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2014.07.17
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カテゴリ: 映画/アクション
【ワールド・オブ・ライズ】
20140717

「人間は実に愚かだ。拷問は意味がない。痛みを逃れるためならどんなことでも言う。・・・君も経験があるはずだ。イスラム原理主義者から私は敵視されている。最悪の敵の1人、“ユダヤ人やキリスト教徒を仲間にするな”。」

単なるアクション映画ではない、サスペンス・アクションというカテゴリに入るかもしれない。
久しぶりに目を背けたくなるような、エグイ作品に向き合うことになってしまった。
もちろん、テロの攻防を扱った内容なので、ある程度の非情さ、残忍さは致し方がない。

だが、後味が・・・。
グローバリゼーションが叫ばれる昨今、こういう類の作品を観て痛感するのは、異文化を受け入れ、共存することの難しさだ。
誰もが戦争を望んでいるわけではなかろう。
平和で安全な社会を切望しているはずだ。
だが現実には様々な利害が伴い、願望とは裏腹に異文化を攻撃し、淘汰しようとする。

それがどうしようもない人間に科された宿命なのだろうか。


一方、フェリスの上司は、現場で命を張って働くフェリスとは対照的に、安穏とした本国アメリカからケータイ一本で命令を下す。
内戦の激化する中近東地域を舞台に、正体を明かさないテロリストのリーダーを罠にかけるため、一世一代の“嘘”を展開する。

“熱い男”を演じるレオナルド・ディカプリオに対し、“冷めた男”を演じるラッセル・クロウとの対比が、絶妙な効果をかもし出していた。
内容は、リドリー・スコット監督お得意の、比較文化の研究・異文化間の軋轢など、見事に表現されていたと思う。
監督が『 エイリアン 』で見せた、気持ちワルイほどのリアリティさはこの作品でも健在で、充実した演出・美術・小道具に脱帽なのだ。
世界情勢を大局的に見る必要性からも、向学のためにぜひともおすすめしたい作品だ。

2008年公開
【監督】リドリー・スコット
【出演】レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ


20120715
コチラ から


20130124aisatsu





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最終更新日  2014.07.17 14:32:41
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