全48件 (48件中 1-48件目)
1
鐘…ショウ、かね増上寺の鐘寝後れて新年の鐘を聞きにけり暗きより元朝を騒ぐ子供哉うらうらと初日の影や枯木立初夢や炬燵(こたつ)ふとんの暖まり留守の戸に名刺投げ込む御賀かな 正岡子規の年頭の句です。死の前年の作。寝たきりの生活の中でも、新年を迎える心が伝わってきます。例になく子供たちも暗いうちから声を立てる特別な朝。日の光もことさら麗らかに感じられます。 当たり前の情景をさらりと言って、飾らず、作らずの句です。来年も、子規のようにまっすぐに日常を見つめ、一日一日を大切にしたいと思います。 *掲出句は、子規庵保存会に寄託された資料から。
December 31, 2018
コメント(0)
魔…マ 法…ホウ、ハッ、ホッ 東川篤哉のユーモア・ミステリー。 小山田刑事は工務店社長が殺害された事件の調査に当たります。小山田家のメイド、マリィは魔法使いで、魔法で犯人を白状させてしまいます。 魔法で犯人を自白させても証拠にはならないので、その先は刑事のお仕事ですが、証拠はあがるでしょうか? 変わった形の倒叙ミステリー。「死者からの伝言」つまりダイイングメッセージがテーマです。トリックは、こんなにうまくいくか疑問ですが、堅く考えると小説やドラマは楽しめませんから、まずは楽しんでしまいましょう。 どちらかというと、『謎解きはディナーの後で』の「お嬢様の眼は節穴ですか?」の嫌みな執事のほうが、魔法使いのメイドさんより好きかも。 参照元:日本推理作家協会・編『最新ベストミステリー 悪意の迷路』光文社
December 30, 2018
コメント(0)
泣…キュウ、な(く) 面…メン、つら、おも、おもて いろはがるたの「な」は「泣きっ面に蜂」。ただでさえ泣いているところへ蜂に刺されるという、「悪いことは重なる」の意味です。「弱り目に祟り目」=弱っているところへ、たたりまで加わる。「踏んだり蹴ったり」=踏まれた上にけられる。も、災難・不幸が重なることで、同じ意味になります。 こんな目には遭いたくないですね。
December 29, 2018
コメント(0)
いちごクリームのビスケットクッキーというよりケーキのようなほわっとした生地に、いちごクリームをサンドしたお菓子です。相当甘いので、砂糖を入れないピーチメルバと。 ルピシアのピーチメルバは、ピーチとクリームの香りのルイボスティーで、桃の葉が入っています。ルイボス特有の甘みがあるので、砂糖無しで充分いただけます。「ピーチメルバ」は、ロンドンのサヴォイホテルの料理長エスコフィエの考案したデザートで、バニラアイスにバニラシロップ漬けの桃のコンポートを載せ、ラズベリーソースをかけ、スライスアーモンドを散らしたものだそうです。 オーストラリアの歌手ネリー・メルバが、オペラ「ローエングリン」に料理長を招待した返礼に献上されたデザートです。 ネリー・メルバの名前に因んで「ピーチメルバ」と命名されました。
December 29, 2018
コメント(0)
縄…ジョウ、なわ 糾…キュウ 「注連縄(しめなわ)」は、神道で用いられる紙垂(しで)をつけた縄です。神聖な神の領域と現世を隔てる結界の意味を持ちます。 天照大神が天岩戸から出てきたとき、中に戻れないように、注連縄で戸を塞いだのが起源だそうです。 元々神道の神具として使ったものは、米を収穫した後の藁ではなく、青々とした稲を刈り取って乾燥させたものでした。 正月を迎えるのに各戸で注連縄飾りを飾りますが、これは年神様の依り代の意味です。神様を謹んで迎え入れるしるしになります。
December 28, 2018
コメント(0)
ころんとしたチョコ菓子ヨーカドーでみつけたかわいいチョコ菓子です。いちごの甘酸っぱさがチョコの甘さとちょうどよく合っています。同じく少し酸味のあるいちごの入ったフルーツティー「ジュテーム・エレガン」と。寒さを忘れます。
December 28, 2018
コメント(0)
暮れになると店先に並ぶシクラメンの花。古い世代の私は、すぐ小椋佳の『シクラメンのかほり』を思い出してしまいます。 小椋さんが銀行員の時代に、ある事務所でお茶をいただいたとき、花が3鉢飾ってありました。花の名前を知らなかった小椋さんは、そこで初めてシクラメンという名を教えてもらいました。そのシクラメンを見ながら歌ができたそうです。 元々シクラメンには香りがありません。歌がヒットしたことで、品種改良により香りがつけられたのだそうです。薔薇の香りがするシクラメンもあります。 豚…トン、ぶた 雌…シ、めす 雄…ユウ、おす シクラメンは、シリアからギリシャ原産のものが園芸種のルーツです。英語で「雌豚のパン」というのを日本語に訳したらしく和名を「豚の饅頭」といいます。ちょっと残念な名前ですね。 根の部分に丸いパンか饅頭のような塊茎があるのが、名前の元です。花の形がかがり火に見えることから「篝火花」とも言います。 参照元:小椋佳『言葉ある風景』祥伝社黄金文庫 あらきみほ 野村陽子・画『細密画で楽しむ里山の草花100』中経出版
December 27, 2018
コメント(0)
