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来週は、販売代理店用の人材育成と販売促進の研修を北京で開催します。今回は、準備に4ヶ月!(5、6級都市まで視察、インタビューをして来ました)会場の準備、打合せがあるので、少し早めに北京入り。そこで、初めて羽田空港→北京空港の便を利用してみました。現在の羽田空港の国際線ターミナルは、小ぶりで好きです(笑)。何でもかんでも馬鹿でかければいいわけじゃない。(でかく造るのうれしいのは、ゼネコンとその周辺の業者)移動が少なく、必要最制限の設備も揃っていて、使いやすい。チェックインの際、中国人観光客の団体の姿を見つけました。どうやら同じ便らしいので、ここはひとつ思い切って、機内での様子を観察したいなと思い、無理?言って、限りなくこの団体の中の座席にしてもらうことにしました。通常なら、通路側や窓際で静かさを確保するところですが、またとないチャンスなので、彼らの団体のど真ん中のシートにしてもらいました(笑)。というのも、中国人観光客をはじめとするインバウンド対応に関する情報は、どれも細切れな情報が多く、専門家もまだまだ少ない。富裕層が多いとか、豪快な買い物のことばかりで、行動の実態を知る人がほとんどいません。行動は、流れでみなければわかりませんから。そうなると、ない情報は自分たちで収集するのが一番早い。案の定、たくさんの収穫がありました。あの狭い国際線ターミナルには、合計で約10店舗くらいのお店しかありません。だから、当然、ターミナル内の買い物は少ないのかな?と勝手に想像していましたが、現実は、その少ない店に殺到していました。搭乗時間前、列を作って並んでいる乗客の中で、(ほとんどが中国人)一体どのくらいの人がDUTYFREEの買い物袋を持っているのか?実際に数えてみると、およそ2/3の乗客が持っていました。これは実は、成田空港で数えた時よりも多かったのです。一般的には、ターミナル内の買い物の目的は、お土産の買い忘れを補充する。ツアー中に時間がなくて買えなかったものを買う。ツアー中に荷物になるので、タバコ、酒、香水を出国間際に買う。そして、「余った日本円を使う」っというパターンがあります。しかし、いこと中国人観光客の同行では、余った日本円を使うためではなく、銀聯カードを使った、バンバン買う、、、わけです。百貨店にいる時と同じモードです。だから、日本人側からみれば、搭乗する直前まで商売のチャンスに溢れているということがわかりました。===搭乗後、本当に団体のど真ん中付近の座席でした(笑)。調査ができる分、「狭い、うるさい」はこの際我慢しかありません。離陸して水平飛行になる頃には、あちこちで、自分の買ったものを見せ合い出します。「ええ?これどこで買ったの?知らなかった」「実は、これも買ったんだ」などなど、見せ合いつつもしっかり自慢の時間でした(笑)。(時計、真珠、アクセサリー、財布、鞄、ネクタイ、靴、、、)また、デジカメで撮影した画面を見せながら、「このラーメンはうまかった!」「この店はきれいだったね」とか、話は尽きないで、まるで修学旅行モードです。写真を覗き見すると、彼女たちの特徴として、景色もさることながら、常にそこにポーズをつけた自分自身が映っていることです(笑)。自分大好き!って感じです。カメラを買うと、他人や景色ばかりを撮ってしまいがちですが、彼女たちは、あくまでも「自分撮り」のためのツールなんですね。あるカップルは、撮りまくった大量の写真をI-podにファイルを入れて、飛行機の中で、ずーっとスライドショーにしてみて楽しんでました。そのうちに、知人に買ったお土産の菓子を「ちょっと味見してみよう」と言いながら封を開けて食べだして、結局、全部食べちゃった、ことです(笑)。北京空港に到着する頃には、「やべー、全部食べちゃった。代わりの土産がない!」とか言ってました。その後、空港で荷物を受け取るわけですが、そこでもよく観察していると、どのくらいの買い物をしたのか?がよくわかります。今回も目立ったのは「炊飯器」でした。その他、袋で目立ったのは、ユニクロ、無印、ヨドバシカメラ、ディズニーランド、、、まぁ次から次へと出てきます。ある女性は、日本に着いてから、スーツケースを購入して、その中に入るだけ、衣類を買ったとのことです。何ともわかりやすい買い物の仕方です。持ち帰れるだけ買う、と。(これはポイントですな)===最も印象に残ったのは、羽田空港を離陸して上昇する際に、窓際の中国人のほとんどが窓に張り付くように外を眺めていて、「あいやー、東京は本当に空気がきれいだ」とため息をついていたことです(笑)。中には、ひたすら写真を撮っている青年もいました。「北京ついたら、マツモトキヨシで買ったマスクをつけなければ、、、」と言ってた女性は、空港に着くと、本当にマスク姿でした(笑)。
2009/10/31
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入社3年目の親戚から相談が来ました。(最近よく連絡があります) 何やら会社での不平不満らしかった。それらは軽く?聞き流しつつ、伝えなければならないことをメモします。そして一方的に20分くらい不平不満を聞いたあとにバシッとフィードバックしました。 不平不満のある人って、実は、同じ量だけその本人に対して周囲や上司も不満に思っているから不思議です。(これは経験上、間違いないと思ってます) だから、不平不満を会社でぶちまけても、同じ量以上にやり返されるだけ。 それでも少しは聞いてもらっているようなので、聞いてもらっているうちに結果を出しなさい、ときつくアドバイスしました。 成果をあげれば不平不満は半減しちゃいます。勝手に減ります。逆なら累積赤字のごとく、積もってしまいます。(社内でも借金は存在します、確実に) ということは、誰かに食べさせてもらっているから、いつかは返さなくてはならない。いくら投資しても返って来なけりゃ不要の人になるに決まってます。 それでもまだ大目に見てくれているうちはいいけど、そのうちに小言も注意も、、、何も言われなくなってきます。そうなると末期です。 だから、「こいつ言っても無駄だな」と思われたら、もう終わりですね。いつ派遣社員と変わられるかわからないポジションになったことを意味します。 それが一番怖い。回り小言を言ってくれない人っています。「ぬかに釘」だからです。 指導する方が疲れて空しくなってくる。 派遣社員の場合、職場にも上司(クライアント)がいて、さらに自社で管理をしてくれるマネージャーもいます。ダブルチェックがあるので、ちゃんと仕事をしてくれるからラクなのです。 緊張感が高い分、勤怠も安定しているからその分で頼りになる。 最近は、コストのために派遣を多用する風潮にマスコミも大騒ぎしているけど、ようするに派遣の方がやることをきっちりやってくれてコストパフォーマンスが高いということです。少なくとも、そう思われてしまう社員が多いからそうなるのです。(だから派遣社員の経験者を採用する企業が増えるのです) ということで<派遣の品格>をDVDレンタルして見なさい!とアドバイスしました。あれは派遣用のビデオではなく、半分は社員用です。 まずは言われたこと指示されたことを完全遂行できるようになること。「お給与の分はしっかり働きます!」という名台詞は多分、見るものをドキッとさせるでしょうね(笑)。 だから、結論としては悩みを相談して来い、と。完全遂行できてないなら、もっと悩んで欲しい。どうやったらもっと早くできようになるの?とか。どんな勉強をしたらいい?とか、こういう資料ないですか?とか。 問題はあくまでも仕事ができてないことで、それは悩み。それが不平不満に摩り替わってしまうのは、問題を把握してない証拠。 本当は悩むべきなのに、周囲に対して頭に来ちゃう。 不平不満は誰も聞いてくれないけど、(聞いているフリはするけど)悩みなら聞いてくれます。 、、、ということで、「悩みリスト」を送信する約束をしました(笑)。 こういう社員が激増でしょうな。
2009/10/28
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第41回東京モーターショーに行ってきました。小学生の頃から、ほぼ毎年通っているので、第一印象としては「規模が小さい」「空いている」でした(汗)。14:00くらいには、退場者が増えてきます。また、日曜日でもそこ時間であれば、一番近い駐車場に停められるようです。いずれにしろ、良いことも寂しいことも、今までではあり得ないことばかりでした。ロータス以外に外車がないモーターショーって、やはり国内自動車展示会という感じがしてしまいます。各メーカーのブースの作りもとても質素でした。今までは大手メーカーのほとんどは2F立てブースで、VIPや商談スペースがあったけど、ほとんど見かけなくなりました。ということは、商談なんかないのかもしれません(汗)。そんな中、最もユニークだったのはHONDAです。いちいちコンパニオンがあれこれ話すのではなくて、ブース全体にメッセージが飾られています。見ていると、元気が出てくるというか。シンプルでわかりやすいメッセージの数々。写真を撮っている人が多数。「なるほどぁ」「わかりやすいね」「元気が出るようね」など、大変好評でした。また、ステージもお金はかけてないけど、アナログ的な要素をうまく取り入れて創意工夫の嵐でした。そもそも、こうした展示会はお客さんに伝わらなければ意味がないので、他社と比較すると、ホンダだけ先に行ってしまった、印象があります。他社の多くは、コンパニオンがステージで口頭で伝えようとしています。(もう、かれこれ40年くらい変わらない、、、:汗)その内容も「革新的なテクノロジーの、、、」「スタイリッシュかつ繊細なデザイン性の、、、」「地球環境に配慮した最先端の、、、」ようするに、何も覚えてません(汗)。もうメーカーの宣伝部も広告代理店も書く人たちの限界なんでしょう。人の記憶に残れなければ意味がないので。相変わらずそんなブースが多いから、ホンダのブースはインパクトがありました。===エコカーと言うと、ハイブリットや電気自動車ばかりに話題が集中しがちだけど、割と真剣に3輪も重宝されてくるのでは?と思ってます。何と言っても、重量が軽いし当然、燃費も良い。屋根つきなら、都市部の通勤にも、、、。
2009/10/25
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11月25日(水):「実践!中国市場攻略セミナー」にゲスト講師として参加します。興味のある方は↓をご覧ください。実践!中国市場攻略セミナー 私たちが中国に進出してちょうど10年目になりました。現地の店舗や商業施設で販売サービスの指導をしてきました。 教育として基本を指導しているものの、 現場であれこれ実験をしてみて、同じ商品でも、「こうすれば売れる」というというということがわかってきました。 当日は、そうした販売事例などを中心に紹介したいと思います。
2009/10/22
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先日は東京ディズニーランドの同行です。ほぼ全員が始めての日本、初めてのディズニーランド。彼ら彼女たちが何に驚いたり感銘を受けたりするのか?案内する方も、毎度のことながら楽しみなツアーでした。中でも、甘粛省蘭州市から参加した青年たちは、「ついに東京ディズニーランドに来た!」ということを何度も噛み締めながら目に入る全てを記憶しておこう、、、というほどの真剣さで、案内する方も力が入ります。デジカメのシャッターを一番押していたのも、彼らです。「たくさん撮ってるね」と聞くと、「はい、店の店員たちに見せたくて、、、」とのこと。彼らは田舎町の店の店長さんです。入社以来の勤務態度と店長になってからの売上げの達成のご褒美でこのツアーに参加できたらしい。半日くらい徹底的に一緒に回ってコーヒーを飲みながら感想を聞いてみると、、、ゴミが落ちてない!屋外なのに地面に座れるなんて!キャストが笑顔で対応してくれる!キャストのユニフォームが信じられないほどきれい!キャストが近くにボスがいなくても、ひとりひとりがやるべきことをしっかりやっている!ショーもパレードも園内も音楽が美しい!乗り物に乗れなくても、雰囲気だけで楽しい!お客さんもおしゃれ!まさに夢の国!何度も来たくなる!自分の娘(あかちゃん)も連れて来たい!レジのお金の扱いがきれい!商品をきれいに梱包してくれて驚いた!、、、など、怒涛の感想を頂くことができました。しかし、一点だけ要望がある、と。それは、飲食施設で、英語表記のメニューはあっても、その英語でキャストに伝えても、なかなか伝わらない、とのこと。中国人独特の反り舌発音の英語に加えて、日本人の代名詞カタカナ英語では、お互いに全く会話にならないらしい。せめて、マクドナルドのように、メニューに番号がふってあれば、その番号を伝えて欲しいものを買うことができるのに、、、という貴重なアドバイスを頂きました。これは、ディズニーランドに限らず、どの店でも使える、シンプルなインバウンド対応のノウハウでしょう。そんな彼らの買い物は、昨今のマスコミの大好きな一人で300万円も豪遊する「イケイケ中国人富裕層」とは違って、失礼ながら中国のど田舎の店長たちだから、ブランド品を買い漁るようなお金を持ってません。貴重なお小遣いで誰に何を買うか?慎重に考えます。それでも、生まれたばかりの娘、あるいは彼女、ご両親たちにお土産を買いたいと、何度もショップと行き来します。「これなんかどう?」と商品を選んであげたつもりでも、値札を見て、「ごめん、高くて買えない、、、」というシーンが何度もありました。それでも最終的には、あかちゃん用に冬の洋服とか、彼女に名前入りのカップなど、満足の行くお土産を買うことができたようです。朝から夕方まで一緒にいて、最も目に付いたのは、かなり気温が高かったにも関わらず、ペットボトルのお茶やコーラなどは買わずに、今やほとんど利用されない<水飲み場>を何度も利用していたことです。「ディズニーランドの水は本当に美味しい」「エリアごとに水のみ場のデザインが違うなんて素晴らしい」などと言いながら飲んでいるわけです。(私はかれこれ10年以上飲んだことがありません)日本滞在中に少しでも節約して、その分をお土産に回そうとしているのが十分に伝わって来ました。バスの集合時間が近づいてきて、ゲートの前まで来ると、名残惜しいのでしょうか、いつまでも振返っています。「今度はいつ来れるのかなぁ」とか話しています。そして、いよいよゲートを出ようとすると、「先生、あと5分あります。もう少しディズニーランドの話しを聞かせてくれませんか?」と懇願してきました。それで少しだけお話しすると、何度も頷きながらメモを取ってました。翌日、オフィスに行くと、リンリンが「はい、これ。蘭州のスタッフが先生にお礼です」と、彼らの地元の、小さなコケシ人形をくれました。===今回、改めてインバウンド、特に中国人観光客対応は難しいなと、改めて実感しました。昨今のマスコミが騒ぎ立てる、イケイケ豪遊富裕層ばかりが観光に来ているわけではなく、月給3万円の人もお小遣いを積み立て日本にやって来る人もいます。(給与をもらうようになってから、ずーっと積み立てていた)イケイケ豪遊族もありがたいし、積み立てて来た人にも楽しんでもらいたい。不安は、現在の風潮です。気がつけば、マスコミも代理店も、業界全体がイケイケ豪遊富裕層ばかりに目が行ってて、普通の観光客にスポットが当たった報道も情報も少ないし、興味も薄れている、という点です。将来、2000万人の外国人観光客が日本に来るように、、、と、観光庁をはじめ業界全体が動いてるけど、2000万人全員が富裕層になるはずがありません。せいぜい数%でしょう。あとは普通の人たちです。その普通の人たちにも満足できるようにしていかなくてはならないはず。だけど、何やら日本の業界全体が完全にバブル嗜好に偏りつつあるのも事実です。そういう意味では、今回のツアーの同行では、ハッとさせられることが多々ありました。月末に北京に行って、ツアー全体の感想(良い点、悪い点)をヒアリングしてくる予定です。それを活かして、また、来月に誘致したツアーの準備をしたいと考えました。
2009/10/19
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久しぶりに中国人観光客の同行調査をしました。とは言っても、私たちレジャ研が誘致したツアーです。レジャ研上海の販売サービス研修などを受講した人たちからの依頼で、同行して、日本の販売サービスのポイントを教えて欲しい、というものです。第一日目は、成田空港に到着後、浅草→秋葉原へ。万世橋でバスを降りて、そこから徒歩で、ゾロゾロと連れて案内します。名物の家電量販店に到着すると、すぐに参加者の中から、「炊飯器を買いたい」という女性。それで炊飯器のコーナーを探して連れて行きます。各社の機能を説明してあげようとすると、「欲しいのはサンヨーです」と。「サンヨーも良いと思うけど、他にも色々ありますよ」と言うと、「サンヨーが良い」の一点張りです。「中国で何か良い広告でも見たのかな?」と尋ねると、母親が雑誌の記事でサンヨーの炊飯器の情報を読んで痛く感動したらしい。続いて、25歳くらいの若い男性がシェーバー(髭剃り)が欲しいと。それで売場に案内して、またまた各メーカーの特徴を説明してあげようとすると、「パナソニックが欲しい。どこにあるの?」と。そして、連れて行きます。どんな機能が欲しいのか?再度聞いてみます。それでも「パナソニックが欲しい」の一点張りです。中国の地元で、何かパナソニックの広告やキャンペーンでも見たのかな?と思い質問してみると、こちらは、インターネットのブログの記事を読んだ、と。それで使い心地が良く、耐久性もあり、評価が高かったから、とのこと。秋葉原の電気店の良いところは、中国人観光客に対して「日本製」「中国製」を表記してあることです。彼らはもちろん日本製を買いました。ここで気づいたことは、中国でもテレビCMのパワーがダウンしていることです。中国は、テレビCMこそが大事と聞いていたし、現実に、日系各社が巨額なお金を中国のテレビCMに注ぎ込んでいます。私たちは「そうなんだ」と思っていました。しかし、こうして彼らたちに同行して、「その商品をなぜ買ったのか?どんな情報で買いたいと思ったのか?」ということを丁寧にヒアリングしていくと、雑誌記事とか、インターネットの個人のブログがきっかけになっているという現実を目の当たりにします。これは今後、日系企業の広告宣伝でとても重要なことでしょう。そして、彼ら共通していたのは、「あなただったらどれにするか?」という質問でした。いち個人の情報を求めたがるのです。では、なぜ中国のテレビCMを参考にしてないのか?を尋ねると、「だいたいどのメーカーもきれいな女優、男優が出てきて、この商品がベストとか、同じことを言っているだけ」そして、最も重要だったのが「今の中国は広告が多過ぎる。テレビもそうだけど、街中も広告だらけで、これだけ多いと、逆に何も覚えてないよ。僕の田舎でも、2000年くらいまでは、街中に広告が少なかったから、すぐに目についたけど、今は広告しかない」と。言われてみれば、そんな広告が多い。企業が発信する情報は、今後どうあるべきなのか?真剣に考えさせられる秋葉原ツアーでした。魅力的な秋葉原は、集合時間に遅れる人が続出(笑)。
2009/10/17
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中国の販売代理店のマニュアルのプレゼンと中国人観光客の誘致?のため、再び北京へ。秋晴れの気持ちよい日だったので、気分良く電車に乗ったものの、、、そこから、ホテルに到着するまでは、「これでもか!」というほどの苦難の連続でした。混雑した電車でやっと座っていると、隣に座った中年おやじがしきりに、ひたすら鼻をホジってDSしてました(汗)。成田空港に着くまでうずーっと。よくそんなにホジることができるもんだな、痛くならないのかな?あまりやると鼻血が出ちゃうんじゃないかな?などなど、不快を通り越して少し心配していると、成田空港到着寸前に、ついに、、、やりやがった!鼻血を出しやがった。周囲の人は唖然です。前に座っていた女性たちは、見ない、見たくないのに見えてしまうから、大変な苦痛だったはずで、おまけに鼻血を撒き散らして、一体何がしたいのか?とんでもないアホです。もちろん、誰もティッシュなんてあげません。一目散に逃げていきました。当たり前でしょう。電車に乗り合わせていた、中国人の団体客も最初は笑ってたけど、しまいには「日本人ってマナー悪いな」とか言って苦笑。しかし、鼻血を吹いた瞬間、「うわー、汚ねぇー!」と一目散に消えて行きました。国慶節の日本のたびの思い出は、きっと鼻血で消えてしまったでしょう。帰国したら、話題騒然ですね(笑)。気を取り直して空港でチェックイン。無事、定刻に離陸。(珍しい)。ぐったり爆睡モードに入っていると、「うわぁぁぁぁぁ!!!」と、機内を切り裂くような赤ちゃんの鳴き声。ちょうど前の席。1時間経っても泣き止まず(涙)。生後半年くらいの赤ちゃん。そりゃあ無理でしょう。いくらなんでも国際線は、、、。鼓膜もきついだろうし、、、。抱っこしたお母さんが立ってあやします。疲れてシートに座ろうとすると、また「うわぁぁぁ!!!」と泣く。夕食が運ばれてきてテーブルの上に、食事が置かれて、さぁ食べようかな、とフォークを取る寸前に、前のシートから、「ボタボタッ!」と何か落ちてきました。そうです。泣き叫ぶ赤ちゃんのゲロです(涙)。乗務員さんがすぐに替わりをお持ちします、、、と言われても、すっかり食欲がなくなったので、断りました。(鼻血の後にゲロじゃあ、、、ね)結局、その赤ちゃんは3時間半、ずーっと泣く。さすがに周囲の人たちは、みな、ヘッドフォンをして頑張って寝ようとしてました。成田空港で、三冊も本を買ったけど、結局集中できなくて、一冊も読めなかった(涙)。かといって、眠ることできない。久々に長時間フライトを満喫しました。北京空港からタクシーでホテルへ。到着後、精算しながらトランクルームの荷物を取り出す。おつりとレシートをもらう。それを財布に閉まっている隙に、タクシーは走り去ってしまいました。肝心のビジネスバッグがタクシーの中に置いたまま、、、(汗)。慌てて走って追いかけます。パスポートもお金も電話もパソコンも、、、何しろ全部入っているので、それがなけりゃ何もできないわけです。かつては「追わせたら中野区でトップクラス」と言われた足も、30年も過ぎると、たった100mくらいで、急激に失速してしまいます(涙)。おまけに肺も痛い。だけど、外国で手ぶらで仕事はできない。今日は一体どうなってるんだ?俺が一体何をしたんだ?どこかに正義の味方はいないのか?とブツブツ心で呟きながら、中年おやじが夜の北京は疾走します。その時、なぜかマジンガーZのロケットパンチが頭をよぎりました。しかし、そんな武器があるはずがない。ふと閃いて、靴を抜いて、渋滞でスピードの落ちたタクシーめがけて投げつけてみました。すると、信じられないようなコントロールで、トランクに当たったのです。運転手が振り向いて、さらにスピードを落とします。それでやっとこちらに気づいて無事、荷物を返してもらうことができました。なんだかんだで500mくらい走ったお陰で、膝がガクガクになりながら、ホテルにチェックイン。===その後、リンリンと合流して、刺激的な料理が食べたいと言うことで、四川料理を満喫。<img xsrc="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/57/0000104957/40/imgdddf8c9czikezj.jpeg" width="230" height="172" alt="091013@后海近くの店">その後、ホテル近くのバーにてフランス人と合流。初めて会う30歳くらいのそのフランス人女性は、フレンドリーでした。今日の出来事が辛過ぎたので、こうして一緒にバーで飲むのはきっと神様のご褒美なのかな?とか何とか思いながら、本当は焼酎が飲みたいのに、「僕も赤ワイン!」とオーダーします。話が弾んできて、あれこれ聞いてみると、かつては上海で有名ブランドのマーケティングを手がけるイケイケギャルだった、とのこと。四川大地震の現場に行ってショックを受けて、なぜか赤十字に転職?。現在はなななんと平壌で働いています!とのこと、、、(汗)。「平壌」と聞いただけで、なぜかアドレナリンが沸騰してしまうのは、やはり、ことらも生粋の日本人なんでしょうね。たまに出張でこうして北京に来ると、うれしくて仕方ないらしい。(そりゃあそうでしょう)見た目で判断するならば、生粋の金髪フレンチギャルが平壌で人助け、、、世の中わからないものです。かたや、満員電車で、DSやりながら鼻をホジっりまくって、鼻血を出しちゃうおなじがいても、やはり日本がいいな、と。(あまり大人数だと嫌だけど)個人的には珍しく、インバウンドも空港の運営も、航空会社のサービスも、、、なぁーんにも気づきが見出せなかった一日でした(汗)。明日は良いことがありますように!
2009/10/13
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シーテック@幕張メッセに行ってきました。ドコモをはじめ、主要なブースでは、英語、中国語、韓国語対応がますます充実してきていました。ある意味で当然でしょう。電機通信技術で、これ以上、ガラパゴス化させないためにも、展示会の役割もどんどん変化します。さらに<説明員>が年々増強されています。こうした展示会では、どのブースもイベントコンパニオンの女性たちに過激な衣装を着せて、ナレーションをさせたり接客させていました。しかし、デジタル化、ネットワーク化が進んで来ると、もうコンパニオンを二週間くらい研修したくらいでは、十分な説明をすることは不可能です。だから、30-40代の技術に詳しい男性スタッフがより前面に出て、信頼感と安心感を提供する必要に迫られているようです。ブースによってはコンパニオンが説明員をしている所もあるけど、年齢も20代後半から30代前半くらいで、質問してみると、かなり豊富な知識を持っていることがわかります。(まだまだオッペケペーな受け答えのコンパニオンもいるけど、、、)そんなわけで、混雑はしていたけど、コンパニオンだけ目当てのカメラ小僧&おやじが少ないお陰で、以前と比べると各展示ブースをよく見ることができるようになってきたのは大きな変化です。展示会なんだから、そうあるべきでしょう。今までが異常だったのです。商品がみたいのに、きれいな姉ちゃんを並べてしまうから、違う人種が混ざってしまって、見たいブースの商品を長時間並んで見なければならない。コスプレやアニメのイベントならきれいなお姉さんが必要かもしれないけど、商業的展示会で、喜ぶのは、メーカーの宣伝部のおじさんと、広告代理店の兄ちゃんとカメラ小僧くらいなものです。では、なぜ長年こんなことが行われてきたのか?と言えば、展示会の商品とは関係ない人種も集客して(混ぜちゃって)、イベント全体としての集客人数を増やすことでスポンサーへの体裁を保つためです。何しろ集客数を稼ぐためです。しかし、近年は、そういう客をいくら集めても、商品は全く売れないことがハッキリしてるから、展示会そのものに出店しない、、、という現象も起きています。展示ブースが減少するのは寂しい。だから、効果の出る展示会を企画する人が必要です。しかし、余計な客が減って、展示会で商品が見やすくなってくるのは大歓迎です。展示会本来の目的と姿に近づきつつある気がします。10月下旬の東京モーターショーはどうだろうか?
2009/10/11
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今日も、インターネットラジオで湘南ビーチFMを聞きながらパソコンに向かっています。元々は中国に出張中にどうしても日本のラジオ番組を聴きたくなるので、インターネットラジオでラジオを聞くようになりました。逆に日本にいる時には、中国語の唄が聞きたくなることもあるわけで、それで中国のインターネットラジオを色々と試して聴いていました。これまたたくさんあります。優に100局以上でしょうか。いくつか気に入った番組を探しているうちに、疲れて結局は、湘南ビーチFMに戻ってしまいます(笑)。なぜか?と言うと、音楽番組を探して聴いていても、中国人のDJは、何しろ良くしゃべるわけです。全体としては話の方が多くて、トーク番組か?と思ってしまうほどです(笑)。あとは、CMが多過ぎ。下手すると広告の間に音楽を流しているのか?と思うほどです。ただ、日本の同業種の人たちは羨ましいと思うはずです。ローカル局でもこんなにスポンサーが付くのか?と。言葉がわからなくても、その国の音楽番組を聴くと何となく理解が深まります。「こういう音楽を聴いているのか」と。ちなみに同年代と音楽を話をしたりすると、全く噛み合いません。70-80年代に十分に諸外国の音楽を聞くことができなかったからです。その点、アジアでは日本の音楽の進化は本当に凄い。島国でも、あらうるジャンルの音楽があるし、プレーヤーがいます。ギタリスト、ドラマーなどのプレーヤーもそのスキルは抜きん出ています。(なんといっても楽器が素晴らしい)もちろん、中国にも世界的に有名なアーティストはいるけど、国費で海外に留学してた人とか、元々外国育ちのごく一部のエリートの話。アニメ、まんがと同様に、日本の音楽シーンは独特の進化を遂げているんだなぁということが実感できます。上海のスタジオミュージシャンに指導しに通っている日本人ミュージシャンにお会いしたことがあります。(もう8年も指導している)彼も同じことを言ってました。彼の話では、中国人も器用な人はいくらでもいるから、もっとスキルの高い、ミュージシャンが出てきそうだけど、今ひとつ、とのこと。その原因は、「コピー王国」にある、と言います。音楽や映画コンテンツを違法ダウンロードで聞いてしまうから、その価値を実感できない、と。アルバイトで貯めたお金でLPレコードを買う時には、どれを買うか?本当に悩んで、数枚だけ買う。それは自腹で買った宝物だから、レコード盤が擦り切れるほど聞いて、コピーする、、、という時代を経て、現在の日本の音楽シーンがあるわけで、違法ダウンロードで得た音楽は、そこまで真剣に聞くことができない、と。だから、音楽をあまり大事にしてないな、と思うそうです。言われてみれば、なるほどです。アジアで知名度が高くなってきた、アイドルグループみたいなのは中国からも結構たくさん出てきたけど、ロック、ジャズなどのバンドやプレーヤーになると、まだまだこれからです。それに、違法ダウンロードやコピーが多いと言うことは、それだけ音楽で儲けることができない、ということを意味しているわけです。だから、世界的有名なアーティストを見たければ、やはりアジアでは、日本に行くしかないわけです。(韓国も違法ダウンロードだらけだしね)日本人はCDもDVDもお金を払って買ってくれるから、商売になるわけです。世界中のアーティストからは、相変わらず大人気市場です。いくら中国の人口が大きく、GDPが上がっても、違法ダウンロードやコピーがある内は、多種多様なアーティストに触れる機会がまだまだ少ないと言えます。(CDを買ってくれるようになれば来るでしょうが)それでも近年は大物アーティストのコンサートが見れるようになってきました。ただ、その大半は、化粧品メーカーや自動車会社などの大型スポンサーをつけて、巨額なギャラを支払うからです。純粋なコンテンツ収入が期待できない以上、そうなります。これは映画業界も同様です。だって、北京オリンピックで盛大な開会式をプロデュースしたあのチャン・イー・モウ監督だって、アメリカに住んでいたりしますから。世界に羽ばたくには、SONY PICTURESの力と技術が必要だった。大作映画も中国国内だけでは、とても商売にならないから、やはりハリウッドは日本の力を借りるわけです。(ジャッキー・チェンも長年の三菱自動車のバックアップがあった)その点、日本の俳優たちは、別に無理に世界に出て行かなくても、国内でも十分に商売になるわけです。よく日本人は海外で活躍している人が少ないよね、とか海外では通用しないよね。LAで全然名前聞かないもん、、、、なーんて、得意げに語る、アメリカかぶれちゃんがいますが、それは必要がないから行かないだけ。必要がある人は行ってる。だけど、それは少数というだけのことでしょう。SMAPも、もっとアジアに出れば良かったのに、、、と語る中国人女性もいますが、これも理由は同じで、ビジネスにならないからでしょう。国内で十分に稼げる。CDもDVDも売れれば、印税が入ります。現在、中国政府も、アニメーターの育成をはじめ、ソフト産業の強化に躍起になっているけど、(強い経済にするためには不可欠)根本的には、この分野に限っては、まずは違法ダウンロードを何とかしなければ、量産型人材は育成できても、それ以上になるのは難しいな、と実感します。しかし、それをしないと中国は真の内需拡大にはならない。(道路と鉄道と不動産だけで終わってしまうから)公共事業だけではなく、ソフト、サービス産業で国内でも何とか稼げるようになれば、自然と各分野の優秀なアーティストは育つものです。そうすると、海外の人たちがわざわざ見に来る、買いに来るようになって、真似されるようになると、無理して軍事パレードなんてしなくても、自然な尊敬が集まるようになるのに、、、と考えてしまうのです。(ああいうシーンを見ると過去の誇れるソフトはあるけど、現代はやっぱりないんだな、と実感してしまいました)日本のアニメ、まんが産業だって、親に叱られ、彼女にバカにされながらも、お金を出して、愛読し続けてくれたオタクたちがいたからこそ、でしょう。これがダウンロード・コピー天国だったら、こうはなってないはずです。といううことで、建国70周年は、軍事パレードでないソフトを見せてくれることを期待します!
2009/10/10
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午後は、打合せが連続しているから、意地でもオフィスに行かねば、、、と気張ってみるものの、肝心の地下鉄が運休状態(涙)。駅前で時間を潰そうとしても、普段は閑古鳥の駅前のカフェは、どこも満員御礼。残念に思いつつ、ここは食病でしっかりすう店舗を視察。すると、やはり「準備の差」がしっかり存在してました。A店は、忙しくてスタッフはてんてこ舞い状態で。B店は、混雑していても、少し待てば入れるかも?と思わせます。そうです。前日の天気予報を見て、午前中は電車が動かないかもしれない、、、ということを店長が見抜いて、早番のスタッフに召集をかけてたので、余裕のマンパワーで対応したからです。こういう日にこそ、準備力の差がつきますね。===そんなことをしつつ、時間を潰してたけど、1時間30分待っても電車が再開しないので、勇気を出して、バイクで代官山のオフィスまで(汗)。強風の中で緊張の連続でやっとオフィスに到着すると、オフィスで一番偉い、ネコのきんちゃんがお出迎えしてくれました(笑)。
2009/10/08
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店員のインバウンド対応を見ていると、「なぜ、このタイミングで売らないのか?」と歯痒い思いをすることがあります。「今売らないでいつ売るのか?」と。日本人の「待ち型サービス」がなぜこれほど定着してしまったのか?やはりチップや歩合給が少ないことがあげられます。いくら売っても、他のメンバーと給与が変わらないなら、販売スタッフは「これください!」と言われるまで、ノンビリしちゃうものです。せいぜい、店の目標が達成されると、各メンバーにボーナスが出る、、、というのが多い。それでも販売をサボる人が出てしまいます。でも仕事をサボっているわけではありません。販売をサボるのです。販売以外の仕事をたくさん見つけて(あるいは、作って)「忙しい」を連呼します。店舗のオーナーに歩合給をススメると、サービスの質が落ちることを懸念します。しかし、このままではどんどん売上げが落ちてしまうわけですから、放っておけば赤字誰流しなんだから、稼ぎたい人が稼げる店にするのも十分に検討に値します。これは別に販売サービスのことだけではありません。営業部でも宣伝部でも、デスクワークで仕事をしていると、段々と総務や庶務的な仕事が増えてきて、それを各部署で一所懸命にやってたりします。そんなことしないで、営業しなければならないのに、、、(汗)。または、総務代行会社に転職するといいのかも、、、(笑)。私たちのようなコンサルタント会社も同様で、研究と称して、資料集めばかりしていても、1円にもなりません。(コレクターじゃないんだから)その調べたことを必要な人に販売しなければならないわけです。コンサルタント会社の難しいところは、研究したい人は大勢いますが、販売できる人がいないことです。(たいていは資料集めや視察は大好き)今までの経験や調べてわかったことをキャッシュに変える、、、逆にそれができなければ、コンサルタントにはなれないのです。(だからアメリカのコンサルは実績年棒制)だって、お金を生み出せない人のアドバイスなんて誰も聞きませんから。サービスでも顧客満足でも、結果としてお客さんが稼げなければ意味がないのです。だから、アドバイスを聞いてくれない、実施しないとわかったら、離れて行きます。中途半端なら結果もでないから、お互いが不幸になるからです。現在の不景気の原因は色々な原因があるようだけど、金融的な要因以外にも、日本全国的に、あまりにも長い間、お金を意識しない仕事が増えた結果、企業も個人も稼ぎが減ってしまったのだと考えています。仕事ではお金を意識したくないけど、給与だけはしっかり欲しい。分離されちゃっているわけです。これは企業の研修をやっていて実感しました。個人が稼ぎ出す仕事をしていないから、「顧客満足」とか「心をこめたサービス」とか、間接的なビジネス用語で学習してしまうわけです。だけど、客を自分で捕まえて、店に連れて来る人たちは、サービスはうまい。銀座でも上海でも、クラブのホステスさんたちは、集客も顧客維持も単価アップも全て身につけています。今、密か?に、他業種で人気です。講師でも人気です。また、新会社設立の際にもハンティングの対象になっています。別に飲食業だけではなく、商品を作って、お客を集めてそれを販売する、、、というような仕事では、彼女たちは大活躍できるからです。(結果も出す)このように歩合給の世界のノウハウは今の日本のサービス業のスタッフにとって学ぶべき対象でしょう。もちろん、歩合給的なものが行き過ぎると、また問題が発生します。ただ、それは、店が黒字になってから再検討してもいいはずです。ここまで行ったら、基本給+ボーナス型にする、とか。色々やってみるべきでしょうね。
2009/10/05
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今年の1月に銀座で開催したインバウンド対応セミナー@銀座のダイジェスト版をYoutubeにアップしました。インバウンドセミナーのビデオへ
2009/10/01
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