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冬の菅平高原、イヌ連れで食事が出来るところは果たしてあるだろうか、と事前に調べたところ、なんとなんと店内イヌ同伴OKなお店があるではないか。それが「カフェ ダイヤモンドダスト」。巨大なソーセージ入りのホットドッグやチーズたっぷりのハンバーガーなどのメニューがズラリ並ぶお店だ。午前中にあれだけ雪のなかを歩いたのだもの、ドーンと食べてもOKよねって己に言い聞かせて、ここは遠慮なしにいかせてもらいますかね。しかも、昼時をちょっと過ぎたあたりで、お店の駐車場は満車。しばし待ってなんとか車を停めて、いざ入店。家族で切り盛りしているこちらのお店、みんな揃って大のイヌズキ。それだけでもなんて素敵なお店なんでしょうと思っちゃうのだけれど、更にワタシたちの心をわしづかみにしたのが、看板犬ゴールデンレトリーバーのレモンちゃん(13歳)。レモンちゃんの話はまた後ほどするとして・・・まずは、カイヌシたちのご飯を注文してこころちゃんとあかりさんには、朝食で出すはずだったフードを食べさせることに。本当ならば、極旨わんこのキャラ弁と一緒にフードも与えるつもりだったのだけれど、タイミングを逸してしまいあげずじまい。でもさすがにあれだけ動いた後だとお腹も空いただろうということで、ランチ代わりのフードとなったわけだ。見事な食べっぷりですよ店内の雰囲気もとても温かみがあるね。しかも、イヌぬいぐるみが種類豊富に揃っていて、これがまた心そそられちゃう。お店で使用しているお野菜の原産地がホワイトボードに記載されているココロ配りもニクイ。今回は2階席に案内されたのだけれど、これがまた木のぬくもり満載な空間。長居したくなるな。とりあえず、初菅平に乾杯しちゃう?かんぱ~~い!折角なので、軽井沢の地ビールよなよなエールを呑んじゃうよ。誰が呑んだかって、それは聞くほうが野暮ってもんでしょ。そうして、やってきました!!カーチャンが今回選んだのはアボガドとチーズが満載のハンバーガーよ(えっと・・・名称を失念してしまったのが残念)。こんなにボリュームあるハンバーガーを食べるのは実に久しぶりだわ。トーチャンはグルメチーズバーガーステージIIをチョイス。ステージがあがるごとにチーズの量がドーンと増えていく強烈バーガーよ。ちなみにステージはIVまで。最高ステージのチーズバーガーって・・・見た目的にも想像がつかないわ。でも、もしかしていずれはステージIVに挑戦する日が来るかもしれない?食後、店主さんとイヌ談義をしたりして、ワンズもほっこりなひととき。そしてそしてやってきました!ワタクシが看板犬レモンです。お店のみなさんも、そして私たちも驚いたのが、レモンちゃんとあかりさんがあまりに似ていること。出身犬舎は異なるみたいなのだけれど、これは間違い無くどこかで血が繋がっているだろうなというくらいに、このおふたりさんは風貌といい行動といい、うりふたつ。なんて素敵な出逢いでしょう・・・って、当の本人たちは「どうでもいいんですけど」ってノリですが。それよりも、カーチャン的にはこころちゃんの超スマイルショットが頂けたので、もうそれだけで満足なのさ。やっぱりこころちゃん、可愛い~。可愛すぎるやきもちやきのあかりさん、こころちゃんに負けじと愛嬌振りまいてますが・・・はいはい、みんな可愛いよ。と、そんなわけでたっぷりと楽しいランチを堪能した後は、再び雪のステージへと繰り出すよ。まだ、つづくのだ今日も読んでくれてありがとうございマス。どうぞ応援ヨロシクお願いします!(下のバナーにあるあかりサンのお顔を優しくつついていってね)にほんブログ村 ゴールデンレトリバー
Feb 23, 2015
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最近、とても気になることがある。今までもそうだったのか、それともピアノを再開して改めて「手」そのものを意識するようになって気付いたのかは定かではない。しかし、両手の親指第一関節から指先にかけて、異様に反っているのだ。関節自身が反っているのではなく、関節から上の指先が反っているようでもある。そういえば、意識して他の人の手を見たことがないので、どんな形が正しいのかがいまひとつよくわからないのだが、それにしても他の指と比べてみると、明らかにグイッと反っており、改めてみると笑ってしまう程である。(追記:リクエストにお応えして、恥ずかしながら親指の写真を掲載してみた。これ、決して指に力を入れていないのに、更に、第1関節はまっすぐな状態なのに指だけが外側に反っているのだ。)ピアノを弾く時だけ、そんな状態になるのかと思い、ふと日々の生活のなかで手を見てみれば、どうやら何をしていなくても、つまり、手や指に全く負荷をかけていない状態でも、親指はグイッと反ったままであった。そう、それはまるで床に指をついて指たて伏せでもしているような指の状態なのだ。だから改めて鍵盤上にある自分の指をまじまじと見ると、お世辞にも美しいとは言えない格好ではないか。なるべく手全体を丸めて弾こう弾こうと意識しているのに、丸めているはずの手からぴょんと親指の指先だけが飛びでていることがある。これは生まれ持った手の構造ゆえのことなのか、それともいつの間にか変なクセがついてしまったのか。だとしたら、これを直す手段はあるのだろうか。最近、意識して親指を他指で握りこんで矯正させようなんて浅はかな考えでいるのだが、当然ながらこんなことで直るはずもない。だって関節が反っている訳ではないのだから。それにしても、私はこんな指でピアノを弾いているのか・・・ショックだった。そもそも世の中に、「反り指」なんて症状はあるものだろうか。そうして悩みながらも今日もピアノに向かうのであった。今週の火曜日からは「スーパーピアノレッスン」で、いよいよモーツァルトピアノソナタK.331のレッスンスタート、それまでにある程度予習しておこう、と第1楽章を中心に練習。個人的にはピアノソナタK.311よりは割と楽に弾けるような気もしているのだが、いざレッスン番組を観れば、うちのめされることは間違いないだろう。まぁその様子は明日の日記をどうぞ御覧頂きたい。そうそう、東京周辺では桜の時期も終わり、いよいよ次はツツジの番である。我が町の歩道沿いにもツツジが多数植えられており、とても心なごませてくれるので、その気持ちをほんの少しでも分けるつもりで、ちょっぴり掲載してみた。ただいまのツツジ前線はどのあたりまできているのだろう?(って、桜と違ってあまりクローズアップされないツツジさん、ちょっと可哀想だ) ----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ピアノのテクニック #10~12●クラーマー=ビューロー60練習曲 #09,#10#09:手の負傷直前まで練習していた曲を久々に弾いてみる。右手進行はほとんど記憶していたものの、左手は進行を忘れてしまっていたため、要再練習。#10:テンポ120/125で通し練習。テンポ125だと若干つまずく箇所があるが、弾きこんでいけば徐々に慣れそう。●バッハシンフォニア #01~03#01~02:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#03:通して数回。16分音符進行、まだまだ音ムラが多い。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:テンポ120で通し練習。36小節の右手進行2拍目2音目の4指が他音より弱々しいため、スムーズな進行となっていない。要部分練習。86小節の左オクターブ進行、音外し気味なので十分気をつけて。2楽章:仕上げに向けて通して数回。3楽章:テンポ80で練習。127~137小節も今日になってようやく慣れてきた。まずは流れをとめずに確実に弾けるようにしよう。●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」1楽章主題:通して数回。Var.I:昨日同様、左手の同音連打がうるさくならないように気をつけて。Var.II:左手3連音符、リズム崩れないように。Var.III:オクターブはレガートで。Var.IV:右手を交差から戻す瞬間、音を外すことがあるので要注意。中間部は粒良く弾くこと。Var.V:64分音符部分、慌てないように。Var.VI:指使いに戸惑う箇所があるため、譜面をしっかり読みながらまずはゆっくり弾くこと。●シューマン「アラベスク」通して数回。●シューマン 子供の情景から#01,02,07.0901知らない国ぐに:仕上げに向けて通して数回02珍しいお話:仕上げに向けて通して数回。07トロイメライ:中間部で音の延ばし位置が曖昧な箇所がまだあるので気をつけて。09木馬の騎士:各小節の3拍目でペダルをはずさねばならないのだが、つい踏みっぱなしにしてしまうこと有り。左手音延ばし位置曖昧にしないで。
Apr 25, 2005
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ここのところ、春の陽気に誘われて幻想曲「さくらさくら」やら、モーツァルトのソナタやら、と気の向くままに弾く毎日であるが、ここ数ヶ月間の私にとってのブームはやっぱりシューマン。手の負傷中、ずっとシューマンの楽譜とにらめっこていたこともあってか、まだまだシューマン熱は当分冷めそうにもない。いや、それどころか、更に新たなCDを入手しては更に高熱状態へと突っ走っていきそうな予感である。というわけで、先日購入したばかりの仲道郁代さんが演奏するシューマン「謝肉祭/子供の情景」のCDを聴きながら、楽譜をふんふんと眺めている。このCDを購入した理由といえば、単純に「謝肉祭と子供の情景が聴きたかった」、だけでなく、嬉しいことに現在練習中の「アラベスク」も一緒に収録されていたからである。更に、これまで海外のピアニストが奏でるシューマンばかりを聴いていたので、ここらで日本人のシューマンも聴いてみたいという気持ちもあったのだ。■シューマンの文学的性格がちりばめられた「謝肉祭」ところでシューマンの「謝肉祭」といえば、いわずと知れたシューマンの代表的な曲であり、副題「4つの音符による面白い情景」。全20曲(プラスアルファ?その意味はのちほど)の小曲から構成される。この曲には当時シューマンが恋いこがれていたエルネスティーネという男爵令嬢の生まれ故郷、ボヘミアのアッシュ(ASCH)の文字を音名(A-Es-C-H、またはAs-C-H)にあてはめ、曲中にちりばめたことから、「4つの音符による面白い情景」というユニークな副題がついたようだ。シューマンは以前からこのように自分の曲に暗号めいた仕掛けをするのが好きだったのか、アベッグ変奏曲においても同様に音名を曲中に埋め込んでいる(アベッグ=ABEGG)。それにしてもこの謝肉祭、シューマンが敬愛していた「ショパン」や「パガニーニ」は登場するわ、更に当時の想い人であるエストレッラ(エルネスティーネ)、後の妻となるキアリーナ(クララの別読み)、自分の分身やら道化役者まで、それはもう大賑わい。曲自体も非常に華やかで、確かに傑作であることを感じさせる。■ところで第8曲と第9曲の間の「Sphinxes」(スフィンクス)って?謝肉祭の楽譜を見ていて、「ん?」と目をとめる箇所、それが第8曲(返事)と第9曲(蝶々)の間にある、実になぞめいた曲・・・といって良いのか?「Sphinxes」なるタイトルのものがある。何が謎?って言葉ではとても言い表せないので、譜面を書いてみた。下のとおりである。一体、これをどう弾け?というのか。と、譜面をよくよく見れば、「このスフィンクスは演奏するに及ばない」と注釈が書かれているではないか。演奏するに及ばない曲でありながらそこに存在する理由、非常に気になる。シューマンは何を意図してこのような譜面を書いたのだろうか。どうやら、プロの演奏家によっては、このスフィンクスを演奏している人もいるらしいのだが、私が購入した仲道さんの謝肉祭ではスフィンクスは演奏されていなかった。ひとつ言えることは、この「謝肉祭」にとって、スフィンクスが示す「Es-C-H-A」「As-C-H」「A-Es-C-H」は非常に重要なキーワードであるのはわかるのだが、うぅ、いかんせん、弾き方が・・・(だから、弾かないでいいって言ってるのに)。それにしても、プロの演奏家は、このスフィンクスはどのように料理されているのだろう?◆ ◆ ◆ ◆ ◆というわけで、ひととおり仲道さんのCDを聴き終えると、ここではっと気が付いた。練習中のアラベスクをじっくり聴くつもりであったのが、謝肉祭の不思議に気をとられて、まじめに聴いていなかったらしい。改めて、アラベスクを聴き直した私であったが、彼女のアラベスクはかなり「あっさり風味」である。多分、ホロヴィッツやシフの叙情たっぷりな「アラベスク」に耳が慣れてしまっていたからかもしれない。なるほど、こういう「アラベスク」もあるのだ、と新たな発見をしたような気分になり、フンフンフンとご機嫌にCDの停止ボタンを押したのであった。(でも個人的には割と叙情派なアラベスクが好みだったりする、あくまでも個人的だが)----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(リハビリ期間限定練習)●バッハシンフォニア #01,#02#01:通して数回。この調子でもっとがんばれ#02:25小節目右手から左手への弾きつなぎでつまずき気味(あぁ、苦手箇所はまだまだ克服できていなかった)。この部分を集中練習。●ベートーヴェンソナタ「月光」1楽章●ベートーヴェンソナタ「悲愴」2楽章かなり余裕をもって弾けるようになってきたものの、悲愴の後半にて旋律がやや乱暴になる箇所あり、もっと丁寧に。●シューマン「アラベスク」MinoreI.及びIIを集中練習。特にMinore IIの付点音符のリズムが崩れないように注意だ!!●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章本日は1~39小節目をおさらい後、40~78小節を集中練習。どうも指づかいを自己流で弾いてしまいがちなので、よくよく楽譜を見て。●幻想曲さくらさくら----------------------------------------------------■今日の桜(2005/04/07現在)今日はとにかく風が強く、桜の花々にはかなり酷な1日だったようだが、ここ2日の暖かさで一気に満開へ。東京都下の小さな田舎町でもとうとう桜満開となった。そんな満開の桜のなかに蕾たちを見つけると、「がんばれー」と応援したくなってしまったりも。平日はまだ静かなこの桜サイクリングロードも、今週末は多くの花見客でにぎわいそう。しかし、この時期は狭い道にもかかわらず路上駐車が多いのが難点か。周辺住民としてはちょっと辛い。というわけで、満開の桜を堪能したところで、今年の我が町桜観察はこれにて幕を閉じる(予定?)
