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<図書館予約の軌跡9>『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。で、今後は「図書館予約の軌跡」としてフォローすることにしたのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・世界で一番美しい猫の図鑑(8/21予約済み)・ノー・シューズ(9/9予約済み)・地方消滅(10/24予約済み)・敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建(11/14予約済み)・無縁・公界・楽(11/29予約済み)<予約候補>・ジェフ・ベゾス 果てなき野望・出使日記の時代―清末の中国と外交(神戸市は現在、未購入)・クルーグマン教授の経済入門 ・夢を吐く絵師・竹中英太郎・時の声<予約取消し>・日本人はなぜ存在するか(蔵書にあることが判明し、予約取消し)・日本語は亡びるのか?(神戸市は未購入なので、アマゾンの中古本を11/20入手)<予約分受取>・眠る魚(8/19予約、10/17受取)・謎の独立国家ソマリランド(11/6受取)・中華と対話するイスラーム(11/5予約、11/12受取)・ほんの数行(9/23予約、11/18受取)・未完のファシズム(11/10予約、11/18受取) ・これを語りて日本人を戦慄せしめよ(11/17予約、11/23受取)・つげ義春: 夢と旅の世界(10/11予約、11/29受取可)世界で一番美しい猫の図鑑よりタムシン・ピッケラル, アストリッド・ハリソン著、エクスナレッジ、2014年刊<「BOOK」データベース>より本書は猫の魅力をたっぷりと語り、ヤマネコがいかにして野生生活を捨てて温かな家庭での生活を手に入れたのか、その歴史をひも解いていく。古代エジプトで生まれたしなやかな身体のアビシニアンに、知性の高さとシルバー・ブルーの被毛が際立つロシアンブルー。優雅で長い被毛の美しいバリニーズに、垂れ耳が愛らしいスコティッシュフォールド。50を超える猫種それぞれの歴史に隠された物語を美しい写真とともに紹介する。<読む前の大使寸評>愛猫家なら手放せない一冊になろうかと…横尾忠則が絶賛しているので、見てみたいですね♪<図書館予約順番:23(8/21予約)、予約#:>rakuten世界で一番美しい猫の図鑑【ノー・シューズ】佐々木マキ著、亜紀書房、2014年刊<「BOOK」データベースより>マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイと共に不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!<読む前の大使寸評>神戸・新長田といえば、ドングリ国の縄張りであるが・・・神戸にはニューカマーの大使が知らない昔のお話が、興味深いのです。 それから、村上春樹との交流も興味深いですね。芦屋と神戸はお隣という関係からなんだろうか?<図書館予約:(9/09予約)、予約#:>rakutenノー・シューズ【地方消滅】増田寛也著、中央公論新社、2014年刊<「BOOK」データベース>より このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝撃のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会に突入した。 多くの地方では、すでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人々がとどまり、希望どおりに子どもを持てる社会へ変わるための戦略を考える。 藻谷浩介氏、小泉進次郎氏らとの対談を収録。<読む前の大使寸評>大使の故郷の四国西南部あたりも、消滅の危機にあるわけで笑っている場合ではないのです。<図書館予約:(10/24予約)>rakuten地方消滅地方消滅by速水健朗【敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建】北村洋著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>より占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。<読む前の大使寸評>この歳になって、やっとハリウッド映画の呪縛から開放されたというか・・・ハリウッド映画の劣化に気づいた大使である。思えば・・・アメリカン・ニュー・シネマの頃は素晴らしい作品が溢れていたが・・・アメリカ映画をこよなく愛でる下地は、大使がまだ物心つく前から周到に準備されていたようですね。アメリカの占領政策を知りたいと思う今日この頃である。<図書館予約:(11/14予約済み)>rakuten敗戦とハリウッド 占領下日本の文化再建【無縁・公界・楽】網野善彦著、平凡社、増補版1996年刊<「MARC」データベース>より近代から古代まで遡り、駆込寺や楽市など多様な領域に、人間の本源的自由に淵源する無縁の原理の展開をよみとる。日本歴史学の流れを捉え換えた画期的な名著。<読む前の大使寸評>無縁・公界・楽という三つのキーワードが、何やら断定的であり・・・・気になるわけです。<図書館予約:(11/29予約済み)>Amazon無縁・公界・楽【ジェフ・ベゾス 果てなき野望】ブラッド・ストーン著、日経BP社、2014年刊 <「BOOK」データベース>よりインターネットに大きく賭け、買い物や読書の習慣を大きく変えてしまったアマゾン創業者、ジェフ・ベゾス。本書は、その奇才の生い立ちから現在までをベテランジャーナリストが追った物語である。フィナンシャル・タイムズ紙、ゴールドマン・サックス共催ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2013受賞!<読む前の大使寸評> アマゾンvs楽天の日米対決が熾烈な昨今であるが、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが興味深いのです。 金融工学の会社から生まれ、優れた物流システムを持つアマゾンはいかにもアメリカ企業ですね。とにかく、アマゾンvs楽天の対決は、フラット化する世界でも取りあげたように、目下の関心事でおます。<図書館予約:未>rakutenジェフ・ベゾス 果てなき野望【出使日記の時代―清末の中国と外交】岡本隆司, 箱田恵子著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>よりイギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がる。<読む前の大使寸評>吉岡桂子委員の推す中国関連本となれば、気になるわけです。共産党王朝のほころびが目立つ昨今だが、現代の中国の外交官の「出使日記」などあれば、興味深いのだが。<図書館予約:神戸市は未購入>rakuten出使日記の時代―清末の中国と外交出使日記の時代―清末の中国と外交by吉岡桂子【クルーグマン教授の経済入門】(文字数制限により省略、全文はここ)【夢を吐く絵師・竹中英太郎】(文字数制限により省略、全文はここ)【時の声】(文字数制限により省略、全文はここ)図書館予約の軌跡8図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム神戸市が複数買っている本でも予約順番が30を超えると、なかなか順番がまわってこないのです。(2ヶ月以上はかかるかも)【お知らせ】今日は瀬戸内海タートルマラソンの日であるが・・・・えらいこっちゃ!フェリーの時刻表の読み違いで、昨日のフェリーに乗りそびれたのです。というわけで、マラソンは取り止めとし、旅館にもキャンセル連絡を入れたのです(アホやで)
2014.11.30
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今まで観てきた潜水艦映画のうち、忘れがたいものを集めてみました。・眼下の敵(1957年)・潜水艦イ-57降伏せず(1959年)・渚にて(1959年)・Uボート(1981年)・レッド・オクトーバーを追え!(1990年)【眼下の敵】ディック・パウエル監督、1957年米制作<Movie Walker作品情報>よりイギリス海軍中佐D・A・レイナーが自分の体験にもとづいて書いた処女小説「水面下の敵」の映画化で、第二次大戦におけるイギリス駆逐艦とドイツ・Uボートとの戦いを描く戦記もの。「翼よ!あれが巴里の灯だ」の共同脚色者の1人、ウェンデル・メイスが脚色、「夜の乗合自動車」のディック・パウエルが監督した。撮影は「悪い種子」のハロルド・ロッソン、音楽は「気まぐれバス」のリー・ハーライン。主演は「海の荒くれ」のロバート・ミッチャム、「素直な悪女」のクルト・ユールゲンス<大使寸評>潜水艦映画もよく見たのであるが、この映画あたりが個人的に記憶に残る初期の潜水艦映画である。ロバート・ミッチャムとクルト・ユールゲンスという米独の2大スターの対決も見物でしたね。Movie Walker眼下の敵【潜水艦イ-57降伏せず】松林宗惠監督、1959年制作<Movie Walkerストーリー>より日本の敗色濃い昭和二十年初夏、沖縄水域にいた潜水艦イ-57は突如マレー半島ペナン基地へ回航を命ぜられ、そこで「和平工作を推進するため某国外交官父娘をスペイン領カナリー諸島に輸送せよ」との意外な命令を受けた。この命令は、大本営の参謀数名が日本を敗戦より救うため少しでも有利に和平条約を結ぼうという極秘計画によって発せられたもので、命令伝達のため東京から横田参謀が来ていた。イ-57艦長・河本少佐は初め頑として命令を受付けなかったが、横田参謀の涙の説得に屈した。しかし問題は血気盛んな七十数名の艦員が果して和平推進の片棒かつぎに賛成するかどうかである。<大使寸評>ストーリーは記憶の彼方であるが、艦長役の池部良がかっこう良かった♪movie.walker潜水艦イ-57降伏せず【渚にて】スタンリー・クレイマー監督、1959年米制作<Movie Walker作品情報>よりネヴィル・シュートの原作に基づき、「手錠のままの脱獄」のスタンリー・クレイマーが製作・脚本した人類の未来の物語。脚色はジョン・パクストン。撮影担当は、ジュゼッペ・ロトゥンノ。音楽はアーネスト・ゴールド。出演するのは「勝利なき戦い」のグレゴリー・ペック、フレッド・アステア、エヴァ・ガードナー、アンソニー・パーキンスなど。製作スタンリー・クレイマー。<大使寸評>戦闘シーンが出てくるわけでもなく、詩情溢れる異色なSF映画とでも言いましょうか♪主演のグレゴリー・ペックや秀逸な題名、映画音楽も後押したのか・・・忘れがたい映画である。Movie Walker渚にて潜水艦映画の一押しといえば、大使の場合『Uボート』になります。【Uボート】ヴォルフガング・ペーターゼン監督、1981年西ドイツ制作<解説>より第2次大戦を舞台にドイツ軍潜水艦の乗組員たちの行動を描く戦争人間ドラマ。製作はギュンター・ロールバッハ、監督は「昼と夜のような黒と白」のヴォルフガング・ペーターゼン、ロタール・ギュンター・ブッフハイムの原作を基にペーターゼン自らが脚色。<大使寸評>潜水艦映画のジャンルがあるほど、潜水艦とはドラマチックな兵器と言えるし、この映画の主役は潜水艦そのものかもしれない。第二次大戦中、独潜水艦乗組員4万のうち、3万人が帰還できなかったという事実は、壮大な消耗戦を想像させるとともに、戦争の過酷さを語っているだろう。goo映画UボートUボート byドングリ【レッド・オクトーバーを追え!】ジョン・マクティアナン監督、1990年米制作<Movie Walker作品情報>より米国への亡命を決意した艦長が率いるソ連の原子力潜水艦をめぐる人々の思惑を描くポリティカル・アクション。エグゼクテイヴ・プロデューサーはラリー・ド・ワーイとジェリー・シャーロック、製作はメイス・ニューフェルド、監督は「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン。トム・クランシーの原作を基に、脚色はラリー・ファーガソンとドナルド・スチュワートの共同、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はバジル・ポールドゥリスが担当。出演はショーン・コネリー、アレック・ボールドウィンほか。<大使寸評>艦長を演じたショーン・コネリーがかっこ良すぎて・・・原作がそうなっているにしても、ちょっとやりすぎでは(笑)Movie Walkerレッド・オクトーバーを追え!潜水艦映画(71)が、収録データの完璧さにおいて、オタクの極致ではないだろうか。この記事も潜水艦の世界に収めておきます。明日の瀬戸内海タートルマラソン(ハーフ)に向けて、お昼ころに出発します。明日の夕刻には帰るので、結果報告の予定でおます。小豆島はヤノベワールド
2014.11.29
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今年10月に岡崎久彦さんが亡くなったが、『なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか』という本を再読してみたのです。岡崎さんには元外務官僚で従米の外交評論家というイメージが付きまとうが、その見方は皮相であったと言わざるを得ないと思うのです。それでは。日韓関係に深い造詣を持つ岡崎さんの論説を見てみましょう。<日本固有の文化から日本人を理解してほしい>よりp329~333 韓国に来て私が驚いたことの一つは、韓国の人々が、36年間も日本の影響の下にあったのに、日本の歴史や古典文化について関心も薄く知識も乏しいことです。 私は、はじめは、その原因を、日本時代の日本文化の押し付けに対する反撥かとも思って見ましたが、どうも原因はもっと深いところにあるようです。その原因は、どうやら、韓国の歴史全体を通じての「小中華」としての伝統に基づく、日本文化に対する無関心にあるように思えます。 20年も前、私がケンブリッジ大学にいた頃、『源氏物語』を初めて欧米に紹介したアーサー・ウェーリー卿がまだ御存命で一緒に食事をしたことがあります。その時ウェーリー卿は、「歴史の上で非常に不思議なことは、9世紀の日本に世界で初めての本格的小説が生まれ、あれだけの文学の花が咲いたのに、その後の中国の文学がそれによって何ら影響を受けていないことだ。隣同士の国はかえってお互いに知らないこともあり得る」といって、ポルトガルの私の知らない文学者の名を挙げて、スペインでは知られていないと指摘しました。 その時私はあえて反論しませんでしたが、私はウェーリーの考えが誤っていることを知っていました。中華思想を持つ中国の文人が、日本語で書かれた文章などは、たとえ翻訳文があっても読むなどという気にならないのは自明のことであったからです。 韓国にも古くから、倭国に対する小中華思想があります。とくに、近代に至って、日本の強盛の被害を受けるようになってから、「古典文化は大陸から韓国を通って日本に行き、近代文明は日本から韓国に来た」、すなわち、「日本は近代文明を少し早くとり入れたおかげで威張っているが、本来は韓国が文明を教えてやった国だ」というステレオタイプが出来上がっています。 この理論に相当の理屈があることは、私も認めるのにやぶさかではありませんが、それは一つの見方としてであって、日韓の文化全般を論じるには粗い議論である、と申さざるを得ません。とくに今後長期的な日韓友好関係を考えるならば、日本の歴史と古典文学を理解して頂くことは、日本を理解するために大変重要であります。 古典文化が、大陸から韓半島を経て日本に伝わったのは事実であります。しかし、イタリアのルネッサンス後200年してイギリスにあらわれたシェークスピアをギリシャ・ローマ文化の模倣―たしかにそれに違いありませんが―として現代イタリア人やギリシャ人が無視しては決してイギリスを理解することはできないでしょう。同じことはイギリスとアメリカの場合でも言えます。私の知っているアメリカの文学者は、ケンブリッジには世界中の文学講座があるが、アメリカの文学の講座だけはないとこぼしていましたが、講座の有無は別として、もしイギリス人が、フォークナーやヘミングウェーを無視すれば、それはやはり偏狭としか言えないでしょう。 日本の歴史をお読みになれば、統一新羅と奈良朝が成立して、日本と韓半島が別々の道を歩き始めた7世紀末以降、日本においては、質量あわせて、ウラル・アルタイ系の文法で表現された最も豊かな文学と文化が花開いた事実に気づかれるでありましょう。 中国と比較できないような短い歴史と、少ない人口を持つ日本が、近世の欧米に与えた文化的影響において、また現在でも欧米の東洋学において、中国とほとんど同じような重要な地位を与えられているのは、単に日本が近代化で一歩先んじただけの理由によるものではないという現実を直視していただきたいのです。そうでないと、日本の茶の湯、生け花、武士道、わび、さび等人類の文化伝統の一部として受け入れられている日本文化の緒様相、ひいては日本人の性格の背後にあるものについて、理解できなくなるではありませんか。 近代化に一歩遅れた韓国として、文化にまで日本の優秀性を認めては、韓国という国がかわいそうではないかという議論も聞いたことがありますが、そんなことを言っていては真の相互理解は決して生まれないでしょう。文化というものには、それが盛んな時期の違い、特殊性などはあっても、全般的な優劣ということは言えないのではないかと思います。 5世紀にさかのぼって、新羅の古墳に見られる文化と日本の同時代とではまるで比較になりませんが、時代が下がっても李朝初期の韓国の文化の高さは、同時代の日本や中国に比べてひときわ抜きんでたものと思います。 儒学は、それから百年か二百年後の日本の最高水準と同じかそれ以上に達していましたし、李朝初期の詩調の格調の高さは同時代の日本や中国の詩歌の追随を許さないものがあります。 私個人も、お酒が入って、皆さんの耳が調子のはずれを識別出来なくなった頃は、李朝初期の詩調のまねごとを謡うこともあることを申し添えます。詩調といわれても・・・漢詩に疎い大使には馬の耳に念仏である。でも、李朝の白磁とか韓国の伝統建築には見るべきものがあり、このあたりは負けを認める大使である。<解説:西岡力>よりp354~355 本書で岡崎氏は日本人と韓国人がお互いへの憎悪感情を持つ理由として、相手のことを絶望的に知らないため、偏見が生まれていると指摘し、「日本人と韓国人は同じようなものだということです。日本人にとって韓国人は、一番近い親類であり、おぼろげながらも系統がわかっている点ではこの地球上ではほとんど唯一の親類だということです。 そしてこの結論を受け入れるのに抵抗を感じる心理的要素が日韓双方にいろいろあるのですが、その大部分は過去の植民地時代の遺した影響に過ぎず、時が経ち、相互理解が進むにつれてだんだんと消えていくことと思います」 と記している。 30年前の日韓の相互認識の水準ではこの指摘は有効であり、相手を知ろうというまじめな努力がここから生まれたことは間違いない。しかし、韓国、韓国人と深くつきあうと、日韓は「同じ」でなく「似て非なるもの」という見方が浮上してくる。 韓国語留学をし、現在まで20年以上韓国特派員を続けている黒田勝弘氏は、名著『韓国社会を見つめて』を昭和58年に出した。その副題が「似て非なるもの」だった。本書出版から5年後だ。 また、本書で岡崎氏は韓国に赴任するまで「両班」という単語を知らないくらいに韓国について無知だったと告白しているが、やはり昭和58年に、日韓の異質さの核心部分である韓国の「両班志向」について詳しく日本人に紹介した名著である伊学準著『オンドル夜話』が出版された。 これらを読むと、相手文化をはじめから劣ったものと考える偏見を排したときに、日韓両国民の意識、思考方式、行動パターンなどに大きな違いが見えてくることが分かる。 それはどちらが優れているとか、どちらが遅れているとかいうべきものでなく、違うということをお互いに認め合うべきものだ。これは考えてみれば至極当たり前の結論だ。 そして、異質さがあるからこそ、岡崎氏が本書で試みたように相手を知るための誠実な知的努力が求められる。出版から30年経っても本書が輝きを失わない理由がまさにそこにある。(新版:2006年11月)この解説を読むと、岡崎さんは単なる欧米かぶれではなかったとわかるわけで・・・日韓関係において、この先哲を失ったことが惜しまれるのです。【なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか】岡崎久彦著、ワック、2006年刊<「MARC」データベースより>日本にとってたったひとりの親類の国、韓国。この隣人とどうつきあうか-。歴史、言語、比較文化、民族、差別・偏見など様々なテーマについて思慮深く且つ独創的な仮説を提起した、韓国と韓国人のことが本当によくわかる一冊。<大使寸評>岡崎さんには従米の外交評論家というイメージがつきまとうが・・・この本を読めばその見方は皮相であったと言わざるを得ないと思うのです。Amazonなぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか
2014.11.28
