愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.04.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
2001年制作の日本映画。
出演は三上博史・とよた真帆・柏原収史ほか。
監督は『ユリイカ』『シェーディー・グローブ』などの青山真治。


道に寝転んでいたキーチという若い男を拾った永井は、彼に「妻と娘を探してくれ。見つけたら妻を誘惑して寝てくれ」と要望する。
その頃、アキラとカアイは都内のホテルにいた。アキラを見つけ出したキーチはアキラを誘惑するものの「永井に雇われた」とあっけなく告白する。しかしアキラは既にカアイを連れて故郷で母娘2人で暮らすことを決意していた。
会社では信頼していた仲間に去られ、家庭では妻と娘に去られた永井は半ば自暴自棄になりキーチの元を訪れる…。


青山真治の映画は観念的なものが多い気がする。
要は「わかりづらい映画」なのだ。
さらに言えば「眠い映画」でもある。
この『月の砂漠』も御多分に漏れずそうだった。

この映画のテーマは「家族」である。
しかし青山真治が「家族」という集合体をどう捉えているのか分かりづらいし、後半で「家族」についてやけに説明的なシチュエーションになってしまい、どこかチグハグな印象を受ける。


とは言っても私自身がフランス映画に関して造詣が深いわけではないのだが、なんとなくイメージが。
「家族」を描こうとしているのに映画全体の雰囲気は殺伐としているし、唐突に「死」が描かれたり、やけに哲学的なセリフが出てきたりと、分かりやすいエンターテイメントを目指しているというよりは「映画は芸術である」と頑なに言い放っているような印象を受ける。

私のような頭の鈍い人間にとっては、こういった小難しい映画はかなりとっつきづらい。
その分、この映画の本質である「家族」についても見えづらくなってしまっている。

別にありきたりのホームドラマが好ましいと言っているわけではないのだが、小難しい言葉や複雑なシチュエーションが本質を見えづらくしてしまっているならば、それは本末転倒というものだ。

主演を三上博史にしたのも疑問である。
彼の芝居は常に大仰というか、舞台調である。それが個性といえば個性なのだが、この映画の主人公・永井は徐々に自信を喪失していく設定であるがために、もっと哀愁を醸し出せるキャストを持ってきたほうがよかったのではないか。
少なくとも三上博史からは、哀愁は感じられない。

妻役のとよた真帆も母親としてのリアリティが無い。
スタイル抜群で着ている服のセンスも良い、自由が丘マダムのような風貌の彼女から母性を感じるのはなかなか難儀だ。
一応金持ちという設定であるから、ハイソなとよた真帆をキャスティングしたのかもしれないが、彼女の堅い芝居から「とよた真帆が母親?」という違和感を感じずにはいられない。



タイトルの『月の砂漠』というのもこの言葉に由来していて、「人類が願ってやまなかった月への着陸だが、実際に行ってみたら砂漠しかなかった」という意味である。

なんとも空虚な言葉である。
私自身はこの言葉を否定したい。
欲しいと思ったもの手に入れたら、それを維持するための努力を欠かしてはならない。
そう思いたい。



ま、要は眠い映画ってこと。

★☆☆☆☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.05.09 19:12:36
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ミリオン@ Re:『Dr.コトー診療所』(07/25) New! こんばんは。 ドラマは面白いですね。見る…
ミリオン@ Re:下北沢DE歌謡曲(07/24) New! おはようございます。 カラオケに行くのが…
ミリオン@ Re:『僕だけのマドンナ』(07/23) こんにちは。 ドラマは面白いですね。見る…
ミリオン@ Re:ついでと言っちゃあアレだが。(07/22) おはようございます。 映画は面白いですね…
ミリオン@ Re:『Dolls』(07/20) おはようございます。 恋愛映画は面白いで…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: