全35件 (35件中 1-35件目)
1
ヤクルトが2010年のドラフト1位候補に、早くも早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)をリストアップした。ヤクルトは小田スカウト部長ら4人態勢で視察した。すでにソフトバンク王前監督がラブコールを送るなど、来年3年生になる斎藤争奪戦は、にわかに活気を帯びてきた。斎藤の大学2年間の成長について、小田スカウト部長は「投球がさらにうまくなった。スピードもリーグ戦中は140キロ中盤が出ている」と話す。この日はヤクルト以外にも、各球団20人以上のスカウトが集まった。(日刊スポーツ)もう2年後のドラフトの話題か?早稲田大・斎藤佑樹(2年、早稲田実)が1位候補にリストアップされるのは当然だろう。ただ「1位候補」という言葉がクセモノ。あくまで「候補」であって、いざドラフトになって変更なんてことはざらにあることだ。ネタ枯れのこの時期、何も書くことがない新聞記者が強引にヤクルトのスカウトに言わせたことなのかも知れないが・・・。2010年のドラフトは、ボクが知っているだけでも「豊作の年」になる。斎藤の他にも、現在の大学2年生には優秀な選手が多い。■早稲田大・大石達也(福岡大大濠高)・・・投げれば三振を奪う、「奪三振率19.1」の男■早稲田大・福井優也(済美)・・・2年前のドラフトで読売を蹴った甲子園優勝投手■早稲田大・原寛伸(桐蔭学園高)・・・これまでも、これからも早稲田大の4番打者■早稲田大・宇高幸治(今治西高)・・・早稲田大の主軸を担う打者、パンチ力が魅力■法政大・加賀美希昇(桐蔭学園高)・・・久々に見る本格右腕。150km台の直球が武器■慶應義塾大・青山寛史(関西学院高)・・・関学出身で身体つきからアメフトの選手と思った■立教大・仁平昌人(日大鶴ケ丘高)・・・故障で今シーズンを棒に振った立教のエース■東洋大・乾真大(東洋大姫路高)・・・いまや日本代表チームの常連投手■國學院大・村松伸哉(光星学院高)・・・昨年日米野球のMVP、今年は2年目のジンクス? などなど、ざっと思いつくだけでもスゴイ投手がずらり。他に、社会人に進む現大学4年の選手たちや、現・高校1年の選手などもドラフト戦線に加わることになる。斎藤佑樹に限らず、2年後のドラフトは楽しみなのだ。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.30
コメント(0)
グラウンドでの「悔し涙」は高校野球だけのものであって、大学野球とは無縁なものだと、ボクは思っていた。せいぜいボクが記憶していたのは、2007年の全日本大学野球選手権2回戦(6月14日)で早稲田大に敗れ号泣する九州国際大・松山竜平(現・広島カープ)の姿ぐらい。他にはあまり記憶にはなかったけれど、この秋のリーグ戦を観戦していたら、大学野球にも悔し涙がいくつもあることを知った。-------------------------------------------------------------------------まず法政大・加賀美希昇(2年、桐蔭学園高)が延長14回を投げながらも、金光興二監督に途中交代を告げられて、悔し涙を流した試合があった。(このことは今年10月16日のブログに書いた)。そして、今年10月19日の明治大vs早稲田大2回戦にも、悔し涙のシーンがあったことを、ネットの録画中継を見て知った。涙の主(?)は早稲田大のエースナンバー「11」を背負う須田幸太(4年、土浦湖北高)。それはこの試合は6回表に起きた。明大 000 000 000 000 =0 早大 000 000 000 000 =05回まで明治大打線を被安打3、奪三振2、与四死球1、自責点0に抑えていた須田幸太。この6回は先頭打者の1番・小林雄斗(4年、新田高)に四球を与える。続く2番・山口将司(2年、春日部共栄高)をレフトフライに打ち取ったものの、次打者・3番の荒木郁也(2年、日大三高)が打席に向かう時、早稲田大の應武篤良監督がベンチを飛び出した。前の打席で須田はこの荒木に二塁打を打たれている。優勝を争う明治大を相手にどうしても負けられない早稲田、いかに好投していた須田であっても慎重を期する場面ではあった。應武監督、マウンド付近でエースのプライドをくみ取ったように、笑顔を作って須田にゆっくり言葉を選びながら語りかける。話の内容は、須田の好投を十分に認めていることと、勝利のためには投手を交代する必要があること(たぶんそういったことだったと思う)。平静を装ってウンウンと頷きながら話を聞いていた須田。だが交代で登場した大前佑輔(3年、社高)にボールを渡すとき、目から涙が溢れだした。ベンチまで右腕で顔を隠しながら駆けて行く姿が印象的だった須田幸太。本当なら「名実」ともに早稲田のエースとしての活躍を約束された存在だった、少なくとも2年前までは。なのに斉藤佑樹(2年、早稲田実)が入学したことで最もワリを喰ってしまった。昨年2007年の春季リーグの開幕投手を斎藤に奪われて以降は、エースナンバーは「実」を伴わない「名」だけのものだった。ボクはそんな背景を忖度してしまうため、この時の須田の涙には複雑な思いが去来してしまったのだ。この試合が、結局須田にとって大学生活最後の先発登板となった。次に登板したのは11月2日の対慶應義塾大2回戦。ただこの時は、大敗が決まった6回からのもの。それ以降、明治神宮大会も含めて須田がマウンドに立つことは二度となかった。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.29
コメント(2)
◇今日の時事ニュース◇・裁判員制度スタート。最高裁が28日、全国30万人の候補者に通知書を発送・石川遼、史上最年少(17歳)かつプロ1年目にして賞金1億円突破が確実に。・メジャー挑戦を表明していた田澤純一(新日本石油ENEOS)はレッドソックスへ 阪神から3位指名を受けた早稲田大・上本博紀(広陵高)のことを、先日このブログに書いた。すると、加賀美に感動さんから、上本の足の速さについて、つぎのようなコメントをいただいた。「(上本)今シーズン対明大戦で9回裏一死1・2塁で野村のワイルドピッチで2塁から一気にホームへ突っ込んだが間一髪でアウトになりました。私は3塁側ベンチ上辺りで見ていましたが、3塁を回ってからホームまでの間、アッというまでした。微妙な判定でしたが、試合の流れでアウトだったような感じですかね。多分スローでみたら野村のタッチよりも早くホームに手が届いていたと思います。(判定に不服を言ってるのでは有りませんが)」このコメントで、ボクは上本の走塁に興味がわき、さっそくそのシーンをネット(録画中継)で確認することにした。------------------------------------------------------------------------明治大vs早稲田大2回戦(2008年10月19日)明大 000 000 000 000 =0 早大 000 000 000 000 =0この試合、結局延長12回引き分けで終わるのだけど、加賀美に感動さんが教えてくれたシーンは9回裏の、次のような場面で起きた。この回先頭の1番・上本は、高校の後輩でもある明治大・野村祐輔(1年、広陵高)から四球を選び出塁する。送りバントで二進後、3番・松本啓二朗(横浜1位指名、千葉経大付高)も四球で出塁。早稲田大、無死一・二塁の一打サヨナラのチャンスをつかんだ。打席に入ったのは、調子を落とし気味だった4番・原寛信(2年、桐蔭学園高)。前日の試合ではスタメンで出場したものの、2三振を喫し途中でベンチに下がっていた。野村は原に対し、変化球と直球を交互に投げ分け、原はファールで粘る。カウントは2-2、そして野村が投げた7球目に、そのシーンが起きた。球種は(たぶん)スライダー。外に大きく外れた球がホームベース前で落ちる。明治大捕手の中野大地(4年、拓大紅陵高)が横にはじいた球は、三塁ベンチ前に転々とした。それを見た上本、迷うことなく三塁を蹴って加速しながら一気に本塁へ突っ込む。ボクが驚いたのは足の速さもさることながら、果敢にホームベースにタッチを試みる上本の気迫とワザだ。上本の姿を見て、実況のアナ氏は「上本が宙を飛んだ」と言った。まさにそのとおりで、本塁突入時のプレーはヘッドスライディングなんて平凡な表現で済ませるものではなかった。上本の身体が宙に浮き、本塁を目がけて頭からすっ飛んでいたのだ。高いセンスの持ち主ゆえ、カバーに入った野村のタッチを交わす目的もあったろう。ただ、足が速すぎて勢いあまって「宙を飛んだ」ように見えなくもない。わずかな差で判定は「アウト」。結果はそうであっても、今春の早慶1回戦(2008年6月1日)で見せたホームスチールと並ぶ、上本の高い野球センスを見せつけるプレーだった。加賀美に感動さん、情報をありがとうございました。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.29
コメント(2)
いま、テレビ番組『バーステイ』(TBS系)を見ていた。今日のテーマは楽天・田中将大(駒大苫小牧高)。今年一年の映像とインタビューを交え、進化途上にある田中を映していた。特に北京五輪で相手打者に立ち向かう姿は、弱冠19歳なのに堂々としたもの。スタンドで応援していたお父さんは、「野球をやっている時は、自分の息子じゃないみたいだ。ただただ立派だと思う」と、感極まったような表情でインタビューに答えていた。ボクは五輪のマウンドに立つ田中の映像を見て、同じ19歳のある投手を思い出していた。その投手とは、増渕竜義(現・ヤクルト、鷲宮高)のこと。同じ年齢の田中将大や斎藤佑樹(現・早稲田大、早稲田実)に対し、増渕の対抗心は相当に強いことを、これまで多くの報道でボクは知っていた。だから今年8月、五輪のマウンドに立つ田中の姿が、増渕の目にはどのように映っていたのか、そのことがあらためて気にかかった。「いつか自分も世界の舞台に立ちたい・・・」たぶんそう思ったはずだ。増渕、田中や斎藤に対抗心を燃やす理由がいくつか考えられる。まずひとつは、全国制覇を経験した2人に対し、増渕は甲子園の出場経験すらないこと。一昨年の埼玉県大会決勝では浦和学院高に敗れ、高校時代に「全国区」の人気投手になれるチャンスを逸してしまった。 そして中学生時代の注目度も、前述の2人とは違っていた。中学時代から高校球界の注目を集めた彼らと比べれば、増渕はまるで無名に近い投手に過ぎなかった。 書籍『公立魂 鷲宮高校野球部の挑戦』(田尻賢誉著、日刊スポーツ出版社刊)には、こんなエピソードが記されている。中学卒業時、増渕は県内の名門・浦和学院高の練習を見てビビッてしまった。「(自分の実力が)高校で通用すると思っていなかったので、浦学にいってもつぶれるだけと思いました」(増渕談)そして、中学の監督が進めるまま鷲宮高に入学することになったのだが、上体と腕の力だけで投げるノーコンピッチャーが、この鷲宮高で進化を始めたのだ。その進化の様子は、夜も遅いのでまた後日ということで・・・-----------------------------------------------------------------------みぢえさん、加賀美に感動さん、Kimiさんコメントありがとうございました。私からの返事は、明日あらためて書かせていただきます。 すいません。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.27
コメント(2)
◇今日の時事ニュース◇・今年の上場企業倒産件数は30件にのぼり、戦後最多の記録となる・松井秀喜のWBC参加はない。ヤンキース・キャッシュマンGMが断言・若槻千夏、アメブロ『マーボー豆腐は飲み物です。』を再開。出身地:グラビア界の東武東上線! 中日新聞(11月10日付)より。中日のエース・川上憲伸投手の目指す先は、米国・大リーグ。ドラゴンズを支えてきたエースのメジャー流出が濃厚だ。大リーグへのあこがれは強く、思いは8年以上も胸に秘めてきた。川上の評価について、ある大リーグ球団のスカウトは「去年の黒田ほどの契約(3年総額約38億円)は望めないだろう。中4日で投げることへの不安が大きい。ただ、先発4、5番手なら中4日とは限らず、中5日、中6日で投げることもある。お金があり、先発の4、5番手を探してるチームならある程度の年俸を払うのではないか」と、推測する。超ビッグまではいかなくても、大型契約を用意する球団は出てきそうだ。----------------------------------------------------------------------------ま、親会社の中日新聞が書いているのだから、間違いなくメジャーに行くのだろうなぁ。話は変わるけど・・・そもそも川上憲伸(徳島商高-明治大)という男は読売ファンだったことを恥ずかしながら、ボクは初めて知った。そのことを記事にした今日付けの日刊ゲンダイには、次のような裏話が紹介されていた。「川上、明治大時代には読売に入団したい希望が強かったが、明治大のOBたちがそれを許さなかった。当時、中日監督は明治大OBの星野仙一氏。ウルサ方のOBたちは、川上に中日逆指名を熱心に薦めた。もし従わない場合には、野球部のOB会から川上を除名することも辞さず、と迫った」らしい。そんな過去をもつ川上。今回のFA宣言を機に、念願の読売への移籍を考えたかもしれないが、今季の読売にFA宣言の選手を獲得する意思はない。川上、来春は泣く泣く海を渡ることになるのだろうか?----------------------------------------------------------------------------川上憲伸のエピソード。 (1)明治大時代のこと 4年時には主将兼エースとして活躍、大学通算28勝をあげた。大学3年時の1996年秋季リーグでは、明治大の全勝優勝に貢献し、東京六大学リーグの奪三振に関連する個人記録も残している。■通算奪三振 311個(歴代11位) ※1位は現・ホークスの和田毅(早稲田大)の476402個■シーズン奪三振 84個(歴代7位)また、96年秋と97年春には2季連続でベストナイン【投手部門】にも選出された。ただ川上にとって苦い思い出もあるこのブログ(2007年9月4日付)より下記に引用。大学野球の「退場」というか「乱闘」で思い出すのは、97年10月14日。東京六大学リーグの明治大-立教大4回戦。たかがタッチプレーがきっかけになり、アマ史上最悪といわれる大乱闘に発展した。明治の選手5人が立教の選手に集団で暴行を加え、終いにはパトカーまで出動する事件になってしまった。このことにより、明治大の野球部部長と総監督が引責辞任。暴行した5選手は、そのシーズンの謹慎処分を受けた。その当時の明治大・主将は川上憲伸(現・中日)。ベンチには、下級生の現横浜・木塚敦志(浦和学院高)もいた。(2)徳島商高時代のこと93年夏の甲子園に4番・エースとして出場し、準々決勝までコマを進めたものの、土肥義弘のいた春日部共栄高にスコア4-11で大敗した。※土肥義弘。つい先日、横浜から戦力外通告を受けた。現在は西武が獲得を検討中とか。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.26
コメント(4)
◇今日の時事ニュース◇・米政府、損失肩代わりも。シティに1.9兆円を追加注入。金融危機を鎮める狙い・英政府、景気対策のため消費税引下げ。財政悪化改善のため高所得者は引上げへ・北朝鮮、12月から開城観光・鉄道輸送を中断。政策変更を求めるため韓国に通告---------------------------------------------------------------------------読売からドラフト1位で指名を受け入団した大田泰示(東海大相模高)。実は、阪神から同じドラフトで3位指名を受けた上本博紀(広陵高-早稲田大)と同じ中学軟式チームの出身だったことを、今日付けの日刊ゲンダイを読んでボクは初めて知った。毎年この時期恒例の『ドラフト注目選手の家庭の事情』の記事がそれ。小学6年生ですでに身長が170cmを超える大型選手だった大田泰示。中学入学後に入団したのは、広島・福山で約30年前に結成された松永ヤンキース。全国優勝の実績もある軟式中学野球の名門チームで、OBには阪神から3位指名を受けた早稲田大・上本博紀がいた。福永ヤンキースの柳生豊晴監督は、当時の大田の思い出を語った。「大田が中学2年のときです。高知遠征に出かけ、明徳義塾中と交流戦をやった。その時、大田が左中間に本塁打を放った。打球は校舎を守るネットを越え、その後方にある3階建ての校舎の屋根を直撃した。硬式球ならいざ知らず、軟式のボールであれだけの飛距離は過去にも見たことがありませんでした。今でもチームでは、『伝説の140m弾』と語り草になっています」(日刊ゲンダイ)明徳義塾高のグラウンドは甲子園球場と同じ両翼96m、中堅120m。中学のグラウンドはそれよりひとまわり小さいというものの、上記のような打球は、やはり常軌を逸したものと言えるだろう。ボクが偶然今夏の北神奈川大会・決勝で見た大田が、まるで高校野球に一人だけ器の大きな(プロ野球選手のような)選手が交じっているように見えたのは、当たり前だったのかもしれない。------------------------------------------------------------------------その試合を見ていて、ボクは大田以上に目を奪われた選手がいる。それは3番・大田の次に打席に立つ4番・角晃多のことだ。チャンスではことごとく打順が回り、いずれも凡打を繰り返していて、身体全体で悔しさを表していたっけ。幸いにも、今秋のドラフトでは育成枠で指名を受けプロ入りを果たした。以前、ちょっと冴えない印象があった「育成枠」。だけど今は違う。先人たちの活躍でマイナスイメージはほとんどなくなっている。ぜひドラ1の大田を超えるだけの成長見せてほしいものだ。ボクは大田より角を応援したいなぁ 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.25
コメント(4)
◇今日の時事ニュース◇・世界金融損失550兆円の試算、みずほ証券。リーマン・ブラザーズ破綻が影響・民主(小沢一郎代表)、経済対策法案提出へ。解散しない麻生太郎首相を批判・厚生省元次官連続襲撃事件、出頭の男を逮捕。動機は不可解のまま---------------------------------------------------------------------第35回社会人野球日本選手権大会の決勝が23日、京セラドームであり、トヨタがJR東海を4-2で破り、史上2チーム目の大会連覇を達成した。 トヨタは2点を追う八回、代打の保良と広瀬が敵失と右前打で出塁。2死一、三塁から、田中が起死回生の3ランを左翼席に打ち込んだ。九回には、川端がスクイズを決めだめを押した。先発の大谷は要所を締め、2失点で完投した。(毎日新聞)田中とは、田中幸長(宇和島東高-早稲田大)のこと。昨年は早稲田大の主将かつ4番を打つ主砲でもあった。この試合はルーキーながら指名打者で4番を務めたものの、それまでの打席は直球にも変化球にも合わず2三振を喫していた。代打が送られそうな気配もあったが、逆転3ランを放ちトヨタの優勝に大きく貢献。今大会の打撃賞を獲得した。(授賞理由)全5試合4番で出場。決勝では逆転3点本塁打を放つなど、計5打点と新人離れした勝負強さを示した。トヨタ・山中繁監督「8回にすごいドラマが待っていた。田中はまさかの一発だった」 勝利投手は大谷智久(報徳学園高-早稲田大)。優勝投手となり、今大会のMVPを獲得した。(授賞理由)主戦右腕として4試合に登板。9安打2失点で抑えた決勝を含む3試合で完投した。早稲田大OBの2人がトヨタ優勝に大きく貢献したようだ---------------------------------------------------------------------8回、田中幸長に逆転3ランを浴びたものの、今大会の敢闘賞を獲得したのは、30歳になるJR東海・川野慎也(宮崎・鵬翔高)。(授賞理由)3試合に先発。計23回3分の1を投げ、防御率0・77と安定感を見せた。 川野慎也。1996年のセンバツでエースとして甲子園に出場した。1回戦の智弁和歌山高戦では好投を見せたものの、スコア0-3で敗退した。この時の智弁和歌山、後にプロ入りする選手が多数いた。エースの高塚信幸(元・近鉄)、喜多隆志(元・ロッテ、慶應義塾大)、中谷仁(現・楽天)ら。そして川野。高校卒業後は神戸製鋼所に進んだが、2002年に神戸製鋼所の休部に伴い、JR東海に移籍。やっと栄冠をつかんだ苦労人である。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.24
コメント(5)
◇今日の時事ニュース◇・ホンダ、小型車も減産。金融危機による個人消費の冷え込みがメーカーも直撃 ・大阪地検特捜部、音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者を詐欺罪で起訴・元厚生省次官宅連続襲撃事件、犯人と名乗るさいたま市在住の男が警視庁に出頭 (この男が真犯人だろうか、ちょいと疑問ではある)------------------------------------------------------------------- いま、社会人野球日本選手権が京セラドームで開催されてるらしい。メジャー注目の日本石油ENEOS・田澤純一(横浜商大付高)やホンダの長野久義(筑陽学園高-日本大)らの活躍が話題になっている。この大会のメンバー表を見ていたら、田澤や長野ほどの知名度はないものの、懐かしい東京六大学リーグOBたちの名前を見つけることができた。(といっても、そんなに旧い話ではないのだけれど)例えば、こんな選手たちだ。(1)トヨタ自動車・大谷智久(報徳学園高-早稲田大)「このチームは宮本のチームだから、最後は宮本に」早稲田大時代は「2番手投手」的な存在だった。当時のエースは現・日本ハムの宮本賢(関西高)。2人が4年生だった2006年秋のリーグ戦、優勝を決定する試合に大谷の美談がある。この試合で先発したのは大谷。序盤で味方打線が大量点を奪う一方、大谷は8回まで法政打線を0点に抑えており、そのまま最後まで投げ切って、最後は大谷が胴上げ投手になるだろうと思ってボクは試合を見ていた。ところが、9回。大谷は應武篤良監督に直訴する。「このチームは宮本のチームだから、最後は宮本に」その提案を了承した應武監督は、最終回に宮本を登板させて見事に優勝を収めた。優勝を決めた直後、たしか應武監督も宮本も感激の涙を流していたっけ(2)日立製作所・平野貴志(桐蔭学園高-法政大)「明治の選手たちは『空気読めよ~』と思ったでしょうけど」昨年、法政大のエースはこの平野だった。秋のシーズン、法政大は早々に優勝戦線から脱落し、早稲田大と慶應義塾大が優勝を争い、明治大もギリギリで優勝戦線に踏みとどまっている中で、平野は明治打線から完投勝利を挙げた。その頃、あまり調子の上がらなかった平野だったから、「優勝に関係のない法政は意地を張らずに、素直に明治に勝ち点を譲ってくれ。そして早・慶・明の三つ巴の争いにして、東京六大学を盛り上げることに協力してくれよ」と、きっと明治の選手たちは思っているでしょうね。冒頭の発言は、そういう意味で勝利インタビューの際にクチをついて出た言葉だった。(3)JR東日本東北・佐藤翔(秋田高-慶應義塾大)「私は納得のいく結果が出せずにチームに迷惑をかけている状態だ。正直、リーグ戦が開幕するにあたり、自信のない自分がいた」上記の言葉は、佐藤自身が慶應大時代にブログに書いた一文(2007年9月21日)。大学入学後、早い頃から慶應大の4番を務め、2006年秋に行われた「東京六大学選抜vsヤクルト」戦では、堂々と六大学選抜の4番に座るほどのパワーに自信を持つ打者だった。ところが4年生の秋になって急激に調子が落ち、チームの4番どころかスタメン落ちも経験する頃に、このブログが書かれていた。大学最後のシーズンは最悪の状態のまま終えたため、ボクは佐藤のことが何となく気になっていたが、いまJR東日本東北では4番を打っているようだ。同じ東北出身者としても、まだまだボクはキミを応援するぞ 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.22