暮…ボ、く(れる)、く(らす) 石垣りんの詩は、生きる=生活する、暮らすことの重みを教えてくれます。 りんは14歳で高等小学校を卒業すると、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に就職し、55歳の定年まで勤めました。 病気の祖父を看取り、次いで父と義母(4番目の母になります)も看取りました。さらに、失業した弟、知的障害者の弟も一緒に10坪ばかりの路地裏の貸し家に住んで、リンの稼ぎで食べていました。 生活を支える傍ら詩を書き、銀行内の機関誌に載せていました。 39歳で第1詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』が出版されました。『今日もひとりの』は、命の軽視への警鐘。…その眼の中に太陽を宿しその胸の中に海をいだきこころのぬくもりで花や樹を育てることのできるこの不思議な生命、どんな目的のためにもむざむざと失ってはならないものがたやすく否定されたりする。…“やむを得ない”などとだから平和のためのいくさなどともいえるのだろうか。…今日もひとりの人が死んだ。 平和・社会に向けた眼は、次第に身のまわりの日常を見つめるようになります。石垣りんの詩には、恥ずかしいくても汚くても、目を向けなければいけない暮らしが、どっしりと存在します。第2詩集『表札など』の『くらし』…食わずには生きてゆけない。メシを野菜を肉を空気を光を水を親をきょうだいを師を金もこころも食わずには生きてこれなかった。…『たそがれの光景』…最低限度の生活を維持したいのが私の願いでした。国はそれを保障してくれたことがありません。国とは何でありましょう。… 生活保護に頼れず餓死する人もいる現代、石垣りんの、この言葉に私たちはどう答えられるでしょうか。 参照元:『石垣りん詩集』岩波文庫
December 26, 2018
コメント(0)
改…カイ、あらた(める)、あらた(まる) チェスタトンの『ブラウン神父の童心』は、ブラウン神父を主人公にした全53篇のシリーズの第一短編集です。本格推理小説の古典中の古典。神父の外観はエセックスの一寒村から上京するきわめてチビなローマ・カトリックの神父さん。その顔は、ノーフォークの団子そっくりにまんまるで、間が抜けており、眼は北海のごとくにうつろでと表現されます。いつも持ち物がまとまらなくて、ばらまいたり、傘を倒してみたりという有様です。 初登場の「青い十字架」では、サファイアがはまった十字架を、怪盗フランボウに狙われます。 フランボウを追ってイギリスに渡ってきた、パリ警視庁のヴァランタン警視総監は、砂糖壺と塩壺の中身が入れ替わったカフェから始まって、オレンジとクルミの値札が入れ替わった青果店、硝子の割れたレストラン…と、おかしな形跡をたどっていきます。 たどり着いた先にいたのはブラウン神父。 チェスタトンは、まるで犯罪と関係ないような人物が、犯罪者を出し抜くような話を書いてみたかった、と述べています。ブラウン神父は、言います。「神父稼業も辛いもんで、聞きたくなくてもいろんな話を聞いてしまうんだよ」「飛ぶ星」は、改心したフランボウの回想。ぼくがいままでにやった一番美しい犯罪は、妙な偶然の一致だが、同時にぼくの最後の犯罪でもあった。 フランボウは犯罪の芸術家。その時と場にふさわしい犯罪を、演出するように心がけています。 由緒ある中流の家の娘が、著名な名士である名付け親からプレゼントされるダイヤをいただくのが、今回の仕事でした。 盛り上がるパーティーの場でまんまと3粒のダイヤを手にしたフランボウですが、神父に《飛ぶ星》の末路は《転落の星》だと説教され、改心したのでした。 クリスマスの日のことでした。 引用および参照元:G・Hチェスタトン 中村保男・訳 『ブラウン神父の童心』創元推理文庫
December 25, 2018
コメント(0)
予…ヨ 報…ホウ、むく(いる) 士…シ 『蝶が舞ったら謎のち晴れ』は、天気予報が大嫌いな気象予報士・蝶子と、はやらない探偵の夏生が謎を解く連作短編です。 蝶子の興味は流体力学だけ。慌てる相手アナを尻目に、TVで専門用語を並べたてる変人のお天気お姉さんです。「台風というのはCISKメカニズムによって成長する渦巻きですから。」「第二種の条件付き不安定、エクマン層内部の摩擦と積雲対流が渦を強化する…」なのに、番組最後の「風が吹けば桶屋が儲かる」式の蝶子のコメントを読解するファンサイトができる人気ぶりなのです。 正直第1章の「ミモザの霞んだ日」は、こんな風になる??という場面もあり、依頼者の視野が狭いと思うし、好きになれないのですが、後の4篇は、依頼者や登場人物のやさしさにほっとします。 著者が理系人ということで、化学現象についてちょっと勉強もできて、1粒で2度おいしいミステリーです。 第4章「エオルスの竪琴」音大に通う音々(ねね)という学生のグァルネリが誘拐されたので、調べて欲しいと、音々と母親が夏生に依頼します。 グァルネリはストラディバリウスと並ぶヴァイオリンの名器ですが、誘拐犯?は金の要求もせず「コンクールに出ろ」とだけ言ってきます。 犯人の真意は?事件解決の日はクリスマス・イブでした。 参照元:伊予原新『蝶が舞ったら謎のち晴れ』新潮文庫
December 24, 2018
コメント(0)
サングリアのようなハーブティー ルピシアのジュテーム・ミスティークは、ドライアップルやドライ・ブルーベリーがざくざく入ったハーブティーです。 ジュースのような飲みやすさのジュテームシリーズの1つ。ワインにフルーツをつけ込んだサングリアのよう。 真っ白なアーモンド・ボールと。雪のようなほろほろのクッキーです。 夜はワインと割って。ワインにはドライベリー類をつけ込んでおきました。ワインは入れず、お茶とベリーだけでもクリスマスらしいドリンクになります。
