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2014.01.05
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カテゴリ: 映画/アクション
【シャーロック・ホームズ シャドウゲーム】
20140105

「本気で私と戦うつもりなのかね?」
「負けを覚悟しておくんだな」
「忠告しておこう。私を破滅させる気ならば、破滅するのは君だ。君は尊敬に値する。だから生かしておいただけだ」
「私への賛辞のお返しをさせて頂こう。あなたを破滅させられるのなら・・・命など惜しくない!」


2009年公開の『シャーロック・ホームズ』の大ヒット御礼に気を良くしてか、2年後にその続編が公開された。
何でもそうだが、2作目というのはいろんな意味で難しいというジンクスがある。
特に、1作目のウケが良ければ、その分、2作目の期待度は増し、ハードルも高くなるわけだ。
その点、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』は、見事にそのジンクスをクリアしてくれた!
ただし、これを従来のミステリー作品と捉えてはいけない。あくまでアクション映画として楽しむのをおすすめしたい。

私は元々、イギリスのグラナダテレビ製作番組『名探偵シャーロック・ホームズ』を欠かさず見ていたので、ジェレミー・ブレット扮するホームズの大ファンである。
だがそんな私も、ロバート・ダウニー・jrの演じるホームズに、心動かさずにはいられない。
原作からは逸脱した演出だが、情熱的でストレートでいつだって自分に正直なホームズ、というキャラクター。
これはワトソン役のジュード・ロウの、冷静で客観的なキャラクターがいい案配に相乗効果を上げ、納得せずにはいられないゴールデン・コンビネーションに仕上げられている。

ここに登場するモリアーティ教授という人物が、今までにないインテリな敵で、さすがのホームズも覚悟を決めた好敵手なのだ。
言ってみれば、孔明と仲達のような宿命のライバルであるわけだ。(『三国志』吉川英治・著を参考にして下さい)

あらすじはこうだ。
ワトソンは翌日に結婚を控え、ホームズ宅を訪れた。
ホームズの部屋は植物が生い茂り、とんでもない状態にあった。
本来、親友が結婚するとなれば、その前夜は新郎の付添い人が友人を多く誘ってお祝いを催すはずなのだが、ホームズは新郎の付添い人であるにもかかわらず、誰も誘っていなかった。
ふてくされたワトソンは、クラブでカード賭博に興じる。
その間、ホームズはこっそり二階のジプシー占い師のもとへ向かい、ホフマンスタール医師の持っていた手紙を占い師に手渡す。
その手紙の宛名は占い師であるマダム・シムザで、差出人はその兄レネイからであった。

ところがそのシムザやホームズを暗殺するため、何者かが天井に隠れていた。
ホームズは、自分なりの格闘をあれこれイメージし、必殺の技で敵を倒すことを戦法としていた。

いよいよ黒幕であるモリアーティ教授と正式に対面することになったのだ。
というのも、そのころロンドンの各地で連続爆破事件が発生し、人々を恐怖に陥れていた。
実はそれが、世界戦争を起こさせようとする頭の切れる人物の企みであることを、ホームズはすでに知り得ていたのである。
戦争によって、一部の者がばく大な利益を得る。
その首謀者が、モリアーティ教授だったのだ。


だが、推理という一点においては、全く必要がない。犯人(敵)はモリアーティ教授であると、冒頭から告知されるからだ。
では何を楽しめば良いのだろう?
それはズバリ、アクションである。ホームズとワトソンの息の合った演技もさることながら、走る列車内の銃撃シーンなどゾクゾクする。
カメラ・アングルもカッコ良く、技術面でのレベルの高さを感じさせる。
また、意味深なホームズのワトソンに対する微妙な感情表現など、同性愛的なものを漂わせていて、思わず顔がほころぶ。
銃弾の飛び交う中、林の中を無我夢中で走り抜けてゆくシーンも良かった!
この場面は臨場感に溢れ、視聴者も思わずハァハァと息切れしそうな勢いである。

何はともあれ、ロバート・ダウニー・jrとジュード・ロウのキャスティングは、この2作目によって完全に成功したと言っても過言ではない。
二人が、まるで漫才師(?)のようにテンポ良く、息の合った掛け合いを見せてくれる。

「これは一度は見てみる価値があるよ!」と、私は言いたい。
アクション大好きのあなたにおすすめだ。

2011年(米)(英)、2012年(日)公開
【監督】ガイ・リッチー
【出演】ロバート・ダウニー・jr、ジュード・ロウ

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最終更新日  2014.01.05 05:52:47
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