吟遊映人 【創作室 Y】

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2011.10.13
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「俺のケツとデートさせてやる!」
「いいか、お前など簡単に殺せる。何度お前の部屋に出入りしたと思う? お前は生かしてやってるんだ。少しは俺に感謝しやがれ!!」

自分自身を演じるって、一体どういうことなのだろう?
答えは『マルコヴィッチの穴』を観ていただきたい。
とにかく、ジョン・マルコヴィッチという役者さんの強烈なインパクトに度肝を抜いてしまう。
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屈折した攻撃性を持つキャラクターを演じさせたら、この人の右に出る者はいないだろう。
『ザ・シークレット・サービス』では、往年のスターであるイーストウッドと共演しているが、完全に悪役であるマルコヴィッチの存在感に飲まれてしまっている。
イーストウッドだってかなりクセのあるシークレット・サービスのエージェントという役柄なのに、なんだか物凄くまともに見えてしまうのだから、敵役のマルコヴィッチがいかに強烈なアクの強さを持っているか、その辺りからも推察できる。

では何がおもしろいかと問われれば、悪を体現したようなマルコヴィッチの芸術的とも言える演技だ。
つまり、思わず引き込まれてしまうマルコヴィッチの演技こそこの映画の見どころであろう。
20111013d

シークレット・サービスのエージェントであるフランクは、相棒のアルとともに、大統領の警護を任された。
というのも、大統領の暗殺を企てている、疑わしき人物が浮上したのだ。
その人物はリアリーという素性の知れない男で、演説会場などに何食わぬ顔で出現していた。
度々電話でリアリーからフランク宛に連絡があり、その都度、逆探知を試みるものの、巧みな回路操作で居所がつかめず、やきもきするフランク。
ところがある日、リアリーの指紋から大変なことが判明する。
それはなんと、リアリーは元CIA諜報員で、暗殺を担当していた殺し屋の異名を持つ男だったのだ。
20111013e

主役を演じたクリント・イーストウッドは、可もなく不可もなくと言ったところだ。
というのも、70年代~80年代まで長きに渡ってシリーズ化された『ダーティハリー』シリーズの、一匹狼的刑事役のイメージが固定化し、この作品でもベテランすご腕のシークレット・サービスのエージェントというキャラで活躍しているからだ。(正に、イメージ通り)
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敵役のマルコヴィッチとは、一見、うまく渡り合っているように思われがちだが、完全にマルコヴィッチの主演級悪役に持っていかれている節がある。

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1993年公開
【監督】ウォルフガング・ペーターゼン
【出演】クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2011.10.13 08:45:29 コメントを書く
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