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・・・・・・冒頭に書くネタがねーよぅ(爆)【第30話 開演・キバの正体】 22年前と現在、それぞれの時代で同じ"ルーク"=ライオンファンガイアと戦う麻生ゆりと恵の母子だが・・・ 現在。恵は懸命にライオンファンガイアに立ち向かうもまったく歯が立たず一方的に叩きのめされて右腕を負傷してしまう。だが、ライオンファンガイアは"ルーク"に戻ると、もっとよいことをしなければと恵を放置して立ち去っていく。 22年前。同じくライオンファンガイアに叩きのめされたゆりも右腕を負傷するが、そこへ駆け付けた次狼が"ルーク"の注意を引いたことで辛うじて命拾いすることに・・・ 一方、現在ではキバ・エンペラーフォームとウォートホッグファンガイアの戦いが続いていたが、エンペラーフォームの力を以てしても尚も猛烈な相手に苦戦を強いられるキバ。だが、ウォートホッグファンガイアは自分が正式に"キング"となってからキバを倒すと豪語すると姿をくらましてしまう。「キングって、何だ・・・?」残されたキバは困惑するばかり。 姉が負傷したと聞いた光秀は大慌てで『カフェ・マル・ダムール』に恵を訪ね、早くこんな危険な仕事を辞めて実家の呉服屋に帰るよう訴える。天国の母さんが知ったら悲しむと言う光秀に、母の気持ちは自分が一番よく知っていると反論する恵は、その母が最も憎んだ"ルーク"を打倒すべく決意を新たにする。 その頃、紅邸では渡が深央をデートに誘おうとキバットバットIII世を相手にあれこれ誘い方の練習を。意気込んで彼女の携帯電話にかけるが、何故か深央は出てくれない。静香には渡には似合ってないなどと言われるが、その原因が当の静香だとは渡は気付いてもいない・・・ 一方、その深央は静香に渡の婚約者だと言われたことを真に受けてしまい、渡からの電話に出られずにいた。 病院に健吾を見舞いに行った渡だったが、その際に通りかかったナースステーションで女性看護師たちの噂話を耳にし、健吾の右手の指が負傷のため以前のように動かないことを知ってしまう。しかし、復帰を目指して頑張る健吾を前にしてそれを言い出せるはずもなく、治療に専念すれば治るとウソでごまかすしかないのだった。 スポーツジムで"ルーク"と戦ったことを嶋に咎められた恵。嶋は"ルーク"のことは名護に任せようとする。そこへ何としても姉を実家に引き取ろうとする光秀が現れ、自分で書いた辞表を嶋に託す。恵には戦いとは無縁の幸せな家庭を築いてほしいと母も言うはずだと訴える光秀に対し、絶対に辞めないと言い張って恵はその場を立ち去る。「私は戦士でいたい、母さんだってそれを望んでるよね?」 一方22年前。負傷したゆりはそれでも"ルーク"を倒すべく、音也の制止を無視してケガを押して病院を抜け出そうとする。自分自身に勝って"ルーク"にも勝つ、そうでないと自分は幸せになれないと悲壮な決意の彼女。そこへ現れた次狼が音也にこっそり"ルーク"の居場所を耳打ちし、ゆりはそれを聞いて急いで病室を飛び出していくが、それは彼女を"ルーク"から遠ざけるための次狼と音也による一芝居だった・・・ 現在。"キング"を探し求めて自称超能力者や霊能力者を襲って回る阿鐘ことウォートホッグファンガイア。その前に現れた"ビショップ"に対し、人間として育てられたという現在の"キング"を探し出して打倒し自ら"キング"になるという己の野望を豪語するが、その野心の強さ故に"チェックメイト・フォー"になれなかったのだと"ビショップ"は冷ややかに一言。しかし、阿鐘は強さがすべてだと聞く耳を持たない・・・ そんな中、健吾は自分の指が動かないと医師から聞かされ、病院の中で怒りと失意のあまり絶叫してしまう。一方、その病院の外では足を悪くした老婆を親切にも病院に運んでやる"ルーク"の姿が。天国に行くべくもっと良いことをしようとますます意気上がる"ルーク"であった・・・ 深央と連絡が付かず『カフェ・マル・ダムール』で一人悩む渡。さらに、そこへ駆け込んできた健吾に自分の指の件を隠していたことを咎められ、怒る彼から絶交を言い渡されてしまう。ダブルパンチで落ち込む渡に救いの手を差し伸べたのは同席していた名護だった。紅邸で一緒に入浴しつつ渡の悩みの相談に乗ってやろうとする名護だったが、彼は彼で22年前の真夜の息子と思われる渡の素性を探ろうという思惑が・・・ 名護から渡が恋や友人のことで大きく悩んでいると聞かされた静香は、今更になって自分の渡と深央に対する所行を深く反省。自ら深央に連絡を取って渡を外に連れ出し、二人を落語の寄席デートに送り出してやるのだった。「やっぱり私は渡のお母さん役かな?」 だが、そんな渡と深央の様子を物陰から静かに窺う"ビショップ"の姿が・・・ とあるビルの屋上で行われている、Mr.レッドマンなるマジシャンによる高層ビル焼失マジックのロケ。その撮影スタッフの中に、自称超能力者や霊能力者を狙うファンガイアからの護衛として潜入した恵の姿が。光秀の言葉と母の気持ちの間で思い悩む彼女だったが、そこへ更なる善行を求める"ルーク"が現れた。恵は撮影クルーたちを逃がしつつ"ルーク"に立ち向かうがあっさり足蹴にされてしまう。さらに、そこへクルーを襲う阿鐘も現れた。「"キング"を狙う身の程知らずがいるとな」「試してみるか?」不敵にも挑発するウォートホッグファンガイアに対し、"ルーク"もライオンファンガイアとなって応じ、互角の戦いを繰り広げる。そこへ駆け付けた名護はイクサに変身、さらにライジングイクサとなって両者の戦いに割って入るが、圧倒的な両者のパワーの前に苦戦する。そこへ、ファンガイアの出現を察して深央とのデートを中座した渡も駆け付けてキバに変身! キバはライオンファンガイア、ライジングイクサはウォートホッグファンガイアとそれぞれ対決する・・・ 22年前。"ルーク"が現れたという緑地公園に駆け付けたゆりはそれらしい人影を追うが、捕まえてみればそれは何と"ルーク"に扮した力だった。まんまと音也たちに一杯食わされて歯噛みしつつ引き返すゆり。 一方、音也は何故かハート型のサングラスをかけて"ルーク"を追う。そこへ彼の演奏をまた聴きたいと真夜が現れるが、"ルーク"を追うのに忙しい音也は彼女を後回しに。そこへようやく"ルーク"が現れ、音也は駆け付けた次狼、ラモン、力と共に彼を取り囲む。かくて、正体を現したガルル、バッシャー、ドッガに音也が変身したイクサを加えた四人がライオンファンガイアに戦いを挑むが、圧倒的に強いライオンファンガイアの爪ミサイル攻撃の前にあっと言う間に全滅させられてしまう。遅れて現場に駆け付けたゆりは、人外3人とイクサを相手にしてもまるで動じない"ルーク"の強さに呆然とするばかりであった・・・ 現在。強大なライオンファンガイアにやはり苦戦するキバだったが、すぐさまタツロットを召喚してエンペラーフォームとなり、今度は互角に渡り合う。しかし、キバが必殺技を放とうとしたとき、ライオンファンガイアは唐突に高笑いを上げながらその場から逃げ去ってしまった。 一方、ライジングイクサもウォートホッグファンガイアの猪突猛進の前に劣勢となり、そのまま取り逃がしてしまう。後を追おうとしたイクサだったが、そこでキバの姿を見つける。すると、キバは変身解除して渡の姿に! 変身解除した名護は渡こそがキバの正体と知って唖然とし、渡も名護に正体を見られて返す言葉がない・・・ だが、それを見ていたのは名護だけではなかった。「これは興味深い・・・まさかあの男がキバだったとは、皮肉な運命ですね」鉄塔の陰から密かに様子を窺う"ビショップ"が意味ありげに呟く――――――□□□□□□ キバ劇場版のPRの一環なのか、お馴染みの蘊蓄がなくなってキバットバットIII世とタツロットの江戸っ子調漫才で始まった今回。公式サイトのキバットリビアのコーナーにも項目がないところを見ると・・・いよいよネタ切れ?(笑) それはさておき、ゆり・恵母子と"ルーク"を巡る今回の物語はどうやら前後編ではなく3部作になるようですね。となると、奇数話で始まって偶数話で終わるパターンがここにきて崩れるのか、それとも次々回くらいに1話完結ネタを入れてくるかな? 過去編では何としてもゆりに関わらせることなく"ルーク"=ライオンファンガイアを倒そうと、音也イクサと次狼=ガルルとおまけのデコとボコ(音也命名)が4人がかりで挑みましたが、結果は予想通りというかライオンファンガイアの一人無双状態(苦笑) 何気にラモン=バッシャーと力=ドッガの正体もゆりに知られたわけですが、次回、ゆりの手助けで今度こそ"ルーク"に一矢報いるのか? 一方、現在編では足の悪いお婆ちゃんを病院に連れて行くなど本当にいい人になりつつあるように見える"ルーク"。しかし、"いいこと"をしたいのはわかるが「何か困ったことはないのか!?」って凄まれてもなぁ(苦笑)あそこで「ない」とか言った日には「ならば消えろ!」とライフエナジーを食われてしまいそうで・・・(爆) そんな"ルーク"=ライオンファンガイアとキバの二度目の対決。以前はフルボッコだったキバですが、今回はエンペラーフォームとなって互角の戦いを繰り広げるも、ライオンファンガイアは何故か高笑いを上げながら逃走・・・ 一方、"ルーク"と大立ち回りを演じた阿鐘ことウォートホッグファンガイア。阿鐘は並外れた実力を持ちながらも野心が強すぎるが故に"チェックメイト・フォー"に選ばれなかったようで、最上位たる存在には力だけでなくそれに相応しい知性や品格も求められるということなんでしょうか。 次回は弟・光秀が超能力者と見られて阿鐘に狙われるようですが、恵は果たして戦いの場を通じて弟に自分の決意を知らしめることができるのか? そんな中、深央との擦れ違い&健吾との行き違いに悩む渡の相談に乗りつつ、何とか渡の秘密を探ろうとする我らが名護さんでしたが、何故そこで風呂で漢の付き合いなんだ(笑)しかもヘアーキャップにバスローブに涼み用の扇風機とムダに優雅な仮面ライダー753バスタイムフォーム(爆) とりあえず、深央と渡の擦れ違いは大元の元凶たる静香が素直に謝罪したことでとりあえず落着したようですが、嘆き方があまりにも大仰すぎて全然本心に見えなかったぞ静香ちゃん(苦笑)一方でギターを弾けなくなってしまった傷心の健吾は果たして・・・ そして、ついに渡がキバであることを知るに至る名護。さらに、"ビショップ"も"キング"と結ばれるべき"クイーン"=深央にくっついている余計な虫(ひでぇ)こそがキバだと知ることに。敵味方双方に正体を知られることになったわけですが、キバを人類の敵と信じて疑わなかった名護は、渡のような純粋な青年がキバだと知ってどうするのか? そして、深央を何としても真の"クイーン"に覚醒させようとする"ビショップ"はこれを機にどんな策謀を巡らしてくるのか・・・
2008.08.31
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<←パッケージから出したMRE No.12一式。非常にコンパクトです> 昨夜、菓子類の買い溜めがなくて口が寂しい思いをしていた管理人の脳裏にある閃きが点りました。「そうだ、MRE食べてみよう」 というわけで、本日は先月末に上京した際に購入したMRE2パックのうち1つを試食してみることにしました(笑) 今回食べるメニューはこれ↓ 1998年から導入されたベジタリアン用の肉類・肉由来品不使用メニューの一つです。内容物を確認したところ2002年メニューのようです。*MRE XXII 2002年メニュー No.12(ベジタリアン用)・Black Bean & Rice Burrito(黒豆と米のブリトー)・Peaches(桃のシロップ漬)・クラッカー(2枚入り)・フルーツバー・オレンジ風味パウンドケーキ・ピカンテソース・ピーナッツバター・アクセサリーポケットC 粉末レモンティー、タバスコ、塩、ガム(2個入り)、マッチ、ウエットティッシュ、ティッシュ・スプーン・FRヒーター なお、本来の2002年メニュー表ではNo.12のアクセサリーポケットはDパック(シーズニング、粉末レモンティー、粉末リンゴジュース、塩、ガム、マッチ、ウエットティッシュ、ティッシュ)のはずですが、管理人が入手したものにはCパックが入っていました。 ちなみに、黒豆と米のブリトーは2003年を最後にMREから除外されたようです。<←徐々に征服されつつあるMREのメニューたち。桃のシロップ漬はほぼ制圧、クラッカー&ピーナッツバターとフルーツバーも後少しで陥落> 何はともあれ早速試食。MREは一応1日分で設定されていますが、ボリューム的には1パックで充分1日過ごせます。今日の夕食は寮の食堂で食べるので、とりあえず朝と昼に分けて食うことに。*朝食 クラッカー、フルーツバー、桃のシロップ漬、ピーナッツバター 軍用レーションのフルーツ、特にレトルト系の物は長期保存による経年劣化で風味や食感が失われてしまい、最悪だと解けてしまっていることも多いとのこと。今回の桃のシロップ漬のレトルトも外から触ってみる限り、まったく果物の触感が感じられない状態・・・ちょっとドキドキしつつ皿に空けてみると、これがまた何とも食欲を削いでくれる微妙な匂い付きのアヤシげなでろでろの茶色い物体と化してるじゃありませんか(苦笑) 意を決して一口スプーンで啜ってみると・・・お、ちょっとだけだが桃の味がまだ残ってる(笑)もちろん味はありきたりな桃缶のアレなんですが、見た目と匂いさえ気にならなければ充分食べられるレベルを保ってるようです。1回分の食事にしては量が多いかと思いましたが、クラッカーに合わせると水っぽい桃ジャムといった感じですいすい食べられました。数年前に食べたものもそうでしたが、MREのクラッカーはやたら粉っぽいので、水分をたっぷり含んだ桃は合わせるのに最適。それにしてもこのクラッカー、一応4等分するためのガイドが入っているのに綺麗に割れてくれません(笑) 桃を食べ終えたら、残りのクラッカーはアメリカン・レーション名物のピーナッツバターで食べます。このピーナッツバター、日本で売られているものと違って甘味がほとんどなくコクと塩気があり、ある意味まさに"ピーナッツが原料の人造バター"といった感じ。しかし、酷く粘性が低く、もし冷蔵庫で冷やしたら固くて搾り出せないんじゃないかってくらい(笑)んでもって粉っぽいクラッカーと一緒に食うと口の中で絡まること絡まること。水がないと食べ続けられませんが、こういうときは残った桃のシロップをちょっとずつ啜りながら食うとよろし。 一方、中身の割りにパッケージがやたらデカいフルーツバーは、開けてみると市販品っぽい青い包装の焼き菓子が入っていました。