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反ナチ活動家の 母親ロージー
の虐殺死とか、自宅の壁の中から現れる 「アンネ・フランク」
ではなくて、
「エルサ」
という名のユダヤ人の少女との出会いとか、 監督タイカ・ワイティティ
扮する、 アドルフ・ヒトラー
のシッチャカ・メッチャカとか、コメディの常道というのでしょうか、ありがちなといえばありがちなエピソードを繰り広げながら ジョジョ・ラビット君
の「成長物語」を、面白くもおかしくもないファシズムの世相を背景に繰り広げますが、ベルリンを解放したはずのソビエト軍も似たりよったりらしく、危うくパクられそうになった ジョジョ・ラビット君
を最後に助けるのが、例の レンツェンドルフ大尉
というあたりで、思い浮かんできました。
ひょっとすると、この監督が撮っている世界は「歴史的事実」から 80
年の間に、繰り返し撮られ続けた「ナチス」映画の世界の「カリカチュア」であって、 ジョジョ・ラビット君
は「現代」からこの世界にやって来た、いじめられっ子の少年なのではないかという妄想です。まあ、その逆ともいえるかもしれません。現代に割り込んできたファシズム映画の世界とか。もちろん、根拠も何もない当てずっぽうです。
映画のオープニングでは ビートルズ
の 「抱きしめたい」
がヒトラー賛歌のように流れ、エンディングは デビッド・ボウイ
の 「ヒーロー」
でした。
二つの曲が暗示するのは、実に、ソフトで気持ちのよい 「ファシズム」
そのものじゃないでしょうか。
ところで、 サム・ロックウェル
が出てました。相変わらず、おバカぶりがさえてました。最後は、なかなかいい役していましたよ。
なんか、ジジ臭い感想になってしまいました。
監督 タイカ・ワイティティ
原作 クリスティン・ルーネンズ
脚本 タイカ・ワイティティ
撮影 ミハイ・マライメア・ Jr.
美術 ラ・ビンセント
衣装 マイェス・ C
・ルベオ
編集 トム・イーグルス
音楽 マイケル・ジアッキノ
キャスト
ローマン・グリフィン・デイビス(ジョジョ)
トーマシン・マッケンジー(壁に隠れていた少女エルサ)
タイカ・ワイティティ(頭の中のアドルフ・ヒトラー)
レベル・ウィルソン(親衛隊ミス・ラーム)
スティーブン・マーチャント(親衛隊ディエルツ大尉)
サム・ロックウェル(落ちこぼれ親衛隊レンツェンドルフ大尉)
スカーレット・ヨハンソン(母親・反ナチ活動家ロージー)
アーチー・イェーツ(太っちょの友達ヨーキー)
2019
109
分・アメリカ 原題「 Jojo Rabbit
」
2020
・ 08
・ 03
パルシネマno27
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