December 24, 2018
コメント(0)
塔…トウ 昭和33年のこの日、東京タワーが完成しました。今年でちょうど還暦を迎える事になります。 当時はパリのエッフェル塔より13m高く、世界一高い建造物になりました。 正式名称は「日本電波塔」です。 鉄骨部分は、正式には「インターナショナルオレンジ」と呼ばれるオレンジと白が交互に配色されています。
December 23, 2018
コメント(0)
クリスマス限定の柄にひかれて かわいいクリスマス限定の柄にひかれて、ゴティバのマカロンショコラを買ってしまいました。家族3人で仲良く2個ずつ分けました。 左がダークチョコレート。ダークチョコガナッシュをサンドしダークチョコレートでコーティングしてありますが、苦みはそんなに感じないです。 右はプラリネ&ミルク。プラリネ&アーモンドのガナッシュを挟んで、ミルクチョコでコーティングしてあります。レディーグレイと。
December 22, 2018
コメント(0)
釜…かま 抜…バツ、ぬ(く)、ぬ(ける)、ぬ(かす)、 ぬ(かる) いろはがるたの「つ」は江戸版では「月夜に釜を抜かれる」です。月の明るい晩に、大切な家財道具を盗まれるのですから、相当な間抜けということになります。 比…ヒ、くら(べる) 較…カク関西のほうでは「月とスッポン」が「つ」です。 月とスッポンは丸い形が似ています。が、月が美しい物・あこがれの象徴であるのに対して、スッポンは泥の中を這い回り、顔もきれいとは言えません。(あくまでも人間の勝手な基準からしたらですが) 比較にならないと言う意味で、この言葉が使われます。
December 22, 2018
コメント(0)
いつものパンもクリスマス仕様で タルトメランジェ。クリスマスのタグ付きでした。237円ランチ用に「とろーりチーズの海老グラタン」小エビがしっかり入っています。259円大きめの「バジルトマトチキン」フランスパンの生地がおいしい。ドンクのパンはやはりフランスパン生地がおいしいと思います。302円小杉店オリジナルの「ごろっとチーズ」216円りんごパイもクリスマスらしく。バジルトマトチキンが一番おいしく感じました。
December 21, 2018
コメント(0)
開…カイ、ひら(く)、あ(ける)、あ(く) 閉…ヘイ、と(じる)、と(ざす)、し(める)、し(まる)「開いた窓」 フラムトンは、療養のため転居した先で、姉の紹介状を持ってサプルトン夫人を訪ねました。夫人の用事が済む間、15歳の姪が話し相手になっていました。姪は、フランス窓が開き放しになっている理由を話しはじめます…。 サキ、本名ヘクタア・ヒュウ・マンロウは、幼少時に母が死亡、2人の厳格な叔母に育てられました。 作品に出てくる「叔母」族は、その叔母たちへの当てつけのように、揶揄されたり、きりきり舞いさせられます。 ビルマ警察に勤めましたがマラリアに罹って退職、第1次世界大戦に、1兵卒として志願し、戦死を遂げました。 妹によると、気まぐれでユーモアのセンスがあり、動物愛が強く、金銭には無頓着な人だったそうです。知名度もあって、将校として従軍できるところ、兵卒として参戦するあたり、地位・名誉にもこだわらない人だったのでしょう。 サキの作品は、表向きはユーモラスでウィットに富んでいますが、結末は皮肉で残酷です。でも、どんなに取り繕ってみても、これが現実なのだと納得できる非常さなので、読み終わって不愉快にならないのでしょう。 参照元:中村能三・訳『サキ短編集』新潮文庫
December 21, 2018
コメント(0)
呉…ゴ 服…フク 12月20日はデパートの日です。 江戸時代、三井高利が江戸本町1丁目に呉服店「越後屋」を創業しました。「掛け値無し」「少量でも販売」のスローガンは当時画期的なものでした。「三井呉服店」の前身です。 明治37年には「三井呉服店」は「三越呉服店」となって、日本初のデパート形式での営業を開始しました。当時の店は二階建ての日本商家風だったそうです。現 日本橋三越
December 20, 2018
コメント(0)
苦…ク、くる(しい)、くる(しむ)、くる(しめる)、 にが(い)、にが(る)「良薬は口に苦し」は、自分のためになる忠告というものは、聞き入れがたいという意味です。自分の言動を否定されるような言葉は耳に痛いものです。 本当に自分のためになる言葉こそ苦々しく思われてしまうのですね。 忠…チュウ 逆…ギャク、さか、さか(らう) 同じような意味の言葉に「金言耳に逆らう」「忠言耳に逆らう」があります。 「親の小言と冷や酒は後から効く」ではありませんが、この歳になってから、昔父母が忠告してくれたことを、あのとき素直に聞いておけばよかった、と思うことがあります。 また、当時は耳が痛かった同僚の忠告が、言ってもらって本当によかったと思えた事もあります。良薬が効いてよかったと思います。
December 19, 2018
コメント(0)
身近な場所のライトアップを見に行ってきました。二子玉川駅です。ガレリアのツリーから。ライズ方面へ。まだ薄暗い時。月も出ていました。雨も上がって午後はいいお天気になりました。日没後のライトが映えます。階段のライトアップが動画になっていて面白いんです。このあと、「メリー・チックタック」の文字が出てきます。動画で撮ると楽しいですね。 夕食は、ライズの中の「梅蘭」で。 カリッと焼いた焼きそばの中に、熱々のあんが入った「梅蘭炒面」のセットを食べてきました。スープも焼きそばも野菜も薄味ですがおいしいです。 *写真は12月17日撮影です。
December 18, 2018
コメント(0)
連…レン、つら(なる)、つら(ねる)、つ(れる)「旅は道連れ世は情け」は日常よく使います。 日本は世界でも類を見ない安全な国だと言われます。一人旅でもそんなに心配はないかもしれません。 が、徒歩が基本の江戸時代を考えてみると、病気や事故、事件と、旅先での心配は尽きません。同行者ができると心強いものです。 同じように人生も助け合う気持ちが大切ということわざです。元は江戸時代の物語『東海道名所記』に出てくる言葉だそうです。
December 18, 2018
コメント(0)
髄…ズイ葦 いろはがるたの「よ」は「葦(よし)の髄(ずい)から天井覗く」です。狭い見識から物事を判断することのたとえ。「鍵の穴から天を覗く」「管を以て天を窺う」「針の穴から天を覗く」も同じ意味です。 「井の中の蛙(大海を知らず)」もよく使います。
December 17, 2018
コメント(0)
冬のいちごのお菓子③ カスタードケーキ・いちご。今年はコンフィチュール仕上げだそうです。コンフィチュールは、フランス語で、英語のジャムに近いのですが、全く同じではないそうです。 ジャムはペクチンを使い、ぎゅっと濃縮してゼリー状にする製法。コンフィチュールは、元は果汁だけを煮詰めてから果実を漬ける製法でした。フルーツの形が残っているのが特徴です。 カスタードケーキの中に入ってしまうと、以前の製品とどう違うのかよく判りませんが。こちらが以前の製品の箱です。普通にジャム仕上げだったのでしょうか? 紅茶は、長野県の櫻井甘精堂直営カフェ・栗の木テラスのブレンド茶です。味も香りもくせのないお茶で、お菓子と一緒に飲むのに最適なブレンドという感じです。
December 17, 2018
コメント(0)
写…シャ、うつ(す)うつ(る) 族…ゾク 年賀状に家族写真を入れて送る方も多いと思います。特に子供が生まれたり、成長盛りには。 家族写真を使った年賀状がテーマの短編2作をみつけました。かたや恐い、かたやほっとするお話ですが、どちらも秀逸。著者おふたりとも頭の切れる方ですね。 田丸雅智「写真の友」…親友が早世し、奥さんとは年賀状だけのやりとりが続いています。死は縁を切るものとは限らないのだなと、私はこのとき初めて知った。むしろ、それを経てこそ深まる縁が、この世には存在するのだ。しかし、5年目の賀状には…。 林真理子「年賀状」…美人で資産家の妻を手に入れ、男としての魅力と運の強さに自信を持つ葛西ですが、年賀状に毎年気になる1枚が混じっています。「わが家はますます元気いっぱい…。」 参照元:塚本裕樹・田丸雅智『俳句で作る小説工房』双葉社 『日本文学100年の名作 第9巻 アイロンのある風景』から 林真理子「年賀状」
December 16, 2018
コメント(0)
冬のいちごのお菓子② プチ・ブッセのいちごバージョンです。ルピシアの「サラファン」と。ドライいちごの入った紅茶。「サラファン」にいちごジャムを入れるのもお勧めです。
December 16, 2018
コメント(0)
核…カク、該…ガイ、骸…ガイ、 劾…ガイ亥 のび太・絵 部首はそれぞれ異なりますが、「亥」を含む漢字です。「核(カク)」以外は「カイ・ガイ」の読みになります。 「核」は果実の中心部、固い部分、種の意味から。ですが、今では「核兵器」「核爆発」の「核」になってしまいました。 吉野弘が「漢字喜遊曲・亥(イ)短調」 という面白い詩を作っています。詩集『陽を浴びて』に収録された漢字の遊び歌のような詩です。「刻」「咳」「駭」など「亥」のつく漢字の中の「いのしし性」を見いだして言葉に織り出した詩です。 そのなかの「核」から。原子核には原子力をになう猪いずれも今は人に飼いならされているけれどいつまで、おとなしくしていることか核の中の亥は、人に飼いならせるものではなさそうです。 引用元:『続・続 吉野弘詩集』思潮社 東高根森林公園にて
December 15, 2018
コメント(0)
冬のいちごのお菓子① 「サロン・ドゥ・ルック」は、ルックチョコレートのちょっと大きめ、デラックスバージョンです。今の季節はいちご。ピスタチオとのコラボです。彩りもきれい。ベリーとピスタチオの組み合わせ、好きです。アッサム・モカをミルクティーにして、たっぷり。
December 15, 2018
コメント(0)
例年より暖かかった12月初旬から急に気温が下がってきました。例年通りの気温になっただけですが、今まで暖かかっただけに、寒さが一入身にしみます。東高根森林公園の紅葉も終わりの時期です。水仙・山茶花が咲いているだけになりました。小杉駅前のコアパークの細い木にイルミネーションが灯りました。木の細さは歴史の浅さ。まだまだ開発途上の駅付近です。 信州生まれなのに寒さに弱い私。こたつみかんの日々になってしまいそうですが、努力して少しは動くようにしないといけませんね。 *写真は12月13日撮影です。
December 14, 2018
コメント(0)
協…キョウ、 曲…キョク、ま(がる)、ま(げる) アルカンジェロ・コレッリはバロック時代のちょうど真ん中くらいに生き、器楽の大成者と言われる作曲家です。ヴァイオリンの名手で大変尊敬された人です。 きちんとした性格の人だったようで、作品は推敲を重ね、出版に至らなかった作品は破棄したそうです。従って、現代まで伝わる作品数は大変少なくなっています。 コレッリのコンチェルト・グロッソ「作品6」の第8番ト短調が『クリスマス協奏曲』と呼ばれる曲です。降誕の夜のために作曲されたそうです。 最後の「パストラル」(牧歌)が、羊飼いたちが野宿をしていると、そこに天使が現れて降誕を告げるというルカによる福音書の情景を描いています。その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の番をしていた。すると、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ書2の8~11*新共同訳) なぜ羊飼いであったのでしょう。キリストが降誕されるという大きな喜ばしい知らせを受けたのは、貧しく、身分賤しい羊飼いでした。王族でも祭司でもファリサイ人でもなく、なぜ羊飼いであったのか、問いながら聴きたい曲です。 参照元:礒山雅『バロック音楽名曲鑑賞事典』講談社学術文庫
December 14, 2018
コメント(0)
窃…セツ 盗…トウ、ぬす(む) 名探偵・御手洗潔の登場です。著者は島田荘司。 昭和57年、馬車道に事務所を構えた御手洗と助手兼語り手である石岡のもとに、ひとりの老婦人が訪ねてきます。婦人の友人が急に降りだした雨を見ただけで、倒れたというのです。 ロマノフ王朝から贈られたという秘宝は盗まれたのか?孫娘の美紀は誘拐されたのか?ホームズとワトソンを思わせる、本格派推理小説です。 秘…ヒ 拐…カイ 巨万の富の捜索に対して消極的だった御手洗ですが、「お金ない人のところには、サンタさん来ないんだって」と父親に言われたという美紀の言葉に俄然行動し始めるのでした。 参照元:島田荘司『セントニコラスのダイヤモンドの靴』新潮文庫
December 13, 2018
コメント(0)
12月12日は明太子の日です。1914年のこの日、日本で初めて「明太子」の名称が使われたことから。「明太子」は辛子明太子の略で、たらこ(=鱈の魚卵)を、唐辛子を主として味付けした物。「明太子」は、もとは朝鮮半島の言葉です。朝鮮語でスケトウダラを明太(ミョンテ)と呼ぶことに由来します。朝鮮語では、たらこは「明卵」となり「明太子」は日本で作った言葉です。 明…メイ、ミョウ、あ(かり)、あか(るい)、あか(るむ)、 あかあ(らむ)、あき(らか)、あ(ける)、あ(く)、 あ(くる)、あ(かす)「明」は太陽と月が並んでいるから「あかるい」だと思っていましたが、窓に月だったんですね。
December 12, 2018
コメント(0)
硬…コウ、かた(い) 貨…カ 銭…セン、ぜに 幣…ヘイ←昭和34年からの100円硬貨 12月11日は100円玉記念日です。昭和32年のこの日、100円は板垣退助の紙幣から硬貨に切り替わりました。 昭和32年~34年が鳳凰、34年~42年までが稲穂、昭和42年~現在まで桜花の硬貨が発行されています。 現在の100円玉は、銅とニッケルの合金の白銅貨ですが、昭和32年~42年発行の二種類の100円は銀が60%入った銀貨でした。硬貨は数多くなると重くなって、持ち運びが大変です。 下は、現ミクロネシア連邦に入るヤップ島で実際使われた石貨。大正13年ごろ、1000円くらいの貨幣として使われたそうです。泥棒には取られそうもないですが…。(日比谷公園に展示)
December 11, 2018
コメント(0)
蓋…ガイ、ふた「割れ蓋(ぶた)に綴(と)じ鍋」と言います。「綴じる」は破れを繕うこと。割れた蓋には割れて繕った鍋がふさわしい→どんな人にもふさわしい配偶者がいる。釣り合いのとれた相手とはうまくいく。「似たもの夫婦」に近いニュアンスです。
December 10, 2018
コメント(0)
オードニンファのDMが届きましたオードニンファは「水の精」の意味。ヴィクトーリアレージアという睡蓮の花のイメージだそうです。紙製のグラスマーカーがおまけ。12月19日発売。シアハニーも限定復刻です。
December 9, 2018
コメント(0)
賢…ケン、かしこ(い) 愚…グ、おろ(か) 「賢者の贈り物」は、O・ヘンリーの短編です。O・ヘンリーは、銀行の出納係を退職後、横領罪で告訴されました。真相は不明ですが、獄中で小説を書き始めたそうです。 出獄後、短編小説かとして活躍し、381篇に上る短編を残しました。 特に「最後の一葉」「多忙な仲買人のロマンス」「賢者の贈り物」はよく読まれます。 賢者の贈り物 題名はちょっと皮肉です。ジムとデラはとても仲のいい夫婦です。ソロモン王がうらやましがって顎鬚をかきむしるくらいの金時計を持つジムと、シバの女王の宝物の価値を下落させるほどのみごとな髪を持つデラですが、残念なことに貧乏で、クリスマスの贈り物を買うお金をどう工面するかが、当面の大問題なのです。 ふたりのそれぞれの決断は、一番大切なものを犠牲にしてしまいます。端から見ると、間の抜けた愚かな結末ですが、愛に満ちた最上の贈り物をし合ったふたりを、誰も責めることはできません。 引用および参照元:『O・ヘンリー短編集(2)』大久保康雄・訳 新潮文庫
December 9, 2018
コメント(0)
シャンパンのような紅茶 ルピシアの「ロゼロワイヤル」は、いちごとスパークリングワインの香りが華やかな紅茶です。お菓子はダースのチョコクリーム・サンド・クッキーです。
