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この手の本の中で久しぶりに気に入った本があります。「言いたいことがきちんと伝わる説明力の基本」最近、アルバイトスタッフを面接したり教育したりする中でいろんな疑問点を抱えることが多くありました。この話はきちんと伝わっているのだろうか?彼、彼女たちは何を話そうとしているんだろう?この本、ビジネス本でもなく、ハウツー本でもなく、コーチングやスタッフ教育の本でもなく一言でいうと、国語の教科書なんです。本屋さんにいくと「説明力」「説得力」「伝える力」などなど、コミュニケーションに関する本がたくさんあります。それらのほとんどが、ロジカルシンキングが大切だ、5W1H、話の順序はこうすべき、といった説明に対するテクニックを解説・提案しています。しかしながら、この手の技術では冒頭の課題が解決できないことは日々の実践の中で体感してきました。要はテクニックの前段階の基礎的日本力を向上しない限りテクニックは使いこなせないんだと思います。「主語と述語をハッキリさせる」という章では、私は時計を3個もっている。この主語と述語を言いなさい、こんな設問があります。当たり前ですが、私が「主語」で持っているが「述語」になります。でも会話の中で「3個くらいあると思うんやけど、めっちゃカワイイ時計でセレクトショップで買ったものがこれで、そこの店員が・・」ちょっと極端ですが、こんな会話が日常に氾濫しています。仕事上の報告や連絡、お客様に対する接客でこの主語と述語をハッキリさせないと思わぬ誤解を招く場合があります。いまさら会社で国語って・・、いうかもしれませんが世代や性別の違うメンバーと正確なコミュニケーションをとっていくにはやっぱり正しい日本語を使う必要があると感じます。灘高を東大日本一に導いた伝説の国語教師、橋本先生はこう言います。「国語は学ぶ力の背骨です。国語力のあるなしで、他の教科の理解度も違う。数学でも物理でも、深く踏み込んで、テーマの神髄に近づいていこうとする力こそが国語力です。それは生きる力と置き換えてもいい」「スピードが大事なんじゃない。すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。東大合格は目的じゃなく、手段であり結果である。」どの業界、どのジャンルにおいても絶対に疎かにできないものであり、物事の本質になるのが、基本・基礎なんだと思います。
Oct 28, 2013
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少なくともマーケティングのデータを見て広告を作ったことはない。コピーライター仲畑貴志さんは言います。理由はシンプル。明日のものを作っている時に、今聞いた答えは意味はないから。 昨日、YAHOOの孫正義会長がEC出店料の無料化を発表しました。「先行企業の後追いをやっていたのが根本的な間違いだった。後発はまねでは勝てない。これまでのビジネスモデルと全然違う、地図のない世界で生きていくために新たな挑戦になる。」 この無料化の話は昨年の冬くらいから検討していたそうですが、瞬間的な減収が大きくて見送られていたそうです。大勢の難しいという判断を、一人の人間が逆の決断をする。全ての責任を背負い、人が難しいという決断をする。この無料化が正しいのかどうかを批評するのがコメンテーターならこの無料化を正しい決断だったと証明するのが経営者。明日のものを作っている時に、今聞いた答えは意味が無い。一流のコピーライターと一流の経営者、共通するのはクリエイティブだということ。仲畑さんの作品の中で大好きな九州旅客鉄道のコピー「愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている。」優れたコピーには、ターゲットに関わらず、見る人にあっという間に自分の時空感覚を飛び越させてくれる作用がある。
Oct 9, 2013
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原発問題や金融危機、気候の変化など過去の対策が生きない事例がたくさんあります。東京大学大学院、上田正仁教授は東大生が直面している悩みをこんな風に捉えています。「近年、頭脳の面では世界トップクラスの彼らが 社会に出て壁にぶつかり挫折してしまう例が後を絶たない。 この壁の原因とは、評価のルールが突然変わることだと気づいた。 大学に入るまでは、答えが決まっているルールをいかに効率よく 早く解けるかで評価が決まります。 成績がいいこと=優秀という評価のもとで価値を見出してきました。 小学生の受験勉強では3分間問題をみて分からなければ答えを見る。 高校では10分、大学入試では30分。 コレ以上考えると試験に落ちるというコトを塾で教えられます。 ところが大学の専門分野では30分どころか 何ヶ月にわたって、ひとつのテーマを深く考え続ける力が求められます。 社会にでると、自分で課題を見つけ、自分で考え、自分で解決していく 力が求められます。」こう話すと、上田教授はたたき込まれる受験勉強を否定しているように聞こえますが、彼はそれを否定します。徹底的に覚える暗記が考える力の基礎であり、考える力が想像力の土台になります。昨日、小学生の組体操をみてこんなコトを思いました。5段ピラミッドの下には体の大きな子が12人、4段目にも同様のメンバーが同じ数いて、3段目に6人、4段目に3人、最上段に一人。ピラミッドを形成する圧倒的な労力を基礎力にかけているからこそ、芸術的なピラミッドを形成することができる。基礎力=考える力を深めれば知識は知恵に変わる。想像力、応用力はハリボテで身につくものでなく、深く地中を掘った末に湧き出る水のように徹底的に努力したものだけが得られる金脈なんだと思います。
Oct 7, 2013
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楽天イーグルスの田中将大投手が前人未到の開幕23連勝をあげました。 一流のプロフェッショナルが集まる世界でただの1敗もしない完璧なシーズン。それでも彼は「今日は調子が悪かった」と語ります。 田中投手をここまで育て上げた佐藤義則コーチはプロフェッショナル仕事の流儀でこんなことを話しています。「もっともいいときの投球フォームを隅々まで頭に焼き付けること。 全神経を集中させ投手の投球フォームを観察し、記憶する。 腕や腰、足など全身の部位がどのように動き、関係し合っているか 全て記憶している。それがフォームの修正箇所を俊二に導き出す秘密だ」 完璧主義者の佐藤コーチと、完璧主義者の田中投手。メジャーリーグで最優秀防御率を獲得しそうなダルビッシュ投手が田中投手に、佐藤コーチの言うことを聞いておけば大丈夫と伝えたことも納得いきます。 中途半端な理論や考え方ではなく完璧主義者だからこそなし得る23勝0敗という数字。彼が納得するのは完全試合23試合しかないのかもしれません。もしかしたら、それを達成しても自分に納得のいかない球を例に出して完璧ではないと語るかもしれません。 イチロ、ダルビッシュ、田中将大、一流を超える、超一流に共通する考え方。とても参考になります。
Oct 2, 2013
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