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2001年にラスベガスのホテル王「スティーブ・ウィン」氏が購入したピカソの「夢」は2006年には売却が決まっていました。2005年に休暇でシンガポールからラスベガスへ旅行に行った時は「夢」がラスベガスにあることは知りませんでした。ウィン氏が売却の前に肘で絵に穴を開けてしまい、それがニュースで流れたことで知りました。ウィン氏が経営する「ホテル ベラージオ」等も中を見学したのであり得ないことですがホテルのどこかに絵が展示されたことがあったら・・と夢のような事を考えてしまいます。 1937年 そして2006年にワインのためのフランス旅行を計画した時「ピカソ美術館」も訪問しました。重厚な昔の造りの貴族の邸宅をそのまま美術館として使用していて、さりげなく「ドラ・マールの肖像」の複製画が入り口の壁に掛けられているのが素敵でした。 ピカソの愛人でモデルのドラ・マールは写真家でもあり、原田マハ著「暗幕のゲルニカ」に彼女とピカソの出会いから絵画「ゲルニカ」との関わりが詳しく書かれています。 ピカソ美術館は2009年から5年かけて改修工事をし、2014年10月にリニューアルオープンしていますが、ネットで見る限り展示品は増えていますが、建物自体は昔のままのようです。「座せる女(マリー=テレーズ・ワルテル)」1937年 ドラ・マールの肖像と同じ年「夢」から5年後にピカソが描いた「座せる女」です。「週刊グレート・アーテイスト」には「マリー=テレーズの最も目立つ特徴ー眠たそうな目、リラックスした手つき、丸みを帯びた姿態ー彼女の穏やかで瞑想的な性質と肉感的な官能性に対するピカソの感情的反応が伝統的な写実と同じくらい真実で、美しい肖像画を造り出したのだ」と書かれています。 この絵の2年前に彼女はピカソの子「マヤ」を出産し、ピカソの関心は徐々にドラ・マールへ移っていく時でした。おまけにピカソの最初の妻「オルガ」との離婚も成立せず泥沼のような愛憎劇が繰り広げられていた時期でした。それでもマリー=テレーズの穏やかに見える表情からはそんな気配は感じられません。 そして昨年9月「マヤ」さんが贈与税支払いのためピカソが描いた彼女の絵を含む何点かをフランス政府に寄贈したとニュースがあり、マヤさんを描いたらしい絵は今年ピカソ美術館で公開されているはずです。 「いすの下に座りキャンディーをくわえた子供」は白黒のキュビズムの作品でマヤさんを描いたとみられるとネットの記事に説明がありました。 母娘の絵が同じ美術館に展示されるというのは嬉しいですが、ここにピカソの「夢」が展示される日が来ればとやっぱり思ってしまいます。2013年にウィン氏からコーエン氏に売却された絵もそろそろまた売却の時期なのかと思い、ずっと「夢」という絵のニュースを私は追い続けるのだろうと思います。
2022.03.31
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「夢」1932年 130x96.5㎝ モデルの「マリー・テレーズ・ワルテル 1909-1977」 ピカソの「夢」は1990年出版の同朋舎「週刊グレートアーティスト ピカソ」で初めて見ました。その時は絵のモデルについてもほとんど知識が無く、ただ強く印象に残る絵として一目惚れし、その時から「一番好きな絵は?」と聞かれると「ピカソの夢」と答えてしまいます。 絵の下には「ニューヨーク ・ヴィクトール・W・ガンツ夫妻蔵」、絵の説明には「ピカソは一定の距離を置きながらもシュルレアリズム(意識下の心の動きを取り出して見せようとすること)に関心を抱いていた。夢はシュルレアリストの好むテーマである。顔は横顔と正面から見た顔が一つに合わさっており月の位相を暗示しているようだ」と書かれています。 改めて「夢」について検索すると「おそらく下が横向きのマリー・テレーズで上側が横向きのピカソで、キスした状態を表現している」という解釈もあるようです。私は単純に顔の中央に使われた黒という色、顔の左右の微妙な肌色の違いに現実と夢の間を行き来するような謎めいたところに魅かれています。 ガンツ夫妻はこの絵を1941年に7千ドルで購入、1997年にガンツ夫人が亡くなった後、競売にかけられ、ウォルフガング・フロットル氏が購入するも彼の経済的理由で2001年に6千万ドルでラスベガスのカジノ王「スティーブ・ウィン」氏に売却しています。 まだガンツ夫妻蔵であった1996年にニューヨークのMOMAに行きました。ピカソが1907年に描いた「アヴィニョンの娘たち」を直に見て美術の教科書に載っていた絵が見られたことに満足しましたが、やはり「夢」が気になり美術館のスタッフに「夢がここで展示されたことはあった?」と聞くと、あっさり「この前まで~」と答えが返って来て、私の英語が通じていないんだなぁと思ったのですが、その後ギフトショップに行くとレターセットの箱に「夢」が使われていてすぐ購入しました。 そして2006年スティーブ・ウィン氏は1億3千9百万ドルで「スティーブ・A・コーエン」氏に「夢」の売却を決めます。ところが最後のお披露目に招待した親しい知人達の前で絵について解説していたウィン氏が眩暈を起こし肘で絵に穴を開けてしまうというハプニングが起きました。それから数年間に及ぶ絵の修復があり無事2013年に1億5千万ドル(高くなっています!)でコーエン氏の手元に届きました。 高価な絵が決して大傑作とは言えないと思いますが、私の中ではこれだけこの絵に対して個人蔵に拘る理由がほんの少し分かるような気もします。そして出来れば修復された絵であってもいつかこの絵を直に見てみたいものだと思います(MOMAでの展示があったかどうかは原田マハさんにファンレターを書いて質問という手もあるのかなと・・) 明日はパリの「ピカソ美術館」について書きます。
2022.03.30
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第94回米アカデミー賞の4部門(国際長編/作品/監督/脚色)にノミネートされていた濱口竜介監督「ドライブ・マイカー」の「国際長編映画賞」受賞が今朝発表されました。 日本映画の同賞受賞は2009年(当時は外国語映画賞)の「おくりびと」以来だそうで、本木雅弘さん主演の「おくりびと」も本当に良い映画だったと改めてウィキペディアを見てみると、本木雅弘さんが1996年に青木新門著「納棺夫日記」読んで感銘を受け、映画化の許可を得るために何度も青木氏宅を訪れたという経緯の下、制作された映画であることを思い出しました。この映画で私は初めて「納棺師」という職業を知り、また「死生観」のようなものを考えさせられました。そして映画作りにかける人達の情熱でこの名作が生まれたのだとしみじみ思います。 ドライブ・マイカーは原作が村上春樹氏のため自称「ハルキスト」としては並々ならぬ思いで1月に映画を見に行きました。映画の中でジャズが流れればジャズやクラシックに造形が深い村上氏のリクエストによる曲なのかとか、本作の主題になることとはまた別のところも気になる映画でした。 ドライブ・マイカーは短編集「女のいない男たち」の一篇で、帰省時に日本で買って後半までシンガポールで読み、その後出張で中国に持って行った時に謎のように空港からホテルに向かう間に消えてしまった本で別の意味で思い出深い一冊です。手元にあれば映画化が決まった時に再読していたと思うのですが・・。映画自体は原作をベースに濱口監督や脚本家によって大きく内容を膨らませたものというのは本の内容をしっかり覚えていなくても納得できます。下記は1月17日に映画を見た後、日記に書いた内容です。 前評判通り、3時間ほどの長い映画にも拘わらずテンポ良くシーンが移り変わり、また台詞の重みを考えているうちにあっという間に最後のシーンとなっていました。そしてここまで余韻を残すシーンで終わる映画の脚本は秀逸の一言です。もう一度映画館に足を運んで台詞や表情を吟味してみたいという持ちが良く分かります。 東京、瀬戸内海を望む海岸線、北海道の雪道を走る赤の「サーブ」は映像としてとても良いアクセントになっていました。スウェーデンの車サーブを初めて知りましたがネットでは2016年に消滅とあります。原作者の村上春樹氏は執筆のためヨーロッパに滞在していた時、確かイタリアの車が特にお気に入りだとエッセーに書いていたと思います。理由は「故障しやすいがためにさらに愛着が湧く」というようなことだったと思いますが、もしサーブにも乗っていたらどうだったのかなぁと・・同じスウェ―デンの車「ボルボ」が故障しやすいというのは以前聞いたことがあります。 肝心の映画の内容としては「他者(配偶者も含めて)を理解するにはまず自分の心にとことん耳を傾ける」というのが大きなテーマとなっていたのかと思いますが、その難しさゆえに真摯にそれに取り組もうとする出演者の台詞の一言一言に重みがありました。 出演した俳優さん達の演技は秀逸でしたが、特に私は岡田将生さんの演技が印象的でした。プライバシーの侵害のような行為は暴力以上の怖さがあるなぁと・・。ネットで映画に関する記事を読みながらしばらくばこの映画の余韻に浸っていたいと思います。
2022.03.28
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今月17日に福岡県産の養殖「唐泊恵比須牡蠣」がシンガポールへ初出荷となり、早速「フィッシュさくらやマーケット」で久々の生牡蠣を日本酒と堪能して来ました。生牡蠣にはちょっとだけ酢醤油がかけられもみじおろしが添えられていました。 殻付きであればお持ち帰りも出来るということなので3個(10ドル)をワインと合わせるためにお持ち帰りしました。暑い国なので細心の注意で氷を多めに詰めてもらい家に帰ってすぐ冷蔵庫に入れました。 漫画「神の雫」のお薦め「生牡蠣にはルイ・ジャドのシャブリ」を今度こそと思い、スーパーのワインコーナーに行ったら何と値上げで66ドル(5千円台)になっていました。予算を大きく超えています。 「プイィ・ヒュメ」に代表されるロワール産の白ワインに使われる葡萄「ソーヴィニヨン・ブラン」の説明に「酸の強さによる牡蠣の殻のような風味」というのがあったのを思い出しロワール産の白ワインを「ワインコネクション」に探しに行ったところ、「Sancerre(サンセール)地区」のワインがプロモーション(値引き)になっていて39ドル(3千円台)だったのとスタッフが生牡蠣にはシャブリよりもロワール産!という言葉を信じて早速購入しました。「Sancerre(サンセール)」2020年 アルコール度数12.5%右下がロワール産の山羊のチーズ 牡蠣の殻を開けるのは初めてで苦労しました。調味料は何も使わずレモンをかけただけで私にはこの方が牡蠣の新鮮さを感じました。ワインは一口飲むと酸味より甘味を若干感じましたが、これが生牡蠣と合わせると絶妙なマリアージュとなりました。チーズは先週参加した「チーズワークショップ」から持ち帰った物もあり、ブリー・ド・モー、ロックフォール、スイス産ブルーチース等贅沢に5種類を試しましたが、やはり同じロワール産の山羊のチーズとの相性は抜群でした。 他の一品は豆腐、水菜、きのこ、タラの水炊き(ポン酢)にしましたが、これもなかなかの相性でした。次回牡蠣のお持ち帰りの時はお店でしっかり殻の開け方を教えてもらおうと思いました(汗)
