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掟破りの魔法少女漫画です。本編はちっとも魔法「少女」じゃないです。 「双索敵手(ツイン・レーダー)」の異名を持つ天使、ミルクとココア。悪魔と戦うため「魔法少女プリティ・ベル」となる「神威の呼び鈴 リィン・ロッド」の適合者を捜して人間界に来ていたが、魔族の追手「隠密斥候」ダッチ・アイスに追われていた。そして、リィン・ロッドが選んだ適合者は・・・高田厚志(35歳)ボディビルダー!厚志はもう一人の適合者が美咲エリ(小学4年生)であることを聞き、小学生の女の子に戦わすわけは行かないと「魔法少女プリティ・ベル」に変身して魔族の刺客たちと戦うことに。 表紙の女の子(美咲エリ)は本編では変身しません。変身して活躍するのは・・・こちら。少女でもプリティでもねーー!ということで主人公はこの「筋肉おじさん」(美咲エリ・談)です。前代未聞の筋肉ムキムキでフリフリ衣装で男の「魔法少女」・・・主人公の高田厚志、表向きは「いい人」です。プリティ・ベルに変身して謎の攻撃を行い、敵を傷つけることないどころか友好的にしてしまいます。敵である「北の魔王」ドゥール・ヴァリオンにもその実力を認められ、友好関係に。でも、ときおり見せる表情から、裏に何かありそうです。「私はボディビルダーだ。私の筋肉は魅せるためのもの!拳など軽々しく振るいはせん。」うーむ、何かすごい。 で、厚志の自宅で天使と悪魔を交えた共同生活。なんか大物です。 魔界一の狙撃手コンビをあっさり撃破、彼らも戦意を喪失させます。そして、最強の敵・桜との対決。その裏で蠢動する他の悪魔たち。バトルもののノリになってきます。そして、バトルと陰謀が盛り上がったところで次巻に続く。 筋肉ダルマの男がフリフリ衣装で戦うというフザケた設定のコメディがベースでありながら、きっちりバトルものになっている、ユニークな漫画です。
May 31, 2010
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前作を観ていなかったのですが、面白そうなのでチネチッタ川崎の最終日の最終上映で鑑賞。 2010年、ゼブラーマンに変身して地球を救った市川新一。その後、彼は渦中の人となっていた。そして科学者の実験台にされて・・・気がつくと記憶を失って路上に寝ていた。サイレンが鳴り響いた後に現われた警官たちが発砲し、新一は全身に銃弾を浴びて倒れる。 そこは2025年、新知事のもと東京はゼブラシティと改名し、朝夕の5分間は合法的な無法地帯となっていた。そしてその効果で表向きの治安は良くなった一方、弱者はひたすら虐げられていた。 新一は市場という男に助けられ、ゼブラシティの外にある「白馬の家」に運び込まれる。ここはゼブラタイムの犠牲になった人たちのコミュニティであった。「白馬の家」のリーダー、浅野晋平は新一の顔を見て愕然とする。新一は晋平の小学校時代の恩師で、ゼブラーマンその人であったからだ。しかし、新一にその記憶はなかった。一方、知事の娘・ゼブラクイーンこと相原ユイは知事の広告塔だけでは飽き足らず、世界を我が物にするために恐るべき計画を立てていた。そして、ユイは新一が生きていたことを感じ取り、始末しようとする。 この映画は、ゼブラクイーンを演じた仲里衣沙につきます。とにかく吹っ切れてるというか、振り切っているというか、良かったです。照れたり戸惑っている雰囲気もなかったし。『時をかける少女』とは全く違う・・・というか、普通に見たら同一人物かわからないです。ストーリーは特に凝ったところはないので、前作を観ていなくても楽しめました。小ネタも仕込まれているので、前作を観ていたらさらに楽しめると思います。3人のゼブラーマンが登場。白ゼブラーマン、黒ゼブラーマン、TV版ゼブラーマン。「白」「黒」だけならゼブラじゃないですが、実は・・・TV版ゼブラーマンは新一の活躍の後に製作された特撮TV番組で、主役は市場が演じています。脱力する内容です。そして今も衣装を持っていて、いざというときに着ますが・・・謎の少女・スミレ。ゼブラーマン復活の鍵を握ります。実年齢は見た目よりもかなり上。科学者から転身した都知事。 娘・ユイを利用しているようで実は・・・。最期が哀れです。で、地球を守るために「合体」する白黒ゼブラーマン。布団敷いてるし・・・「白黒つけられなかったから、丸くおさめたぜ!」 大団円?ですが、脱力します。バカバカしいものを真面目に作っていて、気に入りました。いろいろ笑えて楽しめる、怪作でした。機会があったら前作も観てみよう。
May 28, 2010
