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2011.04.13
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カテゴリ: 映画/ホラー

「お前は捜しやすい。衛星システムがあるし、今どき飛ぶ者は少ない。しかもお前は常に仲間を求める。友情を大事にしすぎる」

「バイオハザード」シリーズも、実に息の長い作品だ。
興行的にも成功を収めているということは、つまりそれだけ大衆から支持されていることに他ならない。
ゲーム好きの世代にはたまらない世界観が、そこに広がっているのかもしれない。
そもそも“バイオハザード”とは何なのか?
簡単に言ってしまえば、ものすごく危険で、そこらじゅうに広がり易い危険物、という意味合いだ。
例えば、昨今話題になっている遺伝子組み換え作物などがそれだ。
『サイエンス』誌によれば、遺伝子組み換え作物は、原子力事故と同じ危険性を持つらしいのだ。

余談になってしまったが、とにかく“バイオハザード”というのはそういう危険物で、本作はそれと戦う女戦死の話なのだ。早い話が。

東京の都心の地下に、巨大な要塞を作り上げたアンブレラ社は、尚も健在だった。
元アンブレラ社特殊工作員で、超人的な身体能力を持つアリスは、自身のクローンを引きつれ、地下要塞を破壊する。
その後、アリスはウィルス感染の及んでいない“アルカディア”を目指すものの、そこに人の気配はなかった。
ところが不意にアリスは何者かに襲われる。
捕まえてみると、その人物はなんと(前作で)人類の生存者を率いていた“クレア軍団”のクレア・レッドフィールドであった。
そこでアリスとクレアは、自分たち以外の生存者を求めて、飛行機でロサンゼルスに向かうのだった。
20110413b

“バイオハザード”というとてつもない恐怖が、バーチャルなゲームの世界だけのことなら、いくらゾンビが出現しようと何をしようと、きっとアリスが助けてくれることだろう。
殺されては生き返り、殺されては生き返り・・・それが無機質に繰り返されていく非現実的な世界から、ある日突然、我に返るのだ。
原子力事故という“バイオハザード”と、我々は面と向き合っていかねばならないからだ。
そして、一たび汚染された土壌と海は、容易には元に戻らない。

本作「バイオハザード4」を観終わった時、ああこれが映画の世界で良かった、と思ったのは、吟遊映人だけであろうか?
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2010年公開
【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【出演】ミラ・ジョヴォヴィッチ

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。





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最終更新日  2011.04.13 08:35:32 コメントを書く
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