2022.03.27
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今月17日に福岡県産の殻付き牡蠣を、シンガポールへ初めて輸出し18日から27日まで小売店で販売するいうニュースを見て「明治屋」や「ドンキ」に何回か行ってみましたが結局見つけられませんでした。もう一店「フィッシュさくらやマーケット」で販売かと思い電話をかけてみると確かに販売していますが、島内に4店舗展開しているうち牡蠣の販売は西の方にある一店舗のみということでした。 「フィッシュ~」はシンガポールのレストランに魚介類を卸したり店内で飲食も出来るローカルにも大人気のお店ですが、難はちょっと不便な場所にあることです。 運良くこちらでお世話になっている長野県出身のA氏がこのお店の近くに住んでいるので、早速A氏に牡蠣も含めて予約を入れてもらい(日によって牡蠣が無い時もあるらしいので)昨日念願叶って頂くことが出来ました!博多湾で養殖された「唐泊恵比須(からとまりえびす)牡蠣」 A氏も生牡蠣は久し振りということで、私にとっては久々の日本酒「久保田 千寿」で頂きました。3個で10ドル(850円くらい)は高いだろうかという話になりましたが、北海道への帰省の時に食べた1個105円を考えると輸入物でこの値段は決して高くは無いという感じです。予想通りに新鮮でふっくらとしたクリーミーな味わいには大満足で日本酒も進みました。 殻付きであればお持ち帰りも出来るということで3個お持ち帰りをしました。今日はこの生牡蠣に合わせるワインを買いに行くのが楽しみです。
2022.03.26
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昨日予定通りにアリアンセ・フランセーズで「チーズ・クラブ」が主催する「チーズ・ワークショップ」に6時半から参加しました。7時半までの1時間のイベントですが8時くらいまで残って最後の最後までチーズとワインを楽しみました。 右側から山羊乳のハート型、トリフュ入りの白カビ、エポワス(3種類ともフランス産) テーブルが4つで各テーブルには5,6人が座ったので20名ほどの参加でした。テーブルには既に3種類のワイングラスとサラミ、フィグ、パンなどのオードブルが並べられ、席に着くとすぐに3種類のチーズが運ばれて来て期待が高まります。まずは山羊のハート型チーズとイタリアのスパークリング「プロセッコ」でスタートです。 大きなチーズはスタッフの前に置かれ、チーズの原料、作り方、種類、ワインとの相性だけでなく切り方まで説明がありました。各テーブルにも数種類のチーズ用ナイフが置かれ「自分達で切ってみてください」ということで順番に試しました(結構緊張です💦) チーズは8種類、ワインはプロセッコから「シャブリ」「シャンパン」「ブルゴーニュ(多分)の赤」と4種類でした。最後のチーズが「エポワス」でこれはもう常温でトロトロに溶けていて赤ワインと堪能しました。実際の試食・試飲の前にはスクリーンを使ってかなり説明があり、後で辞書を引き引き理解して後日、日記にアップしたいと思っています。 気になっていた「ブルーチーズ」ですが、スイス産の「Bleuchatel(ブルーシャトー)」でした。何と最後にお土産としても渡してくれました。塩味をかなり抑えた食べやすいブルーチーズです。お土産でもらった2種類。左はロワールの山羊乳、右がスイスのブルーシャトー(牛乳) 主催した「チーズクラブ」は店舗を構えずネット販売と宅配のみのショップらしく、産地直送のフレッシュさと手頃な値段が売りということで、一度試そうと思っています。70ドル(6千円くらい)の参加費用で本当に贅沢な時間を過ごさせて貰いました。
2022.03.24
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朝ドラ「カムカム~」の最終回まで後2週間ほどとなり、3世代と今までの登場人物の繋がりからますます目が離せなくなっています。「ジョー」はドラマの音楽を担当し実際に病気でサックスが吹けなくなったという経験を持つ「金子隆博」さんと同じようにピアノへと転向したのも感慨深いものがあります。 ドラマで脇を固めた俳優さん達の演技は甲乙つけがたい程素晴らしく、その中でも数分間「The Sunny Side on the Street」を進駐軍のパーティーの舞台で熱唱した「世良公則」さんは一番印象に残っています。 そしてもう一人映画村で「大部屋俳優」の「伴虚無蔵」を演じた「松重豊(1963-)」さんも存在感がありました。名台詞「鍛錬を続け不測の事態に備えよ」も、ひなたの恋人だった文ちゃんを諭した「おひなを泣かすな」にもほろりとなりました。 こちらでは民放のドラマを見ることは稀で松重豊さんと言えば、私にとっては「深夜食堂」の地回りのやくざ役「竜ちゃん」のイメージです。小林薫さんが店主を務める深夜食堂ではお客さんのリクエストによって食材があれば何でも作ってくれ、どこから見ても100%強面の竜ちゃんがリクエストする「たこの形で炒める赤いウインナーソーセージ」というミスマッチが何ともホロリとさせられます。元高校球児という竜ちゃんの儚い恋と赤いウインナー・・。DVDで久々に見てみました。虚無蔵さんと変わらぬ顔の演技が凄すぎです。 因みに松重豊さんをウィキペディアで検索すると座右の銘は「その日ぐらし」だそうです。プライベートも画面のまんまという感じで気持ちが良いです。 今日の回では「映画村にハリウッドから役者たちが~」という内容でしたが、虚無蔵さんには是非ハリウッドスターとの絡み合いを見せて欲しいなぁ~と切望します。
2022.03.23
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「晴れの日」用の白ワインではフランス西部ロワール地方の「Pouilly-Fume(プイィ・フュメ)」は私にとっては欠かせない一本です。ソーヴィニヨン・ブラン100%で作る「プイィ・フュメ」の「フュメ」は「燻した」という意味で正に「草原の香り、爽やかでスモーキー」なワインにぴったりな名称です。カリフォルニアではソーヴィニヨン・ブランに「フュメ・ブラン」という表記をするほど人気の品種です。 酒税が高いシンガポールでは通常であれば「プイィ・フュメ」は40ドル台(3500円くらい)ですが、運が良ければ「Wine Connection」でプロモーションをやっていて3000円弱で購入出来ます。 今回はボトルの裏のラベルもしっかり読みました。チーズはやはりロワール繋がりで「山羊のチーズ」との相性が抜群、合わせる料理は魚であれば「刺身」「焼き魚」「煮魚」スモークした物と何でも合うと書かれています。 山羊のチーズはまずネットで調べ「Valencay(ヴァランセ)」や「Crotin de Charignol(クロタン・ド・シャヴィニョル」など6種類のお薦めをメモして食材店「Providore」に探しに行きました。実際にお店にあったのは4種類ほどでロワール産の「クロタン~」は以前には試したことがあるので今回はリヨン産の「Sainte-Marcellin(サン・マルスラン)」を選びました。 80gで13.80ドル(大体1000円くらい) 以前に購入した「クロタン~」のラベル 「クロタン~」にはピノ・ノワールとガメイ種をミックスした「サンセール」との相性が抜群のようでこれもいつか試してみたいものです。 今回はロワール産繋がりにはならなかったけれどワインとチーズの相性は抜群でした。山羊のチーズとロワール地方のワイン「シュナン・ブロン」との相性も良いようですが、シュナン・ブロンはお気に入りの南アフリカ産で是非試してみたいと思っています。
2022.03.22
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昨日の東京の「開花宣言」に合わせて「Garden By the Bay」の2つの屋内植物園のうち「Flower Dome(フラワー・ドーム)」で開催中の「SAKURA展(3月4日~4月3日)」に行って来ました。 日本の桜を直に見るのは何年振りなのか思い出せないほどです。残念ながら桜の種類についての説明板がなく、拡大した写真ではその可憐な花が堪能できますが、桜の木としては小ぶりなためやっぱり日本の大きな木にたわわに咲いた桜が見たいというのが本音です。 「鳥居」は何ヵ所かに設けられ詳細な説明や「伏見稲荷の鳥居」の写真の展示もありました。「あれっ?」と思いましたが、5月の風物詩「鯉のぼり」も日本文化紹介として桜の木の横に・・。 日曜日のためか日本の桜人気のためか、思った以上に人が多く「桜」を連呼する声や会場に入ってすぐの桜を見て「Beautiful!」とため息のように発する声にはとても嬉しくなりました。 小さいコーナーですが、畳の上に「生け花」も展示されていました。左はローカルの作で蘭など地元の花を使った物で「草月流」、右は日本人の作で「池坊」と説明がありました。何だか「抹茶」が飲みたくなります。 園内では日本語の会話も結構耳にし、コロナ禍帰省できずせめて桜を見て日本を・・という気持ちにしみじみします。 年内にMRT(地下鉄)延長工事で「Garden By the Bay」駅が開通し、屋内植物園とは直結になる予定ですが、現在は「Bayfront」から徒歩15分くらいで到着となります。 駅からは掲示板に沿って「Super Tree Groves」や涼し気な噴水を見ながら歩きますが、日中だと陽射しを遮る物が少ないため15分くらいでも結構きつい暑さです。写真右の右端にやっと白い屋内植物園の屋根が見えてホッと一息という感じです。 そう言えば、髙島屋の「吉兆庵」で折角「桜餅」を買って持参したのですが、園内が飲食禁止なのをすっかり忘れていて結局「桜餅」は自宅で桜の写真を見ながら食べることに・・・。 屋内植物園は夜9時までの営業なので、もう一度ライトアップされた「夜桜観賞」も良いかなぁと思っています。そして来年は日本で直に桜が見られたらと・・・。
2022.03.21