コメント(0)
ロッテは21日、ドラフト2位で指名したホンダの長野久義外野手に対し、24日に埼玉県狭山市内で指名あいさつを行うと発表した。ドラフト会議当日の10月30日夜、バレンタイン監督らがあいさつに訪れたが、巨人入団を希望していた長野は「気持ちの整理がつかない」として同席しなかった。長野はその後、「(社会人の)日本選手権が終わってから話を聞きたい」と話し、態度を軟化させていた。(時事)「長野」「態度を軟化させていた」という記事に、思わずボクは反応してしまったなぜなら2年前も同じ表現があったから。--------------------------------------------------------------------------以下、「あま野球日記」(2006年12月12日)より引用↓「一昨日、アジア大会から帰国した長野久義を、4巡目で強行指名した日本ハムの山田SDが挨拶のため訪ねた。後見人としてだろうか、日大の鈴木博識監督も同席した。一時は「日ハムが一番嫌いなチーム」などと鈴木監督の一人芝居が先行し、事態はとんでもない方向に傾いた。が、次第に長野の態度が軟化したと言われ、ひょっとしたらこの場で一気に「合意か?」という憶測も流れていた。ところが---。最初に山田SDは自信をもって、長野に問うた。「あなたはプロ野球で野球をやりたいのか、巨人で野球をやりたいのか」。この質問をぶつける以上、返答は「巨人でなく日本ハム」との手応えが日ハム側にあったに違いない。でも、長野が即座に返した答えは逆だった。「巨人で野球をやりたいです」?????????? どうやら長野と日ハム、修復しがたい関係に陥ったようだ。----------------------------------------------------------------------------あれから2年を経た今年のドラフト前も、巨人入りを熱望していた長野久義(現・ホンダ、筑陽学園-日本大)。だが指名があったのは読売でなく、ロッテ。さっそくロッテ・バレンタイン監督が挨拶に出向いたものの、面会を拒否していた。長野、24日のロッテとの面談では、どう回答するのだろう?たぶん「OK」と返事するのだろうなぁ。選手としての賞味期間だってあるんだろうし・・・。万一、日ハムの時と同様に拒否したら、「プロ野球で野球をやりたいのか、巨人で野球をやりたいのか、さもなければ『とりまき』のために野球をやりたいのか?」なんて某新聞に書かれてしまうだろうな、きっと。長野久義。大学3年の時に外野手に転向。その後4年になってから才能が開花した。春秋連続で東都大学リーグの首位打者を獲得、もとより強肩、俊足ぶりには定評があったため、一気にプロ注目の選手となった。だが、自分の成績は見事だったものの、主将を務めたチームは秋のリーグで1部の最下位に沈み、入替戦でも専修大(2部優勝)に敗れたため、2部に転落した苦い経験がある。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.21
コメント(2)
今日の神宮大会<大学の部>決勝、東洋大vs東北福祉大。◇東洋大 3 - 2 東北福祉大◇ 福祉大 010 000 001 =2東洋大 100 020 00X =3昨日の準決勝、東北福祉大vs早稲田大の結果と同様、小さなミスが勝敗を分けた。東洋大、5回の攻撃のこと。走者を2人置いて、小島脩平(3年、桐生第一高)が放った飛球をセンターが目測を誤って後逸。2人の走者が生還し、決勝点を挙げた。東洋大は藤岡貴裕(1年、桐生第一高)-鹿沼圭佑(2年、桐生第一高)のリレーで、東北福祉大打線を2点に抑え優勝した。-------------------------------------------------------全国レベルの戦いともなると緊迫した試合が多くなり、小さなミスが命取りになる。昨日の早稲田大のミスもそうだった。今日は東北福祉大にミスが飛び出して、優勝を逃してしまった。ポイントは5回裏、東洋大が攻撃の時。ラッキーな2本の安打で一死一・三塁のチャンスを迎えた東洋大、1番・小島脩平が放った打球はセンターへ。東北福祉大のセンター・佐藤勇治(4年、専大北上高)は、身体の正面をホームベース方向に向けたままゆっくり後退した。佐藤の姿をビデオで見る限り、平凡なセンターフライに見えた。だが同じ姿勢のまま佐藤のバックするスピードは加速し、最後には懸命に後ろに差し出した左手のグラブの先をすり抜けてグラウンドに落ちた。いわゆる「バンザイ」と呼ばれるプレーだ。小島は三塁に駆け込み(記録は三塁打)、2人の走者は一挙に生還して勝利を決定づけた。----------------------------------------------------------------■お気づきの方もいると思うけど、東洋大の桐生第一高OBトリオが今日の決勝で大活躍した。小島はもちろん、藤岡貴裕や鹿沼圭佑も相手打線に10安打を浴びながらも要所を締めてチームを優勝に導いた。藤岡と鹿沼、高校時代の2006年センバツで一緒に甲子園に出場している。鹿沼はエースナンバー「1」をつけ、藤岡は「11」をつけた控え投手。初戦(2回戦)は佐賀商高を6-5で破ったものの、3回戦で東洋大姫路高と対戦し2-5で敗退。甲子園から姿を消した。この3回戦の試合、東洋大姫路高の2番手で登場したのが乾真大(2年)。そして初回に先制本塁打を放ったのが林崎遼(2年)。いずれも今や東洋大で藤岡や鹿沼とチームメイトになっている間柄である。 ■一方、東北福祉大の敗戦投手は桑鶴雄太(2年、光星学院高)。何度も同じことを書いてしまって恐縮なんだけど、桑鶴の高校時代のチームメイトには現・読売の坂本勇人や現・國學院大の村松伸哉(2年)がいた。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.19
コメント(2)
今日の神宮大会<大学の部>準決勝、早稲田大vs東北福祉大。東北福祉大の先発・中根佑二(1年、仙台育英高)、6回途中から救援したエース・森山一茂(2年、大分・楊志館高)がともに好投。一方の早稲田大も先発したエース・斎藤佑樹(2年、早稲田実)、9回から救援した大石達也(2年、福岡大大濠高)が負けずに力投。延長10回までもつれた試合は、神宮球場に吹く「風」を味方につけた東北福祉大が勝利した。試合の経過と結果は、前の日記をどうぞ。■東北福祉大の先発・中根佑二。5回0/3、81球を投げて、早稲田打線を被安打1に抑えた。仙台育英高時代は佐藤由規(現・ヤクルト)の控え投手として甲子園に出場した。中根、佐藤との関係はリトルリーグ時代にまで遡ることができ、仙台東リトルでは一緒に世界優勝を果たした経験をもつ。また、現・横浜コーチの中根仁氏(東北高-法政大-近鉄など)の「いとこ」でもあるらしい。■同じく東北福祉大の高橋平(3年、埼玉栄高)。延長10回裏、風に助けられたラッキーな二塁打を放ち、サヨナラ勝利の立役者となった。レフトの守備でも、10回表のピンチに細山田武史(横浜入団予定、鹿児島城西高)のレフトへの痛烈なライナーを地面ギリギリで捕球する好プレーを見せた。この高橋、埼玉栄高時代は埼玉高校球史に残る名勝負に出場していた(らしい)。それは2005年夏の埼玉県大会決勝戦のこと。---------------------------------------------------------------------↓ 「あま野球日記」バックナンバーより一部を引用。<決勝>2005年7月29日(金)県営大宮球場春共栄 001 000 004 = 5 埼玉栄 001 100 200 = 4 【投手】春共栄 難波-今井埼玉栄 木村■9回表二死満塁、スコアは4-1で埼玉栄高がリード。打者を2ストライクまで追い込んだ木村。甲子園出場まで、「あと1球」に迫っていた。が、その時、木村にとって悪夢が起きた。打席に立つ4番・鶴岡賢二郎(現・日体大)が2ストライクから、右越えに適時三塁打を放ち一挙に同点。続く5番・射手矢大輔(現・共栄大)も適時二塁打を放ち、あっ!という間の逆転劇。土壇場になって甲子園のキップを手にしたのは、埼玉栄ではなく春日部共栄だった。埼玉栄にとっては、まさに「天国から地獄」。地獄に落ちるまでに要した時間は、たったの数分だった。----------------------------------------------------------------------※埼玉栄高の木村とは、現・西武の木村文和のこと。明日の決勝、高橋のいる東北福祉大が対戦する東洋大にも埼玉・浦和学院高や春日部共栄高のOBが多くいるため、埼玉高校野球ファンにとっては楽しみな一戦になるだろう。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.18
コメント(0)
夜7時を過ぎて、一層に強風が吹く神宮球場。結局、この風が東北福祉大に勝利をもたらした。延長10回裏、東北福祉大の攻撃。早稲田大のマウンドは、9回から斉藤佑樹(2年、早稲田実)を救援した大石達也(2年、福岡大大濠高)。前の回の9回には3者三振に打ち取り、普段どおり快調な投球を見せていたが、10回の先頭打者・4番の高橋には風が味方した。高橋がちょこんとバットに当てた打球は、三塁への平凡なファールフライに見えたが、強風がグングンと二塁方向へ押し戻し、ショート・松永が差し出したグラブをすり抜けてグラウンドに落ちた。打った高橋は悠々と二塁へ(記録は二塁打)。続く5番・井上は三振を喫したものの、その間にワイルドピッチで走者は三塁へ進塁。一死三塁で6番・舟田。大石のキレのある速球でカウント2-1と追い込んだ4球目、ついに勝負が決まった。福祉大、だれも予想しなかったスクイズを敢行してサヨナラ勝ち。延長10回までもつれた試合だったが、「風」とカウント2-1からの「奇襲」で東北福祉大が勝利した。<東北福祉大 1X-0 早稲田大> 早稲田 000 000 000 0 =0福祉大 000 000 000 1X=1明日の決勝戦は、東洋大vs東北福祉大の組み合わせとなった。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.18
コメント(2)
ラグビーは不思議なスポーツだ。今朝の新聞を見て、あらためてそう思った。昨日行われた関東大学対抗戦、明治大が帝京大に敗れ6位が決定したらしい。明治大、これで24季ぶりに全国大学選手権の出場権を逃した。ラインアウトなどのセットプレーでミスが頻発したことも敗因らしいが、後半20分過ぎから集中力が切れ、足が止まったことも大きな理由。ラグビーというスポーツ、それまで接戦でも、後半20分以降に強いチームと弱いチームの差が露骨なまでに表れる。その逆はありえないスポーツなのだ。-------------------------------------------------------------------------さて野球のこと。ラグビーの後半20分は、野球の7回あたりと同じだろうか?ラグビーと違い、7回以降に何が起きるかわからないのが野球の魅力。疲れの見えた先発投手をやっととらえる時、抑えに登場する投手を打ち砕く時、そんな終盤に起きる逆転劇がボクには面白い明治大が敗戦した秩父宮ラグビー場のお隣り、神宮球場で行われている明治神宮大会。 この大会のスコアを見ていて、終盤の逆転劇が少ないことに気づいただいたい4回までにリードしているチームが勝利をしている。(下記Kを除く)ふつう「先行逃げ切り」の場合は、投手陣が安定していることが必須だと思うけど、今大会に出場しているチームもそうなのだろうか? 詳しい戦力をボクは知らないけれど・・・。ま、今日の試合は観ていないので何も書きようがないので、ボッーとスコアを見ていて感じたこと。それは、今大会においては序盤にリードを奪ったチームが勝つというジンクスがあること。だとしたら、この大会では序盤にできるだけ得点できる打線が必要であり、序盤に失点を抑える先発投手の配置が大切のように思うのだ※4回終了時点で赤色の線|を引いているので、それを参考に下記のスコアをご覧ください。※青文字のチーム名は勝利したチームです。------------------------------------------------------------------------<大学の部>1回戦 A◇常磐大 3-1 愛知学院大◇愛知大 100 0|00 000 =1常磐大 201 0|00 00X =3B◇東北福祉大 3-0 佛教大◇佛教大 000 0|00 000 =0福祉大 020 0|10 00X =32回戦 C◇東洋大 6-0 近畿大工学部◇近大工 000 0|00 000 =0東洋大 200 3|00 01X =6D◇早稲田大 3-2 福岡大◇福岡大 000 0|02 000 =0早稲田 000 2|00 10X =3E◇立命館大 4-0 常磐大◇ 常磐大 000 0|00 000 =0立命大 002 0|10 10X =4F◇東北福祉大 3-0 創価大◇創価大 000 0|00 000 =0福祉大 200 0|10 01X =3<高校の部>1回戦G◇西条高 2-0 倉敷工高◇倉敷工 000 0|00 000 =0西条高 010 0|00 01X =2H◇鵡川高 11-6 日本文理高◇ 文理高 030 0|00 201 =6鵡川高 052 3|01 00X =112回戦 I◇天理高 9-1 中京大中京高◇天理高 001 7|10 0 =9中京高 001 0|00 0 =1J◇慶應義塾高 4-2 光星学院高◇光星高 001 0|00 010 =2慶應高 022 0|00 00X =4K◇西条高 12-8 清峰高◇西条高 000 0|51 006 =12清峰高 050 0|01 002 =8L◇鵡川高 6-3 国士舘高◇鵡川高 320 0|10 000 =6國士高 000 0|00 102 =3------------------------------------------------------------------------大学と高校の(合計)得失点に大きな開きがあるのも気になりますが、そのことは後日に。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.17
コメント(0)
明治神宮大会、<大学の部>2回戦。 ◇東洋大 6 - 0 近大工学部◇ 近大工 000 000 000 =0東洋大 200 300 01X =6東洋大は初回、2つの四球を足掛かりに適時打と犠飛で2点を先制。試合巧者ぶりを発揮する東洋大は、なおも4回にも四球と3本の安打を絡めて3点を加点。守っては藤岡貴裕(1年、桐生一高)-内山拓哉(1年、浦和学院高)-乾真大(2年、東洋大姫路高)の継投で完封した。----------------------------------------------------------------東洋大は初回、近大工学部・先発の岡村健太(3年、華陵高)をいきなり攻め立てる。制球の定まらない岡村から1番・小島脩平(3年、桐生一高)、2番・瀧本聖也(2年、静岡商高)が連続四球を奪い、いきなりチャンスを迎える。3番・松永隆太(4年、九州学院高)がライナーをセンター前に弾き返し先制。なおも走者二・三塁で4番・十九浦拓哉(4年、八千代松陰高)の犠飛で加点した。4回、さらに東洋大は4本の安打を放ち、この回も3点を奪う。一死後、6番・中倉裕人(4年、PL学園高)が死球で出塁、7番・鈴木大地(1年、桐蔭学園高)が左中間に二塁打を放ち一死二・三塁に。このチャンスに8番・鈴木啓友(4年、愛工大名電高)が内野安打で3点目。続く1番・小島がセンターへきれいなライナーのセンター前安打を放って一挙に2点を加点、スコア5-0として勝負を決めた。-----------------------------------------------------------------------■一方の近大工学部。東洋大の藤岡-内山-乾の3投手から6安打を奪うものの三塁を踏めずに零封。岡村も途中から調子を上げてきただけに、序盤の四球連発に悔いが残る。■東洋大の試合巧者ぶりにボクは注目した。2ストライクに追い込まれてからの粘りがすごい。何度もカっトしてファールに逃れる技が徹底しているように見えた。初回は1イニングだけで相手・岡村投手に37球も放らせた。■ボクが注目する、昨春のリーグ戦で新人王を獲得した内山拓哉。7回から2番手で登板したが、あまりパッとしなかった。2回、打者数8、投球数28球、被安打3、与四死球0、奪三振2、自責点0。 ■内山の高校・大学の先輩でもある清水隆行(浦和学院高-東洋大)は、読売から西武への移籍が決まった。新しい背番号は「4」。「高校・大学時代にお世話になった埼玉にお返ししたい!」(清水の話)1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.16
コメント(0)
明治神宮大会、<高校の部>2回戦。 ◇慶應義塾高 4 - 2 光星学院高◇ 光星学院 001 000 010 =2慶應義塾 022 000 00X =4光星学院高、エース・下沖勇樹(2年、岩手・福岡中)が好投したものの、内野陣の4つのエラーに足を引っ張られ敗退した。慶應高はエース・白村明弘(2年、岐阜・美濃加茂東中)を温存し、背番号「11」をつけた明大貴(1年、富山・新湊南部中)が光星打線を2失点に抑え完投した。----------------------------------------------------------------慶應は2回、140km半ばの直球をズバズバ投げ込む光星のエース・下沖勇樹を捕らえる。この回先頭の4番・植田忠尚(2年、大阪・四条畷学園中)がライトフェンス直撃の二塁打で出塁。一死後、6番・荒川健生(2年、富山・高岡西部中)が投手への強襲安打で、三塁走者の植田が生還し先制。続く7番・春山凌(2年、群馬・伊勢崎四中)がセンター前にライナーの安打を放ち、走者一・三塁にチャンスを広げると、8番・明大貴がスクイズを成功し2点目を挙げた。3回、光星学院が反撃。8番・長尾優樹(2年、大阪・十三中)の平凡なサードゴロが、三塁手の一塁への悪送球で無死二塁のチャンスをつかむ。一死後、1番・多治見幸大(2年、岐阜・双葉中)がライト前に安打で出塁。2番・榎本直樹(2年、和歌山東中)がスクイズを決めて1点を返す。1点差に迫られた慶應。その裏、光星の相次ぐエラーで追加点をもらう。一死後、2番・石黒啓介(2年、愛知・春日井西部中)が放ったゴロを光星・ショートが好捕したものの一塁へ悪送球(一死二塁)。続く3番・渡邊暁眞(2年、神奈川・南希望ヶ丘中)の打球は平凡なファーストゴロだったが、打球が一塁ベースに当たり大きく弾んでライト前に転々(記録は二塁打)。二塁走者の石黒が生還し3点目。4番・植田の平凡なショートゴロを、またも一塁へ悪送球(記録はファーストエラー)。5番・白村がセンターに犠飛を打ち上げ4点目。序盤で試合の流れを決めた。---------------------------------------------------------------------■好投しつつも敗戦投手となった光星学院高・下沖勇樹。max 146キロの直球とスライダー、カーブを駆使して好投。118球、被安打5、奪三振6、与四死球2。内野の相次ぐエラーさえなければ勝ってもおかしくない試合だった。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.16
コメント(2)
東洋大は初回、2つの四球を足掛かりに適時打と犠飛で2点を先制。4回にも四球と3本の安打を絡めて3点を加えた。守っては藤岡-内山-乾の継投で完封した。
2008.11.16
コメント(0)
光星学院、4つの内野エラーが響き敗戦した。エースの下沖はマックス146キロの直球とスライダー、カーブを駆使して好投。118球、被安打5、奪三振6、与四死球2。
2008.11.16
コメント(0)
明治神宮大会、大学の部。<1回戦>■常磐大 3 - 1 愛知学院大■東北福祉大 3 - 0 佛教大 今日は神宮に行こうと思っていた日。でも天候は雨。ホームページには、こう記してあった。11月16日(日)の第1試合は中止と決定しました。第2試合以降は行う予定ですが、天候により判断いたします。さて、どうしようか? 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.16
コメント(0)