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図書館で網野善彦著『歴史と出会う』を借りて読んだのだが・・・・今まで、意識して歴史に出会うことが少なかったのは、なぜだろう?・・・単に仕事で忙しいから歴史の森に分け入ることを、無意識に避けていたのではなかったかと、思い当たるのです。で、今は年金生活なので、そんな制約から開放されて好きなだけ歴史を遡ろうと思うわけです。手始めに網野さんの本で、読んだ本、蔵書、読みたい本など、あれこれ集めてみます。言ってみれば、網野史観の第一歩を踏み出すわけですね。(このエントリーも帰省4日間の穴埋め日記になります)・歴史と出会う(2000年)・「日本」とは何か(2000年)・無縁・公界・楽(1996年)【歴史と出会う】網野善彦著、洋泉社、2000年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の歴史学が生んだ泰斗、網野善彦の仕事は、左翼運動の挫折を乗り越えるための厖大な読書量と、さまざまな人々との出会いから生まれた。その成果は歴史研究の枠をはるかに凌駕してベストセラーを生み出し、さらにその影響力は文学や映像の世界にまで拡がっている。読者と同じ目線で歴史を学び、研究することの愉しさを教えてくれる一冊。<読む前の大使寸評>大使の場合、現代につながる近現代史に関心が大きいのだが・・・網野さんという歴史家の対話を通じて、歴史に対する視野を広げたいと思うわけです。amazon歴史と出会う歴史と出会うbyドングリ【「日本」とは何か】 網野善彦著、講談社、2000年刊<Amazon紹介>より日本中世史に新たな地平を拓いてきた網野善彦が、編集委員として参加している全26巻の日本通史「日本の歴史」の第00巻として著した日本論である。 これまで自明なこととして扱われていた「日本」の起源と地理的範囲、日本列島に限定されていた縄文文化や弥生文化を、北方アジアや朝鮮半島との関係から見直し、基本的用語を問い直す必要があるというのである。また、主従関係、貨幣制度、差別意識などの地域的相違を明らかにすることで、「均質な日本人」という常識の盲点を指摘している。さらに、記紀神話の豊葦原瑞穂国から、班田収受や公地公民といった律令制度、中世の荘園、江戸時代の士農工商制度、明治の地租改正、戦後の農地改革に至る土地所有制度の変遷をたどることによって、日本は農民中心の農耕社会とする従来の日本社会史に疑問を投げかけている。 有史以来、日本列島は北方アジア、朝鮮半島、琉球列島、中国大陸とダイナミックな交流があり、列島内部でも活発な地域間交流があったことが、現在の「日本」を形づくっているとする。 網野史観の全体像を1冊にまとめた格好の入門書といえる。(堤 昌司) <大使寸評>父の蔵書を引きつぐものであるが、2000年刊行と比較的新しい本であり、「日本人論」では欠くべからざる本であったのが嬉しい♪Amazon「日本」とは何か【無縁・公界・楽】網野善彦著、平凡社、増補版1996年刊<「MARC」データベース>より近代から古代まで遡り、駆込寺や楽市など多様な領域に、人間の本源的自由に淵源する無縁の原理の展開をよみとる。日本歴史学の流れを捉え換えた画期的な名著。<読む前の大使寸評>無縁・公界・楽という三つのキーワードが、何やら断定的であり・・・・気になるわけです。ところで、ジャレド ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』の三つのキーワードは具体的であり、まだ分かりやすいですね♪・・・このあたりが欧米のセンスなのか。<図書館予約:未>Amazon無縁・公界・楽
2014.11.27
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「千夜千冊」の正剛さんが「多読術」を語っているが、とにかく多読に関してはぶっちぎりの正剛さんなので、適任なんでしょう♪(このエントリーも帰省4日間の穴埋め日記になります)「千夜千冊」の成り立ちとか、その基本的スタンスが語られています。<本は二度読む>よりp13~16―では、ここからは少しずつ順に聞いていきますが、まず「千夜千冊」をウェブ上で書き始めたことについて、その概要を聞かせてください。 本についての感想を2000年からウェブ上の一隅に毎晩書き始めたわけですが、きっかけは編集工学研究所で「編集の国」というウェブサイトをつくったとき、ぼくが毎日続けられるものは何かなと思って、本のことなら、まあなんとかなるだろうと思ったからですね。 「編集の国」は、いまは「ISIS」というサイトになっていますが、もともとそこでは「千夜千冊」と「イシス編集学校」がスタートを切っています。 そのとき「千夜千冊」を綴るにあたって、書評や批評はするまいと決めた。それ以外にも、ちょっとしたルールをつくりました。土日はお休みにして、一日一冊ずつ、一人の著者につき一冊だけ選ぶというふうにした。そのうちすぐに、同じジャンルのものを続けないとか、同じ出版社のものを続けないとか、いろいろ縛りをつけてみた。書く分量は最初は少なかったのですが、だんだんふえてきた。300冊以降はだいたい一夜で400字の原稿用紙十枚から十五枚ですかね。ただし、タイトルを「千夜千冊」にしたのは、自分の首を縛ってしまいましたね(笑)。―縛りをつけたのは、なぜですか。 あとでも話しますが、読書って二度するほうがいいんです。同じ本をね。というのは、読書にはその本のことはべつに、いつ読んだのか、どんな気分で、どんな感受性のときに読んだのかということが、密接にかかわっている。道中がくっついている。宿泊先の枕の感触もくっついている。読んだ本の感想を書くには、このことを無視できない。 ところが、過去に読んだ本を次々に選んで書こうとすると、その本の内容の説明や案内や批評になりかねないんですね。無個性になるとは言わないけれど、思い出のアルバムみたいな平均的なガイドブックになったり、またそれを避けようとすると、逆に過度に思想的な書評になってしまうんです。 そうではなくて、その本について「今日のこの日」に書いているのだから、初読当時の感想を今日の時点からあらためて眺める視点が必要です。この時間と空間をまたぐ視線が、意外に読書力に必用な視線でして、それには、その本を「今日の時点」でも感じる必要があるわけです。 だから、その本を現在時点でも読んでみるようにした。再読です。まあ、昔のソースせんべいやタマゴ焼きと同じ味だったかどうかを確かめるわけですよ。そうすると、たいていはそこには「開き」がある。かなりの「開き」です。「溝」といってもいいでしょう。まったく印象がちがっていたということは、しょっちゅうある。けれども、その「開き」こそはたいへん重要なもので、ぼくの経験では読書の本質にかかわるようなことが少なくない。さっきの時間と空間をまたぐ視線が大事であったことにも気がつかされる。 というわけで、ある一定の時期に読んだ本ばかりを選んでいくだけでは、ついつい「高校時代の読書感想報告」みたいなものになってしまうんです。 そこで、あえて縛りをかけることにした。一人の著者につき一冊だけというルールにしたのも、同じジャンルのもの、たとえば生物学関係の本を続けないとか、時代小説を続けないとかも、そのためだった。あとは、わざわざその本を「千夜千冊」に選んだのだから、批判をしたり文句をつけないということですね。本にケチをつけるのは、実はかんたんです。でも、それはしないことにした。広告代理店時代に、正剛さんの非凡な才能が芽ばえています。<雑誌が読めれば本は読める>よりp54~56 いろいろ考えて代理店に入って広告をとることにしまして、なんとか頼みこんで出来高制にしてもらったんですが、これがなんと大成果で、5年ほどかかると思っていた借金を3年くらいで返せた。 そうしたらその広告会社に、取次店の東販(現トーハン)が高校生向けの読書新聞を、いまでいうフリーペーパーとして書店におきたいと言ってきて、その編集もぼくがやることになった。そのころの高校生は書店の学習参考書のコーナーしか来なかったので、そこにフリーペーパーをおいて、もっといろいろな本を読ませようという狙いです。 ―そうでしたか。そのころすでに読書新聞のようなものにかかわっていたんですか。 高校生向けですよ。このフリーペーパーは「ハイスクールライフ」というタブロイド版16ページの新聞スタイルなのですが、ぼくはもともとジャーナリストやエディターになりたかったわけですから、ここでかなり思いきった編集をした。やっと借金返し以外の仕事に出会えたわけですからね。 それで、一面は宇野亜喜良さんに頼んで毎号を全面イラストレーションにし、そこに「私の一冊」というシリーズを入れて、中村真一郎・五木寛之・倉橋由美子・石原慎太郎・野坂昭如といった作家たちに書いてもらった。中面は高校生向けにかなり高度な本や前衛的な本を奨めるという内容で、そのほか小田実・鈴木忠志・稲垣足穂・中村宏・土方巽さんらの長期対談などをのせた。まあ、かなりぶっとんだ編集をしたわけですね。 そうしたら、その創刊号が朝日新聞にとりあげられた。また、寺山修司や五木寛之さんたちが、ぼくの編集ぶりを大いに褒めてくれた。そのころニューヨークでアンディー・ウォーホールの「ヴィレッジ・ヴォイス」が評判になっていたのですが、寺山さんは「これで東京にもヴィレッジ・ヴォイスに匹敵するものができた」と言ってくれたんですね。編集工学的な、読み書きのあたりを見てみましょう。<鳥の目と足の目>よりp176~178―「読書とは編集だ」というばあい、読み手が用意するといいようなツールはありますか。 基本的にはマーキング用の筆記道具と、それを投影することができるノートやパソコンがあれば十分です。これは「本はノートである」という考え方にもとづきます。 もっと突っこみたいというなら、いくつかヒントがあります。わかりやすい順でいうと、まずは辞書や辞典や事典を身近にもっておくことです。いろいろな種類のものがあって迷うでしょうが、できれば「使う辞書」「読む辞書」「調べる辞書」を分けるといい。(中略) そうした中で落とせないのはシソーラス辞典(類語辞典)です。英語ならば「ロジェ」を薦めますが、日本では決定版がないので、できるだけ容量の大きい類語辞典を入手するといいですね。シソーラスというのは、編集読書を「アルス・コンビナトリア」が促進しているとすると、それをカバーするための肝要ツールです。 次に年表と地図ですね。ぼくが「クロニクル・ノート」を作って、それがやがて『情報の歴史』に発展していったことはすでにお話しましたが、やはり年表は充実したものを用意したほうがいい。これも世界史・日本史・領域史などの各種のものがありますが、許せるかぎり多いほうがいい。 たとえば美術史や医学史や技術史など、年表がないと確認できないことがいっぱいある。ただし、見たり引いたりするだけでは、いけません。もったいない。ぜひともしてほしいのは、これらにマーキングしたり、必要な年号のところに書きこみをすることです。やがて独自の年表になるはずです。 地図は、基本的な世界地図・日本地図と、そのなかのエリアや細部にゾーニングしてくれているヴァージョンということになりますが、意外に活用されていないのは「図解地図」なのです。 これはさまざまな本のなかにランダムに登場してくるので、ついつい読んでいる最中はとばしがちになる。しかしポンチ絵はともかくとして、ちょっと詳しめの図解というのは、かなりの編集デザイン力が注がれています。 けれども、ついついほったらかしで、すばらしい図解がそのまま本の中に眠っているということが多い。そこで一念発起、自分でこれまでのめぼしい本を総点検して、片っ端からコピーをしてファイル・ノートにする必要があります。いまならコピペでもいいでしょう。そういうファイルをパソコンのなかに作っておくことです。―なるほど、そういうものが多読をサポートしていたわけですね そもそも出来事や社会や世界を見るための視点は、二つあるんです。ひとつはオムニシエントな視線で、俯瞰的にその世界を眺められる「鳥の目」で、もうひとつはオムニプレゼントな目によってその世界に入って見る「足の目」です。 その「鳥の目」と「足の目」について、ぼくが以前から尊敬しているのは、井上ひさしさんの方法ですね。井上さんは戯曲を一本書くたびに100冊から300冊くらいの本を読む人ですが、そのときたいてい「年表」と「地図」を丹念に自作する。 それがだんだん「登場人物型の地図年表」に総合化されていきます。 次に、読書と文化の関わりあたりの高尚なお話を拝聴いたしまよう。<読書を仲間と分かち合う>よりp195~197―日本にブッククラブが発達しないのは、再販制度などの社会経済制度のほかに、何か原因がありますか。 そこはもっと調査したほうがいいことですが、ぼくなりにいくつか思い当たることがあります。 第一には、おそらくコミュニティと「意味の市場」がぷつぷつと断絶しているということですね。しかし、そのぶん地域の図書館や大型書店には大いに賑わっているところもあるのだから、読書社会がないというのではない。でも、「意味の市場」のあれこれとはつながっていないということです。 (文字数制限により省略、全文はここ)【多読術】松岡正剛著、筑摩書房、2009年刊<「BOOK」データベース>より読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。<読む前の大使寸評>最近はもっぱら、図書館で手当たり次第に本を選んで借りているわけだが・・・その本をすべて読破しているわけでもないのです。気が向けば、借りた本を読破するけど、図書館で本を探すことが楽しいのです。ところで、正剛さんの「千夜千冊」の膨大な数と読み込みの深さに驚くが・・・正剛さんの多読のコツが興味深いのです。rakuten多読術この本も松岡正剛の世界に収めておきます。
2014.11.26
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先日、DVDで『まほろ駅前多田便利軒』を見たのだが、この際・・・就活作家とも言われる三浦しをんについて集めてみます。(帰省4日間の穴埋め日記になりますが)・まほろ駅前多田便利軒・矢口史靖監督のWOOD JOB!(ウッジョブ)・神去なあなあ日常・wikipedia三浦しをん来歴より<まほろ駅前多田便利軒>東京近郊のまほろ駅前で「何でも屋」を営むバツいち2人組のお話です。この映画の原作は、まだ読んでいないが・・・そのうち読んでみます。【まほろ駅前多田便利軒】大森立嗣監督、2011年制作、H26.11.22鑑賞<Movie Walker作品情報>より第135回直木賞に輝いた三浦しをんの同名小説を、個性派俳優の瑛太&松田龍平の共演で映画化した人間ドラマ。東京郊外の“まほろ市”で便利屋を営む男と、そこに転がり込んできた同級生のコンビが、さまざまな事件やワケありな依頼人たちの家庭事情に巻き込まれていく。監督は『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の大森立嗣。<大使寸評>三浦しをんの原作はまだ、読んでいないのですが・・・映画と原作はかなり別物ではないかと思うのです。(誰か回答を教えてほしい)それだけ、映画の持つリアリティがすごいわけです。出だしのどうしようもなくだるい人物像が、だんだんと凄みを帯びてくる展開が・・・ええでぇ♪movie.walkerまほろ駅前多田便利軒『まほろ駅前多田便利軒』公式サイト<矢口史靖監督のWOOD JOB!(ウッジョブ)>まだ先の話だが、矢口史靖監督の「WOOD JOB!(ウッジョブ)」という映画が来年5月に公開予定だそうです。三浦しをん、林業、矢口史靖監督という取り合わせが、大使の興味をひくわけで・・・「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督だから、面白い作品に仕上がるのではないか♪ちょっと気が早いが、この映画の個人的予告を作ってみました。【WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常】矢口史靖監督、2014年制作<movie.walker解説>より矢口史靖監督が、林業を描いた三浦しをんの小説を染谷将太×長澤まさみ×伊藤英明で映画化<観る前の大使寸評>movie.walker解説もまだ1行の段階なので、やや情報不足ではあるが、おもしろそうである♪<観た後の大使寸評>三浦しをんの原作がややコメディータッチなので、矢口監督との相性が抜群ですね。わりと原作に忠実な作品になっているが、冒頭シーン、蒲焼き、マムシ酒、噛付きとマムシの出番が多いのだが(笑)movie.walkerWOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常『WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常』公式サイトなんか昨今では、映画は半年以上前から、公式サイトを作って宣伝しないと、ペイできないのかもしれないなぁ。<神去なあなあ日常>三浦しをんの作品をまだ読んでいないのだが、就活作家と呼ばれるように、時流に乗るセンスはあるんだろうが・・・・林業に就職というのは、言うは易しであり、無責任に誘うわけにいかない現実があるはずです。【神去なあなあ日常】三浦しをん著、徳間書店 、2009年刊<「BOOK」データベースより>美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。<読む前の大使寸評>就活作家:三浦しをんは林業をどう描くか?大いに興味がわくが・・・林業に就職というのは、言うは易しであり、無責任に誘うわけにいかない現実があるはずです。古くから林業をフォローしている大使の目はごまかせないのだ(笑)rakuten神去なあなあ日常この映画の本気度を矢口史靖監督×農林水産大臣対談を見て、調べてみます。また、木材利用ポイントにも言及しているので、過去の日記も覗いてみます。木材利用ポイントって何?<wikipedia三浦しをん来歴より>wikipedia三浦しをんより、来歴の一部を紹介します。直木賞を授賞した『まほろ駅前多田便利軒』刊行時には、まだ就活作家と呼ばれていなかったかもしれないが・・・彼女の来歴そのものが、就活の苦闘を物語っていますね。wikipedia三浦しをん来歴より 早川書房の入社試験で、三浦の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗は、三浦に執筆の才があることを見出した。村上の勧めを受けて三浦は、同年11月から、Boiled Eggs Onlineのサイトにおいて、ウィークリー読書エッセイ『しをんのしおり』の連載を始めた。同年末に村上は早川書房を退社し、著作権エージェント「ボイルドエッグズ」を設立し、三浦にも作家に転進するよう勧めた。出版社、編集プロダクションの面接を約20社受けたが、就職氷河期ということもあり全滅する。そのまま1999年に大学を卒業。友人の紹介で外資系出版社の事務のアルバイトをするが、本国から英語で頻繁にかかってくる電話に対応できず約3か月で辞める。 (中略) 2006年(平成18年)8月に『まほろ駅前多田便利軒』で同年上半期の直木賞を受賞した。誕生日前の29歳での受賞であり、20代での直木賞受賞は、堤千代、平岩弓枝、山田詠美に続く4人目である。
2014.11.25
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<図書館大好き81>今回借りた6冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「図書館予約」でしょうか。<市立図書館>・ほんの数行・未完のファシズム・これを語りて日本人を戦慄せしめよ・言葉のレッスン<大学図書館>・全東洋街道(上)・多読術図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【ほんの数行】和田誠著、七つ森書館、2014年刊<商品の詳細説明>より 半世紀以上にわたってイラストレーター、デザイナー、映画監督と多才な活躍を続ける和田誠さん。装丁した3000冊を超える本から、名ゼリフがキラリと光る100冊を選びました。和田さんのインスピレーションを刺激した「ほんの数行」のフレーズとブックデザインをめぐる想い出を、装丁家ならではの視点で楽しく綴ります。<読む前の大使寸評>「この本の装丁も和田誠だったのか」といつも思うのです♪「商品の詳細説明」の目次に、和田さんの好みとか交友関係が表れているようです。図書館に予約し、約二ヶ月待って、ゲットした本です♪<図書館予約順番:7(9/23予約、11/18受取)>rakutenほんの数行ほんの数行byドングリ【未完のファシズム】片山杜秀著、新潮社、2012年刊<「BOOK」データベース>より天皇陛下万歳!大正から昭和の敗戦へー時代が下れば下るほど、近代化が進展すればするほど、日本人はなぜ神がかっていったのか。皇道派vs.統制派、世界最終戦論、総力戦体制、そして一億玉砕…。第一次世界大戦に衝撃を受けた軍人たちの戦争哲学を読み解き、近代日本のアイロニカルな運命を一気に描き出す。<読む前の大使寸評>安部さんは『未完のファシズム』を完遂させたいのか?・・・ちょっと、言い過ぎたかな。<図書館予約順番:7(9/23予約、11/18受取)>rakuten未完のファシズム未完のファシズムbyドングリ【これを語りて日本人を戦慄せしめよ】山折哲雄著、新潮社、2014年刊 <「BOOK」データベース>より山に埋もれた人生を描いた代表作『遠野物語』が出されたのは明治末期。さらに『山の人生』では、山間部の壮絶な人間苦が描かれていた。小説という娯楽も広がり近代国家を謳歌する時代、柳田は文明から遠く離れた過酷な人生に目を向けていた。その半生を俯瞰し、民俗学という新しい学問を通して訴えたかったメッセージを探る今までにない柳田論。【目次】第1章 普遍化志向/第2章 平地人を戦慄せしめよ/第3章 偉大なる人間苦/第4章 折口信夫/第5章 二宮尊徳の思想/第6章 ジャーナリストの眼/第7章 「翁さび」の世界/終章 日本文化の源流<読む前の大使寸評>梅棹忠夫さんの著書を読んだりして民俗学に関心があるわけだが、柳田国男については、まだ手付かずです(梅棹忠夫は民族学だったか―笑)自宅には父が残した定本柳田国男集(全39巻)が飾ってあり、読書環境は申し分ないんですけどね。 山折哲雄も『遠野物語』や山人たちに注目しているので、まずこのあたりから手をつけようと思うわけです。<図書館予約:(11/17予約済み、11/20受取可)>rakutenこれを語りて日本人を戦慄せしめよ【言葉のレッスン】柳美里著、朝日新聞出版、1998年刊<「BOOK」データベース>より小説、映画、新聞、ひとの話など印象に残った言葉をひろい集め、出逢ったひとや出来事のなかで人生の断片を描く。言葉と対峙するエッセイ。<読む前の大使寸評>各エッセイの冒頭に1ページ割いて、先哲の言葉を載せるという構成となっています。これは『ほんの数行』に似た構成であり、なかなか趣きがあるのです。rakuten言葉のレッスン【全東洋街道(上)】藤原新也著、集英社、1982年刊<商品の詳細説明>より古書につき、データなし<読む前の大使寸評>写真集といえるほど、写真が多い本ある。アテネからインスタンブール、アフガン、インドを経てタイまで400日間の漂泊の記録とか。表紙の写真がエロいが、中にも一部、エロいものがあります♪rakuten全東洋街道(上)【多読術】松岡正剛著、筑摩書房、2009年刊<「BOOK」データベース>より読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。<読む前の大使寸評>最近はもっぱら、図書館で手当たり次第に本を選んで借りているわけだが・・・その本をすべて読破しているわけでもないのです。気が向けば、借りた本を読破するけど、図書館で本を探すことが楽しいのです。ところで、正剛さんの「千夜千冊」の膨大な数と読み込みの深さに驚くが・・・正剛さんの多読のコツが興味深いのです。rakuten多読術松岡正剛の世界byドングリ*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き80ところで、今日から27日まで四国の田舎に帰省します。その間、例の如く、音信不通になるので、そこのところを宜しく。