Apr 7, 2005
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バッハインヴェンションの復習の次に待っていたのが、シンフォニアである。インヴェンションは右手で上声、左手で下声を担当するいわゆる2声だったのだが、シンフォニアは上声・中声・下声から構成された3声である。つまり、左手と右手を駆使して真ん中のパートである中声を弾かねばならなくなり、インヴェンションよりは難易度がグッとアップする。シンフォニアも確かに学生時代に弾いた記憶はあるのだが、どうしても「弾いた実感」が無い。楽譜には各声を丸印でくくったり、暗譜マークや合格丸印が付けられているというのに、シンフォニアを練習しはじめて3日目、いまだ、昔弾いた記憶はよみがえらないままである。「うぅ、おかしい。この楽譜は私以外の人は使わないしなぁ」と過去にすがっても今更仕方がない、1から新鮮な気持ちでシンフォニアに向かうことにしよう。というわけで、今日はシンフォニアまるごと試し弾き!と勝手に称し、#01から#15まで全15曲をぽつぽつと楽譜をおいながら弾いてみた。これはかなりのパワーを要し、結局その日の練習はこれがメインとなってしまったのは言うまでもないが、少しでも各曲の取り組みやすさを判断しておこうと思ったからである。そして、当然ながら初見ですんなりと弾けるはずもないので、全ての曲について指定テンポの雰囲気を全く無視した(苦笑)、ゆっくりテンポで譜面をおってしまった。というわけで、多分、実際に練習しはじめれば、今日感じた印象とはまたがらっと異なる可能性もあるだろう。簡単そうで実は難しい、難しそうで実は弾きやすい、バッハにはそんな罠がたっぷり含まれているのだ。(自分的取り組み易さ:★☆☆(苦手) ★★☆(普通) ★★★(取り組み易い))▼#01ハ長調自分的取り組み易さ:★★★ ただいま練習して既に慣れてしまったので1st印象にはならないのだが、3声の響きをたっぷり活かした明るい曲で、個人的に好き度も高い。▼#02ハ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 一見弾きやすいかと思いきや、いざ弾いてみると、トリルを弾きながら別の声を弾いたりと少々厄介な箇所が潜んでいる。各所で登場する16分音符のスケール的進行も慣れるまではちょっと大変。▼#03ニ長調自分的取り組み易さ:★★☆ 3声は運指が悩ましい。全音版においてはこの曲でもスライドと呼ばれる同じ指で他の鍵盤へとずらす方法が出てくるが、無意識ではこんな運指もしてしまうこともあるものの、意識してやれ、といわれるとなかなか難しい。曲自体は割と進行がわかりやすい曲ではあるのだが・・・▼#04ニ短調自分的取り組み易さ:★★☆ 中声に16分音符進行が多く、音を綺麗につなげて弾くためにある程度の練習は必要そう。しかし、他のシンフォニア曲を練習していくうちに慣れてくれるか。▼#05変ホ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ この曲、装飾稿と自筆譜で難易度が大きく異なる。春秋社版は装飾稿しか掲載されていなかったため、当時、曲のほとんどを占める装飾音に悩まされながら弾いたであろう、楽譜にその苦労の後が残されていた。もし、装飾音をいっさい含まない版で弾いたならば非常に楽だが、この曲は装飾にこそ魅力があるように思えるので、やっぱりこちらで練習しよう。▼#06ホ長調自分的取り組み易さ:★★★ 譜面をみてもわかるが、実にとっつきやすい曲。だが、各声の音符の長さを十分に注意しながら弾かねばならないので、その点だけ気をつけたい。▼#07ホ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 非常に素人的な言い方だが、譜面が黒い。前ページの#06がさっぱりしていたせいか、余計に音符がやたら踊っているように思える時点で、ちょっと心配に。各所で転調はするわ、重音をいかに綺麗に弾くか等、課題が多そうな曲。▼#08ヘ長調自分的取り組み易さ:★★★ ある程度シンフォニアに慣れてきたら特に苦しむことなく弾けそうな・・・予感。譜面をおって弾く限りは、とっつきにくさも無い。▼#09ヘ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 私にとって全15曲のなかで最も苦手であるのが、この曲。なんだ?この不安に満ち満ちた音の進行は?と言いたくなるほど不思議な音色を奏でる曲である。臨時記号と次が予測できない進行に、譜読みの時点でギブアップ寸前だった。しかし、譜面に合格丸印がついている、ということは、昔はこんな曲もすんなり弾けていたのか、と思えば思う程、自分に腹が立つのだ。▼#10ト長調自分的取り組み易さ:★★☆ 全音の解説にも書かれていたが、#01と進行がよく似たタイプの曲。主題部が上声、中声、下声に次々と現れ、それをいかにわかりやすく明るく弾くかがポイントになりそう。▼#11ト短調自分的取り組み易さ:★★★ ただ譜面を追うという形ならば割と取り組みやすい部類の曲だが、主題部を頭に入れて練習を進めていくとなると、それなりの課題が出てきそう。それはまだ自分にもわからない。▼#12イ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ インヴェンションの#12も快活な曲であったが、こちらも負けずと明るく軽快な展開。私的に難儀だと感じたのが、下声の16分音符の進行が、弾き方によってはただやかましい存在にならないかという点。いかに全開をカラっと弾けるか、かなり苦しみそうである。▼#13イ短調自分的取り組み易さ:★★★ ゆっくり譜面をおいながら練習すれば割と早く仕上がる類の曲。▼#14変ロ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ どこがどう難しいと表現すること自体が難しいのだが、初めて弾く限り、非常にとっつきにくさを感じた。多分、上・中・下声が非常に絡み合っている点のような気もするのだが。▼#15変ロ短調自分的取り組み易さ:★★☆ ゆっくり弾く分には弾きやすい類の曲だと思うのだが、指定テンポを考慮すると、少々自信がない。特に両手で32分音符進行をピッタリ合わせて弾かねばならない箇所が多く、左指の独立性も求められそうなのだ。っと、ざっとこんな感じであった。弾き手によっては随分異なる印象をもたれると思うので、あまり参考にはならないかもしれないが、ざっと読み流して貰えれば幸いである。それにしても、あぁ、弾く前から苦手曲を決定してどうする!、苦手意識が生まれて一層ひきづらくなるではないか。そしてしみじみと弾きながらもうひとつ感じたことはといえば、今更だが「バッハって長調の曲も良いね」ということだ。普段、短調好きな私なので、割と短調寄りな曲を選択してしまうことが多いのだが、シンフォニアの響きには、長調がよく似合う。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオは本日おやすみ●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #30#30:めでたい!本日で終了!さてこれからどうしよう。クラーマー1本に絞るか、それともツェルニー40番へと進むか。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07#04:まとめ段階、あぁ、このまま本日のおさらいコーナーへと移動させるかどうか悩ましい。#07:少しずつ慣れてきたものの、10~16小節がつまずき気味。まだまだ余裕が無い状態である。●バッハシンフォニア #01~#03#01:13小節、左手の進行をミスしがち。流れはつかんだのだが、テンポはまだまだゆっくり。安定して弾けるまで指を慣らし、その後は抑揚を付けながら曲として仕上げていこう。#02:本日から練習開始。各所に現れる16分音符の流れ、特に左手から右手へのバトンタッチが自然にいくように。19,20小節目、左手進行ミスしがち。#03:本日から練習開始。#02よりは割と弾きやすいのだが、各声にて音をのばす箇所はきちんと鍵盤を押さえて。●カスキ 「秋の朝」29~32小節部分練習後、通して数回。大々的な進歩はみられない。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハインヴェンション #01~#15----------------------------------------------------本日の試し弾き●バッハシンフォニア #04~#15本練習の#01~03に加え、残り#04~#15の感じだけでもつかんでおこうと試し弾き。本日はほとんどこれで終わってしまった、といった方が良いかもしれない。
Jan 26, 2005
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昨日、バッハインヴェンションの日記コメントでペダル使用の話が出たことと、また、別の楽天仲間さんの日記コメントをつけながら、それまで己がいかにいい加減で意固地なペダル使用をしていたか、ここらでゆっくりと反省してみることにした。そういえば遠い昔、ピアノを習っていた時には手の動きや形には随分指導されたものだが、ペダルの踏み方についてレクチャーをうけた記憶が全くないのだ。そう、気が付いたら、ごく当たり前のように使っていたのである。譜面に指定された位置で右ペダルを踏んでみたり、指定がなくとも自分で必要と思えば踏んでみたり、はたまた、先生は「ここで踏んだ方が良いわね」と譜面に書き込んでくれたり、こうやって自然にペダルと親しんできたような気がする。それがここにきて、右・左(あえて真ん中は除いて)ペダルに、様々な効用があり、しかも、手の指先以上に難解な存在であった、ということを実感させられることとなる。あぁ、これこそ、今更何を言ってるのだ?的なところであるが。まぁそれの発端は、これまた少し以前の話題になるがドビュッシーの「ベルガマスク組曲」で、左ペダルを使うポイントを知ったことに始まった。また、先日購入したクラーマー=ビューロー練習曲の模範CDではペダルをうまく利用している演奏にふれ、「ペダルはただ響きを楽しむだけの道具ではない」、ということを思い知らされたのである。っと、その前にちょっとだけペダルの使い方のおさらいを。右ペダル(ダンパーペダル)は、・打鍵前にペダルを踏めば、打鍵と同時に柔らかい響きを得る(ゆっくりテンポで響きが欲しい曲に最適?)・打鍵と同時にペダルを踏んで、リズム感の補助的な使い方をする。・打鍵後にペダルを踏めば、各音間をペダルの響きによってなめらかにつないでくれる。左ペダル(ソフトペダル)は、・音量を弱く、また音色も少々くぐもったような感じになる。曲にメリハリをつける時は良いのだが安易な使用は・・・今まで意識することなくただ自分の感性に任せてペダルを踏んできてしまった己は、ここにきてようやくペダルの各効果について再認識させられた。と同時に、最近の自分は、ペダル指定が無い箇所については、なるべく踏まずに弾くことを心がけていた。ところが、それがためにどうしても超えられない壁にぶちあたることがある。例えば、左手で分散和音をなめらかに弾いているとして、これが桁外れに各音間が離れている箇所があったとしたら、とても音をつないで弾くことは出来ない。そう、折角レガートで弾いていた美しい分散和音が、ブチッと切れてしまうのである。そんなときに、右ペダルを補助的にちょっと利用すれば、切れるはずの音が綺麗につながってくれる。つまり、己のどうしても超えられない壁を、ペダルが助けてくれるのである。ペダル指定が無いからといって、意地になってペダルを踏まないまま、いまひとつな演奏をするよりも、折角ついているペダルに助けてもらっても、罰は当たるまい。そう思ったら、急に気分が楽になったような気がする。これからは、響きを助ける効果はもとより、音のつなぎを助ける効果として、ペダルの利用を考えていきたい、そう思う今日このごろである。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #29-30,#39#29-30を続けて繰り返し4回。#39テンポ110で1回ずつ(2往復)は以下の調 ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調,ホ長調のスケール#39テンポ100でじっくりと何度も繰り返す。左右片手ずつ往復して練習は以下の調 嬰ハ短調のスケール●ブラームス51練習 #17,18ab,#30,#9a(4-5指強化の為,指を広げる)#17、数回繰り返し#18a、右手16分音符4音の間に3連音符、まだまだゆっくりテンポで数回繰り返し#18b、左手16分音符4音の間に3連音符の小節、昨日より更にマシな状態に。#30、1音押さえたまま4-5指のトリル。数回往復。#09a、各指を広げる運動、割ととっつきやすい練習だが、指を広げながらレガートで弾くのはなかなか難しい。●ツェルニー30番 #01~#22の奇数番曲練習、及び#23#01~22の奇数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#23、本日も引き続き後半部(リピート以降)部分練習後、通しで繰り返し練習。●クラーマー=ビューロー60 #01~#03#01、まとめ段階#02、そろそろまとめ段階・・・といきたいところだが、テンポアップすると左手1-2指8分音符がまたしてももつれてしまうため、まだまだ練習足りぬようだ。#03、29,30小節目でどうしても音ミスを起こしてしまうため、ここを重点的に練習。●バッハインヴェンション #01~#11#01~#09はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。全音版/春秋版両楽譜を見比べながらフレーズ、トリルを意識して弾く。#10、今更ではあるが、この曲のポイントはノンレガート。それをすっかり忘れており、再練習をする羽目に。#11、今日もじっくりと譜面通りに弾くことを目標に練習。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、まとめ段階。本日は包帯付き指ゆえ、流れるようなフレーズがうまく弾けない。メヌエット、そろそろまとめ段階といきたいところだが、前半部でどうしても音を外しがちな箇所があるため、これをクリアしない限りはまとめられない。●ショパン エチュード Op.10-1通し練習後、まだまだ指が馴染んでいない箇所の部分練習。切れた指の痛みのため、練習はこれまで。薬指はおろか、中指、人差し指まで切れてしまい、包帯を巻いて応急処置はしたものの、こんな指で速いフレーズの曲は弾けないと本日の練習はこれにて断念。薬を塗って一晩たてば症状はだいたい落ち着くはずなのだが、昨日ぱっくりと割れてしまった薬指先、これはなかなか完治しそうになく、しばらく練習は控えめにしなければならないか。
Dec 3, 2004
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入笠山のスノーハイクで、予想以上にあかりさんの足裏に雪の塊がつきまくり、あかりさんにも辛い思いをさせてしまったあの一件から、「履き物」を検討してみることにしたあかりんち。、しかも、なにやら雪に特化したブーツがあるらしい。それが、今回買ってみた「スノーマッシャーズ」(いやぁ、お値段的にはかなり高い部類。でもあかりさんが痛い思いをしないならば、それも良しか)なになに?あかりさんも興味津々みたいだね。これが自分のモノだってわかってるのか。それでは、早速試着してみますか。ブーツを履いて歩くことにまず慣れてもらわないといけないしね。装着中、はじめは「えー?これなにー?」といった表情をみせていたあかりさん。ところが、やがて「されるがまんま」なあかりさん。いいね、ちっとも嫌がってないのはエライぞ。(というか、何故そんなにうっとりん?)えっ、それどころか、すっごく嬉しそうなんですけれど・・・ちゃんと走れるね。えっ・・・と、クッションの上でご機嫌ポーズとってくれちゃったりも。しまいには、ブーツ履いたまま、ボーンがじがじする始末。まさか、雪山でブーツ履いたまま豚耳を食べる想定で、自ら訓練しているの?いやいや、豚耳食べる時は、ブーツは脱がせてあげますから。さすが、何事にも物怖じしないあかりさんの性格がよく表れた、今回のブーツ慣らし。実際の雪山で、ブーツを使うのが楽しみだね。◆ ◆ ◆実は入笠山から戻って数日後、トーチャンがインフルエンザにかかり、後を追うようにカーチャンまでインフルエンザに。しかも、治りかけで風邪までひくというダブルコンボで半月近くお出掛けもままならず、あかりさんにも迷惑かけてしまった。このお詫びは、ちかいうちに必ずするからね。今日も読んでくれてありがとうございマス。どうぞ応援ヨロシクお願いします!(下のバナーにあるあかりサンのお顔を優しくつついていってね)にほんブログ村 ゴールデンレトリバー
Feb 8, 2017
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2月7日の朝、いつものように弁当を作るべく7時20分に起き、まずはテレビをつける。ここのところ、「今日のわんこ」コーナーを楽しみに、毎日フジテレビの「めざましテレビ」を観ながら弁当を作ることが多い毎日なのだが、なんとこの日、いきなり画面に現れたのは、ドーンとピアノである。思わずテレビの前に座り込み、「今日はピアニストの特集でもしているのかな」と、まじまじと画面を見つめる。すると「学校の数学教師であり、ピアニストでもある金子一朗さんが・・・」とナレーションが入る。そ、そのお方って、もしやピティナのピアノコンペティション2005年度に特級グランプリを受賞した先生ではないか。そう、現在ではリサイタルも積極的にこなす、教師兼ピアニストである。リサイタル前の密着取材だったのか、通勤途中に楽譜を真剣にチェックする姿や(その楽譜にはビッシリと書き込みがされていた)、学校内で「今日も練習できそうにない・・・」と頭をかかえていたり、夜間にレンタル練習室を借りて真剣にピアノに向かう風景が映し出された。そしてリサイタル当日、演奏前の緊張がひしひしと伝わってきて、観ているこちらがドキドキしてしまう。しかしいざ始まれば、余裕たっぷりの顔つきと演奏に、プロたる貫禄が感じられる。(この時は、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、そしてベートーヴェンのソナタ「ハンマークラヴィーア」の一部が放映された)音楽と数学は共通しているだったか、似ているだったか、と語られていた金子さん、きっとどちらか一方が欠けてはいけないのだろうな、両方あるからこそ、きっと今のような素晴らしい演奏が出来ているのかな、なんて感じてしまった。私は、ピティナのWebサイト内でしか金子さんの演奏を聴いたことがないので、一度生で聴いてみたい。(ピティナのサイト内ではショパンのノクターン第16番の音源が公開されている。私の大好きな1曲でもあるこのノクターン、金子さんの演奏は上声と内声ともにそれぞれが美しく歌われていてとても心地よい。割とテンポが速めに感じられたのだが、最近ゆったり目な16番を聴くことが多かったせいかもしれない)というわけで、またまた偶然にもピアノ関連番組に遭遇してしまい、録画すら出来なかった。あぁ、失敗!!後でよくよくピティナのWebサイトを読み返してみたら、この日のテレビ出演のことも事前にニュースとして掲載されていたではないか。ここのところ、ピティナのサイトを読む時間がなかったため、全く気が付かなかった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆余談だが、ピティナサイトのお楽しみのひとつである連載漫画「ショパン物語」もいつの間にか未読分がたまっており、さきほど一気に読んでしまった。現在の進行は、ちょうどノアンにてショパンとサンドが暮らしているところであり、ショパンがその生活にちょっと飽きを感じ始めてきている、実に微妙な時期だったりする。さぁ、この後、どのように描かれるのか、ドキドキ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆話は戻るが、ひとつの分野にて大成するのも非常に大変だというのに、同時に複数の分野で活躍するとは、いやはや、素晴らしい。そういえば、芸能人でも、様々な副業をお持ちの方もいたような。例えば、俳優の片岡鶴太郎さんや歌手の八代亜紀さんは美術の分野でも活躍されているし、名前は忘れたがどなたかタレントさんだったか、宝飾デザイナーとして活躍されている方も確かいた、と記憶している。音楽の分野では、「音楽」という広い業界のなかで活躍の場を多数広げていらっしゃる方は多いだろうが、全く異なる分野で並行して活動するというのは、やはりなかなか大変なのだろうな・・・と思ってしまった。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日も練習時間がほとんどとれず、なんとか以下の曲のみ練習●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27#27:両手レガート練習。まだまだ譜面どおりに弾く段階。前半、そして前半の再現となる最後の部分はきちんと弾けるようになってきたのだが、中間部がいまだ慣れず。中間部をもう少し重点的に弾く必要あり。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:弾きこみ段階。サラバンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)メヌエットI:譜面どおりには弾いているのだが、どうもいまだ舞曲らしさに欠ける。メヌエットII:17小節からの左トリル、いまだしっくりこない。17小節からテーマ再現部手前までをゆっくり部分練習。
Feb 8, 2006
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今日はマルタ・アルゲリッチが演奏するシューマン「子供の情景」を聴きながら、楽譜をせっせと目で追うひとときを過ごしてみた。頭のなかの指が鍵盤をイメージして、あくまでも自分が弾いているつもりになりながら。つまり、仮想ピアノ練習である。というのも、リハビリ時期に子供の情景の第7曲「トロイメライ」を弾き直してみるつもりのため、ついでに全曲改めて聴いてみることにしたのだ。そういえば、これまで「子供の情景」はまともに譜面をみることもなかったのだが、いざ譜面を広げてみると、あぁ、シューマン節が各所にちりばめられている。「一見、容易そうにみえる譜面も、実のところは難所が隠れているのではないか」、そんなことを思いながら1曲1曲ゆっくりと譜面を追っていく。■第1曲「知らない国ぐに」シューマンの曲はどうして伴奏を左→右手へ受け渡す曲が多いのか、伴奏の3連符が旋律の邪魔にならぬよう、それでいてなめらかに弾くのは、実のところ難しかったり?譜面自体はとても容易に感じ、ある程度のところまではすぐに弾けそう、なのだが、最後の仕上げがポイントになりそう。■第2曲「珍しいお話」冒頭の装飾音符を含む主題部をいかにリズムよく弾けるか、私の課題はそこかもしれない。また、中間部はレガートで優しく、軽快な主題とはガラッと異なるようにメリハリをもって弾かねばならなそう。■第3曲「鬼ごっこ」マルタアルゲリッチはこういう曲が上手いなぁ、としみじみと聴き惚れてしまった曲がこれ。この曲を30秒足らずでサクッと弾いてしまうのだ。冒頭からスフォルツァンドから直ちにピアノで弾く主題部に悩まされそう。しかも16分音符をスタカート、しかもアップテンポで弾くのはなかなか難儀ではなかろうか。そんな難解な箇所がずっと続くのである。弾き方を誤ると、ただのうるさい曲になってしまいがちだ。■第4曲「おねだり」どことなく第1曲に共通する流れを汲み、それでいてもっとメロディアスな展開な印象を受ける。ritとa tempoをいかに自然にできるか、また、3声のシンフォニアを感じさせ、横の流れも非常に大切。■第5曲「満足」失礼ながらこの曲の冒頭を聴いて、運動会でかかりそうな曲なのかと思ってしまったのは私だけ?しかしほどなく、そんな印象をもった自分を後悔することになる。旋律の流れをきちんとつかんでおかないと、曲全体がとにかく雑然でうるさくなってしまいがち。■第6曲「大事件」大事件というわりは妙に明るく楽しく感じるのは気のせいか。おまけに冒頭を聴いて「もろびとこぞりて」と勘違いした私はもっと大馬鹿者である。和音をしっかりつかみ、アクセントを意識すること、左手オクターブ進行にも旋律の流れをきちんと考え、ただむやみに弾かないこと。ペダルの踏み替えを考慮しないと曲が濁って汚くなってしまう(特に中間部)ので要注意。■第7曲「トロイメライ」既に練習経験はあるものの、大人になってから弾くトロイメライはきっとひと味もふた味も違うはず(と思いたい)。各所にritとa tempoがちりばめられているが、くれぐれも極端に、また、テンポが不安定と思われるようなことがないように、あくまでも自然に自然に。この曲に限らず、シューマンの曲はバッハの対位法を強く感じさせる曲が多く、伸ばす音符は伸ばす、切る音符は切る、実に当たり前のことだが、これを曖昧にしてはいけない、と思われてくれる。■第8曲「炉ばたで」左手進行がシンコペーションでとても躍動感を感じる曲(そういえばシューマンの曲にはシンコペーションが目立つような)。実際に練習する際に特に心配な点はなさそうだ。■第9曲「木馬の騎士」譜面だけ見ると、「簡単そう」と思ってしまいがちなのだが、いやいや、とんでもない。正確なリズム感がとことん要求されるアップテンポの曲。この曲もシンコペーションが存分に活用されており、カラッと楽しく弾きたいところだ。この曲の場合、主旋律が左手なので、それを意識して弾くこと。私の場合、ついつい右手のシンコペーションに意識が集中しそうだ。■第10曲「むきになって」1曲のなかにこれほどritとa tempoがちりばめられている曲もなかなか無いのでは、というほど多い。シューマンお得意のせつなさたっぷりの流れが心に沁みる・・・といいたいのだが、この曲は技巧よりも表現力を求められそうな曲。へたをすれば、ただ単調でつまらない曲と化してしまうのだ。そのあたりが課題となるか。それにしても、どうしてこのおっとりとした曲が「むきになって」なのだろう??■第11曲「おどかし」静寂で物悲しい旋律から入るこの冒頭を聴いただけでは、何故この曲が「おどかし」なのか理解できなかったのだが、なるほど、各所で登場する「Schneller」、これがポイントのようだ。とにかく、このメリハリをうまく切り替えて弾かねば、「おどかし」になりそうもない。Schneller部で登場する軽快なスタカート和音、これも粒良く弾くのは私にとって課題になりそうだ。■第12曲「子供は眠る」どことなく子守唄を感じさせるのだが、何故か物悲しい、物悲しすぎる、聴いていると涙が出てしまいそう。曲もピアノ・ピアノッシモだけで表現され、その間で微妙な起伏を表現するのはなかなか難しい。この曲も技巧よりも表現力勝負となるだろう。■第13曲「詩人のお話」終曲は静寂に満ち満ちた曲。音を追うこと自体は非常に容易だが、淡々と、それでいて単調になることなく、歌い上げるのは実のところ、かなり難しいのではないだろうか。きっと私が子供だったら、この曲は本当の意味で弾けていなかったかもしれない、そんなことを思わせる曲。やはりシューマンの曲は技巧もさることながら、その表現力も試される曲が多いことを、今更実感するのであった。・・・と、鍵盤を前にすることなく、楽譜をみながら自己の課題を列記するのは、なかなか難しい。まぁ、己の技量は己が十分にわかっているのだから、課題面に関してはおおむね合っているであろう・・・と思いたい。しかし、実際のところ、「子供の情景」のなかで、これは弾きにくい、譜面以上に実際は難しく感じる、という曲はどれなのだろう??やはり、鍵盤に向かってみると、予想に反する事態が待っていたりするのだろうか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、夜中になって無性に空腹に悩まされる。ちょうど日記内で、湯山昭の「お菓子の世界」の話題をしていたものだから、これまた無性に何か甘いものが食べたくなってきた。しかし、あいにく棚を開けても冷蔵庫を開けても、食べるものが何もない。ひもじい・・・結局、「いけない、いけない」と思いつつも、真夜中にいきなりホットケーキミックスで簡単ドーナツを作り出したなんて・・・恥ずかしくて・・・言ってるではないか。まぁ、食べ終わってからもシューマンの「子供の情景」の楽譜と数時間ほど戯れていたら、気がついたら朝になっていた。あぁ、なんて乱れきった3連休を送っているのだろうか。(よい子のみんなは絶対マネしないでね、と一文入れるべきか)
Mar 20, 2005
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さて、今週のNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」から3週にわたってモーツァルト ピアノソナタ イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」のレッスンである。番組中で講師のアントルモン氏も言われているように、このソナタはモーツァルトの作品のなかでも有名な曲のひとつだ。私自身、「トルコ行進曲」のみ、小学生の頃のピアノ発表会で弾いたうえ、中学生になってから改めてこのピアノソナタ K.331を練習した懐かしい曲でもあるので、大人になってから改めて練習できることを非常に喜ばしく思っているのだ。早速、テレビの前で疑似レッスンとばかりに、楽譜を片手にじーっと番組に見入る。今週はピアノソナタ K.331の第1楽章がレッスン対象だ。まずアントルモン氏はこの曲についてこう語る。「美しい第1楽章は主題と変奏曲からなる。」「気品に満ちていて、とても演奏しがいのある曲、聴いても弾いても魅了されてしまう」と。確かにこの曲、穏やかな主題が幾つもの性格を変えて登場する曲であり、ある時はとてもロマンティックに、またある時は明るく快活にと、なんとも贅沢な楽章なのだ。というわけで、第1楽章の各小節における注意点をあげていこう。この第1楽章は知ってのとおり、主題は6つの変奏曲から構成されているが、小節数はテキストどおり通し番号(つまり各変奏ごとに小節番号を分けない)で掲載するのでその点ご了承頂きたい。青字の文章が番組中のレッスン注意事項、(括弧)内の文は自分なりの注意点だ。ただ、レッスン中の注意事項にて、一部解釈が困難な内容があったため、あやふやな書き方をしている箇所があるが、その点もお許し頂きたい。【主題】・全体:バルカローレ(舟歌)のように弾いて。急ぎすぎず優雅に。 (曲がシンプルゆえ、ついついテンポアップしてしまいがちなので注意したい)・4,7小節:スフォルツァンドはあまり強くする必要なし。前後関係からみて表現上、軽くアクセントにとどめる。 (曲全体のバランスを考慮するとなると、確かにスフォルツァンドはあまり目立たない方が良さそう)・17小節:6拍目の右手進行、丁寧に・18小節:曲の終わりは、ふっと息を抜くような感じで【Var.I】・全体:平坦過ぎず、弾き方にもっと抑揚をつけて・19~22小節:スラーをきちんと意識して弾くこと。22小節はレガートで (細かなスラーを意識することで曲に抑揚がつきそうだが、つい上下の流れといった大きな流れで弾いてしまいがち)・23~26小節:左手の同音連打は同じ指で弾かず、1-2-1-2指で。 (ヘンレ版には指使い指示無し。全音版ではアントルモン氏がいわれた1-2-1-2指の掲載有り)・35~36小節:左右それぞれの手が独立していなければならない。(左手はあくまでも低音を刻み続け、それに対して右手は別のことをする、といった意味合いらしいが) (右の流れを意識することなく左手はあくまで冷静に弾くということを言ってるのだろうか)・35小節:6拍目右手進行、丁寧に。細部のひとつひとつまできちんと弾けば、苦もなく弾いているように自然な感じに聞こえるのだから。 (Var.I最終小節のひとつ手前、右手16分音符32分音符(F#-G#A)の部分。) (つい次小節の和音を意識するあまり、曖昧に弾きがちになったりする。私も要注意な箇所だ)【Var.II】・41~42小節:左手装飾音を含む進行、休符をきちんと考慮して。装飾音含む2拍,4拍に変な力を入れないで (テキストにも書かれているが左手装飾音は16分音符でなく32分音符のように軽くタラッと)・45小節:指のコントロールが失われないように (これは少々意味不明だったが、ようは指先まで神経を行き渡らせて弾けということか??)・49~52小節:左手3連音符進行、コインがのるくらい静かに弾き、手首をロールさせないで。 (この曲のポイントはなんといってもこの左手3連音符。手をばたつかせないことで安定した音で弾けそうだ)【Var.III】・55小節:Var.IIからVar.IIIに進むにあたり、ここから曲調がガラリと変わることを十分に意識して。・全体:モルトレガート、穏やかに急がずに弾くこと (多少ペダルを使用してしっとりと弾きたい。それにしてもオクターブでレガートはやはり難しい) (ちなみに生徒さん、手が非常に大きいのか、難なくオクターブで見事なレガートを弾いていた)【Var.IV】・83小節:ここのスフォルツァンドははっきりと! (主題ではスフォルツァンドは軽いアクセント気味だったが、ここではもっと強めに!)・90小節:曲の終わりは、ふっと息を抜くような感じで (基本的に曲の終わりはこれが基本か?)【Var.V】・94小節:細かくフレージングせず、大きな流れを感じながら弾くこと・98小節:装飾音もひとつひとつ丁寧に弾くこと (これは装飾音全般にいえること。ついつい曖昧に弾いてしまいがちな音もきちんと奏でてあげたい)・101小節:1拍目と3拍目の1音目は5指ではなく4指から (気が付けば私も5指から弾いていた。1指を軸にする弾き方を頭に叩き込んで)【Var.VI】・109小節:Var.VからVIへと進む時、慌てすぎることなく普通のアレグロで (Var.Vの優しい余韻から一転、軽やかにパッと明るく弾きたい。でも慌ててはダメということだ)・113~116小節:右手16分音符進行、焦って弾かないで。(ここでアントルモン氏、いきなり「帰りの電車の時間が気になる?」といった茶目っ気ある注意の仕方をしたではないか。生徒さん爆笑。テレビの前の私は苦笑) (16分音符進行が続くとどうしても焦りがちになることがあるので、私も肝に銘じなければ)・119~120小節:左手アルペジオは乱暴に弾かず同じテンポで (アントルモン氏、そして生徒さんが弾くような切れの良いアルペジオを弾きたい!!ザッザッザッと)・142~143小節:142小節3,4拍から143小節、右手進行はっきりと弾くこと (注意事項とは異なる箇所ではあるが、生徒さんは最後の和音をアルペジオ気味に弾いていた?)と、上記でもわかるように曲自体がそこそこ長いため、また今回もボリュームいっぱいなレッスンとなり、アントルモン氏の模範演奏はVar.Vの途中から最後まで・・・という状態となってしまった。やはり30分弱の番組ではレッスン風景に加えて模範演奏までを全放映するのは困難なのか。だったら、レッスン番組が40分間になればこれも解決できるだろうに。きっと、収録自体は全曲弾いているのだろうし、放映しないのは勿体ないと思ってしまうのは私だけだろうか。それはさておき、今週から曲が変わったことでレッスンを受ける生徒さんも変わったのだが、彼もかなり特徴的な弾き方をしている。実は私もついついやってしまうクセのひとつなのだが、やたら上を仰ぐのだ。しかも視線が明らかに上を見上げているのがわかる。仰ぐ回数も多いので、少々やりすぎな感もあったり。また、肘を上下左右に動かし、身体は大きく揺れるのも特徴的だったりする。いやはや、どの生徒さんも皆感情豊か・・・ということだろう。ただ、今回のアントルモン氏は「Good!!Very Good!」を各所で連発し、結構ご機嫌だったように思える。実はアントルモン氏は誉め上手だったりするのかもしれない。それにしても以前練習したはずの曲だというのに、いざ練習し直してみると、情けない程に弾けていない。トリルの解釈やペダリングひとつにしても、どうしても思い出せないのだ。レッスン内では指使いについては毎度かなり厳しく指導されているのだが、ペダリングについてはほとんど指摘が無いのが残念。ペダリングについては、自分なりに研究するしかないのだろうか。(ちなみに全音版の楽譜にはペダル指示が掲載されているが、ヘンレ版には未掲載だったりする)◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、もうすぐゴールデンウィーク。なにかと出かける機会も多いこの期間、ピアノの練習時間もかなり減らされることは間違いなさそうだ。これまで無理矢理予習してきたスーパーピアノレッスンの曲たちも、ゴールデンウィーク中で脱落な予感濃厚である。まぁそれについてはまた後日の日記で語るとしよう。ゴールデンウィークは、外出派?それとものんびり派?どちらが多いのだろうか。また、ここのところ多忙で日記が遅れ気味になってしまっている。この日記ももっと早い時期に掲載する予定だったのだが、放映から1日以上が経過してしまった。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ピアノのテクニック #10~12●クラーマー=ビューロー60練習曲 #09,#10#09:左手の指使い各所間違いが多いため、譜読みし直し。あぁ、どうしたことか。#10:テンポ125ではつまずき度が一気にあがるため、今日はテンポ123で細かく練習。中間部の左右別の動きながらピシッと合わせないとみっともないので気をつけて。●バッハシンフォニア #01~03#01~02:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#03:通して数回。16分音符進行、相変わらずまだ音ムラが多い。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:テンポ120で通し練習。各所のミスタッチがなくなるよう、確実に。今日も86小節の左オクターブ進行を部分練習。昔はオクターブ奏法は決して苦手でなかったはずなのに、現在は無惨・・・2楽章:仕上げに向けて通して数回。3楽章:テンポ80で練習。133~126小節左手の音ミス若干有り。正確に。33~39小節、196~204小節の右手進行、もっとスムーズに弾けるようにしつこく部分練習(今日だけではクリア出来ず)。●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」1楽章主題:通して数回。Var.I:昨日同様、左手の同音連打、ムラなく優しく。Var.II:左手3連音符、リズム崩れないように。トリルは綺麗に入れて。Var.III:本日もオクターブ奏法が課題。レガートでなかなか弾けない。Var.IV:右手を交差から戻す瞬間、バタバタしない。Var.V:64分音符部分、慌てないように。Var.VI:115,116小節右手進行つまずき気味。指使い含めてゆっくり練習すること。125,126小節、両手16分音符進行うるさくしないで。
Apr 26, 2005
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あいかわらず、加藤一郎氏著の「ショパンのピアニスム」の各章を読んではまた戻って、と繰り返しながら、なかなか読み進めない自分が情けない。しかし、そんななか、私は今更、本当に今更なのだが、ショパンの装飾法について「あぁ、なるほど」と実感した文面がある。それが、前打音についての記載だ。「ショパンの前打音奏法の基本的な特徴として、前打音は常に拍と同時に弾く」ということ。まずい、それまでかなり無意識に前打音をちりばめてしまってはいなかったか。過去のレッスンにおいて、ショパンの装飾法をきちんと聞いていなかった自分が悪いのだ。多分、先生はその都度、私に指導していたはずなのだが、すっかり頭から抜けきっていた。「前打音が和声音の場合は和声を補強、そして、非和声音の場合は前打音が和声の解決を遅らせるため、テンポを変化させずにルバート効果となる」ほほぉ・・・思わず「へぇ」ボタンを押したくなってしまった。身体ではその効果を十分感じていたはずだが、こうしていざ文章として読むと、なるほどと思わざるを得ない。そして、更に「言われてみると確かにそうだ」といった内容がターンについて。「ショパンはターンを用いるのを好んだが、記号表記ではなく実音符か装飾音符で記譜していた」ということである。確かにショパンの曲に触れていても、あのターン記号に遭遇することがほとんどない。ショパンはより演奏の正確さを求めて、あえて実音符で書いてくれていたのだろう。弾く方としても、そのほうがありがたい。以前、モーツァルトのソナタを弾いていた際、「ここのターンやトリルはどのように弾けば良いのだろう」と巻末の奏法例をその都度チェックしていたことを、ふと思い出した。しかも、楽譜の版によって装飾音の奏法例も異なっていたり。その点、ショパンの楽譜は非常に細かい指示があり、一見、豆粒のような装飾音が多数並んでいると「うわっ、難しそう」と思ってしまうものの、実は実は親切丁寧なだけである、というわけだ。あの装飾音符の記載をすべて記号で表していたとしたら、譜面は簡素化するだろうが、返って難しくなることは間違いないだろう。といっても、ショパンはターンの前後にあれこれと装飾することが多々あったため、これらを記号で表すのはかなり困難、つまり、この点においても実音符で書かざるを得なかったのかもしれない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆って一生懸命読んでいるのだから、もっとそれを自分の演奏に活かさなければ意味がない。明日は、装飾音にもっと着目してあげよう。しかし、ショパンの装飾音が、どうも演歌の「こぶし」のようになってしまう自分が悲しい。濃厚過ぎるのか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆夜になって、町田のヨドバシカメラへ買い物に。本日のお目当ては「無線LAN設備」である。世間に遅れをとりながらも、ようやく我が家もワイヤレス化に手を出すことになるのだが、まぁその話はまた後日にでも。これで、ちょっぴり快適ピアノライフにも結びつくのか??◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、折角ショパンに取り組んでいるついでに、おまけ的な話題をひとつ。以前、ショパンを聴きながら(弾きながら)このお菓子を食べよう!と紹介したチョコレート菓子「ショパン」、これに引き続いて今回は「ワイン」である。そろそろ断酒から解放されたい、とネット上のワインショップを徘徊していたところ、面白いワインを見つけた。それが、以下のフランスワイン。CHAUVENET-CHOPINショーヴネ・ショパン/コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ【2002】生産者の名前がショパンである。私たちが慣れ親しんだあのショパンとは異なるものの、やっぱりショパンという名に惹かれてしまうのは宿命か。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #21#21:右手明確な指さばき練習 テンポアップするとミスが増えるため、テンポ控え目にして復習。ミスはグッと減るため、これ以上のテンポアップが現在のところ望めないのか、弾きこみが足りないのか。ここにきて壁にぶち当たってる。●バッハ シンフォニア #01~#14#01~13:おさらい(久々に1番から通して復習。若干怪しい箇所もあるものの、完全に指の記憶から消えてなくてほっと安心)#14:苦手箇所であった21小節についてはようやくクリア。あとは全体的に曲のバランスを整えていこう。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16#05:弾きこみ段階。停滞が続くため、再びスタカート練習で各音がはっきりと明瞭な響きで弾けるように解放してあげる・・・・これが吉とでるか。しばらくスタカート練習も続けよう。#16:練習段階。10小節の3拍1-5-2-3、及び34小節(同様)の苦手意識を克服せよ(何故か右手のみだと問題無しなのに、左の伴奏を合わせると途端に崩れるのは、左の跳躍によって体勢がやや崩れることが影響しているのか)。リズムパターンを替えて練習。更に37小節の2拍目の1音目を5指でなく4指で弾いていたのを修正・・・だがどうも一筋縄でいかない。5指が黒鍵というのはどうも苦手だ。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1弾きこみ段階。進展見られず・・・----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,7----------------------------------------------------本日のおためし~ライフワーク的取り組み●ショパン 幻想曲 Op.49
Nov 16, 2005
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朝一番で動物病院に行くつもりが、結局午前中の診察最後となってしまった我が家。早速、あかりの頭の状態を先生に診てもらったところ、「順調に回復していますよ。包帯が気になるようでしたら、もう取ってしまっても構いません」とのこと。若干出血がある旨を先生に伝えたところ、「出血はかえってあった方がよいです。血が皮膚の下でたまってしまうと、かえって悪化する場合もありますので」と言われ、これまたホッとひと安心である。というわけで、これからは1日2~3回軟膏を縫って様子をみることになった。抜糸は術後10日以降、とはいえ、オットの仕事の都合もあり、多分翌週の土曜日に抜糸することになるだろう。さて、問題の頭部突起物の病理検査の結果が出た。以下、検査報告書から抜粋。診断名:付属器母斑概要:真皮から皮下におよぶ非腫瘍性の良性病変が認められました。悪性所見はありません。内腔が拡張した毛包が散在し、周囲には束状に増生する豊富な膠原線維が認められ、腫瘤状物を構成しています。毛包壁は異型性のない扁平上皮からなり、構成する細胞には、異型性はありません。む、難しい。しかし、悪性のものではなく、また腫瘍でもなかったということで、ひとまず安心して良さそう。自宅に戻ってからネット内で検索してみると、同じような症状で切除手術をしているワンコは結構いるようだ。術前術後共にあかり自身が痛がっている様子はないのが、私たちにとってはせめてもの救いであるが、手術によってあかりに負担をかけてしまったことが、申し訳なく思えてならない。出来ればこれ以上何も抱えず、ずっとずっと元気なあかりでいて欲しい、心から強く願わずにはいられない私たちである。さて、あかりの現在の傷の状況は以下のとおり。まだまだ痛々しい状態だが、あかりは包帯がとれて嬉しくてたまらないようだ。私たちとしては、はやく毛が生えてきてほしいと思う今日このごろである。にほんブログ村 ゴールデンレトリバー
Jun 14, 2008
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世間では3連休の人も多いであろう、そんな連休にふさわしく関東地方は実に良い天気だが、クリスマスから年末にかけて予算外の出費で泣かされた私は、おとなしく家にいるしかない。そんな日こそ、ちょっと新しい曲でも譜読みしてみようか、なんて気分になったりも(おーい、今弾いている曲も中途半端なのに・・・なんて突っ込みはこの際、無しにしよう)。そんな私が選んだのはラヴェルの「古風なメヌエット」。ラヴェルのこの曲は、ソナチネと並んで私のお気に入りの1曲だったりするのだ。さて、本棚の肥やしになりかけていたラヴェルの楽譜を取り出そうとすると、横からひょっこり全音のピアノピースが現れた。「ん?」となにげなくピース裏の一覧表を眺めていると、今から弾こうとしている「古風なメヌエット」もピースとして存在しているではないか。「えっ・・・と、難易度ってどのくらいなんだろう」全音ピアノピースはご存じのとおり、1曲単位で提供された楽譜。手軽にこの曲だけ弾きたい、という人にはうってつけな楽譜である。ピース裏側には現在発行されている楽譜と共に各曲の難易度が掲載されており、この難易度を目安に曲選びをする人も少なくないのではないだろうか。その難易度も昔は、A~Dの4段階(A:初級 B:中級 C:中級上 D:上級)だったのに、いつの間にか、A~Fの6段階(A:初級 B:初級上 C:中級 D:中級上 E:上級 F:上級上)に細分化されているではないか。この6段階の難易度が採用された時に、各曲の難易度が見直されたのだろうか、その昔、「古風なメヌエット」は難易度=C(中級上)であったのが、現在では難易度=E(上級)に位置づけられているのだ。もっと極端な例をあげれば、ドビュッシーの「水の反映」、昔はCだったものが、現在では上級の上であるFだったり。曲単位での難易度ってどんな形で決めているのか、興味あるところだ。また、全音ピアノピースにちなんだ話といえば、私が昔練習したラフマニノフの前奏曲Op.23-5も全音ピース(No.271)を使用していたのだが、現在発行されている一覧をみると、No.271の欄が空欄になっているではないか。しかも、その周辺No.272の前奏曲も消えてしまっているうえ、No.273に至っては別の曲が割り当てられている。あぁ、ラフマニノフの前奏曲はNo.261の前奏曲Op.3-2を除いては絶版になってしまったのか。な、何故??更に、この日記を書きながら、楽天日記仲間のみっとんさんの日記内で全音ピースの話題で盛り上がってしまった。ピースの価格が35円の時代があったとは、たった1冊の楽譜にも時の流れを感じる。そういえば、子供のころ、お小遣いを握りしめてピース(タバコではありません)を買いにいったっけ。150円あたりで買えるピースは本当に助かっていた。現在なんて、たった1曲なのに500円以上の値段が当たり前になっている。それだけ、小・中学生のお小遣いの値段も上がっているっていうこと??なんだか自分がとっても古い人間に思えてきた。そういえば、母が練習しようと思って買ったツェルニー30番の楽譜は200円、それが私に受け継がれているのも、なんとも感慨深い。残念ながら私には子供がいないので、楽譜はいつか灰になってしまうかもしれないが、子をもつ皆さんはいつの日か、子供に楽譜を託すのだろうか・・・(って子供が音楽に興味がなければただの本になってしまうか。)で、かんじんのラヴェル「古風なメヌエット」の譜読み、これは中間部にさしかかる手前で大苦戦。CDを聴きながら曲を頭にたたき込み、流れだけでも把握したうえで、明日再度挑戦しよう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、やっぱり最初に指慣らしはしておこう。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調。●ハーモニックスケール3オクターブスケール(ハ長調)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 #26,27#26:OK#27:両手交差の練習。交差の際に音が乱暴にならないように気をつけて。後は特に問題となるような箇所は無し。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#06#04:7~11小節、両手合わせの際に曖昧な弾き方をせず、確実な音が出るべく部分練習。その後、テンポ四分音符110で通し練習。#05:>OK。予想どおり、#04より先に仕上がってしまった。#06:今まで練習したクラーマーの中でこの曲が最も好みだったりする。これは練習に熱が入りそうだが、19小節の左手5指を押さえたまま16分音符を弾く部分、もっとスムーズに弾けるように練習だ。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:左手32分音符の粒を揃えて、と意識しながら弾くこと、そして後半のテンポをじっくり保てと頭に浮かべながら弾くとテンポが安定し始めた。やはり頭はきちんと使って弾こう。#15:多少ミスタッチはあるものの、まとまってきたので、もう少し練習を重ねて仕上げるのだ。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符125で通し練習数回。及びリズムを変えて跳躍練習。マイペースで頑張れ自分。Op.10-12:15~18小節左手中心にじっくり練習後、通して数回練習。悪戦苦闘はしているが左手の良い練習にはなっているようだ。Op.25-02:ミスも少なく無難に弾けているがテンポはいまひとつ。おまけに表現面でもいまひとつ。まだまだ肉付けが必要である。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木:通して1回。ピヒラヤの花咲く時:通して1回。そろそろ気持ちよく弾けるようになってきてニンマリ。●カスキ 「秋の朝」「夜の海辺にて」「古い時計台」秋の朝:練習して数日、だいぶ自分癒しのために弾けるようになってきたが、細かな部分でまだまだ練習は必要。29~32小節の最も盛り上がる部分が、まだオタオタしているような感じなので、ここを部分的に練習。夜の海辺にて:試しに初見で。舘野氏のCDを聴いた時ほどの感動がなかった。古い時計台:こちらも初見で弾けるレベルの曲だが、この曲はなんといっても響きが良い。もう少しじっくり練習してみよう。●ラヴェル 「古風なメヌエット」とうとう譜読み開始。しかし最後まで到達できず。45小節目まで(中間部手前まで)。うぅ、両手が重なり気味な箇所が多く、譜面もパッと読みづらいので早くも苦戦している。
Jan 9, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」、8月からはいよいよショパン編の開始だ。私はモーツァルト編に引き続き、毎回番組を観ながら勉強していきたい、とテキスト片手にやる気まんまん・・・か。そういえば、ネットの世界をウロウロしても今回のスーパーピアノレッスンショパン編を大いに期待している様子が伺える。きっと、番組翌日は各所で感想花盛り!となるであろうことは、気のせいではあるまい。スーパーピアノレッスンショパン編の講師は、7月26日の日記でも紹介したとおり、ジャン・マルク・ルイサダ氏。実は私、恥ずかしながら彼の演奏を聴くのは初めてゆえ、レッスンもさることながら、ルイサダ氏の演奏そのものに対しての期待感が膨らむばかり。というわけで、今回のレッスン曲はショパン「華麗なる大円舞曲 変ホ長調 Op.18」、これを2週にわたって勉強する。ショパンのワルツのなかでも特に有名な曲であり、TVのCMに採用されたり、更にはピアノの発表会等でも結構お馴染み曲ではないだろうか。私自身、以前少しだけ練習した記憶があるが、どうにもリズムにノレず、悲惨な結末をとげている、痛い思い出の曲だ。番組ではまずショパンとルイサダ氏に関する簡単な紹介、そしてルイサダ氏からのレッスンに際するメッセージが伝えられる。(といってもこれから学ぶ8曲のレッスン曲、そして生徒さんたちの紹介にとどめているが)さぁ、楽しいレッスンの始まりである。生徒さんは日本人の男性。ルイサダ氏はまず生徒さんに演奏させる。それをテレビを通してみる自分。「な、なんか異様に速いような・・・」、実に楽しそうに演奏する生徒さんではあるものの、いかんせん、速い、びゅんびゅん廻って廻りまくるワルツにちょっと呆然。しかし、ルイサダ氏はまず彼の演奏をきちんと誉めたうえで、私(だけでなく、多分視聴者の多く)が感じていたであろう指摘をする。「この曲は実際の舞踏会のために作られた訳ではないがワルツであり、そして踊っている男女をイメージさせる音楽である。しかし、君の演奏は映画の早回しのように忙しい。それぞれの繰り返しの間に呼吸が欠けている」そこから細かなレッスンが更に始まったのであった。ここからはモーツァルト編同様に各小節ごとに注意点などを学んでいこう。私なりの解釈も含めて掲載していく点は毎度毎度ながらご了承頂きたい。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・1~4小節:同じ音の繰り返しは難しく右手のみでは不安定。工夫をしよう(具体的な案として、1~4小節目のアクセント表記をしている箇所を左手で弾いてあげると良いということだ。これはなかなか斬新なアイディアであり、私もビックリ。確かにこの方が弾きやすいうえ、リズムも音も安定しそう)・4小節:少しゆっくりしてから一気にワルツのリズムへと突入!(左手のワルツのリズムが入る手前小節。曲にメリハリをつけるポイントでもある)・5小節:左のワルツのリズムを弾く際、手のポジジョンに注意(補足事項として、手を固めて弾いてしまっていると次の音に移動する余裕がなくなり、結果的にせわしないリズムとなってしまう。というわけで、あらかじめ低音(1拍目)を弾く準備を心がけること)・5~12小節:楽譜に指示されたクレシェンド・ディミヌエンドを意識して(つまり、5~7小節でクレシェンド(上昇)、10~12小節でディミヌエンド(ここで落ち着く)、これを意識して弾くことで曲がグッとしまる感じがする。この曲はどうしても華やかさばかりが目立ってしまい、一気に弾いてしまう感があるが、細かな強弱をきちんと守ることも重要であると私も実感)・16小節:1拍目の5指は指先だけで処理するのではなく腕から自然に動かして弾く(スフォルツァンドの箇所。5指を手の甲に対して直角にし、腕から自然に動かすことで華やかな音が出せる)・22小節:繰り返される右手の(E♭)音は左手に従うように弾いて(右手を意識するあまり、テンポが速くなりがちな箇所。ここは左手のリズムをきちんと感じながら右手を弾くことで、落ち着いたテンポで弾けるはず)・22小節:左手のリズムは小指と他の3音の指を別人のごとく弾いて(つまり、3拍のリズムをすべて同じ調子で弾かないで、ということ。3拍をウンッパッパで表現するならば、とウンさんとパッパさんは別人が弾いているような感覚で弾き、音の間隔をきちんととって、ということだ。これを意識するだけでもワルツのリズムがグッと生きてくると私も思う)・22~23小節、25小節:22,23小節の間は切って。そして23,25小節のレガートは優しく(23と25小節にはスラー表記があるとおり、ここは前小節のスタカートに対比するかのごとく、優しく滑らかにレガートで弾くこと)・27~29小節:29小節はペダル無しで(この周辺は全てペダル有りな箇所なのだが、パターン区切りであるこの29小節のみ、ペダルは無しで。ここを踏まずに弾くことが、実にショパンらしい、とルイサダ氏は語っていた)・37小節:3拍目の左手はアルペジオで(譜面には左手のアルペジオ指定はないのだが、この和音をアルペジオにすることで快い印象になる、とルイサダ氏のコメントあり。但し、ここをアルペジオにするのはルイサダ氏独特の解釈ゆえ、他の先生のもとでは別な指摘を受けるかもしれないだろう)・46小節:ここは右手の指使いを工夫しよう。1小節単位のクレシェンドも忘れずに(譜面自体には1-2-3-4-5(2)という指使いであるが、1-2-3-1-4(2)にすることで落ち着いて弾ける。力を分散させることなく一気にクレシェンドだ!)・68~69小節:68小節でふっと落ち着かせ69小節で静けさをつけよう(ちょうど曲区切りな箇所。この先からグッと雰囲気が変わる(優雅たっぷりな雰囲気)ため、最後の小節では華やかさをグッと抑えて静かに区切りたい)・70~85小節:70小節からはグッと優雅に。コントラストも忘れずに(具体的にいえば、スラー部分は優雅に、そしてその間に登場するA♭連打音は別人のごとく弾こう、ということだ。つまりA♭連打部分はメロディの一部ではないため、あくまでもスラー部分が旋律の流れであることを意識したい。)・82小節:1音目のA♭音はもっと華やかに・82~85小節:ここはウィンナーワルツのごとくゆっくりして元のテンポに戻る(83,84小節あたりで少しテンポを抑え気味にし、84~85小節で元のテンポに戻るといった、ワルツの優雅さを出そう)◆ ◆ ◆ ◆ ◆と、今週のレッスンはここまで。テキスト22ページから24ページしか進まなかったのだが、あと1週で31ページまで進むのだろうかという、心配が感じられたりも(えっ?、余計な心配か)。それにしても、ルイサダ氏のレッスンは実に分かりやすく、しかも非常に丁寧。表現面から技巧面、いずれもとても細かく指導してくれるうえに、言葉のテンポも実に心地よいので、自然とレッスンの世界に引き込まれてしまうのだ。生徒さんもあれほど忙しげなワルツだったのに、先生のレッスンを受けるうちになんと優美なワルツへと変化していくことか、うむ、素晴らしい。割と華やかさばかりが目につくこの「華麗なる大円舞曲」、しかし、ルイサダ氏が弾くと華麗さだけでは終わらない、実に変化と表情に富んだワルツであり、この曲の魅力を改めて知ってしまったような気持ちに陥ってしまった。しかし、ルイサダ氏が弾くからサマになるのであって、素人が真似すると少々滑稽になりそうな危険性もありそうか。というわけで、第1回目のレッスン、私としてはかなり大満足だったのだが、他の方々はどんな感想をもたれたのだろう??モーツァルト編と比較するのは、うむ、とりあえずやめておくことにしよう。ルイサダ氏が弾く他の曲も聴きたくなってきた今日このごろ。何かオススメはあるだろうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #16#16:3-4-5指トリル練習。弾きこみ段階。音楽的に仕上げていこう。強弱をもっと自然に。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:今日から開始。この曲は苦手なため、まずは上声、中声を徹底的に頭に叩き込むこと。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5なんとか最後までたどり着いたものの、17~24小節をゆっくりさらい、更に中間部の左アルペジオは今日もじっくり取り組む。そして後半は軽くさらう程度にとどめておく。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#0404インテルメッツォ:弾きこみ段階。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲決して難曲の類ではないのに、何故か指が慣れてくれず弾きづらい。8月下旬までにまともに弾けるのか??
Aug 2, 2005
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先日、「お袋のワザ」なる炊飯袋を使って、鍋で米を炊いてみたところ、そこそこ美味しく炊きあがったので、今度は直接、鍋にお米を入れて炊いてみることに。よくよく考えてみたら、米炊きはずっとずっと炊飯器に頼りっぱなしだったからね。それこそ、小学生の頃にキャンプで体験した飯盒炊爨、以来かしら(あれも、ほとんど他人任せだったような)。災害時に電気が使用不能でもあたふたしないためにも、日頃から時々こうして練習しておくに越したことはない。というわけでお鍋は、お気に入りのアウトドア用クッカー「きこり亭のきこり鍋」。鍋の内側にフッ素加工が施されているから、こびりつきも心配ないし、しかも蓋の構造がご飯を美味しく炊けると、メーカーのうたい文句付き。なんといっても、この黄色くて優しいお姿に惚れてます。さて、お米をといで、30分ほど水につけていざ火にかけて沸騰させたら、その後 弱火で15分。火をとめて蒸らし15分。うん、これならば記憶力悪いカーチャンでも、なんとかなりそう。勿論、ちゃんと炊きあがりましたよ。って、光の具合でご飯の一部が変な色にみえるけれども、実際は均一なのでご心配なく。トーチャンにも「うん、美味しいね」と一応のお褒め言葉を頂いたので、これからガス焚きも出来るね。ただ、本当ならば自宅のガスコンロではなく、シングルバーナーで試してみたいところ。これはまた次回の課題ということで。このお気に入りの「きこり鍋」、実は一昨年買ってすぐに川辺で使用した際、蓋兼用のフライパンの外側を焦がしたうえに変色させてしまい、更に内側のフッ素加工まで一部剥がしてしまったという苦い経験がある。カーチャンの使い方が100パーセント悪かっただけに、泣くに泣けない。といって、フライパンの部分だけ買い直しすることもできず。きこり鍋をみるたびに「ごめんね、ごめんね」という気分に。そんなカーチャンのもとに、今年になって新たなる「きこり鍋」がやってきた。トーチャンのその心遣い、ただただ感謝。あれ、あかりさんショットが1枚もないぞ。うーん、お米つながりということで、こちら 散歩のヒトコマ。あかりさんが歩く横に広がる紅き花畑。あともう少し経つとここは水田風景に変わり、今年もまた美味しい天神米が生み出される、そんな場所。今日も読んでくれてありがとうございマス。どうぞ応援ヨロシクお願いします!(下のバナーにあるあかりサンのお顔を優しくつついていってね)にほんブログ村 ゴールデンレトリバー
May 9, 2016
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私にとって、ピアノ再開後の初シューマンの曲は「クライスレリアーナ」Op.16だったはずなのだが、指の負傷をきっかけに「アラベスク」Op.18を優先的に練習してきた。が、ある程度弾けるようになってくると、今度は表現面で試行錯誤する羽目となってしまった。というわけで、今日はプロの演奏家が弾くアラベスクをじっくり聴きながら、様々な解釈を勉強することにしてみた。現在、手持ちのCDのなかでシューマンの「アラベスク」が収録されているものは4枚。私自身、シューマン・ファン歴はまだまだ短いゆえ、そんなに多くのCDは所有していないのだが、それでも4人それぞれの演奏家のアラベスクを楽しめるのは嬉しいのだ。おまけに、各演奏を聴き比べてみると皆、それぞれに独自の解釈をもっているうえに、演奏時間にもかなりの差がみられる。■アンドラーシュ・シフが弾く「アラベスク」演奏タイム:5分54秒主題部:主題は「軽く優しく」の部分。シフは実に軽くさらっと弾き流している。主題の展開部のritもそれほどテンポの揺れはみられず、あっさり気味Minore I:テンポ的には主題とそれほど変わらず。表現はかなり豊かなうえに後半の盛り上がり部はテンポ的にもかなりエキサイティング、情熱的ともいえる。Ruhiger:静かだが旋律が際だつ。テンポ的にもそれほどもたれ気味になっていない。(再び主題登場)Minore II:旋律際だち、中声、下声は割と流れ気味に弾いている。途中、長調的な展開部ではかなりアップテンポに。(再び主題登場)Coda:Lento部分であるが、割とあっさり気味に。しかし最後4小節のritはたっぷりとゆっくり。■ウラディミール・ホロヴィッツが弾く「アラベスク」演奏タイム:6分38秒主題部:ホロヴィッツは上声つまり主旋律と下声(バス)の進行を際だたせ、中声の分散進行は割と控えめに弾いている。軽く、それでいて優しさがにじみでている演奏だ。Minore I:楽譜の指定どおりテンポをやや遅く、そしてあくまでも演奏は穏やかで。しかしながら起伏はかなりある方だ。といっても盛り上がり箇所でも急激にテンポを変えることなく強弱のみでメリハリを出している。Ruhiger:ここでグッとテンポを落として1音1音丁寧に奏でている(再び主題登場)冒頭の主題よりややあっさり気味に流しているうえ、中声の分散進行の流れも耳に残る。Minore II:楽譜の指定どおりテンポはやや遅め。バスの進行、及び中声の付点音符進行はペダルでにじむことなく割とくっきり。長調的進行部分はやはりテンポがアップしたりも(シフほどではないが)。(再び主題登場)Coda:Lento部分は全体的にじっくりゆっくり。最後4小節のritも事実上は最後3小節途中から更にゆっくり。■舘野泉が弾く「アラベスク」演奏タイム:7分13秒主題部:舘野氏の主題部は上・中・下声それぞれが割と自己主張をしているようにも思えるが、それでも上声の旋律は綺麗に響いている。他の演奏家より全体的なテンポはゆっくり目。Minore I:テンポはここでぐっと落ちる。楽譜には細かなクレッシェンドとデクレッシェンドが記載されているが、特にMinore Iの前半はオーバーに表現することなく、割と平坦な感じである。フォルテもフォルテシモもそれほど圧迫感がなく、穏やかにそれでいて厚みを感じるフォルテ表現だ。Ruhiger:更にテンポはゆっくり。1音1音を確実に奏でる弾き方が印象的。(再び主題登場)Minore II:他の演奏家はここでかなり曲の性格を変えてくるのだが、舘野氏はキリリとしたなかにとても穏やかな味を出している。中声・下声の進行は流れるように叙情的に弾いているのが印象に残る。(再び主題登場)Coda:主題からCodaへ進むその「間」が長め。各所のritも実にたっぷりとため気味。■仲道郁代が弾く「アラベスク」演奏タイム:5分58秒主題部:4者のなかでは主題部におけるテンポの揺れはかなり多い方ではないだろうか。弾き方はあっさりだがテンポ的には叙情的といった感じである。16小節目の左手10度和音はアルペジオで対処しているようだ。Minore I:主題部からほとんどテンポ変化は無し。主題に引き続き、あっさり感を特に感じさせたのは左手アルペジオ指定されている箇所を何故かアルペジオではなく和音で弾いている点だろうか。極端な起伏は無し。Ruhiger:弾き方によってはだらけがちなこの場所を実にサラッと弾き流している感じ。(再び主題登場)Minore II:主題より更にテンポはアップ気味。実に独自の解釈で演奏され、ここも流れるような弾き方が特徴。(再び主題登場)Coda:このアラベスクのなかでは最も穏やかで静かな部分であったが、決して粘っこくはなくサラリと終曲であった。と、あれこれ聴いてみたものの、同じ曲であるはずの曲が、演奏家によってここまで変わるのか、と思うと、それはそれで面白い・・・(といって良いのだろうか)。結局、譜面に書かれた解釈を更に超越して自分なりにその曲のイメージで演奏される人も多いということだろうか。どれが良く、どれが悪いなんていうことは決して無く、皆、それぞれのアラベスクを表現しているといった方が良いのかもしれない。しかし、アマチュアでしかもまだまだ勉強不足な私がそれをマネするのは100年早い。うむ、早すぎる。今は、やはり楽譜に記載された解釈をかみ砕いて、その範囲内で自分なりの演奏を模索するほうが良いのだろう、そんなことをぼんやりと考えながら、今日もアラベスクを弾くのであった。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #07~09●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#11#08:テンポを落として確実に左手進行をモノにする。くれぐれも指を滑らせないこと#11:教則CDの解説に沿って5-4指スタカート及びリズム変奏練習。●バッハシンフォニア #01~05#01~04:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#05:曲の進行に慣れると同時に装飾音符を丁寧に弾くこと。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:各楽章の荒削りな部分を丁寧にさらって。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475アダージョ:感情入れすぎてテンポが揺れないように。アレグロ:88~90小節の右進行をもっとスムーズに。更に左手の指使い要検討。アンダンティーノ:譜読み中。左手同音連打はムラなく。右手の重音進行もバラバラにならないように。●シューマン「アラベスク」通して数回。暗譜をターゲットに頑張れ!●シューマン 子供の情景から#01,02,07.0901知らない国ぐに:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。02珍しいお話:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。07トロイメライ:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。09木馬の騎士:通して数回。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04,#0504インテルメッツォ:昨日同様、中声の流れを手を抜かないように。上声は旋律の流れを更に音楽的に。05終曲:ゆっくり通して譜読み。その後、リピートまでを中心に進行に慣れること。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●バッハインヴェンション #01~05
May 19, 2005
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前日、実家で燃え尽きてしまったか、ピアノの前に座る力も残っていなかった私は、とりあえず今朝録画したばかりの「題名のない音楽会21」を観ることにした。8月21日の日記でも紹介していたとおり、9月4日、テレビ朝日「題名のない音楽会21」では、40周年記念企画として「ショパンコンクールの覇者・ブーニン」特集が放映されたのだ。忘れてはならない、今年は5年に1度のショパン国際コンクールの年。だからなのか、テレビにおける音楽番組でもショパンを取り扱う特集もきっと増えるだろうと予想していたが、まさに大当たりである。■テレビ朝日「題名のない音楽会」~ショパンコンクールの覇者・ブーニン~4日放映の出演者は、1985年第11回ショパン国際コンクールにて優勝したスタニスラフ・ブーニン、そして、同コンクールにて第4位入賞の小山実稚恵さん、といった実に豪華な顔ぶれ。実際の演奏をまじえながら、コンクール時代の思い出話やショパンの曲に対する思いなど、なかなか興味深い話を聞くことが出来た。・ショパン国際コンクールの思い出まず最初に語られたのは、ブーニンが(旧)ソ連の代表としてショパン国際コンクールにのぞんだ時のお話。当時、旧ソ連ではショパン国際コンクールが実に重要視されていたとか。参加費用を国が出していたこともあってか、国内選考も厳しかったらしい。また、ブーニンはコンクール当時「夜中にお腹が空いたからといって、仲間が(宿泊施設の?)ルームサービスの残りパンを集めて持ってきた」などといった思い出話を懐かしそうに語っていた。まぁ、若い時代ゆえ、ホテルの食事だけではとても足りなかったのだろう。小山実稚恵さんは、日頃、質素に暮らしている方々がわざわざコンクールを観にきてくれていることに、胸がいっぱいになったという話を語ってくれた。・最初に出逢ったショパン思い出の曲12,3歳の頃にショパンの曲を弾きたいと思っていたブーニンだが、当時はまだ経験や技術がなかった、と口を開く。だから、ショパンのなかでも比較的容易に弾けそうな曲としてワルツに着目したらしい。また、当時、モスクワではワルツが流行っていたこともあって、皆に知られている曲であり、それと同時にピアノの技術を身につけられると考えたようである。というわけで、ここでブーニンが「子犬のワルツ」のさわりを演奏。一方、小山実稚恵さんが人前で初めて弾いたショパンの曲は、ノクターン第5番(Op.15-2)。小学生高学年の頃の話である。もう少し詳しくお話を聞きたいところだったが、小山さんがここでノクターンのさわりを演奏。何故か途中から音がダブッてきこえる、と思いきや、ブーニンが合わせて弾いていた。うーむ・・・・コンクールを受けた際の思い出の曲ブーニンはショパンコンクールで優勝した2年前である17歳の時に、既にロン・ティボー国際コンクールでも優勝している。その際の第1次予選曲で、ショパンのピアノソナタ第2番を演奏。あの有名な「葬送行進曲」を含むソナタである。ブーニンはこの葬送行進曲はあまり演奏したくないらしいが、中間部の長調部は非常に好みのメロディだとか。小山実稚恵さんにとってのコンクール思い出の曲といえば、全日本学生コンクールの本選で演奏したスケルツォ第2番Op.31。(つい最近、スーパーピアノレッスン ショパン編のレッスン曲でも取り上げられた、「ところてん・ところてん」でお馴染みな曲だったり)・コンクールから20年、生活に変わりはあったかこれについては小山実稚恵さんが語ってくれたのだが、コンクール直後はしばらくの間、ずっとショパンの曲を弾かねばならない状況だったらしい。「だからこそ1回ショパンから離れてみたいと思った」としみじみと語る。多分、ピアノ弾きの方々ならばその気持ちが分かるであろう。続いてこうも語ってくれた。「時をあけて、また何年か後に同じ曲を弾いてみると、その時には感じられなかったフレーズの感覚がある。若さと共に失っている部分も多いが、また、気がついた部分もある」と。一度ピアノから離れた私が再開して、最も思った部分がこの「年月」の重み。だから、小山さんのこの話はとてもとても心の奥まで入り込んできた・ショパンの音楽に対する考えこれについて語ったのはブーニン。ブーニン曰く、「ショパンは私にとって悲劇的な作曲家。その悲劇的な部分が、私の心の底に触れ、ショパンの曲に私は過敏に反応してしまうのかもしれない」と少々苦悩な表情を浮かべる。そして最後にこう締めくくった。「私は楽しいショパンと悲劇的なショパンのバランスをとりたい。そしてショパンの、人として、音楽家としての気高い優雅さを持ち続けたい」・当日の演奏ブーニンはショパンの3つのマズルカOp.63全曲。つまり、Op.63-1(ロ長調)、Op.63-2(ヘ短調)、Op.63-3(嬰ハ短調)をトークの合間に演奏した。全体的に音が硬めな印象はあったものの、演奏するお顔の表情は軟らかだったり。ブーニンってこんな顔して演奏していたっけ、とふと見入ってしまった。トークの合間にバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のさわりを演奏されたが、ブーニンのバッハ、かなり直線的に心にグサリと突き刺さる良い響きだと思ってしまったのは私だけ?(ショパンよりもバッハの方が印象に残ってしまった私である)そして小山実稚恵さんの演奏はショパン「舟歌」Op.60。実は私、変な表現ではあるが動く小山さんを観るはこれが初めてなのである。それまでCDで演奏を聴いたり、音楽雑誌で姿を拝見するだけだったのだ。いやぁ、とても素敵だった。音の厚みもあり、ショパン演奏の貫禄のようなものを一気に頂いたような感じがした。◆ ◆ ◆ ◆ ◆こうして、存分に番組を堪能していると、宅配便が家にやってきた。注文していた高橋多佳子さん演奏の「ショパンの旅路」シリーズの残り3枚、つまりセミナーで購入しなかった3枚が届いたのである。あぁ、まさしく今日はショパン三昧な休日。「ハッピーバースディ変奏曲」も昨日でひと区切りついたことだし、明日からはショパンの曲でも始めようかな、と思いながら、しばしショパンの音色に酔いしれる、そんな休日であった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、過去の日記でも何度か語っているかもしれないが、子供の頃、私が初めて弾いたショパンの曲は「子犬のワルツ」。小学生の頃だった。あの頃は、ショパンの曲を弾ける、というだけで本当に嬉しかったものだ。だってピアノの先生、なかなかショパンの曲を弾かせてはくれなかったのだから。以前、ムジカノーヴァ8月号で「ショパン 弾きたくてたまらない生徒 vs 弾かせたくない先生」だったかの記事があったことを、ふと思い出してしまった。ブーニンが12,3歳で初めてショパンを弾いた・・・というのには、ちょっと驚いてしまったが。それも「子犬のワルツ」・・・やはり初ショパンは子犬のワルツが多いのか、と改めて思った私である。皆さんも初ショパン、思い出してみよう。
Sep 4, 2005
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10月の日記で「3指押さえたままの4-5指トリルに泣く」話を掲載したが、あれから約1ヶ月、少しはそれも改善されたものの、まだまだ納得がいくレベルには達していない。つまり、まだまだ4-5指には頑張って貰わなければならない、という訳だが、何か効率的な練習方法はないだろうか、模索中である。割とメジャーな練習方法といえば、1-3指で鍵盤を押さえたまま、4-5指トリルを繰り返し練習する、といったものだが、これも練習し過ぎは腱鞘炎のもと。やりすぎに注意だ。単純に4-5指のトリル練習ならば、現在練習メニューに取り入れているハノンの#29-#30の往復でも良いのだが、今日、久々にスケールを弾いてみて、まだまだ左手における4-5指のパワーは戻ってきていないことを実感させられた。ここのところ、テレビ等を観ながらでも、ついついテーブルの上で3指押さえ4-5指トリルをカタカタカタカタッと繰り返してしまうため、家族の者からは鬱陶しがられている。まずい、そのうち「ピアノなんてやめちまえっ」なんて言われないだろうか。さて、日曜の昼下がり、ポカポカ陽気で本来ならば紅葉でも見に行きたいところだが、家族はなんとまだ睡眠中、私はここぞとばかりにピアノに向かう訳だが、数十分後、鍵盤に血の筋を発見。「ど、どうした?鍵盤」って、血が出ているのは私の指から。冬近し乾燥の季節、ゆえに私の指の各所が割れ、そこから血が噴き出すことがあるのだ。皮膚科で薬を貰うものの、その時は効果があるのだが、完全に治ることがない。そう、この症状のせいで、長らくピアノを弾こうにも弾けなかった、いや、弾く気力がでなかった、という寂しい理由があったりする。結局、皮膚が割れて血が出た部分を、薬を塗ったガーゼでおさえ、そのままピアノを引き続けたわけだが、いかんせん、右手の中指先と親指先ゆえ、弾きづらい。指はピアノを弾く者にとっての命なのに、あぁ、どうしてくれよう。しかし、こんなことで負けるものか。ショパンのエチュードをものにするまでは!・・・と、一応目標を掲げておこう。皆さんもどうか手は大切に!----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#39#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動、#34の1-2-3-4指運動、#35の1-5指くぐらせ運動、#36 1指移動、#37 和音を押さえたままの1指移動、#38の1オクターブスケールを数回繰り返す。#39ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調のスケール本日からスケール開始。ところが右手に比べ、左手は指の動きにムラがある。結局、左手のみテンポ変更、リズム変更等の練習を実施する。うぅ、当分はスケールに泣かされる日々か。●ツェルニー30番 #01~#21の偶数番曲練習、及び#22#01~21の偶数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。ハノンのスケールの後だからだろうか、妙に指が快調に動いてくれるのは気のせいではないらしい。ハノンに時間がかかった分、ノーミス1回コースはサクッと終了(いや、#18は除く)。#22、両手トリルは少しずつ改善の兆しがみえている。この調子でもう少し練習しよう。●クラーマー=ビューロー60 #01本日から正式に練習仲間入り#01、運指に気をつけながらゆっくり。その後テンポ四分音符92で繰り返し練習。1音1音が凛とした音で弾けるよう、丁寧に。後半部は右・左が別の進行をするため、バッハを弾く感覚で頭を働かして弾かねば!●バッハインヴェンション #01~#10#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ。#08、本日からノーミス1回コース・・・と思ったのだが、やはり左手の進行をもっと綺麗な音で弾きたいのでもう少し要練習。#09、昨日から改善は見られず、再現性の無い音ミスを起こすので、練習逆戻りで片手ずつ頭にたたき込む。#10、曲の前半部の両手モルデント後の進行でつまずくため、ここを中心に練習。モルデントに気をとられすぎ!●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、まとめ段階メヌエット、本日も18-21小節の左手進行を部分練習してから通しで数回練習。●ショパン エチュード Op.10-4指の痛みと集中力が切れたせいで、テンポ四分音符105にて各所で音はずし発生。とほほと半べそ状態でテンポを100に落とし、繰り返し練習。あとはとにかく指が覚えてくれるまでひたすら弾き続けるしかないのか。こんながむしゃらな練習で・・・いいのか?●ショパン エチュード Op.25-2前日はつい、さらり弾きをやってしまったため、これではいけないと心を入れ替え、本日は1ページ目、つまり1~19小節目までを繰り返し練習。テンポは二分音符67にて。このページさえマスターすればこの曲の半分以上が弾けたことになる(ほぼ同一部分が他ページに存在するため)ので、まずはここがきちんと弾けるまで部分練習を続けよう。