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リュック・ベッソン プロデュースのパリを舞台にしたアクションです。ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジョン・トラボルタ主演。TOHOシネマズ川崎にてポイント招待券で鑑賞。 パリのアメリカ大使館勤務のジェームズ・リース。彼には大使の補佐官という表の顔以外にもうひとつ裏の顔があった。上司である大使も知らないその顔は、CIAの秘密工作員見習い。一方、プライベートでも恋人・キャロリンとの婚約も決まり、人生の絶頂にあった。そんなとき、「裏」の上司からある男と組んで仕事をするよう指令を受ける。この仕事をクリアすると正規のCIA秘密工作員のメンバーになれる。空港の税関で引っかかっていたその男・ワックスを機転で解放したリースは2人である中華料理店に向かい食事・・・と思ったら銃撃戦。この店は麻薬密売組織のアジトだった。 ワックスの目的は麻薬密売ルートの解明とその背後にあるテロ組織の解明であった。リースはワックスの荒っぽいやり方に振り回される。「裏」の上司に苦情を告げるが、ワックスは常に結果を残すととりあってもらえない。 ついに爆弾を製造しているテロ組織のアジトに踏み込み、組織を壊滅させた2人。しかし、その組織の壁にはリースの写真が大量に貼り付けてあった。 まだ2人の仕事は終わっていなかった。 結構B級感漂う映画でしたが、面白かったです。次から次へとテンポよくストーリーが展開します。ストーリーの雰囲気としては、CIA秘密工作員・リース誕生篇といったところでしょうか。 大使館のエリート職員で頭脳派のリースが、スキンヘッドでバリバリの武闘派のワックスに振り回されます。リース役のジョナサン・リース・マイヤーズとワックス役のジョン・トラボルタの組み合わせが、なかなかいいです。 最初、税関で引っかかるワックス。リースのお手並み拝見ということか?中華料理店でいきなりウエイターに絡んで、リースを面食らわせます。この後、しばらくコカイン入り壷を抱えて行動するリースが滑稽です。先行したワックスが組織の人間を次々と射殺して階段から落ちてくるのにびびったりとか。そして壷の使用法は・・・なるほど。犯罪組織のメンバーを次々と射殺するワックスと、まったく撃てないリース。リースに後悔の念が・・・。そして後半になると、さらに展開します。後半で登場する裏方の工作員(運転手)がプロフェッショナルな感じでいいです。 この状況はきっと、「裏」の上司は全部知っていてリースにやらせたんだろうな。ラストにリースが撃ったのは・・・。展開やオチはけっこう読めるのですが、見ていて飽きたりダレたりすることななく、楽しめる映画でした。
May 26, 2010
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原題は『Vengeance 復仇』(日本語直訳で「復讐」)。ちょっと邦題が凝り過ぎの感があります。パンフ買うときに言いにくかったし。(チケットはネット予約でした)フランス・香港の合作のノワールです。 『エグザイル 絆』をはじめ、この手の映画は結構見逃していたので、忘れないうちに観賞。 マカオで暮らす裕福な一家が何者かに襲われ、夫と2人の子供は殺され、夫人は重傷を負った。その報を聞いてフランスからマカオにやってきた初老の男・コステロ。彼は一命を取り留めた夫人の父親であった。話すこともできない娘と面会したコステロは復讐を誓う。 異郷の地で不案内なコステロ。彼はホテルで偶然出会った3人組の殺し屋、クワイ、チュウ、フェイロクに仕事を依頼する。報酬はコステロがフランスで持っているレストラン。コステロが娘から得た情報と警察から持ち出した情報をもとに襲撃犯が香港にいることを突き止めた4人は香港に向かった。 襲撃犯たちを突き止めたが、撃ち合いでケガを負ったコステロは、3人に自分もかつて殺し屋であったこと、その後遺症のためあまり時間が残されていないことを告げるのであった。 なかなかいいハードボイルドです。復讐を誓う元殺し屋と仕事の依頼を受けた現役の殺し屋3人組。復讐の相手も3人組の殺し屋、そして黒幕。邦題は『冷たい雨に・・・』ですが、これは発端の事件とコステロに症状が現われ始めたシーンから?まぁ、雰囲気はいいんですけどね。コステロと組む殺し屋クワイ、チュウ、フェイロク。クワイは義理堅く、また初めてコステロを見たときに只者でないことを見抜きます。そして、状況を把握したら覚悟を決めます。フェイロクはコメディ担当?かなりむさ苦しいですが。 一家襲撃犯たちを討ったことで窮地に陥る3人。症状が進んだコステロを預けて戦いへ・・・美学ですね。いいですね。こういうの好きです。コステロもクワイの身内たちの協力で最後の戦いに。ラストの、子供たちと食事をする全てを忘れた男のシーンがなんともいえない余韻を残します。自分好みの世界で、いい映画でした。
May 23, 2010
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『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』でハリー・フーディーニの話が出てきて思い出しました。主要キャラクターのエピソードでフーディーニが紹介されています。全4巻。2009年に完結しています。 霊感を持つ少年・玉置忍は美少女・美月ルナに一目惚れする。しかし彼女はスピリチュアルな体験を求める超オカルトマニアで、「スピリチュアル研究部」を設立して怪しげな活動に精を出していた。だが、彼女は霊感はゼロ。悪霊が集まるような建物にいても何も見えず、何も感じず、何の影響も受けない。そんな彼女に日々振り回される玉置であった。