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「Life Wear Magazine」の「村上RADIO」特集のページから。 3月18日に「村上RADIO」の特別番組「戦争をやめさせるための音楽」を放送したことをNHKのニュースで知りました。こちらでは「TOKYO FM」が聴けないのは本当に残念です。村上春樹氏のコメントで「音楽に戦争をやめさせる力があるかと言うと、それはNOと言わざるを得ません。ただ音楽を聞いてやっぱり戦争はいけないと思わせる事は出来る」というコメント共に「年寄りが始めた戦争で若者が・・」とか「自分たちの指導者を盲目的に信じていると・・」等もテロップで流れました。 ネットの記事では放送された11曲のうち3曲が紹介されていました。ジョン・レノンの「イマジン」は反戦の歌として私には一番馴染みがあり、北京冬季オリンピックの開会式で流れた時は中国がロシアの動きを牽制するために選曲したと信じていました。 2曲目は「エドウィン・スター」の反戦歌「WAR(黒い戦争)」を「ブルース・スプリングステイーン」がライブで歌ったものでした。初めて聞く曲の名前だったので早速Youtbueで1985年のライブの様子を見ました。1975年に20年に及ぶ泥沼化した「ベトナム戦争」が北ベトナム、ソ連、中国などの共産圏が南ベトナム、アメリカ軍に勝利して終結(死者は400万~500万人)しながらも、その5年後にはイラン・イラク戦争でイラク側と共にアメリカは戦いを始め1988年には結局停戦という形になっています。ちょうどイラン・イラク戦争の最中のライブで歌われたと思うと非常に説得力があります。 歌詞が直球のようにストレートで分かりやすく戦争を映し出すスクリーンの前で歌うスプリングステイーンの姿には圧倒的な迫力がありました。 「戦争は一体何のためになるっていうんだ? 全く何のためにもならないぜ」 「自分たちの指導者を盲目的に信頼していると本当に殺されるよ」 3曲目は「ボブ・デイラン」の名曲「Blowin' In the Wind(風に吹かれて)」を「スティービー・ワンダー」が歌ったもので、これもYoutubeで見ました。 2016年の「ノーベル文学賞」を受賞した曲ですが、改めて調べてみるとボブ・ディランが20歳(1962年)の時に1955年に始めたベトナム戦争を憂慮して作った曲のようです。 「どれだけ砲弾が飛び交えば、永久に禁じられるんだ」 「どれだけ(プーチンさん)に耳があれば、悲しみが聞こえるんだ」ここは敢て個人名を入れたい気分です。 私にはこの3曲だけで十分過ぎるくらい「戦争はいけない」と思わせてくれます。ウクライナの「ゼレンスキー大統領」のアメリカ連邦議会への演説の際にも大きなスクリーンでウクライナの悲惨な現状が流されましたが、過去の戦争ではあまり目にすることが無かった本当のリアルタイムでの「地獄のような映像」も「戦争をやめさせる力」になることを信じています。
2022.03.20
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昨年の3月25日にゴッホの「モンマルトルの通りの光景」が1300万ユーロ(約17億円)で落札されました。個人蔵で100年以上美術館で公開されなかったこと、ゴッホが2年間弟のテオと共に暮らしたモンマルトルで描いた絵が市場に出ることは珍しいということで話題になりました。 南仏アルルに向かう前年の1887年作で風車が小さく人物に焦点を当てたように描かれていること、その人物からゴッホの一時の幸福感を感じるようです。 この絵の前年の早春にアントワープから弟のテオがいるパリにやって来て描いた「モンマルトルの風車」とは随分違った印象があります。「モンマルトルの風車」 1886年 ブリジストン美術館(現アーティゾン美術館)所蔵 かつてはダンスホールとして現在はレストランとして使用されている「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」に何故風車があるのか「ブリジストン美術館画集」のこの絵のところに「ムーラン(風車)」についての説明があります。 『1860年にパリ市に編入されたモンマルトルにはずっと以前から30余りの風車がありました。そして北に広がる平野で栽培された穀物を風車の動力を利用して製粉し、パリの製パン業者に供給していました』 『時代と共に風車の数も減りゴッホの時代には3つだけ残った風車の所有者はドブレ親子でそれぞれ「ムーラン・ル・ビュルット・ファン」「ムーラン・ル・ラデ」「ル・ムーラン・ア・ポワ―ヴル」と名付けられていました』 『1834年から1895年まで「ラデ」は「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」とも呼ばれ、ドブン親子が同名のダンスホールを開設したのは「ビュルット・ファン」のそばでしたが、ここも1895年頃までには「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」と呼ばれるようになり、通常「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」と言えば「ビュルット・ファン」を指すことになっているから「モンマルトルの風車」の風車も恐らく「ビュルット・ファン」であろう』 因みに検索すると「モンマルトルの通りの光景」の風車は「ムーラン・ア・ポワ―ヴル」を描いたとあります。確かに良く見てみると風車の形が違って見えます。 この風車がパン作り製粉のため・・とあってフランス旅行中に食べた美味しいフランスパンの事を思い出します。 再訪の機会があるならばレストラン「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」で美味しいフランスパンでワインを飲みたいものです。