Nov 21, 2004
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NHK教育テレビで放映の「スーパーピアノレッスン」も早10回目。気がつけばもう6月、ということはこのレッスン番組も既に折り返し地点を過ぎているのだ。というわけで今回から新たなレッスン曲、「モーツァルト ピアノソナタ ハ短調 K.457」を3週にわたって学んでいくことにしよう。本日はその第1週目、つまり第1楽章のレッスンである。この曲は、既に練習経験がある人も割と多いのではないだろうか。といいながら、私は過去、この曲を練習したことがなかったため、例によって付け焼き刃のごとく、1週間前から譜読みしている。それまでこの番組のために練習してきたなかでは、かなり弾きやすいタイプの曲ではあるものの、個人的にはどうもこの曲をベートーヴェンチックに弾いてしまう癖があり、頭を悩ませている(ってテキストの解説を読んでいたら、この曲の手法はベートーヴェンとよく似ている、としっかり書かれていたではないか)。といってもこの曲はあくまでもモーツァルトであって、ベートーヴェンではない・・・。と前置きはこのくらいにして、早速本題に入ろう。アントルモン氏はこの曲について以下のように語っている。「モーツァルトの作品の中で最もドラマチックなもののひとつ。モーツァルトが苦しみを表現するのにいつもハ短調を使っていた」(ここでハ短調の他の曲を紹介)。「そして、幻想曲ハ短調K.475とこのソナタを続けて演奏すると、本当に素晴らしい」と。確かにこのソナタは、幻想曲ハ短調とペアで演奏される機会が非常に多い。実際にこの曲の出版は、幻想曲と共に出ているため、ヘンレ版楽譜を見れば分かると思うが、幻想曲は第14番a、ソナタハ短調は第14番bとして掲載されている(って以前の日記にも書いたような)。それでは各小節の注意点についてあげることにしよう。例によって、青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。全体:頻繁にテンポを変えないこと。この曲はきわめて古典的な曲だからロマン派的になりすぎないように格調高く演奏するように心がける。(これは幻想曲ハ短調のレッスンの際にも語られていた内容だ。短調でドラマチックな進行だとどうしてもテンポが揺れがちになってしまうのは、生徒さんに限ったことでなく一般的にも言えること。気をつけよう)1小節:1音目に親指を使わないこと(楽譜にも1音目は2指から、と掲載されている。ついつい見落とし気味になる箇所だったりも)2小節:2拍目後、余韻を残すように(1,2拍と4分音符のスタカート、そして休符が入る箇所。1小節からの進行の流れを意識したい)7~8小節:ペダルを踏むのは拍子の頭、少しだけ。(1拍目のスラー部分だけ軽くペダルを踏み、後は外す。3,4小節と同様。)9~10小節:レガートはペダルを頼らずに。親指を使いすぎるな!(中声のレガート進行、ついペダルに頼りがちだが指の動きだけでレガートを表現するようにとアントルモン氏の注釈付きである。また、同10小節の中声部、譜面に掲載されているとおり、2指を多用し、親指を使わないで)13~16小節:どの音が重要なのかをしっかり考えて(生徒さんが左手の同音連打部の拍始めにかなり強く弾きすぎていたために注意された事項だと思われるが、あくまでも右手の旋律をしっかり意識して弾かねばならない部分だ)17小節:すぐにピアノにして!(前小節までフォルテで劇的な進行をしている箇所ゆえ、ここでパッとピアノに切り替えるのは思った以上に難しかったりするのだ)21~22小節:22小節後半でラレンタンドしないように(21~22小節をひとつの流れでサラッと弾こう。次小節がピアノで優しい旋律へと変わるので、ついついテンポを揺らしてしまいがちなのは分かる。)23~24小節:手を動かしすぎずスラーをきちんと意識して。23小節全体にスラーがかかっているように、ここもひとつの流れで旋律の意味を考えたい。24小節も2拍目からのスラーをきちんと意識して。30小節:右手2拍目まではフォルテ、左手は2拍目からピアノで(ついつい右手も1拍目からピアノにしてしまいがちだが、前小節からの流れを考えると、右手がピアノになるのは4拍目から。一方、左手のみが一足先にピアノになるのだ)36~39小節:問いかけと応答、そして1音1音を大切に??(右手36,37小節で問いかけ的な旋律に対し、38,39小節で右手くぐらせ低音側で旋律を弾く部分。ここは言葉無しジェスチャーでアントルモン氏が注意したため、私の個人的理解度が低い箇所なのだが、私なりに感じたのは、問いかけと応答をしっかり意識することと、進行のなかの16分音符がないがしろにされていたため、その音ももっと大切に弾きたい・・・といったところか。)63~64小節:美しく聞こえるべき指使いをしっかり学んで(譜面自体には拍始めの2指のみが掲載、あとは特に記載されていなかったのだが、テキストに注釈有り。つまり、美しく聞こえるために指使いをないがしろにするな、ということを言いたかったのだと判断する)65小節:右手進行、出来るだけ鍵盤から手をはなさないで。急がず弾く(8分音符の3連音符進行、次小節の和音に向かってつい急いでしまいがちだがあわてずに)75~76小節:左手をそんなに大きく動かず、鍵盤から手をはなさないで(中間部冒頭ののオクターブ進行、しかもスタカートだとつい手を大きくあげすぎな感があり。)78小節:急がないで。モーツァルトを演奏するには完璧な指のコントロールが必要。モーツァルトはごまかせない。ひとつの音符もおろそかに出来ないのだ(右手8分音符の3連音符進行にて、もっと1音1音に気を配って弾かねばならない)83~94小節:急いで弾かないで(左手の3連音符が続く中間部の劇的進行部。こういう箇所は特に気持ちが高ぶって演奏もテンポアップしてしまいがち)98小節:ピアノとピアニッシモの差をつけて(主題に戻る手前部分。ピアニッシモの和音は、前小節のピアノとの差をきちんとつけること。ここでアントルモン氏、姿勢について注意。前のめりになりすぎるとコントロールがきかず、音質に悪影響を及ぼすとのこと。確かに生徒さん、かなり前のめりになる傾向がある)121小節:強弱をきちんと(ピアノで)(前小節までフォルテ進行なので、その流れのまま弾かないようにしたい)126~127小節:126小節の右4拍目から指使いは1-2-5で。また、左手は一息で弾く感じで(譜面には右4拍目の1-2指のみ掲載。左は音の流れを意識して一息でフッと弾きたい)140~142小節:レガートでなく各スラーを意識して弾くように。(ここは割とスラーが細かく指定されている箇所。ついのっぺりと弾いてしまいがちな箇所だが、各スラーを意識して弾いたほうが曲に躍動感がでるようでもある)154小節:左手側、休符を守って(左1拍目に和音、その後休符、という箇所はついついダラーと押さえてしまいがち。私も反省)155~158小節:右の各フレーズ、乱暴にならないように(変な箇所にアクセントを入れずに)(曲の流れを考えて弾くことで改善されるのでは。普段何気なく弾いてしまう箇所も丁寧にさらってみると、フレーズの途中でアクセントを入れて、曲の流れを台無しにすることがあるので、十分慎重に弾いていかねばならない、としみじみと感じる)今日はなにやらボリューム満点なレッスンであった。アントルモン氏の総評として生徒さんに対し、「曲の構想を考え直すともっとよくなると思う」と語っていた。やはり先生は厳しい。と同時に私自身、モーツァルト演奏に必要なのは、技量もさることながら1音1音をいとおしむ心ではなかろうか、と。一見、弾けているようで、1音1音をおろそかにしていてはモーツァルト感も台無し。また、大きなフレーズで弾けていたとしても、それがただの固まりであってはダメ、それらを構成している1音1音に配慮する、この気持ちがもっともっと必要だと実感する。しかし、1音1音を意識するあまり、大きなフレーズ感を失ってしまったら、これもダメ、あぁ、なんて難しいのだ。実は、今回からレッスン曲が変わったということで、当然ながら生徒さんも変わった訳だが、いやはや、本当に皆、それぞれに独特な姿勢でピアノを弾くものだ、と思わせてくれた。レッスン中でアントルモン氏が一度注意したが、今回の生徒さんは前のめりになるうえに、背中を丸める傾向が強い。(多分、私があの姿勢で昔習っていた先生にレッスンを受けたら、多分怒られるであろう・・・ふと頭をよぎってしまった)◆ ◆ ◆ ◆ ◆ちなみに今回のモーツァルト・スケッチ(小話)はカフェに関するお話。モーツァルトの時代においては上流階級の憩いの場として紹介されたカフェ話であるが、なんとウィーン流のコーヒーレシピまで登場したではないか。カプツィナーやマリア・テレジア、アインシュペンナーなど、いずれもホイップクリームをたっぷり使うコーヒーレシピであり、ついつい楽譜の隅にメモしてしまった、って、あれ、この番組、ピアノレッスン番組ではなかったっけ?普段、紅茶ばかり飲む私であるが、たまにはこうした優雅に生クリームたっぷりのコーヒーを飲んで、モーツァルトを聴こうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #24~25●ブラームス51練習曲 #07,#08,18#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。リズム変奏含む。#08:アルペジオ練習。#18:4-5指トリル練習。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #12#12:左の音とび進行でミスしがち。同音連打はまだまだ粒良く弾けず、進歩が見えないため、今日は時間をかけて丁寧に練習。●バッハシンフォニア #01~06#01~05:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#06:この曲は1指スライドや4指くぐりなどが多く、進行自体が単純でありながらいまだ運指に苦労している。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475通し練習後、(まだ)ピウ・アレグロ部分練習。現時点での苦手箇所は47小節:重音下行でつまずき気味。特に3,4拍目にて。90小節:両手での下行、特に左手進行がまだまだ汚い。107~110小節:右重音進行が大きな流れ(フレージング)で弾けていない。136~138小節:左手32分音符の3連音符を意識すると右32分音符分散和音が崩れ気味になってしまう。気をつけて。更に表現面を言い出したらキリがないのだが、技術的な問題点では上記のとおり。まだまだじっくりと練習が必要そう。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調 K.457」1楽章:気がついたら今日はレッスン放映日。基本的な譜読みこそなんとか・・・といったところだが、細かな点でミスしがちなので弾きこみが必要。現時点での苦手箇所は13~16小節:左手同音連打進行に対し、右の付点を含んだ旋律が綺麗に決まらない。36~43小節:左右交差、特に右を低音側に交差させた時に弾く旋律がリズム崩れ気味。83~93小節:左分散和音進行がやかましい。後半にも上記同様の進行があるため、共通して苦手箇所と認識している。それでも以前練習していたK.311よりはかなりとっつきやすいのは助かる(といっても2楽章以降はどうなることやら)モーツァルトとクラーマーに時間をかけすぎたため、本日はここまで。
Jun 7, 2005
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3月も下旬になれば、そろそろ春の風を感じる今日このごろ。そんな日にちょっと弾きかじってみたくなるのがシューマンの「花の曲」Op.19。つまり、私にとってのシューマンブームはまだまだ終わっていないのであった。というか、楽譜は次から次へと読んでいくものの、実際に弾いていないせいか、ブームは終わりようがないのである。というわけで、今日はホロヴィッツの演奏に合わせて十分に弾いた気分を味わおうではないか。あぁ、なんて都合の良い仮想練習なのだ。ちなみにシューマンの「花の曲」は、1839年ウィーン滞在時に作曲され、同年の代表曲「アラベスク」Op.18と共に親しまれてきた曲のひとつ。クララとの結婚を巡って悩んでいた時期ということもあってか、長調の曲であるにかかわらず、どこか感傷的だったりするのは気のせい・・・ではないはず。楽譜をみて貰えればわかりやすいのだが、この曲は5つのブロックに分けられており、それぞれが花の様々な様子、いや、花のある風景だろうか?を描いているように感じられる曲だ。5つのブロックといっても、具体的に「I→II→III→II→IV→V→II→IV→II」と同じブロックが各所に登場するため、人によってはそれがしつこく感じることもあるのではないかと思うが、これぞ、シューマンらしい「くどさの美学」なのかもしれない、と勝手に思っている(ほんと、勝手すぎる解釈だ)。それを「くどいなぁ」と感じさせないで弾く、これぞ難しいのだ。また、パートIIの左手で登場するブンチャブンチャたる進行が、どことなくメンデルスゾーン的な要素を感じさせるのは、私だけか。いや、若き時代、私はほとんどシューマンにふれず、メンデルスゾーンばかりだったせいで、そう感じてしまうだけなのだろう。さて、この「花の曲」を聴いて、一体どんな花を想像するだろうか。個人的には、この曲に春の代表格「桜」はあまり思い描くことなく、もっと可憐で優しい花がぼんやりと頭に浮かんだりもする。あぁ、どこか花畑にでも行きたいものだ。房総や伊豆の花畑はそろそろピークを過ぎているだろうか、花のある風景にふれたいものだ。ホロヴィッツの、春の暖かみを感じるような「花の曲」も良いのだが、ピティナのWebサイトでは園田高弘氏が演奏する「花の曲」も聴けるので興味ある人は是非聴いてみてはいかがだろうか。実に、園田氏らしい、堅実で、まるで花びらがピンッと張ったような生き生きとした「花の曲」が聴ける。はぁ・・・、弾きたい、ピアノが弾きたい。◆ ◆ ◆ ◆ ◆余談だが、今日の手の回復状況はといえば、病院で頂いた湿布が手首に心地よく効いてくれている。ただ、頂いた「モーラス」という湿布は直射日光に当てるのは良くないらしく、何らかで手首を覆った方が良いと薬局で言われてしまった。というわけで、先日購入したサポーターをしてみたのだが、長時間していると逆に手首が疲れてくるのだ。「これは返って手首を痛めるのでは?」と思い、今度は手首をグルグルッと包帯で固定してみる。こちらのほうが、ある程度固定されながらも伸縮もきくため、当面はこれでいくことにした。いやはや、何事も試行錯誤するしかない、ということか。
Mar 25, 2005
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先日、バッハインヴェンションの8番が「寝かせ」効果によって、少しは進展したことに気を良くした私、3連休中はあまりピアノの前に向かえないはずなのに、ついついそんな短い時間をクラーマー=ビューロー60練習曲に費やしてみた。現在、なんとか14番まで進めてきたクラーマー=ビューロー練習曲、たまには1番からまとめて弾いてみようと思ったのである。もしかして、以前苦しんだ4番あたりも、いつのまにか弾けているかもしれない、そんな甘い考えをもちながら。しかし・・・世の中そう甘くはなかった。4番の改善はおろか、当時、得意と思えていた1番さえも記憶に残っていないではないか。つい数ヶ月前に練習したばかりの曲が、である。こんなに早く、自分の記憶から消えてしまっているとは、一体どういうことだ??譜面を見ながらオロオロ弾いている自分の姿が哀れでならない。結局、6番あたりまではほとんど覚えておらず、返って新鮮なくらいであったが、ようやく7番以降は、指が記憶してくれているのか、若干のミスを伴いながらも突き進むことが出来た。一体、なにがいけなかったのだろう。考えられる原因は幾つかある。1.絶対的な練習量が少ない?または完成レベルが低い?2.暗譜をしないから?3.単に記憶力がないから?まぁ、クラーマー=ビューロー練習曲はあくまでも「練習」と割り切って、ある程度弾けた時点で次の曲に進めてしまう私に問題があるのかもしれないが、これにはちょっとショックであった。多分、原因のウェイトを占めているのは1番の理由であろう。いや、もしかして2番の暗譜をしないことにもある??ちなみにバッハのインヴェンションとシンフォニアはほぼ毎日復習していることで、なんとか「弾ける」レベルを保っているが、これも一旦やめてしまうと、あっという間に忘れてしまうのではないかという恐怖を感じてきた。まぁ忘れたらまた練習すれば良いじゃないか、くらいの楽観的な気持ちでいないと、落ち込む一方ではあるが。仮にその曲を仕上げたとして、それから指や脳の記憶から消えてしまうまでの時間は一体どのくらいなのだろう?それとも、一旦練習した曲というのは、実際には多少弾きづらくはなっても、一生記憶から消えないのが普通なのだろうか。そういえば、学生時代に練習した何曲かは、確かに記憶の欠如はあっても、なんとなくではあるが、その曲を弾いたことはきちんと指が覚えている。そうか、結局は練習量がまだまだ足りないということなのだ。とほほ・・・----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07,#08,#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#10:5指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #14#14:5-4指トリル練習。(前回に引き続き)手の重心位置を変えたりしながら疲れない弾き方を検討中。●バッハシンフォニア #01~#07#01~06:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#07:弾きこみ段階。まとめ段階----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #01~13ノーミスで弾ければ1回のはずだが、久々に1番から弾いてみるとどれもこれもミスが目立ち、結局何回も繰り返す羽目に。特に1番から6番あたりまでは既に記憶から消し去られている状態。なんとか8番以降は指が動きを覚えているようだが、やはりたまには弾いてあげないと忘れてしまうことを、またしても実感。
Jul 17, 2005
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ハードディスクレコーダーにたまった録画を整理していたら、YKK-APのテレビCMが目にとまった。以前も何度か日記でも話題にしたことがあるのだが、2004年の晩秋頃から窓のサッシなどでお馴染みのYKK-APのCMに、ドビュッシーの曲たちが採用されていたのである。しかも、当時練習していた「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」だったりするから、CMに注目してしまうのは当然だろう。その他にも数バージョンあったらしく、なかにはどうしても曲名がわからないものがあった。ところが、ためしにYKK-APのWebサイトを見てみたところ、なんと「映像ライブラリー」なるコンテンツのなかにCMで採用された曲名がしっかりと掲載されているではないか。わーい! 多分、曲名に対する問い合わせが多かったのではないだろうか。嬉しい配慮である。ドビュッシー歴が浅い私は、これまで前奏曲集は第1巻、2巻ともに聴いたことがなく、CMで採用されていても「あっ、ドビュッシーの曲かな」程度しかわからなかったのであった。しかし、これで自分的に謎だった1曲が判明し、また頭のなかに練習したい1曲が追加されたのは言うまでもない。・・・って、前奏曲集に手が出せるのは何時の話だ?ところでCMに採用されていた前奏曲第2巻の第4曲「妖精たちは妙なる踊り手です」というタイトル。CDや楽譜を調べていたら、版によって邦題が異なっており、「仙女たちはあでやかな踊り子」となっていたり、「妖精たちはあでやかな踊り子」となっていたり?「妖精たちはあでやかな舞姫」、春秋社版はあっさりと「妖精はよい踊り子」、うーむ、邦題って曖昧だ。そういえば、以前ブルグミュラーでも出版時期によって邦題が異なっている話題を日記に掲載した記憶が・・・。映画の邦題にしてもそうだが、原題を綺麗に訳するのはつくづく難しいと思う。(先日テレビで放映された映画「戦場のピアニスト」の原題はTHE PIANIST、はて、戦場は・・・?いや、わかりやすい邦題なのではあるが)っと、最後に話を戻して、今度のYKKのCMは、果たしてどんな曲が採用されるのだろうか。ドビュッシーに続き、ラヴェルあたりをお願いしたいところだ。それとも一気にバロック時代あたりに戻ってみるとか?CMパターン1子供の領分から「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」ドビュッシー:[ピアノ全曲集(2)] ベルガマスク組曲/子供の領分(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集I〔音楽の友社〕CMパターン2前奏曲集第2巻から第4曲「妖精たちは妙なる踊り手です」ドビュッシー:ピアノ曲全集(1)前奏曲集第1巻/第2巻(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集VI〔音楽の友社〕CMパターン3ベルガマスク組曲から「パスピエ」ドビュッシー:[ピアノ全曲集(2)] ベルガマスク組曲/子供の領分(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集II〔音楽の友社〕----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #39,#41#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調。(変ロ短調はかなり苦手か、ゆっくり練習)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab、#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#05#04、あぁ、弾けば弾くほどどつぼにハマッていく自分が分かる。これを完璧に弾くにはかなり長期戦になりそう。7小節~11小節は片手ずつ弾けば何の問題もないのに、両手合わせると指がもつれ気味。#05、まとめ段階●バッハインヴェンション #04~#15#14、左手、32分音符の運指が4-3-2-3-4の動きの時に、どうも粒・リズムが揃っていないのが気になる。#15、あれほど後半に苦戦していたのに、今日になってすんなり弾けるようになっている。この調子でまとめよう。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01、テンポ四分音符125で通し練習数回。2日ぶりに弾いたので最初はミスしがちだったが、数回繰り返すうちに慣れてきた。それにしても、これ以上のテンポで弾ける日は来るだろうか。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回。ピヒラヤの花咲く時、そろそろまとめ段階。ペダル等を含めて濁り無い音が得られるように考慮して弾こう。●カスキ 「秋の朝」まだまだ譜面にかじりついて弾くような状態だが、曲の流れはつかんだ。あとは、部分的に苦手なところを細かく練習していこう。ただ、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンのように先の流れが分かりやすいものは指があらかじめ準備できるのだが、フィンランド系音楽はまだ十分になれていないのか、進行に戸惑うところがあるので、早く慣れたい。
