もう七月

　今年の初夏は紫陽花を愛でる余裕もないうちに、六月を飛ばしてはや七月に入ってしまった。　何をそんなにせわしなく生きているのだろうか、と振り返ってみる。　原因はどうやら、生活の為に働く時間のあまりにタイトなところにある気がした。　そして慌しく時間に追われ、気がついてみると一年が折り返していた。　うかうかしていると、もう年末だ。　　こんなことでは駄目だなぁ、と思いつつも仕事に費やす時間ばかりが過ぎていく。　でも、そんな中でも先月の第一週は娘達との箱根旅行ができたことが唯一救われるのだけれど。　なんだかんだと言いながら、年に一度水入らずで旅が出来るなど、最高の幸せだろう。　一月前の箱根は、紫陽花には遠くヤマボウシが満開だった。　花は良い。心が和むから。　少し贅沢をしようと、久しぶりにフランス料理のコースを食べた。　これがうまかった。　いや、料理は普通に美味しかったのだけれど、こういう時間が持てたことが美味しいかったのだ。　今年の残りは、この幸せで生きていくかなーと思わせてくれた。＾＾