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2014.01.07
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カテゴリ: 教え
明治にかえる
20130107

『私に命をくれたこの美しい地球、

この美しい国、

この楽しい社会、

このわれわれを育ててくれた山、河、

これらに私が何も遺さずには死んでしまいたくない。』


内村鑑三 講和録 「後世への最大遺物」 より。



内村鑑三先生は聴衆に思いの丈をぶつけた。

『一つの何かを遺して往きたい。』

然ればそれは何か。

『誰もが等しく後世に残せるもの、それは勇ましい高尚なる生涯である。』

聴衆は皆、血湧き肉躍ったことであろう。
講和録は現代まで読み継がれ、そして数多の人々に多大な影響を及ぼした。聴衆の興奮を想像するに難くはない。

それにしても「高尚」という言葉は久しく目にしていなかった気がする。
昭和は遠くなりにけり、いわんや明治をや。そういうことであろうか。

かつて日本は、しかもさほど遠くはない過去、清らかで気高い意志が充満していた。


だがしかし、ありがたいことに我々は、今こうしてこうやって良書から薫染をこうむることが出来るのである。
願わくは、一人でも多くの方に内村先生の、明治の思いを読んでいただきたい。

平成二十六年、 明治 にかえり精神修養に励みたい、改めてそう思った次第である。


降る雪や

明治は遠く

なりにけり


          中村草田男

20130124aisatsu





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最終更新日  2014.01.07 06:27:55
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