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また当シリーズからのスピンアウト企画で、パンローリング社の書籍の扱いがある全国の大きな本屋さんで発売中&好評に付き重版出来(じゅうばんしゅったい)となっている
みきまるの「書籍版」株式投資本オールタイムベスト
及び、その続編で同じく好評を頂いている
みきまるの続「書籍版」株式投資本オールタイムベスト
も改めてよろしくお願い申し上げます。
拙著三作、そろい踏み。
さて私が投資家としての生を受けて今年で20年が経ちました。今日紹介するのは、今までに数千時間以上をかけて読み倒してきた数百冊の投資本の中のまさに至高の「ベスト・オブ・ベスト」です。
今この日記を書いている机から10.5秒以内に手が届くところに全てがある、投資家として「全幅の信頼を寄せている」本たちです。私は資産を失っても、家を失っても、投資家として何度でもやり直せるという絶対の自信があります。でもその時にもしも、この子達が自らの傍にいなかったらそれはもう全然ダメです。つまり この記事は、私の投資家としての頭の中の全て ものの見方・考え方の全て
ということです。
そして同時にこの記事は、 私の投資家としての 「ある意味での集大成」 とも言える内容でもあります。このベスト105には私がどのような投資家であり、何を大切にしているのか、そしてどういうことを考えて毎日を戦っているのか、の全てが表出していると思っています。
全部読めば実力UP間違いなし、まさに「永久保存版」
絶対の自信を持って皆様に贈る渾身の日記となります。
前置きが長くなりました。 それでは早速始めましょう。
1~100位
なお未読の方は「持てる筆力の全てを尽くした」完全燃焼の上記のベスト100を先に御覧下さい。
101位
天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(エドワード・ソープ著、ダイヤモンド社、2019年)
ソープが運営していたヘッジファンドであるPNPは1969~1988年の20年間で、S&P500株価指数が+10.2%の成績だったのに対して、19.1%(無限責任パートナーの報酬差引前の数値)、15.1%(有限責任パートナーの受け取ったネット・リターン)と圧倒的な成績を収めました。
また単年度の成績でもマイナスになったこともありませんでした。この圧倒的な成績こそが、インデックス投資家の理論的支柱となっている効率的市場仮説が間違っていることを鮮やかに示していますね。
1. 総論
2. 皮肉屋たちに愛される一冊
3. いいアイディアはないしょに
4. 常に最悪に備える
5. 効率的市場仮説などハナから信じていない
お勧め
6. アクティブ投資家にとっての光り輝く北極星
7. どうしたら市場をやっつけられるのか?
お勧め
102位 とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法 (チャーリー・ティエン著、パンローリング、2018年)
本書は中国人物理学者で、バリュー投資家御用達サイトであるグルフォーカス・ドットコムの主催者であるチャーリー・ティエンが書いたものです。グルフォーカス・ドットコムでは著名投資家のポートフォリオや過去のパフォーマンスを見る事が出来るので私もたまにお邪魔しています。
1. 総論
2. ディープバリュー投資とその問題点
お勧め
3. バリュートラップ
103位 投資家が大切にしたいたった3つの疑問 (ケン・フィッシャー著、パンローリング、2011年)
著者のケン・フィッシャーは「キ○ガイと紙一重の天才」なので、この本の中には「ちょっと何言ってるのか良く分からないなあ。」とか「それは独断と思い込みが余りにも強過ぎる。さすがに違うんじゃないかなあ。」と感じる部分もたくさんあります。
端的に言うと、「石ころの中に、ダイヤの原石がゴロゴロと無造作にいくつか混じっている」という印象の一冊です。初心者の方だと石とダイヤの原石の区別が非常に付きにくいと思うので、上級者向きと言えるかと思います。
ただ総合的に見れば、鬼才ケン・フィッシャーの魅力が存分に発揮された快作です。そして投資に関する深い考察と眩いばかりのヒントに溢れた最高の一冊ですね。
1. 総論
2. みんなが見ていない方向を凝視し続ける
3. 変幻自在な株式市場で泳ぎ続けるには、オポチューニスティックスタイルしかない
4. たくさん間違いも犯しなさい
5. PSRはなぜ力を失ったのか?
お勧め
6. バフェットは、究極のオポチューニスティックスタイル
7. 1918年に流行したスペイン風邪の時、株式市場はどう動いたのか?
