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台風一過。見ているこちらの瞳まで青く染めてしまいそうな見事な蒼穹。そして九月の風。暴風が澱んだものをすべて持ち去って行ったかのような爽快感が胸に広がるのだ。土曜日には子供に会える。楽しみだ。
2004年09月30日
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いくつ目の台風か知らないが、窓を叩く雨音が凄い。暴風が家の外で猛り狂っている。でも一人でいる静かな夜より、賑やかでいいかもしれない。先週、子供と会ったばかりなのに、もう身体の中心にポッカリ穴があいたようになっている。そういう淋しい夜は、台風でも気が紛れるのだ。何のために生きてる? とか、離れていても父親であるためにだ・・・と自分に何度も言い聞かせたり、そういう同じ自問を繰り返すよりは、テレビのニュースで台風の進路を気にしていた方がいいに決まっている。
2004年09月29日
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九月の空はおもしろい。下地の濃い青に、色んな形の雲が登場する。夏のように入道雲一本槍じゃない。言うなれば雲の見本市だ。今日の午後に見上げた空には鱗雲が広がっていた。その一片を凝視しては、あの雲の下は日本のどの辺りだろう・・・などと想像を巡らしていくときりがない。生来の放浪癖のなせる業か・・・。旅心がくすぐられる。
2004年09月28日
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肌寒さを感じたので、半年振りくらいに熱いコーヒーをいれた。雨音を聞きながら飲むそれは、至福の味わいだった。小さな幸せを感じる力があれば、大丈夫。そう思った。
2004年09月27日
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過日、娘と会った折、「耳に毛がはえてる!」と指摘された。彼女はぼくの耳に取り付くと、指先で器用に抜いてくれるのだ。その間、ぼくはされるがままジッとしているのだが、白状すれば、その短い時間がけっこう快感だったりする。小さな手に耳を引っ張られ、鼻息にくすぐられる。娘は一つやり遂げた顔で、引っこ抜いた15ミリくらいの長さの細い毛をぼくに見せてくれた。「ありがとうね」「またはえてきたら抜いてあげるね」「うん、よろしく」彼女はぼくの耳毛を抜くことは自分の役割だと心得ているようで、なんだか嬉しい。
2004年09月25日
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今日、納車されたばかりの車で、買い物にでかけた。以前の車より、ほんの少し目線が高くなるだけで、なんだかバスを運転しているような感じになる。車幅もアクセルの踏み込み具合も微妙に違うので、他人の車を運転しているような緊張感がある。それにしても、6年半乗った車と納車されたピカピカの車が並んでいるのを見たとき、例えようのない切なさが心の隅で疼いた。ぼくは前夜、車を運転しているとき、「いままでありがとうね」と感傷的に労いの言葉をかけたのだ。家族でたくさん出かけた車だ。娘が産まれるよりも前から乗っていた。愛着はある。(新たなご主人様の元で頑張れよ)ぼくは去っていくその車を見送った。新車には思い出がない。でも「これからよろしく」と心の中でいった。ファミリーカーとはいえファミリーはいないので、この車が家族みないなものだ。大事に、無事故で長い付き合いにしようと思うのだ。
2004年09月24日
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仕事場に蚊が多い。夏場は手足を嫌になるほど刺されまくった。虫除けスプレーも試しみたが、効果は半日もない。日中はまだ暑いが、そのかゆみに我慢がならず、肌の露出を少なくしてみた。すると、刺す場所を探して身体の周りをあの特有の羽音をさせて数匹の蚊が舞っている。(ふっ、ふっ、ふっ・・・どうだ。刺せまい!)ぼくは衣服にまとわりつくヤツラを一匹、また一匹と殲滅していった。とはいえ、仕事中に蚊を撃退することばかりに集中はしていられない。ふと気付くと、首筋やら額を見事に刺されている。!!!敵もさる者。羽音を忍ばせて、唯一、露出した部分を攻めてきた。それからもこめかみのあたりを無意識にポリポリかくと、血だらけになった蚊の屍骸が手にへばりついたりした。うーっ!顔はやめてくれー!っと叫びたい。痒い!かゆい!カユイ!手足を刺されているのも腹立たしいが、逆襲をくらって顔の周辺を刺されまくるというのもどうなのだ?(どちらがいいのだ!?)ぼくの悶絶は秋の終わりまで続くだろう・・・。