Jan 8, 2005
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金曜日の夜、閉店10分前に飛び込んだ楽器店の楽譜コーナーでおもむろに手にとったのは、楽天日記内のコメントで薦められた「クラーマー=ビューロー60練習曲」。パラパラッと中を確認し、「と、とりあえず私でも弾けそうな、弾けなさそうな・・・」と考える間もなくレジへ。クラーマー=ビューロー60練習曲は、指揮者としても有名なドイツのピアニスト、ハンス・フォン・ビューロー(1830-1894没)編集によるJ.B.クラーマー(1771-1858没)の練習曲。ツェルニー50番練習曲と同程度のレベルと思われるが、クラーマーの練習曲集はバッハやショパン、リストの曲を弾くために効果的な曲が凝縮されている。早速、土曜日の昼下がり、クラーマー=ビューローの楽譜をめくってみる。まぁ、折角だから最初から見てみようかと、まず#01から。ポロロ~ン、アルペジオに続くスケールはどことなくハノンを思わせるのだが、後半部はバッハテイストたっぷりである。「おぉ、良い感じ!」とちょっと嬉しくなりながら#02~#10までぽつぽつと弾いてみる。初見でバリバリッとは弾けないものの、曲の雰囲気はおぼろげながらつかめた。そして、私は思った。「最初の10曲中、5曲が短調曲だなんて、う、嬉しすぎる・・・」、日本人は短調曲が好きな人が多いらしいが、そんな私も典型的な日本人。しかも、曲的にも格好良い進行のものが幾つも見受けられる。確かに、ツェルニーの練習曲とはまた違った響きが感じられるのだ。技術うんぬんというよりも、曲そのものに惹かれた、といったほうが良いかもしれない。楽譜をみると、後半はさすがに難関な曲だらけであるが、前半はなんとか楽しみながらついていけそうな気がする。いや、・・・気がするだけかもしれないが。うぅ、それにしても私ったら練習曲だらけではないか。指鍛錬のための練習曲、そして、純粋に曲として楽しみたいのもたまたま「練習曲」であったというだけの話だが、段々と練習曲マニアと化していきそうな、そんな予感が漂っている。指鍛錬については自分の苦手箇所克服メニューと割り切ることにして、無理して全曲弾くのはやめた方が良さそうだ。そうそう、余談ではあるが、ビューローについて少し調べていたら、彼はピアニストとしても、そして指揮者としても著名人であり、現在のような専門の指揮者の先駆者でもあったという。更に、一時期リストの娘(コジマ)と結婚していたことがあるのだとか。結局、コジマはワーグナーの元へと走ったというが。うむ、今も昔も男女関係は難しい・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ハノン #29~#38#29-30を続けて繰り返し4回。#32の1-2指運動、更に#33の1-2-3指運動、#34の1-2-3-4指運動、#35の1-5指くぐらせ運動、#36 1指移動、#37 和音を押さえたままの1指移動、#38の1オクターブスケールを数回繰り返す。明日からいよいよ#39音階へ突入か?●ツェルニー30番 #01~#21の奇数番曲練習、及び#22#01~21の奇数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。奇数番のなかでは#07、#09、#15を中心に苦手箇所をチェックしながら弾く。#22、本日も両手トリル合わせで若干つまずき、部分練習をする羽目に。この点をクリアすればOK●バッハインヴェンション #01~#10#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ。#08、明日からノーミス1回コースへ。#09、何度か繰り返しての練習ののち、テンポの揺れは少し改善されたものの、音ミスあり。それも、毎回異なった箇所で発生するので、まだ指が覚えていないらしい。#10、数日間練習をストップしていたが本日より再開。まだ両手モルデントがピシッと合わないので、少しテンポを落として確実に弾くこと。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、まとめ段階へメヌエット、18-21小節の左手進行を部分練習してから通しで数回練習。●ショパン エチュード Op.10-4最初にテンポ四分音符105で通し練習。その後、110に上げて再び通し練習。よし、つまずき度もかなり減った。が、もう少しこのテンポで練習した方が良さそう。ポリーニのCDを聴いてみると、中間部でペダルを使用しているようにきこえるのだが、私はいまのところペダル未使用のまま。楽譜にもペダル記載は最後の4小節のみ、しかも踏みっぱなしのようだが、この記載、果たして合ってるのだろうか??●ショパン エチュード Op.25-2あぁ、またやってしまった。確実な譜読みを心がけるなんて言っておきながら、ついつい斜め読みのまま弾いてしまう己が情けない。苦手箇所は展開部全般と最終ページの後半部、いつもここでつまずいてしまう。何度も部分練習をしてみたが、本日の練習の最中では目にみえた効果は出なかった、残念。ただ、冒頭の主題の繰り返し部分はなんとか指が覚えてくれたらしい(いえ、譜面を覚えた、というわけではないので、あいかわらず楽譜にかじりつき状態ではあるが)。----------------------------------------------------本日の導入メモ●クラーマー=ビューロー60練習曲#01~10、どんな曲なのか把握するため、さらっと譜読みしてみる。あくまでも「さらっと」なので弾けたうちにははいらないのだが。#01、前半はOKだが、後半部は音ミスで数カ所つまずくため、片手ずつしっかりと練習する必要あり。
Nov 20, 2004
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今日は久々に立川のヤマハに出向き、ようやく山崎孝氏校訂の全音版ショパンエチュードOp.10と25を入手。実は、いつも訪れる楽器店の楽譜コーナーも割と品揃えはあるものの、なぜかショパンのエチュードについては全音版(山崎版はおろか、校訂者未掲載の版も)、パデレフスキー版、ウィーン原典版いずれもゴッソリ無い。だ、誰だ、エチュード集を買い占めているのは? というわけで、なかなか立川まで足をのばす時間がないまま、12月になってしまった訳だが、ようやく時間をとって、いそいそと買いに行ったのである。確かに、この楽譜は良い。細かな解釈や練習法等も掲載されており、私のような独習者には、それら解説がまるで天の声のように思えてならないのだ。さて、ここからが本題である。立川ヤマハで手にとった楽譜は、ショパンだけではなかった。そう、バッハの平均律クラヴィーア曲集を買い直しかったのである。昔、先生に習う時点までは進まなかったものの、数曲をさわり程度に弾いた時に使用した全音の楽譜がどこかにあるはずなのだが、これまた行方知れず。というわけで、ええいっ、買ってしまえ、と再び購入。今回購入したのは、バッハの奏法研究で知られる市田儀一郎氏校訂の全音版。「むむ、まてよ。インヴェンションとシンフォニアもこの市田版を見ておこうかな」と手にとる。あれほどバッハは好きな分野と言っていながら、最近インヴェンションに行き詰まっていた私には、譜面の後方ページに掲載された細かな解説を読んでみるのも良いか、と結局お買いあげとなってしまった。さぁ、ここからが、困惑の時間となる。■愛用の井口基成氏校訂の春秋版バッハインヴェンションこれまでこの譜面をずっと使ってきたのだから、当然のごとく愛着もわいている。トリル位置だって速度指示だって、そして強弱だってこの楽譜に従って弾いてきた。そう、井口版にはこれら表現記号たちがわんさかと譜面上に掲載されているのだ。しかしながら、ご存じの方も多いだろうが、元々バッハの楽譜には速度指定も強弱記号、スタカート等の表現記号もつけられていない。原典版も、基本的にバッハが書いたもの以外については一切書かれていないので、原典版を使用の人はそれが当たり前と思っているだろうが、私のように春秋版から始めた者にとっては、(井口氏が解釈してつけられたと思われる)譜面に細かな指定が掲載されているものに見慣れしまった。難解なトリル解釈も、譜面下に注釈として掲載されているため、基本的に見開きページだけで事が足りるのである。ところが、インターネット上でインヴェンションについて調べていたところ、この井口版に対して異議を唱えているものもいるようだ。おいおい、そこでそんな強弱指定はないだろう・・・といった具合に、である。この類の論議にぶつかると、学習者は一体何を信じて勉強すれば良いのか、非常に悩ましい。■市田儀一郎校訂の全音バッハインヴェンションこちらの楽譜は、ペーレンライター社の原典版を底本とし、市田儀一郎氏が詳しく解説した実用本。譜面自体に表現指示はほとんどないものの、運指や旋律の終始等が細かく掲載され、フレージングの勉強にはかなり役に立つ楽譜だと感じた。また、後方の解説ページ、ここが大いなるポイントであり、学ぶべき点や、奏法、テンポ、トリル解釈などが細かく掲載されているので、ここをじっくり読んでから練習に望むと良さそうだ。といいつつも、両楽譜を並べながらいざ弾いてみたところ、各所でトリルの類の解釈は異なるわ、アルペジオだったり和音だったり、音が異なるなんてことまで飛び出てくると、「私が今まで練習してきた時間は・・・一体何?」と途方に暮れる始末。これはもうショパンの版違いどころの騒ぎではない。あぁ、また悩みの種をひとつ増やしてしまったようである。結局、当面は春秋社の譜面を元に、市田氏全音版の解説ページを熟読しながら学んでいくということに落ち着いたのだが、本当にそれで良いのか、自分。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #29-30,#39#29-30を続けて繰り返し4回。#39テンポ110で1回ずつは以下の調 ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調のスケール#39テンポ100でじっくりと何度も繰り返す。左右片手ずつ往復して練習は以下の調 嬰ト短調のスケール●ブラームス51練習 #17,18ab,#30(4-5指強化の為)#17、数回繰り返し#18a、右手16分音符4音の間に3連音符、まだまだゆっくりテンポで数回繰り返し#18b、左手16分音符4音の間に3連音符の小節、昨日より更にマシな状態に。#30、1音押さえたまま4-5指のトリル。数回往復。●ツェルニー30番 #01~#22の奇数番曲練習、及び#23#01~22の奇数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。#23、後半部(リピート以降)音ミス箇所幾つかあるため、部分練習後、通しで繰り返し練習。●クラーマー=ビューロー60 #01~#03#01、まとめ段階#02、左手5指押さえながら8分音符を弾く箇所は良いのだが、たまに登場する5指押さえ無し8分音符、この5指から8分音符へ向かう時に、プツリと音が切れてしまうのがどうも気になってしかたがない。何か良い手はないだろうか。#03、29,30小節目でどうしても音ミスを起こしてしまうため、ここを重点的に練習。●バッハインヴェンション #01~#11#01~#10はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。全音版の楽譜を見ながらフレーズ区切りを再度確認。#11、譜面をおってゆっくりテンポで正確に。臨時記号に要注意だ。●ショパン エチュード Op.10-4テンポ四分音符105及び110,120で通し練習を数回繰り返す。120でつまずく箇所はその都度部分練習。●ショパン エチュード Op.25-2モデラートなテンポで通し練習。ritな部分、わざとらしくではなく、もっと自然に。●ショパン エチュード Op.10-1ようやく山崎版全音楽譜を入手したので、掲載された練習方法をアレンジしてリズムを替えて練習してみる。薬指が切れてかなり傷みを感じるため、数回練習したところで本日の練習は断念。
Dec 2, 2004
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日曜日に、全音の市田儀一郎校訂版のバッハ「フランス組曲」の楽譜を買い、さぁ、後は実際に練習する日が来るのを待つだけだと、まずは冒頭の解説を読んでみる。実はいまだ春秋社版をベースに進めるか、それともいっそのこと、全音の市田版を中心に勉強するか、悩んでいた。はたまた、ヘンレ版ベースに各版を参照する手も十分考えられる。フランス組曲はもともと「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」の第1巻に一部含まれていたもの、という話はつい先日の日記で掲載したとおりであるが、それには1~5組曲までしかなく、第6組曲まで含まれた形での楽譜は、(1)バッハの弟子であったJ.C.アルトニコルの筆写による伝承版(装飾符少なめ)(2)その伝承版に対して更にバッハ自身や弟子たちが多々の装飾符など手を加えた発展版がある。ベーレンライター原典版においては、前者(1)をA稿、後者(2)をB稿として両方とも掲載されているのだが、今回購入した全音の市田儀一郎校訂版は、ベーレンライター版のB稿を底本をして(また、日本人の手に合った運指検討がなされている)いるため、装飾符が非常に多い。(ヘンレ版は(1)を底本としているとの解説もあった。井口版は不明?)つまり、あまり装飾符が多いのは好きではない、という人には、この市田版はあまりお勧めできないということになりそうなのか?。確かにこれから勉強するフランス組曲第1番のアルマンドの譜面について、春秋社井口版と全音市田版を見比べると、装飾符の数は確実に市田版の方が多い。装飾符の数が多いだけでも、グンと難易度が高く感じるのは気のせいか。フランス組曲第1番アルマンドの装飾符数(トリル・モルデント等)・春秋社井口基成校訂版 16箇所・全音市田儀一郎校訂版 26箇所しかし、心配するなかれ。市田版における装飾符は、バッハの早期稿における簡素な装飾とその位置、その後に手を加えた華美な装飾が見分けられるように大小区別して掲載されているので、最低限、簡素な装飾だけで進めることも出来る。更に、つい先日の日記にて、フランス組曲に登場する各舞曲について簡単に説明したのだが、なんと舞曲解説も全音市田版に掲載されているではないか。まぁ、調べ損なんていうことはないが、春秋社版にはその手の解説がひとつも無いため、やはり市田版のようにある程度解説が掲載された楽譜は、読み物としても勉強になるものだ。では、どうして春秋社の井口版にこだわってしまうのか。それは、ピアノという楽器ならではの表現のひとつ、強弱記号が掲載されているため、曲の全体像のイメージが比較的つきやすいという点にある。ただ、これも人によっては不必要だと言い切る意見もある。ここまで来ると、バッハという音楽への取り組み方に発展してしまいそう、且つ、それのどれが正しいとか、間違っているとかは全く言えないので、このへんでやめておこう。それにしても、楽譜の版であれこれ悩むって、すごく大変なのだけど、実は結構ワクワクしている。六つのフランス組曲(全音市田版)バッハ集3(春秋社)ベーレンライター原典版(全音) ヘンレ原典版ウィーン原典版(音楽之友社) って、ウダウダ語っていながら、結局、何版をベースにして練習するか、まだ決まっていないのであった。先日買ったアンドラーシュ・シフの「フランス組曲」を聴いてみた。なるほど、これは叙情派シフのバッハそのものである。これは確かに好みが分かれるかもしれない、というのが第一印象。ここのところ、園田高弘氏の硬質なイギリス組曲をよく聴いていたせいか、それはあまりに別次元のバッハにきこえてならない。しかし、シフのロマンチックバッハ(という言葉がピッタリ)を好む人も結構少なくないのではないだろうか。個人的にはついついバッハに凛々しい感情を求めてしまうため、もう少し硬質なフランス組曲を聴いてみたいところだ。でも優美で叙情に満ち満ちたバッハのフランス組曲を聴きたい、という人にはシフの演奏はピッタリかもしれない。まぁ、これが私なりの印象だが、素人の戯言と思って聞き流して欲しい。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここのところ、ピアノをもっともっと弾きたい、という気持ちだけは吹きだしているのに、なかなか寒くてピアノ部屋に行けない。いざ弾き始めても、暖房パワーよりも極寒パワーのほうが勝っているのか、ちっとも部屋は暖かくならず、私の手も冷たいまま。いっそ、居間にピアノを引きずって来たくなる衝動にかられること多々・・・それもどう考えても叶わず。今年の寒さはハンパではない、その寒さの前に私はどうにも太刀打ちできそうにない。今日も半天と厚手のセーターやらを着込んで雪だるまがピアノに向かっているような状態、しかも、セーターの袖口が長いせいか、鍵盤を叩く指に袖が引っかかってイライラ。腹が立って袖をぐいっとまくって練習すれば、さ・・・・寒い。ピアノを弾いていれば自然と温かくなるはずなのに、ここのところ、ずっと寒いままなのは、それだけ寒いから?それとも単に私の練習力が足りないから?いずれにしても、とほほである。偶然にもこの日の占いには「気持ちばかりが先走り、行動がともなわない日」と・・・なんかちょっとむかつく。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15,#16a#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#15(3指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一)→今日から開始●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #22,#23#22:左手のための練習(右3-4トリルも鍛える)。弾きこみ段階。現時点ではこれが限界・・・もう数日弾きこんだうえでとりあえず終了しよう#23:本日から譜読み開始。今日は軽く譜面に沿ってゆっくり弾くことから始める。この曲にはとりあえず#22のような苦手箇所は(今のところ)見当たらないので、テンポ良くキビキビと弾くことを目標にしよう。●バッハ シンフォニア #10~#15#10~14:おさらい#15:弾きこみ段階。32分音符進行を自然に凛々しく、あと数日様子をみて・・・おしまいの予感。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16#05:弾きこみ段階。→おさらいモードへ移行#16:テンポ四分音符126でひたすら弾きこむ。ペダリングもそろそろきちんと検討しよう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1通し練習と後半の苦手部分を取り出して。例の70小節もだいぶ安定してきたので少しずつ進歩がみえてきたようだ----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,7----------------------------------------------------今日の語呂合わせ練習→おやすみ
Dec 19, 2005