ケーキ風の生地にブルーベリーのジャムを挟んだもので、外からの圧力で潰れかけてポロボロになりかけてましたが、普通に美味しいお菓子でした。 甘味の乏しいクラッカー&ピーナッツバターと甘いフルーツバーを交互に食べて朝食は終了です。ピーナッツバターが少し残ったので、後で市販のクラッカーでも買ってきて食べることにします。<←MREの残り3品を昼食に。さてそのお味は・・・> 朝食から○時間が過ぎましたが、とりあえず身体に異常はありません(笑)昼になったので早速残りのメニューを開封。*昼食 黒豆と米のブリトー、パウンドケーキ、ピカンテソース、粉末アイスティー メインディッシュのブリトー(ブリート)とは、トルティーヤに具材とソース類を乗せて巻いたメキシコ系料理で、メキシコでは肉や豆などを単品で細く巻き、アメリカでは豆、米、レタス、トマト、チーズ等の多数の具材を入れた大きなものが一般的だとか。日本のマクドナルドで売っているマックラップもブリトーの一種と言えるかな? 余所のレポートでは不味いメニューの代名詞の一つに挙げられているらしいMREのブリトーは、黒豆と米を具材に使っているらしい春巻みたいな外観の代物。レトルトパックを開封した途端にほんのりとエスニックな香りが漂ってきました。表面がしっとり気味だったので、電子レンジで少し加熱して表面をパリッとさせ、食べやすいように包丁で細く切り分けていただきます。 まずはそのまま囓ってみると、もっちりとした食感の中に豆と米の程良い歯ごたえがあり、ピリッとした辛さの利いた如何にもエスニックな味。余所のレポートでコキ下ろされているほど不味いとは感じませんが、中身が豆と米メインだからか、あまりインパクトを感じません。それにしても、この外側の皮はトルティーヤと呼ぶには噴飯物の代物だな(笑) 一方、付属のピカンテソースはアメリカで売られているサルサ風ソースのようで、ハラペーニョが入った辛そうな一品。ブリトーやクラッカーに合わせるのでしょうが、でっかい辛味系ソースのパックが入っているにも関わらずアクセサリーポケットにはさらにタバスコが入っているという矛盾(笑) ブリトーにピカンテソースを付けてみましたが、元々同じエスニック系の味同士をくっつけても辛さが強くなるだけであまり変化はないですね(苦笑)ソース自体は典型的なサルサ風の味で、経年変化で辛味が飛んでるのか元々こういう味なのかはわかりませんが、ハラペーニョが入っている割りには酷い辛さとは感じませんでした。 アクセサリーポケットCに付属する粉末レモンティーは8液量オンス(236.56ml)の水か湯で溶いて作ります。今回は水で溶かしましたが、何だかコーヒーと見紛うくらいの濃い色です。レモン風味と甘味が付いており、香りはしっかり紅茶ですが、飲んでみるとレモン風味が強めであまり紅茶の味はしません。とはいえ甘味はそれほどキツくないので、ブリトー&ピカンテソースの辛味を洗い流すのにはちょうどいいです(笑) ブリトーを片付けた後の口直しはオレンジ風味のパウンドケーキ。しかし、それほどオレンジの風味は感じられません。保存食ということで水分レベルを下げているのか、フルーツバーと同様にポロポロしかけてましたが、普通に美味しいケーキでした。 ピカンテソースが残ったので、後で塩味のタコスチップでも買ってきて一緒に食べようかしら。 以上、管理人にとっては○年ぶりとなったMREの喫食でしたが、予想に反して無難に美味しく食べられたように思います。一頃は"エチオピア人でも拒否する食物"とまで揶揄されたこともあるMREも、改善を重ねることによって徐々によくなりつつあるということでしょうか。というか管理人が味に鈍感なだけかいな?(爆)
2008.08.29
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かつて、我がMacintoshが旧MacOSだった時代、当時Macを買った専門店の店長のオススメで管理人が愛用していたとあるユーティリティ系フリーウェアがありました。それが『FinderPop』(制作:Turlough "Turly" O'conner)です。 旧MacOSはVer.8からいわゆるコンテクストメニュー(Windowsでいう右クリックメニュー)を採用しましたが、1ボタンマウスが前提のMacOSではControlキーを押しながらクリックしてポップアップメニューを表示する仕様のため若干使いにくい代物でした。FinderPopはこれをクリックの長押しで表示できるように機能拡張するもので、さらにアプリケーションの起動やファイルの検索もポップアップメニューから行えるようにカスタマイズできるなど非常に使い勝手のいいソフトでした。旧MacOSユーザーの中にも愛用していた方は多いようです。 しかし、FinderPopはVer.1.9.2まで進んだものの、MacOS Xに移行してからは更新が止まったため、管理人もOS Xに移行してからはFinderPopから離れることになり、最初の頃は多少の寂しさを感じたものです。もっとも、OS Xでは標準で複数ボタンのマウスが使えるようになり、アプリケーションの起動もDock経由でやるようになったので、OS Xのユーザーインターフェースに慣れてしまうとFinderPopなしでもそれほど困らなくなっていたのは確かです(苦笑) そんな中、今日本屋でMacintosh情報誌を漁っていたところ、OS X用フリーウェア紹介の中にOS X版FinderPopの紹介が載っているのに気付いて今更ながら旧FinderPopユーザーの血が騒ぎ出し(笑)、早速公式日本語ローカライズ版を公開しているOsamu Satoh's Web Pageからダウンロードしてみました。後で調べてみたところ、OS X版FinderPopは2005年頃に最初のVer.1.9.9が登場したようで、現在は今年3月に公開された"Leopard"対応多言語版のv2.1.2が最新です。しかし、以前の制作者のサイトでは「アップル社のOS X関係の仕事で疲れたし、OS XはWindowsライクだからOS X版は作らん」みたいなコメントを載せてた気がするんだけど・・・(笑)というか3年も前にβ版が出ていたのに今の今まで気付かなかったマヌケ管理人はFinderPopユーザーとしては失格ものですね(爆) というわけで、早速インストールしてみたOS X版FinderPopですが、フォルダ管理などの基本的な機能およびインターフェースは旧MacOS版とほとんど変わらず、「このソフトに金を払う必要はないが、もし払ってくれるなら制作者にビール2杯分奢ってくれ」という案内まで昔と同じです(笑)管理人はアップル純正のApple Mighty Mouseを使っていますが、旧MacOSでFinderPopを使っていた頃のクリック長押しでメニューを使うあの懐かしい感覚が久々に戻ってきましたよ♪ とりあえず、左クリック長押しでも右クリックでもポップアップメニューが表示されるように設定し、"FinderPop Items"フォルダに主に使うアプリケーションのエイリアスをいくつか入れてポップアップメニューから起動するようにしました。OS XではDockがあるので無理にポップアップメニューから起動しなくてもいいのですが、DockにはDockの使い勝手もあるので要は使い分けですね。 旧MacOSから操作やインターフェースが大幅に変化・充実したMacOS Xでは、FinderPopといえども最高のユーティリティというわけではありませんが、かつて定番といわれたフリーウェアが帰ってきたというのはユーザーだった人間の端くれとしては感慨深いものがあります。
2008.08.27
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3度目にして最後(多分)となる仮面ライダー電王の劇場版『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』が10月4日から劇場公開されます。 これまでの電王シリーズ中で敢えて封印してきたという"未来"をテーマにするという今回、その終着点とその先には何が待ち受けているのか・・・ ちなみ、今回はキバ劇場版が公開中ということもあってオープニングから劇場版の宣伝モードでした(笑)【第29話 聖者の行進・我こそキング】 公園でランニングに励む恵は、同じくランニング中の渡と遭遇。守りたい人がいるから強い男になるために鍛えているという彼に、恵はそれが深央のことだとすぐに見抜いてここぞとばかりにからかう。その時、渡の携帯電話に久々に深央から電話が入り、恵は強引にその電話を取って二人のデートを取り纏めようとする。『カフェ・マル・ダムール』で久々に会った渡と深央。深央は渡に会いたいという自分の心に正直になることに決めたようで、すっかりよりを戻していい雰囲気の二人。が、その背後で蚊帳の外の静香が嫉妬に鬼の表情を浮かべていることには気付いてもいない・・・ 自宅に戻った渡は再び深央に会えることにすっかり上機嫌で入浴タイム。それなら男を磨かなきゃと言うキバットバットIII世にタツロットも同意していきなり渡をブラシで磨こうとする・・・ 一方、その渡の携帯電話には新しいミュールを買ったらしい深央が映画に誘おうと電話を入れていたが、渡の不在をいいことに静香が電話を取って不気味な邪悪笑いを浮かべつつはぐらかしてしまう。それでも楽しそうな笑顔を浮かべる深央だったが、そこへ現れた"ビショップ"が冷ややかに告げる。"クイーン"はいずれ"キング"と結ばれる運命であると・・・ そんな中、街に現れた何やらウエスタン風の男・阿鐘(アベル)。彼は未来を見通せると称するインチキ占い師を訪ねるや、ファンガイアの本性を現して占い師のライフエナジーを奪うが、当てが外れたらしい。どうやら超常的な力を持つ人間を探し回っているようだが・・・? とある高級レストランを貸切にして来客を待つ、珍しく正装した嶋と名護。名護は22年前に出会った真夜に贈った自分のボタンを現在の渡が母からの御守りとして持っていたことに疑問を巡らしていた。そこへ遅れてドレス姿の恵がやってくるが、嶋によれば今日は恵もよく知っているある特別な人物を招いたという。 そして現れたのは和装の若い男。それは何と恵の弟・光秀だった。光秀は"素晴らしき青空の会"に多額の寄付をする一方、恵を実家の呉服屋に連れ帰ろうとしていた。自分はまだ母の志を継いでいないと帰るのを拒否する恵に対し、母は恵が"青空の会"に入ることなど望んでいなかったと反論する光秀。怒って席を蹴った恵は、ふと在りし日の母・ゆりの笑顔を思い出す・・・ 22年前。音也と同棲中のゆりは散らかし放題の紅邸の大掃除に取り組んでいた。俺は心が綺麗だから部屋の掃除なんてしないと豪語する音也とバカップル丸出しでケンカするゆりだったが、一方で今の幸せを教授している自分に戸惑っていた。彼女の心の中に相変わらずわだかまっているのは、母の仇たる"ルーク"の存在・・・ 一方、その"ルーク"は相変わらずタイムプレーのネタを探して徘徊していた。偶然遭遇したチンピラを襲った"ルーク"は、そいつが身に付けていたサングラスをネタに新たなタイムプレーを思い付く。そこへウルフェン族の恨みを晴らさんと次狼が現れ、ガルルとなって戦いを挑むが、"ルーク"はちょうどよくサングラスをかけていた彼を最初の標的にすべくライオンファンガイアとなって応戦。相変わらず歯が立たない次狼=ガルルは顔に傷を負って一方的に叩きのめされてしまう。 公園でラモンと力が始めたかき氷屋の屋台に現れた次狼は、二人に"ルーク"を倒すため協力を求め、さらに音也も呼び出して力を貸すよう求める。ラモンと力もモンスターの一族だと知って流石にビビった音也は退散しようとするが、これはゆりのためでもあるという次狼の言葉に一転して協力することに・・・ 現在。以前のファンガイアとの戦いで右肩を負傷した健吾は入院中。まだ思うように指が動かず自慢のギターが弾けない様子だが、見舞いに訪れた渡は退院したら自分が真っ先にギターを聴きに行くと励ます。 一方、恵にはあくまで姉を実家に連れ戻そうとする光秀がついて回る。光秀が寄付した金は宝くじで当てたものだったが、その寄付と引き替えに恵を引き取ると嶋に約束したと聞かされた恵は驚いて嶋に直談判。もっとも、嶋は寄付は受け取るが恵を手放すつもりは毛頭ないらしい・・・恵はふと、自分が戦士になったことを母は喜んでくれているのだろうかと浮かない表情をする。恵は母がやり残したことの一つといえる"ルーク"と呼ばれるファンガイアについて質問するが、嶋は「ルークを倒したいと思っているならやめた方がいい」と意味深に告げる。 その頃、現在に甦ったルークは街を徘徊していたが、その右肩には痛みを伴う痣が・・・22年前と違い、面白いゲームを見つけられず空しさを感じていた"ルーク"だったが、ふと絵本を呼んでいる母子を見つけ、『セバスチャンはたくさん良いことをしたので天国に行った』という絵本の一節を聞いて、いいことをして天国に行こうと妙なことを思い付く。 そんな"ルーク"が彷徨っているその頃、深央は渡と待ち合わせていたが、そこへ静香と共に歩く渡の姿が。深央に気付いた静香は適当な理由を付けて渡を追い払うと、訳がわからない深央に自分は渡のフィアンセだと大見得を切ってまたも邪悪笑いを・・・ そんな中、阿鐘が街頭でマジックを披露していた大道芸人を襲った。ファンガイアの気配を察した渡は静香を置いて現場に駆け付けてキバに変身。阿鐘もウォートホッグファンガイアとなって襲いかかる。圧倒的なパワーで押しまくるウォートホッグファンガイアは、自らをいずれ"チェックメイト・フォー"の"キング"になる男だと豪語してキバとキバットを驚かせる。キバはタツロットを召喚してエンペラーフォームとなるが、それを以てしてもまだファンガイアの猛烈なパワーに苦戦する・・・ 22年前。"ルーク"打倒の策を音也に問われた次狼は、4人で挑めば倒せると単純明快に応える。小さい脳ミソでよく考えたと大笑いする音也に対し、自分の方が賢いと次狼が反論、久々にみっともない掴み合いに突入するかと思われたが、そこへ次狼を狙って"ルーク"が現れた。まだ戦う時ではないと逃げを打つ二人だったがすぐに追い付かれ、次狼は藪に投げ飛ばされてしまう。音也はイクサに変身して立ち向かうがライオンファンガイアに相変わらず歯が立たず、乾坤一擲のイクサナックル・ライズアップもかわされて痛打を食らって変身解除してしまう。そこへ音也を探していたゆりが駆け付け、母の仇たるライオンファンガイアに猛然と立ち向かうがまったく相手にならない・・・ 現在。路上でお絵描き遊びをする子供たちに注意などしつつ坂道を歩いていた恵は、俺はいいことをすると呟きながら歩く変な大男と擦れ違うが、そいつが例の"ルーク"だとは知る由もない・・・ その時、坂道に停められていたトラックのサイドブレーキが突然壊れ、トラックが無人のまま坂を下り降り始めた。その先にはトラックに気付かない子供たちが! だが、あわやというところで子供たちとトラックの間に"ルーク"が割って入り、ライオンファンガイアとなってトラックを受け止めた! 俺はいいことをしたとご満悦の"ルーク"=ライオンファンガイアに対し、恵はボウガンを鞭に変えて攻撃するがまるで通じない。相手が"ルーク"だと知った恵は果敢に立ち向かうが、圧倒的なライオンファンガイアのパワーの前に一方的に叩きのめされていく・・・ 22年前と現在、それぞれの時間で奇しくも母子が同じ敵を相手に戦い、苦戦する――――――□□□□□□ まずは現在編にて久々によりを戻した渡と深央。しかし、やはりというか順風満帆には進みそうもない・・・ 深央にとっては渡との恋愛は、ある意味では人間を愛したファンガイアを始末するという"クイーン"の宿命に対する彼女なりの抵抗なのでしょうか。しかし、そんな彼女に対して"ビショップ"曰く、"クイーン"はいずれ"キング"と結ばれる運命・・・つまり、今後現れるであろう"キング"たる者は単なる渡=キバの敵というだけでなく、深央を巡る恋敵にもなるということなのか? そして、さらに二人の前に立ち塞がる、ある意味では"ビショップ"より厄介な恋路の邪魔者・・・その名は野村静香(苦笑)まぁ渡の保護者を自称している彼女にしてみれば、深央というぽっと出の彼女に横合いからかっさらわれるのが我慢ならないのは理解できますが、悪魔笑いはまだしも婚約者を自称はないだろう・・・つか、そもそも14歳の女性と20歳の男性では法律上結婚できませんから(爆) 渡と深央の恋路も今後まだまだ紆余曲折が予想されますが、深央が渡に疑念を持つきっかけがこんなク○ガキの見苦しい嫉妬心というのは何だかなぁ・・・(苦笑) 一方、今回の話のキモはやはり"ルーク"を巡るゆりと恵のそれぞれの戦い。音也との幸せな生活を満喫しながらもやはり母の仇たる"ルーク"への拘りを捨てられない22年前のゆり、そしてその母の志を継ぐという一心で同じく戦士となり、その母からの因縁たる"ルーク"に肉薄することになった恵。弟からは「母さんは恵が戦士になることを望んでいなかった」と言われ、嶋からはそんな恵に自分自身としてはどう思っているのかと問いかけられましたが、今回は母・ゆりの志を継ぐというだけでない恵の戦士としての矜持が示されるのでしょうか? その恵の弟・光秀は和装が似合う粋な小倅といった風情ですが、どうやら麻生家の実家は呉服屋らしい。当たった宝くじを全額そっくり寄付しちゃうという辺りはそれくらい実家が裕福だからなのか、持ち前の気っ風のよさか? しかし、呉服屋の娘がファッションモデルというのは面白い一捻りですね。 そして、話のキモたる"ルーク"は過去編では相変わらず絶好調(笑)その前に久々に登場の次狼=ガルルが立ち塞がりますがやはり相手にならず、ならば数でとばかりにラモン=バッシャーと力=ドッガ、さらに音也=イクサの手も借りて4人がかりで立ち向かおうと考えているようです。しかし、まるで付け入る隙のない"ルーク"相手にガルルと音也イクサとその他愉快な仲間たちでは1vs4でも音也たちの方がフルボッコされてしまいそうな・・・ 一方、現在編に久々に登場した"ルーク"は22年前に散々殺人ゲームを考えては暴れ回っていた反動なのか、面白いネタが見当たらず空しさを感じている様子。そして、絵本に影響されて「いいことをして天国に行こう!」などと言い出し、本当に暴走トラックから子供を助けてまさかの善玉化!?と思いきや全然そうでもなかったですね(爆)というか、これって現在編の"ルーク"に対する死亡フラグ? 次回は過去編では"ルーク"と音也たちの1vs4、現在編ではキバ・エンペラーフォーム&ライジングイクサと"ルーク"の対決が見られそうですが、もしかすると過去編での"ルーク"の敗北→記憶喪失と現在編での"ルーク"の最期がオーバーラップする結末になるのでしょうか・・・ "キング"絡みで登場した今回のファンガイアはイボイノシシがモチーフの阿鐘ことウォートホッグファンガイア。いずれ現れるらしい"キング"の継承者を倒して自ら"キング"になろうという野心家らしく、イノシシだけに突進力ではキバ・エンペラーフォームすら苦戦させるほどのパワーを発揮していましたが、仮に今後生き残ったとしても本物の"キング"相手では一蹴されてしまうんだろうなぁ。ちなみに、エセ軍事マニアの管理人的にはウォートホッグと聞くと条件反射的にフェアチャイルドA-10サンダーボルトIIを思い出してしまいます(笑)
2008.08.24
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毎度番組のチェックに使用しているVeohの『ゴルゴ13』アニメ版のチャンネルですが、今回は何故か動画ファイル形式がMPEGでした(いつもはFLV)そのせいか画面サイズが小さい上に画質が雑で雑で(苦笑)ま、今回はテレビせとうちでもリアルタイムで見られるのでそれで補完することにします。〔Target.20:メランコリー・夏〕 原作:リイド社SPコミックス第3巻収録(1969年初出)CAST ヒューム:堀勝之祐 ステラ・グラストン:佐久間レイ アーノルド・グラストン:津田英三 地中海、マルタ共和国。その夕暮れの海岸で、一人の女性ステラを執拗に追う男の姿が・・・無理矢理彼女をものにしようとした彼だったが、ステラは男の頭を木の棒で殴って逃走する。と、その一部始終を船員風の格好をしたゴルゴ13が静かに睥睨していた。 夜のマルタのとある街。アパートの一室に入ったゴルゴ13は、部屋の窓から見えるステラの自宅の様子を観察していた。ステラは指輪を填めた自分の左手を見つめ、ただ待ち続けていた・・・ 翌日。ゴルゴ13は仕掛けておいた盗聴器をチェックしながらステラの自宅の監視を続ける。その彼女の自宅に、昨日ステラに殴られた男がしつこく押しかけてきた。男は彼女に内職仕事を世話している立場に物言わせて彼女に強引に言い寄るが、ステラは自分には夫がいると言って突っぱねる。男は亭主は帰ってこないと冷やかしつつ彼女に迫るが、そこへ男の女房が怒りながら現れ、男は掌を返したように彼女に誘惑されたんだと言い訳する始末。男の女房はステラを引っぱたいて泥棒猫と罵り、二度と仕事なんか紹介しないと言い捨てて夫に宥められつつ出て行った・・・ 街へ買い物に出たステラを密かに尾行するゴルゴ13。だが、夫が殺人者として追われているらしい彼女に対する街の人々の視線は冷たく、八百屋の女主人にはキャベツさえ売ってもらえない有様であった。 ゴルゴ13はイギリス・ロンドンのとある墓地で、SIS(イギリス情報局秘密情報部)のヒューム部長からある人物の抹殺を依頼された。標的は元英外務省上級公務員のアーノルド・グラストン。彼は自国の国家機密をロシアのとある悪徳企業に売り渡していたが、6年前の夏に身の危険を察して国外逃亡していた。グラストンはある女性と見せかけの恋愛をして結婚し、上級公務員に対するSISの監視が例外的に付かないハネムーンを利用してマルタへと脱出、妻たる女性をマルタに残してロシアへと渡っていた。そのアーノルド・グラストンの妻とされる女性こそがステラであった。SISのマルタ支局が彼の計画を阻止しようとしたが、グラストンは現地の支局員2名を殺害して逃走、この件はSISにより一般の殺人事件として処理されたが、そのために残されたステラは殺人逃亡犯の妻の汚名を被ることになり、未だにマルタの住民たちから白眼視されているらしい。もっとも、彼女がイギリスに帰らなかったのは、結果的に売国奴の協力者となった彼女の帰国をSISが阻んだからでもあった。だが、先月になってグラストンはロシアから国外追放され、以降の消息が掴めなくなっていた。何としても売国奴を始末すべく、ヒュームはゴルゴ13にグラストンの抹殺を依頼したのである。ヒュームはグラストンがステラを国外逃亡のために利用しただけであり、マルタに再び現れる可能性はないと見ていたが、ゴルゴ13は6年前にグラストンがマルタに滞在していた日数が10日間であることを確認する・・・ 内職を失ったステラだったが、街中のとある酒場に新たな職を得る。ゴルゴ13は客として彼女の監視を続けていたが、そこへ同僚の船員に扮したSISの連絡員が訪ねてきた。SISはグラストンがアメリカ西海岸にいるらしいとの情報を掴み、何故かマルタに留まっているゴルゴ13に早く動くよう催促するが、情報が錯綜しているため確実な情報とはいえず、ゴルゴ13はあくまで動こうとはしない・・・ 滞在先に戻ったゴルゴ13は、小包に擬装して届けられた愛用のM16A2を組み立てつつ、引き続きステラの動向を探り続ける。やがて、彼の元にSISの連絡員からグラストンがアメリカのシアトルにいることが確実らしいとの情報がもたらされるが・・・ 一方、ステラは住んでいるアパートの大家からアパートの土地を売ってジェノバに移ることになったと切り出されていた。意気消沈する彼女は海岸を訪れて一人佇んでいたが、その脳裏には夫アーノルドとの短くも幸せな一時の思い出がよぎっていた・・・ 雨に煙るマルタ。そんな中、ゴルゴ13はステラの自宅に郵便が届き、それを見た彼女が涙を流すのを見ていよいよ行動を開始した。アパートを引き払って一人港へと向かったステラを密かに尾行したゴルゴ13は、彼女が待つ波止場のバス停から離れた建物の陰でM16A2を構えてその時を待つ・・・ やがて、港の沖に一隻のクルーザーが現れた。ゴルゴ13はスコープ越しにそのクルーザーにグラストンが乗っているのを確認し、トリガーを引く。銃弾を浴びて崩れ落ちる断末魔のグラストンが「ス・・・テ・・・ラ・・・」と妻の名を呼んだのをゴルゴ13ははっきりと読み取っていた。 依頼を完了したゴルゴ13は公衆電話でヒュームに連絡を入れ、グラストンの死体の始末をするよう告げる。グラストンが本当にマルタに現れたことに驚くヒュームに対し、ゴルゴ13は6年前にグラストンが国外脱出に成功したにも関わらず10日間もマルタに滞在した理由を訝っていた。それはつまり、国外逃亡の道具だったはずのステラをグラストンが本気で愛していたということ・・・ 雨の波止場で一人待ち続けるステラ。そのそばをゴルゴ13はただ静かに通り過ぎていった――――――○○○○○○ ゴルゴ13シリーズでは初期となる本作は、本国を裏切ったイギリスの元公務員を始末する依頼を受けたゴルゴ13が、依頼主であるイギリス諜報機関の意向を無視して標的に利用されたと思われる女性の周辺を探り続け、最後は現れた標的を仕留めるわけですが、そこには実は見せかけなどではない男女の情があったというお話。他の住民たちから白眼視され、決して幸せな暮らしとはいえないステラの身の上に決して介入せず、男女間の機微を的確に捉えつつ淡々と監視を続けて冷徹に仕事を遂行するゴルゴ13の洞察力が印象的な作品です。 原作では標的のアーノルド・グラストンは旧ソ連のKGBに情報を撃っていましたが、アニメ版は流石に現在の設定なのでロシアの悪徳企業という設定になっています。あと、グラストンの逃亡先と思われた場所が原作の西ヨーロッパからアメリカ西海岸に変更されていたり、原作でゴルゴ13が船員に扮して逗留する安宿の太った女主人がアニメ版ではステラの住むアパートの大家になっており、数少ない彼女の理解者として描かれているほか、ステラが夫との幸せな一時を回想するシーンなどのアレンジが入っています。 原作は連載初期の作品だけあって、イギリス側の連絡員との会話で「俺にどうこうしろと言うのはグラストンを探し出してからにしてもらおうか」と繰り返すなど、ゴルゴ13の台詞回しは今と比較すると若々しいというか血の気に溢れた感じですが、アニメ版は原作よりもあっさりとまとめられていた感じです。 なお、原作は一人待つステラを尻目に静かに去っていくゴルゴ13の姿でエンディングとなりますが、アニメ版では夕暮れの砂浜に残された指輪という原作にはないラストシーンが入っています。アニメ版ではステラが自分の左手に填った指輪を何度も確かめる姿を入れることで夫グラストンへの彼女の揺るがない思いを強調した演出になっていますが、ラストの砂浜に埋まった指輪はステラのものなのか? だとしたら指輪だけが残されたその意味は・・・? 結局現れなかった夫に失望して海に身を投げてしまったのか、それとも夫への思いを振り切って新たな道を歩み出したということなのか・・・ さて、ゴルゴ13シリーズのファン的には本作のもう一つの隠れた見所といえば、やはりヒューム卿の登場ではないでしょうか。 第2次世界大戦後のドイツの戦後処理に陰で関わった"ベスト4"と呼ばれるアメリカ・イギリス・フランス・旧ソ連の大物諜報員の一人にして、イギリスの対外情報機関として知られるMI6(軍事情報部第6課)の部長としてゴルゴ13シリーズに登場するヒュームは、本作で初登場して以来、1979年初出の『ヒューム卿最後の事件』にて病で死去するまで実に12回も登場したシリーズ最多登場の準レギュラー格。度重なる仕事の依頼を通じてゴルゴ13に絶大の信頼を寄せ、ゴルゴ13もまた彼に対して"さん"付けで呼んだりするなど他の依頼者とは少し違った接し方を見せており、非常に大きな存在感を示した人物です。 アニメ版でも登場して然るべきキャラクターであろうと思っていましたが、原作通りに初登場話での登場となりました。ちなみに、ヒューム卿を演じたのは堀勝之祐。管理人的には若山弦蔵を希望だったのですが、実際に聞いてみると結構合ってたように思います。というか、イギリスの情報機関絡みで若山弦蔵声だとまんま老けたジェームズ・ボンドになってしまいますね(笑) ちなみに、現在のMI6は正式にはSIS(イギリス情報局秘密情報部)となっており、組織上は英外務省の所属ですが実質的には英首相の直轄組織です。最近では国内情報機関であるMI5(軍事情報部第5課)ことSS(イギリス情報局保安部)共々その存在が一部公にされるようになり、2006年には国際的なテロ対策の高まりを受けて人員確保のため創立以来初となる新聞や公式Webサイトでの職員募集を始めて話題になったこともあります。 第2クールも終わりが近付いている『ゴルゴ13』アニメ版ですが、今後またヒューム卿の出番はあるのでしょうか?
