投資逍遥

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2005/06/04
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カテゴリ: 読書
この本は、1999年に「本の旅人」誌上に連載されたものです。
著者の阿刀田高は、昭和10年、東京生まれの作家です。

この本を読もうとしたのは、古事記について知りたかったからです。
私自身は、古事記の内容についての知識はほとんどなかったのですが、今回この本と他に数冊の本を読んだところ、なかなか面白い読み物であると思いました。
今日と明日の2日間にわたり、古事記の事を書いてみます。

古事記は、712年に成立した、日本文学史上もっとも古い作品です。
第40代天武天皇が編纂を思いつき、第43代元明天皇の時代にやっと完成したとされています。
もう少し詳しく書くと、上中下の全三巻から成り立っており、上巻(かみつまき)は神の時代、中巻(なかつまき)は神と人の時代、下巻(しもつまき)は人の時代のことが書かれています。
そして著者は、稗田阿礼と太安萬侶です。
稗田阿礼が語り、それを太安萬侶が聴きとって漢字で書いたということです。

以下は、面白かった箇所についての感想文です。

まずは、天石屋戸(あめのいわやと)です。
天照大御神は、乱暴な弟のことを嘆き悲しみ、天岩屋に引きこもります。
しかし、外のにぎやかさが気になり、また、「あなたよりすてきな神様がいらしたからよ」との言葉につられ、わずかに戸を開けると、そこには鏡に映る自分の姿。
それを、私よりすてきな神様と勘違いしてしまう。
・・・神様と現代の私たちはずいぶんと似ており、親近感がわいてきます。

次は、海幸彦と山幸彦です。
兄である海幸彦の大事な釣針を、弟である山幸彦が失くしてしまったことから、浦島太郎的な物語が展開するのですが、これもまた面白かったです。








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Last updated  2005/06/04 06:11:01 PM
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