2022.03.19
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昨日のNHKで福岡産の「養殖生牡蠣」が初めてシンガポールに出荷されるというニュースを見ました。長く日本産の生牡蠣をスーパーで見ることが無くなり「どうしてだろう?」と思っていましたが、シンガポール政府の衛生管理の基準が厳しくシンガポールに輸出出来ない状態だったようです。 ネットに詳細な記事もありました。『福岡県は県産の殻付きのカキを、シンガポールへ初めて輸出すると発表した。福岡市や同市漁業協同組合唐泊支所と連携し、博多湾で養殖された「唐泊恵比須(からとまりえびす)かき」を主に生食用として出荷する。現地の小売店で3個10シンガポールドル(約840円)で販売する予定だ。輸出を通じて県産食材のブランド化や1次産業の収益向上につなげることを狙う。シンガポールが定める衛生管理の基準を満たし、問題が起きた場合の回収計画なども策定したことで、同国政府から輸出が許可された。現地では18~27日に販売する予定。』 具体的に販売の日程や値段まで情報があるのは本当に嬉しいです。小売店とあるので「明治屋」か「ドンキ」で購入可能と思うので早速今日行ってみるつもりです。 テレビのニュースの中では漁業担当者が「シンガポールには様々な国から牡蠣の輸入があると思うけれど、福岡産の牡蠣を気に入ってもらえたら嬉しい」とコメントをしていましたが、本当に生で食べられる牡蠣というのはここでは難しいというのが現状です。 牡蠣で思い出すのが2014年に日本に一時帰国した際に偶然札幌のススキノで見つけた屋台「五坪 Gotsubo)」で食べた厚岸産の牡蠣です。「焼き」でも「生」でも確か一個105円でした。値段も味も私には絶品で、2016年の一時帰国の時は友人を誘って行きました。 もし福岡産の牡蠣が購入出来たら、お祝いにワインは「ルイ・ジャドのシャブリ」を用意しようかと思っています。 下記は昨年の12月に書いた日記の一部ですが、漫画「神の雫」の第4巻の「今夜使えるワイン談義」の第20回「シャブリと生牡蠣を大検証」です。 作者の1人「亜樹」さんと漫画家の「オキモト」さんがブラインドでシャブリを飲んで生牡蠣と一番相性の良い物を選ぶというものです。A:「ヴェルジェ」の1級畑 2003年B:「ルイ・ジャド」の村名 2002年C:「ウィリアム・フェブル」の1級畑 2003年D:「ヴァンサン・ドーヴィサ」の村名 2003年E:「オリヴィエ・ルフレーヴ」の1級畑 2000年(漫画の発行年は2005年) 抜群の相性は「B」の値段としては一番手頃な「ルイ・ジャド」のようです。それはシャブリが2つのタイプに分かれるからと説明があります。所謂1級畑で作る高級シャブリは「厚みがあって果実味が強く、バターの風味を持つタイプ」で生牡蠣とは合わず、「ミネラル感が強くドライなタイプ」のルイ・ジャドが合うとあります。 ルイ・ジャドはスーパーのワインコーナーでも普通に売れれていて40ドル台は決して手頃ではないですが、久々の生牡蠣記念日にはぴったりなワインだと思います。
2022.03.18
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先週NHKの「びじゅチューン」でイタリア人画家「カラヴァッジオ(1571-1610)」が描いた「ナルキッソス」が紹介されていました。 ナルキッソスと言えば「自分しか愛せない」所謂「ナルシスト」という言葉が現代にも残るギリシャ神話に登場する人物です。 イタリア人画家と聞くとすぐレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)と年代を比較してしまいますが、ダヴィンチの生後100年後ぐらいに生まれた画家です。名前をどこかで聞いたことが・・と思っていたら「エルミタージュ美術館」で見た「リュートを弾く人」を描いた画家でした。美術館で見た時はこの絵が16世紀に描かれた絵とは思えないほど私には現代的に思えたのが印象に残っています。ニコライ一世の意思により建てられた「新エルミタージュ」に展示。1595年作 昨年買ったギリシャ神話「ふしぎな世界の神様たち 小沢章友著」では「ひたむきな恋のゆくえ」として「ナルシス」と「エコー(こだま)」が登場します。 おしゃべり好きな「ニンフ(妖精)」のエコーは、ゼウスの浮気に嫉妬する妻「ヘラ」にゼウスの居所を聞かれても自分のおしゃべりに夢中なことに腹を立てられ、「相手の言葉の最後の部分を繰り返すだけしか出来ない」という罰を与えられます。 そんな時エコーは森で美しい少年ナルシスを見かけ恋に落ちます。ナルシスの最後の言葉しか繰り返すことが出来ず上手く気持ちが伝えられない中、何とかナルシスを抱きしめますが却って嫌われてしまいます。エコーの姿は悲しみのあまり消えてしまい声だけが残ることになりました。 それを悲しんだ1人のニンフが「ナルシスも報われない恋をして苦しい思いを味わうように」と復讐の女神に祈願します。 「自分の姿を知ることさえなければ無事にナルシスは成長するだろう」との預言者の言葉通りに、ある日森の中の泉に映し出される自分の顔を見て恋に落ちます。そして叶わぬ恋の思いにナルシスはやせ衰え死んでしまいます。 ナルシスが死んだ後にそこから白い縁取りの薄紫色の花が咲き、その花を「水仙(ナルシス)」と名付けたようです。 水仙というと白と黄色が多いのですが、ネットの画像に薄紫色のがありました。