2008.08.23
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現有のマクダネル・ダグラスF-4EJファントムIIの後継として導入が計画されている航空自衛隊の第4次F-X(次期主力戦闘機)。現時点ではロッキード・マーチンF-22Aラプター、ボーイングF-15FXイーグル(F-15Eベース)、ボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネット、ロッキード・マーチンF-35ライトニングII、ユーロファイター・タイフーンが有力候補とされていますが、いずれも機体性能の差異に加えて政治的・経済的な理由による種々の問題が交錯して選定作業が難航しています。特に、最有力候補であるF-22Aはアメリカ連邦議会の決議により海外輸出が禁じられているため、防衛省および空自は機種選定に必要な機体情報の調査さえできていない有様です。このため、防衛省ではF-Xの機種選定を2010年度からの次期中期防衛力整備計画に先送りし、代替措置として現有のF-15J/DJに対する近代化改修を前倒しして進める模様です。 そんな中、F-X候補の大穴と目されているユーロファイター・タイフーンについて英紙でこんな記事が報じられたようです。*日本に「肩代わり購入」打診=引き取り困難の戦闘機-英 <Yahoo!トピックス/時事通信社>(注:Web上のニュース記事のため時間経過により削除される可能性があります) 記事によれば、イギリス国防省が発注したユーロファイター・タイフーンが財政難により導入予定分のすべてを購入するメドが立たない状況となっているため、その一部を日本やサウジアラビア、インドなどに対して肩代わりの形で購入を打診しているとのことです。 イギリス・ドイツ・イタリア・スペインの4国が共同開発したタイフーンはいわゆる4.5世代に分類される戦闘機であり、性能面では現在挙がっている候補の中でF-22Aに次ぐ存在といわれているようですが、日本では導入経験のないヨーロッパ製の機体であることや、対地攻撃能力の実装が未だ不完全な点などが不安要素となっています。一部報道ではタイフーンについて日本でのライセンス生産や日本独自の機器・兵装の搭載が許容されるとの動きも報じられていますが、今の所政府サイドやメーカーサイドから公式な発表等は出ていません。そんな中で今回登場したこの話ですが、その真偽はさておくとして、果たして日本側としてはこのイギリスからのタイフーン購入の打診に乗るメリットは果たしてあるのでしょうか? 現実問題として、老朽化が進むF-4EJの後継機導入は待ったなしの状況であり、最右翼たるF-22Aの海外輸出が解禁されず、だからといって今更感の漂うF-15FXやF/A-18E/Fは今一つ、F-35はそもそも開発計画に加わっていないため導入できるとしても間に合わないとなれば、現状では消去法でタイフーンしか選択肢がないことになります。第4次F-Xは基本的にはF-4EJの後継であるため、例えばF-4EJの後継としてひとまずタイフーンを導入し、大本命たるF-22Aは現在の主力であるF-15J/DJの初期の機体(いわゆるPre-MSIP機)の後継として次のF-Xで検討するという手が最も現実的かもしれません。ただし、この場合は次のF-XまでF-22Aがアメリカで生産されることが条件になってきますが・・・ 一方で、長年アメリカ製の戦闘機を使ってきた空自に対してアメリカからアメリカ製戦闘機の導入を強く求める圧力が強まる可能性もあり、本当に導入するかどうかはともかくF-22Aとタイフーンを天秤にかけることでアメリカ側からF-22Aの輸出について譲歩を引き出す交渉カードとしての利用価値もあると考えられます。まぁ日本の防衛省にそこまでの強かさがあるかどうかはまた別の話ですが(苦笑) え? 国産戦闘機の可能性? そんなもんは戦闘機に使えるような性能のエンジンが自前で作れるようになってから言いやがれ(爆)
2008.08.21
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<←昨年の陸自明野駐屯地航空祭でのAH-64D。果たして行く末は・・・> 2005年からAH-1S対戦車ヘリコプターの後継となる戦闘ヘリコプターとして調達が開始されたものの、アメリカでのAH-64DブロックIIの生産終了等の理由により総取得機数が当初予定の60機前後から13機に大幅削減されることになった陸上自衛隊のボーイングAH-64Dアパッチ・ロングボウですが、共同通信社の記事によれば、防衛省は来年度予算の概算要求で計上する予定だった3機分の調達を断念する方針を固めたとのことです。 総取得機数の削減によってライセンス生産を担当する富士重工の生産設備投資費の減価償却分を残る調達機数に上乗せすることになったため、それでなくても高価なAH-64Dの調達費用がさらに嵩んでしまったのが理由のようです。2008年度予算での調達も同じ理由により断念されたため、AH-64Dの調達数は2007年度予算までの計10機に留まることになります。 今の所情報源が新聞社の報道だけなので、もうしばらく情報を精査する必要がありますが、13機でさえ戦力としては微妙なのにさらに減らされて10機では何のための後継機導入なのかますますわからなくなってしまいますね(嘆息) 問題はその10機のAH-64Dの今後です。現時点ですでに6機が航空学校(教育支援飛行隊および霞ヶ浦校)に配備されていますが、残り4機だけで実働部隊の飛行隊が編制できるとはちょっと考えられません。もし正式に10機で調達打ち切りになるとすれば、10機全機を一旦航空学校に配備した上で所定の運用要員の教育が完了してから丸々実戦部隊に移管するという可能性も現実味を帯びてくるのではないでしょうか。 共同通信の記事では、"かつて想定されていたような大規模な着上陸侵攻の可能性が低くなった現状ではAH-64Dほどの高性能の戦闘ヘリコプターの必要性は薄い"という防衛省内の意見も本件の背景にあるとのことですが、AH-64Dの調達が今後どうなるにせよ、旧式化と老朽化が進むAH-1Sの後継機が必要な現状に変わりはないわけです。しかし、今の所は新たなAH-1S後継機についての具体的な動きはまだありません。まさか今更AH-1Sを新規生産するわけにもいかないでしょうし(笑)もしかすると、AH-1Sを純減させた上で現在の5個対戦車ヘリコプター隊自体を一部削減してそこにAH-64Dと新しい後継機を集約するという可能性も出てきそうです。 ただ、以前にも書きましたが、今後新たな後継機を選定するにしても、AH-1Sを上回る性能を備える攻撃ヘリコプターの種類はAH-64Dを含めて決して多いわけではなく、そのどれもが今後陸自で導入するには微妙な要素を含んでいるものばかりです。果たして防衛省が今後どのような対応を取るのかますます気がかりになってきます。 ちなみに、一部のマニア等がAH-1S後継機として期待しているであろうOH-1観測ヘリコプターの武装化については、管理人の私見としては否定的に考えております。OH-1の武装化案は先のAH-X選定の際に構想が練られたもののAH-64Dの採用により具体化せずに終わったと言われていますが、例えベースとなる物があったとしても航空機の新規開発は一朝一夕でできるようなものではなく、もし防衛省が本気でOH-1ベースの国産戦闘ヘリコプターの導入を考えているなら、現有のAH-1Sの耐用年数を考慮すると今後数年以内に開発着手などという悠長なことは言っていられないはずです。しかし、現時点では技術研究本部等の情報を当たってみてもそんな動きはまったく見当たりません。 まぁ個人的な印象としては、仮にOH-1をベースに国産戦闘ヘリコプターを開発したとしても、飛行性能等では優れた能力を発揮するでしょうがAH-64DやAH-1Zバイパーと比較すると総合的には見劣りするものにしかならないのではと予想してますけどね(苦笑)
2008.08.18
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くっ、またも前半見逃してしまったっ・・・ orz つーわけで今回のストーリー紹介はなしです。 気を取り直して、22年前の棚橋の受難は音也イクサが棚橋を避けてミンミンファンガイア(音也命名)もといシケーダファンガイアを倒したとばっちりによるものと判明。過去に飛んだ名護が戦いに割り込んだことで棚橋の受難は避けられたものの、倒されるはずだったシケーダファンガイアはそのまま22年後の現在まで生き延びることになったようです。うーむ、名護が過去でイクサになって棚橋ごとファンガイアをやっつけちゃうという多くの視聴者が期待していたであろう展開にはならなかったかぁ・・・ ちっ(何故) しかし、現在でどのように未来が変わったのかについてまったく描かれなかったのは手抜きもいいところで、この点はちと残念ですね。 一方、その過去に飛んだ名護が偶然遭遇した真夜。ファンガイアの"クイーン"たる彼女に初めての恋心を抱いてしまったらしい彼は彼女に自分の勲章たるボタンの一つを贈ったのだが、それは22年の時を経て渡の手元にあることが判明。つまり、渡が真夜の子=ファンガイアの血を引く人間である可能性を名護が知ったことになるわけですね。ここから名護が渡の秘密に迫っていく展開になるのか? しかし、ラストシーンで22年前の"ビショップ"が傅いていた真夜の子供とおぼしき赤子は"太牙"と呼ばれていた・・・太牙といえば、幼い渡の初めての友達となった"左手に黒手袋を填めた少年"の名前。ということは・・・? 次回は久々に深央が登場。渡とよりを戻そうとする彼女はやはり"クイーン"の宿命から逃れようとしているのか? さらに恵の弟・光秀、そして"キング"となるべき者までも登場・・・?
2008.08.17
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先日iMacにWindowsを導入したことにより、Windows+Internet Explorerでないと閲覧できないWebサイトのチェックもやっと自前で可能になりました。 これで、Yahoo!コミックでの『ゴルゴ13』の原作の無料立ち読みもできるようになるかな~?と考えているのですが、Yahoo!IDが必要だったりしたらちょっと考えてしまう・・・〔Target.19:硝子の要塞〕 原作:リイド社SPコミックス第130巻収録(1999年初出)CAST ファーガス・ウォルトン:野島昭生 J・J:家中宏 ドハティ:小林修 メリンダ:前田敏子 バニッサ:榎本温子 イングランドとスコットランドの中間付近の海上に浮かぶとある人工島"イル・ド・ヴォワルル"。スコットランドの貴族が保養地として所有するというその島は、周囲を防弾ガラスの壁で囲ったまさに"硝子の要塞"であった。 その島を施工業者のドリーン社のヘリで上空から視察する日本人の男が・・・島と同じ設計の別荘を希望という名目でやってきたその人物はゴルゴ13であった。 車椅子の男ファーガス・ウォルトンが所有するその人工島では、将来的に適職を与えて社会復帰させるという名目の下、大勢の女性たちが集められて快適な生活を送っていた。その日、島で過ごしていたロージー・コックスという女性はフィリピンで女優として映画に出演する仕事を得て島を出ることになり、ヘロインに溺れて落ちぶれていた自分を救ってくれたウォルトンに感謝の意を述べる。ところが、実はウォルトンは島に集めた女性たちを移植用臓器のドナーとして不正に密売する組織の元締めであり、その臓器売買の利益で反政府テロ組織に資金援助していた。島はそのためのいわばドナーの"養殖場"だったのである。 そして、フィリピンに向かう豪華客船の中でその事実を知ったロージーは、組織のエージェントの手を逃れて自ら海に身を投げてしまう・・・ 場所は変わってフィリピン・マニラのとある療養所。イギリス北アイルランドのベルファストに住むドハティは、心臓に重い病を抱える妻メリンダを半年前からこの地で療養させていた。彼女を救うには心臓移植手術しかないが、メリンダは他人の心臓を身体に入れることに不安を感じていた。自分の全財産を擲ってでも妻に移植手術を受けさせると誓うドハティにメリンダは感謝の意を述べる。そんな彼女の気がかりは5年前に家を出たまま行方不明になっている一人娘のバニッサだったが、ドハティは便りのないのはよい便りだと妻を励ます。 だがその頃、療養所から目と鼻の先の岬ではロージー・コックスの水死体が発見されていた・・・ 一週間後。ウォルトンの人工島を訪ねてきた療養所院長のリベラはロージーの一件の不手際を詫びる。リベラは手に入りにくい女性の移植用臓器を高品質で"提供"してくれるウォルトンの存在を高く評価するが、島の上空を顧客の視察で飛び回るドリーン社のヘリを見て、もし狙撃でもされたらと一抹の不安を覚える。しかし、ウォルトンはこの島の鉄壁の防御に絶対の自信を見せる。オリンピックで金メダルを獲るほどの射撃の腕を持つ彼の腹心であるJ・Jが監修したこの島は四方を三重構造の防弾ガラスの壁で囲い、天井だけは中の女性たちに不安を与えないよう開けられているが、そこからウォルトンのいる温室を狙おうとしてもどの角度からも死角となるよう設計されていた。もしプールの水面を利用した跳弾で狙ってきたとしても温室の中には弾が届かないようになっているという。 一方、その島をドリーン社のヘリで上空から視察していたゴルゴ13は、海からも空からも狙撃不可能な鉄壁の"硝子の要塞"を冷静に睥睨する・・・ そんな中、ウォルトンの人工島をドハティが訪ねてきた。ドハティは妻メリンダを救うため、ウォルトンが非合法の臓器密売人なのを承知で移植用の心臓の斡旋を依頼していたのだ。ウォルトンを喜劇『ベニスの商人』の悪徳商人シャイロックに喩え、女性たちを集めて臓器移植のドナーとして売ることに不快感を隠さないドハティに対し、人は皆生きるために罪を背負うものだとウォルトンは悪びれた様子もない。それを言うなら妻のために彼に臓器を求めたドハティもまた同じ立場ではあった。 一方、ゴルゴ13はパイロットを雇ってニセのドリーン社のヘリを仕立て、上空から島にいるウォルトンを狙う。ゴルゴ13はイギリス情報部から反政府テロ組織に資金援助するウォルトンとJ・Jの抹殺を依頼されていた。 ウォルトンにある手紙を見せるドハティ。それは5年前に家を飛び出した彼の娘バニッサからのものだった。女優を志してロンドンに出たバニッサは美容整形手術を受けてロージー・コックスと名乗っていたものの、仕事を得られず落ちぶれてしまった。しかし、ウォルトンに拾われて彼の保養地で立ち直った彼女はフィリピンで映画の仕事を得たことと、最初の映画ができたら家に帰ることを手紙で両親に伝え、整形後の自分の顔写真も同封していた・・・・・・マニラからベルファストの自宅に戻ってバニッサの手紙を見たドハティは、それがマニラ湾で水死体となって見つかったロージーだったと知って愕然とし、危うく妻に自分の娘から抉り出された心臓を移植するハメになるところだった運命の皮肉を嘆く。「おまえは生きていてはいけないのだっ!」怒りに震えるドハティはベルトのバックルに仕込んだナイフを抜いてウォルトンに襲いかかるが、控えていたJ・Jに拳銃で右手を撃たれて阻まれてしまう。だがその時、温室の入口から飛び込んだゴルゴ13の銃弾がウォルトンの頭を撃ち抜いた! 跳弾をもってしても狙撃不可能なはずのこの島でウォルトンが狙撃されたことに驚いたJ・Jは、それが泳ぐ女性たちによって波立ったプールの水面を利用して入射角を変えた跳弾狙撃であることに気付く。そして、それがまぐれ当たりでないことを自らも眉間に銃弾を食らって身を以て知ることに・・・ 事件が終わり、再びマニラの療養所に妻を訪ねたドハティは以前のように妻に移植手術の話をしなくなっていた。メリンダは心から夫に愛されている自分の幸せを噛み締めつつ、未だ行方の知れないバニッサの身を案じる。真実を知るドハティだったが敢えて口にはせず、便りのないのはよい便りだと改めて妻を励ますのだった。○○○○○○ 単行本第130巻収録、1999年初出の本作は、アニメ化された原作では『死臭の聖者』を抜いて最も初出の新しいエピソードです。本作ではゴルゴ13の人間離れした狙撃テクニックの一端が明らかにされる一方、慈善家を装って集めた女性たちを移植用臓器のドナーとして売り飛ばすという非合法な臓器斡旋の問題にスポットを当てています。ちなみに、本作の脚本を執筆したのは夏緑という小説家兼漫画原作者で、本作でゴルゴ13原作大賞に入選し、以降のシリーズでもいくつかの原作脚本および科学考証を担当しています。 前回の『スタインベック三世』では開いた郵便受けの扉を利用して跳弾させて門内の標的に当てるという狙撃を披露していましたが、原作のゴルゴ13シリーズでは跳弾を利用した狙撃が登場するエピソードがいくつかあります。 今回の標的であるウォルトンは、天井を除く四方を防弾ガラスの壁で囲い、どの方向から狙っても標的のいる温室には弾が届かないよう巧妙に設計された人工島に潜んでいましたが、ゴルゴ13はプールの波立つ水面を利用して跳弾の角度を変化させ、当たるはずのなかった跳弾をウォルトンにヒットさせました。原作では島の防御に絶対の自信を持つウォルトンに対してJ・Jが跳弾による狙撃の可能性を指摘した上でそれをも考慮していると説明して主人を安心させていましたが、アニメ版では来客のリベラ医師が指摘してJ・Jが対応策を説明するという展開に改変されています。 ちなみに、実際に水面で跳弾が起きるかどうか射撃テストをした人曰く、水面への入射角や弾丸の形状等によっては水切り遊びのような要領で跳弾が起きるのだそうです。高速で動く物体に対しては水面もコンクリートと同様の存在なので、その点では跳弾が起きても不思議ではないわけです。 それにしても、原作では殺されなかったのに、アニメ版ではウォルトン共々標的に指定され、ゴルゴ13の跳弾狙撃がまぐれでないことの証明役とばかりに死んでしまったJ・Jが不憫・・・(苦笑) もう一方のテーマである、ウォルトンが営む不正臓器斡旋ビジネスの闇。原作ではリベラ所長の台詞の中で、フィリピンにおいて病院が裁判所と結託して犯罪者の死刑を増やしたりしてまで移植用臓器を確保しようとする不正な臓器斡旋の内幕が語られていますが、アニメでそのまま出すのは流石に難しかったのかな? 原作のウォルトンは臓器売買で得た利益をイギリスの北アイルランド独立テロ組織であるIRA(アイルランド共和国軍)に流しており、彼と対峙するドハティもまた実はIRAのシンパというちょっと複雑な背景になっています。原作では、アイルランド統一という大義のためにイギリスで大勢の女性を集めてその臓器を売買するという非道を平然と行い、それを「イングランドの女性の血で贖われるべき」「自分なりのイングランドへの復讐」と言って憚らない歪んだ使命感の持ち主といえるウォルトンと、彼と志を同じにしながらも臓器売買に対する不快感を隠さず、最後にはIRAの大義よりも肉親を失った怒りを優先したドハティの対比が印象的ですが、アニメ版では流石にIRAを実名で出すのは避けたようで、ドハティも単なるウォルトンの一顧客という設定になっているようです。ガンダム00でさえ未来世界の設定とはいえスリランカの民族紛争や北アイルランド問題を取り上げてるのになぁ・・・まぁIRAはともかく、二人の背景に関しては原作そのままでもよかったような気がしますね。 また、原作でのドハティとウォルトンの会話では、ドハティの非難に対してウォルトンが脳死状態でありながら出産した女性の事例を引き合いに出して「脳死した人間から臓器を取り出すのと、生きている人間から臓器を取り出すのと、本質的に何が違うのか?」と問うくだりがありますが、これもアニメでストレートに描写するのは避けたんでしょうか。
2008.08.16
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かねてから検討課題にしていた我がiMacの両刀使い化計画、即ちWindowsの導入によるデュアルブート機化ですが、今月に入ってようやく実行に移すことを決意し、先日松山に出向いた際にPCデポでWindows Vista Home Premium通常版を注文しました。 購入価格は25,000円余りで、巷の実売価格より5千円ほど安く上がりました。流石安売り店(笑)本当は値段の安いDSP版(OEM)にしたかったのですが、管理人の目に留まるものがなかなか見つかりませんでした。何しろDSP版にバンドルされるPC用パーツはフロッピーディスクドライブやメモリが大半で、リンゴ使いの管理人には正直使い道がないのですよ(苦笑) ちなみに、PCデポではMacintoshも扱っており、MacBookが12万円台で売られているのを見たときは正直心がグラつきましたよ(爆)Microsoft Windows Vista Home Premium通常版 SP1適用済(日本語版)<楽天アフィリエイト/見てね価格楽天市場店> そのWindows Vistaが本日ついに到着しました。今日は午前中から親父と一緒にお盆のお墓参りに出かけたので、それが終わってから松山に直行して品物を確保して帰宅し、早速インストール作業開始。 まずはMacOS XでBoot Campアシスタントを使ってWindowsをインストールするためのパーティションの設定作業から。Webの知り合いからパーティション容量は多めの方がいいとアドバイスされたので、内蔵HDDの約半分近く(100GB)をWindows用パーティションに割り当ててみました。現時点では管理人のWindowsの用途はMacOS Xでは見られないWebページのチェックとゲームくらいなので、これだけあれば何とかなるでしょう。なお、MacOS XとWindowsで共有するファイル等はFAT32フォーマットした手持ちのUSBメモリを使って受け渡しします。 パーティションの設定が終わったら、後はWindows VistaのインストールDVDをセットして再起動しインストール開始! 結構時間がかかったので、その間に晩飯作りです(笑)インストールが完了してiMacがVistaで立ち上がったら、MacOS X v10.5"Leopard"のインストールDVDをセットして必要なドライバを入れればすべて完了です。 職場の装置やFAラインの端末等である程度Windowsに接している管理人ですが、最新版であるVistaをしかも自分で本格的に使うのはこれが初めてだったりします。しかし、ショートカットキーが多少違うため少々戸惑いはあるものの、数分も弄るとそれなりに慣れてきました。それにしても、インストール後にウィザード等を弄ることなくいきなりWebに接続できたのにはちょっとビックリです(笑) とりあえずのVistaの第一印象としては、多めに取ったパーティション容量とCPUパワーのおかげか動作は結構スムーズ、Vistaのウリの一つであるエアロインターフェースもなかなか綺麗です。しかし、フォントの美しさは間違いなくMacOS Xの方が上ですね(笑)あと、壁紙をOS Xと同じにしたのですが、画像の解像度が微妙に合ってなくてフルウインドウにすると画像が歪む&MacOS Xのように複数の壁紙をランダムに切り替える機能がないのはちょっと残念。それと、長年ATOKに慣れているせいもあるのでしょうが、MS-IMEの変換語彙の微妙な貧相さが泣けます(爆)今後どうしても気に入らないようならWin版ATOKを入れるかも・・・ ひとまずVistaのインストールは無事完了したので、続いてWin版Firefox 3をダウンロードしてインストール。ブックマークはMac版のデータをコピーして丸写ししました。あと、Windowsはセキュリティ面に不安があるので、大慌てでMac/Win用のセキュリティウェアをダウンロード購入してインストール。うーむ、今回も結構散財してしまったなぁ・・・(苦笑) 何だかんだで一通り使えるようになったところで、最後にもう一つ試しておきたかったことを実行・・・ぢつは管理人がWindowsを導入することにした影の動機の一つである某3Dエ○ゲの体験版の動作を確かめてみたのです(爆) 何しろ市場シェアの差の悲しさか、リンゴ使いにとって○ロゲは遠くにありて思ふもの的世界、昔は旧MacOS向けにリーフやニトロプラス等がゲームを出していたこともありますが、OS Xに移行してからはほとんど聞きません。なので、アップルがBoot Campを発表したとき、「これ使ってWindowsのエ○ゲで遊ぼうとするリンゴ使いがどれくらいいるだろう?」と考えてしまったくらいです(笑) そんな管理人にだって気になるWin向け○ロゲくらいはいくつかありますが、特に目を付けていた某3Dエ○ゲはグラフィックスペックの要求がやたら厳しく、チップセットのグラフィック環境であるiMacの下位モデルで果たしてまともに動くのかどうかが非常に不安でした。もし動かなかったりしたら2万円も払ってWindowsを入れた理由が半分くらいなくなってしまいますから(自爆) で、一通り環境を整えてから早速そのゲームの体験版をダウンロードして動かしてみたら・・・・・予想に反してこれが結構スムーズに動いたんですよ!(感激しつつ笑)iMacの一番下のモデルでもCPUパワーはそれなりにあるってことでしょうかね。 まぁ何はともあれ、これで管理人もめでたくリンゴ使いと窓使いの二足の草鞋を履くことになったわけです(^^ゞ・・・え? その3D○ロゲ買うのかって? さぁ~?(すっとぼけ)
2008.08.15
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<←『バリうま堂』の味玉新熊麺。改めて見てみると『ちょうてん』のラーメンと大差ないなぁ> 本日、所要で松山に出かけたついでにまつちかタウンの『まつちかラーメンステーション』に昼食に寄ったところ、店舗が入れ替わっているのに気付きました。後で調べてみたところ、オープン3周年を前にして7月20日に2度目となる店舗の入れ替えが行われ、新たに3店舗がオープンしたようです。 今回の入れ替えでは北海道の『旭川らうめん青葉』、札幌の『札幌ラーメン縁や』、東京の『平太周』が撤退、博多の『博多ラーメン ちょうてん』、久留米の『久留米とんこつしぼり 満州屋が一番』が残留となりました。2006年のオープン時からの顔ぶれだった『青葉』『縁や』が撤退したことにより、オープン時の5店がすべて姿を消しました。『平太周』が1年で引き上げることになったのはやっぱりあのボリューム過多が受けなかったんでしょうかね(笑) そして、新たにまつちかラーメンステーションの仲間入りをしたのは、札幌の『札幌ラーメン 栄輝』、熊本の『熊本黒豚骨 バリうま堂』、徳島の『徳島ラーメン 徳一』の3店。昨年撤退した『天外天』以来となる熊本ラーメンが加わり、札幌ラーメンの『縁や』が『栄輝』と入れ替わる一方、新たに徳島ラーメンが加わったことになります・・・・・・が、後で調べてみると、この新規3店とも『ちょうてん』『満州屋が一番』と同じ株式会社満一が運営しているようで、つまりは今回のリニューアルによって5店全部が満一グループの息のかかった店になったというわけです。まつちかラーメンステーションはラーメン評論家の石神秀幸氏によるプロデュースがウリですが、現状は石神氏が満一グループと組んで店舗を展開しているということになるのかな? しかし、これって同地の運営コンセプトとして正しい方向性なんでしょうか? 個人的には何となく先行きに一抹の不安を感じます(苦笑) まぁそれはともかく、せっかくオープンした店ですから例によって1回は訪ねてみることにしましょう。 というわけで、今日は『熊本黒豚骨 バリうま堂』を訪問。味玉新熊麺(850円)を注文しましたが、マー油を加えたスープアレンジは『ちょうてん』と大差ないですね(苦笑)味は豚骨だけどクセがなく食べやすくていいんですけど。また、メニューに載っている餃子は店内では焼いておらず他店からもらってくるようです。まぁ同じグループ故に融通が利かせられるのはコスト面等で有利でしょうが、客としては何とも微妙な印象です(爆) あと、味以外で気になったのは、店員が2人しかおらず来客の捌き方に多少もたつきが見られたことでした。オープンして間もないとはいえ、接客は大切にしてもらわないとなぁ・・・
2008.08.10
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冒頭に書くネタに乏しいので(笑)、ビッグコミック誌での『ゴルゴ13』最新話についてちょっと。現在は受刑者も看守も全員女性という刑務所内にいる標的をゴルゴ13が狙うというエピソードの中編ですが、どうもここ最近の連載は登場する女性の画が微妙に可愛くないような気がするのは管理人だけですかね(爆)〔Target.18:スタインベック三世〕 原作:リイド社SPコミックス第68巻収録(1985年初出)CAST リチャード:麦人 アルフォンヌ・ルイ・スタインベック三世:伊藤昌一 ゴルゴ13はイギリス国防省のリチャード長官から、イギリスの片田舎のとある古城に住む貴族のアルフォンヌ・ルイ・スタインベック三世の抹殺を依頼される。スタインベック三世はフランス王家の流れを汲む家柄と言われるが、実は世界中の政府要人の健康情報を収集する情報機関MC130のボスと目される人物で、元々はイギリスのスパイだったが米CIA等の海外の情報機関にも情報を流していた二重スパイであった。本来ならイギリス側で片を付けたいところだが、彼の存在を重視する各国首脳の外交上の取引により彼を一旦スイスへ国外退去させることが決まり、英国防省がその護衛に当たることになってしまったため、第三者であるゴルゴ13に秘密裏に抹殺を依頼することになったのである。曾祖父がエリザベス女王の親類だというリチャードは、かつてはエリザベス一世も泊まったことのあるスタインベック三世の居城を見ながら言う。「城というものはそれに相応しい人物が住むべきだ」 家族のいないスタインベック三世は古城に執事との二人暮らしで、週に一度だけ執事の運転する車で城外に出かけて各種のパーティー等に顔を出している。城は防犯システムとイギリス側の警備で要塞並みに固められ、外出に使うリムジンも完全防弾となっており、外部との接触は毎日決まった時間に城を訪れる郵便配達員のみ。スイスへの出発を明後日に控えた三世が外出するのは明日の夜の伯爵邸でのパーティーへの出席が最後となるため、狙撃のチャンスはそれが唯一ということになる。 そしてその日の夜、スタインベック三世を乗せたリムジンはイギリス側の護衛を受けつつパーティー出席のため外出。ゴルゴ13は静かにその動向を監視する。やがて、パーティーを終えた三世の車列は帰路に就くが、その途中で林に潜んでいた襲撃者たちから突如攻撃を受ける。しかし、完全防弾化されたスタインベック三世のリムジンは敵の攻撃を凌ぎ、襲撃者たちはイギリス側の警護員たちの反撃により撃退された。駆け付けたリチャードの前でスタインベック三世が安堵の表情を浮かべつつリムジンを降り、リチャードは今が狙撃のチャンスだと考えて時間稼ぎを試みるが、ゴルゴ13は何故か狙撃しようとしなかった。スタインベック三世はリチャードが十二指腸を悪くしていると余裕の表情で告げつつ去っていった・・・ 翌日。スタインベック三世のスイスへの明日の出国は1個師団相当の兵員と戦車やヘリコプター、戦闘機まで動員した厳重な警備態勢の下で行われることになった。リチャードは警備態勢の手配を整えつつも、ゴルゴ13がどうやって標的を狙撃するつもりなのかと焦る。そんな中、ゴルゴ13はスタインベック三世の居城に通う郵便配達員に金を握らせて、城への配達時に"偶発的に"郵便物を落とすよう依頼する・・・ やがて昼過ぎとなり、スタインベック三世の城をいつものように郵便配達員が訪れた。そして、配達員がゴルゴ13からの依頼通りにわざと郵便物を落として身を屈めた直後、ゴルゴ13の放った銃弾が城門の開けられた郵便受けの中に撃ち込まれた! 城門の郵便受けが閉じないことに気付いたリチャードや警護員たちが異変を察して城に駆け付けると、門の中でスタインベック三世の執事が銃弾に斃れていた。スタインベック三世は突然の惨劇に愕然とするが、彼が執事の懐から落ちた鈴の音に動揺したのを見て何かを感じたリチャードは、依頼していた大統領の健康カルテについて三世に問うが、スタインベック三世は明らかにうろたえた様子でスイスに到着してから知らせると応える・・・ 城を後にしたリチャードは、殺された執事こそがMC130のボスであり、スタインベック三世は隠れ蓑に過ぎなかったことを悟る。昨夜襲撃された際に三世が不用心に装甲リムジンから降りてきたのも、真のボスである執事が車の中に隠れていたからだった。後は明日予定通りにスタインベック三世を出国させてしまえば一件落着というわけである。リチャードは真の標的を見抜いたゴルゴ13の眼力に感嘆すると共に、外交政策の裏側で繰り広げられる狐と狸の化かし合いを改めて実感するのだった。○○○○○○ 世界中の政府要人の健康情報を収集する組織のボスと目される貴族の始末を依頼されたゴルゴ13が、真のボスは貴族ではなくその執事と見抜いて仕留めるという今回の話。表向き貴族として振る舞うスタインベック三世の言動を冷静に観察し、三世ではなく執事こそが真のボスだと看破するゴルゴ13の眼力の鋭さ、そして二重スパイだろうが何だろうが自分たちに価値があれば活用するという国際政治の内幕の一端、さらには黒幕を失って名ばかりとなった"自称"スタインベック三世を何食わぬ顔でスイスに送り出せば万事OKという結果を得たイギリスの政治的強かさが印象的です。 なお、原作は1985年初出の作品だけあって今は亡きイラクのフセイン大統領など実在の世界の政治家の実名が出ており、スタインベック三世からフセイン大統領と同じく十二指腸が悪いと言われた依頼主のリチャードが「フセイン大統領にも教えてやるか」などと冗談を飛ばすシーンがあったりしますが、2008年設定のアニメ版では流石にカットされてました。 全体的にはストーリー自体は平凡な展開なので、今回見てて面白かったのはリチャードの言動ですかね。フランス王家の末裔と言われるスタインベック三世に対し、曾祖父がエリザベス女王の親類という自分の家柄の方が上だと何気に自慢してみたり、イギリス紳士でありながらコーヒーを愛飲しているのを国防省の武官にからかわれたりとか(笑)ちなみに、1950年の朝鮮戦争でイギリス軍砲兵部隊が韓国軍への砲撃支援を一時中断してまでティータイムに興じたという話まであるほど、イギリスと言えば紅茶のイメージが強いわけですが、近年はそのイギリスでも紅茶の消費量が減少傾向にある一方でコーヒーの消費量が増えているのだそうです。とはいえ、それでも紅茶の消費量では世界最高レベルなのは変わらないそうですが。
2008.08.09
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管理人の自室には備え付けのエアコンがあるのですが、ここ数年まともに掃除していないせいもあって内部の汚れが酷く、また電気代もバカにならないので、ここ2年ほどは夏冬共にエアコンを使わない耐乏生活を送ってきました(笑) しかし、寮の郵便受けに入っていたチラシでエアコンの分解清掃を5,000円前後の期間限定特別価格でやってくれる業者があるのを知り、金のあるうちにやってもらおうと思い立った次第です(^^ゞ というわけで、本日はその施工日でした。午前中に業者の作業員に来てもらい、エアコンを徹底的に分解清掃。以前から内部にカビ等の汚れが溜まっているのはわかっていましたが、実際に洗浄してもらうと洗浄水が真っ黒になるほどの汚れが出るわ出るわ・・・フィンのプラスチック部分に長年入り込んだカビの黒ずみまでは流石に取れませんでしたが、やはり自分で清掃するのとは大違いですね。 ただ、室外に伸びている排水用のドレンパイプが詰まりかけているみたいと業者から指摘があったので、これは後日寮のオーナーに頼んで見てもらうことにします。 てなわけで、30分ほどでエアコンの分解清掃は無事終了。料金は出張費込みで6,800円ですみました。ダスキン辺りだと14,700円くらいするので、半額以下でやってもらえたのは非常に有り難いです。 何はともあれ、これで管理人も久々に涼しさを金(電気代)で買う生活ができそうです(笑)とはいえ電気代がまた高くなりそうなこのご時世なので、とりあえず日中は窓開けで凌ぎ、エアコンは寝るときだけタイマーセットで使うことにします。
2008.08.07
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本筋とは関係ありませんが、去る2日に亡くなられた漫画家・赤塚不二夫先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。故手塚治虫縁の"トキワ荘"メンバーがまた一人彼岸へと旅立たれました・・・ さて、先月に続いて2号連続で拝めることになった今月の漫画『PLUTO』(浦沢直樹/手塚治虫)はAct.57『心の行方の巻』。早速発売日の本日チェックしてきました。 今回は総じて言えば、憎悪を内包して甦ったアトムがひとまず元の心を取り戻す展開ということになるようで、原作で天馬博士によって100万馬力に改造されたものの暴走し、プルートウに助けられたのを経て元に戻るまでの展開をアレンジしたものといえそうです。 壁一面に反陽子爆弾の製法の数式を書き尽くした直後、科学省の地下区画から突然脱走したアトム。シェルター構造の壁に大穴を開けるというある意味彼らしからぬ荒っぽさで雨のトーキョーシティへと飛び出したアトムは、見えざる何かに向けて鋭く呟く・・・「僕を怒らせない方がいいよ」その鋭い瞳はかつて何度も垣間見えた"プルートゥ"の憤怒に満ちた眼差しそのものといえるかも。しかし、Act.7で初登場したときのように路上でカタツムリを見つけ、それを植え込みに帰した後のアトムはかつての優しい表情に戻っていました。それは、自然の生き物に対する感動が彼の中で渦巻く憎悪という感情を御した結果なのか? 一方、アトムの再起動を察知した"Dr.ルーズベルト"は、ロボットが憎悪を持つことを信じられない様子のアレクサンダー大統領に揶揄するような台詞を・・・ロボットではないとはいえ高度な人工知能である彼は、ロボットが怒り、悲しみ、憎しみといった感情を持つことの意味をよくわかっているのだろうと思います。 ゲジヒトや"プルートゥ"が為す術なく引きずられてきた己の中の憎悪という負の感情に対して、アトムはこれからどのように向き合っていくのでしょうか。 一方、前回から思わせぶりに登場しているトラキア合衆国の観光地・エデン国立公園。アレクサンダー大統領が永遠の繁栄を豪語するその陰で、エデン国立公園では常緑樹が立ち枯れ、さらには小規模な地震まで起きるなど、噴火の予兆と思われる現象が起き始めているようです。原作のクライマックス、アトムとプルートウは最後の決闘の舞台に九州の阿蘇山を選びますが、戦いの最中にその阿蘇山が噴火寸前となり、最終的にアトムとプルートウが協力して大量の巨石を火口に積んで噴火を阻止するという結末になるわけですが、『PLUTO』では噴火の兆しを見せるエデン国立公園が原作の阿蘇山に相当する最後のカタストロフの舞台となるのでしょうか? ちなみに、エデン国立公園のモデルはアイダホ・モンタナ・ワイオミングの3州に跨る北米大陸最大の火山地帯にして世界自然遺産ともなっているアメリカのイエローストーン国立公園と思われますが、改めて調べてみると、過去に約60万年周期で3度の大噴火を繰り返してきたイエローストーン地区の地下には同国立公園全体の面積に匹敵する超巨大なマグマ溜まりが存在することが確認されており、今後数十万年以内に人類の生存を左右するほどの地球的な気候変動を起こしかねない破局的な大噴火が起こりうると危惧されているそうです。まさに"地球が壊れる"ほどの大事件を引き起こす可能性を秘めた場所であり、これを原作に絡める形で作中に織り込んだ浦沢先生の見識の深さを感じます。<今回のより詳細なレビューをご覧になりたい方は、当店のPLUTOコンテンツ"Branch of MOST"までどうぞ(^^)>*注:ブログよりレビューのアップが遅れる場合があります
2008.08.05