2004年09月22日
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過日、分厚いA4サイズくらいの封筒状の荷物が郵便受けに入っていた。厚みがあるので、無理やり押し込んだ感がある。(なんだろう・・・?)表を見ると宛名はあるが、切手の代わりに「これは郵便物ではありません」というシールが貼ってある。「!?」あやしい・・・。ぼくはその荷物を手にしたまま、束の間、呆然とした。(送りつけ商法ってやつか?)品物をとにかく送りつけて、請求書なり振込用紙なりが同封されているというものだ。「・・・」ぼくはいっぺんに気が重くなった。中身はなんだろう・・・?裏返して送り主を見ると、小さな文字で「JR東海」の文字が。「??」どうやら送り主はあやしくない。ともかくも部屋に持ち帰り、開封してみる。するとスポーツタオルが出てきた。よく見ると「東京ディズニーランド」の文字がデザインされている。!!!「そうだ!」夏休みに新幹線を利用したパックツアーに参加した折、応募用紙を渡されて、それに住所氏名を記入した上、ディズニーランド内のポストに投函すると宿泊券だか何かが当たるというキャンペーンをやっていたことを瞬間的に思い出した。ぼくは自慢じゃないが、こういうものはほとんど当たったためしがない。当たりはしないのに、応募用紙などを渡されたりすると無視できずにとりあえず投函して、その場でキレイさっぱり忘れるのが常なのだ。驚かされたが、ともかく当選したことが嬉しい。宿泊券じゃなくても嬉しい。でもこんなことで「運」を小出しに使いたくないなと、頭の隅でちょっと思ったりした。
2004年09月21日
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今日は子供と「南知多ビーチランド」へ行って、サメに触ってきた。サメって触れるのか?・・・と興味と不安と半分半分。でもそのコーナーへ行くと、浅い水槽に体長60cmくらいの小さなサメが、けっこうおとなしく泳いでいた。まずその小ささに安心したし、先客が躊躇することなく手を伸ばしているので、どうやら噛まれることはないらしい・・・ということが分かった。息子と娘と三人して水槽のふちに並んで手を伸ばした。サメの背びれのあたりをスッとなぜる。ザラッとした感触。(おおっ!これがサメ肌か・・・)もう一度、頭を撫でてみる。やはり、ザラッ。サメは嫌がる様子もなく、水槽をゆっくり旋回するように泳ぎながら、触られるままになっている。かなり慣れてきたので、今度は頭のあたりを軽くポンポンと親しみを込めて叩いてやる。サメはやはり何も言わずにサメ肌でザラッと応えるのだった。
2004年09月19日
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今夜は手の届くところに子供の寝顔が在る。とっても贅沢だ。ウチに着くまでの間、車の中で音楽に合わせて「世界に一つだけの花」を三人で大合唱した。♪ナンバーワンにならなくてもいい~♪すると娘が、「そうだよね。だって、がんばってればいいんだもん!」とぼくの顔を見た。「そうだね。一番にならなくてもいいね」・・・ちゃんと分かって歌ってるんだなと、ぼくはそれだけで嬉しくなった。ぼくのカーステレオから流れるその曲はスマップのそれではなく、作詞作曲した槇原ノリユキの歌声だ。彼女は続けてこう言った。「このうた、やさしい感じがするね」「そうだね、やさしい感じだね」ぼくもこっちの方が好きなのだ。彼の曲にはこれまで何度も救われた。子供にも何かが伝わるんだなと思った。
2004年09月17日
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今日から明日のことを考えている。明日は子供が泊まりに来る。食事のメニューを考えたり、図書館で絵本を借りてきたり、どこへ連れて行こうかと考えたり・・・。こういう時間も楽しい。子供と会う日は、なんだか水泳の息継ぎに等しい。水面から顔を出す瞬間だ。
2004年09月16日
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そろそろ「ただ生きている」生活から抜け出さなきゃいけないと思ってる。離婚して、もうすぐ半年になるのだ。家族で生活していた頃の記憶に、うっすらと霞がかかってきた。子供と一緒に毎日風呂に入る。子供と一緒に布団に入る。毎日、本を読み聞かせてやる。小学校や保育園から帰った息子と娘に「おかえり」と声をかける。毎日、何気なく繰り返されてきたことが、一切合財「いい思い出」になってしまった。今を生きなきゃな、と思う。