これにインチキ霊能者ゴルディアス・カトゥ、オカルトを否定するSP研の氷室理沙を加えてドタバタが展開してゆく。しかし、美月ルナには霊を見たい理由・・・亡き兄との約束があった。 全体としてはこの作者ならではのコメディーです。しかしこの作者、生きるのに全く必要のないムダな知識をたくさん知っています。主人公の玉置忍はおとなしいキャラですが、ヒロインの美月ルナは強烈な暴走キャラです。玉置が告白しても意に介しません。スピリチュアル研究部の部員は2人のほかに玉置の親友で反オカルトの横地、過去に美月ルナに助けられたお嬢様・桜小路結花、天然の上級生・橘薫。最初はこの5人でスポット巡りをしたり、百物語をしたり、ですが。第2巻でインチキ霊能者ゴルディアス・カトゥとSP研の氷室理沙が登場して面白くなってきます。まぁ、この2人の登場でスピリチュアル研究会のメンバーが喰われていますが。妙なノリのおっさん、ゴルディアス・カトゥ。インチキ霊能者なんですが、いい人です。実は本当の霊能者だったのだが能力を失い、そのときに出会った美月ルナとの約束を果たすために勉強をして霊能者を続けています。 母親が宗教にはまって家庭が崩壊した過去を持ち、インチキオカルトを暴く道を選んだ氷室理沙。きつそうな美女ですが、堂々とズレたことをしたり、意外と乙女チックだったりします。彼女の愛読書がハリー・フーディーニの伝記で、フーディーニのことが紹介されています。本編に加えて、第2巻のカバー下にもエピソードが紹介されています。あと子狐の霊「るう」も第2巻から登場。玉置のいい相棒になります。他の人には見えませんが。第4巻はついにシスコンなお兄さんも登場して、いろいろ受難の玉置。そして、大団円。いろいろあったけど、美月ルナは美月ルナです。単行本書下ろしの後日談もいいです。ゴルディアス・カトゥの復活。作者の薀蓄とコメディが楽しめる、面白い漫画です。ほんとにこの作者、「萌え」「メガネ」「宇宙人」「オカルト」と、なんかすごいです。
May 22, 2010
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人気TVドラマの劇場版第3弾です。今年はTVドラマの開始から10周年だそうです。 日本科学技術大学教授の上田のもとを1人の青年が訪れた。因習に囚われた山村、万練村から来たその青年・中森翔平は、今まで村を守っていた霊能力者「カミハエーリ」であった祖母が亡くなり、次代の「カミハエーリ」を選ぶために全国から霊能者たちを集め、最強の霊能力者を決める儀式が行われると言う。翔平はなんとかこの儀式を止めさせたいと思っていたが、彼自身も祖母から霊能力があるとウソをついていたため、儀式に参加せざるを得ない状況だった。翔平は上田に村に来た霊能力者たちがみなインチキであると見抜いてもらい、自身も村人たちを騙していたと告白するつもりであった。 一方、手品のステージをクビになった奈緒子。彼女は興行主から「カミハエーリ」を決める儀式があることを教えられる。村に財宝があるという話しを聞いた奈緒子は、霊能力者のふりをして儀式に参加することにする。 そして万練村で再会する上田と奈緒子。2人は儀式の参加者とインチキを暴く側のお互いの立場を利用して協力することにする。 こうして奈緒子と翔平のほか、神と心を通わすという相沢天海、未来を予知するという杉尾園子、不死身の体を持つという伏見達郎、そして呪いで人を殺せるという鈴木玲一郎ら6人による霊能力の披露が始まるが、それはいつの間にかバトルロイヤルとなり、次々と霊能力者が死んでゆく。 劇場版にあわせてTVスペシャルとかスピンオフとかあったようですが、すっかり忘れてました。ビデオにも録っていない・・・まぁ、そのうちやるだろう。 で、おなじみの凸凹コンビです。いつものTRICKです。前回取り壊されたはずの奈緒子のアパートは以前と全く同じに再建されています。最初から小ネタがいっぱい。 万練村に集まる怪しげな霊能力者たち。 主要な人物以外は笑える集団です。なんかばればれの奇術でも素直に信じる村民たち。翔平の幼なじみ、美代子の瞬間移動。「魔の者」のくだりででタネはわかりました。[ネタバレ反転]『プレステージ』と同じトリック。しかし、片割れが死んでいるとは。タネは『プレステージ』のライバル側・ボーデン、結果は主人公・アンジャーです。 今回、敵役が松平健ということで、暴れん坊なネタもいろいろ。白馬に乗っていたり、仲間由紀江に「余の顔を見忘れたか!」と言わせたり。実在した奇術師、ハリー・フーディーニの話がところどころで挿入され、これが松平健演じる鈴木玲一郎の話に絡んできます。 そして、今回は矢部はあまり活躍なし。(いつものこと?)車も通わないような山奥なので上田の愛車もなし。かわりに?人形が登場しますが。最後においしいところを持ってゆく奈緒子の母。10年たっても相変わらずのノリで、小ネタもたくさんで笑え、面白かったです。 楽しめる映画でした。
May 21, 2010
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『シャッターアイランド』を観た後、パンフを買おうとしたところ109シネマズ川崎では売り切れ。で、チネチッタに行けばあるかなー、と思ってヨドバシ川崎を見つつチネチッタに向かい、到着したら『9』の上映開始の約20分前。元々来週あたりに鑑賞のつもりでしたが、観たい気持ちを抑えられずに鑑賞しました。(ちなみに、『シャッターアイランド』のパンフも買えました。) 2005年に監督のシェーン・アッカーにより製作された10分あまりのショートフィルムを絶賛したティム・バートンがプロデューサーとなり長編映画として製作されました。独特の世界観を持つ映画です。研究室の片隅で目を覚ました、奇妙な人形。麻を縫い合わせた体、腹部のジッパー、背中に描かれた「9」。彼は自分が何者かもわからない。 外は見渡す限りの廃墟が広がっていた。そこに背中に「2」が描かれた人形が現われる。「2」は壊れていた「9」の発声装置を直し、自分たちは仲間だと告げる。しかし「ビースト」に襲われ、「2」は連れ去られてしまう。「9」が目を覚ますと、そこは他のナンバーをつけた人形たちが集まる隠れ家だった。彼らはリーダーの「1」を中心に、ビーストの脅威が去るまで隠れ続けていたのであった。 「9」は「2」を助け出そうと提案するが、保守的は「1」に反対される。「9」は「5」を誘って「2」の救出に向かう。そして無事「2」を助け出せた・・・しかし、「9」は凶悪な存在を目覚めさせてしまう。 少し前に 横浜・みなとみらいのBrillia Short Shorts Theaterにて『9』のオリジナルショートフィルム版を観ました。(プログラムShort Shorts.11の1作品として6/11まで上映されています)こちらはセリフなしで、ビーストに「5」を倒されて最後の1人となった「9」が知恵を使ってビーストを倒す、という話になっていました。この映画はその世界を広げたものになっています。また、映像も大幅にグレードアップしています。ショートフィルム版と共通のアイテムやシーンもあるので、見比べてみると面白いでしょう。(DVDになったら、ショートフィルム版も入るんだろうな・・・) やはり特徴的なのは、その世界観です。人類が滅亡して荒廃しきった世界、9体の奇妙な人形たちと機械の獣。そして、機械の獣の親玉も出てきます。9体の人形たちは個性的です。目の羽根絞りの開閉で表情を作るのがユニークです。ショートフィルム版では実質「9」と「5」だけ登場(最後の解放のシーンであと4体登場)していましたが、この映画では「1」から「9」まで9体の人形が登場します。保守的で臆病な老人の「1」「1」と対極にある好々爺な感じの「2」言葉を話さないかわりに目が映写機になり、膨大な知識をもつ双子の「3」「4」片目で人のいい技術者「5」一風変わった芸術家の「6」凛々しい女戦士の「7」大柄で力自慢の戦士「8」最後に目覚めた、好奇心旺盛の主人公「9」この世界では人類はすでに滅亡しています。人間たちは回想シーンや記録映像でのみ登場します。人類は何故滅亡し、科学者は「9」たちに何を託したのか・・・人形たちと機械たちの戦いも見ごたえがあり、楽しめます。そのほかの人形たちの仕草なんかもなかなか面白いです。あと、声をあてている役者たちが何気に豪華です。 独特のダークな世界観がとても自分の嗜好にはまってとても楽しめました。ストーリーも素直で全年齢の方にお薦めできる映画です。監督の次回作も楽しみです。
May 16, 2010
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ディカプリオ主演のミステリーです。なんか吹替え版が話題になっているようですが、観たのは字幕版です。109シネマズ川崎にてポイント招待券で鑑賞。 ボストンの沖合いに浮かぶ孤島「シャッターアイランド」。この島には精神を患った犯罪者を収容する病院がある。 連邦保安官のテディ・ダニエルズははじめて組む相棒・チャックとともにこの島にやってきた。目的は失踪した女性患者・レイチェルの捜索。レイチェルは3人のわが子を溺死させてこの島に送られていたが、昨日の夜、鍵のかかった部屋から消えた。島から出た形跡もない。患者や職員たちに聞き込みを開始するテディだが、レイチェルの主治医は事件発生の直後にも関わらずテディたちと入れ替わりに島を出ていた。院長をはじめとする職員たちは真実を隠している・・・。そして聞き込み中に事件と関係ない人物の名を口にするテディ。テディはチャックに島に来た本来の目的を話す。テディの妻は放火による火災で亡くなっていたが、その犯人がこの島に収監されているという。そのうえ、この島では非人道的な実験も行われているらしい。テディはこれらを明らかにするために島に来ることを志願したのであった。突如、失踪していたレイチェルが発見されて表向きの事件は解決する。しかし嵐が島を襲い、テディたちは島に閉じ込められてしまう。テディは嵐の混乱の中、凶悪犯が収監されており院長の許可がないと入れないC棟に向かう。 宣伝ではやたら「謎」を強調し、映画の上映開始前には思わせぶりに目の錯覚の例などを出していましたが・・・ちょっとやりすぎ。というか、「謎解き」をここまで強調する必要があったのか?そもそも謎解きの話じゃないような。 ちなみにオチについては、途中で「もしかして・・・」と思ったらその通りでした。悪いオチではないと思いますし、素直に楽しめましたが、やっぱり宣伝は的外れ。オチの感じはジャンルは少し違いますが『アフタースクール』に近い? ストーリー、演出については結構良かったです。というか、雰囲気は自分の好みに合致。結構楽しめました。真実を隠す院長、怪しい職員たち。過去を持った主人公、本当に主人公の味方なのか?な相棒、嵐の孤島、灯台、ナチを匂わせるドイツ系医師、特殊な病棟の患者・・・あんまり書くとネタバレしそうですが。 真実を求めて迷宮にはまり込んでゆくテディ。幻覚にも悩まされます。答えに到達して、最後に真実が。1回目は素直に楽しんで、2回目以降は「あのセリフはそこに繋がるのか・・・」的な楽しみ方ができる映画かと思います。