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ピアノ情報誌であるムジカノーヴァ6月号の特集が、「バッハインヴェンションの原点にみるピアノ音楽の原点」なる興味深い記事だったため、楽器店に立ち寄った際に買ってきていたのだが、なかなかゆっくり読む時間がなく、今に至ってしまった。というわけで、パラパラと誌面を眺めていると、私は普段、いかに何も知らぬまままにインヴェンションやらシンフォニアを弾いていたことに、気付かせてくれたのであった。ピアノ習得者に馴染み深い存在のバッハ「インヴェンションとシンフォニア」。もともとこれらは、バッハから長男のフリーデマンのために書いた「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」、つまり長男のための音楽帳のなかの一部であり、現インヴェンションは「プレアンブルム」、そして現シンフォニアは「ファンタジア」と呼ばれていた。特に自分として興味深いと思ってしまったのは、その音楽帳のプレアンブルムの曲配列が、現インヴェンションとは大きく異なっているという点である。プレアンブルム曲順を基準に並べてみよう。プレアンブルム01番(ハ長調)----------------インヴェンション01番(ハ長調)プレアンブルム02番(ニ短調)----------------インヴェンション04番(ニ短調)プレアンブルム03番(ホ短調)----------------インヴェンション07番(ホ短調)プレアンブルム04番(ヘ長調)----------------インヴェンション08番(ヘ長調)プレアンブルム05番(ト長調)----------------インヴェンション10番(ト長調)プレアンブルム06番(イ短調)----------------インヴェンション13番(イ短調)プレアンブルム07番(ロ短調)----------------インヴェンション15番(ロ短調)プレアンブルム08番(変ロ長)----------------インヴェンション14番(変ロ長)プレアンブルム09番(イ長調)----------------インヴェンション12番(イ長調)プレアンブルム10番(ト短調)----------------インヴェンション11番(ト短調)プレアンブルム11番(ヘ短調)----------------インヴェンション09番(ヘ短調)プレアンブルム12番(ホ短調)----------------インヴェンション06番(ホ短調)プレアンブルム13番(変へ長)----------------インヴェンション05番(変へ長)プレアンブルム14番(ニ長調)----------------インヴェンション03番(ニ長調)プレアンブルム15番(ハ短調)----------------インヴェンション02番(ハ短調)つまり、プレアンブルムとして掲載されていた曲順は、ハ長調から始まり、三和音を上行方向に進行しロ短調まで到達すると、変ロ長調から順に今度は下行するパターンをとっている。そして現インヴェンションでは、平均律クラヴィーア曲集同様に、ハ長調から同短調、イ長調、同短調・・・という具合に上行する並びをとっている。ここで気付いたのは、私が学生時代にインヴェンションを学んでいた頃、正確ではないものの、比較的プレアンブルムの並び順に従って練習を進めていたことをふと思い出してしまったのだ。最初にハ長調の1番から始まり、次に練習したのは確かに4番ニ短調、次の7番はとばし(いや、後ほど練習したが)、8番、10番、13番と続いて練習した記憶がある。もしかしてたまたまなのかもしれないし、いや、我がピアノの先生はプレアンブルムを意識していたのかもしれないし、なんだかそんなことを考えると妙に昔の練習が懐かしくもある。だいたい、今の私ったら、何も考えずに曲順そのままにさらっていっているのだから。誌面には更にプレアンブルムにおける曲順にはシンメトリーに対する記事もあり、それは調性だけでなく拍子にも表れていると掲載している。日記上では拍子の詳細に関しては割愛させて頂くが、確かにプレアンブルムにおいては4拍子・3拍子の曲のシンメトリな配置も興味深い。そういえば、インヴェンションとシンフォニアが練習教本っぽい扱いを受ける事を危惧してなのか、表題にかかれている「カンタービレ奏法」を誇張してしまう場合もあるが、バッハの時代におけるカンタービレは、「歌うように」であったしても、それは個々のフレーズの意味するところをしっかり理解して、息継ぎ感やフレーズの明瞭さに重点においたほうが良いのかと私なりに解釈している。どっぷり感情こめて歌う・・・というのはちょっと違うような・・・いくら表現は自由とはいえ、ロマン派風な解釈はバッハに似合わないような気がしてならない。(えっ、今時そんな風にバッハを弾く人はいないって??)そんな意味でも、もっともっとバッハ時代の演奏背景について学んだうえでインヴェンションやらシンフォニア、更には平均律あたりに向かうと、また自分の演奏も変わってくるのではないかと思ったりもしている。■インヴェンション3番のスラー解釈徒然なるままに書いてしまった本日の日記だが、今更ながらどうしても気になってしまったことがある。それは「インヴェンション」3番のニ長調のスラー解釈。バッハ自身の自筆譜面によると、1小節目からしばし続く旋律のうえにスラーが書かれているものの、殴り書きっぽい書き方で一体どこからがスラーの始めなのか、実に悩ましい。そのせいか、1拍目1音目からスラーを表記している版もあれば、1拍目2音目からスラー開始している版もある。一体この曲、スラーを意識して弾いていいのか、そんなあやふやな解釈ならばいっそ無視して弾いてしまうか、一般的にはどのタイプが多いのだろう??気になりだしたらもう、気になってしかたがない。えっ、好きなように弾けばいいじゃないかって??確かにそのとおりなのだが、いわゆる興味本位で知りたかったりする、私の悪いクセだ。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #22~23●ブラームス51練習曲 #07,#08,18#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。リズム変奏含む。#08:アルペジオ練習。#18:4-5指トリル練習。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #12#12:特に左手の同音連打の粒を揃える検討に時間をかける。右手をお手本にして同じレベルの打鍵が出来るようにとかなり練習するのだが、あぁ、難しい。●バッハシンフォニア #01~06#01~05:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#06:中声を右・左どちらで弾くか悩む箇所あり。しっかりしろ!!●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475通し練習後、ピウ・アレグロ部分練習。テンポを落としてとにかく進行に慣れるのだ。他、アレグロからアンダンティーノに進む手前の右・左下行の進行が揃わないため、こちらも部分練習。アレグロの右重音下行もつまずき気味。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調 K.457」1楽章:譜面にそって正確に弾く段階。ある程度慣れてきたものの、テンポはまだゆっくり状態。左右交差して弾く部分で若干迷い気味になるため、よくよく慣れること。今日はある程度集中練習。本日はシューマン全面的にお休み。いや、モーツァルトで燃え尽きたとも言うか・・・----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #11(指運動代わりにブラームス51番後に1回ずつ)●バッハインヴェンション #01~06
Jun 3, 2005
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私は、これまで教則本の類といったら、ハノンやらピアノのテクニック、そしてブラームス51練習曲をあれこれ弾き散らかしてきた。しかし、ハノンやピアノのテクニックはどうしても弾いていて飽きてくる(おいおい)ため、いつの間にか私の練習メニューから消えてしまい、現在はブラームスの51練習曲だけが残っている。ブラームスの51の練習曲?、あまり聞き慣れない練習曲集だと思うが、ツェルニーやクラーマー等といった練習曲とは異なり、あくまでも指訓練のための私的練習曲集(楽譜の解説の言葉を借りていうならば)である。以前、ハノンのちょっと難易版と紹介してしまったが、これをブラームス自身のテクニックの維持、そして弟子的にも使用していたのだとか。この曲集は、特に左手の訓練にも良く、また、指を広げたり、逆に半音階的な動きを学んだりと、実際のレパートリーに応用できるものが幾つも盛り込まれており、なかにはかなり難儀なものもあるものの、私も実に重宝している1冊の本だ。ところがこのブラームスの練習曲、行儀良く1番からいざ始めようとすると、いきなり挫折への扉を開いてしまう。それは校訂者(青山三郎氏)自らも解説で語っていることであり、そのためか、比較的とっつきやすい曲順を指定してくれているのはかなり親切である。しかし、しかしだ・・・私は久々にこの解説を読み直していて、思った。この練習曲の練習のしかたについてであるが、解説を抜粋すると「一気に長時間することは肉体的にも精神的にも非常に危険をともなってきますので、辛抱強く、毎日短時間(1~3時間くらい)練習をして、決してむりをしないようにしてください。そうすることによって、指、手首、腕は大いに発達し(以下省略)」この曲集だけを1~3時間弾けと?それも1時間はまだしも、3時間を「短時間」を言い切られてしまうと、これはもはや素人相手に語られているものではないのでは?と、ふっと気後れしてしまった。す、すみません、30分で勘弁してください・・・えっ、そんなことだからなかなか進歩しないのだって??だいたい日々の練習で「3時間」を捻出するのも結構大変だというのに。しかし、全24調スケールをやり出すとそれだけでも30分近く経過してしまう。つまり、私のスケール速度が遅いということか。まぁ無理な早弾きは手を痛めるだけ、と自覚しているため、これも仕方がない。まだまだ、ひよっこなのである。自覚せよ、自分よ。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #16#16:3-4-5指トリル練習。楽譜見開き2ページ目は課題が多く、21~24小節は指使いで戸惑い気味。音ミスもまだ多し。更に25~30小節は5,6拍目の右16分音符の音が貧弱。31~35小節の左右交差についてはパターンさえ身体で覚えてしまえばOKなのか、昨日のような戸惑いが消えていた。●バッハシンフォニア #01~#08#01~07:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#08:弾きこみ段階。ここ数日様子をみて安定して弾けるようになったら次へ。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.457は本日お休み●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#0404インテルメッツォ:弾きこみ段階。しかし今日は何故か腕に不要な力が入り気味で音ミスも多し。疲れ気味か。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08●バッハインヴェンション #01~08----------------------------------------------------本日の試し弾き●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5ゆっくりテンポで冒頭~中間部のアルペジオ部分までを中心に練習。テンポはぐっと落として丁寧に。その甲斐あってか、冒頭部についてはかなり勘を取り戻し気味。しかし中間部のアルペジオはまだまだ指慣れしていない状況。楽譜をみながらオロオロ弾いている状態だ。とにかく進行に慣れることが先決。(試し弾きといいながらここ数日、この曲にかなりの時間をさいているような気がするのは・・・気のせいではないだろう)
Jul 29, 2005
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NHK教育テレビの「スーパーピアノレッスン」ショパン編の第3回のレッスン曲は、「スケルツォ第2番」変ロ短調 Op.31。これを2週間にわたって学習していく。あまりに有名すぎるこのスケルツォ、それだけにこの曲のレッスンに期待している人もいつも以上に多いのではないだろうか。私はといったら、学生時代に自主的に練習したものの、結局仕上げには至らずそのまま放置状態になってしまった曲でもある。このレッスンがきっかけで、また近いうちに練習しようという意欲がよみがえってくるであろうか。というわけで、早速レッスンの話題へと話を進めよう。今週はテキスト34~37ページ目まで。ルイサダ氏はいつものようにまず生徒さんに弾かせ、生徒さんの良いところをしっかり誉める。そしてこの曲全体における課題について幾つかあげられた。特に印象的なポイントが以下のとおり。・繰り返し(反復)が何度かある部分については、その都度違う表現で演奏する必要がある。ショパンは生徒達に対し、「常に独創的で多彩な音を奏でる必要がある」と指導していたとか。ショパンの曲には特に反復箇所がよく見られるため、そういった箇所は要チェックだ。・(頭のなかできちんと)拍子をとること。このスケルツォは特に冒頭部分は休符が多く、それだけに拍子をきちんと把握していないとなんともしまりのない曲になってしまう。ルイサダ氏いわく「この曲のドラマ性が薄まってしまう」とか。・前のめり過ぎる姿勢は自分の音をきちんと聴けないので要注意ピアノを演奏するにあたって姿勢は重要なポイント。姿勢ひとつで奏でる音もガラリと変わってしまうのだ。実は今回の生徒さん、鍵盤に対してかなり前のめり姿勢で演奏されていたため、ルイサダ氏がこれについて指摘。頭がピアノに近すぎるときちんと音を聴くことが出来ないため、もう少しまっすぐ座り、その響きをきちんと聴くことが必要だ。さて、実際に曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・1~3小節:柔軟過ぎるのもダメ。手を橋のごとく形にし、腕を自然におろす(ルイサダ氏が生徒さんに対し、猫のようなしなやかさ、という褒め方をされていたが、逆にしなやかすぎると音がフニャとした状態になってしまうことがあるため、指摘したと思われる。指先には適度な緊張感をもち、腕を必要以上に柔らかく動かす必要は無いと思われる)・8小節:もっと悲劇的に!3拍目で痛みを表現するように。(つまり、3拍目でアクセントをつけるような感じで。楽観的な音でなく悲痛な叫びといった感じだろうか。ここでルイサダ氏がフランス語のなかにいきなり「痛い」と日本語を混ぜて表現したので、あらまぁちょっとビックリ。)・13小節:フォルテシモはもっと豊かな音で響かせて。フニャフニャはだめ(杭を打ち込む感じでは音の響きも悪い。かといって意識しすぎてフニャフニャな音になってもだめ、というニュアンスで注意されていたものと思われる)・18~19小節:腕をばたつかせず気高く弾くこと。自然に腕をおとして(和音で1オクターブずつ下行する箇所。前腕と手首がバタバタしがちな生徒さんに「扇風機みたいだ」と指摘。先生、笑いながら実はかなりキツイ指摘をしていたりするのだ。)・20~21小節:左オクターブ音はもっと力強く響かせて。(補足として、小手先で弾くのではなく身体全体を使うことが大切だという。一例として腰を浮かすようにして弾くと良いとか。ただ、これって自然に出来ないと逆にわざとらしくなりそう(私感)。ここで重要なことは、小手先だけで弾いても音の響きが悪いため、もっともっと全身を有効に使えということだ。)・23小節:2拍目のスフォルツァンドは左のみのオクターブでなく両手で(これはテキストにも注釈があるが、ここは両手を使ったほうがスフォルツァンドを表現しやすいものと思われる)・29小節:フォルテシモを弾くその手はもっと自分側に引き寄せる感じで(音をつかみとってグイッと自分のなかに引き寄せるといったイメージ)・32小節:クレシェンド気味で、そしてロマン派っぽく弾いて(譜面に指示こそないものの、3拍目に向かってウワッと盛り上がるように表現すること)・37小節:肩から上腕をもっと使って大きな空間で弾くこと(ルイサダ氏、生徒さんの柔軟すぎる弾き方を修正するのに一苦労している様子が伺える。)・49~51小節:左進行はもっと躍動感をもって弾くこと(確かに、ここの進行を平坦に弾くのはつまらない。特に左進行は、飛び跳ねるような感覚で弾くことで曲が一層表情豊かになる、と思われる)・53小節:ダイナミックさを残したまま弾くこと(49小節からの流れは、あくまでも火山のようなダイナミックな表現を必要とし、それは53小節のようなピアノ(弱音)箇所であってもその流れはかわらず。いきなり柔らかく可愛らしく弾いてしまうと、ストーリーがそこで変わってしまう?)・54,56小節:左の和音進行は54,56小節を同じ調子で弾かず変化をつけて(楽譜をみるとわかるであろうが、54小節と56小節の左和音は、問いかけと応答のような対になっている。というわけで、ここを同じ調子で弾き流してしまうのは、面白みがない、ということかもしれない。)・65~117小節:歌姫が歌っているような状態を思い描きながら弾くこと(このスケルツォのなかで最も美しく、そして十分に歌いながら弾かねばならない箇所。ここでルイサダ氏はショパンがオペラ好きであり、生徒たちにもオペラ歌手を思い描きながら弾くように指導していたことをたっぷりと語っている。ちなみに、ルイサダ氏はここでマリア・カラスを思い描くらしい。そして、旋律も重要だが、その下の伴奏部も繊細な音を奏でるオーケストラを思い描くように)・79小節:手をあげて腕で弾くこと(これは生徒さん特有のものであるが、手首が鍵盤位置より下がった状態で指先をコネコネしながら弾いていたため、もっと手首をあげて腕を使って弾きなさい、とルイサダ氏が指導する。手の形が悪いと、音も響かないのだ)・94小節:装飾音は拍子の頭に合わせて(トリルにはその時代によって奏法が異なったりもするが、ショパンの場合、拍子の頭に合わせて開始。)・95小節:もっと音に透明感をもって・97小節:アルペジオは上から。しかしこれは個人の好みによる(ルイサダ氏個人の好みゆえ、もし、それが気に入らなければ通常の下から上に、の奏法で良いということである)・108~113小節:最初は弱くもっとソステヌートで、そして徐々に盛り上がる(譜面のクレシェンド指定とルイサダ氏の解釈が若干異なるが、ルイサダ氏としては108小節から徐々にクレシェンドを意識して弾くように指導していた。ちなみに元となる楽譜では前小節の107小節からクレシェンド指定あり)・117,119,121,123,125小節:1拍目の左音は響きを出すため1指で(小指を使う生徒さんに対し、「小指を使うとはビックリしました」とルイサダ氏。えっ、私も小指を使っていたような・・・。つまり、そのくらい、この1音目の響きは重要である、という訳である。小指で響かせるのは難しい)・127~129小節:左手・右手の弾き繋ぎを工夫してみよう(8分音符進行で下行してくる主題手前箇所。127小節の前半3音は右手、後半3音は左手。続いて128小節の1音目まで左手、残り5音は右手、そして129小節オクターブは左手でドーン。運指についてはテキスト参照して)◆ ◆ ◆ ◆ ◆というわけで、ルイサダ氏の指導を私なりにかみ砕いて復習してみたものの、やはり演奏する姿勢というのは、良い音を奏でるためにも実に重要であることを感じさせられる今回のレッスンであった。前のめりに関する姿勢については、今回のルイサダ氏のみならず、モーツァルト編でアントルモン氏も注意していた事項である。しかも、その理由は全く同じであり、「自分の音がきちんと聴けない」からである。演奏にのめりこむあまり、ついつい鍵盤に顔が吸い付くような弾き方をしてしまう、そんな演奏光景を時々観たりもするが、やはりここは冷静に自分の音を聴く体勢を忘れてはならないのではないだろうか、そんなことを思いながら己の演奏体勢を振り返ってみるのであった。おっと、これは余談ではあるが、ルイサダ氏がレッスン中にひょっこり日本語が飛び出していたことに気付いていた人も多いのではないだろうか。最初に飛び出したルイサダ氏の「痛い!」なる声を聞いて、「えっ、日本語に聞こえるフランス語?これって空耳?」と馬鹿な反応をした私であったが、字幕にもしっかり「痛い」の文字が・・・「スコシ、ディミヌエンド~」やら「イタイ・ミミ(痛い耳)」やら、うむ、茶目っ気たっぷりである。でも相変わらず笑いながらもかなり手厳しく細かな指導がバシバシととんでくるのには、テレビを通して観ている側も、ミミがイタイ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆更に、野球延長の関係で番組を見逃してしまった人・番組開始に気付かなかった人に朗報!スーパーピアノレッスンのショパン編の再放送が早速放映される。もしかしたら、NHKに早期の再放送を願う声が多く寄せられたのではないだろうか。・ショパン編第1,2回(華麗なる大円舞曲) 9月10日(土曜) 25:05~ (つまり9/11 01:05~)・ショパン編第3,4回(スケルツォ第2番) 9月17日(土曜) 25:05~ (つまり9/18 01:05~)モーツァルト編の再放送はずっと土曜日の午後に放映されていたのだが、ショパン編は何故か深夜放映だったりするのは、やはり視聴層を考慮してのことだろうか??。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #17#17:両手で分散和音練習。あいかわらず進歩がないまま。やはり後半部で単純な音ミスを発生しがち。リズム感も悪い。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:弾きこみ段階。あと数日間弾きこんで安定して弾けたところで次に進もう。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5本日は中間部のアルペジオ部分のみ練習。特に左手のアルペジオを中心に手の重心などを考慮しながら。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化 #04#04インテルメッツォ:通して数回。上声の旋律を意識しながら弾いていると、ここのところ右手の薬指に軽い痛みが発生することがある。久々に練習したものの、軽くとどめておいた方が良さそうか。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲ようやく弾きこみ段階。とにかく回数をこなして。
Aug 16, 2005
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