今日、明治神宮大会が開幕する。エラそうなことを書いて恐縮ではあるけれど、勝手に「明治神宮大会を予想」してみた。当たるも八卦、当たらぬも・・・まずは、下記の記事をご覧ください-----------------------------------------------------------------(1)対戦カードから見た優勝予想:ほぼ間違いなく優勝は早稲田大! (※勝利予想チームを茶色で記載)ボクは全チームの試合を見ているわけではないが、戦力の充実ぶりからして早稲田大の優位は全く動かないだろうと思っている。1日目 A.常磐大(関東5連盟2位) VS 愛知学院大(北陸・東海3連盟) B.東北福祉大(北海道・東北5連盟) VS 佛教大(関西5連盟2位)2日目 C.近畿大工学部(四国・中国3連盟) VS 東洋大(東都大学連盟) D.早稲田大(東京六大学連盟) VS 福岡大(九州3連盟)3日目 E.立命館大(関西5連盟1位) VS Aの勝者(常磐大) F.創価大(関東5連盟1位) VS Bの勝者(東北福祉大)4日目 G.Cの勝者(東洋大) VS Eの勝者(常磐大) H.Fの勝者(創価大) VS Dの勝者(早稲田大)5日目 I. Gの勝者(東洋大) VS Hの勝者(早稲田大) 優勝予想 : 早稲田大 (2)予想が難しい対戦カード:上記のE.とF.予想が難しいのは、3日目のE.とF.。E.首都大学リーグ・関甲新学生リーグなど強豪がひしめく関東地区大会を 勝ちぬいた「勢い」のある常磐大、相手が立命館大であっても侮れない。F.個人的には東京新大学リーグの試合をここ何年か見ているため、 その優勝校である創価大に期待したい。 特に脇山渉(1年)と花山貴志(3年)の愛工大名電OBコンビが活躍 できるかがカギ! (3)早稲田大の戦い方:打線への期待は? 投手陣がカギを握る!東京六大学リーグ、戦力としては申し分ないはずの打線が心許なかった。チームを支えたのは斎藤佑樹(2年、早稲田実)や大石達也(2年、福岡大大濠高)を中心とした投手陣。この大会も投手がどれだけ踏ん張れるかがカギ。試合は2日目、4日目、5日目という変則スケジュールゆえ、ボクはローテーションをこう予想する!2日目(対福岡大戦)・・・斎藤を先発に、大石、松下建太(3年、明徳義塾高)、 須田幸太(4年、土浦湖北高)らを短いイニングで継投し ウォーミングアップを兼ねて登板する。4日目(対創価大?戦)・・・松下か須田のどちらかが先発し、行けるところまで行く。 もし接戦か不利な展開になったら、惜しげなく斎藤と 大石をつぎ込む。5日目(対東洋大?戦)・・・先発・斎藤、クローザー・大石の「勝利の方程式」で 確実に優勝を獲りに行く。(4)早稲田大に勝つ可能性のあるチームは?:創価大に勝機あり!早稲田大の盤石な投手陣、あえて「穴(あな)」を見つけるとすれば4日目。松下か須田が先発の時、下記の条件が揃えば微かに勝利が見えてくる。(創価大、勝利のための3つの条件)■早稲田大、東京六大学リーグでの平均得点は2.5点、同失点は1.5点 (いずれも東大戦を除く)。決して得点力が高くないため、序盤に3~4点を 奪うことが必要。斎藤、大石が出ない試合なら、3~4得点は難しくない。 (簡単でもないが・・・苦笑) ■エース・大塚豊(3年、創価高)が万全な状態で早稲田大戦に臨み、 失点を2点以内に抑えることが必須。 ■創価大、昨年の全日本選手権では早稲田大にスコア1-10で大敗した。 この試合をボクは神宮で観戦したけれど、試合内容の以前に創価大の 選手たちが神宮独特の雰囲気に飲み込まれているように見えた。 メンタル面での克服も必要条件と思う。(5)東洋大、対早稲田大戦の勝利の可能性:??? ボクは亜細亜大が優勝するものと思っていたが、東洋大が最終週の直接対決で「うっちゃり」勝ちをした。それは見事だったけれど、斎藤-大石の継投は盤石ゆえ、東洋大の勝利は困難に思えるが・・・。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.14
コメント(0)
戦力外通告を受けた選手名が、先日報道されていた。ボクが気になったのは中日・小山良男(横浜高-亜細亜大-JR東日本)。小山、今後は中日のブルペン捕手になるらしい。小山といえば、横浜高時代には松坂大輔(現・レッドソックス)とバッテリーを組み、亜細亜大時代には木佐貫洋(現・読売)の女房役だった。----------------------------------------------------これまでブログに書いた記事から、小山の高校・大学時代を振り返る。横浜高時代。(1)【2007年7月12日】 → ブログはこちら。高校1年の夏、 甲子園のアルプススタンドにいた松坂。隣りに立ち、一緒に横浜高ナインを応援する小山に声をかけた。「3年生になったら、一緒にここ(甲子園)で優勝しような!」と当たり前のように呟やき、再びグラウンドに目をやったという。いきなり声をかけられ、「そんな大それたことを、なぜ平気で言うのだ?」平然とグラウンドを見つめる松坂を見て、小山は不思議に思ったらしい。でも実際に、この2人はバッテリーを組み、2年後の98年春と夏の甲子園を制することになったのだから不思議ではある。※ちなみに、小山や松坂らでさえベンチ入りできなかったのに、同じ1年生で唯一グラウンドに立っていた選手がいた。先日の日本シリーズで日本一に貢献した後藤武敏(現・西武)がその人。亜細亜大時代。(2)【2007年12月7日】 → ブログはこちら。 木佐貫が亜細亜大進学を決心するキッカケに、実は小山の存在があった。高校3年夏に甲子園優勝を決めた直後、亜細亜大進学を決めていた小山。ある日、木佐貫を積極的に歓誘していた亜細亜大のコーチに打ち明けられた。「鹿児島にすげぇピッチャーがいるんだ。こいつは松坂以上かもしれんぞ。木佐貫という名前なんだが、そんなヤツの球を受けてみたいと思わないか?」小山、面識がまるでないのに、さっそく木佐貫の自宅に電話をした。「オレ、亜細亜大に決めているからさ。一緒に頑張ろうぜ」受話器を握り締めたまま、木佐貫は大感激する「甲子園で優勝した捕手・小山から直々の誘いがあるなんて・・・」翌日には学校で、小山から電話があったことを友人たちに自慢して回ったという。(3)【2008年6月30日】 → ブログはこちら。小山、意外なエピソードがある、それは「松坂のキャッチャー」と呼ばれることを嫌うものの、「(亜細亜大時代の)木佐貫のキャッチャー」と呼ばれることに誇りを感じるのだという。なぜだろう?※小山の気持ちを憶測してみた。「松坂は、小山と出会った時点ですでに完成した投手だった。だから小山自身がどんなに頑張っても、松坂への評価を上回ることはなかった。でも木佐貫は違う。木佐貫を育てるのに小山自身が貢献したという自負もある。だから小山としては、木佐貫に対してのほうが愛着を感じる・・・・」ま、そんなところかな? 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.13
コメント(4)
来春行われる東京マラソン、ボクはエントリーをしていたのですが、残念ながら「落選」というメールが届きました・・・------------------------------------------------- さて、今日も日本シリーズのことから。4日前も書いたけど、MVPを獲得した西武・岸孝之(名取北高-東北学院大)の奪三振率・与四死球率を書いてなかったので、まずはそのことを。<岸、日本シリーズの成績>2戦2勝0敗、イニング数14回2/3、打者数54、投球数238球、被安打8、奪三振16、与四死球2。自責点 0奪三振率 10.3(1試合9イニング当たりの奪三振数)与四死球率 1.3(1試合9イニング当たりの与四死球数)奪三振率、与四死球ともに上出来の数字だ。ちなみに岸の昨年・今年の公式戦通算成績は、次のとおり。奪三振 7.8与四死球率 2.9-----------------------------------------------------一方、敗れた読売。ボクはこのチームに興味はないが、第7戦で坂本勇人(光星学院高)が放った本塁打は素晴らしかった。打った瞬間に本塁打とわかる痛烈な当たりだった。「選手育成がヘタな球団」と巷間(こうかん)囁かれる読売。坂本の存在は「戦力」としてだけでなく、今や球団のブランドイメージ向上にも欠かせない選手になった。坂本の高校時代のチームメイトに村松伸哉という投手がいる。その村松が在籍する國學院大が10日、入替戦で日本大と戦い1部昇格を決めた。 昨年は、1年生なのに春季リーグでいきなり開幕投手を務め、日米大学野球では早稲田大の斎藤佑樹(2年、早稲田実)を押しのけてMVPを獲得するほどの逸材(だった)。 だった、と書いたのは理由がある。 今年(2年生)になってから、いきなり精彩がなくなったのだ。春は何度か登板したものの、ガンガン打たれてK・Oが続き、今秋のシーズンには一度の登板機会さえ与えられなかった。國學院大に注目しつつも、村松の出番がなかった優勝にボクはイマイチ喜べないでいる。故障だろうか、登板しない理由は今ひとつわからないけれど、ぜひ読売・坂本勇人の活躍を励みにして、来年こそは復活してもらいたいものだ。きっと昨年は、村松伸哉の活躍が坂本への刺激になったのだろうから。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.12
コメント(0)
昨日、日本一を決めた西武ライオンズ。<陰のMVP>は片岡易之(宇都宮学園高-東京ガス)だ。片岡、持ち味のアグレッシブなプレーは、8回表の攻撃に如何なく発揮された。スコア1-2、1点を追う西武の攻撃。先頭打者で登場した片岡、読売・越智大祐(新田高-早稲田大)から死球を受けたものの、痛がるどころか逆にガッツポーズ。勇んで一塁に出塁した。そしてあろうことか、次打者の一球目にすかさず二盗に成功。1点負けている終盤に盗塁するなど、常識では考えられない。(成功だからよかったものの、一か八かのただの博打ちだったともいえると思う)送りバントで三進後には、中島裕之(伊丹北高)のボテボテの三ゴロで躊躇すことなくホームを狙って生還。西武、この回無安打ながら片岡の足だけで、同点に追いついた。(この直後に平尾博嗣が決勝適時打を放ち、試合を決めた)この一連のプレー、まさに片岡の真骨頂というべきか。--------------------------------------------------------片岡易之。高校時代のこと。宇都宮学園高時代、2000年夏の甲子園に出場している。1回戦で丸亀高に5-3で勝利するものの、2回戦では松商学園高に4-5で敗退した。この大会、優勝は智弁和歌山高、準優勝は東海大浦安高。たしか浦安、本来はセカンドを守る背番号「4」をつけた浜名翔(?)がマウンドに立って奮闘していた記憶がある。後にプロ入りする選手たちが、この大会に多くいた。現・楽天の一場靖弘(桐生一高)、現・日本ハムの坂元弥太郎(浦和学院高)、現・ヤクルトの畠山和洋(専大北上高)、現・オリックスの香月良太(柳川高)など。あ、そうそう、西武で1・2番を組む栗山巧(育英高)も2年生ながら出場していた。社会人時代のこと。東京ガスの在籍時、ケガが多くて「保幸」(本名)から登録名を「易之」に変えたらしい。チームメイトには、昨日の第7戦に先発した読売・内海哲也(敦賀気比高)がいた。--------------------------------------------------------西武首脳陣のニュース。どうやら黒江透修ヘッドコーチが退任するようだ。日本一を決めた翌日、そのニュースが流れるのは寂しい気もするが、理由は、若手の奔放な野球を推進する渡辺久信監督と、厳しい管理を目指す黒江さんの意見が衝突していたらしい。物怖じしない積極的なプレーを見せる片岡と、辞任する黒江さん。同じチームながら、2人の立ち位置は対極にいるように見える。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.10
コメント(0)
日本シリーズ、西武vs読売の7回戦。昨日の6回戦で全4打点をたたきだすなど、ノリに乗っている西武・平尾博嗣(大宮東高)が今日も決めた。8回表、2-2の同点に追いつき、なおも走者一・二塁のチャンスに平尾が登場。読売の3番手・越智大祐(新田高-早稲田大)が苦し紛れのように投げ込んだフォークを、巧くセンター前に弾き返す適時打を放った。-------------------------------------------------------- 先日、パ・リーグの優勝を決めた祝賀会で、平尾は母校の名を盛んに叫んでいた。「大宮東高! 大宮東高、バンザイ!」平尾の高校時代をあまりご存じない人が多いと思うので、今日はそのへんのことを。平尾博嗣。大宮東高時代、今からは想像できないけれど通算68本塁打を放つスラッガーだった。1992年(2年生時)夏、埼玉県大会では1試合3本塁打を放つ離れ業も演じている。93年春はセンバツで甲子園に出場した。打順は1番、ポジションはショート、しかも主将。あっという間に決勝まで勝ち進み、上宮高に×(敗戦)だったものの、準優勝となる成果を収めた。(甲子園での戦績)2回戦は本塁打を放ち、崇徳高を相手に5-3で○(勝利)。3回戦は浜松商高を相手に5-4でサヨナラ○。準々決勝は長崎日大高に5-2で○した。準決勝は国士舘高に4-3で○。平尾は同点で迎えた9回表、二塁打で出塁。送りバントで三進後、パスボールで生還し決勝点を挙げ、決勝進出を決めた。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.09
コメント(0)
久しぶりにプロ野球をテレビで観た。日本シリーズ第6戦、西武vs読売は4回途中から救援した西武・岸孝之(名取北高-東北学院大)の投球が見ていて、痛快に思った。岸の投げるカーブやストレートがぐいぐいと曲がっていた。特に9回、木村拓也(宮崎南高)を空振り三振に仕留めたカーブの曲がりは大きかった。岸孝之のエピソード。(1)プロ入団後のこと。<2007年>11勝7敗、156回2/3、奪三振数142、与四死球数55、自責点59。<2008年>12勝4敗、168回1/3、奪三振数138、与四死球数48、自責点64。<通算成績>23勝11敗、325回、奪三振数280、与四死球数103、自責点123。※今このブログで勝手に流行っている(1)「奪三振率」と(2)「与四死球率」は次のとおり。(1)奪三振率 7.8 奪三振数(280)×9回÷投球回数(325)(2)与四死球率 2.9 与四死球数(103)×9回÷投球回数(325)※1試合(9イニング)あたりの奪三振数を示す奪三振率7.8という数字は思ったほど高くない。また与四死球率2.9。ちなみに今季の東京六大学リーグの与四死球率No.1投手、斎藤佑樹(2年、早稲田実)は2.2。ま、比較できるわけではないけれど。(2)東北学院大時代のこと。2年前の2006年春、東北学院大4年の時に仙台六大学リーグで34連覇中の東北福祉大を下し、18年ぶりのリーグ優勝に貢献。最優秀選手、ベストナイン(投手)にも選ばれた。全日本大学選手権では初戦で九州東海大に敗れたものの、そのピッチングが評価され日米大学選手権、世界大学選手権の日本代表にも選ばれた。大学通算成績23勝11敗。(3)名取北高時代のこと。名取北高という無名校にいた岸、東北学院大に入学した経緯にはちょっとしたエピソードがある。それは高校3年の夏、宮城県大会1回戦。相手は多賀城高。実はこの多賀城高の選手に東北学院大・菅井徳雄監督の息子さんが出場していた。せめて息子の最後の試合は応援に行こうと考えた菅井監督。球場に足を運んだところ目に映ったのは、息子のチームを5回ながらノーヒット・ノーランに抑える名取北高の岸という投手。菅井さん、この時初めて岸を知り素早い行動を起こした。試合終了後、躊躇なくその足で名取北高を訪ねて岸に言った。「スポーツ推薦でぜひ東北学院大へ!」と頼み込んだ。もし、菅井さんが偶然球場に来なかったら、プロ野球選手・岸孝之は生まれていなかったのかもしれない。ちなみに多賀城高戦。死球を1つ与えたため完全試合にはならなかった。その唯一の死球、与えた相手は偶然にも菅井さんの息子さんだったという。※参考:『アマチュア野球 Vol9』(日刊スポーツ出版社刊) 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.08
コメント(2)
今季の東京六大学リーグ、早稲田大・大石達也(2年、福岡大大濠高)について「奪三振率」のことを何度か書いた。観客として野球を観ている立場からすれば、ガンガン直球で三振を奪う投手はとても爽快だ。 防御率の上位9投手(規定回数以上)に限定して(1)「奪三振率」そして(2)「与四死球率」を調べてみた。※与四死球率・・・1試合あたりの与四死球数(1試合=9回換算) → 野球のルールにこういった指標はない。便宜上ボクが作った 造語で、主に制球力の目安になると思う。 計算式=(与四死球数)×9回÷(投球回数)----------------------------------------------------------2つの指標の結果を書く前に、防御率の上位9投手を紹介する。1位 明治大・野村祐輔(1年、広陵高) 0.002位 早稲田大・斎藤佑樹(2年、早稲田実) 0.833位 法政大・加賀美希昇(2年、桐蔭学園高) 1.204位 明治大・岩田慎司(4年、東邦高) 1.225位 立教大・増田健太(2年、静岡市立高) 1.756位 慶應大・相澤宏輔(4年、熊本高) 1.767位 慶應大・中林伸陽(3年、慶應高) 1.828位 立教大・戸村健次(3年、立教新座高) 2.239位 東京大・鈴木優一(3年、西尾高) 3.78-----------------------------------------------------------(1)「奪三振率」(上位3投手)1位 野村祐輔 10.7 2位 加賀美希昇 10.4 3位 岩田慎司 8.3 <コメント1>このブログで注目する早稲田大の大石達也(2年、福岡大大濠高)は規定回数にたっしていないため除外。ちなみに大石の「奪三振率」は19.1個。 <コメント2>斎藤佑樹は7.5個で5位。少なくとも奪三振に魅力のある投手ではない。<参考>東京六大学リーグ、「奪三振率」の記録保持者は現・ホークスの和田毅(早稲田大、浜田高)のようだ。その通算記録は11.7個とか。ちなみに江川卓氏(法政大、作新学院高)は7.1個。意外に低いかな? とも思うが、大学時代の江川は勝負どころでしか本気で投げなかった・・・という背景も影響している。------------------------------------------------------------ (2)「与四死球率」 (上位3投手)1位 斎藤佑樹 2.2 2位 相澤宏輔 2.33位 加賀美希昇 2.9<コメント1>「奪三振率」で精彩のなかった斎藤、だが制球力の比較なら異彩を放つ。<コメント2>「奪三振率」のトップだった野村祐輔だが、3.4個で5位。<コメント3>2つの指標、どちらにもベスト3までにランクインしたのは加賀美。「球が速くて三振を獲れ、制球も安定している」。それが加賀美の魅力なのだ。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.08
コメント(0)
一昨日、このブログに「斎藤佑樹、これまで戦うことのなかった早稲田打線を相手に投球したら打たれたろうか?」と書いたところ、いかに斎藤佑樹(2年、早稲田実)であっても「たぶん打たれたかもしれない!?」という主旨のコメントをもらった。斎藤には申し訳ないけれど、ボクも同感だ。例えば松本啓二朗(横浜入団予定、千葉経大付高)だったら、フルスイングで強烈な打球を打たれてしまうように思う。そして、調子のいい時の上本博紀(阪神入団予定、広陵高)なら、ジャストミートで右中間あたりに弾き返されてしまうのではなかろうか。---------------------------------------------------------さて今日の本題は東京大・鈴木優一(3年、愛知・西尾高)のこと。早大打線を相手にせずラッキー(?)な部分がある斎藤佑樹に対し、鈴木優一は東大打線を相手にできないアンラッキーな投手ということができる。今季、鈴木優一の成績。12試合、2勝6敗、打者数368、イニング数83回1/3、被安打85、与四死球43、奪三振27、自責点35、防御率3.78。防御率の成績は9位。12試合に登板し83回1/3を投げた実績は他の上位投手中、「登板試合数」「イニング数」などで断トツの第1位だった。言いかえれば、鈴木ほど酷使された投手は他チームいないということだ。1シーズン2勝だって歴代の東大投手陣では、きっと稀有な記録に違いない。もし鈴木、東大打線を相手に投げていたら、防御率3.78をどこまで下げることができたろう? ボクはふとそう思い、ある計算を試みた。それは、今季の防御率上位にランキングされた9人の投手の実績から東大戦の記録のみ(投球回数、自責点)を削除して、あらためて防御率を算出してみたのだ。計算してみると、あ~ら不思議斎藤佑樹をはじめ多くの投手が東大戦の戦績を計算しようがしまいがさほど変化がなかったのに、2人の投手だけ防御率が約1点も上昇してしまったのだ。■5位だった立教大・増田健太(2年、静岡市立高)が 1.75 → 2.71(+0.96)■6位だった慶應義塾大・相澤宏輔(4年、熊本高)が 1.76 → 2.67(+0.91)「東大打線を相手に投げると、防御率が約1点良くなる???」 仮りに鈴木優一が東大打線を相手に登板すれば、防御率は3.78 → 2.78前後になる可能性があったといえるかもしれない。 だとすれば、前述した増田や相澤らとほぼ同等の投手といえる?(理屈が相当に強引なことは自覚しているけれど・・・) 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.07
コメント(6)
昨日に続き、「ボクが注目した投手」の第3回目は、早稲田大・大石達也(2年、福岡大大濠高)のこと。早稲田大2季ぶりの優勝をもたらした最大の功労者は斎藤佑樹(2年、早稲田実)に違いない。斎藤の投球術は、大学野球界において群を抜いている。ただ、プロ入りを前提として両者を比較すると、大石達也のほうに分があるのじゃなかろうか。ボクにはそう思える。直球の威力は申し分ないし、将来の伸びシロも大きいはずだし。「柔」の斎藤佑樹、「剛」の大石達也。ま、そんなところだ。先日このブログで大石達也の「奪三振率」のことを書いた。たしか大石、今季の数字は19.1だった。※奪三振率=1試合(9イニング)を投げたとして、1試合あたりの奪三振数を換算した指標。これだけでもスゴイのはわかるけど、ボクは別の指標からも大石を調べてみたい。それは今季において、(1)対戦した全打者から三振を奪った比率は?(2)アウトにした打者中、三振を奪った比率は?ということ。計算を始める前に、あらためて大石の成績を整理してみた。試合数8、イニング数16、球数236、打者数54、被安打4、奪三振34、与四死球1、自責点0。(1)対戦した全打者から三振を奪った比率は⇒(奪三振数)34÷(打者数)54=63.0%(2)アウトを獲った打者中、三振を奪った比率は⇒(奪三振数)34÷(奪アウト数)48=70.8%上記のような指標が野球界にあるのだろうか。もしあるなら、この指標を何と呼ぶのだろう?とまれ、全打者の6割強から三振を奪い、アウトに獲った全打者の7割強から三振を奪う記録なんて、過去にあったのだろうか。ちなみに同じ条件で斎藤佑樹の数字を計算してみた。(1)同 22.2%(2)同 27.7%そして今季、防御率0.00で話題になった明治大・野村祐輔(1年、広陵高)の数字も調査。(1)同 31.5%(2)同 39.4%大石のようなクローザー型の投手と、斎藤や野村のような先発完投型の投手を一緒に比較するのは無理があることはボクも了解している。でも、大石の数字は驚異的と思いませんか? 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.06
コメント(2)
