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2008.11.21
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カテゴリ: 映画/歴史・伝記

「聞えるとも! 私は生きている! 主よ、冒涜を許したまえ・・・でも私は許さない・・・決して!」

歴史大作は、どんなにお金をかけて壮大なスケールのもとに製作されていたとしても、興味がなければ“ブタに真珠”“猫に小判”で片付けられてしまう。
グローバル化が唱えられて久しいが、今一度自国の歴史に目を向けて、先人たちの偉業に心から敬意を表し、感謝すべきではなかろうか。
そして日本史を学ぶ傍らで、世界史にも興味を持つことがあれば、その時こそ英仏百年戦争の長きに渡る歴史をひも解くことをお勧めする。
だが、活字離れで本は億劫だと感じる方、そんな方にこそ「ジャンヌ・ダルク」を観ていただきたい。
人間ジャンヌ・ダルクの波瀾の生涯をダイジェストに描写し、神との在り方、宗教の在り方について問うている。

時は15世紀、イギリスとフランスが長きに渡って争う百年戦争下のフランス片田舎。

神の使者として使わされたと、ジャンヌ・ダルクはシャルル王太子の許しを得て、祖国フランスのために鎧を身に着け、剣を振りかざす。

これにより、シャルル7世としてフランス国王に即位。
一方、ジャンヌを妬む一派が彼女の人気を危惧し、しだいにジャンヌは孤立していくのであった。

それにつけても衝撃的なのは、ジャンヌの目の前で姉のカトリーヌが敵兵に刺し殺され、○○されるシーンだ。
いくら教養のない末端の兵士でも、これほど残虐非道な行為が横行していたとなれば、復讐が復讐を呼び、戦争は苛烈して当然であろう。
さらに、ジャンヌが純潔の処女であることを証明するために、何百人もの目にさらされる中、産婆によって性器に手を入れられ調べられるシーン。
これもあまりに退廃的で、目を覆いたくなってしまった。
しかし、マリー・アントワネットも皇太子を出産の際、やはり多くの人々の目にさらされての出産だったとあるので、当時のフランスではそういう気風があったのかもしれない。
1431年、ルーアンにおいて19歳という若さで火刑に処せられたジャンヌ・ダルクの、太く短い生涯をこの作品からじっくりと味わっていただきたい。

※○○は漢字二文字ですが、楽天の「わいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています」というご指導ご鞭撻により○○といたしました。

1999年公開
【監督】リュック・ベッソン


また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2008.11.21 10:54:23 コメントを書く
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