お勧め
8. 株式市場は、過酷で振れ幅の大きな世界
9. 株式市場は悪材料に対する驚異的な回復力を持っている
104位 トレーダーの心理学 (アリ・キエフ著、パンローリング、2006年)
原題の Hedge Fund Masters が示す通り、この本はキエフがコーチングを行ってきた超一流のヘッジファンドマネジャーたちとの「濃密な会話集」です。世界で最も成功している凄腕たちとの臨場感あふれる対話・実際のケーススタディの宝庫であり、とても定価2800円(税別)で本屋さんで表立って売って良いとは思えない、貴重な「情報の正倉院」です。
キエフに与えられた「世界ナンバーワンの投資精神科医」の称号は伊達ではありません。私は読んでいて、心が高揚し、打ち震え、興奮で頬っぺたがリンゴみたいに真っ赤になる場面がたくさんたくさんありました。
胸が震える、最高の、ほんとは誰にも紹介したくなかった、私の宝物
ですね。
1. 総論
2. 腕が良くてもけっして偉大なトレーダーになれない人がいるのはなぜだろう
3. 「ゾーン」で戦うことが必要
4. アリ・キエフの考えるトップトレーダーの条件
5. 君の脳の中にはコンピューターが入っていて、理性以上の計算をしてくれる
お勧め
6. 「良いアイデア」は生命線と言えるくらいに大切なもの
お勧め
7. 企業IRに電話をすることの危険性
8. 投資家人生最大のピンチを救ってくれた、キエフの「鋼鉄の言葉」
お勧め
9. 負けトレードは損切りして、勝ちトレードには乗り続けなければならない
お勧め
10. 悲惨な感情にも時間制限がある
11. 陶酔感に気を付けろ
12. やめることに意味はない
お勧め
13. ポートフォリオは定期的に見直し、別の人にも見てもらうと良い
14. 柔軟性と言うのは、マスタートレーダーが持つ非常に重要な特質
15. 燃えかすのような銘柄を理由もなく保有していることは、破綻への処方箋
お勧め
16. 自分のセクターを良く知る
105位 順張りスイングトレードの極意 (荻窪禅著、彩流社、2020年)
本書の最大の価値は、難しい専門用語を一切使わずに、「投資の暗黙知」をびっくりするくらいにさらけ出して親切に教えてくれていることです。株式投資は純粋な科学ではなくアート・芸術的側面が強くあるゲームであり、「言語化しにくい」コツや秘密がたくさんある世界なのですが、彼はそれらのいくつかを解体して初心者にも分かるように明示してくれています。
総評としては、日本人著者が書いた投資本としては「歴代TOP10」に入るくらいの傑作と言って良いと思います。
1. 総論
2. 人は見かけによる
お勧め
3. 永遠に通用する手法などはない
4. 超上級者はほぼ全員、オポチューニスティックスタイルで戦っている
5. 「簡単な銘柄」は自分に合った銘柄
6. 急成長するトレーダーがもつ5つの共通点
7. 順張りの極意は「上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ。」
8. ボラティリティブレイクアウトが起こったら「頭の切り替え」をすることが大切
お勧め
9. 順張りと逆張りではどちらが良い投資手法なのか?
お勧め
以上、みきまるの優待バリュー株日誌特別編、株式投資本オールタイムベスト105のまとめでした。
2024年6月の抱負。 Jun 1, 2024
2024年5月のまとめ。 May 31, 2024
ついに。 May 19, 2024