今季の東京六大学リーグ、斎藤佑樹(2年、早稲田実)に続き注目した投手の2人目は法政大・加賀美希昇(2年、桐蔭学園高)。≪今季通算の成績≫投手十傑(防御率)では第3位。9試合、3勝2敗、67回1/3、被安打52、与四死球22、奪三振78、自責点9、防御率1.20。この加賀美の特徴は、直球が速いのに制球力も高いこと。MAX150km台の直球をフツーに投げることが最大の武器。相手打者をその直球で空振りに仕留めることができる。また、70イニング弱を投げているにもかかわらず、与四死球「22」という数字は、高い制球力を如実に物語っている。これまでの法政大の歴史から見ると、伝統的に飄々としたポーカーフェイス型の投手が多かったように思う。だが、 珍しく加賀美は喜怒哀楽をダイレクトに表すタイプの異なる投手だ。そんな性格などを含め、次のような印象深い場面を見たことで、ボクは一気に加賀美の応援団になった。そのボクにとって印象深いできごとは2つあった。(1)法政大vs早稲田大4回戦(10月12日)で延長14回まで一人で投げ抜いたものの、ついに1失点を喫して涙を流しながらベンチに下がる場面。(2)そしてもうひとつは、同じ試合で早稲田大の4番・原寛信(2年、桐蔭学園高)に真っ向勝負を挑み続けたその姿だ。この2人は高校時代のチームメイトだったこともあり、ライバル意識も強くあったのだろう。加賀美の投球は素晴らしかった。この試合で、加賀美は原と6回にわたり対戦した。 特にボクは、その6回目の真っ向勝負が気に入った。0-0の同点のまま迎えた延長13回表、早稲田大の攻撃。前の打席で真ん中高めに148kmのボール球にバットを出して空振り三振を喫した原が6回目打席に立った。やんちゃ坊主風の、あどけない表情がまだ残る加賀美だが、この時ばかりは緊張感たっぷりの様子。この時まで190球を投げていたものの、それでもガンガン直球で押しまくった)1球目 146kmの直球を投げて原のバットが空を切る2球目 同じく146kmの直球でファール3球目 またも投げた直球(142km)に原のバットは空を切り、三球三振に仕留めたのだ。原からすれば、直球-直球ときた後の3球目は、外角に外れるスライダーと読んでいたかもしれない。そんな中で、加賀美は真っ正直に三球三振を狙いに行って、直球を放り込んだのだ。空振り三振を喫し、バットをグラウンドに叩きつけて悔しがる原。一方の加賀美は、その瞬間に後しろを振り向いて大きなガッツポーズをしてみせた。この場面、今季の実戦を通して得た加賀美の真骨頂だったのかもしれない1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.05
コメント(6)
斎藤佑樹、昨日の対慶應義塾大3回戦で勝ち投手になり今季8勝目、通算18勝目を挙げた。各種報道では、2年生秋の終了時点でこの勝利数は江川卓氏(作新学院高-法政大-読売)以来だと、斎藤を称賛する記事が目につく。勝ち星数は、現時点でたしかに江川に近い数字を残している。ただ江川の場合は大学生の時から、いずれプロ球界に行ってからも十分に通用するといった評価が前提にあった。斎藤佑樹(2年、早稲田実)はちょっと江川とは事情が異なるとボクには思える。報道では書かれていないけれど、斎藤を称える時、その前提には「大学球界では」という前提がくっついているように思えるのだ。だれも書いていないけれど、シロウト目で見た斎藤佑樹評をあえて書いてみたい。以下、「斎藤佑樹への3つの心配事」。(1)斎藤本人が認めているように、直球にあまり威力がない。大学入学以降、安定感が着実に増しているようにボクには見えるけど、武器となっているのは落ちる変化球なのだ。クレバーな頭脳と相まって安定感が増しているけれど、この投球術がプロでも通用するかというと、相当に未知数でしかないとボクには思えてしまう。直球のことで言うと、例えばこれまで戦うことのなかった早稲田打線を相手に、直球主体の投球したらどうだったろう。まず間違いなく松本啓二朗(横浜入団予定、千葉経大付高)には力で強い打球を打ち返されてしまうはず。そして上本博紀(阪神入団予定、広陵高)にはジャストミートで右中間に弾き返されてしまうのではなかろうか。(2)来季以降、これまで以上に斎藤が酷使されることは間違いない。そんな使い方をされて、疲弊してしまうことだってあるかも知れない。そこで故障などすれば、野球人生を台無しにする可能性だってある。酷使され続ける中、これまで通り変化球を操って勝ちに行くのか、負けてもいいから積極的に直球を実戦で試していくのか。その判断を迫られる時期が早々にやってくるはずだ。それが斎藤にとって、とても重要なことのようにボクには思える。(3)2年後のドラフト。よほどのことがない限り、どこぞのプロ球団から指名を受けることは間違いない。ただ心配なのは、斎藤を誘うプロ球団らのオトナの事情が斎藤周辺に渦巻きそうなこと。クレバーな投手だから、難なく乗り切りるだろうとも思うのだが・・・ 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.04
コメント(4)
1勝1敗で迎えた早慶3回戦、早稲田大がスコア4-1で勝利。すべてのチームから勝ち点を挙げ、完全優勝を決めた。<3回戦、11月3日>早大 001 000 012 =4慶大 000 001 000 =1早稲田大、3回に2番・細山田武史(4年、鹿児島城西高)の左中間を破る適時打。8回には4番・原寛信(2年、桐蔭学園高)のセンター前の適時打で2点を挙げた。そして2-1の接戦で迎えた9回表、ついに早稲田がトドメを刺す。刺客となったのは7番・泉尚徳(4年、国士舘高)。走者を一塁に置いて、127kmのスライダーをすくいあげた打球がライトスタンドに突き刺さった。一塁をまわったところで小さくガッツポーズをする泉。慶應大・相澤宏輔(4年、熊本高)はマウンドに座り込んだまま。3回戦までもつれたこのカードの勝敗が決した瞬間だった。泉尚徳。2年ほど前までは主にファーストを守っていたが、原寛信が入部したことでそのポジションを弾き出されてしまった。その後、しばらく泉の名をスタメンで見ることはなかったが、気がついたらレフトにポジションに活躍の場を得ていた。早稲田にはスーパーエリートの選手が多いため、泉の存在は地味めではある。でも、勝負強いバッティングや気合いの入った守備を見せる選手なのだ。※余談だけど、泉の母校・国士舘高が秋季東京都大会・決勝で早稲田実を降し優勝。来春のセンバツ出場を確実なものにした。-----------------------------------------------------------早稲田大の先発・斎藤佑樹は7回を投げ勝利投手に。これで通算18勝目を挙げた。また8回から救援した大石達也。打者6人と対戦し4つの三振を奪った。直球主体(今日の最速は149km)でガンガン攻めまくった大石。これで、今季の通算成績は8試合、16イニング、奪三振34、奪三振率は19.1としてシーズンを終えた。来春は、先発完投型の投手として再スタートしたらどうか。そのほうが見ているほうには楽しみではある。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.03
コメント(2)
まだ早慶戦の第3戦が残っているけれど、「勝手に総括!」シリーズ第2弾、 「東京六大学野球を勝手に総括する!」を2回に分けて掲載します。第1回目の今回は【チーム別総括】。今季の得失点と昨季得失点を比較しながら、各チームの戦力を振り返ります。(※数字は11月2日現在のもの)尚、上位5チームは東京大から大量点を奪うケースが多く数字に偏りが出るため、上位5チームについては対東京大戦の得失点を除外して計算した。-----------------------------------------------------------今季の東京六大学リーグ、投手陣の活躍だけが目立った。ただ投手陣が群を抜いて素晴らしかったのか、打撃陣が湿っていたのかはわからないが。各チームをあらためて個別に見ていくと、どのチームも少ない得点を必死に守る投手たちの姿が見えてくる。-----------------------------------------------------------優勝:早稲田大≪得失点≫■1試合あたりの平均得点(以下、平均得点)・・・2.5点(リーグ3位。)■1試合あたりの平均失点(以下、平均失点)・・・1.5点(同1位、以下、順位のみ)※昨日の9失点(対慶應2回戦)がなければ、平均失点は0.9点だった。≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・3.4点(2位)■平均失点・・・1.7点(2位)≪コメント≫■打撃・・・選手層が充実しているにもかかわらず、得点は少なかった。昨季より平均得点が約1点減少している。3番・松本啓二朗(4年、千葉経大付高)と4番・原寛信(2年、桐蔭学園高)の2人が奮闘したものの、1・2番の上本博紀(4年、広陵高)と細山田武史(4年、鹿児島城西高)の打率が2割ソコソコでは得点につながらない。■投手・・・昨日、対慶應義塾大戦の9失点がなければ、1試合平均の失点はなんと0.9点だった。投手陣の安定ぶりは傑出している。今季、早稲田の優勝は投手陣が牽引したもの。エース・斎藤佑樹(2年、早稲田実)と大石達也(2年、福岡大大濠高)が大車輪の活躍を見せた。2位:慶應義塾大≪得失点≫ ■平均得点・・・3.0点(1位)■平均失点・・・2.2点(3位)≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・4.0点(1位)■平均失点・・・2.2点(3位)≪コメント≫■打撃・・・ぱっと見、この戦力で2位は立派だと思う。慶應も早稲田同様、昨季より平均得点が1点減少。昨季の首位打者だった小野寺和也(2年、前橋高)が今季も3割4分前後残す打率を残し、チームの勝利に貢献した。■投手・・・相澤宏輔(4年、熊本高)と中林伸陽(3年、慶應高)の二枚看板が活躍した。相澤は4勝、中林は3勝と慶應の全勝利を2人だけで挙げた。慶應が2位にいるのは、この2人の活躍があってのこと。3位:明治大≪得失点≫■平均得点・・・2.7点(2位)■平均失点・・・1.8点(2位)≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・3.0点(3位)■平均失点・・・1.4点(1位)≪コメント≫ ■打撃・・・規定打席に達した選手の中で、打率3割以上は一人もいない。佐々木大輔(4年、日大三高)や故障から復帰した小道順平(3年、二松学舎大付高)など主軸2人の不振も響いた。■投手・・・野村祐輔(1年、広陵高)と岩田慎司(4年、東邦高)の二枚看板が機能して、どうにかAクラスに収まった。エース・岩田は昨季と比べ調子が落ちたように見えたが、それを野村が見事にカバーした。4位:法政大≪得失点≫■平均得点・・・2.1点(4位)■平均失点・・・2.5点(4位)≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・1.0点(5位)■平均失点・・・4.1点(5位)≪コメント≫■打撃・・・昨季と比べ得点力が低下するチームが多い中、法政だけが上昇した(ま、昨季が悪すぎたのだが)。亀谷信吾(3年、中京大中京高)ら3人が3割前後の打率を残すことができた。だが1番・4番が固定化できず、安定した戦いができなかった。■投手・・・他の上位チームには二枚看板がいるが、法政には「4枚」もいた。逆にそのことが各投手の一人立ちを遅らせたのかもしれない。その中で、加賀美希昇(2年、桐蔭学園高)がどうにか活躍できたが、打線の援護に恵まれることが少なかった。5位:立教大≪得失点≫■平均得点・・・1.6点(5位)■平均失点・・・3.8点(5位)≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・1.3点(4位)■平均失点・・・3.3点(4位)≪コメント≫■打撃・・・打撃十傑に立教の選手は一人もいない。打順も固まらず、クルクル変わった。4番を安定して打てそうな打者が見つからなかった。■投手・・・本来、仁平昌人(2年、日大鶴ケ丘高)と戸村健次(3年、立教新座高)の二枚看板だったはずだが、仁平の故障が響いた。増田健太(2年、静岡市立高)の台頭もあったが、上位に食い込むことはできなかった。6位:東京大≪得失点≫ ■平均得点・・・1.2点■平均失点・・・6.1点≪昨(春)季・得失点≫■平均得点・・・1.4点■平均失点・・・10.4点≪コメント≫■打撃・・・チーム最高打率は岩崎脩平(1年、海城高)の2割2分。この岩崎と、主に5番を打っていた高橋雄康(3年、米沢興譲館高)の勝負強いバッティングが印象に残った。■投手・・・昨季と比べて失点を減らし、かつ今季だけで2勝を挙げた殊勲選手は、完全なエースに成長した鈴木優一(3年、愛知西尾高)。ただ、この鈴木が登板しない日の惨状はいつもと変わらぬ東大のまま。⇒ 次回(第2回)は【選手別総括】です。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.03
コメント(0)
早稲田が1勝を挙げれば優勝が決まる早慶1回戦。斎藤佑樹が先発し7回を投げ、8回からは大石達也が救援。新しくできた斎藤佑-大石の「勝利の方程式」で、早稲田大が2季ぶり41回目のリーグ優勝を決めた。<1回戦、11月1日>早大 000 111 000 =3慶大 000 000 100 =1斎藤佑樹(2年、早稲田実)の成績、7回、被安打7、奪三振6、与四死球0、自責点1。この試合でリーグ通算成績を「17勝」とし、法政大・江川卓氏(74年~77年、作新学院高)以来、通算40勝という大台到達の可能性が出てきた。※江川卓氏の記録は通算47勝(12敗)。ちなみに斎藤佑樹、今季の成績(日刊スポーツより)。8試合、6勝1敗、58イニング、821球、被安打33、奪三振47、与四死球13、失点5、自責点5、そして防御率は0.78。斎藤、今季はより安定した投手に成長したように見える。悪かったのは対法政大1回戦だけだったかな? <2回戦、11月2日(今日)>慶大 012 212 010 =9早大 000 120 000 =3慶應義塾大が意地を見せ、1勝1敗のタイに持ち込んだ。早稲田大は先発・松下建太- 楠田裕介-大前佑輔-福井優也-須田幸太という早稲田大にとっては「裏ローテーション」(でも他チームからすれば夢のような豪華リレー)で、敗れたものの後悔の残らない試合を戦った。-----------------------------------------------------本当はネットで試合を観戦してからブログを書こうと思っていた。だが時間がとれず、とりあえずネット観戦をしないまま、このブログを書いている。気になるのは大石達也(2年、福岡大大濠高)の奪三振率。昨日の成績は、2回を投げ打者6人から4三振を奪ったらしい。これで通算成績は7試合、14イニング、奪三振30。奪三振率を算出する公式は、 「奪三振率=奪三振数×9÷投球回数」だから、今季の大石の奪三振率は、奪三振(30)×9÷投球回数(14)=19.3。------------------------------------------------------さて明日の早慶3回戦。須田幸太(4年、土浦湖北高)の最終先発が最も格好いいと思った。だが今日、すでに3イニングを投げてしまい、早稲田の先発は再び斎藤佑樹で、通算18勝目を目指すのではなかろうか。 ただ斎藤が投げるのは7回まで。8回から大石達也が登板すれば素晴らしい記録が生まれる可能性がある。2イニングを投げ、6三振を奪えば、奪三振率は20の大台に達するのだ。※いったいこの記録が東京六大学史上、どういった位置づけになるのかボクには皆目わからないけれど・・・右肩と右手首を痛め、痛み止めの薬を服用しながら登板する大石、残るのはあと一試合。斎藤に遠慮することなく、ガンガンにアピールしてほしいものだ1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.02
コメント(2)
今日の日本シリーズ第1戦。西武が読売にスコア2-1で先勝した。勝ち投手は、安打1に抑えた涌井秀章(横浜高)。お立ち台では「先輩の後藤さんのおかげ」といった。後藤とは、横浜高の先輩・後藤武敏(横浜高-法政大)のこと。今日の試合は、6番・レフトでスタメン出場し、6回に同点本塁打を放った。後藤武敏。2002年のドラフト、自由枠で西武に入団したものの、これまで、もてる実力を発揮する機会が少なかった。だからオフシーズンになると、「いつトレードに出されるか、そういった不安が常にあった」という。ただ今季は監督も変わり、久しぶりに年間100打席を越え(166打席)、今日の快打に結びついた。この日本シリーズ、後藤の活躍をもっと見てみたい。----------------------------------------------------9回、西武の守備。走者を一塁に置いて、二塁ベース上に飛んだ打球を横っとびでつかんだ片岡易之(宇都宮学園高)のプレーは素晴らしかった。あの打球が抜けていたら、試合の展開はまったく別なものになっていたかもしれない。このプレーが飛び出した直後、ホッと安堵する西武ベンチがテレビに映った。その中には、黒江透修ヘッドコーチの姿もあった。黒江透修。いうまでもなく、読売のV9を支えた一人でもある。ONをはじめ注目度の高い選手が多かったため、地味めの選手ではあったけど、ボクは一番好きな選手だった。守備はショートを守り、今日の片岡のようなプレーだって何度も見せてくれた。背番号は「5」。当時の三遊間を組んだ相手は長嶋茂雄氏だった。三遊間のゴロ、華麗にさばく長嶋のプレーはあまりに有名だった。だが、長嶋が捕球できなかったゴロを深くまで追いかけ、捕球後にすぐさま右足を踏ん張り、一塁に送球した黒江のプレーが話題になることはあまりなかった。せいぜい、一塁の王貞治氏が愚痴った言葉「黒ちゃんの送球はカーブがかかってとりづらい」をマスコミが取り上げたぐらいだったが・・・。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.01
コメント(0)
30日に行われたドラフト。東海大相模高・大田泰示との交渉権は読売が獲得した。クジを引き当てたのは読売・原辰徳監督。大田が中学生のころ、広島・福山で開かれた野球教室に原が講師として参加し、当時中学2年だった大田に目を留め、「いいスイングしてるなあ」と声を掛けたことがあるという。不思議な縁だけど、その日から大田選手にとって、原監督は憧れの人となった。そして、原監督が卒業した東海大相模へ進学を決めるキッカケにもなったという。そんな経緯があったから、今回のドラフトの結果は原監督にも大田にも、メデタシ、メデタシの美談であることに間違いない。ただ、この美談には不可思議なこともある。それは、締切日(15日)ギリギリになって、大田が「プロ志望届」を提出したこと。--------------------------------------------------以前、ボクは大田泰示を一度だけテレビで見たことがある。 それは今夏の北神奈川大会・決勝戦だった。まるで高校野球の試合に、一人だけ器の違う選手が交じって出場しているように見えた。だから、悩むことなくプロ入りを決めるのだろうと思っていたし、ボクをそう思わせる報道だっていろいろあった。なのに実際には、大田は東海大進学とプロ入りを天秤にかけて悩んでいたらしい。プロに行くべきか? 東海大に行くべきか?---------------------------------------------------先日の日刊ゲンダイで面白い記事を読んだ。全国にある東海大の系列高の選手がプロ入り考える時、必ずやらなければならない儀礼があるという。それは、東海大野球部の総帥(現・東海大系列高野球部総監督)である原貢氏にお伺いを立てなければいけないこと。その際、貢氏の回答は2通りある。「プロへ行け」と「上へ来い」。「上」とは、言うまでもなく「東海大進学」という意味だ。(以上、日刊ゲンダイ)ならば、大田への貢氏のご託宣(?)、当初は「上へ!」だったが、締切直前になってそれは「プロへ!」に変わったということだろうか。なぜ?貢氏からすれば、当初は大田を東海大学に進学させて野球部を強化する意図をもっていた。だが、大田本人のプロへの強い希望があってご託宣を変更せざるを得なかったのだろうか?いや、そうではなく、息子・辰徳氏が読売の監督を務めていることと何か関係があるのだろうか? などともボクは考えてしまう。父・貢氏との親子関係があるだけに、事態を一層複雑にさせている。----------------------------------------------------ボクの推測はこうだ。貢氏、大田へのご託宣は当初から「プロへ!」だった。それは辰徳氏を通じて読売グループ首脳との合意ができた上でのこと。ただ、他球団の大田へのアプローチが邪魔なので、「大学進学を希望」と大田に言わせカモフラージュを図っていた。ま、そう考える方が自然だし、誰でも想像していることなんだろう。もし、そうだとしたら・・・一番の問題は、単に大田個人では収まらず、高校生に事実上の「逆指名権」を与えてしまったことにある。過去、ある特定球団の思惑が常に支配してきたドラフト。何度も修正をはかる「正義」も一部にはあったが、今回の件が、またドラフトの改悪をはかる突破口になった可能性がある。来年のドラフト、再び「逆指名権」が採用され、裏金も復活するかもしれない。ボクが期待していた加藤良三・新コミッショナーも、WBC監督問題で「どうしようもない人」とわかっただけに、ドラフト改悪への流れは急速に進むと思われ・・・ 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.01
コメント(0)
東都大学リーグ(1部)、昨日は亜細亜大vs東洋大3回戦が行われ、東洋大が4-0で勝利で優勝を決め、4連覇を達成した。双方1勝1敗、勝ったチームが優勝を決めるこの試合。4年生投手の上野大樹(帝京高)が完封で勝利を決めた。これまで「大器」と呼ばれながらも、「未完」という言葉もセットだった上野。負けたら大学野球を終える大一番の試合でチームを優勝に導き、ついに「未完」を外すことことに成功した。「(春活躍した投手たちが故障中のため)秋は自分一人で投げるつもりで夏場から練習してきた。下級生に借りを作ったまま卒業できないから」(上野、朝日新聞)30日に行われたドラフト。上野大樹はロッテから3位の指名を受けた。ほかにも、この試合に出場していた中で2人の選手に指名があった。上野とバッテリーを組んだ大野奨太(4年、岐阜総合学園高)も日本ハムから1位で指名を受け、こんな抱負を話した。「早くダルビッシュ有の球を受けてみたい!」もうひとりは、亜細亜大の岩本貴裕(4年、広島商高)。既定路線どおり、広島から1位の指名だった。「うれしいです。小さいころから見てきた球団でずーっと応援してきた。前田智選手に弟子入りしたい!」------------------------------------------------------ 東京六大学リーグでは今日から早慶戦が始まる。早稲田大には、ドラフトで指名を受けた選手が3人いる。(打順)1番・セカンドの上本博紀(広陵高) → 阪神3位2番・キャッチャーの細山田武史(鹿児島城西高) → 横浜4位3番・ライトの松本啓二朗(千葉経大付高) → 横浜1位 ドラフトの結果が出てから迎える早慶戦なんて珍しい。彼らのプロ入り後を想像しながら、今日の試合を見るのも面白い。1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング
2008.11.01
コメント(0)
全35件 (35件中 1-35件目)
1


![]()