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2010.07.14
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カテゴリ: 映画/アクション

「・・・赤い服?」
「街は鏡であふれてる。店の窓ガラスや金属・・・後ろの目で見ろ」

時代を代表するハリウッド・スターが主役にキャスティングされていながらも、なぜか冒頭からアジアンな雰囲気に包まれているのが本作である。
それもそのはず、メガホンを取ったのは中国人の監督で、しかもご兄弟である。
舞台がタイのバンコクということもあり、猥雑で混沌とした雰囲気が漂うのは否めないが、その分、一かけらの人情やさり気ない優しさが作品をよりドラマチックに盛り上げている。
スタイリッシュなムードとはかけ離れているが、恐らく作品に求められたのはそういう代物ではなく、一握りの人間らしさとかピュアな精神を表現したかったのではなかろうか。
孤独な暗殺者がバンコクで出会ったつまらないチンピラや、薬局の女性店員とのふれあいの中で変っていくプロセス。
このストーリー展開を視聴者に楽しんでもらいたい。


最後の仕事の依頼に、タイのバンコクでルール通りに4件の暗殺を済ませたら足を洗うつもりであった。
誤算だったのは、現地で運び屋として雇ったチンピラのコンを弟子にしてしまったこと。20100714b

そして、腕を負傷した際に立ち寄った薬局で、耳の不自由な店員フォンと出会ったことであった。

主人公の暗殺者ジョーを演じたのはニコラス・ケイジであるが、いつもながらヒーロー(?)役が似合う役者さんである。
だが同じヒーローでも、不死身のブルース・ウィリスタイプとは全く異質で、人間としての弱さを内包したヒーローなのだ。
いわば、負け犬ゆえに反骨の精神から強くなった的な、より人間臭いイメージがニコラス・ケイジには付きまとう。
そしてそれこそが、彼の甘いマスクに隠された本当の強さとして発揮されるのだ。
そんなニコラス・ケイジが泣く子も黙る暗殺者として登場。
人を人とも思わない冷酷非情の殺人鬼、かと思いきや・・・。
そこにニコラス・ケイジがキャスティングされたことの意味が、隠されているのだ。

2008年(米)、2009年(日)公開 

【出演】ニコラス・ケイジ、チャクリット・ヤムナム

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2010.07.14 08:22:37 コメントを書く
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