May 15, 2010
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昨年秋の上映時に見逃したな・・・評判が良かったのを聞いて「しまった」・・・と思っていましたが、ふとしたことで新宿バルト9で上映しているのを見つけて、仕事の後に湘南新宿ラインで新宿まで出かけて観てきました。映画館は新宿駅南口から徒歩すぐです。この新宿バルト9、料金システムが普通の映画館と違って15:30~18:00開始の時間帯が1200円で、レイトショーの時間帯は通常料金1800円です。場所柄、観客は勤め人がメインということでしょうか。毎日オールナイトやってるし。普通の劇場なら入場者に年齢制限がかかる20:00以降は1200円なんですが。なので21:20開始ですが、通常料金での鑑賞です。再上映の最終上映ということで、観客はほぼ満席でした。おかげで上映後はエレベーターがいっぱい(建物下の店舗は終わっているので、エスカレーターは休止)で、9階から階段で降りました。昭和30年代。おでこにマイマイ(つむじ)がある小学3年生の少女・新子は、祖父から聞かされた千年前にこの地にあった周防の国の都(国府)の様子を想像して楽しんでいる、空想好きの女の子。ある日、新子のクラスに東京から転校生・貴伊子がやってきた。最初は都会とは全く違う様子に馴染めなかった貴伊子だが、あるきっかけで新子と仲良くなり、互いの家を行き来して遊ぶようになる。 一緒に遊ぶようになった新子と貴伊子はさらに同級生のシゲルたち、上級生のタツヨシと小川にダムを作り、そこにあらわれた金魚を慕っている女の先生と同じ「ひづる」と名付けて可愛がる。 新子はひづる先生から千年前に「諾子」という女の子が京から来て国府の屋敷に住んでいたという話を聞き、さらに想像を広げる。 そんなとき、事件が起こる。 各所で好評でロングラン上映されたりしているらしいですが、とてもいい良質な映画です。映画館で観ることができてよかったです。1800円でも惜しくないです。 舞台は現在の山口県防府市です。この映画では一面に麦畑が広がる田舎ですが、埋立地に工場が進出して少しづつ発展しつつある様子が描かれています。そして直角に曲がる水路や道路など、かつての国府の名残も。新子はおでこにマイマイ(つむじ)があって、常に前髪が立っています。大学で研究をしていてなかなか帰ってこない父親のかわりに祖父と過ごす毎日。このおじいさんがとてもいいです。厳しいところもありますが、新子には優しくていろいろな話を聞かせます。貴伊子は内気な少女で父親と2人暮らし。父親は埋立地の工場の医師で、母親は彼女が小さい頃に亡くなっています。 父親が置いておいたものをお土産にしたり、母親が残したものを持ち出したりします。新子と貴伊子が仲良くなってからは田舎の小学生の日常が展開します。同級生たちや上級生のミツヨシ、新子の妹・光子もいれて遊びます。周囲のひづる先生やミツヨシの父親の鈴木巡査など、いい人ばかりです。最後の方に出てくるヤクザも。新子たちの話にリンクする、千年前に京から来た少女・諾子の話。ところどころで挿入されます。一人きりで寂しかった諾子が周囲に打ち解けて、最後に1人の少女の心を開いてゆきます。ちなみにこの諾子、幼少時の清少納言だそうで、父・清原元輔が周防国国司に任じられたときにともに防府に来たという記録があるそうです。そして、事件があって成長する子供たち。物語がとてもいいです。最後には貴伊子の話し方も地元の言葉になって、すっかり溶け込んでいます。素晴らしい映画でした。ほとんど上映館はなくなっていますが、7月にDVDが出るようなので観てない人はぜひ。とてもお薦めです。
May 14, 2010
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時間が合ったので、チネチッタで3D鑑賞。『アバター』のサム・ワーシントン主演のギリシア神話を描いた映画です。先に見た『いばらの王』とは「メデューサ」つながり? かつて地上を支配していたタイタン族はその息子たちが生み出した怪物クラーケンによって滅ぼされる。そして末弟のゼウスは天界の王に、次兄のポセイドンは海の王に、長兄のハデスはゼウスに騙されて冥界の王となった。そしてゼウスは人類を創り繁栄した人類から崇められることを糧としていたが、いつしか人類は神に疑念を抱くようになり、神々に戦いを挑むものが現われるようになった。 ある日、漁師のスピロスは海で女性と赤ん坊が入った棺を発見する。棺の中の女性は絶命していたが、赤ん坊は生きていた。その子はペルセウスと名付けられ、スピロスの子として育てられた。 