2022.03.14
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今月の23日にアリアンセ・フランセーズの「チーズワークショップ」に参加するので、今まで日記に書いたチーズやワインについて読み返して纏めてみようと思っています。 チーズに嵌ったきっかけは2006年に「Dijon(ディジョン)」のレストランで食べたブルゴーニュ地方を代表するウオッシュタイプのチーズ「Epoisses(エポワス)」です。 手前右側の表皮がオレンジ色が「Epoissses」、左が「Langres(ラングル)」 エポワスの常温で滑らかに溶けていく様子、表皮はブルゴーニュワインを造った葡萄の搾りかすで作ったマール酒で洗うため塩水で洗ったものより風味がかなり強いですが、中は円やかでクリーミーな味わいで塩味もちょうど私にはぴったりでした。合わせたワインは勿論ブルゴーニュの「ピノ・ノワール」です。 シンガポールでは当時「エポワス」を買うのは難しかったのですが、今はワインショップ「Wine Connection」等で普通に購入出来るようになりました。 250gで26.65ドル(2000円くらい)Beaujolais-Villages 2018年 32ドル(2600円くらい) スタッフにエポワスに合わせるワインを聞いたところ一押しが手頃な値段の 南フランスのラングドックの赤で、次がブルゴーニュ地方のボージョレ・ヴィラージュでした。ボージョレ・ヴィラージュの「10の村のワイン」より格下になりますが、やはり抜群の相性でした。180gで1000円くらい シャンパーニュ地方のウオッシュタイプチーズ「Langres(ラングル)」はスーパー「Cold Storage」では常時売られていて、運が良ければ(賞味期限が近いという意味です)半額で購入できます。上面に窪みがあり、そこにシャンパンを注いで食べるのがお薦めとあったのでハーフボトルの「Moet &Chandon(モエ・エ・シャンドン)」で試してみましたが、これは何とも微妙で何もかけない方が私には美味しく感じました。エポワスよりも塩味が抑えられているせいか壺漬けや茹でたジャガイモにもピッタリでモエ・エ・シャンドンも進みました。 ただ常温でちょっとだけ溶けるラングルよりは個人的には溶け具合でエポワスの方に軍配かなぁと思っています。
2022.03.12
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3月8日の「世界女性デー」の設立は1908年のニューヨークで当時参政権が無かった女性労働者が労働条件の改善を求めたデモに端を発したようです。 このデモを受けドイツの社会主義者が1910年にデンマークで行われた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」記念の日とするように提唱し、現在に至っています。 奇しくもこの「世界女性デー」に絡む最大の事件は第一次世界大戦中の1917年のロシアで女性労働者を中心としたデモで、最終的には帝政を崩壊に追い込んだ歴史があるようです。そして国連が「世界女性デー」を3月8日と定めたのは1975年のことです。 下記は昨年の3月に「世界女性デー」に合わせて書いた日記です。 『先月発表されtた「男女格差ランキング」で日本は153の対象国の中で121位というある意味予想通りの結果で、特に政治面では141位という結果にこのような状況をどうやって打破するのか私達一人一人が知恵を絞る必要があるのかなと思います。 そして今回も世界1位となった「アイスランド」は「世界経済フォーラム」の経済、政治等の「男女平等の度合いを指数化する調査」でも5年連続1位をキープしているそうで、アイスランドってどういう国なのだろうと興味を持ち始めました。 以前に海で海賊(?)から2つの島について聞かれたアイスランド島に住む住人が アイスランドを「氷ばかりで何も無い島」、グリーンランドを「緑豊かな島」と言ってアイスランド島を侵略から守りそれが島の名前の由来になったという話を聞きました。 勿論全く逆の話でアイスランドは自然豊かでノルウェーの西に位置する緯度の高い国ですが、冬も比較的過ごしやすい気候のようです。 北海道より少し大きめの土地に人口が35万人という少なさにも驚きますが、2008年から2011年の世界金融危機の後の2013年にはアイスランド経済はEUを上回る成長を見せたそうです。 そしてこの世界金融危機こそがアイスランドにとっての「男女格差」の転換期だったようです。金融危機を導いた「男性型経営」に対する批判が多く政府に寄せられ、国有化された「ランズバンキ」と「グリニトル」の2つの銀行で女性のCEOを就任させたそうです。 この政府の対策がアイスランドの経済成長を押し上げ、また同時に女性の政治への参加を増やしていった要因のようです。現在女性政治家の割合は4割でこれも世界1位のようです。 アイスランドというと「オーロラが奇麗」とか「白夜を体験したい」とついつい観光のことばかり頭に浮かんでしまいますが、政治、経済、そして特に「男女格差」について日本が学ぶことが多いのだと最近のニュースや記事を読んで強く思いました。』
2022.03.08
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フランス語とフランス文化の発信団体「af(アリアンセ・フランセーズ)」から3月に開催されるイベントのお知らせがメールで届き、23日のフランスとスイスの「Cheese Workshop(チーズ・ワークショップ)」に早速申し込みました。参加費は70ドル(6千くらい)と高めですが、勿論試食とそれに合わせたワインも用意してくれるようです。 Learn more about French and Swiss cheeses, their specific feautres and unique taste in an authentic and professional wokshop. For an hour, experst from Cheese Club will guide you through a vareity of their best Chesses, and show you different types, milk, ages....They will tell you all about the cheesemakers and their best-kept secrets! 時間は1時間で、チーズや牛乳の種類、熟成期間、チーズメーカーからベストな保存方法まで説明してくれるようです。 そして一番肝心な所は「Le Petit Plus?(ちょっとプラス?)Some wine will be served to enjoy the tasting even more! (チーズをより美味しく味わうためのワインもご用意しています!) 写真の4種類のチーズが当日試食出来るのかどうかは分かりませんが、丸いチーズはウオッシュタイプの「エポワス」に見えます。そうであればブルゴーニュの赤を🍷。 ブルーチーズは青かびの部分が小さいので果たしてフランス産なのかスイス産なのかも楽しみです。そしてこのブルーチーズに合わせるワインは? ちょうど最近フランスチーズの王様「ブリー・ド・モー」に一番マリアージュするワインは何だろうと考えていたので当日ブリー・ド・モーもと思いますが、直径が30-40㎝なので写真を見る限り無さそうです。 Kirinの「Wine Academy」のホームページを見てみるとブリー・ド・モーは「懐が深いチーズ」とあって、正にピッタリの誉め言葉だと思いました。今のところ赤でも白でもロゼでも私にはどんなワインとも相性が良く「たくわん」に乗せても常温で程よく溶けてたくわんに絡まり、茹でたジャガイモやトーストに乗せた時のトローリ感は溜まりません。 そしてこのチーズに合わせるWine Academyのお薦めの一本はブルゴーニュ地方の「アルベール・ビショー ヴォーヌ・ロマネ」です。最安値で7千円台は溜息です。早速「Wine Connection」にこれに匹敵する手頃なワインを探しに行こうと思っています。
2022.03.06
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2020年5月の日記に書いた甲州ワインです。2019年11月に日本から出張で来星した方から頂きました。思い返せば、その時は渡航は出来ても既にマレーシア、シンガポールでは対面の打ち合わせは自粛になっていて、私の場合はそれ以降は来星者はゼロになって現在に至っています。 まるき葡萄酒「ラフィーユ トレゾワ 樽南野呂ベリーA」 2016年 山梨県勝沼町は2012年と2013年の一時帰国の際に2度訪問し「丸藤葡萄酒」では贅沢な試飲、「腹茂ワイン」でのランチが特に思い出に残っています。 まるき葡萄酒はこのワインを頂いた時初めて知り、今改めて調べてみて「現存する日本最古のワイナリー」で丸藤葡萄酒より歴史が古いことを今更ながらに知りました。1877年に2人の日本人が初めてワイン修行のためフランスに渡り、帰国後1891年にマルキ葡萄酒を設立していました。 頂いたワインは翌年1月の「晴れの日」に「伊藤牛」のすき焼きに合わせました。アルコール度数12.5%、ミディアムボディですが、思った以上に造り手の心意気のようなものが伝わる力強いワインで「食」を圧倒してしまいました。翌日、翌々日と徐々に円やかになって食との相性が良くなっていったのも印象的でした。 まるき葡萄酒のホームページにあるワインの説明です。『笛吹市南野呂地区の完熟ベーリーAを使用。特別なテロワールで栽培された完熟葡萄の官能的なアロマと凝縮した果実味、上質な酸のバランスが秀逸。12ヵ月間、オーク樽熟成による緻密で滑らかなタンニン、絶妙なバニラや心地よいトースト香と深く長い余韻。すべてがバランスよく融合したエレガンスの極み』 深く長い余韻・・・確かに今でも思い出せます。また、勝沼町を訪れて思う存分甲州ワインが飲みたいものです。勝沼町の「ほうとう」
2022.03.05
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