December 9, 2018
コメント(0)
創…ソウ、つく(る) 造…ゾウ、つく(る)たいていの天才は生を終わって真価が発見される。暮鳥は創造に満たされていた。(『山村暮鳥のこと』萩原朔太郎) 12月8日は山村暮鳥の命日です。 暮鳥は群馬県生まれ。複雑な家庭環境と貧困の中で幼少期を過ごしました。祖父との間が不仲だった父は家を出てしまい、親戚に預けられ12歳で、やっと父に引き取られます。親戚の者どもに依って駄馬のやうに酷使されてゐた…と自伝で述べてもいます。その後も、小学校の代用教員に職人、書記と仕事を転転とした後、宣教師テ・ウォールと出会い、通訳兼秘書となります。神学校に入るまでに自殺を図ること3回といいます。 生前は作品が世に認められず、詩壇の嘲笑と罵倒を一身に受けました。竊盗(せっとう)金魚強盗喇叭(らっぱ)恐喝胡弓賭博ねこ…詩集「聖三陵玻璃(ぷりずむ)」の「囈語(げいご)」の一部。一切の説明・解説は排除され、とがった言葉が並びます。大正時代には、とんでもなく理解しがたい表現だったでしょう。 この後詩風は大きく変わって、「風は草木にささやいた」では人道主義的と言われるような詩風になります。幸薄しとて呟(つぶや)くなどこかに大きな腕があるのだ人間よ此の見えない腕をまくらにやすらかに抱かれて眠れ (「大きな腕の詩」)さらに「雲」の東洋的枯淡の世界に入ります。しっかりとにぎらせたのもさびしさであるそれをまたひらかせたのもさびしさである (「手」) 暮鳥は、キリスト教の教えと人間的な生き方の間で苦悩したと言われます。それは、キリスト教と文学との矛盾を感じる苦しみでした。 経済的にも恵まれませんでしたが、同時代の詩人、萩原朔太郎と室生犀星との交友関係は豊かな財産でした。 萩原朔太郎は、無名の頃から世に先立って認めてくれた暮鳥に感謝し、彼を認めない詩壇に憤慨すると述べている位です。一りんの朝顔にかすかな呼吸のような風…しみじみと静に生きようとおもふ 引用および参照元:『山村暮鳥詩集』思潮社 現代詩文庫 萩原昌好・篇『日本語を味わう名詩入門 山村暮鳥』あすなろ書房
December 8, 2018
コメント(0)
理…リ 非…ヒ「無理が通れば道理が引っ込む」は「道理にかなわない不正が、堂々と行われるような状況では、理にかなった正しいことは行われなくなる」という意味です。 また、「いくら正しいことを主張しても、聞き入れられなければ、引っ込んでいた方がいい」ともとれます。 余り使いたくないことわざです。 外国から日本に来ている技能実習生という名前の労働者がいます。妊娠したらペナルティー付きで本国送還か中絶かを選択させると、新聞記事にありました。一体いつの時代の日本なんだ、と言いたくなる労働条件で働かせているんですね。きつい、低賃金という、日本人がやりたがらない仕事を押しつけている現実なのに。 このままでは、正義の秤にかけられて、わたしたちは振り落とされるでしょう。
December 7, 2018
コメント(0)
八つ橋が挟まれたどら焼き 京都、伊藤軒さんのどら焼きです。何と、八つ橋がべろっと1枚挟まれていました。関東人の私には驚き。今まで出会った中で、一番衝撃的などら焼きでした。八つ橋と餡はもともと相性がいいので、味に違和感はありません。おいしい餡でした。
December 7, 2018
コメント(0)
12月6日はシンフォニー記念日です。大正3年のこの日に、ベルリンから帰国した山田耕筰が、初めて日本人作曲による交響曲『かちどきと平和』を発表しました。 今聞くと、編成も小さく無難にまとまっている感じですが、当時西洋人と対等に作曲し、指揮が出来るというのは、驚くべき先駆的なことでした。 山田耕筰は、明治19年に東京都文京区のキリスト教伝道者の父のもとに生まれました。姉の夫も伝道者で、耕筰は彼から西洋音楽を習い、東京音楽学校(今の東京藝術大学)を卒業しました。 三菱財閥の岩崎小弥太の援助を受けベルリン王立芸術アカデミー作曲科に留学、東京フィルハーモニー会管弦楽部主席指揮者を任せられますが、恋愛問題が岩崎の逆鱗に触れ、管弦楽部は解散に追い込まれてしまいました。 その後も、渡米、オーケストラの失敗など紆余曲折を経て、神奈川県茅ヶ崎の地で再起、「赤とんぼ」など童謡の名作を残しました。戦時中は軍歌を数多く作曲し、将官待遇となったことが、戦後の「戦犯論争」につながりました。 79歳で心筋梗塞のため亡くなっています。 冠…カン、かんむり 山田耕筰の「筰」の字は初めは「作」でした。同姓同名が多くトラブルがあったことから改名に至りました。また、指揮中の後ろ髪の乱れを指摘され、カツラを勧められましたが否定、代わりに坊主にしたということがありました。自分の名前の「作」にカツラをつけてしまえ、と「筰」の字にしたそうです。たけかんむりの「竹」=ケケ(毛毛)という訳です。 山田耕筰は、数多くの校歌を残しており、夏の甲子園の入場曲も耕筰の作曲です。「からたちの花」「この道」「ペチカ」「砂山」などが代表曲です。
December 6, 2018
コメント(0)
ちょっとブラックな不二雄A展へ 六本木エントランスには不二雄A先生が。リアルな先生のお出迎えです。「笑うせえるすまん」のバー「魔の巣」も開店。展示場内はすべて撮影可なので、楽しい写真を撮らせていただきました。喪黒福造の隣のスツールに座って記念撮影ができます。トキワ荘を再現した部屋です。手塚治虫先生はじめ、漫画の黎明期の漫画家たちが集まったことで有名なアパートです。懐かしい、忍者ハットリ君のコーナー。こちらは、怪物くんコーナー。そして、ブラックな漫画のコーナー。藤子不二雄A先生のニックネームは黒藤子。漫画にブラックな要素を取り込んだ先駆者です。右・左・正面どこから見ても福造の眼が追ってくるパネル。「笑ゥせぇるすまん」はパチスロにもなっています。藤子不二雄A先生がサングラスをかけているのは、白い紙の反射光で目を痛めたからだそうです。ペン、文房具は先生が使っているもの。 藤本氏(藤子・F・不二雄)に誘われて新聞社を退社し、夢だった漫画家を目指した藤子不二雄A先生。コンビ解消後も、藤本氏は、手塚治虫先生と共に尊敬する漫画家だそうです。
December 5, 2018
コメント(0)
モーツァルトはカトリックの大司教領ザルツブルクで生まれました。父レオポルドも才能ある音楽家でしたが、息子の才能がわかってからは、そのマネジメントに徹しました。 姉ナンネルが父からクラヴィーアを習うのを、3歳のモーツァルトが聞いて覚えてしまったというエピソードは有名です。 父レオポルドは、彼と姉を連れてヨーロッパ各地を巡業しました。行く先々で「神童」モーツァルトと言われます。 モーツァルト一行は、シェーンブルン宮殿でも、フランツ1世とマリア・テレジア、その子供たちの前で演奏しています。末の王女マリア・アントーニアは後のマリー・アントワネット。 このとき、モーツァルトがマリーに求婚したというエピソードもよく聞きますが、史実ではないでしょう。マリー・アントワネット モーツァルトとマリー・アントワネットの生きた時代はほぼ同時代ですが、二人の接点はこの日一日だけでした。成人してから、依頼があったヴェルサイユでの仕事をモーツァルトは断っていますが、もし受けていればそのときこそマリーに再会していたかもしれません。 巡業は続き、ヴェルサイユ宮殿でもポンパドゥール夫人や貴族たちの前で演奏し、イギリスでは、才能を見抜いたヨハン・クリスティアン・バッハ(大バッハの末息子)から作曲を習いました。 職…ショク その後、順調な時代も不遇の時代も経て、モーツァルトは次第に独創的な作曲に取りかかります。 内容が貴族を小馬鹿にするようなとんでもないものだったので《フィガロの結婚》はルイ16世に上演を禁じられますが、国王に禁止されたオペラというので、かえって宣伝になったそうです。 父レオポルドの時代までは、音楽家は貴族や教会の求めに応じて、一定の法則に沿った音楽を作曲し演奏する職人でした。 フランス革命を機に教会と貴族の力が衰退し、富裕市民層が台頭してくると、音楽にも独創性が求められるようになりました。 モーツァルトの時代は、音楽家が音楽職人から芸術家へと変わりつつあった時代だったのです。 クラシック音楽、古典派と名付けられ、現代でも愛されるモーツァルトの曲ですが、当時の人たちにとっては、どきっとするような目新しさだったでしょう。 モーツァルト最後の曲は「レクイエム」。依頼した人物は謎です。「レクイエム」は未完成に終わり、35歳でモーツァルトは亡くなりました。 体調を崩してから「毒殺されるかもしれない」とうなされたため、ライバルに毒殺されたという説もあります。 今日、12月5日がモーツァルトの命日に当たります。 参照元:中川右介『モーツァルトとベートーベン』青春出版社
December 5, 2018
コメント(0)
貴…キ、とうと(い)、たっと(い)、たっと(ぶ)、 とうと(ぶ) 石…セキ、シャク、コク、いし いろはがるたの「る」は「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る」。「瑠璃」は仏教の七宝の1つで、ラピスラズリ(クリソベリル=金緑石の事とも言われます)。「玻璃」は水晶。硝子の異名でもあります。 ことわざの意味は「瑠璃や玻璃のような宝石(半貴石)のように、才能ある者は力を発揮できる場を与えられれば、遺憾なくその実力を発揮して人の目に立つものだ」です。 反対に考えると、才能ある人が実力を発揮するためには、そうできる環境が必要ということになります。ノーベル賞を取るような才能ある人たちの中には、外国に出て研究をされる方も多い、残念な日本の環境が頭をよぎりました。 希少性が高く、外観が美しく、硬い(モース硬度7以上のもの)石を一般に宝石と呼びます。ラピスラズリや水晶は半貴石と呼ばれます。
December 4, 2018
コメント(0)
サラファンをミルクティーにして ルピシアの「サラファン」は、ミルクティーにしても。いちごの味と香りがミルクともなじみます。お菓子はダースのチョコクリームサンドです。
December 4, 2018
コメント(0)
12月3日は、11月3日とともに、3日=みっか(ん)の語呂合わせで、みかんの日です。 奉…ホウ、たてまつ(る) 公…コウ、おおやけ 芥川龍之介「蜜柑」 発表当時の題名は「私の出会遭った事」私の頭の中には云ひやうのない疲労と倦怠とがまるで雪曇りの空のやうなどんよりとした影を落としてゐた。 通勤のため横須賀駅から乗った汽車の中で、「私」は、二等と三等の区別もできないような田舎くさい少女と乗り合わせます。娘は汽車がトンネルに入ったにもかかわらず窓を開けて、煙で私はむせ込んでしまいます。この隧道(トンネル)の中の汽車と、この田舎者の小娘と、さうして又この平凡な記事に埋まってゐる夕刊と、―これが象徴でなくて何であらう。私は、些細な日常の不条理と、何も見るべきものが無い社会とに疲れ切り、トンネルの中のような閉塞感を抱えています。 しかし、次の瞬間、トンネルを抜けた踏切に並んだ小さな子供たちが、小娘に向かっててんでに歓声をあげる様子を見て、私は理解します。娘は生家を離れて奉公に出るところで、踏切に並んでいるのは見送りに来た、小さな弟、妹たちなのだと。忽(たちま)ち心を躍らすばかりの暖な日の色に染まってゐる蜜柑が凡(およ)そ五つ六つ汽車を見送った子供たちの上へぱらぱらと空から降ってきた。私はこの時始めて、云ひやうのない疲労と倦怠とを、さうして又不可解な、下等な退屈な人生を、僅(わずか)に忘れる事が出来たのである。 心に暖かな日の色が差すような小作品です。 引用および参照元:『現代日本文学大系 43 芥川龍之介集』筑摩書房
December 3, 2018
コメント(0)
昼…チュウ、ひる 寝…シン、ね(る) 「何の目的もなさそうな行為にも、それなりの理由がある」と言う意味のことわざが「盗人の昼寝」。昼寝の理由は、夜盗みに入るから体を休めておくためでしょう。 いろはがるたの「ぬ」です。 「盗人」が登場することわざには「盗人に追い銭」=物を盗まれた上に金銭を与える。損の上に損を重ねること。「盗人に鍵を預ける」=災いの元になることを助長する。「盗人にも三分の理」「盗人にも五分の理」=盗人にもそれなりの理由がある。などがありますが、どれも今の時代にはない、おおらかな窃盗について言っているようです。
December 2, 2018
コメント(0)
ロシアのクリスマスのイメージで ルピシアの「サラファン」の名前はロシアの民族衣装から。庭から摘んできたいちごやベリーを甘く煮詰めてジャムにした「ヴァレーニエ」をイメージしたお茶だそうです。 フリーズドライのいちごに香料が入っています。 元々のロシアンティーは、ジャムを紅茶に入れるのではなく、ジャムをなめながら紅茶を飲んだのだとか。 いちごの香りを楽しみながら、いただきます。 包装がカラフルなナッツチョコを一緒に。
December 2, 2018
コメント(0)
ルピシアの「キャロル」デカフェ 「キャロル」は、ストロベリーとバニラの香りのフレーバード・ティーです。デカフェ・タイプのティーバッグ製品をいれました。イメージはクリスマスケーキだそうです。甘くやさしいお茶。 お菓子は、北海道・柳月さんののバウムクーヘン、三方六の小割コレクションから。ヨーカドーのフェアで買ってきました。
December 1, 2018
コメント(0)
慈…ジ、いつく(しむ) チャールズ・ディッケンズの「クリスマスキャロル」。ディズニー映画のスクルージで知る人も多い作品です。当時ヴィクトリア朝のイギリスは、格差の時代であり、弱者への慈善が解かれる世相の中にありました。 その時代に「クリスマスキャロル」は書かれ、市民から熱狂的に受け入れられました。 守銭奴のスクルージは、クリスマス・イブに、共同経営者であった亡きマーリーの亡霊に対面します。マーリーは生前の無慈悲を悔いてスクルージに忠告しにやってきたのでした。そして、スクルージは3人の精霊に導かれて、過去・現在・未来を旅することに。 過去。 明るく心の広い妹は、子を育て亡くなりました。その明るい甥っ子から、クリスマスも招待を受けたのに、金目当てかと悪態をついたスクルージでした。 見習い奉公先の旦那は、クリスマスには店を片つけてすばらしいパーティーを開いてくれました。 身近にいた温かな人たち。それなのに失ってしまったものたちが、胸に迫ります。そして、婚約者との別れ。「私はね、あなたが純粋な憧れや高い志を次々に失って、とうとう暴利をむさぼる執念の虜になるのを見てきたのよ。そうではなくて?」「それがどうした?」 現在。 スクルージの助手を務めるボブ・クラケット家。末っ子のタイニー・ティムは両足にギプスをはめて松葉杖を抱えています。身なりはみすぼらしい。粗末な靴は到底水を防がない。それでいてみんな幸せで、感謝の心を忘れず、親子兄弟の仲もいい。 甥の一家も笑いの渦でした。甥は言う。「どうしても叔父には腹が立たないんだなあ。」 未来。 スクルージの死後、借金からの開放を喜ぶひとたち。彼の死を悲しむ人はいない。タイニー・ティムの死。たまらなくなったスクルージの叫び。「この先、まだ私にも望みがあると言ってくれ!」過去・現在・未来!三世を生きるこの身にクリスマスの霊は宿る。 スクルージは、ボブ・クラケット家に七面鳥を贈り、甥の家のドアを叩きます。「フレッド!」「やあ、これはこれは!まさか!」「そのまさかの私だよ。食事を呼ばれに来た。仲間に入れてもらえるかな」「ようこそ!」 それからは、ボブの給料を上げ、ティムがかかる医者を探し、寄付を惜しまず、スクルージは、クリスマスの精神を行動で示しました。 今の日本は格差社会と言われます。スクルージの時代ほど、貧困が表面に出てこないだけです。私たちも器の小さいスクルージかもしれません。 キリスト教の慈悲という切り札を持たない日本、現代という時代で、私たちはどうすればスクルージにならなくてすむか、考えさせられます。 引用および参照元:チャールズ・ディッケンズ・著 池 央耿・訳 『クリスマスキャロル』光文社古典新訳文庫
December 1, 2018
コメント(0)
全48件 (48件中 1-48件目)
1