ペルセウスが成長したある日、スピロス一家は海で漁をしているとアルゴスの兵たちがゼウスの像を倒しているのに遭遇する。そこにハデスが現われて兵たちを攻撃し、スピロスの一家は巻き添えを食らってペルセウス以外は死んでしまった。ハデスはアルゴス兵がゼウス像を倒したことを神々に報告し、クラーケンを使ってアルゴスを攻撃する了承を得る。 アルゴスの残存兵に連れられてアルゴスの王宮に入ったペルセウス。王宮はゼウス像を倒した戦果を祝う祝宴の最中だったが、そこにハデスが現われて10日後の日食の日にクラーケンで攻撃すると告げる。滅びたくなければアンドロメダ姫を生贄に差し出せと。この騒動の中、ペルセウスが半神半人・・・ゼウスの子であると告げられる。 不死の呪いをかけられた女性・イオはペルセウスに彼の出生を話し、傲慢な神々と戦う者を捜していたという。ペルセウスはあくまで人間として戦って家族の仇を討つために立ち上がり、アルゴスの兵たちとクラーケンを倒す方法を知るというグライアイの3魔女のもとへと向かう。 ストーリーはお馴染みの勇者ペルセウスの話です。小学生の頃、ペルセウス座、くじら座、アンドロメダ座、ペガサス座、カシオペア座などの星座に関わる話として科学館のプラネタリウムで聞いたな・・・30年くらい前。(何年か前に帰省したら、その科学館はなくなっていましたが)ストレートでオーソドックスに楽しめる映画です。 漁師として育てられたペルセウスがあるきっかけで自分の出生の秘密を知り、数々の困難を越えて勇者として成長していきます。ストーリーは有名なので結末はわかりますが、その分CG特撮やアクションは盛りだくさんで楽しめます。ハデスにアルゴス攻撃の了承を与えておきながら、ペルセウスを援助するゼウス。ギリシア神話のゼウスってこういうところあったよなー・・・いたるところで子供作って助けてるし、悲惨な目にあった人は星座にしたりしてるし。この映画では、天界で金ぴかの鎧を着てキラキラしています。ペルセウスに同行するアルゴス兵の隊長・ドラコとその部下たちも「漢」と言う感じで結構良かったです。ジンも。地味でしたが。まぁ、サム・ワーシントンのペルセウスも派手ではないですが。 ハデス登場~アルゴス~巨大サソリ~グライアイの3魔女~メデューサ~クラーケンとテンポよく話が進みます。ギリシア神話の予備知識があればいろいろな楽しみ方ができるでしょう。変に理屈をこねないで素直に楽しめる映画でした。結構気に入りました。
May 9, 2010
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今年に入ってからアニメ映画鑑賞の比率が約3割と高くなってますが、今回もアニメです。まぁ、最近のCGを多用した映画もアニメと言えないこともない・・・と言ってしまえばかなりのものがアニメになってしまいますが。 岩原裕二原作のコミックの映画化です。原作コミックは全6巻で完結しています。(第6巻は2005年に刊行)TOHOシネマズ川崎にてポイント招待券で鑑賞。上映館が少ないためか、結構人が入っていました。 近未来、感染すると全身が石化して死に至る、致死率100%の奇病メデューサが世界に蔓延し、治療法もなく世界を混乱に陥れていた。その中、大手化学メーカー・ヴィナスゲイト社はコールドスリープ装置を開発し、160人の感染者を治療法が見つかるであろう未来まで人工冬眠させる計画を発表する。 内気な少女・カスミは自分と同様にメデューサに感染していた双子の姉・シズクをおいて1人だけコールドスリープ資格者に選ばれたことに引け目を感じていた。快活で前向きなシズクはコールドスリープ施設まで付き添い、そんなカスミを励ます。そして、160人の感染者たちはカプセルで眠りについた。 感染者たちが目を覚ますとカプセルのまわりはいばらで覆われ、施設は沈黙していた。そしてモンスターが現われて次々と犠牲になってゆく。生き残ったカスミたち7人は施設からの脱出をはかる。彼らが眠りについてからいったいどれだけの時間が経ったのか?世界はどうなってしまったのか? 原作の基本設定をそのままに、ストーリーやキャラクターを整理した感じです。特にマルコの設定は変更され、黒幕の存在も原作から変更されています。その分、すっきりした印象です。 原作では導入部は少しで、カスミたちが目覚めるところからストーリーが始まりますが、映画では導入部で時間をとってメデューサの蔓延とコールドスリープに入るまでが描かれています。この辺はちょっと長かったかな。 そして、コールドスリープから目覚めてモンスターの出現、7人の脱出行。施設の構造に詳しいピーター、戦闘要員のマルコと元警官のロン。元看護師のキャサリン。出来すぎた組み合わせですが実は・・・ゲーム好きな少年・ティムは現われるモンスターに解説を入れます。一見、ゲームと現実を混同しているようですが・・・話の最後の方で明らかにされる、議員ペッチーノの役割が哀れですが。7人のうち、感染者でなはいのが2名。原作と少し変えてあります。逃げるのに必死で自己紹介をしてないのに全員のことを知っているマルコの目的は・・・モンスターが人を捕食するときの動作が結構グロい。生きたまま頭を咥えて舌で頭を巻いて・・・後は首なし死体。そしてヴィナスゲイトCEO・イヴァンが明かす、メデューサの真実とコールドスリープの目的。施設を管理するコンピュータ・アリス、そしてシズクは・・・そしてカスミは事件の中核に。メデューサに感染しても石化しないとはどういうことか、と言う部分がちょっと足りなかったような印象がありました。原作でいくつか登場していた例もいくつかカットされていました。あの最後だと、カスミは助かるけどティムは・・・まぁ、上映の規模からするとほとんどの観客は原作を読んだ人だと思うので、そこら辺は各自で補完すればいいかも。(読んでなくても補完はできると思いますが)映画の雰囲気は結構好みだったので、まぁ良かったです。何かもう一押し欲しかった気はしますが。
