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真夏のような週末。 気まぐれに長女が鎌倉散策に付き合ってくれた。 おりしも鎌倉は、鶴岡八幡宮の境内で催されている流鏑馬で、ごった返していた。 それなら我々も、とその人ごみの中に紛れ込んだのは良いけれど、全く前が見えなかった。 それでも人々の頭越しに垣間見えたはずの光景は、あまりに瞬時の出来事でだった。 ぜひとも見たいが、午後からのこのこ出かけて行った我々には、どうやら見る資格はなさそうである。 来年はもっと計画的に参加することを誓い、大巧寺を通り抜けて妙本寺へ。 妙本寺のこの時季は、境内のあちこちに群生しているシャガが大好きなのだ。 参道を歩いていると、鬱蒼とした木々の間から差し込む光が神々しく感じられ、そして何より、シャガの艶やかな緑の葉の中に、まるで蝶々の大群が今まさに羽を広げて飛び立とうとしているかと見まがうような花々が本当に素晴らしい。 わたしの大好きな光景である。 長女に何度も「ね!素敵じゃない?」と同意を求めた。 わたしのシャガへの思い入れは、やはりいけばなの素材としての風情であり、それが群生しているという事実が、たまらないのであって、万人がそうだとは限らない。 それを強要しすぎるのか、長女の返事は芳しくない。 でもいいのだ。 誰に何を言われようと、好きなものはすきなのだから。 十分に堪能し、それでも後ろ髪を引かれつつ、妙本寺を後にした。
2009年04月20日
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