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2024.03.10
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カテゴリ: 角川ビーンズ文庫


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2024年3月刊
角川ビーンズ文庫
著者:佐倉紫さん

天才と呼ばれ、18歳で首席聖女となったミーティアに左遷命令!
一人で中央神殿を支える負担からの解放に喜びの笑顔で旅立ったミーティアは、
左遷先で【女神の加護】を放棄して戦う騎士リオネルと出会う。
二人は共感し距離を縮めるが、ミーティアは力と共に与えられた
【女神の神託】を打ち明けられずにいて……。

​    ↑楽天ブックスより、あらすじ引用

登場人物
ミーティア=自他共に認める天才聖女。首席にまで登り詰めたがボランゾンに煙た
      がられ地方の神殿に飛ばされた。
 リオネル=王国騎士で魔物退治専門部隊の隊長。
ボランゾン=首席聖職者。ミーティアを地方に左遷した。


18歳の若さで首席聖女となったミーティアは規格外の力の持ち主。
癒しの力は勿論、結界まで他の聖女と比べても突出している上、努力も怠らない​。周囲からも尊敬され頼れる存在であった。
今日も運び込まれる大勢の騎士達を治療していた彼女は寝る間もないほどの忙しさにうんざりしていた。近年、地方に魔物の襲撃が増え、騎士達がその対処に当たっているせいとは承知しているものの、本来なら結界の役割を果たしている【杭】が正常に機能しているならば魔物の侵入など有り得ない事なのだ。
毎日のお勤めに加えて、ひっきりなしに治癒の力を使っていたらこちらの身が持たない。だから常々【杭】の視察に行きべきだと上層部に進言していると言うのに。

そんなある日、ミーティアは突如首席聖女の称号を剥奪され地方の神殿への左遷を命じられた。筆頭聖職者・ボランゾンの宣言に神殿は騒然。
誰がどう見ても彼女ほどの力を持つ者はおらず、彼が上げ連ねた称号剥奪の理由は完全に言いがかりだったから。当然、ミーティアも異議を申し立てたが決定は覆らない。
正直、ここ数年のボランゾンの言動や取り決めには辟易していたし、人一倍仕事をしていた自分にこの仕打ちはあり得ない。地方に行けと言うならそこで好きにやらせてもらおう。
この国で国王以上の地位を持つボランゾンを散々言い負かし、首席聖女の重責から逃れることができたとミーティアは意気揚々と中央神殿から去ったのだった。

しかし、派遣先の地方第五神殿に彼女は辿り着けなかった。
というのも、あふれ出た瘴気によって周辺に住む者たちは皆避難しており、馬も怖がって進もうとしない。魔物まで現れて危機に陥ったミーティアを救ったのはリオネルと名乗る騎士と彼が率いる魔物退治専門部隊の面々。
彼らの話によれば目指していた第五神殿は魔物の襲撃で焼失していて、行っても無駄だと言う。その後、治癒を施し、結界や護符の力を有難がられた彼女はリオネルたちと行動を共にすることに。
この近辺に【杭】の一つがあるはず。
だが、いざ現地に赴くとそうそう破損するはずの無い【杭】が真っ二つにへし折られて中に入っていた【神樹】の樹皮が散らばっていた。本来なら定期的に聖女の祈りを捧げなければいけないものだとしても効力を失うだけならともかく、こんな壊れ方をするのはおかしい。
一先ず、護符を大量に作成し簡易的な護りを施したが、その次の【杭】も同様に壊されている。ただ事ではないとリオネルと連名で国王宛に調査依頼を出したが、護符が効いているうちに【杭】を修復しないと大変なことになる。
運搬用に飼育された魔物・魔鳩が頻繁に隣国デュランディクスを行き来しているのも気になる。そう思っていた矢先、身を寄せていた地方第四神殿にて、傷付いた魔鳩を保護したリオネルたちはその足に括り付けられていた手紙を発見。
そこにはミーティアの帰還を請う文章が綴られていて・・・。


今回のヒロイン、その口調と実力の高さから完全無欠っぽい印象だったんですが、そこはそれこの作家さんなので不遇な境遇も加味されてました。
10歳の時に継母に虐待され殺されかかった彼女は女神によって救われ、その際に神託を受け、聖女の力に目覚めます。神殿に預けられてからのミーティアは努力を重ね筆頭聖女にまで登り詰めたものの、神樹と杭の扱いについて進言し続けていたら左遷の憂き目に。
そこでヒーロー・リオネルと出会い、次第に惹かれていく二人。
そしてリオネルにも辛い過去があり、魔物退治専門部隊に入った経緯が読んでるともうなんかもう胸が痛い。シチュエーション的に某〇撃の〇人の1シーンを思い起こしちゃってねぇ。
ミーティアの強すぎる力の所以も後に判明し、終盤は騒動の元凶とも対峙。
あんな小物は「救国の聖女」に適うわけがないって感じで大勝利を収めて終わっています。
魔鳩のポーちゃんが可愛かった。


評価:★★★★★





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最終更新日  2024.03.10 09:00:09
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