阪府倫理法人会の会長にも就任され、早々に現在1500社の会員を3年後に5000社にすると宣言されました。 多くの平均的な人達は、過去をベースにしか物事を考えないものです。 “上能さん、1500社になるまでどれ位かかったかご存知ですか? 20年かかっているのですよ。それを3年で5000社というのはとても出来ませんよ!” “出来ないと思ってしまえば出来ません。出来ないという意識を取り除けば出来ます”と説得、現在組織を上げて挑戦中です。5000社達成の祝賀会場はザ・リッツカールトン・ホテルに予約済みです。(引用終わり)何とも凄い方です。自分にプレッシャーをかけて、後戻りできなくしています。 普通は逃げ道を作っておくものですが、この方のやり方は逆です。出来なかったらどうするということを考えないことが潔くもあり、何が何でも実現するしかないところに追い込むことが素晴らしいです。 凡人は高い目標を課せられた場合、過去の経験をもとに「そんなの出来ない」と思ってしまいます。 この方は出来ないと言う意識を取り除くことによって実現させている訳ですが、誰でもが出来るわけではありません。意識だけでなく、実際に実現させる手段を考えに考え抜いて言えるのだと思います。 特に結婚に関しては仰天してしまいます。一体いかなる方法でくどいたのかとても興味があります。その秘訣を是非開陳していただきたいものです。世の中の独身諸君にはとても参考になると思うからです。。。
2007年12月03日
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盛岡フォーラムが毎月出しているPR誌に掲載している代表のコラム。以前も触れたことがありますが、なかなか面白いです。今月は1周年を迎えるに当たっての現状分析と反省を綴っています。結局年間の入場者目標36万5000人には届かない模様です。年間30万人、1日800人程度になりそうです。 まず、目標を下回った原因を分析しています。 1.車での入場者が目標を大幅に下回った。2.ワーナーマイカルの影響がかなり大きい。この2点を上げています。 1については、駐車料金の負担がかなり大きい事があげられています。 正規料金では駐車場が無料になりますが、サービスデイや会員料金の入場者では400円から500円の駐車料金がかかり、これが結構負担感あると分析しています。 2については、既に顧客の囲い込みが出来ている企業に対して、それをうち破るのはなかなか難しいということです。 原因は的を得ているかもしれませんが、これらを解消する方法はなかなか見つからないように思います。 まず、駐車料金の問題。これを無料化すると赤字になってしまうでしょうから、この方法は最初から無理です。 ではどうすればよいか? 地元の人達が気楽に来られる環境を整備するしかないでしょう。割引券はチラシに付けていますが、このチラシを手にする方々がいくらぐらいいるかを把握する必要があります。目にするだけでなく、割引券を実際に使用する人数を把握する事も大事です。 また、ホームページの閲覧数を把握することも大切です。 ホームページの閲覧数が、チラシが配られる数よりも多いときには、ホームページでの割引券発行も必要かもしれません。その時には顧客情報の収集を行い、顧客にお知らせをメールで送ることなども考えられます。 これを書いていて、チラシをまた見ていたら、金田一駐車場の4時間割引券が400円から200円になるというお知らせが載っているのを発見。 これは私にとって朗報です。実質600円の割引で、映画だけを見て帰っても、200円なら抵抗はずいぶん少なくなると思います。 2番目問題はかなり難しい問題だと思います。これは、ランチェスターの第1の法則(弱者の法則)を使うことが必要だと思います。 まず、北上のシネコンと比べて自社の優れているところ、劣っているところを明らかにし、劣っているところの解消と、優れているところを伸ばすことが大切です。 個人的に思っていることは、上映される映画の数が多いことです。しかし、スクリーン数の制限から1週間の上映で終わってしまう作品が多くあります。これだと、スケジュールが合わなくて見ることが出来ない場合もあります。 また、良い作品が同じ時期に重なると、全部見ることが出来なくなることも悩ましいです。 入場者数が少ない作品では、上映期間を長くすることは出来ません。そのような作品の場合には思い切って、入場料を安くすることも必要かもしれません。 また、入場者が多く見積もられる場合には上映スクリーンを一つではなく3スクリーン位にする様な方策も必要だと思います。 また、他の優れた映画館のベンチマークをすることも大切だと思います。 いろいろと書いてきましたが、どれも難しい問題です。 次の目標は年間入場者数40万人をだそうですが、どのような対策を打ってくるか大変興味深いです。
2007年12月02日
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「恋空」を抜きただ今映画ランキング1位の「Always続三丁目の夕日」。興行収入が28億円で、前作の32億円を抜くのも時間の問題だと思われます。誠に慶賀に堪えません。そのためか、入場者が多くて、私は前から4列目に座ることになり大変でした。何しろ画像が大きくて、全体が視野に入りませんし、早い動きになるとついていけません。この感覚は小さい頃に見た映画の感覚に似ています。それによく見ると、像がぼけていて気になりました。これは技術的な問題なので仕方のないことですが、映画はやはり離れてみるものだということを痛感した次第です。今回は前作の3ヶ月後、昭和34年の物語です。基本的には前作の登場人物に鈴木オートに居候することになる美加(小池彩夢)と、六子の幼なじみの中山武雄(浅利陽介)が新たに加わるといったところです。 中盤過ぎまでは面白いところもありますが、比較的たんたんと過ぎていきます。後半も後少しの所で、突然襲ってきました。今回は、子供と一緒に見たので、悟られないようにするのが大変でした。 全体的には、クライマックスの持って生き方が、終わりから少し離れていたため、前作に比べて感銘度は多少劣っていたかもしれません。しかし、当時の日本橋界隈を再現した映像がCGとは思えないリアルさで、とても感心しました。 ■あらすじ 鈴木則文(堤真一)のいとこの鈴木大作は事業に失敗し、娘の美加を則文の家に預ける。贅沢をして育った美加は鈴木オートの生活に馴染めないでいた。 東大の同窓会に行った茶川は、同級生が自分をバカにしていることを知り、同窓会に出席しないで帰ってしまう。帰宅すると、淳之介の学校の担任の山村先生(吹石一恵)が待っていた。聞くと、淳之介は給食費を払っていないため、給食を口にしていないという。 先生が帰った後、茶川は淳之介に問いつめる。米が値上がりし、茶川から貰っている分では足りなくなったため、給食費を当てていたことが分かる。このため淳之介は給食費を払えなくなってしまっていたのだった。 一方、則文はいなくなったヒロミがゴールデン座で働いていることを突き止め、茶川に会いに行くよう勧める。則文と劇場に行った茶川だったが、関西の金持ちの旦那から結婚を迫られているヒロミを目撃する。 給食費の件を知った龍之介の実父の川淵は茶川に淳之介を手放すよう迫る。結局、茶川は淳之介がまともな生活が出来ていないことが分かったときは淳之介を川淵に戻すことを約束する。 追いつめられた茶川は再び芥川賞を目指し執筆を開始する。。。 ■圧巻!日本橋のCG トモエ(薬師丸ひろ子)が一平と美加を連れて日本橋を通ったとき、昔の恋人の山本信夫(上川隆也)と出会うシーンが超リアルです。通行する車や電車もさることながら、高速道路が走っていない橋とその周辺の風景のCGが圧倒的な存在感を見せています。■ストーリー的には平凡? 前作に比べ、盛り上がりはあまりなかったように思います。 美加が次第に鈴木家の暮らしに慣れ、自分で洗濯などのお手伝いをするようになったのもつかの間。父の仕事の都合で福岡に行くことになり、鈴木家の皆との別れが訪れます。ここいらへんはどこに出もある別れのシーンであまり感動しませんでした。 茶川の小説を京都に向かう電車の中でヒロミが読むシーンは、小説の内容と相まってなかなか魅力的ではありましたが、サイコーとまではいかなかったように思います。 子役達はそれぞれ成長していましたが、淳之介役の須賀健太が大きくなりすぎていて、ちょっと役柄のイメージからずれていたように思います。 キャストの中では堤真一の威勢のいい達者な演技が光っていました。特に、茶川の弁護士に扮して、川淵と渡り合う?場面はそのドタバタぶりが面白かったです。 ということで、特にお薦めはしませんが、見て損はない映画だ思います。なお、映画の始めにちょっとしたハプニングが仕込まれています。これは見てのお楽しみです。公式サイト
2007年12月01日
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