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2024.04.23
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​​​​​​ ​ジュリアーノ・モンタルド「死刑台のメロディ」シネリーブル神戸​ ​​​​​  「エンニオ・モリコーネ特選上映 Morricone Special Screening×2」 という企画で、 神戸 では シネリーブル神戸 で上映されている作品です。予告編を見ていて、 ジョーン・バエズ の声が聞こえてくると、まだ20代だった学生の頃に見た頃のことがわらわらと浮かんできました。​​​​ 「Sacco e Vanzetti」 という、まっすぐな原題の作品が 「死刑台のメロディ」 という邦題で公開されていて、どこかの名画座で見ました。 50年程も昔 のことです。​​​​
​​​​​  歴史的な冤罪事件 の映画化が 事件の50年後 に実現し、その 50年後 映画音楽の特集上映 で再上映され、今年70歳になるの老人は、50年ぶりに
​​ 「これがアメリカだ!」 ​​
​  と再確認したのでした。​​
​​ 国家権力としての、暴力国家としての「アメリカ」 ​​
​  ですね。
 見たのは ジュリアーノ・モンタルド監督 のイタリア映画 「死刑台のメロディ」 です。
 映画はフレーム・アップ、でっち上げの冤罪事件の真相を告発するドキュメンタリーの雰囲気で始まりますが、メインに据えられているの、フレームアップがいかに進行していくのかを、神に誓った真実のことばがやりとりされている 「法廷劇」 として描かれていました。
 この年になってでしょうね、とりわけ面白かったのは 権力者の言葉 と、 反権力者、抵抗者の言葉 の違いを、実にクリアに描いていたことでした。​​​​​​

​​​​​​​​​​​​​  権力者 は、あくまでも 言葉の表層 に拘泥し、揚げ足取りやアジテーションによって、 権力 の象徴であり、抽象的で、超越的な 「法」の網 に取り込むことができるかのように相手の 言葉 を誘導します。何の力もない、その社会の言葉である 英語 だってうまくしゃべれるわけでもない、一人でそこに、さらし者のように立っている人間が発する ことば に対する 解釈の権力性 を臆面もなく主張している姿を活写していました。
 たとえば、現場に残された銃弾が32口径であれば、今、目の前にある32口径から 「発射されたと言えないことはない」 という論旨が、 「発射されたにちがいな」 へと変わっていく権力的な「ことば」の扱い方の描写は、 バンゼッティ の最後の言葉である
​「正義とは何かを証明するために生まれてきた。」​​
​  というような、内的真実の叫びというべき 「ことば」 の吐露と好対照でしたね。​​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​​​​​ 裁判から判決の過程で精神的安定を完全に失いながらも、そこから回復した、もう一人の主人公 サッコ
​​ 「利他を尊べ」 ​​
と子供に遺しながら、大人に対しては ことば を捨てて殺されていった姿にも打たれました。貧しい、流転の人生を生きてきた こころ を支える、 正直で素直な言葉 の存在を共有できないことへの怒りと絶望の沈黙という印象で、この人の姿に
​​ 人間的な真実 ​​
​  を感じました。  ​​​​​ ​​​​​​​​ エンニオ・モリコーネの映画音楽 の企画なのですが、音楽としては Here's to You を歌う ジョーン・バエズ の歌声以外は、まあ、気付かなかっただけかもしれませんが、実に静かな(?)会話劇の印象でした。
サッコとバンゼッティ を演じる二人を始め、法廷に登場する人たちの、見ているこちらを、今でもシラケさせない 堅実な演技 に時代を感じました。50年前、単純な 告発映画 として見ていたということを実感しましたが、
​​ サッコの沈黙 ​​
 ​ については気づいていたようです。ボクにとってはしみじみと 拍手! の懐かしい作品でしたが、できれば、若い人たちにも見てほしい作品ですね。
 民主主義を標榜している アメリカの底に流れるもの 、アメリカにかぎらず 権力のやり方 、まあ、そのあたりは 50年 変わりませんね(笑)。​​​​​​​​​​


監督 ジュリアーノ・モンタルド
脚本 ファブリツィオ・オノフリ  ジュリアーノ・モンタルド

音楽 エンニオ・モリコーネ
主題歌 ジョーン・バエズ
キャスト
ジャン・マリア・ボロンテ(バンゼッティ)
リカルド・クッチョーラ(サッコ)
シリル・キューザック(検事)
ロザンナ・フラテッロ
ジェフリー・キーン(判事)
ミロ・オーシャ(弁護士)
ウィリアム・プリンス(弁護士)
クロード・マン
1971年・125分・イタリア
原題「Sacco e Vanzetti」日本初公開1972年5月
2024・04・22・no060・シネリーブル神戸no239​​ ​​​​​




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追記
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最終更新日  2024.04.24 01:43:42
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