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ゴルゴ13アニメ版の感想を書く上で、各話の原作を読むのは比較評価する上で最低限必要な情報なんですが、どうも第2クール以降の放映話はなかなか近場で原作が見当たらず困ってます(苦笑)以前ミニストップでやっていたアニメ放映原作を収録したリイド社単行本の一括販売も今はまだないようだし・・・まぁ単行本だけで140巻以上あるんだから古本屋でも全巻揃うことは滅多にないでしょうけどね。とりあえず、今後も地道に探してみることにします。〔Target.17:残光〕 原作:リイド社SPコミックス第15巻収録(1973年初出)CAST レオン・ゴールドマン:津嘉山正種 アニタ:弘中くみ子 警部:辻親八 ハワイのワイキキビーチで休養中だったシカゴのマフィアのボス・ゴメスが、白昼何者かに狙撃されて死亡した。ビーチから遠く離れたホテルでその仕事を終えたのはゴルゴ13だった。ホテルを出た彼は、現場に向かう警察のパトカーの車内に一人の老いたFBI捜査官の姿を見かけて、ふと6年前のある記憶を思い出す・・・それは、かつて自分を拘留して追い詰めようとした人物だった。 ビーチで現場検証に当たる地元警察の刑事たちだが、犯人の目撃情報はなく、どこから狙撃したのかまるでわからない。FBI捜査官のレオン・ゴールドマンだけは犯人に心当たりがある様子だったが、彼は何故か他の刑事たちにそれを話そうとはしなかった・・・ ハワイの警察当局は、ボスを殺されたシカゴのマフィアが犯人の目星を付けて勝手に報復に出て一般市民に被害が及ぶことを懸念していた。そんな中、レオンはFBI捜査官にしては大人しい仕事ぶりを他の刑事たちに揶揄されつつも、仕事が終われば若妻のアニタとのささやかで平穏な暮らしを楽しんでいた。 そんな折、スポーツジムでトレーニングに励んでいたゴルゴ13は軍隊崩れのチンピラ5人に絡まれるが難なく叩きのめす。尚も突っかかろうとしたチンピラたちを制したのは体育館に現れたレオンだった。ワイキキビーチでのゴメス殺しをいち早くゴルゴ13の仕事だと見抜いていたレオンは、6年前の彼との因縁を思い返す―――――― 6年前、サンフランシスコに勤務していたレオンは弁護士射殺事件の参考人としてゴルゴ13を拘留し、彼の犯罪を立証しようと奔走したが、ゴルゴ13は彼に仕事を依頼しようとする国防総省によって身柄を移されてしまう。レオンはゴルゴ13の身柄引き渡しを求めたが、個人的正義より国家的価値観を優先する国防総省側に突っぱねられ、尚も諦めきれないレオンはゴルゴ13について徹底的に調べつつFBIやCIAへの抗議を続けたが、その結果ハワイへ左遷されてしまったのだった。 だが、レオンはゴルゴ13を逮捕しようとはせず、直ちにハワイから立ち去るよう求める・・・ レオンとアニタの結婚記念日のこの日、警察はシカゴから入ってきたマフィアたちの動きを追って奔走していた。そこへ、昨日ゴルゴ13に絡んだチンピラたちが彼に仕返しを試みて返り討ちに遭い、ゴルゴ13共々警察に連行されてきた。レオンはすぐに彼らを釈放させると、改めてゴルゴ13にハワイから立ち去るよう促す。 ハワイに左遷されてから6年、若く魅力的な妻を迎え、定年まで残り2年となった今のレオンは以前とはすっかり変わり、このハワイの地で得た平穏な生活を面倒事で乱されたくない一心からゴルゴ13に去るよう求めたのだった。立ち去るレオンとゴルゴ13は静かに鋭く視線をぶつけ合うが・・・ そして夕刻。レオンの自宅では妻アニタがささやかなお祝いの夕食の用意を調えて夫の帰りを待っていた。だがその頃、路上で街路樹に激突した車の中で、レオンは懐の拳銃に手を伸ばしたまま何者かに狙撃されて命を落としていた。その助手席には妻への花束とプレゼントが・・・ アニタが夫の帰りを待つレオンの自宅。そのそばをゴルゴ13の乗った車が通りすぎていった――――――○○○○○○ かつてゴルゴ13の犯行を追ったことのあるFBIの老捜査官が6年後にゴルゴ13と再会するも、彼の殺しの仕事を見抜きながら見逃そうとする今回。シリーズとしては可も不可もない地味な部類に入りますね。 かつては敏腕捜査官だったものの、ゴルゴ13を追おうとしてFBIやCIAに楯突いた末にハワイという辺境に放り出されてしまい、そこで得た妻との安寧な生活にすっかり慣れたことでかつての覇気を捨てた老捜査官レオンはゴルゴ13に二度に渡って静かにハワイから離れるよう促します。しかし、結局彼は車に乗っていたところを狙撃されて死亡し、それがゴルゴ13の手によるものであることが示唆されるラストになるわけですが、何故ゴルゴ13がレオンを殺す必要があったのかは原作でもアニメでもはっきりとは描写されていません。 今やすっかり事なかれ主義を装う黄昏れた老捜査官になってしまったレオンですが、ゴルゴ13との二度目の邂逅の後に一瞬だけぶつけ合ったその眼光には、まだかつての犯罪を憎む敏腕捜査官としての輝きがまだ残っていたのでしょう。ラストの直前、警察署内で自分の拳銃に装填された弾を確認するレオンの姿も、あれだけゴルゴ13に去れと言っておきながら内心ではまだ彼への固執を捨てられなかったのではないかと思わせます。そんなレオンの存在はゴルゴ13にとってどう映ったのか・・・? 二度に渡って自分の仕事を見抜いた彼を、ゴルゴ13は黄昏れた存在とはいえ自身に対する脅威として認識したのでしょうか? ラストのレオンの死の場面、助手席に妻へのプレゼントと花束が置かれていて、死んだレオンが懐に手を入れているところを見ると、彼は帰宅の途上にゴルゴ13の姿を見かけ、ゴルゴ13に対して拳銃を抜こうとして撃たれたものと推測されますが、それがゴルゴ13を見かけて自分から銃を抜こうとして返り討ちにされたのか、あるいはゴルゴ13が自分を狙っているのを見て銃を抜こうとしたのかは何とも推測できません。 まだチェックできていない原作では、作中の登場人物の台詞として「男なんて完全にプライドを捨てきれるものじゃない」という旨の台詞が登場し、レオンが殺された理由を推測させる材料となっているようですが、アニメ版では再現されなかったのが少々残念・・・ 相変わらず豪華なゴルゴ13アニメ版のキャスト陣、今回はレオン役を津嘉山正種が渋く好演していました。また、"地獄のスナフキン"金谷ヒデユキが第16話に続いてゴルゴ13に絡んで殴られる軍隊崩れのゴロツキ役Aで再出演しています。
2008.08.04
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間もなく公開となるキバ劇場版では、ここ最近の劇場版仮面ライダーのお約束である映画オリジナルの仮面ライダーとしてレイとアークが登場しますが、何やらTV本編でも第3の仮面ライダーが登場するとの情報が・・・すでに第3クールに突入している現状で新たなライダーの登場というのはずいぶんと遅い気がしますが、思えば『仮面ライダーカブト』でもキックホッパー&パンチホッパーが登場したのは第3クールの途中でしたし。【第27話 80's・怒れるライジングブルー】 ジムで嶋や恵と共にトレーニングに励む名護は、合計120kgのバーベルを見事持ち上げてみせ、珍しく恵に感心される。嶋はそんな名護にVer.11に改良された新しいイクサナックルを渡す。新たな力に気をよくした名護はバーベルを130kgに増やして再度挑むが、ここぞとばかりに恵に上にのしかかられる嫌がらせを受けてしまう・・・ 一方、渡も自宅で深央との約束を果たすべく腕立て伏せのトレーニングに取り組んでいたが、こちらは10回もいかないうちにへばってしまう体たらく・・・ そんな中、いつもの定食屋で食事中だった恵が突然強盗容疑で警察に逮捕されてしまった。さらに嶋までもが殺人容疑で逮捕されてしまう。留置場で名護と面会するハメになった嶋は、"素晴らしき青空の会"に恨みを抱く何者かの陰謀ではないかと疑い、名護に調査を命じる。 早速健吾と共に動き出した名護だったが、そこへ女性を襲うクラブファンガイアが現れた。名護はすぐさまイクサに変身して立ち向かうが、相手の泡攻撃に苦戦する。イクサは新装備イクサライザーを手に強化形態ライジングイクサとなって逆襲するが、イクサライザーの射撃の強烈な反動に絶えきれず、吹っ飛ばされて川に落ちたクラブファンガイアと相打ちする格好で変身解除してしまった。そして、悪いことにそこへ警察が駆け付け、名護はイクサナックルを取り上げられて強盗容疑で逮捕されそうになる。名護は警官たちを蹴飛ばすと近くにいた車に強引に乗り込んで逃走を図るが、その車を運転していた男・棚橋は「過去と未来の因縁の場所へ貴方を連れて行ってあげましょう」と謎めいた言葉をかける・・・ 実は、棚橋こそ"素晴らしき青空の会"に恨みを持つ人物だった。22年前、画家を志していた棚橋は初めて自分の絵の才能をぶつけられるモデルの女性に出会い、生涯最高の作品を描き上げようとしていたが、自分をファンガイアと間違えたらしいイクサに襲われて重傷を負い、1年もの間昏睡状態に陥ってしまった。そして、目覚めたときにはその女性はすでに姿を消し、自身も絵の才能を失ってしまったという。それ以来、棚橋は22年間を"素晴らしき青空の会"への復讐のためだけに生き、警察の上層部に影響を及ぼせるほどの社会的地位にまで登り詰めたらしい。戸惑う名護を前に、最早どう足掻いても"青空の会"に未来はないと棚橋は豪語する。 自宅でトレーニング中だった渡は静香から名護が指名手配されたとの報を知る。そこへ名護が健吾と共に駆け込んできて匿うよう頼み込んできた。棚橋の言葉が正しければ、過去のイクサのミスが今回の事態の原因ということになるが、できるなら自ら22年前に行って過去のイクサに成り代わりたいと呟く名護。が、そこへも警察の手が伸び、名護は一人逃走を図るが、その前に姿を現したのは何と次狼=ガルルだった。過去を変えるチャンスをやろうと名護に呼びかける次狼の後ろには、地面を割って姿を現したキャッスルドランが・・・ 場内に招かれた名護は奇妙な扉の前に案内される。次狼曰く、それは過去へ行くことができる"時の扉"。滅多に開けることは許されない場所だが、次狼はある男との約束で"素晴らしき青空の会"を守らなければならないのだという。意を決して扉を開けた名護は、眩い光の中へと飲み込まれて1986年へと飛ばされていった・・・ 86年。すっかりいいカップルになった音也とゆりは何やら買い物帰りの途中。と、底から少し離れた川沿いの欄干の上に未来から飛ばされてきた名護が実体化。何も知らない音也は彼が自殺しようとしていると思い助けに走るが、勢い余って二人とも川に転落してしまう。 何とか助けられた名護は紅邸のベッドで目を覚ますが、傍らに置かれた1986年8月10日のカレンダーを見て、本当に自分が過去に飛ばされたことを実感する。そこへ様子を見に来た音也とゆりは、どうやら今日から同棲を始めることにしたらしい。すっかりラブラブな二人だが、名護は「結婚前の男女が一つ屋根の下で暮らすなど不純すぎる!」と相変わらず空気の読めない生真面目ぶりを・・・ 現在。いなくなった名護と健吾を心配する渡。健吾のことを最後の友達かもなどと静香にからかわれた渡は、幼い頃に出会ったとある友達の記憶をふと思い出す・・・幼い頃、靴を取られていじめられていた渡は、左手に黒い手袋を填めた太牙と名乗る少年に助けられ、初めての友達として一緒に過ごしたことがあった。今はどこにいるのか行方知れずであるが・・・ いつものように外でバイオリンを奏でていた音也の前に、22年前の棚橋が現れた。音也の演奏を気に入った棚橋は、自分の絵のモデルを退屈させないよう演奏をしてほしいと依頼する。自分の音楽は喫茶店のBGMじゃないと一度は断る音也だったが、そこへ貴方のバイオリンをもっと聴いてみたいと言って現れたのは真夜だった。どうやら棚橋が見つけたモデルは真夜だったらしい。かくて、音也は棚橋の依頼に応じて彼のアトリエに赴き、絵のモデルとなった真夜のそばでバイオリンの腕を披露するのだった。 一方、アトリエの外では過去の棚橋を見つけた名護がイクサの出現を待ち構えていた。と、そこへシケーダファンガイアが現れた。名護はアトリエに近付こうとするシケーダファンガイアに立ち向かうが歯が立たない。その時、駆け付けた音也がイクサへと変身してファンガイアに立ち向かった。音也が22年前のイクサの装着者と知って名護は驚きを隠せない・・・ 現在。消えた名護を探していた健吾は、またも現れたクラブファンガイアに立ち向かうが歯が立たない。だが、そこへ渡がキバに変身して駆け付けて健吾を救う。クラブファンガイアと戦うキバの勇姿を目の当たりにした健吾はロック魂を刺激され、唐突にエレキギターを掻き鳴らし始める。一方、クラブファンガイアを叩きのめしたと思われたキバだったが、一瞬の隙を突いたクラブファンガイアの泡攻撃を浴びて動けなくなってしまう。だが、そこへタツロットが駆け付け、キバはエンペラーフォームとなってエンペラームーンブレイクでクラブファンガイアを撃退したのだった。 86年。音也が変身したイクサはイクサナックル・ライズアップを放つが、シケーダファンガイアは攻撃をかわして姿をくらましてしまう。音也は変身解除して引き上げようとするが、その前に名護が立ち塞がり、「イクサを寄越しなさい!」と殴りかかる――――――□□□□□□ 今回のキバットバットIII世の蘊蓄は本編にちなんでタイムトラベルについて。アインシュタインの特殊相対性理論においては、ある速度で動く観測者の時計の進み方はそれより遅い速度か停止している観測者の時計よりも進み方が遅くなると考えられ、科学的に立証されています。この現象は日本では"ウラシマ効果"とも呼ばれ、これによって現在から未来への時間旅行が理論的には可能とされています。一方、過去への時間旅行については様々な数学者や物理学者が理論的な実現の可能性を論じている一方、イギリスのスティーブン・ホーキング博士などは過去への時間旅行を不可能とする仮説を提唱しています。 しかし、去年の電王が時間旅行をストーリーの本筋にしていただけに、キバで今頃出されると二番煎じに見えてしまうのは問題ですな(苦笑) さて、今回は過去篇・現在篇両方とも名護が主役の回と言っても過言ではないでしょう。 突如として"素晴らしき青空の会"のメンバーに降りかかった犯罪者疑惑。敢えなく逮捕されてしまった恵と嶋さんですが、留置場に入れられた恵をすっかり犯罪者扱いしてたり、同じく留置場入りした嶋に「疑ってるのか?」と言われて気まずそうに目を反らしている辺り、相変わらず名護さんは期待を裏切りませんね(笑) その"青空の会"を陥れようとしていたのは棚橋という人物。演じる小川敦史は『アギト』『555』『カブト』に続いての平成仮面ライダー出演ですね。棚橋は22年前にイクサとファンガイアの戦いに巻き込まれて負傷してしまい、お気に入りのモデルの女性と自身の絵の才能を共に失ったことから"青空の会"をずっと恨み続けているようです。彼の言葉が事実なら、第3・4話で語られた過去の音也の行状に振り回された被害者がここにもいたということになるわけですね(苦笑) 棚橋の話を聞き、過去のイクサの"失敗"を自分の手で濯ごうと考える名護に救いの手を差し伸べてきたのは、何と現在に姿を現した次狼=ガルルとキャッスルドランでした。現在のガルルはキバットとの盟約によって城外に出ることはできないはずですが、ガルルには"青空の会"を守るという誰かとの約束があるようで、それを果たすために今回特別に行動を許されてるのでしょうか? かくて、キャッスルドラン内の"時の扉"を通じて1986年に飛ばされた名護は、初代イクサである紅音也と出会うことになるわけですが、同棲を始めることにしたらしい音也とゆりを見て「不純だ!」と吠える辺り、やっぱり名護さんは期待を裏切らn(ry しかし、終始こんな調子の名護さんでは、イクサの戦いに棚橋が巻き込まれて破滅するという過去の事象は変わらず、そのイクサが音也ではなく名護に変わっただけという結果に終わってしまいそうな気がしてしまうのは管理人だけではないでしょう(苦笑) その過去篇では、音也とゆりがついに紅邸にて同棲を開始するまでに。どんどんラブラブバカップル化しているこの二人ですが、視聴者的にはいずれ終わりを迎えることがわかっているだけに、地味ながらも音也と真夜の繋がりも継続していることも考えると色々複雑なものを感じます。 一方、現在篇では出番の少なかった渡ですが、ここにきて彼の幼い頃の友達らしい"左手に黒手袋を填めた少年"の存在が判明。もしかするとこの少年が記事の冒頭で書いた"第3のライダー"に繋がってくるのか?と邪推してみますが・・・ しかし、腕立て伏せ10回でギブアップって野上良太郎よりヘタレなんじゃ・・・(苦笑) さて、今回は名護のキャラが目立ちすぎて脇に追いやられてしまいましたが、ついにイクサの新形態であるライジングイクサが登場! 1986年の初代イクサから数えてVer.11となり、これまでの対ファンガイア戦のデータ蓄積をベースにイクサエンジンの莫大なパワーを100%発揮できるようになった完成形だそうですが、変身時の胸部パーツ排除はカブトのキャストオフ、メイン武装となるイクサライザーはファイズフォンを思わせる携帯電話型アイテムという辺りは過去の平成ライダーのいいとこ取りという感じもしなく・・・(苦笑)今回はイクサライザーの射撃に自分自身が絶えきれず吹っ飛ばされるというパワー過剰ぶりを発揮していましたが、今後作中でどれほどの活躍を披露してくれるのか? なお、次回のキバは北京オリンピック中継のためお休みです。