May 8, 2010
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猛毒ファンタジー、ついに最終巻です。第5巻から2年ぶり。ピオラとフィオの妖精コンビの行きつく先は・・・この巻もいつものノリで始まります。人類が激減した世界でアレなカップルを成立させたり生体人工知能の相手をしたり。母親や兄姉たちと同じ天国に行きたくないために罪を重ねる姉妹とか。そして、人類滅亡を目の当たりにしたフィオは「あれ」に逆らうことを決めるが、逆に永遠の牢獄に囚われてしまう。いつものノリの前半ですが、ピオラはそれまでに持っていた疑念を少しづつ増大させてゆきます。そして荒みきった時代にあっけなく人類滅亡。「人間のため」に仕事をしてきたピオラはついに覚醒します。で、実は一足先に覚醒していたフィオと合流。これまで「仕事」をしてきた時間軸はばらばらでしたが、実はピオラとフィオは同じように時を渡ってきていた訳ではなかったということでした。で、後半は人類創世記に突入。壮大な話になってゆきます。なんというか、猛毒の『火の鳥』?しかし、こういう話が描けるというのは宗教的価値観が厳格ではない日本ならではでしょうね。世界の中には進化論を否定したり、教義に反した話を書くと暗殺者を送るような宗教勢力もありますから。国や地域によっては考えることも許されない、なんてところもあるでしょう。日本でよかった。全6巻、ふざけた内容で猛毒でしたが、面白く楽しませていただきました。既刊のレビュー第4巻 第5巻
May 7, 2010
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連休最終日の今日は、横浜に行ってきました。満艦飾の日本丸。端午の節句なので、こいのぼり付き。日本丸は進水80年ということで、マストには「傘寿」の文字が。で、久しぶりにみなとみらいにある短編専門の映画館Brillia Short Shorts Theterに行ってきました。お目当ては近日公開予定の『9』のオリジナルショートフィルム。2005年に製作された約11分の短編映画です。これがティム・バートンの目にとまり、改めて長編映画として製作されたそうです。独特の世界観で、興味深く観ました。長編化してどのように世界が広がったか、楽しみです。短編映画は他に3篇。『帰郷』は恋愛映画・・・でも最後にオチがつきます。『つみきのいえ』と同時上映された短編『日にち薬』を思い出しました。『一日の冒険』は、少年は少し大人になってゆくのです。なかなか味のある映画でした。『遅かれ早かれ』大戦中にナチスが開発したのは・・・「時をかけるオッサン」?な感じの映画です。シュールでした。連休最終日、おとなしめに楽しみました。
May 5, 2010
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自分の好きな、監督ティム・バートン、音楽ダニー・エルフマン+ジョニー・デップの世界です。109シネマズ川崎でデジタルIMAX 3D字幕版を鑑賞。IMAX用の3Dメガネは玉が大きくてXPAND用の3Dメガネよりも見やすいです。レイトショーの時間帯でしたが(料金は通常料金)、満席でチケットは売り切れてました。もうすぐ20歳のアリスはパーティーの参加者全員が見守る中で貴族の坊ちゃんヘイミッシュに求婚されるが、その場を逃げ出してしまう。そしてウサギを追いかけて穴に落ち、ある部屋に落ちてしまう。アリスが縮む薬と大きくなるお菓子を使ってその部屋を出ると、そこにはアンダーランドという不思議な世界が広がっていた。ウサギたちは預言の書にあるアンダーランドの救世主・アリスを連れてきたつもりだったが、芋虫・アブソレムはアリスを見て「ほとんどアリスではない」と言う。皆から「違うアリスだ」と責め立てられたアリスは、これが夢の中の出来事だと納得しようとする。そのとき、アンダーランドを支配する独裁者・赤の女王が放った軍勢と怪物・バンダースナッチがアリスたちを襲う。追手を逃れたアリスはチェシャ猫に三月ウサギと帽子屋マッド・ハッターたちのお茶会に案内される。アリスを見たマッド・ハッターは「君だね。一目でわかる。」と言って目を輝かせた。お茶会に現われた追手をごまかし、白の女王のもとに向かったアリスとマッド・ハッターだったが、途中でマッド・ハッターが女王の手下に捕まってしまった。アリスはマッド・ハッターを助けるために赤の女王の城へと向かう。 どこかダークなワンダーランドの不思議世界が楽しめます。エルフマンの音楽が大好きな自分としては、音楽も満足です。当然、サントラは買いました。 ストーリーの主人公はアリスで、マッド・ハッターはウサギやヤマネたちとともに狂言回しな役割です。マッド・ハッターのどこか変なキャラクター。ジョニー・デップはこういう役がとても似合います。成長した19歳のアリス。想像力が豊かで、現実世界では周囲から浮いた存在。でも大人になったせいか、アンダーランドに来てもこれが夢の出来事と割り切ろうとします。 独裁者の赤の女王。一見アンダーランドを支配しているようですが、実は味方が一人もいないというのはなんというか、哀れです。みんなジャバウォッキーが怖いだけ。頭の大きい女王の取り巻きがみな、付け鼻、付け腹、付け・・・で部位を強調しているというのも。ストーリーそのものは直球で、特にひねりはありません。この世界観で監督がティム・バートンで・・・というと何かを期待してしまいますが、流石に全年齢向きのディズニー映画、毒はありません。素直に楽しみましょう。出てくるキャラクターたちはなかなか面白いし。3Dは不思議世界に合っている感じ。はじめのほうの草むらのチェイスとか、チェシャ猫の浮遊感とか。エンドロールはじめの枠も結構好きです。 印象としては、ワサビ抜きの特上寿司みたいな感じ。これだけで十分美味しいけど、もうひとつ刺激がほしい、みたいな。
May 3, 2010
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いろいろと深いテーマが潜んでいる、一風変わったSF映画です。南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に現われた巨大な宇宙船。南アフリカ政府が派遣した偵察隊が発見したのは、不衛生な宇宙船内で弱りきっていたエイリアンたちであった。エイリアンたちは難民としてエイリアン居住区「第9地区」に住まわせることになった。エイリアンたちが現われて28年後、第9地区はスラムと化し、甲殻類のような外見を持ち言葉も通じない彼らは人々から「エビ」と蔑まれ、近隣住民ともトラブルが発生していた。エイリアン管理事業を請け負っている民間企業MNUはエイリアンたちを都市から離れた第10地区に移すことを決定し、その作業の責任者としてMNUの平凡な社員・ヴィカスが任命される。 ヴィカスは言葉が通じないエイリアンたちに無理やり立ち退き承認のサインをさせて回っていたが、その作業中に謎の液体を浴びてしまう。そして、ヴィカスの体に変化が起こる。MNUのラボで解剖されそうになったヴィカスはラボを脱走し、第9地区に逃げ込む。一方、MNUはヴィカスを捕獲するために傭兵部隊を差し向ける。 虫みたいな宇宙人が難民として飛来するという設定を聞いて、ウルトラマンに登場したバルタン星人を思い出してしまいました。バルタン星人は地球を侵略しようとしてウルトラマンに倒され、宇宙船も破壊されてしまいましたが・・・(確か最初はこうだったと思う。)こちらは侵略はおろか、何もしないで、ただの難民ですが。映画はドキュメンタリータッチで描かれています。 宇宙船で飛来し、地球の技術を越える兵器を持っていながら、指導者がいなくなってしまったようなエイリアンたち。 残っているのは知能の低い下っ端ばかり。いくら好物とはいえ、キャットフードと兵器を交換するとは・・・もっとも兵器は人間には扱えませんが。各所でも言われていますが、ヨハネスブルグが舞台ということもあってアパルトヘイトを思わせるような箇所もあります。 MNUの現場責任者になったヴィカス。悪人ではないのですが、バカです。そしてエイリアン相手には上から目線で嫌な奴という感じです。まぁ、この世界では一般的な感覚なのでしょうが。で、これにMNUの傭兵部隊が輪をかけてます。 エイリアンたちの中でも知能が比較的高いクリストファー。地球脱出のための手段を考えています。受けた印象としては、司令部が壊滅した中で唯一生き残った士官という感じです。生き残りの中では一番階級が高いけど、技術士官なので180万もの兵隊を指揮することはできないといったところか。(始めの方で殺されるクリストファーの仲間は技術者仲間?)で、それ以外は本当に末端の兵隊。指揮官がいないとまとまることもできません。謎のウイルスに感染するヴィカス。ここで受けた仕打ちのせいで、ヴィカスの物の見方に変化が生じます。そして、MNUとエイリアン相手に商売をしているナイジェリア人たちから追われることに。皆、エゴむき出しでやってきます。 そして、最後はエイリアンの銃やパワード・スーツで大暴れ。ここら辺はグロい描写も。(エイリアンが元々グロいですが。)ヴィカスは正真正銘のバカなのか正常な判断力がなくなったのか、行動が支離滅裂なところもありました。この辺も含めてヴィカスに感情移入できない人は多いかも。しかし、たったあれだけの燃料で宇宙船が動くとは・・・実は故障の原因は指令船コンピュータの電池切れとかのレベルか?(となると、あれは燃料じゃなくて細菌を利用した発電機のようなもの?)SFとしても、社会問題を風刺したものとしても観られる、楽しみ方が多様な映画でした。面白かったです。
May 1, 2010
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