2014.11.24
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大学図書館で観たDVD映画のその後です。・≒草間彌生 わたし大好き (11月13日観賞)・まほろ駅前多田便利軒 (11月22日観賞)****************************************************************************【≒草間彌生 わたし大好き】松本貴子監督、2008年制作、H26.11.13鑑賞<Movie Walker作品情報>より芸術界の鬼才に焦点を当てるドキュメンタリー、“≒”シリーズの第5弾。前衛芸術の急先鋒にして重鎮である、草間彌生のエネルギッシュな1年半に完全密着!<大使寸評>素材が一級品なだけに、誰がが撮ってもそこそこのドキュメンタリー映画になるはずである。でも、これだけ草間の生活に密着できたスタッフのねばりが、この映画を成功に導いたのではないかと思うのです♪movie.walker≒草間彌生 わたし大好き草間彌生の世界byドングリ【まほろ駅前多田便利軒】大森立嗣監督、2011年制作、H26.11.22鑑賞<Movie Walker作品情報>より第135回直木賞に輝いた三浦しをんの同名小説を、個性派俳優の瑛太&松田龍平の共演で映画化した人間ドラマ。東京郊外の“まほろ市”で便利屋を営む男と、そこに転がり込んできた同級生のコンビが、さまざまな事件やワケありな依頼人たちの家庭事情に巻き込まれていく。監督は『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の大森立嗣。<大使寸評>三浦しをんの原作はまだ、読んでいないのですが・・・映画と原作はかなり別物ではないかと思うのです。(誰か回答を教えてほしい)それだけ、映画の持つリアリティがすごいわけです。出だしのどうしようもなくだるい人物像が、だんだんと凄みを帯びてくる展開が・・・ええでぇ♪movie.walkerまほろ駅前多田便利軒『まほろ駅前多田便利軒』公式サイト****************************************************************************大学図書館でDVD観賞(その12)
2014.11.23
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本来は木材自給率100%以上の可能性ある日本の森林であるが・・・新自由主義やお役所のミスリードに振り回され、山林地主のやる気も一向に盛りあがらないようです。このところ、銘建工業などが手掛ける新素材CLTが好調のようですね♪この動きが各地に広まって国産材木の地産地消が進むことを、期待すると共に・・・お役所にも、邪魔することなく、迅速なフォローをお願いしたいものです。10/07(地域発・企業発)木材パネルでビル楽々「CLT」普及へより 木造なのに9階建てマンション―欧州でちらほら見かける木造の大きな建物が、日本でも広がるかもしれない。軽くて丈夫な木材パネル「CLT(直交集成板)」を使った建物で、国土交通省は2016年度にも、建てるための統一基準をつくる考えだ。 四国のど真ん中、高知県大豊町の山中に3月、見た目はいたって簡素な木造3階建てができた。日本初のCLT住宅だ。地元の高知おおとよ製材が町の支援を受けて建て、社員寮にしている。竹内浩悟さん(35)は「真夏に帰っても室内が涼しい。床もどっしり安定していて、快適ですよ」と住んだ感想を話す。 木の板の向きを交互に変えて3~7層に貼り合わせたCLTは、強度が高い。工場で必要なサイズにパネルを切り、現場で組み上げるだけなので工期も短く、鉄筋コンクリートのように型枠工や鉄筋工の人材不足に頭を悩ませることもない。この社員寮も、骨組みは2日間で組み上がった。 CLTが生まれたのは欧州だ。1990年代半ばに生産が本格化し、今では欧州の主要都市の多くで4~5階建てのCLTビルが見られるという。ロンドンやミラノには9階建てマンションまである。ウィーンの大型商業施設は、屋根全面にCLTを採用した。 グラーツ工科大(オーストリア)のゲルハルト・シックホッファー教授の調べでは、世界でつくられるCLTの9割以上が欧州産。生産量は10年の34万立方メートルから、来年は100万立方メートルに増えるという。■高層化・価格に課題 日本でもCLTを広く使えるようにするため、独立行政法人の建築研究所と森林総合研究所(ともに茨城県つくば市)で耐震、耐火データを集めている。 農林水産省も関心を示す。戦後に人工林が増え続け、伐採可能な50年もの以上の木材は約15億立方メートルに及ぶ。一方、需要は天然林を含めても年2千万立方メートルに過ぎず、山林が荒れる一因になっている。 企業も、特に地方の製材会社が熱心だ。おおとよ製材の親会社で集成材最大手でもある銘建工業(岡山県真庭市)が、協同組合レングス(鳥取県南部町)や山佐木材(鹿児島県肝付町)とともに12年、日本CLT協会(東京)を立ち上げた。会員団体は169に増え、大和ハウス工業など大手住宅メーカーも加わる。「用途や価格競争力は未知だが、研究に値する」(同社幹部) 課題も残る。国交省などは5階建てを想定した特別な実験で安全性を確認したが、構造が変わったり高層になったりしたときに耐えられるかの検証が必要。耐火性を高めるのに石膏ボードで覆えば、木材らしさを求める客へのアピール力が落ちかねない。 高値でもある。国交相の個別認定という形で建てられた大豊町の社員寮は約9千万円。鉄筋コンクリートより約1千万円高い。量産で安くできればいいが、無理なら安い輸入CLTに押され林業再生もおぼつかなくなる。CLT協会長を務める中島浩一郎・銘建工業社長は「品質をそろえ木材を安定供給する国内の生産体制づくりが重要」と強調する。(溝呂木佐季、天野剛志) 国土交通省は、CLTの統一基準を2016年度に作るそうです。とにかく、スローモーで、地方創出のようなマイナー事業には、やる気が出ないんだろうか?CLTの普及に向けたロードマップについて/国土交通省より国土交通省と林野庁は、CLT(直交集成板)の普及に関する具体的な施策の内容とスケジュールを幅広く周知することにより、関係者の取組を促進するため、「CLTの普及に向けたロードマップ」を取りまとめました。1.CLTについて CLTとは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した重厚なパネルであり、既に欧米を中心に中高層建築物等に利用されています。我が国においても、中高層建築物等へのCLTの活用による新たな木材需要の創出が期待されます。2.CLTロードマップについて CLTを本格的に普及するには、[1]建築基準(基準強度・設計法)の整備、[2]実証的な建築事例の積み重ね、[3]CLTの生産体制の整備といった施策を総合的に推進することが必要です。国土交通省と林野庁は、こうした施策の具体的内容と想定するスケジュールについて、生産側や建築側など幅広く周知し、関係者の取組を促進するため、「CLTの普及に向けたロードマップ」を取りまとめました。日本CLT協会のHPを見て、CLTについて鋭意調べてみます。【CLTとは】日本CLT協会よりCLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルを示す用語です。CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展してきた新しい木質構造用材料です。現在では、オーストリアだけでなくヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されており、また、カナダやアメリカでも規格作りが行われるなど、CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。CLTの建築材料としてのメリットは、寸法安定性の高さ厚みのある製品であることから高い断熱・遮音・耐火性を持つこと、また、持続可能な木質資源を利用していることによる環境性能の高さなどが挙げられます。また、CLTパネルを用いた構法として見ると、プレファブ化や、接合具のシンプルさなどによる施工性の速さや、RC造などと比べた場合の軽量性も大きな魅力です。日本では2013年12月にJAS(日本農林規格)が制定されました。JASでのCLTの名称は、「直交集成板」となっています。
2014.11.22
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<ほんの数行>図書館予約で借りた和田誠著『ほんの数行』を読んでいるが・・・ええでぇ♪安西水丸さんが亡くなり・・・イラストレーター界の大御所のような存在であるが、偉ぶらないのが和田さんの持ち味なんでしょうね。この本で、装丁した3000冊を超える本から名ゼリフがキラリと光る100冊を選んだとのことです。表紙のイラストとエッセイが楽しめる構成が、グリコのアーモンド味みたいで・・・ええでぇ♪100冊のうち、1冊を紹介します。<イブのおくれ毛>よりp72~73「そら、マサシゲさんかてしたはるわ。マサツラさんがいてはるもん」 田辺聖子「イブのおくれ毛」(文芸春秋)より 田辺さんは「文芸春秋」に「女の長風呂」というタイトルのもとにエッセイを6年ほど連載されていた。それが5冊の単行本になり、さらに「ベスト・オブ女の長風呂」として3冊のアンソロジーにまとめられた。その3冊の装丁をぼくが担当したわけです。「女の長風呂」はシモネタが多かった。シモネタと言っても下品ではない。ユーモアのオブラートに包まれていて、楽しいのである。 引用した数行は、女学生時代にセックスについての知識を仕入れた同級生が友だちに一人ずつ耳うちしたが、当時の田辺さんは楠木正成までそんなことしたとは信じられず、その話の63パーセントはウソだと思う、ときいて発した同級生の言葉。 戦時下のことである。後醍醐天皇を守る楠木正成は忠臣中の忠臣と教えられたいた。銅像も立っていた。「青葉茂れる桜井の 里のわたりの夕まぐれ・・・」という歌も知られていた。戦場に向かう正成を追ってきた息子の正行を泣きながら国に帰す情景を歌ったもので、このエピソードは小学校(当時は国民学校)の学芸会の演目にさえなっていた。 そんな正成は多くの日本人の尊崇の的だったので、セックスと結びつけることなど畏れ多いことだったのだ。でもこの同級生は「正成さんにも正行さんという息子がいるのだから、セックスしている筈だ」とクールに言う。そういうセリフが面白い。もう1冊紹介します。<字幕の中に人生>よりp194~195世界の国々で外国映画を上映する場合には、ほとんどが吹き替えで、字幕が主流をしめているのは日本だけである。戸田奈津子「字幕の中に人生」(白水社)より 映画における「字幕」という言葉は無声映画から始まっている。画面で侍がしゃべっていても無声だから何を言っているかわからない。そこで「寄らばきるぞ」といった文字だけのカットが挿入される。それを「字幕」と呼んだのだが、現在では外国映画のセリフの翻訳が画面の片隅(右側であったり、下の方であったり)に現れるのを「字幕」と言っている。 その意味での「字幕」日本初登場はゲイリー・クーパー、マレーネ・ディートリッヒ主演の「モロッコ」だったことが、この本にも記されている。「モロッコ」の字幕翻訳家は田村幸彦、ヨーロッパ映画の字幕翻訳で知られた秘田余四郎、アメリカ映画では清水俊二、高瀬鎮夫、といったかたがたが字幕翻訳の歴史に名を残している。その人たちと並ぶ仕事を現在していらっしゃるのが戸田奈津子さんなのである。 その戸田さんが字幕翻訳をこころざしたきっかけから、いかに修業をしたかという自分史に加えて字幕翻訳の楽しさ、むずかしさ、翻訳の心得、翻訳にまつわるエピソードなどを綴ったのがこの本。 外国映画を観るのに字幕がいいか、吹き替えがいいか、というのは映画ファンの間でしばしば議論の対象となる話題である。ぼくはゲイリー・クーパーはクーパーの声で、ハンフリー・ボガートはボガートの声で聞きたい、という字幕派なのだが、親しい映画仲間にも吹き替え派がいて「字幕には字数の制限があるから正確な情報が盛り込めない」とか「ディスカッションドラマでは複数の人間が同時にしゃべることがある。字幕を同時に出すのか」などと主張する。 戸田さんは字幕の専門家だから基本的には当然字幕派なのだが、吹き替え派のアメリカについては、 アメリカ映画の戦争物で、ドイツ兵とドイツ兵が英語で話していたり、スパイ映画でロシア人同志が英語で話しているなどという不合理も、ひとえに観客に字幕を読ませないための「映画の嘘」なのである。 と書き、「字幕と吹き替えは平和共存」とも書いている。まあ二者択一とはむずかしいところだ。 装丁をする時の書名はぼくの描き文字にすることが多いが、この本では著者に紹介していただいて字幕の文字を書く名人、片平浩さんにお願いした。映画関係の本だから、映画らしい文字を使いたかったのである。【ほんの数行】和田誠著、七つ森書館、2014年刊<商品の詳細説明>より 半世紀以上にわたってイラストレーター、デザイナー、映画監督と多才な活躍を続ける和田誠さん。装丁した3000冊を超える本から、名ゼリフがキラリと光る100冊を選びました。和田さんのインスピレーションを刺激した「ほんの数行」のフレーズとブックデザインをめぐる想い出を、装丁家ならではの視点で楽しく綴ります。<読む前の大使寸評>「この本の装丁も和田誠だったのか」といつも思うのです♪「商品の詳細説明」の目次に、和田さんの好みとか交友関係が表れているようです。<図書館予約順番:7(9/23予約、11/18受取)>rakutenほんの数行この記事も和田誠アンソロジーに収めておきます。
2014.11.21
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ガラパゴス的に進化する業界を、カルテル防止と競争力促進という相反する手綱で操縦するのが、日本のお役所の要諦である。昨今は、この操縦法ではグローバル化の波をのりきれず、どちらかといえば日本の業界にブレーキをかけるだけになっていますね。海外旅行に出かけると、携帯電話のSIMフリーはごく当たり前で、なぜ日本でそうなっていないか?と思っていたけど・・・来年5月以降は携帯、スマホのSIMフリーが義務化されるそうです。携帯持たない主義の大使であっても、これは心騒ぐニュースである。10/31SIMロック5月解除 新規発売の端末、義務化より 総務省が、携帯電話会社に対し、来年5月以降に発売する携帯電話やスマートフォンの端末から「SIMロック」の解除を義務づける方針を決めた。あいまいだった端末代金と通信料金が切り分けられるため、大手携帯会社は端末の売り方の見直しを迫られそうだ。 総務省が携帯業界を規制するガイドラインの変更案を31日発表する。意見を公募したうえで年内に正式に決めるつもりだ。 解除が義務づけられれば、原則、携帯会社が顧客に求められたら、SIMロックを無料で外さなければいけない。利用者にとっては、携帯がつながりにくかったり、通信料金が高いと感じたりしたら、使用中の端末はそのままで通信契約だけを他の業者に変えられるようになる。海外で現地会社が売る通信料金の安いSIMカードに差し替え、使うこともできる。 ただ、業界には転売する目的で人気のスマホ端末をすぐ解約する人が増えることなどへの懸念が根強い。このため、転売目的が明らかであるなどの正当な理由があれば、各社の判断で一定のロック期間を認め、総務省が運用状況を監視する。 利用者が注意しなければいけないのは、解除時に端末代金の支払いが終わっていない場合だ。大手携帯会社は、通信料金を2年間払い続けることを条件に、販売時の端末代金を値引いている。iPhoneなどの人気端末を「実質0円」などとして売れるのも、長期契約者の料金から端末の仕入れ費用を回収するしくみだからだ。 2年たたずに解約すると数万円単位の端末の残金を支払わなければならないことがある。解約時のトラブルを避けるため、携帯会社は販売時の説明を丁寧にする必要に迫られそうだ。 普及が進んだ携帯電話は、大手同士の顧客の奪い合いが激化。SIMロックのおかげで他社からの乗り換え時に発生する端末残金などの支払いをカバーするため、多額の現金を還元する商戦が過熱した。このため、携帯会社が乗り換え客を優遇し、長期の契約者をないがしろにしているという批判が高まっていた。<SIMロック> 契約者の情報が記録され、通信に欠かせない爪の大きさほどの「SIMカード」について、携帯会社が携帯電話やスマートフォンの端末を設定し、他の通信会社のカードでは通信できないようにすること。他社カードでも使えるようにするには、ロックを解除する手続きが必要になる。さて、5月以降にどのスマホを買うか、早めに検討しておこうと思うのだ。ということで、以下の選択肢の検討を進めるものとします。(なお、大使の方針としてi-phonは除外します)・「楽天モバイル」のZenFone5・アマゾンの「Fire Phone」・既存の大手スマホ10/31楽天、3~4年で1000万台のスマホ販売を目指すより 楽天グループの通信会社であるフュージョン・コミュニケーションズは10月29日、格安通話サービス「楽天モバイル」を開始すると発表した。 楽天モバイルは、NTTドコモのLTE網を利用したMVNOサービスだ。今回は、台湾ASUS製スマホ「ZenFone5」を組み合わせて販売するだけでなく、SIMカード単体でのプランも提供する。 記者会見に登壇した三木谷浩史・楽天会長兼社長は「携帯電話の料金を3分の1にしたい」と語る。そのなかで、出してきた数字が「2200円」という価格だ。 通常、大手3キャリアが提供するプランでは話し放題の音声プランと、2GBのデータ容量を組み合わせると6500円という価格になる。楽天モバイルでは、30分の通話と月額1600円の2.1GBのデータパックを組み合わせると2200円になり、既存3キャリアの3分の1で済むとアピールしてきたのだ。 月2200円で収まれば、月に1人あたり4300円の節約となり、家族4人であれば1万7200円も家計が浮くこととなる。三木谷氏は「1年間で20万円となり家族でグアム旅行に行ける。10年なら200万円でトヨタのアクアが買える。さらに40年なら800万円で北海道の別荘が買える」と冗談交じりに力説した。 楽天は今回のサービスに相当自信があるようで、三木谷氏は「3~4年で1000万台の販売を目標にしたい」と鼻息も荒い。現状、日本のMVNO市場(SIMカードを購入しての契約数)は全携帯電話ユーザーの1%、138万契約程度(平成25年12月現在)と言われており、まだまだユーザー数は限られている状態だ。他のMVNO事業者は多くても100万台程度の目標値しか掲げていないことを考えると、三木谷氏がぶち上げた数字がいかに途方もないものなのかがわかる。 三木谷氏が1000万台目標の根拠としてしているのが、楽天グループの顧客基盤だ。すでに楽天グループの会員数は9400万人を突破し、楽天カードの会員数も1000万人を超えている。三木谷氏は「楽天グループで総力を挙げてマーケティングをしていく。イメージは楽天カードであり、全面的に営業をしていきたい」と語る。 楽天カードと言えば、大量のCM投下で一気に認知度を上げてきただけに、楽天モバイルも同じ路線で攻めていくようだ。<3~4年で1000万人獲得するのは相当大変>三木谷氏は「フランスではMVNOが主流となっている。非常に低料金なので、ガラケーからスマホへの乗り換えに躊躇していた中高年層や料金に敏感な若年層を狙っていきたい」と語るが、スマホ契約者を3~4年で1000万人獲得しようと思うと、相当大変なのは間違いない。 なぜなら、現状は楽天市場だけでしか販売されないからだ。 実際のところ、中高年層などのスマホにデビューしてない人がいきなり、パソコンからスマホを通販で購入するというのは相当、ハードルが高いだろう。 これまでガラケーしか使ったことのない人が、ネットでスマホを購入し、いきなり端末が自宅に送られてきて、自分でセットアップしなくてはならないというのでは、どんなに安くても購入するのをためらうはずだ。<アマゾンの「Fire Phone」も不良在庫の山> いまだに日本市場は、半数程度がガラケーユーザーであり、それだけでも数千万というユーザーがいる。そうしたスマホにほとんど触ったことのないユーザーをターゲットにするには、キャリアショップや家電量販店といった、実際に会話して、端末にじっくり触れて、操作方法を手取り足取り教えてくれる場所がないと、ユーザー獲得は難しいのではないか。 楽天としては、初心者への配慮というよりも、MNPへの対応として、リアル店舗を準備していく考えはあるようだ。 三木谷氏は「販売はネットでも問題ないが、重要なのはMNP対応。これには時間がかかるようで、リアル店舗が必要だと思う。需要が多ければ、リアルの店舗も展開していくことはある」と語った。 実際、ネット経由でMNPを頼むと、どのMVNOでも手続きに数日間必要となっており、ユーザーがMVNOにMNPしにくい心理的な負担となっている。 その点、IIJではビックカメラと手を組み、店頭で即日対応するようにしたところ、カウンターが混在するほどの賑わいになっているようだ。 かつて、グーグルがネットを中心に販売した「Nexus One」は大失敗だったし、アマゾンが手がけた「Fire Phone」も不良在庫の山だという。 すでにスマホを使っている人であれば、ネットで端末を購入するのに抵抗はないが、スマホ初心者をターゲットにネットのみで販売するのは無理があるだけに、1000万台を目指すなら、一刻も早く、リアル店舗網を強化した方がいいだろう。なんか、リアル店舗網の強化が、楽天やアマゾンの課題となっているようですね。でも、本当の課題はデータ容量と月額通信料の関係であり、更に言えば・・・インターネット繋ぎ放題の月額通信料がいくらまで下がるかということなんでしょうけど。「格安SIMの通信容量が突然2倍以上に」というネット情報に、心騒ぐのである。11/14格安SIMの通信容量が突然2倍以上に、その背景に「絶好の商機」ありより 近ごろサービスの充実が進み、注目度が高まっている格安SIMサービスだが、最近提供各社の戦略に、新しい変化をもたらす大きな出来事が起きている。それは、LTEによる高速通信ができるデータ通信容量が大幅に増えたということだ。 格安SIMのサービスは従来、基本料金は確かに安価だが、高速通信できる容量が少なく設定されているものが多く、実際に使ってみると不便だという印象を抱く人も少なくなかった。だが9月から10月にかけて、格安SIMを提供する各社が、基本料金プランで利用できる高速通信容量を、突然従来の2倍以上に増加させるという発表が相次いだのだ。 その口火を切ったのはインターネットイニシアティブ(IIJ)だ。IIJは10月1日より、NTTドコモの回線を用いた格安SIMサービスの内容を改定。基本料金プランに付属する、高速通信が可能になる「バンドルクーポン」の容量を増量し、最も安い「ミニマムスタートプラン」(音声通話機能込みで月額1600円、以下同様)では1GBから2GBへ、「ライトスタートプラン」(月額2220円)では2GBから4GBへ、そして「ファミリーシェアプラン」(月額3260円~)に至っては3GBから7GBと、なんと2倍以上に増量しているのだ。 このIIJの動きに、ライバルが次々と追随。その結果、多くの格安SIMの基本料金プランで利用できる高速通信容量は、従来の2倍、プランによっては2倍以上にまで増えたのである。ユーザーからして見れば価格は据え置きのままで通信容量が倍以上になるのだから、格安SIMのサービスが一層お得になったことは確かだろう。スマホは持っていないけど、Windows8タブレットを購入した大使は、現在、月額350円の格安Wi-Fiサービスと契約して外出時にネット接続しているのです。ただ、買ったのはSIMフリータイプでなかったので、今後の自由度がないのです。(もう1万円上乗せしてSIMフリータイプにすべきだった。)なお、この格安Wi-Fiサービスの接続具合については、ホットスポット調査結果6に見られます。
2014.11.20
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図書館で椎名誠の『ぼくがいま、死について思うこと』を借りたのだが・・・元気印の椎名さんが死について語っているので、拝聴しようと思ったのです。大使も、父の葬儀は人並みに行ったのだが・・・日本で言う人並みは、世界の中では高額な儀式になっているようです。<葬儀産業の手練手管>よりp30~31 とはいえ、日本の葬式は、規模が大きくなるにつれて、近親者の「」を当事者が心から悲しむ余地がないほどにみせかけの豪華さを競うおかしな方向に走ってきた感がある。結婚式が「幼稚なカッコよさ」に走ってその本来がデフォルメされているように、豪華葬儀のほうは遺族の「見栄」が主軸になっているのだろう。またそれを煽る葬儀産業の手練手管もそうとうなものだ。 前章で書いたようにぼくもいくつもの身内の葬儀に関係したが、葬儀社の言葉巧みな営業根性にはまったくびっくりした。 よく言われることだが、葬儀の祭壇にしても棺桶にしても、せいぜい使うのは2~3日である。棺桶などは完全に燃やしてしまうだけのものなのに、カタログをみるとたくさんの種類があり、それぞれに質のことなるものが揃っている。 値段もびっくりするほど高額なものがあるのを知った。そして葬儀社の人のセールストークの巧みさは、完全に人間の心の揺れや迷いをつかみ、それを活用しているように思えた。見栄だけでなく、死者をおくる尊厳の意味とか、最近の世間の風潮など、いろいろな技を繰り出して少しでも高い値段に設定させようとする。 状況によっては喪主が激しく動揺している場合も多いだろうから、葬儀社の「いいなり」に決められていく、というケースもあるだろうなという率直な印象をもった。 葬儀費用は国によってどのようになっているのだろうか。島田裕巳『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)によるとアメリカが約44万円、以下イギリス12万円、ドイツ20万円、韓国37万円、そして日本がとびぬけて高く230万円、となっている。 これは平均であるから、豪華葬儀となると1千万円、2千万円などという例もありふれて行われているのだろう。そしてたぶん日本が世界で一番葬儀に高額な費用をかけている筈である。これを冷静にどう判断するか難しいところだ。ひとつの側面に「金のある国」という背景があるだろう。ひところにくらべたらそれもだいぶ低迷化しているようだが、例の「見栄」の構造が働いて、生活費用とは別に葬儀費用にあてるために特別に金を用意してある、などという例もあるらしい。椎名さんがお墓について薀蓄を披露しています。<石の墓の意味>よりp39~42 本当に埋葬した遺体なり遺骨なりはよほどの事情がないかぎり、埋めた土を掘り起こし、再び外にさらすことはない。ところが日本のカロウト式のものは、その一族の新たな死者の遺骨を納めるたびに、言葉は悪いが実質的には「墓あばき」に近いことが普通に行われているのだ。これは世界にもあまり例のない形態、習慣らしい。(中略) 『柳田國男全集12巻』収録の「葬制の沿革について」に両墓制のことが書いてある。簡単にいうと、遺体を埋葬する場所と石塔(墓石)のある場所は同じところではなく、遺族は埋葬する場所(三昧とよばれる)とは異なった石塔のほうにお参りする。石塔のほうで祖霊を祀る、ということは遺骨よりも霊魂を重視している、ということになる。 岩田重則『墓の民俗学』(吉川弘文館)を読むとなぜ両墓制になったかということについてこう説明している。 遺体を埋めたところは土地が柔らかくなっている。棺などの場合は、それが朽ちて崩れる場合もある。したがってその上に重い石塔を建てるのは不向きである。けれど遺体を埋めたままにしておくと、山犬などがそれを掘り返す場合もあるから、その上に様々な墓上施設を置く。たとえば枕石で、川原から拾ってきた平たい丸い石が使われることが多い。これは死者をそこに埋葬した、という印だけではなく、埋葬された遺体を鎮めるという意味があったようだ。 その上に屋根をつけたり、傘を立てる場合もある。まわりに竹を割って折り曲げたものを何本も差し込んで、全体を守るような形にしたものをオオカミハジキ、メッパジキ、イヌハジキなどと呼んだ。鎌をその上に置く場合もある。 地方によっていろいろ形や意味は変わるが、これら全体が本来の「墓」の原型なのだろう。 けれど、石や傘や割った竹などでしるしたものは長い年月のあいだに壊れたり荒らされたりするから、やがて先祖の埋められたところがわからなくなってしまうだろうことは容易に想像できる。 その場所からいくらか離れたところに石塔が建てられ、遺族は永代にわたってその石塔のほうにお参りするようになった。 こういう経緯を考えると、先のアメリカの先住民の思考を語った女性の意見に反論することができる。墓参しているところには遺体は埋葬されていないのだから。 『墓の民俗学』と同じ著者による『「お墓」の誕生』(岩波新書)に「アナッポリ」の話が書かれている。遺体を埋める穴を掘る人のことだ。これはたいてい村の住民が交代順番制でやったようだが、時代を経て墓上施設がばらばらになってしまうことがよくあるから、エリアの限られた三昧のどこかを掘ると、以前埋葬された人の遺骨が出てくることがしばしばあって、これは大変に嫌がられたという。 今のカロウト式の墓は土葬時代のこの両墓制に比べると遺骨とその慰霊の象徴である石塔が同じ場所になっていることから、先に述べたような問題はおこらず両墓制の頃よりは理屈にあう。 とはいえ一族の誰かが死に、遺骨になるたびに、納骨室をあけて新たな遺骨を入れる、という方法は世界の埋葬や墓のしくみなどから考えるとやはり相当に異例な「しきたり」と「しくみ」であるのかもしれない。椎名さんがあとがきの中で、尊厳死について語っているが、父を失った大使も同じ感慨を持ちました。<少し長いあとがき>よりp187~188 もうひとつこの本のなかでは触れなかったが、年配者の尊厳死について書いておきたい。一方で「尊厳死」は、若い頃の「自死」とは対極にあるように思う。ある程度の生をまっとうし不幸ではあるが病に倒れ、いくつも生命維持装置に繋がれて辛うじて生きている、という状態になったとき、人は文字通り人間としての「尊厳」を重んじて、その当事者の希望するとおりに医学的な措置を施し、いくつもの生命維持装置の継続を断って、ゆるやかな、しかし確実なやすらぎへむかって生の終止符をうつ「しめくくり」への選択が普通に認められていいと思う。 ぼくは若い頃からそうとうに無理をした人生を送ってきたから、自分自身そういう状態になったらそのようにしたい。自分で判断できないような状態になったときは遺族はこの本のこの箇所をひろげて実行してもらいたい。 それからもうひとつ、近頃、独居老人の孤独死、ということもよくとりざたされるようになった。あたかも「あわれ」であり薄情な近隣社会、などということが、これもまた共通して語られるけれど、果たして本当にみんながみんなそういうことなのだろうか。「孤独死」にも、「自ら選んだ死」というケースもあるのではないか、と思うのだ。 大した病苦もないが、もうあくせくと生きるためにモノを手にいれ、それを料理して租借し、新聞やテレビで世の中のことを逐一知り、怒ったりよろこんだり(怒るほうが圧倒的に多いと思うが)、それでもじわじわ生き続ける、ということにあまりたいした意味を感じなくなる状態、年齢、思考変化、というものがおとずれることもあるだろう。 そのときは、自発的に、ゆったりした自分だけの空間でゆるやかに自分で進んで生命を断っていく、という選択もあるべきだと思う。それは決して「あわれ」でもなく周辺が「非情」でもない尊厳すべきもうひとつの死の選択なのだろうと思う。 こんなふうに、これからの「死」はもっともっとその人間の意志によって、幅のひろい方法が考えられるべきだろう。【ぼくがいま、死について思うこと】椎名誠著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベース>よりぼくはあといくつこういう場に立ち合えるのだろうか。そしていつ自分がこういう場でみんなにおくられるのだろうか。それは、わからない。ぼくにも、そして誰にもわからない。<読む前の大使寸評>今年は、父の葬式。親戚の葬式が続いたので、いやでも死について思うことが多かったのです・・・で、元気印の椎名さんが死について語っているので、拝聴しようと思ったのです。rakutenぼくがいま、死について思うこと
2014.11.19
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図書館で『歴史と出会う』という本を借りたのだが・・・中韓がアジる「歴史認識」に押されて(笑)、昨今の大使は、近現代史に加えて歴史全般に目を向けているわけです。網野善彦の仕事は、左翼運動の挫折を乗り越えるための厖大な読書量と、さまざまな人々との出会いから生まれたそうで・・・・この本を読めば、歴史が身近に感じられるかも♪網野さんと宮崎監督が「もののけ姫」を語っています。<エボシ御前は20世紀の理想>よりp145~146網野:この映画はお話としてもたいへんに面白いんですが、深山の麓でタタラ集団を率いている女性「エボシ御前」は、女性たちをはじめ、私から見ると「非人」と思われる人たちや牛飼など社会からはみ出した者たちに仕事をさせて、尊敬を集めています。遊女、白拍子に見えますが、どういうお考えであのような女性を登場させたのですか。宮崎:悪路王をしずめた立烏帽子という絶世の美女の伝説があるんですが、実は私の山小屋のある村が烏帽子といいまして(笑)。案外、出発点はそのあたりだったりするんです。 応仁の乱で明国渡来の火槍という原始的な銃が使われたらしいとか、海外に売られて、中国人の倭寇の大親分の妻になって、腕を磨いて、あげく男を殺して財産を奪って、戻って来た女とか(笑)。僕らの考えはだいたい、その程度でして。網野:山の神は「おこぜ」ともいわれて醜女なんですが、製鉄の神の金屋子神は白鷺に乗ってくる女神なんですね。そこからイメージをつくられたわけではないんですか。宮崎:むしろ、初めは男にしようという考えもあったんです。でも、スタッフに聞いて回ったら「やっぱりきれいな女性がいい」という話になって(笑)。エボシが白拍子の格好をしているのも同じことで、きれいなほうがいいやと(笑)。 エボシという女性は20世紀の理想の人物なんじゃないかと思ってるんです。目的と手段を使い分けて、非常にヤバイこともするけれども、どこかで理想は失っていない。挫折に強くて、何度も立ち直ってというね、そういうふうに勝手に僕は想像したんです。網野:それから男の主人公はヤマト「日本国」の侵略に抵抗する戦いに敗れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ一族の長になるべき少年アシタカになっていますが、主人公がそうした「蝦夷」になっており、つまり、ヤマト、「日本国」を相対化されていますね。これがわが意を得たという感じがしましたよ。宮崎:蝦夷の風俗などは僕の道楽でやらせてもらったんですよ。隼人が楯を使ってるから、古い蝦夷も手楯を使ったんじゃないかとか。とにかく、よくわからないところは僕の勝手な空想で埋めただけで。網野:いや、変に事実に即されるよりも、わからないところはどんどん空想で超えていただいたほうがいい。事実にへばりついてるわれわれとしても気分がいいですよ(笑)。『七人の侍』を取り上げて、百姓の武装について語っています<「百姓」も刀を差していた>よりp147~148宮崎:15世紀頃は、刀を腰に差している人間がいっぱいいたに違いないと僕は思ってるんですが。網野:もちろん、あの時代はみんな武装していますね。最近になってはっきり確認されてきたことですが、江戸時代になっても、百姓はみな腰刀を持っていたんですよ。侍の太刀とは違うけれども、武装はしていた。百姓は鉄砲だって持ってましたしね。宮崎:秀吉が刀狩りをやったからって、すぐ片づいたはずはない。なのに、時代劇に見る武装している侍と武装していない農民という図式はいったいいつごろ出てきたんですかね。網野:おそらく近代になってからですね。しかも、そうした武装解除された農民と武装している侍というつくられた図式が映画の時代劇にも強烈に影響している。 藤本久志さんが書いていますが、黒澤明監督の『七人の侍』の設定も、その図式に完全に絡めとられてしまっています。それには歴史家の責任は大きいですね。宮崎:『七人の侍』というのは戦争に負けて帰ってきた男たちが、食糧難で買出しに行ったところでお百姓たちのいろんな態度にぶつかるとか、そういうリアリティーをもった映画で。 あまりにも面白くできているので、以後、呪縛のように日本の時代劇を縛ってしまって、常に侍対農民という階級史観が固定しちゃったような気がしてるんです。網野:あの映画には僕も非常に感動したのですが、武装できない百姓というのはまったく事実ではないのです。それに、百姓の中にはいろいろな生業の人がいた。博打打ちもいたんです。百姓は農民の意味ではないですからね。宮崎:百姓というのはもっと広義の意味で、そこにはありとあらゆる職業を含んでいるわけですね。網野:ええ。百姓の中には商人や職人などいろいろな生業の人がいて、農業は、その中のひとつなのです。だから、「百姓一揆」も困窮した農民が一揆を起こしたと考えるのは間違いですね。実証的にもそうした見方はだんだん崩れてきつつあります。自由民権運動のときでも、秩父事件では博打打ちが先頭に立っていたでしょう。田代栄助という総裁は博打打ちですよ。 そういえば『もののけ姫』には博打打ちは出てこなかったですね。宮崎:いや、僕らが映画を作っていること自体が丁半博打を打ってるようなものですから(笑)。【歴史と出会う】網野善彦著、洋泉社、2000年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の歴史学が生んだ泰斗、網野善彦の仕事は、左翼運動の挫折を乗り越えるための厖大な読書量と、さまざまな人々との出会いから生まれた。その成果は歴史研究の枠をはるかに凌駕してベストセラーを生み出し、さらにその影響力は文学や映像の世界にまで拡がっている。読者と同じ目線で歴史を学び、研究することの愉しさを教えてくれる一冊。<読む前の大使寸評>大使の場合、現代につながる近現代史に関心が大きいのだが・・・網野さんという歴史家の対話を通じて、歴史に対する視野を広げたいと思うわけです。amazon歴史と出会う
2014.11.18
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千夜千冊とのリンクを思い立ったのです。編集工学的なグッドアイデアだと、我ながら思うわけですね(サヨカ)手始めにJ・G・バラードの作品を探してみると、『時の声』がヒットしたわけです。図書館に予約するのも、いいかもね♪【時の声】J・G・バラード著、東京創元社、1969年刊<千夜千冊>よりさて、『時の声』は、ぼくがバラードに会いたくなった決定的な動機をつくった作品である。 実際にロンドンの郊外に住むバラードに会いに行ったときには、すでに全作品を読みおわっていたが、そしてそのなかには『結晶世界』のように、ますます惚れなおしたくなるような作品もたくさんあった。そうではあったけれど、正直いうと、やはり『時の声』の強烈なインプレッションが、いつまでもぼくの気分を高揚させつづけていた。 ぼくはおそらく、目のさめるような女の子に一目惚れをするように、『時の声』のバラードに恋をしたのである。その後、バラードの作品がいかにすばらしく見えようとも、それはその女の子が衣裳を変えるたび、春を迎えるたびに、ますますすばらしく見えるということを意味していた。つまり同じ女の子だった。 だから、わがバラードは、あくまで最初に一目惚れをした『時の声』のバラードだったのである。それゆえぼくは、ながいあいだ、この作品を映画にしたいとさえおもいつめたものだった。<出版社紹介>より宇宙の彼方から送られてくる謎の信号。プールの底一面に不可解な模様を刻みつける生物学者。遺伝子異常を起こし始める生物たち。そして人類は日々長くなる眠りに陥る……。バラードが自身の代表作と評した傑作「時の声」ほか、凋落したかつてのプリマドンナと、過去の音を清掃する口のきけない青年の奇妙な触れ合い「音響清掃」など7編を収録。鬼才作家の第1短編集。<読む前の大使寸評>J・G・バラードの第1短編集をまだ、読んでなかったのだが・・・松岡正剛の千夜千冊評を読むと、これは読まんとあかんな♪ところで、松岡さんはJ・G・バラードの本には、すべて著者の自筆サインをもらったと自慢しているが、いかにも松岡さんらしい。<図書館予約:未>時の声by千夜千冊tsogen時の声この記事も松岡正剛の世界に収めておきます。
2014.11.17
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米シートン・ホール大学准教授、汪錚さんがインタビューで「歴史重んじる中国、国家の『物語』超え敵意の連鎖断とう」と説いているので、紹介します。なお、インタビュアーは大使注目の吉岡桂子・編集委員です。(汪錚准教授へのインタビューを11/15デジタル朝日から転記しました) 「中国の夢」を掲げる習近平政権は、日本や西洋列強に虐げられた過去と、将来の復興を強調する姿勢を強めている。日中首脳会談でも歴史認識はテーマのひとつだった。歴史の記憶に根ざしたナショナリズムは、中国の政治や外交、社会でどのような役割を果たしているのか。米シートン・ホール大学准教授の汪錚さんに聞いた。Q:日中首脳会談をどう評価しますか。A:一つの突破点になると思います。会談に実質的な内容が乏しくても、両国政府がお互いの関係を重視している表れだからです。各層の対話や危機管理システムの構築に同意したことも重要です。しかし中日関係の根本的な問題は、歴史や国民の感情にあると考えています。Q:中国の対外関係における「歴史の記憶」に注目していますね。A:人々の歴史認識や、社会で語られる歴史の物語は、史実そのものというより選び取られたものです。誰が何を選んで民衆に伝えるのか。この影響が非常に大きいのです。 『歴史は中国人の宗教』と言われるほど、中国には歴史に対する特別な意識があります。リーダーたちは歴史上の苦難と栄光を強調してきた。特にアヘン戦争から中日戦争にかけての100年の恥辱の歴史は、人々に大きな影響を与えている。中国人は帝国主義者の侵略を中国の『国恥』だと思っています。 この歴史の記憶と物語が、中国人集団のアイデンティティーと中国政治に大きな影響を与えています。1989年の天安門事件は大きな転換点でした。その後、92年から歴史の物語ががらりと変化したのです。江沢民時代の愛国主義運動は静かな革命だったと言えるでしょう。Q:なぜですか。A:49年以降の毛沢東時代は、階級闘争から中日戦争を語っていました。戦争は日本の資産階級と統治者が起こしたもので日本人民も被害者だ、人民の中国は勝利者だ、と。 ところが執政党(中国共産党)は、天安門事件と東欧の共産主義国家の崩壊で大きな衝撃を受けました。民主化運動は鎮圧したが、人々の信認や支持を失った。社会主義や共産主義も含めて(統治の)合法性に極めて重大な挑戦を受けた。中国社会の核となる『信仰』が真空となり、それを埋めようと(当時の最高実力者)トウ小平氏が、歴史の物語を変えたのです。Q:どんなふうに。A:人民による階級闘争ではなく、国家と国家、民族と民族の闘争に勝ち抜いたのが共産党である、と。その中核をなすのは、共産党がなければ国は独立できず、再び外国からばかにされ、分裂してしまう、という点です。 歴史は勝利者から被害者の物語に変わり、中国の人々と国家が戦争で受けた苦難や血なまぐさい暴力が強調され始めました。そして、この物語に基づいた愛国主義教育運動を始めました。愛国とはいえ、愛党運動です。 ■ ■Q:日本からみると、日本を標的にした反日運動・教育にみえます。A:違います。天安門事件に最も反対し制裁していたのは米国や欧州です。日本も加わりはしたが、それほど厳しくなかった。西側諸国で最初に制裁を解除したのも日本だし、中米関係の回復を推進させる一定の役割も果たした。愛国主義教育を反日教育というのは単純化しすぎです。 ただ、不幸なことに歴史を振り返ると、日本は、中国の『国恥』のもっとも重要な部分を占めます。孫中山(孫文)や蒋介石時代からそうです。日本は中国を最も傷つけた国です。仕方がありません。南京大虐殺も死亡人数の統計に異なる意見があっても発生はしているのです。Q:反日映画・ドラマでナショナリズムをあおっているのでは。A:中国では、ナショナリズムが巨大な商業的価値を持っています。中国政府が反日映画やドラマを作るよう制作会社に強く推奨しているというよりも、もうかるから作っているのだと思います。それに中国では、腐敗や政府批判、国民党や中華民国、古代の宮廷や皇帝、皇后などの番組を作ろうとすると、触れてはならない内容が多くある。それに比べて反日ものはとても安全なのです。 中国人の歴史の物語が日本人の態度に影響を与え、同様に、日本人の態度が中国人の歴史の記憶を一段と刺激しています。相互作用の関係があります。Q:というと。A:80年代までのほうが戦争を経験した人は多かったにもかかわらず、中国人が日本を受け入れられたのは当時の日本政府や人々が非常に友好的だったからでもあります。中国の人々も日本から経済発展の経験を学びたい気持ちが明確にありました。 2000年以降、中日関係に新たな変化がうまれました。中国の日本経済への依存度が落ち、人々の間に(優越的な意識を伴う)ナショナリズムが高まってきたのです。 日本の政治家も、侵略の否定や靖国神社参拝などで歴史問題やナショナリズムを刺激する。日本の教科書には戦争の歴史の描写が少ない。歴史を無視したり否定したりする冷たい態度も、形を変えたナショナリズムではないでしょうか。Q:政治家がナショナリズムによって求心力を高めようとするのは、どの国でも伝統的な手段なのかもしれません。A:中国政府はナショナリズムによる団結を希望しています。一方で、民衆の強烈な感情は政府をジレンマに陥れます。反日感情が強い中国の人々は、中国政府が日本に強硬な態度を取るよう求める。その民意にこたえようとすると、政府は関係を改善しにくくなってしまう。 中国以外からは、中国外交は強硬で覇権的だと厳しく批判されています。しかし、中国の人々は正反対で、軟弱すぎる、と言っている。 国内政治と外交の求めとの間に矛盾が生じている。たとえば、南シナ海の問題は国際社会の支持をほとんど得られていないが、国民の要求は強い。強硬な政策が国益に合致しなくても、国内政治を優先しなければならなくなっています。 リーダーもまた社会の一員として、政策決定の際に共有する認識や感情に左右されるものです。これも、日本を含めてどこの国でも、そう言えるでしょう。 ■ ■Q:中国が民主化すれば、歴史の理解は変わるのでしょうか。A:中国の若者は100年前、70年前のことには詳しくても、25年前、50年前の理解は限られています。 民主化すれば、国内の問題を含めてもっと知ることができるようになるでしょう。もちろん文化大革命や大躍進をさらに知ったとしても、侵略の歴史は忘れられるものではない。ただ、新しい歴史の物語は中国に多くの変化をもたらすと思います。Q:日本と中国は歴史がもたらすナショナリズムを超えられますか。A:両国の政府は、ナショナリズムで国家の凝集力と団結力を高めることの危険性を深く理解すべきです。刺激しあって敵意がたえまなく積み上がっていく。 中国は、ナショナリズムが両刃の剣であることを知る必要があります。日本が歴史教育を薄めていくことに反対すると同時に、自国の歴史教育も反省すべきです。とりわけ青少年向けの本や映画、テレビに戦争の暴力や民族の恨みの内容はふさわしくない。 日本は中国の人々が歴史問題への意識が非常に強いことを知る必要があります。歴史やそれにかかわる謝罪の問題について全体を知り、社会でもっと議論してほしい。 双方の国民が相手を単純化して見ないことも大切です。歴史問題の共同研究や教科書の共同編集も再び取り組むべき課題です。 今回の首脳会談は第一歩にすぎません。政府だけに頼らず、民間がお互いの誤解と関係悪化の危うさと害悪を知り、敵意と攻撃を減らせれば、80年代の友好関係に戻れるかもしれません。 *汪錚(ワンチョン):1968年中国・雲南省生まれ。北京大大学院修了後、米ジョージ・メイソン大紛争分析解決学博士。邦訳著書に「中国の歴史認識はどう作られたのか」。<取材を終えて> 習政権が歴史をからめたナショナリズムを統治や外交の道具に使う姿勢は、戦後70年の節目の来年、際だつはずだ。日本の側には、自らの心細さを国家の威にすがって埋めようとする空気があり、利用したい政治家がいる。国力の変化もあり、日中関係が80年代のような「友好」の時代に戻るのは難しいと思う。 ただ、国どうしの関係の居心地の悪さがすべてではない。そう実感できる関係が、かつてないほど広がっている。中国にも共産党の歴史観や統治手法を疑い、距離をおく人はいる。彼らの心に届く言葉を持つには、自分も国家にからめとられやすい存在であると自覚する必要があるのではないか。(編集委員・吉岡桂子)中国人だから中国擁護となるのは当然だとしても、母国を客体視できる的確な歴史認識を持った人だと思うのです。今後の日中関係について建設的なところがいいですね。政治化するナショナリズムワンチョン2014.11.15
2014.11.16
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。で、今後は「図書館予約の軌跡」としてフォローすることにしたのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・世界で一番美しい猫の図鑑(8/21予約済み)・ノー・シューズ(9/9予約済み)・つげ義春: 夢と旅の世界(10/11予約済み)・地方消滅(10/24予約済み)・敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建(11/14予約済み)<予約候補>・ジェフ・ベゾス 果てなき野望・出使日記の時代―清末の中国と外交(神戸市は現在、未購入)・クルーグマン教授の経済入門 ・夢を吐く絵師・竹中英太郎・日本語は亡びるのか?(ユリイカ2009年2月号)(神戸市は現在、未購入)<予約取消し>・日本人はなぜ存在するか(蔵書にあることが判明し、予約取消し)<予約分受取>・中国と茶碗と日本と(9/19予約、9/23受取)・ナショナリズム入門(9/11予約、10/15受取)・眠る魚(8/19予約、10/17受取)・謎の独立国家ソマリランド(11/6受取)・中華と対話するイスラーム(11/5予約、11/12受取)・ほんの数行(9/23予約、11/14受取可)・未完のファシズム(11/10予約、11/14受取可) 世界で一番美しい猫の図鑑よりタムシン・ピッケラル, アストリッド・ハリソン著、エクスナレッジ、2014年刊<「BOOK」データベース>より本書は猫の魅力をたっぷりと語り、ヤマネコがいかにして野生生活を捨てて温かな家庭での生活を手に入れたのか、その歴史をひも解いていく。古代エジプトで生まれたしなやかな身体のアビシニアンに、知性の高さとシルバー・ブルーの被毛が際立つロシアンブルー。優雅で長い被毛の美しいバリニーズに、垂れ耳が愛らしいスコティッシュフォールド。50を超える猫種それぞれの歴史に隠された物語を美しい写真とともに紹介する。<読む前の大使寸評>愛猫家なら手放せない一冊になろうかと…横尾忠則が絶賛しているので、見てみたいですね♪<図書館予約順番:23(8/21予約)、予約#:>rakuten世界で一番美しい猫の図鑑【ノー・シューズ】佐々木マキ著、亜紀書房、2014年刊<「BOOK」データベースより>マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイと共に不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!<読む前の大使寸評>神戸・新長田といえば、ドングリ国の縄張りであるが・・・神戸にはニューカマーの大使が知らない昔のお話が、興味深いのです。 それから、村上春樹との交流も興味深いですね。芦屋と神戸はお隣という関係からなんだろうか?<図書館予約:(9/09予約)、予約#:>rakutenノー・シューズ【つげ義春: 夢と旅の世界】つげ義春、他著、新潮社、2014年刊<「BOOK」データベース>よりマンガの常識を打ち破った「ねじ式」など4作の原画を全頁掲載!インタヴューあり、旅写真あり、初公開モノ多数のデビュー60周年記念保存版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約順番:6(10/11予約)、予約#:>Amazonつげ義春: 夢と旅の世界【地方消滅】増田寛也著、中央公論新社、2014年刊<「BOOK」データベース>より このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝撃のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会に突入した。 多くの地方では、すでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人々がとどまり、希望どおりに子どもを持てる社会へ変わるための戦略を考える。 藻谷浩介氏、小泉進次郎氏らとの対談を収録。<読む前の大使寸評>大使の故郷の四国西南部あたりも、消滅の危機にあるわけで笑っている場合ではないのです。<図書館予約:(10/24予約)>rakuten地方消滅地方消滅by速水健朗【敗戦とハリウッド―占領下日本の文化再建】北村洋著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>より占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出す。<読む前の大使寸評>この歳になって、やっとハリウッド映画の呪縛から開放されたというか・・・ハリウッド映画の劣化に気づいた大使である。思えば・・・アメリカン・ニュー・シネマの頃は素晴らしい作品が溢れていたが・・・アメリカ映画をこよなく愛でる下地は、大使がまだ物心つく前から周到に準備されていたようですね。アメリカの占領政策を知りたいと思う今日この頃である。<図書館予約:(11/14予約済み)>rakuten敗戦とハリウッド 占領下日本の文化再建【ジェフ・ベゾス 果てなき野望】ブラッド・ストーン著、日経BP社、2014年刊 <「BOOK」データベース>よりインターネットに大きく賭け、買い物や読書の習慣を大きく変えてしまったアマゾン創業者、ジェフ・ベゾス。本書は、その奇才の生い立ちから現在までをベテランジャーナリストが追った物語である。フィナンシャル・タイムズ紙、ゴールドマン・サックス共催ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2013受賞!<読む前の大使寸評> アマゾンvs楽天の日米対決が熾烈な昨今であるが、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが興味深いのです。 金融工学の会社から生まれ、優れた物流システムを持つアマゾンはいかにもアメリカ企業ですね。とにかく、アマゾンvs楽天の対決は、フラット化する世界でも取りあげたように、目下の関心事でおます。<図書館予約:未>rakutenジェフ・ベゾス 果てなき野望【出使日記の時代―清末の中国と外交】岡本隆司, 箱田恵子著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>よりイギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がる。<読む前の大使寸評>吉岡桂子委員の推す中国関連本となれば、気になるわけです。共産党王朝のほころびが目立つ昨今だが、現代の中国の外交官の「出使日記」などあれば、興味深いのだが。<図書館予約:神戸市は未購入>rakuten出使日記の時代―清末の中国と外交出使日記の時代―清末の中国と外交by吉岡桂子【クルーグマン教授の経済入門】(文字数制限により省略、全文はここ)【夢を吐く絵師・竹中英太郎】(文字数制限により省略、全文はここ)【日本語は亡びるのか?(ユリイカ2009年2月号)】(文字数制限により省略、全文はここ)図書館予約の軌跡7図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム神戸市が複数買っている本でも予約順番が30を超えると、なかなか順番がまわってこないのです。(2ヶ月以上はかかるかも)
2014.11.15
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図書館で予約していた『中華と対話するイスラーム』を受けとったが・・・・ゲッ こんなに分厚い本なのか!しかも横書きでなにやら専門書のような趣きである。【中華と対話するイスラーム】中西竜也著、京都大学学術出版会、2013年刊<「BOOK」データベース>よりかつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、時々の政治的・社会的状況に翻弄されながらも、イスラームの信仰を固守して独自の共同体を維持した。そこには、マイノリティとしての生死を賭けた、彼ら中国ムスリムの知的奮闘があった。いかにしてイスラームを、中国伝統思想、ひいては中国社会の現実と調和させるか?「中国的イスラーム」の実像に迫る。<大使寸評>中国ムスリムのあいだでは、学者たちがペルシャ語文献に親しんできたが、文革のさいに、中国におけるイスラム教学の伝統がいったんとだえたので、現在、中国におけるペルシャ語文化の伝統は滅びようとしているそうです。書評だけを頼りに借りた本ですが・・・横書きで、分厚くて、アラビア語の経文が多く載っている、かなり学術的な本でした。わりと言語学的な内容でもあり、大使のツボをついているのだが、如何せん専門的すぎるのです。ちょっと、あてが外れたわけだが・・・・このあたりが、本を手にしないで図書館予約する場合の問題点かも。<図書館予約:(11/5予約、11/12受取)>amazon中華と対話するイスラーム納家営清真寺(雲南省)西域に憧れる大使は、この本が説くムスリム移民の歴史を知りたいわけです。<序章>よりp002~003 本書は、中国におけるイスラーム思想の歴史的展開の一端を明らかにせんとするものである。すなわち、中国全土に居住する、漢語を日常語とするムスリムたち、いわゆる「中国ムスリム」にスポットをあてる。(中略) 中国ムスリムは、かつて西アジアや中央アジア、南アジア、東南アジアより中国にやって来て定住するようになった外国人ムスリムの末裔である。すでに唐代から数多く存在したムスリム移民は、おそらくユーラシアの東西融合がすすんだモンゴル帝国期にその数がピークに達し、その後も明の中葉までは相当な数に上った。 彼らの後裔は、主に、現地人との通婚や養子縁組、貧窮家庭の子女を買収してムスリムとして養育することなどを通じて増えていった。 彼らは、世代を重ねるうちに、混血して身体的特徴の上で現地人と見分けがつかなくなっていった。のみならず、中国に長らく定住して現地人と様々な交渉をもつうちに、母語を忘れて漢語を日常語とするようになったのをはじめ、文化的にも土着化していった。極端な場合にはイスラーム信仰を完全に捨て去る者すら現れた。 そのような土着化の現象は、明の嘉靖年間(1522~1566年)あたりから、とりわけ顕著になったとみられる。 ちょうどこのころから、外国人ムスリムの流入は徐々に減少してゆき、以後、前代の規模を回復することはなかったということが、大きな一因である。 しかし彼らの一部は、身体的・言語的には土着化しながらも、イスラームの信仰を様々なレベルで堅持し、周囲の異教徒と完全に同化するまでには至らなかった。彼らは、遅くともだいたい16世紀の初めごろには、中国全土に独自の共同体を築き、しかも周囲の非ムスリム中国の社会と複雑な関係を取り結ぶようになっていた。ここに、自他双方から異質な集団として識別されながらも、中国全土にがっちりと根をおろした「中国ムスリム」と呼び得るような人々が形成されたといわれる。この本では漢語を日常語とするムスリムを「中国ムスリム」と呼んでいます。次にイスラームと中華の調和のあたりを見てみましょう。、<序章>よりp004~005 中国ムスリムによるイスラームと中華の調和に向けた営為、中国の現実に即したイスラームの再解釈(イスラームの中国化)の歴史的動態の解釈が、専心探求にあたいする、優れて普遍的かつ現代的な課題であることは疑う余地がない。 第一に、マイノリティとしての生死をかけ、さまざまな現実を直視つつ展開されてきた、当該の営為を深いレベルで認識することは、マイノリティとマジョリティの多文化的共生を模索するうえで有意義である。 第二に、イスラーム文明と中国文明の和解をはかるかたちで自らの思想を組み上げていった、中国ムスリムの歴史的経験からは、人類の共通財産として、文明間対話の英知を汲み取ることが可能である。 第三に、イスラームの多様性を把握するという意義に照らせば、イスラームの中国化の歴史的事実を明らかにすることは必須である。中東のイスラームで代表されてしまいがちなイスラーム像の偏向を、それは是正してくれるはずである。 第四に、多民族国家としてありつづけてきた中国の政治・経済・社会・文化の多元性を理解するためにも、中国ムスリムの思想遍歴を押さえておくことは、いうまでもなく重要である。たとえば、現代中国の国際戦略(資源や対米のための親中東外交)を考えるうえでも、それはまったく無関係ではない。 イスラーム諸国とのパイプ役を期待されている中国ムスリムが、歴史上、イスラームと中華のあいだをいかに架橋してきたかを把握しておくことは、けっして無駄ではないはずである。新疆ウイグル自治区では過酷な文化破壊が進んでいるが、いっぽうで「中国ムスリム」が住む地域では共生が図られているようです。このように玉虫模様の共生が見られるが、ここに共産党王朝の苦労あるいは苦悩が見えるようです。次にムスリム教育機関を見てみましょう。<教堂教育の近代>よりp026 中華人民共和国の時代になると、新式学校の近代的ムスリム教育を引き継ぐものとして、イスラーム教経学院が北京ほか各地に設立された。近年、臨夏外国語学校(臨夏中阿学校)をはじめとする私立のアラビア語専門学校なども各地に現れてきている。これらの専門学校では、アラビア語教育を中心に、イスラームの知識のほか、教育学やコンピュータの知識なども教授されている。なかには金融・経済・貿易などに関する課程を設けるところもある。 こうした新しいムスリム教育機関の叢生は、しかし決して清真寺(モスク)での教堂教育を淘汰しなかった。とくに改革開放以降、甘粛省臨夏市の堡子清真寺など一部の清真寺では、学制・カリキュラムの整備、教材や教育方法の改良、漢語教育の強化といった改革が積極的に行われ、教堂教育は新たな発展段階をむかえているといえる。堡子清真寺(甘粛省)
2014.11.14
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今回借りた6冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「図書館予約」でしょうか。<市立図書館>・謎の独立国家ソマリランド・中華と対話するイスラーム・ぼくがいま、死について思うこと・本の顔<大学図書館>・木工技法バイブル・歴史と出会う図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【謎の独立国家ソマリランド】高野秀行著、本の雑誌社、2013年刊<カスタマーレビュー>よりルポルタージュといってもいいし、探検記といってもよい。冒険・政治経済・安全保障・国際問題・民族問題・海賊問題などさまざまなテーマが詰め込まれ、500ページほどの本がすいすい読める。<大使寸評>高野さんは、エミレーツ航空の飛び立つ直前に、在日ソマリランド人を訪ねて現地でのツテを教えてもらったが、ここに高野氏の嗅覚と幸運が表れていると思うのです。死と隣り合わせの取材を楽しんでいるようだが・・・伊達に探検部に籍を置いていたわけでもないようですね♪この本は文化人類学の薀蓄もはさみながら、かなりスピーディに展開していくが・・・高野さんのやや楽天的な人柄が表れていて、ええでぇ♪<図書館予約順番:33(9/02予約、11/6受取)>Amazon謎の独立国家ソマリランド謎の独立国家ソマリランドbyドングリ【中華と対話するイスラーム】中西竜也著、京都大学学術出版会、2013年刊<「BOOK」データベース>よりかつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、時々の政治的・社会的状況に翻弄されながらも、イスラームの信仰を固守して独自の共同体を維持した。そこには、マイノリティとしての生死を賭けた、彼ら中国ムスリムの知的奮闘があった。いかにしてイスラームを、中国伝統思想、ひいては中国社会の現実と調和させるか?「中国的イスラーム」の実像に迫る。<大使寸評>中国ムスリムのあいだでは、学者たちがペルシャ語文献に親しんできたが、文革のさいに、中国におけるイスラム教学の伝統がいったんとだえたので、現在、中国におけるペルシャ語文化の伝統は滅びようとしているそうです。書評だけを頼りに借りた本ですが・・・横書きで、分厚くて、アラビア語の経文が多く載っている、かなり学術的な本でした。わりと言語学的な内容であり、大使のツボをついているのだが、如何せん専門的すぎるのです。ちょっと、あてが外れたわけだが・・・・このあたりが、本を手にしないで図書館予約する場合の問題点かも。<図書館予約:(11/5予約、11/12受取)>amazon中華と対話するイスラーム中華と対話するイスラームbyドングリ【ぼくがいま、死について思うこと】椎名誠著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベース>よりぼくはあといくつこういう場に立ち合えるのだろうか。そしていつ自分がこういう場でみんなにおくられるのだろうか。それは、わからない。ぼくにも、そして誰にもわからない。<読む前の大使寸評>今年は、父の葬式。親戚の葬式が続いたので・・・いやでも死について思うことが多かったのです。元気印の椎名さんが死について語っているので、拝聴しようと思ったのです。rakutenぼくがいま、死について思うこと『ぼくがいま、死について思うこと』byドングリ【本の顔】坂川栄治, 坂川事務所著、芸術新聞社、2013年刊<「BOOK」データベース>より「人と人とのコミュニケーションが装丁をつくる」それを30年間、第一線で実践してきた坂川栄治と坂川事務所による、装丁の教科書。今までに手掛けた数千冊の中から約180冊を厳選し、1冊の装丁ができるまでを図解した、坂川事務所の集大成ともいえる内容です。【目次】1 装丁の依頼/2 文字で装う/3 イラストで装う/4 色で装う/5 写真で装う/6 絵本を装う/7 紙と印刷<大使寸評>装丁は出版社がやるものと思っていたが、装丁専門の会社がやっているようですね。この本には、色んな本のカラー写真が満載で、見て楽しいのです。rakuten本の顔本の顔byドングリ【木工技法バイブル】ポール・フォレスター×乙須敏紀著、ガイアブックス、2010年刊<「BOOK」データベース>より作業工程ごとに写真が付いているので、まるで横で手本を見せられているような臨場感で学べる。化粧張り・木彫り・ろくろ加工など、より本格的な木工技術も併せて紹介。<大使寸評>穴あきバインダー製本になっていて頑丈であり、現場仕様とでもいう装丁になっています。カラー写真満載で見て楽しいが・・・装丁に惹かれて借りたのです♪rakuten木工技法バイブル【歴史と出会う】網野善彦著、洋泉社、2000年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の歴史学が生んだ泰斗、網野善彦の仕事は、左翼運動の挫折を乗り越えるための厖大な読書量と、さまざまな人々との出会いから生まれた。その成果は歴史研究の枠をはるかに凌駕してベストセラーを生み出し、さらにその影響力は文学や映像の世界にまで拡がっている。読者と同じ目線で歴史を学び、研究することの愉しさを教えてくれる一冊。<読む前の大使寸評>大使の場合、現代につながる近現代史に関心が大きいのだが・・・網野さんという歴史家の対話を通じて、歴史に対する視野を広げたいと思うわけです。amazon歴史と出会う歴史と出会うbyドングリ*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き79
2014.11.14
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関西と言っても漠然としたくくりであり、十人十色の関西かも知れないが・・・反権威で、実質本意で、おもろいetc.の関西を集めてみました。・グ印関西めぐり(濃口)・中島らもメモリアルWEEK・大阪アースダイバー**********************************************************************<関西あれこれ1>目次・大阪くいだおれ学・関西人の系譜・関西人の話法・グランフロント大阪はどんなかな?<グ印関西めぐり(濃口)>「超ディープな関西ガイド」というコピーにつられて、ついアマゾンでこの本(中古)を注文したのです。著者は朝日夕刊の『まだまだ勝手に関西遺産』シリーズのイラストを描いているくらいなので、関西の薀蓄については有り余るのでしょうね。【グ印関西めぐり(濃口) 】グレゴリ青山著、メディアファクトリー、2007年刊<商品説明>より「KANSAI Walker」の人気連載マンガが、待望の単行本化!京都で生まれ育ち、大阪で古本屋さんのバイトを経験し、和歌山の山奥で2年ほど生活していたこともあるグレゴリ青山による、超ディープな関西ガイド。大阪のウメチカ(梅田の地下街)、銭湯マニアとめぐる京都の旅、船舶画伯にガイドしてもらう神戸港、滋賀の草津にもある温泉などなど、グレゴリ青山独自の視点から見たおもしろ関西をご紹介します。<大使寸評> グレゴリ青山による、超ディープな関西ガイドとのこと・・・興味深々でおま♪アマゾンの中古本で汚れなし309円というのがあったので、速攻で注文したのです。 2007年発刊の本なのでネタがやや古いが、ディープではあるのです。ディープ過ぎて今ではなくなった場所もありました。(たとえば、神戸元町の海文堂書店とか、明石のたこフェリーは、もうあらへんで) グレゴリ青山は各地のスパとか温泉に執心のようで、これも大使好みである♪rakutenグ印関西めぐり(濃口) <中島らもメモリアルWEEK>今年7月に中島らもメモリアルWEEKという催しがあるそうです。・・・ええやんけ♪3/6中島らもの世界、どっぷり1週間、7月に没後10年企画より 中島らもの世界、どっぷり1週間 7月に没後10年企画 小説や音楽、演劇など多彩なジャンルで異彩を放った中島らもさんがこの世を去って今年で10年。遺族やゆかりの俳優らが集まって、らもさんの作品と生き様を改めて「リスペクト(敬意)」する催しの数々を、命日である7月26日の前後に大阪市内で開く。らもさんの長女・中島さなえさんらが5日、記者会見を開き、明らかにした。 企画したのは、さなえさんと、タレントの松尾貴史さん、俳優の山内圭哉さんら「らもさんとあれこれ関係のあった」面々だ。「一日だけじゃらもという人物を語れないし、遊びきれない」と1週間の「メモリアルWEEK」になったという。さなえさんは「はじめは身内だけと思っていたらどんどん話が大きくなった。父も喜んでると思う」と話した。 初日の7月21日は松尾さんや升毅(ますたけし)さんらによる、音楽ありトークありのオープニングイベント。22日には桂米朝一門の落語家らが、らもさんが遺した創作落語を披露する「らも噺(ばなし)の会」、命日の26日には大槻ケンヂさん、町田康さん、チチ松村さんらによるライブなどが予定されている。詳細は公式ホームページ(http://ramo-nakajima.com/memorial/)へ。(向井大輔)中島らも:1952年、兵庫県尼崎生まれ。灘高から大阪芸大に進み、卒業後、コピーライターとして注目される。84年から10年間、朝日新聞で連載した「明るい悩み相談室」が人気に。エッセーや小説、劇団やロックなど幅広く活躍。2004年、酔って階段から転落、52歳で死去。<大阪アースダイバー> 図書館で借りた「大阪アースダイバー」という本であるが・・・・内容はディープな大阪案内であるが、切り口と本のタイトルが斬新なんですね♪だいたい「ジャンジャン横丁のデュシャンたち」とか「ナニワのミトコンドリア戦略」とかいう切り口は、誰も設けないですよ。とっつきには、著者中沢新一の独特な推論(イデオロギッシュというべきか?)に違和感があるが、読み進むと慣れてきます。まあ、講談とか浪曲になじむようなものか♪<湿った通天閣>よりp155~156 上町台地の崖際に立つと、後ろに四天王寺五重塔、前方の崖下向こうに通天閣が見える。同じ塔でありながら、二つの塔はあきらかな違いを感じさせる。 四天王寺五重塔は、創建者であった聖徳太子がそう願ったように、「太陽に近い」ことに意味を持つ塔である。そのために四天王寺の仏塔は、「乾いた」印象を与える。 それに比較すると、通天閣は沼地から咲き出した蓮の華のように、「湿っている」のを感じる。じっさい通天閣の建つあたりは、長いこと沼だった。その沼から、通天閣はまるで水生植物のように、天をめざして生え出している。 通天閣は、女性的なものの真ん中を貫いてこの世界に出現する、まだ皮をかぶって湿った部分を残している。子供のペニスをあらわしているのではないか。もっと言えば、それは胞衣をかぶって生まれたばかりの、新生児の精神を象徴しているのではないだろうか。 通天閣は、新しいモダニズムの世界に生まれ出るはずの、「子供」としてのペニスなのである。いやモダニズムそのものが、既成の秩序を壊す子供の精神から、インスピレーションを受けた運動である。そのモダニズムの新世界を象徴する通天閣が、男の子のものを連想させたとしても、少しも不思議ではない。 そうなると、この塔のマスコット的な存在として、「ビリケン」という精霊の像を選んだ人たちの想像力は、そのものずばり人類的な普遍性に触れていたことになる。たしかにビリケン像を着想したのは、アメリカの女性アーティストだったであろうが、その像を思いついたとき彼女の想像力は「子供の姿をした精霊」をめぐる、人類の心の奥深い謎に、触れていた。そして、大阪人はそれをこともなげに、通天閣とくっつけたのだった。 こういうことが、「大阪の神秘」なのである。大阪人はモダニズムに浮かれまくっていながらも、アフリカやアジアの精神的古層との、たしかなつながりを保ちつづけている「人類」そのものである。こういう神秘は、東京にはほとんど見出すことができない。大阪アースダイバーの醍醐味は、こういうところにある。大阪ミナミは霊的な場所だったようですね。更に読み進めます。ふだんは無神論で罰当りの大使であっても、四天王寺には手を合わせたくなったりして(笑)<最後の庇護の場所>よりp163~165 四天王寺は上町台地の上にある。その四天王寺が、大阪ミナミに広がる低地のアースダイバー的構造を、完全に決定しているこの不思議。 古代から今日にいたるまで、荒陵と呼ばれたあたりから、釜ケ崎を含むかつての今宮村まで広がる広大な地域が、時代ごとのプロレタリアに向かって、やさしく胸襟を開いていた。こんなことは、他の都市にはめったにおこらなかった。大阪にこのような愛隣的現象がおきたのは、崖の上に四天王寺が建っていたためである。 四天王寺ははじめ森ノ宮にあったが、のちに荒陵に移されて、壮麗な仏教寺院のたたずまいを誇っていた。この寺は、古代河内戦争の敗者である物部守屋の霊を鎮めることを、隠されたもう一つの目的として建てられたため、死をまぬかれた物部氏の一部は、四天王寺の周辺に住み着いて、雑役をとおして寺に奉仕する下級僧として、生きのびることを許されたのであった。 荒陵には、重い病気にかかった人々を収容する悲田院が設けられた。そればかりか、五重塔の脇にあった引声堂の床下には、古代末期になると、土地を捨てて逃亡した浮浪人や、病気のために村に住めなくなった人々が、住みつくようになっていた。こうした人々は、物乞いをしなければ生きていけない。いわば古代のプロレタリアであった。彼らは夜には四天王寺の床下に眠り、昼は村々に物乞いに出かけた。四天王寺は、そうやって無産者たちをまもっていた。 (文字数制限により省略、全文はここ) 徳川期にキリスト教の信仰が厳しく禁止されると、千日前墓地には、公民権を奪われ非人に落とされた、たくさんの「転びキリシタン」が流れ込んできた。ことに、女性の転びキリシタンが多かった。信仰者であることを暴露されて転んだこれらの女性たちは、在所に住むことを許されなかった。女性たちは流れ流れて、千日前墓地にたどり着き、そこで非人の男を見つけて夫婦になることができた。 古代には重い病気によって、近世には信仰によって、流民化しプロレタリア化せざるを得なかった人々にとって、広い意味での荒陵の土地は、最低ぎりぎりの暮らしぶりとはいえ、生命をつなぐことは可能にしてくれる、最後の庇護の場所となってくれていた。大阪には古代以来、けっして狭くない領域にまたがって、このような愛隣的区域が形成されていたが、その精神的な中心には、いつも四天王寺の存在があったといえる。ときどき、鶴橋の焼肉が無性に食べたくなる大使にとって、このあたりのコリア世界が興味深いのです。<生野区と平野区を掘る>よりp245~247 (文字数制限により省略、全文はここ)【大阪アースダイバー】中沢新一著、講談社、2012年刊<「BOOK」データベース>より南方と半島からの「海民」が先住民と出会い、砂州の上に融通無碍な商いの都が誕生・発展する。上町台地=南北軸と住吉~四天王寺~生駒=東西軸が交差する大地の一大叙事詩を歌いあげる。<読む前の大使寸評>内容はディープな大阪案内であるが、切り口と本のタイトルが斬新なんですね♪だいたい「ジャンジャン横丁のデュシャンたち」とか「ナニワのミトコンドリア戦略」とかいう切り口は、誰も設けないですよ。rakuten大阪アースダイバー
2014.11.13
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以前のアヒルちゃんは、シチョウ知らずで、ガラガラの裾開きだったが・・・そのあたりを克服してスーパー・アヒルとして登場してきたのです。レベル4のアヒルと互戦で対局したのだが、いや強いこと・・・S感覚を楽しんでいた以前のアヒルちゃんも懐かしいが、今のスーパー・アヒルは、勝ったり負けたりで、けっこう面白いのです。スーパー・アヒルは地合の読みは正確なんだけど・・・生き死のからむ殺し合いには読みが緩いようです。ちなみに、ドングリ快勝の一局です。レベル4でドングリは黒、互戦アヒル投了レベル4でドングリは黒、互戦アヒル投了きのあ囲碁スタート画面危うし!アヒルちゃん2に弱い頃のアヒルちゃんが見られます。
2014.11.12
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米政治学者のフランシス・フクヤマ氏がインタビューで「行き詰る米政治、劇的に進む分極化、リーダーが見えぬ」と説いているので、紹介します。(フクヤマ氏へのインタビューを11/8デジタル朝日から転記しました) 米国の中間選挙で、共和党が上下両院を制した。ただ、米議会の機能不全は変わりそうもない。世界で反響を呼んだ論文「歴史の終わり」から25年、米政治学者のフランシス・フクヤマ氏は、新著「政治秩序と政治の衰退」の中で、米国の政治に警鐘を鳴らす。米国や世界はこれからどうなるのか。米国に求められていることは何か。Q:中間選挙の結果によって、米国の政治は変わりますか。A:行き詰まっている状況は変わらないでしょう。共和党が議会の主導権を握っても、法案に大統領が拒否権を発動した場合、それを再び覆すには、上下両院それぞれ3分の2以上の再議決が必要です。 米国の政治システムは、少数政党がよく組織されていれば、過半数を占める政党の行動でさえ、たやすく阻止できるようになっています。共和党がたとえ大統領と両院をおさえても、なお、大きな法案を通すことは難しいのです。『拒否権政治』といっていい状態です。Q:議会はなぜ機能不全に陥っているのですか。A:米国政治の大問題の一つは、政治家に選挙で献金したり、ロビー活動をしたりする利益団体の影響力が増していること。利益団体はすさまじい勢いで増えている。ロビイストのいる会社の数は、1971年に175だったのが、2009年には1万3700にもなっています。 過去20年、政治の分極化も劇的に進みました。20世紀には、共和党と民主党には、中道の部分でかなりの重なりがありました。しかし今はそれがない。08年以降、予算も可決できず、移民制度改革や銃規制といった大きな法改正は、議会を通りません。多くの米国人は中道的な立場を支持していますが、組織化されていない。一方で、政党や活動家は、とても硬直化し、イデオロギー的に結束しています。Q:米国の覇権や文明は、このまま衰退していくのでしょうか。A:米国の文明そのものが衰退しているとは全く思っていません。米国の民間部門は強力で、革新的です。問題は政府部門にあります。財政の持続性や、人口の高齢化などの問題に直面している。適切なタイミングで政治的に解決できなければ、米国の地位や力を大きく弱めてしまう。Q:オバマ大統領を、どう評価しますか。A:とても失望しています。08年に当選したときには、カリスマ性のあるリーダーのように思われました。しかし、国を治めるための協力態勢を築くという点において、極めて無力な大統領です。彼は、人と個人的な関係を結ぶよりも、大きなスタジアムで2万人の前で演説するほうがよほど得意な人物です。 もっと深刻なのは、オバマ氏が内政に集中し、国外の問題についてあまり関心を持たず、大きな問題にかかわろうとしなかったことです。Q:米国は「イスラム国」に対する空爆を始めました。A:アフガニスタンとイラク戦争で多くの米国人は疲れてしまった。オバマ氏は、もう戦争に巻き込まれたくないという国民感情に過剰に反応し、少しの努力さえすれば良い結果を生むことができたのに、それを避けました。中東に関与する方向にシフトしたのは良いと思います。ただ、私は『イスラム国』よりも、クリミアを併合したロシア、南シナ海や東シナ海などで攻勢を強める中国を懸念しています。地政学的に大きな脅威だと思います。 私は今も、民主主義国家同士は戦争をしない傾向にあると考えています。しかし、世界には、ロシアや中国という強力な非民主主義国家が存在します。今年は、それらの専制国家が領土拡大の野心を示した大きな変化の年であり、地政学がものを言った19世紀や20世紀に逆戻りしてしまったかのようです。 ■ ■Q:ロシアや中国にどう対応すべきなのでしょう。A:抑止策と関与策の両方が必要ですが、国によって対処法は異なります。ロシアには、より大きな抑止力が必要でしょう。中国は、もっと複雑です。さまざまな面で関与を深めることは可能です。中国にとって、アジアで軍事紛争をしないことが国益にかなうからです。ただ同時に、抑止力も重要な要素です。Q:前著「政治の起源」で、中国にはシステムの弱さがあると指摘していますね。A:中国は、世界で最も早く『近代国家』を成立させました。官僚制があって中央集権的で、能力本位で、さほど縁故主義ではない。中国はそうした制度をつくるのが得意です。ただ、そこには、『法の支配』や『民衆に対しての説明責任』という仕組みがない。この二つは、国家を縛り、国家権力が公共的な目的で使われるよう担保するものです。 権力行使に制度的な抑制がきかないため、中国に悪い皇帝(トップ)が出たときには、対処する方法がない。これは歴史的に中国が抱えている問題で、未解決なままです。Q:著書「歴史の終わり」では、自由民主主義が最後に生き残るという主張をされました。中国はいつ民主主義に変わるのでしょうか。A:長期的にみれば、現在の形の中国が持続していくのは難しいでしょう。ただ、いつ民主化するか予測は困難で、遠い先かもしれません。Q:日中関係をどうみますか。A:とても心配しています。日本と中国の指導者が、軍事的な紛争を意図的に求めているとは思いません。しかし、戦争は意図的な挑発がなくても始まるケースが多々あります。 靖国神社の参拝やその他の歴史問題の是非には立ち入りませんが、中国からの脅威が高まっている中で、日本はできるだけ多くの友人を持ったほうがいい。日本が歴史認識を修正しようとすればするほど、友人は少なくなってしまいます。 ■ ■Q:冷戦の終結は、自由民主主義の勝利と思われましたが、専制国家はなくなりません。米国は衰退し、世界はリーダーが存在しない「Gゼロ」になっていくのでしょうか。A:私が強調したいのは、民主主義国家には、自ら問題を修正する力があるということです。なぜなら(専制国家と違って)民衆からの圧力に応えなければならないからです。しかし、自動的に修正されるわけではない。問題に真剣に向き合い、努力をしなければなりません。 『Gゼロ』の世界が不可避だとは思いません。米国は、今もかなり強いパワーを持っているし、世界のあらゆる地域で役割を果たしていくと思います。イラク戦争後に受動的になりすぎていたのを乗り越える必要があります。これはベトナム戦争後にも起きたことですが、時がたつにつれ、必要に応じて世界に関与していくことになるでしょう。Q:その意味でも、米国が改革をすることが大事だと。A:米国で起きることは、世界的にみて重要です。なぜなら、多くの人は、それをモデルと見るからです。米国のシステムが機能しないとなると、中国などの専制国家のモデルの魅力が高まります。アフリカや他の途上国がまねをするようになると、とても危険だと思います。 米国は大恐慌や第2次世界大戦、1970年代といった厳しい時代に、大統領がリーダーシップを発揮し、問題に対処する合意もできました。米国の民主主義は自らを修正してきた歴史があるわけですが、今後もそうなる保証はありません。米国の亀裂は深すぎて、立て直しができる人が見あたりません。 ■ ■Q:リーダーが勇気を持って取り組めば、明るい未来が来ますか。A:そう思います。リーダーだけでなく、合意にむけて進んで協力するフォロワーも必要です。Q:いつ、変化が起きうるのでしょうか。A:オバマ氏の残りの2年は期待できないでしょう。2年後、ヒラリー・クリントン大統領が誕生しても、議会の膠着状態は続きそうです。今後6年は、大きな改革はできないように思います。 改革には、次の二つのうちの一つが必要でしょう。一つは何らかの大きな外部的なショック、たとえば戦争や経済危機によって変化が起きるケース。もう一つはもっと緩やかな動きですが、人口動態が変化し、何度も選挙を経る中で民主党が実権を握り、改革が実現するケースです。共和党が改革に携わるには、今よりはるかに穏健で、妥協もいとわない、かつてのような共和党に戻る必要があるでしょう。 *フランシス・フクヤマ:政治学者 1952年米国生まれ。ハーバード大で博士号。スタンフォード大フリーマン・スポグリ国際研究所上級研究員。<取材を終えて> 先月、フクヤマ氏のワシントン出張の折にインタビューをした。 目前の中間選挙には、さほど関心を払っていない印象を受けた。話しているうちに、今後6年は米国の政治はあまり変わらないと予測しているからだとわかった。 日系2世の父と、米国に留学していた日本人の母との間に生まれた。母方の祖父は京都帝国大学経済学部教授を務めた河田嗣郎。河田は河上肇と懇意だったという。フクヤマ氏自身は日本語を話さないが、日本には関心を持ち続けている。(アメリカ総局長・山脇岳志)アメリカは、今後6年は大きな改革はできないのか・・・それにしても、中国に対する冷厳な洞察がすごいですね。米国と世界のこれからフランシス・フクヤマ2014.11.8
2014.11.11
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竹中大工道具館で『日中韓 棟梁の技と心』という企画展が始まったので・・・満を持して出かけたのです。この道具館は地下2階、地上1階という構造で、威圧感はないけど、展示空間は広く・・・なかなかお洒落で実質本意なのが、ええでぇ♪地下2階構造それでは、企画展を見てみましょう。日中韓の比較が要領よく説明されています。中国の特徴は壮大で華麗という感じなんだが、大使好みでないので、はしょります。今回は韓国の建築に注目しているので、詳しく見るとしよう。韓国の棟梁です。韓国の宮殿建築です。大使の好みは、両班の民家なんだけど、今回は展示されていません。取っ手のついた鉋が中国風ですね。このタイプのノコギリは、日本では廃れていますね。さて、日本の展示です。中世の大工たちが働く様子が生き生きと描かれています。企画展の様子です。企画展を切り上げて、常設展に向かいます。常設展を見るのは2回目になるが、何度来ても見所があるわけで・・・言わばリピーターでんがな♪常設展については、竹中大工道具館(新館)を、ご覧ください。
2014.11.10
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村上さんが「ウェルト文学賞」なるものを受賞し、ベルリンで記念講演したそうです。講演概要が8日の朝日デジタルに出ていたので紹介します。11/8村上春樹さんベルリンで講演「今も多くの壁がある」より 人気作家の村上春樹さん(65)が7日、ドイツ紙ウェルトの「ウェルト文学賞」を受賞し、ベルリンで記念講演した。東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」の崩壊から9日で25年になることに触れ、民族や宗教、不寛容など「今も多くの壁がある」と指摘。選挙制度改革をめぐり、「壁」に立ち向かう香港の若者たちにエールを送った。「ウェルト文学賞」を贈られた村上春樹さん 講演は英語で、約200人が会場を埋めた。村上さんは、東西分断時代の1983年にベルリンを初めて旅行。89年に壁が崩壊したとき、「これで冷戦が終わったと安堵し、より平和になると確信した」。だが中東やバルカン半島で紛争が相次ぎ、2001年の米同時多発テロで「幸福の希望はむなしく崩れ去った」。 壁は、作品の中でも常に「重要なモチーフ」と語る。小説家が作品を書くとき「現実と非現実、意識と無意識の壁を通り抜ける」とし、「壁を抜けてどこにでも行ける実感」を何より大切にしたいという。 09年にイスラエルの文学賞を受賞した際には、「壁と卵」になぞらえたスピーチで、パレスチナ自治区ガザを攻撃したイスラエル軍を批判した。 村上さんは、今回の講演で「壁は人と人を、価値と価値を隔てる象徴だ。自分を守るためには他者を排除しなくてはならない。それが壁の論理だ」と説明。宗教や民族、不寛容など多くの「壁」が存在する現状を嘆き、「我々は壁というシステム抜きには生きられないのだろうか」と訴えた。 一方で、「壁のある世界にあって、壁のない世界を想像する」ことの大切さを説き、「それが重要なことへとつながる出発点になるだろう」と指摘。「いま、壁に立ち向かっている香港の若者たちにこのメッセージを贈りたい」と締めくくった。 同賞は1999年に創設。世界の有力な作家に贈られ、日本人の受賞は初めて。賞金は1万ユーロ(約140万円)。(ベルリン=玉川透)これだけ含蓄のある講演ができる作家は、そうざらにいないと思うが・・・村上さんが、未だにノーベル文学賞が取れないのが不思議でしかたないがな(笑)
2014.11.09
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11/30には瀬戸内海タートルマラソン(ハーフ)に出走するので、事前にモチベーションを盛り上げておこう♪小豆島の坂手港付近はヤノベワールドともいえるので・・・去年、撮った写真から、ヤノベケンジの作品を紹介します。ANGER from the Bottomビートたけしが構想したプランをヤノベケンジがアレンジして制作。島にある古井戸の底に潜む巨大な地霊的化け物をイメージした寓話的な彫刻作品だ。この化け物は、1時間に1度だけ現れる・・・・とのことです。ANGER from the Bottomフェリー乗場にある、このドラゴンのオブジェはゆっくり回転しています。スター・アンガーフェリー乗場の壁画もなかなかのものです。壁画フェリーの甲板ではジャンボ・トらやんが見られます♪トらやんトらやんの大冒険スケジュール、観光情報とかです。<旅程案>【11/29】・自宅→フェリー乗場:12:00発、13:30着・神戸港→坂手港:14:00発、17:15着(約3時間)・坂手→土庄:17時半発18時着・土庄で投宿【11/30】・レース準備、レース:9:40スタート→11:40ゴール・昼食等:12時~13時半・土庄→坂手港:13:55発14:34着770円 (13:00発13:35着、14:45発15:20着)・坂手で散策:14:40~15:30・坂手港→神戸港:15:45発、19:00着・フェリー乗場→自宅:19:10発、20:30着<ネット情報>瀬戸内海タートルマラソン小豆島ハーフ結果2013醤の郷・坂手 -HISHIO NO SATO・SAKATE-ジャンボ・トらやんYANOBE KENJI ART WORKS神戸港-坂手港フェリー醤の郷(ひしおのさと)より 小豆島町安田地区から坂手港へ向かう県道沿いには、こうした醤油や佃煮工場が集中し、今でも明治時代に建てられた一部の醤油工場や蔵が使用されています。 こうした産業の歴史景観を復元し、保存していこうと整備されたのが『醤の郷』。なんか、観光半分のレースになりそうだが・・・今からでも遅くない! 90分走を5本くらいこなそうではないか。
2014.11.08
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。で、今後は「図書館予約の軌跡」としてフォローすることにしたのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・世界で一番美しい猫の図鑑(8/21予約済み)・ノー・シューズ(9/9予約済み)・ほんの数行(9/23予約済み)・つげ義春: 夢と旅の世界(10/11予約済み)・地方消滅(10/24予約済み)・中華と対話するイスラーム(11/5予約済み)<予約候補>・出使日記の時代―清末の中国と外交(神戸市は現在、未購入)・クルーグマン教授の経済入門 ・星新一 一〇〇一話をつくった人・夢を吐く絵師・竹中英太郎・日本語は亡びるのか?(ユリイカ2009年2月号)<予約分受取>・朝鮮半島201Z年・街場の憂国論・女ノマド、一人砂漠に生きる・クマムシ?!・中国と茶碗と日本と(9/19予約、9/23受取)・ナショナリズム入門(9/11予約、10/15受取)・眠る魚(8/19予約、10/17受取)・謎の独立国家ソマリランド(11/6受取)世界で一番美しい猫の図鑑よりタムシン・ピッケラル, アストリッド・ハリソン著、エクスナレッジ、2014年刊<「BOOK」データベース>より本書は猫の魅力をたっぷりと語り、ヤマネコがいかにして野生生活を捨てて温かな家庭での生活を手に入れたのか、その歴史をひも解いていく。古代エジプトで生まれたしなやかな身体のアビシニアンに、知性の高さとシルバー・ブルーの被毛が際立つロシアンブルー。優雅で長い被毛の美しいバリニーズに、垂れ耳が愛らしいスコティッシュフォールド。50を超える猫種それぞれの歴史に隠された物語を美しい写真とともに紹介する。<読む前の大使寸評>愛猫家なら手放せない一冊になろうかと…横尾忠則が絶賛しているので、見てみたいですね♪<図書館予約順番:23(8/21予約)、予約#:>rakuten世界で一番美しい猫の図鑑【ノー・シューズ】佐々木マキ著、亜紀書房、2014年刊<「BOOK」データベースより>マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイと共に不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!<読む前の大使寸評>神戸・新長田といえば、ドングリ国の縄張りであるが・・・神戸にはニューカマーの大使が知らない昔のお話が、興味深いのです。 それから、村上春樹との交流も興味深いですね。芦屋と神戸はお隣という関係からなんだろうか?<図書館予約:(9/09予約)、予約#:>rakutenノー・シューズほんの数行より和田誠著、七つ森書館、2014年刊<商品の詳細説明>より 半世紀以上にわたってイラストレーター、デザイナー、映画監督と多才な活躍を続ける和田誠さん。装丁した3000冊を超える本から、名ゼリフがキラリと光る100冊を選びました。和田さんのインスピレーションを刺激した「ほんの数行」のフレーズとブックデザインをめぐる想い出を、装丁家ならではの視点で楽しく綴ります。<読む前の大使寸評>「この本の装丁も和田誠だったのか」といつも思うのです♪「商品の詳細説明」の目次に、和田さんの好みとか交友関係が表れているようです。<図書館予約順番:7(9/23予約)>rakutenほんの数行【つげ義春: 夢と旅の世界】つげ義春、他著、新潮社、2014年刊<「BOOK」データベース>よりマンガの常識を打ち破った「ねじ式」など4作の原画を全頁掲載!インタヴューあり、旅写真あり、初公開モノ多数のデビュー60周年記念保存版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約順番:6(10/11予約)、予約#:>Amazonつげ義春: 夢と旅の世界【地方消滅】増田寛也著、中央公論新社、2014年刊<「BOOK」データベース>より このままでは896の自治体が消滅しかねないー。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝撃のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会に突入した。 多くの地方では、すでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人々がとどまり、希望どおりに子どもを持てる社会へ変わるための戦略を考える。 藻谷浩介氏、小泉進次郎氏らとの対談を収録。<読む前の大使寸評>大使の故郷の四国西南部あたりも、消滅の危機にあるわけで笑っている場合ではないのです。<図書館予約:(10/24予約)>rakuten地方消滅地方消滅by速水健朗【中華と対話するイスラーム】中西竜也著、京都大学学術出版会、2013年刊<「BOOK」データベース>よりかつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、時々の政治的・社会的状況に翻弄されながらも、イスラームの信仰を固守して独自の共同体を維持した。そこには、マイノリティとしての生死を賭けた、彼ら中国ムスリムの知的奮闘があった。いかにしてイスラームを、中国伝統思想、ひいては中国社会の現実と調和させるか?「中国的イスラーム」の実像に迫る。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/5予約)>amazon中華と対話するイスラーム【出使日記の時代―清末の中国と外交】岡本隆司, 箱田恵子著、名古屋大学出版会、2014年刊<「BOOK」データベース>よりイギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がる。<読む前の大使寸評>吉岡桂子委員の推す中国関連本となれば、気になるわけです。共産党王朝のほころびが目立つ昨今だが、現代の中国の外交官の「出使日記」などあれば、興味深いのだが。<図書館予約:未>rakuten出使日記の時代―清末の中国と外交出使日記の時代―清末の中国と外交by吉岡桂子【クルーグマン教授の経済入門】ポール クルーグマン著、筑摩書房、2009年刊(文字数制限により省略、全文はここ)【星新一 一〇〇一話をつくった人】最相葉月著、新潮社、2007年刊(文字数制限により省略、全文はここ)【夢を吐く絵師・竹中英太郎】鈴木義昭著、弦書房、2006年刊(文字数制限により省略、全文はここ)【日本語は亡びるのか?(ユリイカ2009年2月号)】ムック、青土社、2009年刊(文字数制限により省略、全文はここ)図書館予約の軌跡6図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム神戸市が複数買っている本でも予約順番が30を超えると、なかなか順番がまわってこないのです。(2ヶ月以上はかかるかも)
2014.11.07
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グレゴリ青山は朝日夕刊の「まだまだ勝手に関西遺産」シリーズでイラストを描いていたが、たいして気にしてなかったわけです。ところが、朝日の「竹中英太郎への旅 グレゴリ青山展」の記事に、グレゴリ青山と竹中英太郎のイラストが出ていて・・・見直したというか驚いたのです♪旅、昭和レトロ、探偵小説を通じて、グレゴリ青山と竹中英太郎の時を超えた感応が絶妙で・・・とにかく、お二人の妖しい雰囲気のイラストがええわけです♪ということで、お二人に関する本をネットで探してみました。・夢を吐く絵師・竹中英太郎・『外地探偵小説集 上海篇』・薄幸日和・グ印関西めぐり(濃口) 【夢を吐く絵師・竹中英太郎】鈴木義昭著、弦書房、2006年刊<「MARC」データベース>より江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作に寄り添い、妖美、怪奇な画風で時代の寵児となった英太郎は、突然絵筆を折って満州に渡り消息を絶つ。その叛逆の青春、息子・労との戦後までを活写する。<読む前の大使寸評>★【記念館オープン十周年記念展開催中】竹中英太郎は昭和の挿絵画家【山梨湯村】で竹中英太郎の作品を見たが・・・ええでぇ♪Amazon夢を吐く絵師・竹中英太郎【『外地探偵小説集 上海篇』】藤田知浩編、グレゴリ青山画、せらび書房、2006年刊<出版社説明>よりオールド上海、そこは東洋と西洋の合わさった巨大国際都市。賭博、娼婦、麻薬といった悪習がはびこり、秘密結社や秘密機関が跋扈する危険な街……。忘れられた〈外地〉を舞台とするミステリ・アンソロジー、満洲篇に続く第二弾が登場。オールド上海を舞台にした九編の探偵小説に加え、巻頭にガイドとして、編者・執筆、グレゴリ青山・イラストによる「探偵小説的上海案内」を置く。日本の探偵小説がとらえた"魔都"の正体とは!? <読む前の大使寸評>青山は専門学校を中退し中国への一人旅を敢行したそうで、この本のイラストを描くうえで、素質十分の人物なんだろう♪serabishobo『外地探偵小説集 上海篇』【薄幸日和】グレゴリ青山著、小学館、2014年刊<商品説明>よりグレゴリ青山、ストーリーまんが最新刊!! 日常の小さな片隅に潜む”薄幸”それを探して人は旅をする。転校先でいじめに遭っていた夕子。その夕子に手を差し伸べた不思議な同級生・薄井幸子。幸子は、生八つ橋に人生の機微を読み解く謎の少女だった。<読む前の大使寸評>グレゴリ青山のストーリーまんがとやらを見てみたいものです。rakuten薄幸日和【グ印関西めぐり(濃口) 】グレゴリ青山著、メディアファクトリー、2007年刊<商品説明>より「KANSAI Walker」の人気連載マンガが、待望の単行本化!京都で生まれ育ち、大阪で古本屋さんのバイトを経験し、和歌山の山奥で2年ほど生活していたこともあるグレゴリ青山による、超ディープな関西ガイド。大阪のウメチカ(梅田の地下街)、銭湯マニアとめぐる京都の旅、船舶画伯にガイドしてもらう神戸港、滋賀の草津にもある温泉などなど、グレゴリ青山独自の視点から見たおもしろ関西をご紹介します。<読む前の大使寸評>グレゴリ青山による、超ディープな関西ガイドとのこと・・・興味深々でおま♪この本は、アマゾンの古本で汚れなし309円というのがあったので、速攻で注文したのです。古本の場合は、古本屋から発送するので最速でも5日ほどかかるようです。rakutenグ印関西めぐり(濃口) アホなイラストばっかりではなかったのか♪・・・とにかくグレゴリ青山ワールドにはまったのです。
2014.11.06
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11月4日は、統計上で最も秋晴れの確率が高い日らしいが・・・ピンポーン、まったくの秋晴れでした♪大使公邸の庭も紅葉がすすんで見頃となったので・・・ベランダからパチリ♪庭に降りてパチリ♪カツラとハナミズキのコントラストがええでぇ。足元ではホトトギスとかノギク(名前?)が見頃でおます。ホトトギスノギク?このノギクはミヤコワスレに似ているのだが、名前は何というんだろう?(ミヤコワスレは花期は6月頃とかで、この花ではないようです)ところで、トップの写真を張り替えました。1年間くらい張替えなしでやり過ごしてきたが、ズボラも甚だしいので・・・この際、張り替えた次第です♪
2014.11.05
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<『文章のみがき方』>図書館で『文章のみがき方』という本を借りたのだが・・・このところ文章や文体にこだわる大使にとって、修行の指南となる本を引き当てた感があるのです。【文章のみがき方】辰濃和男著、岩波書店、2007年刊<「BOOK」データベース>よりいい文章を書くために、作家・文章家たちは何を心がけているか。漱石・荷風から向田邦子・村上春樹まで幅広い人びとの明かす知恵を手がかりに、実践的な方策を考える。歩くことの効用、辞書の徹底活用、比喩の工夫…。執筆中と推敲時だけでなく、日常のなかの留意点もまじえて説く、ロングセラー『文章の書き方』の姉妹編。【目次】1 基本的なことを、いくつか(毎日、書く/書き抜く/繰り返し読む/乱読を楽しむ/歩く/現場感覚をきたえる/小さな発見を重ねる)/2 さあ、書こう(辞書を手もとにおく/肩の力を抜く/書きたいことを書く/正直に飾りげなく書く/借りものでない言葉で書く/異質なものを結びつける/自慢話は書かない/わかりやすく書く/単純・簡素に書く/具体性を大切にして書く/正確に書く/ゆとりをもつ/抑える)/3 推敲する(書き直す/削る/紋切型を避ける/いやな言葉は使わない/比喩の工夫をする/外来語の乱用を避ける/文末に気を配る/流れを大切にする)/4 文章修業のために(落語に学ぶ/土地の言葉を大切にする/感受性を深める/「概念」を壊す/動詞を中心にすえる/低い視線で書く/自分と向き合う/そっけなさを考える/思いの深さを大切にする/渾身の力で取り組む)<大使寸評>気に入った文章を書き写して、文章の訓練をかさねた作家が多くいたとのこと・・・大使も似たようなことをやっていたので、我が意を得たりの感があるのです。このところ、作家になる方法とか文章関連のハウツー本を継続して読んでいるのだが・・・なかなか含蓄のある内容になっています。著者は朝日新聞で、社会部次長、論説委員、「天声人語」執筆などを担当したそうで・・・なるほど、文章の達人のような人です。rakuten文章のみがき方鶴見俊輔さんの文章修業が紹介されています。ウーム、なかなかいい方法ではないか♪<書き抜く>よりp8~10 「私にはどういう文章を書けばいいかという規格品のイメージがありませんので、これはうまい文章だと思うものをノートに書き抜く。小さいときからつくってきたそういうノートが百冊以上になると思います」(鶴見俊輔) 鶴見は12歳のころから書き抜きを始め、たとえば徒然草の「存命の悦び、日々に楽しまざらんや」とか、作家、武田泰淳の「私は人間のあさましさこそ最も愛すべき人類の性格だと思っている」とか、そんな文章をノートに写したそうです。 この人の文章が、いまなお人の心に響く新鮮さをもっている秘密の一つは、この膨大な書き抜き帳にあるのではないかとひそかに思うことがあります。 冒頭に掲げた文章を鶴見が書いたのは20数年前です。いま、大学ノートは百数十冊になっているかもしれません。 この書き抜き帳は、どういう役に立っているのか。 一つには、自分の文章はまずいなという感じを保つことができると鶴見はいいます。書き抜いた文章と自分の文章との違いがわかる。それに加えて、いいなと思う文章の数々は、自分の陥りやすい紋切型をつきくずす助けになっている、といいます。 鶴見は「紋切型の言葉に乗ってスイスイ物を言わないこと。つまり、他人の声をもってしゃべるんじゃなくて、自分の肉声で普通にしゃべるように文章を書く」とことが大切だと説きます。 「(私は)毎日、文章を書いて暮らしを立てているわけですが、なにか、泥沼のなかで殴り合いをしているという感じです。紋切型の言葉と格闘してしばしば負け、あるときには組み伏せることができ、あるときには逃げる、といったように、紋切型との殴り合いに終始している、その問題をおたがいに自分の前に置いてみましょう」 紋切型の言葉を使わないということは、紋切型の発想を戒める、ということでもあり、これは、いい文章を書くための基本中の基本だといっていいでしょう。 鶴見が、いいなと思った文章の書き抜きをするのは、その文章の真似をしたいためではないのです。一つには、その文章が「紋切型の言葉を使っていない」ということを学ぶためでしょう。そして、その文章と自分の文章を浮かび上がらせることができる、ということもあるでしょう。浮かび上がらせ、自分の文章のいたらなさ、まずさを考えてみる。鶴見俊輔ほどの独自の言葉を持った人が、それでもなお、自分の文章を省みる修行を日々つづけているということに、私は心を動かされます。もうひとつ、文章修行について紹介します。<借りものでない言葉で書く>よりp65~67「自分の目、耳、肌、心でつかまえたものを、借りものではない自分の言葉でわかりやすく人に伝えること」(岡並木) 岡並木は、私の先輩記者でした。交通問題、都市問題などに詳しく、いわゆる「専門記者」として活躍した人です。いつも、現場にいて、現場で疑問をいだき、現場でその疑問を追及してゆくジャーナリストでした。 二人で新聞文章のことを話し合っていたとき、冒頭の言葉が出たのです。「借りものでない言葉で書く」ということは、実はきわめて難しい。難しいけれども、めざすところはそこにある、という意味のことを岡はいっていました。 現場へゆく。現場の様子を見、人の話を聞き、五感で得たものを大事にし、それを白紙の心にしみこませ、借りものでない自分の言葉で表現する。そういう一歩一歩の修業を積み重ねてゆく。そのことの大切さを岡は力説していました。 その後、井上ひさしの本で、こういう言葉に出あいました。 「作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね」 至言です。井上と岡と、二人の言葉は、文章を書くということの究極の目標を簡潔にしめしています。その目標に近づくのがいかに難しいかということもまた、井上は知っていたのでしょう。すぐ、こう付け加えています。「これが出来たら、プロの中のプロ。ほとんどノーベル賞に近いですよ」と。 「自分にしか書けないこと」は、自分以外のだれでもない、あなた自身が書かなければ、ほかのだれも書くことはできません。それは、いいかえれば自分の人生をどう生きているか、なにを自分の拠りどころとして生きているかということにつながります。同じ職場で、同じような仕事をしていても、私たちは、それぞれの、独自の人生を生きています。だからこそ「自分にしか書けない」文章を書く道がそこにあるのです。 画家のゴーギャンは、西洋近代のインチキ性から逃げ出して、野生のみなぎる南太平洋のタヒチへ行きます。しかし、タヒチを蝕んでいる植民地支配やその背後にある近代文明というものにあきあきして、もっと野生にあふれるマルキーズ諸島(マルケサス諸島)まで流れていって、そこでさらにいい絵を描きました。しかし、いっこうに絵は売れず、借金や病苦のなかで死んでゆく。それがこの画家の生き方、死に方でした。生きている間、さっぱり売れない絵でしたが、その絵は、まぎれもなくゴーギャンの絵でした。ゴーギャンがタヒチ時代のことを書いた『ノアノア』(1891-93年)はゴーギャンのノアノアでした。ゴーギャンは、彼でなくては描けない絵を描き、彼でなくては書けない文章を書いたのですこの本も作家デビューを目指す貴方へに収めておくことにしよう♪
2014.11.04
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今回借りた6冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「絵本」でしょうか。<大学図書館>・読書画録・鳥への挨拶・見えるものと観えないもの<市立図書館>・たまりませんな・文章のみがき方・ヘブンなお『ヘブン』は前回から延長借り出ししたものです。図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【読書画録】安野光雅著、講談社、1995年刊<「BOOK」データベース>より檸檬を一顆、美術書を積みあげた上にそっと置いてきた梶井基次郎のあとをたどって描く京都河原町丸善の面影。樋口一葉「たけくらべ」の吉原大門あたりから幸田文「おとうと」の向島まで、こよなく読書を愛しむ画家が描く小説の舞台。懐かしい日本の三十六の風景をスケッチとエッセイで織りなす珠玉の画文集。<大使寸評>安野さんの水彩画は、淡い色彩がええな~♪著名な小説の舞台を、スケッチとエッセイで織りなした絵本のような画録になっています。安野さんのエッセイに人柄が表れていて、これもええな~♪rakuten読書画録読書画録byドングリ【鳥への挨拶】ジャック・プレヴェール, 高畑勲著、ぴあ、2006年刊【目次】(「BOOK」データベースより)校門を出たら/パリの色彩/そして祭りはつづく/一生が首飾りなら/地球それはひとつの星/自然にならって/この子の見ているものは/血と羽根/絶望がベンチにすわっている/礼儀正しくな/血だらけの歌/自由な外出/鳥の肖像を描くには<大使寸評>ふだん、詩の本など読まない大使なんだが、奈良美智さんの絵に惹かれて借りたのです。ところで、この本は装丁や紙質が、フランス風であり・・・いい感じの本である。(デジタル・メディアもこの点に関しては手も足も出ないんだろうね)rakuten鳥への挨拶鳥への挨拶byドングリ【見えるものと観えないもの】横尾忠則対話録、筑摩書房、1992年刊<出版社情報>より世紀末の狂気と不安と美を描く、この世ばなれした著者の超絶対談のかずかず! VS 淀川長治、 黒澤明、 吉本ばなな、 島田雅彦、 梅原猛、 草間彌生、 荒俣宏、 中沢新一 他。<大使寸評>いずれの対話もクリエイティブであるが・・・大使好みのメンバーは、草間彌生、 荒俣宏、 中沢新一、河合隼雄あたりかな♪chikumashobo見えるものと観えないもの【たまりませんな】伊集院静×西原理恵子著、双葉社、2005年刊<「BOOK」データベース>よりどこまで続くオケラ街道 行き着く先は、天国かはたまた地獄か…直木賞作家と手塚治虫文化賞漫画家の大人気エッセイ第4弾。<読む前の大使寸評>伊集院静×西原理恵子のコラボということで借りたのだが、よく見ると全編がギャンブルネタであり・・・・珍しく選択まちがいであった。amazonたまりませんな【文章のみがき方】辰濃和男著、岩波書店、2007年刊<「BOOK」データベース>よりいい文章を書くために、作家・文章家たちは何を心がけているか。漱石・荷風から向田邦子・村上春樹まで幅広い人びとの明かす知恵を手がかりに、実践的な方策を考える。歩くことの効用、辞書の徹底活用、比喩の工夫…。執筆中と推敲時だけでなく、日常のなかの留意点もまじえて説く、ロングセラー『文章の書き方』の姉妹編。【目次】1 基本的なことを、いくつか(毎日、書く/書き抜く/繰り返し読む/乱読を楽しむ/歩く/現場感覚をきたえる/小さな発見を重ねる)/2 さあ、書こう(辞書を手もとにおく/肩の力を抜く/書きたいことを書く/正直に飾りげなく書く/借りものでない言葉で書く/異質なものを結びつける/自慢話は書かない/わかりやすく書く/単純・簡素に書く/具体性を大切にして書く/正確に書く/ゆとりをもつ/抑える)/3 推敲する(書き直す/削る/紋切型を避ける/いやな言葉は使わない/比喩の工夫をする/外来語の乱用を避ける/文末に気を配る/流れを大切にする)/4 文章修業のために(落語に学ぶ/土地の言葉を大切にする/感受性を深める/「概念」を壊す/動詞を中心にすえる/低い視線で書く/自分と向き合う/そっけなさを考える/思いの深さを大切にする/渾身の力で取り組む)<大使寸評>気に入った文章を書き写して、文章の訓練をかさねた作家が多くいたとのこと・・・大使も似たようなことをやっていたので、我が意を得たりの感があるのです。このところ、作家になる方法とか文章関連のハウツー本を継続して読んでいるのだが・・・なかなか含蓄のある内容になっています。rakuten文章のみがき方【ヘブン】川上未映子著、講談社、2009年刊<「BOOK」データベース>より「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたならー」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れるー。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。<大使寸評>いじめられる者の強さ、いじめる側のアパシーが描かれている。イジメ問題に寄りそう小説であるが・・・じわりと効く処方箋なのかも。このところ川上未映子づいているので、この際、この長篇小説に手を出した次第です。rakutenヘブン*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き78
2014.11.03
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完走証の記録はネットタイム2時間32分で、サブツー達成ならずでおま。4Kくらいで尻の調子が悪くなり、トイレ(大)で5分ほど時間をくってしまい、早々と記録狙いをあきらめたのです(泣)・・・というのは言い訳にすぎず、練習不足が結果に表れただけなのかも。だけど、練習不足でも、根性で完走できるのがハーフマラソンというものでしょうか♪今年も、ゴール手前で高橋尚子が待ちかまえていたので、笑顔でハイタッチ♪皆さんからハイタッチを受けていたら、手のひらが腫れるでぇ(心配するほどでんがな)ちなみに、記録詳細です。総合順位:3300位台/5236人(ラップタイム) (1K換算)スタートライン通過125秒1K 6’48 6’482K 12’58 6’083K 18’57 6’004K 25’39 6’415K 32’37 6’576K 38’53 6’167K 45’10 6’178K 52’08 6’579K 58’41 6’3210K 65’14 6’33折り返し 68’28 11K 72’06 6’5212K 79’12 7’0613K 86’10 6’5814K 93’26 7’1515K 100’35 7’0816K 108’35 8’00(この間は歩いている)17K 116’06 7’3118K 124’02 7’5519K 131’58 7’5620K 140’08 8’09(この間は歩いている)ゴール 148’ 8’くらいラップタイムを見てみると、K7分、K8分がチラホラ見えるけど・・・歩いたり走ったりの悲惨なレースが見えてくるわけです。だけど、曲がりなりにも完走したわけで・・・自分を褒めてあげたいということで、三宮乗換えの際、眠眠で、ジンギスカン&ビールで祝杯をあげました♪
2014.11.02
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図書館で『読書画録』という本を借りたのだが・・・水彩画の淡い色彩がええな~♪著名な小説の舞台を、スケッチとエッセイで織りなした絵本のような画録になっています。【読書画録】安野光雅著、講談社、1995年刊<「BOOK」データベース>より檸檬を一顆、美術書を積みあげた上にそっと置いてきた梶井基次郎のあとをたどって描く京都河原町丸善の面影。樋口一葉「たけくらべ」の吉原大門あたりから幸田文「おとうと」の向島まで、こよなく読書を愛しむ画家が描く小説の舞台。懐かしい日本の三十六の風景をスケッチとエッセイで織りなす珠玉の画文集。<大使寸評>安野さんの水彩画は、淡い色彩がええな~♪著名な小説の舞台を、スケッチとエッセイで織りなした絵本のような画録になっています。安野さんのエッセイに人柄が表れていて、これもええな~♪rakuten読書画録安野さんのエッセイに人柄が表れているが、大使好みのあたりを一つ紹介します。(「大利根月夜」という歌は、カラオケの持ち歌でんがな♪)<中山義秀『平手造酒』>p112~114より「大利根月夜」という歌がある。演歌の中でも、もはや古典に入る名作であろう。わたしにもあの歌の平手造酒を、自分のこと、という思い入れで歌うと何だか気分の良くなる年頃があった。 ~男平手ともてはやされて 今じゃ浮世を三度笠 の平手に、自分の名前を換えて歌うのである。「もとを正せば侍育ち」以下は、ざっと次のような気分となる。「もとはと言えば勝負師の出だ。何しろ千葉道場で碁を学び、師範代にまでなって、男平手よと知らぬものもなく、すれちがう娘さんはみんなふりむいたもんだ。あのころの仲間は皆、立派な碁打ちになっているのに、俺はやくざな三文絵かきだ。故郷じゃ妹が待つものを。何?世をすねた理由は何なのかと? いや、聞かないでもらいたい。武士の情だ・・・」 なりはやくざにやつれていても、まだ碁では誰にも負けないぞ、という、空想的プライドに酔うのである。あれはアウトロウの歌である(わたしは、むかし、専門棋士になるのを止めた、書いたことがある。わたしを知る人は誰も信じないが、本気にした人もある。断っておくがこれらは冗談である)。 このような替歌の実験をいちどやってみてもらいたい。きっと何ほどかの感慨を持たれることと思う。 ところで『平手造酒』が中山義秀の作だと知る人は意外にすくない(昭和29年「オール読物」)。ころは幕末という騒々しい時代である。笹川は利根川べりの宿場、飯岡は外海に面した宿場で、地図によれば20キロメートルと離れていない。博徒新興勢力の笹川の繁蔵と飯岡の助五郎とは縄張りが接しているため小ぜりあいがつづくが、天保13年夏、諏訪神社の奉納相撲が仇になって、出入りが必至となった。天保が15年で終わって弘化と変わる。 そのころ、酒と女で道場をしくじり旅人になって流れ渡る平手造酒の腕を見た繁蔵は、礼を尽して造酒を食客に迎えた。子分に剣を教える他は、駈け落ちの相手の芸者増次と二人で酒をのんだり魚を釣ったりして遊ばせてもらう毎日である。 胸を病んでいるがやけになって大酒をのむ。その日も喀血した上、酒と熱で寝込んでいたところへ、早朝、助五郎一家がなぐりこみをかけてきた。助っ人を頼む使いが八方へ飛ぶ、繁蔵は報せるなというのに、子分は造酒のところへ駆けて行った。「先生、大変だ。飯岡の野郎どもが、百人以上押しよせてきた」 造酒は飛び起きたが足元はそうろうとしている。 増次は刀をかくして、「病気だものしかたがないじゃないか、行かないで」とすがりつく。「男がすたる。増次、刀をだしてくれ」とうなるように言う。 かれなりに死期を悟り、冷酒をあおって丸腰のまま表に出る。凄惨な闘いとなり、助五郎を追って竹薮の中に入り、また喀血したところを後から横腹をえぐられる。〔付〕後日、知友、永井滋から、平手造酒は中山義秀の創作ではなく、遊侠伝中の人物であるとの御教示をいただいた。安野さんがあとがきで読書の奨めや創造の源泉を説いているので、紹介します。<あとがき>p152~155より ところで、もうひとつ別の対談の宿題がある。これは「アナログを見直そう」というテーマなのだそうだ。 時計を例にするとよくわかるが、古来の長短針のある時計がアナログで、このごろはやりの数字であらわされる時計がデジタルにあたる。 では文章はそのどちらかというと、文字のひとつひとつは記号で、それが直線的に並んでいるわけだからデジタルと考えたほうがいい。これに対して映画は平面的な画面が時間的にならんだものだからアナログと考えることができる。 地図はアナログだが、「地図はアナログ」というときの地図という言葉は「地」と「図」というふたつの記号がならんでいるだけでデジタルにほかならない。しかし、「地図」という言葉から、たとえばあの平面の世界地図を思い浮かべたとしたら、その地図はアナログである。 とまあ、宿題をまえにしてそんなことを考えていた。 文章で書いたものは、どんなに優れたものでも記号の直線的な連続にすぎない。しかしそれを読むものの心の中には「」はおろか、時間空間を越え映画もおよばぬ世界を描き出すことができる。このように言葉が喚起する世界をうまく言いあらわす言葉を知らないから、ここでは文章世界と言うことにしておこう。 このあたりから話は我田引水になるが、たとえば、「中勘助、銀の匙」とわずか六字を見ただけで、人それぞれに、ある思いが喚起されるはずである。それを読んだことのある人は勿論、そのほか中勘助の他の作品を読んだことがある人はなおのこと、もてあますほどの文章世界があらわれてくることだろう。 文学のおもしろさとは、それを書いた者と読んだ者との文章世界がどのように重なるか、その重なりぐあいだと考えていいと思う。 (中略) この本は、たとえば漱石とか『平家物語』などの作品によってひきおこされる、わたしの文章世界から、わたしの泣き言や、自慢話を抜き出して書いたものである。 以上に弁解がましいことを書いたのは、この本の目次を見ただけでおわかりいただけるように、喚起性の多い、字句記号が沢山ならんでいるから、読む人の文章世界の責任において、どんなにでもおもしろくなるはずだ、と(責任回避の気分がないでもないが・・・)申しあげたかったのである。(中略) わたしは「絵を勉強するのにはどうすればよいか」と聞かれて困ったとき、「本を読むのが一番いい、濫読でいい」という返事をすることにしている。これは絵を志す者だけでなく、科学者も政治家も商売をはじめる人も、およそだれでも、創造的な生きかたがしたければ、本を読まなければならないと言いたいのである。 さきに文章世界という言葉でしか言えなかった頭の中の世界こそが、創造の源泉だろうと思うからである。
2014.11.02
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久々にくだんの2本立て館に繰り出したが・・・・今回の出し物は「グランド・ブダペスト・ホテル」と「人生はマラソンだ!」であり、館主の設けたテーマは「人の運命は判らない・・・」となっています。だけど、大使はこの2本を見て、「生きた証」とでもいうように、もっとシリアスに受けとったのです。毎度のことながら、館主のセンスには感心しているのですが・・・・封切館で見逃すことが多いヨーロッパ映画を取り上げてくれるので、ありがたい映画館やと、思っています。【グランド・ブダペスト・ホテル】ウェス・アンダーソン監督、2014年、英・独制作、H26.10.30観賞<Movie Walker作品情報>より『ムーンライズ・キングダム』の鬼才ウェス・アンダーソン監督によるコメディ。ホテルのコンシェルジュとベルボーイがホテルの威信をかけて、得意客を殺した犯人捜しに挑む姿が描かれる。『ハリー・ポッター』シリーズの名悪役ヴォルデモート役でおなじみのレイフ・ファインズが主人公に扮し、コミカルな演技を披露する。<大使寸評> この映画は主演のレイフ・ファインズに注目して見たのだが、もう老境にさしかかり渋い役どころとなっています。また、共演者もジュード・ロウ、エイドリアン・ブロディと思いのほか豪華ラインアップになっています。ホテルのコンシェルジェといえば、「おもてなし」がお仕事のようなもので・・・オリンピック日本招致のPR作戦以前から、あったわけですね♪喜劇タッチでもシリアスな映画として、「ライフ・イズ・ビューティフル」を彷彿とするわけで・・・どちらもさりげなく言っていたのが、人間としての威厳を失わないことでしょうか。『ハリー・ポッター』シリーズを見ないので知らなかったけど、レイフ・ファインズは名悪役ヴォルデモート役でおなじみとのこと・・・ハリウッド映画を見ないと駄目なのかしら?Movie Walkerグランド・ブダペスト・ホテルオフィシャルサイト【人生はマラソンだ!】ディーデリック・コーパル監督、2012年、オランダ制作、H26.10.30観賞<Movie Walker作品情報>より破綻寸前の工場を再建するため、家族や仲間に支えられながら中年男たちがフルマラソンのゴールを目指す姿を描くオランダ産ハートフルコメディ。幼なじみの友人であり出演もしているマルティン・ファン・ワールデンベルグとヘーラルト・ムールダイクによる脚本を、本作が長編映画デビューとなるディーデリック・コーパルが監督した。<大使寸評>大使の場合、「楽しく走る」がモットーであるが・・・この映画のように「人生はマラソンだ!」もいいかもね♪この映画は記録が遅めのランナーにも、また速めのランナーのもお奨めの作品でおます。ねたばれになるので、詳しくは書かないが・・・・末期ガンの経営者、コブ付きバツ一、ゲイ、恐妻家と、チーム編成がメタボな飲んだくれというか、かなり悲惨なわけです。レースでは末期ガンの経営者が仲間や息子のために走り続けたのが、泣かされるのです。この4人にコーチを務めるエジプト人移民を加えたら、オランダ社会が垣間見えるわけだが・・・オランダ人も辛いぜ。Movie Walker人生はマラソンだ!公式サイトパルシネマ上映スケジュール
2014.11.01
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