2008.08.03
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今年夏の邦画界3大アニメ映画3作の2、押井守監督の最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』が本日2日より公開となりました。 今日は職場の地域交流イベントが夕方からあったのですが、この猛暑で行く気を失った管理人は去年に続いて放置扱いにして早速午前の初回上映を押さえてきました(^^) なお、管理人は『スカイ・クロラ』シリーズの原作小説は読んでいないので、原作と比較しての評価云々はできないことを先にお断りしておきます。<ストーリー> いくつかの大戦を経て恒久的な平和が実現した、今とよく似た世界。そこでは人々が平和を実感するための手段として、世界的規模の戦争請負企業であるロストック社とラウテルン社による"ショーとしての戦争"が延々と運営されていた。状況継続のためテクノロジーが一定以下に制限されたその"終わりなき戦争"を戦うのは、思春期の姿のまま死ぬことのない永遠の子供たち、通称"キルドレ"である・・・ ヨーロッパ戦線のとあるロストック社前線基地に配属された、"キルドレ"である戦闘機パイロットの青年・函南優一。ユーイチは土岐野尚史ら仲間と共に戦いと平穏を繰り返す日々を送る中で、同じく"キルドレ"である女性基地司令官・草薙水素との間にいつしか奇妙な愛を紡いでいく。 スイトに殺されたと噂されるユーイチの前任者の謎、決して超えることのできない"大人"の敵・ラウテルン社のエースパイロット"ティーチャー"の存在とスイトとの因縁、戦死した同僚と同じ癖を持つ後任の登場、"キルドレ"たる自分の存在意義に苦悩する仲間・・・やがて、流転の果てに"キルドレ"の背負う永遠の宿命の一端を垣間見たユーイチは、己の宿命に挑むかのように一人"ティーチャー"との私闘に臨んでいく――――――------ 重厚・観念的・難解な作風でお馴染みの押井監督が"敢えてこれまでの演出手法を封印する"として臨んだ本作ですが、いざ実際に作品を見てみると何だかんだでやっぱり押井作品だなと感じました(笑) 押井作品の影の常連キャラともいえるガブちゃんことバセットハウンドは今作でも健在だし、お馴染みの長台詞も数は少ないもののあるし、何よりも押井作品に通底するイメージである"現実と夢の境界が曖昧な世界"や"物語の終わりがまた始まりとなる永遠の繰り返し"が今作では"キルドレ"の存在意義と絡める形で今までとは少し違ったアプローチを取って描かれていたように思います。 一方で、一見してまず、全編を通して漂う生々しさを伴った空気感と寂寥感が非常に印象に残りました。そうそう蘊蓄を語れるほど押井作品を沢山見ているわけではない管理人ですが(苦笑)、本作の雰囲気は今までの押井作品とは確かに一味違ったものを感じたような気がします。 あと、ユーイチと夜を過ごす娼婦フーコや、彼の前で制服のブラウスをはだけさせてみせるスイト、さらに拳銃を手にしたままのスイトとユーイチのキスなどのシーンで漂うエロさは今までの押井作品にはなかった要素で、ある意味新鮮さを感じました。 先日、NHKの『課外授業ようこそ先輩』に押井守監督が出演したとき、監督は「同じ風景でも視点を変えるとまったく違って見える」という点に特にこだわっていましたが、本作でも「いつも通る道でも違うところを踏んで歩くことができる。いつも通る道だからって景色は同じじゃない」というユーイチの台詞としてしっかり反映されていたのが印象的でした。 軍ヲタ的視点では、やはり戦闘と兵器の描写は流石押井監督といったところか。しかし、エンディングテロップで軍事監修に岡部いさく氏が名を連ねていたのにはちと吹きました(笑)押井監督と岡部氏の縁は、岡部氏が現在執筆中の『世界の駄っ作機』の単行本での対談コラム以来ですが、それだけにどう見ても"俺様の考えたスーパー震電"臭がプンプンの"散花"や、Fw190をスピットファイア化したような"スカイリィ"のデザインラインがどうにも岡部氏の趣味に見えてしまってしょうがありません(爆)あと、スカイリィのエンジンデザインを見た宮崎駿監督が「押井さんは何もわかってない」と文句を付けたら押井監督も「宮さんは何もわかってない」と反論したという話には何となくらしさを感じてしまいました(笑) 他に細かいところでは、作中に登場する拳銃がワルサーPPKとコルト・ガバメントという辺りに、兵器テクノロジーが敢えて制限されているという世界観を事細かく表現するこだわりが垣間見えます。ハンマーが落ちないよう親指を噛ませながら拳銃を掴み押さえる動作とかの細やかさも銃器描写に定評のある押井作品ならではといったところでしょう。 今回、軍ヲタ的に気になったのはユーイチと一緒にワインを呷っていたスイトのこの台詞の一文。ちなみに今作唯一の押井調長台詞でした(笑)「戦争がどんなものなのか、歴史の教科書に載っている昔話だけでは不十分なのよ。本当に死んでいく人間がいて、それが報道されて、その悲惨さを見せ付けなければ平和を維持していけない、平和の意味さえ認識できなくなる」 これを聞いて管理人がふと思い出したのは、『新機動戦記ガンダムW』でのドロシー・カタロニアのこの台詞でした。物語のクライマックスでカトルと一騎打ちした彼女は、彼らの今までの戦いを甘いと断じ、コロニーの指導者として堂々と戦争すればよかったのだと言い放ってこう続けます。「そして、人類のすべてに見せ付けてやるべきだったのよ。もう戦いなんか見たくないと思わせるような悲惨な戦争を! 人類から戦争をなくすためには武器を取り上げるだけじゃダメなのよ、人間の心そのものを変革させないと!」 "平和を実感するために戦争の悲惨さを知る"という共通した主題を秘めながら、ガンダムWのそれが"戦争の悲惨さを思い知らせることで人類を平和に指向させる"のに対し、『スカイ・クロラ』では"すでに恒久平和が実現した世界でその平和を実感させるための手段として悲惨な戦争が演出されている"というある意味真逆の方向性となっているのが非常に興味深いですね。 本作は主役の草薙水素役に菊池凜子、函南優一役に加瀬亮、土岐野尚史役に谷原章介等々、従来の押井作品にはない俳優メインのキャスティングですが、押井作品の常連声優である榊原良子や兵藤まこ、『機動警察パトレイバー2』『イノセンス』で押井監督と組んだ竹中直人といった実力派の出演陣もいい味を出してました。また、押井作品には欠かせない音楽担当の川井憲次のスコアも相変わらずいい仕事してますね。 思春期の姿のまま戦死しない限り死ぬことはなく、もし死んだとしてもその技能や特性、癖は新たな肉体に移されて別の個人として再生産され、終わることを許されない"戦争ショー"に永遠に投じられ続ける"キルドレ"たちの宿命。基地の整備主任として長年彼らを見続けてきた笹倉も、トキノたちが通うダイナーのマスターも、トキノとつるんでいる娼婦たちも、自分の目で見て恐らく理解しているであろうその真実に敢えて目を瞑り続けるしかない。例えスイトやユーイチがそれを終わらせたいと願って実行したとしても、彼らが一度"キルドレ"としてこの世に生まれた以上、それは永遠に叶わない望みでしかないのでしょう。ただ、最後の最後で新たに基地に配属されてきた、恐らく戦死したユーイチから再生産されたであろう新任の"キルドレ"を前にしたスイトがユーイチとの初対面の時とは違う接し方を見せたことは、今度こそ永遠の繰り返しではない二人の愛が始まるかもしれないというほんの僅かな可能性なのかもしれません。 なお、『スカイ・クロラ』は宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』および北野武監督最新作『アキレスと亀』と共に今月27日にイタリアで開幕する第65回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門への出品が決定しています。世界的な評価を受ける日本の映画監督3人が揃って世界有数の映画の檜舞台に乗り込むわけですが、果たして1997年の北野監督の『HANA-BI』以来の金獅子賞を獲得することはできるのか・・・個人的にはやはり世界的には未だ無冠である押井監督に取っていただきたいところではあります。
2008.08.02
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<←すべてのセイル(帆)を張り終えた日本丸。ちと汚れている気もしないでもないがやはり優美♪> 今月29日~8月2日まで、愛媛県今治市の今治港蔵敷埠頭に独立行政法人航海訓練所の練習帆船『日本丸』(2,570総トン)が来港し、体験航海や一般公開等の行事を行っています。航海訓練所の練習帆船が愛媛に寄港するのは2006年11月の『海王丸』(2,556総トン)の松山来港以来、また今治に『日本丸』が来港するのは1990年以来18年ぶりとなります。この時は当時中学生だった管理人も一般公開を見に行った記憶があります。ちなみに、日本丸と海王丸は一見非常によく似ていますが、外観上の最大の違いは船首に設けられた女神像で、海王丸は横笛を吹く"紺青"、日本丸は手を合わせて祈る"藍青"となっています。 31日は1300から埠頭にてセイルドリル(操帆訓練)の展示、8月1日は同じく埠頭にて1300から一般公開ということで、管理人は昨日・今日とそれぞれ見物してきました。*セイルドリル展示(7月31日) 夜勤明けのこの日は、所要で今治の実家に戻るついでに親父を誘って今治港蔵敷埠頭へ。先に近くのフジグラン今治で昼飯を食って時間を潰してから埠頭へ向かいました。 炎天下、大勢の見学客が見守る中でいよいよセイルドリルの開始。しかし、ここで管理人は己の痛いミスに気付く・・・持ってきたデジカメのバッテリー残量が途中で尽きたのです(苦)迂闊にも予備のバッテリーを忘れていたため、結局騙し騙し動かしてすべてのセイルを張った日本丸を撮影することは辛うじてできましたが、展帆していく過程を細かに撮ることはできませんでした。 乗船する実習生たちが甲板上で準備体操を行ってから作業開始。航海士の号令の下、裸足の実習生たちは4本のマストに登ってヤード(帆桁)に畳まれたセイルのロープを解いていき、それから甲板上で力を合わせてロープを引いて縦横合わせて36枚のセイルを順番に展開していきます。そして、1時間ほどですべてのセイルの展開を完了しました。ちなみに、作業中の間、日本丸の周囲で常時タグボートが動いていたのが気になりましたが、後で調べたところ、帆船はセイルを広げると風だけで推力を得て動き出すため、タグボートがセイルドリルの間ずっと船体を押さえているのだそうです。 思えば、18年前の日本丸来港や一昨年の海王丸来港では一般公開しか見られなかったので、セイルを張った帆船を見るのは今回が初めてです。船首のセイルに多少錆汚れらしきものがあるのがちと興醒めな気もしましたが、やはりすべてのセイルを広げた帆船というのは見事なものですね。 流石にこの暑さの中でセイルの収納作業まで見る気力はなかったので(苦笑)、作業が完了したところで管理人は親父と共に撤収と相成りました。*一般公開(8月1日) そして本日は一般公開。管理人は一般公開が始まる1300直前に西条を出て1400頃に現着し、これまたフジグラン今治で昼飯を摂ってから見学に向かいました。今日は親父は用事なので管理人単独での道行です。昨日は所要時間を甘く見て日焼け止めを持ってこなかったため少々日焼けしてしまったので、今日は念入りに日焼け止めを塗って出動。あと、今日はデジカメのバッテリーもしっかりチャージしておきましたよ(笑) 予想通りというか日本丸の前には乗船を待つ多数の見学客の長蛇の列が。敢えて遅めに来てある意味正解でしたが、あまりにも長い行列なので全員見られるのかと一抹の不安も・・・結局、乗船受付締切の1500ギリギリで乗船できました。 一昨年の海王丸の一般公開では雨天のため上甲板のみの展示でしたが、今回の日本丸では船内の公開も行われ、講義中の実習室を見ることができました。流石に民間の船舶だけあって船内は木製部品が多用されて実に品のある造りとなっており、鉄製の無骨一辺倒な海自艦船を見慣れている管理人にとっては結構新鮮でした。また、甲板上では実習生による甲板清掃やロープ技術の展示も行われていました。個人的に興味深かったのは甲板清掃で使われるヤシの実製のタワシで、ヤシの実の繊維を加工したいわゆる亀の子タワシではなくヤシの実をそのまま半分にぶった切った物なのです。後で調べてみると、木製甲板の船では甲板磨きにヤシの実タワシは結構ポピュラーなようですね。 何はともあれ、18年ぶりの日本丸見物を充分堪能した管理人でした。本来なら明日の出港も拝みたいところですが、明日は早朝から松山まで映画を見に行く予定なので涙を飲んでオミット(苦笑) 機会があれば、次は日本丸と海洋丸を一緒に見てみたいものです。
2008.08.01
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