2004年09月15日
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一人暮らしをはじめて、もうすぐ半年。炊事・洗濯・掃除にはもう慣れた。一人であることにも慣れた。でもどことなく淋しさが付きまとうので、犬が欲しいな・・・と思うことがある。犬は話し相手になってくれるし、ご主人様のご帰宅をそれはもう、尻尾が千切れんばかりにして喜んでくれる。ずっと過去に飼っていた犬の記憶を呼び起こしては、犬がいるといいだろうな、なんて空想している。愚痴なんかも犬は笑って聞いてくれるしね。
2004年09月13日
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ひさしぶりに子供に会えて、生き返ったような気持ちになった。科学館へ行って、一緒に試験管アイスを作ったり、ペンダントを作ったりして一日を過ごした。帰りには温泉へ。娘は五歳なので、もうすぐ男風呂に一緒に入るわけにはいかなくなるんだろうな。露天風呂にゆっくり身を沈め、雲の多い空を仰いだ。ぼくに寄り添うようにして湯に浸かっている娘に、「きもちいいねぇ」と声をかける。息子は露天風呂のヘリで仁王立ちしてタオルをブンブン振り回している。なんでもない時間だが、幸せだ。愛は叫ばないが、静かに流れている時間をしみじみとありがたく思う。変形はしてても「家族」っていいなぁと、一緒にいるだけでそう感じた。
2004年09月12日
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明日、子供に会える。今日はもう、タダそれだけ!ギュッと抱きしめよう。どこへ行こう。何を食べよう。ともかく、会えるだけでいいんだ。
2004年09月11日
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平日休みだと友人に会うというわけにもいかないし、することがない。しかたないので、季節ハズレの海を見に行った。海水浴場に夏の喧騒は跡形もなく、人っ子一人いない。その方がいいのだけど。いい年した男が砂浜をぶらついているなんて絵にならないし、人に見られては気恥ずかしい。霞む海の向こうに、建設中の中部新国際空港が蜃気楼のように浮かんで見える。何もなかったはずの沖合いに大陸のようなものをこしらえてしまう国や地方の経済力に感心してしまった。海はいい。気晴らしにはもってこいだ。映画館に足を運ぶのと同じくらいの価値はあると思うのだ。
2004年09月10日
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自転車の後ろに子供用の座席をつけて、そこに子供を乗せて走っている人を見かけると、羨ましいな・・・と思う。自分も今年の三月まで、自転車の後ろに娘を乗せて保育園へ送っていた。夏は蝉時雨の下を走り、秋は落ち葉を踏んで走り、冬は雪の道に轍を残しながら走った。娘は後ろでいつも唄を口ずさんでいた。背中から聞こえてくる歌声が、ペダルをこぐ足に力を与えてくれるのだった。もう一度、と思っても叶わない。だから、親子二人乗りの自転車を見かけると、つい目で追ってしまう。ウラヤマシイ。
2004年09月09日
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抜けるような蒼穹に向かって、パンパン!と干した布団をたたき上げる。そのとき、気持ちいい九月の風がベランダを滑るように吹き抜けていった。息子と娘は元気に学校と保育園へそれぞれ行っただろうか。一週間以上会っていないと、二人のことを考える時間が多くなるのだ。子供の顔を見ない・・・ただそれだけのことなのに、ちょっと息苦しい感じがする。生き苦しい、と置き換えてもいい。寝顔だけでもいいから、毎日見たい。それも高望みなんだな。もう一息で、彼らに会える。頑張ろう。
2004年09月08日
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昨日から今朝にかけての地震には驚いた。近畿地方中心とはいえ、愛知県でも震度4だった。今回は揺れが長く続いたので恐かった。普段なら「そろそろ静まるな」という気持ちの限界線をゆうに越えた時間だった。永遠に続くかと思われる恐怖を感じた。ぼくはさしあたって自分の身を守るだけなのだが、地震がおさまってみると、30km離れたところに暮らしている息子と娘を守る手だてのない自分に焦れるほかなかった。二人の命は元妻が守ってくれると信じるしかない。阪神大震災のようなことが起これば、自分はどのような手段で彼らのところまで辿り着けばいいのだろうかと考えずにはいられない。どんなに遠くても、どんなに困難でも、お父さんは子供をたすけに行かなきゃいけない・・・そう思うのだ。
2004年09月06日
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小学二年生の息子は、すぐ他人の影響を受けてしまうのだが、それは言葉遣いに顕著にあらわれる。「ウザイ」その言葉をはじめて彼の口から聞いたとき、「お父さん、そんな汚い言葉は嫌いだな」とちょっとキツイ口調でたしなめていた。しかし、それからもしばしば乱暴で汚い言葉を息子の口から聞いて、ちょっとショックを受けたりした。それは主に兄妹の会話の中で使われた。でも、ぼくはもう注意をすることをやめた。「そんな言葉を使うな」と言ってみたところで、一時的には使わなくなるかもしれないが、毎日、学校や学童保育で友達や上級生が使っていれば影響は免れまい。友達の間で通用語となっていれば、それを使うことによって親密な中になっていく、というのも否定しない。それに仮に今は言葉遣いを正すことができたとしても、中学生ともなれば親の力も及ぶまい。本当は山村留学でもさせて、純朴な子供に育てたい・・・それが理想だ。
2004年09月05日
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毎日が涼しくなってきた。昼はインスタント・ラーメンにしよう、と思う。これが真夏ならそうめんであったり、ざるうどんであったりする。手間をかけるようなことはしたくないのだ。それでネギをよく使う。ある日、包丁でネギを刻んだあとに残った根っこをそこらに埋めてみよう・・・と思った。するとこれが簡単に生育していくのだった。「おおっ」食べねば・・・と思うが、刻んで冷凍庫にしまってあるネギがまだ残っていて、新たに生えてきたネギはそのまま手付かずだ。なんとかネギを使ってしまおう・・・とそればかり考えて毎日のメニューを決めていく。「金を使うことばかり考えている」となると問題だが、「ネギを使うことばかり考えている」なら平和そのものだ。すると・・・手早く作れるインスタント・ラーメンを中心に据えざるをえない。そしてラーメンな日々となる。
2004年09月04日
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数日前までは、こんなに早く買うとは思ってもいなかったものを買ってしまった。それは新車。いま乗っている車は6年半になり、次の車検までには本格的に買い替えを考えよう・・・と思っていた矢先、友人から「この頃、中古車ディーラーの買取はけっこう高い値がつくよ」と聞き、ためしに出張査定してもらうとビックリする値段が・・・。「おおっ」それなら、手持ち資金を足せば新車が買えるかも・・・と、さっそく懇意のディーラーへ。すると9月は決算期なので、思い切った値引き額が提示され・・・スルスルと契約書にサインしてしまった。でも分相応のファミリーカーだ。ファミリーはいないけど。元妻が散々傷つけた今の車を手放してしまいたい・・・という気持ちも後押しした。新しいものを手に入れるって、単純に嬉しい。気分も一新する。お金はあるうちに使う。やりたいことはやれるうちにやる。会えるうちに子供に会う。来年はどうなってるか分からないから。投げやりでもなく、刹那的でもなく、焦燥があるわけでもない。それが今のぼくの自然なスタンスなのだ。
2004年09月03日
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40歳の誕生日が、数ヵ月後にやってくる。しかし今のところ、とても不惑・・・とは行かない。迷いなく、一本道を確かな足取りで歩むような生き方は、いったいいつになったらできるのだろうと思う一方、現在のポンと放り投げられたような状態が、そこへと続いているのかもしれない・・・とも思える。今日の夕日は綺麗だった。熟れた柿のような色で西の空に浮かんでいた。そんな色彩にさえ、癒しを受ける自分は幸せかもしれない。
2004年09月02日
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あつい。暑いのに、夏休みは終わっちゃった。子供と毎週のようにあちこち出かけた夏休み。思い出をたくさんもらった。何かを成し遂げたわけじゃないけど、それはぼくにとっての金メダル。・・・に等しい。今週は子供に会えないが、元気でいてくれたらそれでいい。
2004年09月01日
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