愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.04.22
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
2003年制作の日本映画。
監督は『ポルノスター』『青い春』の豊田利晃。
主演は同監督の『青い春』に引き続き松田龍平。


脱獄を試みた彼らが行き着くそれぞれの場所は…。


9人の脱獄囚を演じたのは原田芳雄・松田龍平・千原浩史・鬼丸・マメ山田・板尾創路・KEE・鈴木卓爾・大楽源太といった、個性的で錚錚たるメンバー。
そしてこの男たちそれぞれに絡んでくる女性陣キャストは松たか子・伊東美咲・京野ことみ・鈴木杏・今宿麻美・唯野未歩子といった、これまた錚錚たる顔ぶれ。

9人の男たちのキャラクターがこれだけ濃いのだから、映画自体もさぞかしギラギラしているのかと思いきや、意外とアッサリした仕上がりだった。演出がどこか淡々としているせいかもしれない。

しかし同じ監督が撮った『青い春』も淡々とした映画ではあったが、不良高校生たちのギラギラと尖ったオーラが圧倒的な傑作だった。
豊田監督は男を描くのが得意だと思われるが、この『ナインソウルズ』はどこかインパクトに欠ける。それは9人の男たちに脱獄を図らせるまでのモチベーションを感じられないからだと思われる。

9人の男たちには脱獄後のそれぞれのエピソードが待っているが、それらのエピソードが弱い。豊田監督が描く世界は今まで誰も描いたことの無いような雰囲気を持っていたのだが、この映画で描かれるエピソードはどれもテレビドラマのように凡庸だ。映画の造りは割と凝っているのに、話の内容が凡庸なだけにどうもしっくりこない印象が残る。


もう少し人数を絞ったらもっと深みのあるエピソードが観られたように思える。

そんな中でも印象に残る芝居を見せたのは男性陣では板尾創路、女性陣では京野ことみか。

板尾創路はコントをやっていてもどこか哀愁漂うキャラクターを演じるのが上手い。この映画ではそれほど目立つ存在ではないのだが、彼が最期に見せる表情はとても切ない。

京野ことみという女優に関しては、あのシャキシャキした演技がどうも苦手だったのだが、この映画ではそのシャキシャキした感じを抑えて、ある1人の脱獄囚を優しく包み込む女性を演じている。その存在感が荒廃した雰囲気のこの映画に華を添えている。新しい京野ことみが観られて良かった。

男たちの群像劇という着眼点は非常に良かったのだが、物語の内容が追いつかなかったのがとても残念な映画である。
また豊田監督のギラギラしたセンスが光る映画に期待したい。

★★☆☆☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.04.30 13:26:08
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ミリオン@ Re:下北沢DE歌謡曲(07/24) New! おはようございます。 カラオケに行くのが…
ミリオン@ Re:『僕だけのマドンナ』(07/23) こんにちは。 ドラマは面白いですね。見る…
ミリオン@ Re:ついでと言っちゃあアレだが。(07/22) おはようございます。 映画は面白いですね…
ミリオン@ Re:『Dolls』(07/20) おはようございます。 恋愛映画は面白いで…
ミリオン@ Re:『スペース・カウボーイ』(07/19) おはようございます。 トレーニングは体に…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: