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連休初日の今日は長い間欲しかった電子ピアノを見にピアノ屋へ行きました。子供のころからピアノを弾いて育ったので、イギリスに来てからピアノが側にないことがとても不満でした。でもフラット暮らしだし、引越しもするだろうし、高いし、場所はないし…等々の理由で電子ピアノを買うことに。予算は600ポンド(12万)程度。きっとそれなりのものが買えるだろうと思ってピアノ屋へ行ったのですが…全然だめでした。ヤマハ、カワイ、ローランド、など主要メーカーの電子ピアノが揃う中、「ピアノ感」が一番優れていたのがヤマハのクラビノーバで、その一番安い型が800ポンド以上。全然手が届きません。しかたなく安いものを探すと、キーボード型のヤマハP60というのがそれなりの音で、700ポンド弱。それでも予算オーバーなのに、スタンドが別売でなんと100ポンド。これじゃぁ全然意味が無い。あきらめて家に帰るとすぐにインターネット検索。するとP60+スタンドで600ポンドと言うところまでたどり着いたものの、どうにも高い気がして仕方が無い。試みに日本のサイトで調べてみると…ありました。本体+スタンド+ヘッドホンで79,800円?4万も安い上にヘッドホンまでついてくる。手が届かないと思っていたクラビノーバも12万からあるようです。まぁ、日本製品だし、仕方ないのかもしれないけど、でも、こんなに違うなんてちょっと納得できない。やっぱり日本製品は日本で買うに限ります。でも、こんなことは、イギリスではよくあるんです。カメラもコンピュータもコンポもテレビもいわゆる日本製の家電は、日本の2年位前の型が日本の最新型よりもふたまわりくらい高い値段で売られています。もちろん輸入品だからと言う理由もありますが、電化製品は全体的にとても高いようです。これはたぶん、イギリス人がものを買い変えないのと関係があるでしょう。日本ではもう見かけることの無いような古い電化製品を平気で使っています。以前家具付きのフラットに住んだときは、「今時こんなテレビがあるの?」と言うような、木目柄の、ボタンでガチャガチャとチャンネルを変える(もちろんリモコンなんて無い)テレビが置いてありました。洗濯機は洗濯のたびにホースを台所の流しに通さないと排水が出来ないタイプ。ウェールズのB&Bには白黒テレビがありました。イーストエンダーズというロンドン下町が舞台のドラマを見ていると、洗濯機を持っていない家というのも多いようで、皆ランドリーに洗濯に行きます。そして地下鉄の中でまだ見かけるカセットテープ型のウォークマン。アンティーク趣味があるように、物を大事にするのがイギリス人なんでしょう。動く限りは使うし、直せる限りは直すので、いつまでも買い換えない。売れないから値段が高くなる。それに加えて社会階級制度も影響していて、新しい商品を買える人は「金持ち」だから金を取っても良い、ということになる。そして「上、中流」の人が何か買い換えると、古いものが「下級」の人々に流れて中古で販売される。なんだかひどいようですが、少なくとも日本のように作動する電化製品が路上に捨てられるということはないのです。たまに日本に帰ると、帰るたびに新しい商品が店頭にあふれているのに驚きます。それもほんの数年の間に新しい商品が「文化」として社会に流通してしまうのです。すぐに「だれでも持っている」物になり、「持っていないと恥ずかしい」ものになってしまう。数年単位で物を買い換えていくのが習慣化している気がします。イギリスでは一部の人(大抵は中産階級)が常に新しいギアを求め続ける傾向はあるものの、「私には関係ない」という人もまた多いようです。物の流通と経済の発展という視点で考えると、イギリスという国はとても不経済です。日本から電化製品の多くが輸入されているのもしかるべき、と言う気がします。そんな経験から、日本へ帰るたびに電気屋を巡ります。日本へ来て「アキハーバラ!」と繰り返す外国人のように、毎回電化製品を買って帰ります。過去6年のうちに買って帰ったものは、デジカメ、掃除機、炊飯器、MP3、ラップトップ×2、コードレスヘッドホン、等々数え切れないくらい。そりゃ、3年前のデジカメは古いでしょう。そろそろ買い換えないと…。そんな風に考える私もやはり日本人です。でも、ピアノはさすがに重い。今回は、この国で何とかするしかないでしょうが…。
Apr 30, 2005
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今日は、大学の友達で日本語を勉強している韓国人の試験勉強におつきあい。日本語の「津波」がいかに国際共通語になったか、ということについてのエッセイを添削しました。「稲村の火」という1854年の大津波を題材にした物語を、小泉八雲が世界に紹介したときに初めて「tsunami」と言う言葉が英語に導入されたとか。私にとってもなかなか勉強になりました。ところで、せっかくの機会なので私も勉強中の韓国語について前々から疑問に思っていたことを質問しました。それは、語頭の清音と語中の濁音のこと。どのテキストを見ても、韓国語は語頭のk、t、p、sは清音、語中では濁音化するとあります。韓国語には濁音を表す表記が無いので、もともと清音と濁音が混乱しやすい上に、平音、激音、濃音と呼ばれる三種類の発声法があって日本人にはとても分かりにくい。彼女も音韻学を勉強しているので、きっと分かりやすい説明をしてくれるだろうと期待しての質問でした。すると、彼女の答えは「韓国語には濁音は無い」というもの。平音と激音の違いは、言語学で言うaspirationの違いで、要するに発音の際に息が漏れるのが激音、漏れないのが平音。日本語のカ、タ、パ等は自然に息が漏れるので、漏れないように発音すると言うのは意外に大変なのだけど、英語にもpinのpはaspiration有り、spinのpは無し、と言う違いがあるので分からなくはない。濃音というのはgeminate、つまり同じ子音の重複なのだと分かりました。(日本語の「っ」と同じことです。)そして、いわゆる濁音は表記にも韓国人の意識の中にも存在していないと彼女は言います。言語学的には濁音というのは無声(voiceless)に対しての有声(voiced)のことで、声帯を震わせる(voiced)か、震わせない(voiceless)か、と言う違いを言います。例えばtとdはまったく同じ発音点と発音法だけれど、無声か有声かという点で異なっている。ささやき声というのは母音も含めて全てを無声にした状態です。(tとdの違いはささやき声では表せないのです。)それにしたがって言うと、韓国語には声帯を震わせる子音はない、ということになります。要するに、韓国語を聞いていて日本人が濁音だと感じる音というのは本当の意味では有声ではなく、aspirationの度合いが違うだけのようです。もともと平音はaspiration無しと言うのが原則なのだけれど、語頭では多少なりともaspirationが出てしまい、語中では全く無くなるということかもしれません。日本語の連濁ににた感覚ともいえます。そして、全くaspirationがない子音というのは、耳にはとても濁音に近く聞こえるようです。「夫婦」と言う意味の中国語源の単語をテキストでは「プブ」と発音すると書いてありましたが、彼女の意見では二つとも同じ音のつもりで発音しているそうで、私の耳にも確かにプとブほどの違いは聞こえませんでした。日本人に分かりやすいように「濁音」として説明しているのかもしれませんが、きっとそうやって発音すると韓国人の耳にはおかしく聞こえるのでしょう。むしろただ二つともaspirationの無い音だと意識して発音したほうが、韓国人の感覚に近い発音になるようです。とにかく、重要なのはaspirationで、このコントロールがうまく出来るようになれば韓国語の発音にはとても役立つのだと分かりました。日本語に似ているといわれることの多い韓国語ですが、どうやら音韻は全く違うシステムを持っているようです。
Apr 28, 2005
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今日は31回目の誕生日でした。先週末に、MAISON BLANCというロンドンで一番美味しい(私の独断で)ケーキ屋のケーキを食べ、テムズ川沿いのパブでワインを飲み、とても美味しいスペイン料理を食べて祝ったので、今日は何もなし。せめて早めに仕事を終えて帰ると言っていたダンナからは電話があり、「車のワイパーが壊れたからガレージに寄って帰る。」とのこと。昨夜は夜通し朝5時半まで本を読んでいたので、起きたらなんと午後2時。寝すぎた上に、外を見ると真っ黒い雨雲と強風。重たい気分でコーヒーを入れていると、外でバラバラとすごい音がします。見ると小粒の雹が…。なにも雹まで降らなくていいのに。だいたい30歳に近づくころから誕生日と言うのは嬉しいものではなくなったけれど、今日はなんだか最悪の気分です。そんなことを書いているうちに、外では雷が聞こえ始め、二回目の雹が…ロンドンにいると、4月って大体こんな感じです。あまり良い時期の誕生日ではないみたい。
Apr 27, 2005
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英語と日本語を比べると、子音よりも母音の違いが顕著です。日本語の5母音に対し、英語の基本母音は12。英語の発音と言うと日本語に無い子音r、l、v、th等ばかりが話題に上りがちですが、実は母音のほうがよっぽど難しいのです。12の母音をすべて一から説明するのは時間もかかるし分かりにくいと思うので、今日は簡単に発音改善できる秘密をひとつ。それは、シュワー(schwa)と呼ばれる、あまり注目を浴びることは無いけれど頻度はとても高い母音で、発音記号では普通eを上下逆さにしたような記号で表示されます。発音の仕方は、「neutral中立」が基本。口を軽くあけて力を加えずに、何の努力もしないで口の真ん中で声を出すとこの音に近くなります。「えーっ!」と言わずに、「え、そうなの?」なんて軽く言うときの「え」の音に近い気がします。なぜ、この母音が重要かというと、英語では母音にストレスが無い場合、シュワーになることがとても多いからです。日本人英語の間違いのひとつは、日本語のように綴りにある母音をすべて完全に発音し、すべてがダダダダダ…と平坦になってしまうこと。でも、ストレス言語である英語では、強い母音と弱い母音の差が重要です。言いかえれば、ストレスがある母音以外はあまり重要ではないのです。例えば、agoと言う単語はoにストレスがあるので、aにはストレスは無い。したがって、aは「ア」ではなくシュワーで発音します。the carと言うときのtheにもストレスはないので、シュワー。(「まさにその車」と言うようにtheを強調したいときにはストレスがかかるので、シュワーではなくなります。)telegraphの第一ストレスは最初のe、第二ストレスはaなので、二番目のeがストレスの無いシュワー。でも、これがtelegraphyになってストレスの位置が二番目のeに移ると、代わりに最初のeとaがシュワーに変わります。ようするに、シュワーとは重要でない母音の力を抜いた発音なのです。ストレスのある母音は「母音」として発音し、ストレスの無い母音はシュワーとして力を抜く。これで、英語の発音の強弱が表しやすくなります。もちろんストレスのある母音は強く、高めに発音する必要がありますが、ストレスの無い母音の力を抜くだけでもぐっと英語の発音に近づくはずです。あとはストレスのある時の11種類の母音をマスターするだけ?…それはまた次の機会に。
Apr 26, 2005
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大阪の列車事故のニュースがBBCでも報道されています。イギリス人レポーターが繰り返し言うのは、「うらやましいくらいの安全な歴史を持つ日本の電車が事故を起こした」ということ。確かに、イギリスは列車事故が多い。私がイギリスに住み始めた6年前から数えても、死者が出た大きな列車事故は5回。年一回の割合で事故が起きていることになります。これは、普段電車に乗る時にも「先頭車両は避けたほうがいい」などと考えさせられるレベルです。それに加え、電車は時間通りにこない。電車通学をしていると、3日に1日の割合で電車が遅れる、もしくはキャンセルされるので、それを見越した上で一本早い電車を目指さないと遅刻の恐れ大。たいていの場合、遅れの理由は「信号機の故障」、「厳しい天候」、もしくは理由にもならない「前の電車の遅れ」。さらに酷いのが、電車の遅延やキャンセルが重なった時の駅の対応で、まともなアナウンスがされる事が少ないので次の電車がどこのプラットホームに来るのかが分からない。酷い時にはアナウンスが二転、三転し、階段を駆け上ったり駆け下りたりしながらホームの間を行ったり来たりする羽目になります。そんな時は、こういう混乱が事故につながるんじゃないかと不安になったりもします。そんな事情があるからか、「電車が遅れた」というのはイギリスでは遅刻の言い訳の常套手段。時間通りに来た電車の中で「遅れちゃってごめんねー。電車に20分も待たされたのよ。」なんて携帯で話している人の姿を見る事もあります。遅刻の言い訳としては良いけれど、イギリスの電車にはもう少し頑張って欲しいものだと思わずにはいられません。
Apr 25, 2005
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ちょっと前に、チャンネル4でJamie’s school dinnerというシリーズを放映していました。有名人シェフのジェイミーオリバーがイギリスの小、中学校の給食を改善すべく、一大改革を起こすという企画。一年以上の期間をかけて、自分でいくつもの学校に乗り込み、給食のおばさんをトレーニングし、子供の意識を変えて、最終的には政府に訴えかけようという大規模な企画でした。そもそも、なんでそんな企画が必要だったかというと…。私もこの番組を見て初めて知ったのですが、まず、イギリスの学校給食はビュッフェスタイル。子供がトレイを持って並びながら、目の前にあるいくつもの献立から自分の食べたいものを選ぶようになっています。もちろん子供は皆、食べたいものしか食べません。従って、日本の給食のように事前に栄養素を計算することも出来ないし、どんなに体に良い献立を並べたところで、子供は目もくれないということになります。20年前に学校給食に関する規制を一切取り払ったというイギリス政府。ひとり平均37p(70円くらい?)の予算しかもらえない学校が用意するものといったら、およそ一番安い肉を使った冷凍のハンバーガー、冷凍ピザ、チップス(フライドポテト)等々、脂質と糖分ばかりで出来たジャンクフード。給食のおばさんはそれらをオーブンであっためるだけで良いし、子供は毎日飽きもせずにそういった「ジャンクフード」を食べるのです。予算が少ない、給食のおばさん達が作り方をしらない、子供が食べたがらない、という3つの理由によって、野菜料理などの栄養価の高い健康的な献立は一切作られていない、というのが今の学校給食の現状のようでした。そんな学校のいくつかに、今は2人の子持ちのジェイミーが乗り込み、まずは給食のおばさんの意識を変えるところから改革を開始。見ていてもとても美味しそうな、トマトとバジルの入ったパン、ベジタブルラザニアなど、栄養価が高く子供達が食べそうな献立を作成。ようやくまともな料理が出来るようになった給食のおばさん達が、ヘルシーな献立を並べます。ところが、まったく売れない。子供達はいつものように、ピザ、ハンバーガー、チップスしか選びません。大部分が手もつけられないまま捨てられてしまうことに。仕方なく、ジャンクフードを献立からなくし、ジェイミーのヘルシー献立のみにすると、子供達はプラカードを持って「ジェイミー帰れ」「今までの給食に戻せ」と抗議する始末。子供達の強い抵抗には、びっくりしました。イチゴやアスパラガスなどの野菜や果物を、口に入れようともしないのです。小学生などは口に入れても吐き出したり、泣き出したりするしまつ。イギリスの料理の酷さは知っていたつもりですが、たぶん、家でもジャンクしか食べていないからなのでしょう。子供があそこまで頑強に食べ物を拒むということに驚かされました。ジェイミーの選んだ解決策は、子供を料理に巻き込むということ。子供相手に料理教室を開き、ひとりひとりに手順を教え、料理に参加させる。すると不思議なもので、どうしたって野菜を口に入れなかった女の子が、自分が作ったドレッシングのかかったサラダを「おいしい」と食べるのです。もうひとつ有効だったのが、ジャンクフードが何で出来ているのかを見せるという方法。フードプロセッサーに鳥の皮、パン粉、ラードなどを入れてミックス。世にも気持ちの悪い脂肪だらけの赤い液状のものが出来上がると、いつもこれを食べているんだ、と子供達に見せる。「もうしばらく食べられない」と、子供への効果は抜群。子供達はたぶん見たこと、食べたことが無いものをこわがっているだけなのかも知れません。何ヶ月か経つと、抗議をする子供もいなくなり、それまでジャンクフードしか食べなかった子供達の大部分がジェイミーの献立を食べるようになっていました。それに加えて、学校の先生方が驚いていたのは、子供の集中力にとても大きな変化が出た、ということ。そして、喘息持ちの子供などの健康状態がとても良くなった、ということ。食べ物って本当に、身体の基本なんだと実感します。この成功を元に、視聴者からHPに集まった署名と共にジェイミーは政府に嘆願書を提出。選挙前で宣伝効果も欲しかったのか、政府はすぐに学校給食の予算を大幅に上げることを約束。ジェイミーの一年以上の努力は、確実な成果を挙げたのでした。さまざまな人種、宗教を持つイギリスでは、日本のように全員に決められた献立を与えるということが出来ないので、ビュッフェというスタイルは仕方が無いのかもしれません。それよりも、基本的にイギリスでは日本のように「残さないで食べなさい」「好き嫌いはいけません」という感覚が欠如しています。親がまじめな顔で、「子供が食べたくないものを食べさせるのはかわいそう」と言うのです。大人も、お腹が膨れればいい、程度にしか考えていないようです。栄養や健康に対してあまりにも無知な国です。だから、平均寿命が短いのかもしれません。そんな中で、ジェイミーのような人が出てきて、改革をしようと試みるのはすばらしい。今回は本当に心から「えらい!」と思いました。最近は、国がジェイミーオリバーにサーの称号を挙げるという噂があります。
Apr 24, 2005
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英語に限らず外国語学習に手こずる日本人は、決まって言い訳のように「日本語は特別だから…」と口にします。日本語は主語と述語の順番が逆だから特別、日本語の母音はアイウエオしかないから特別、日本語は強弱が無いから特別、等々。でも、本当はそんなことは無いんです。世界中の言語で主語と述語の順番はSVO, SOV, VSOなど様々。日本語のSOVはトルコ語やヒンズー語などと並んで全言語の45%を占める一番多い型。決して珍しくはありません。また、日本語の母音はAIUEOの5つ。(二重母音を含めれば)20もの母音を必要とする英語とは対照的です。でも、この5母音体系も、実は世界の言語に一番多く見られる形です。特殊どころか、日本語は世界中の言語の中でも、かなり典型的なパターンを示していると言えるでしょう。比較すれば、英語のほうが特殊な言語だともいえます。英語と同じヨーロッパ言語でも、発音、語順、文法は多種多様で、決して皆英語と同じというわけではありません。日本人以外の外国人にも、英語を勉強するのは同じように大変なはずです。でも、ロンドンで英語を勉強している様々な外国人と遭遇しても、どうしてか日本人ほどの苦手意識を持つ民族はいないようです。「日本人だから出来なくても当たり前」という言い訳が成立しているのです。外国語学習を始める前に、母国語である日本語について知る必要があると思います。いわゆる日本人英語をしゃべってしまう人は、そうと知らずに日本語の体系、システムを外国語に持ち込んでしまいがちです。日本語の母音について、子音について、文法、発音について知識として知ることは、外国語学習に大きな助けとなるはずです。もちろん、英語をマスターするには英語の環境にいるのが一番。本で知識を勉強するよりも、日々英語を聞いて、話していれば自然に上達するはず、と信じている人も多くいます。でも、私は個人的には、それだけではだめだと思っています。まだ頭の柔らかい子供や、特別に耳のいい人なら別。でも、在英30年以上にもかかわらず、べたべたの日本人英語を話す人に何人も会いました。言葉は手段、通じればいい、という人もいます。それは、それでいいのだと思います。相手に聞き間違えられたり、いらだたせたり、あきらめられたり、ということがなければ。でも、少しでも英語を上達したい、綺麗に話したい、という人には、私は日本語との対照法をお勧めしたいです。ずいぶん長い前置きになってしまいましたが、そんな考えから、日本語と比べながら、英語を説明していきたいと思っています。(いつのことになるやら。)
Apr 23, 2005
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ちょっと前のことですが、言わずと知れたビートルズのAbbey Road Studioが数週間の映画フェスティバルを企画するというので行ってきました。Abbey Road内で音楽が収録された映画のいくつかを、かの世界初衛星同時中継でAll You Need Is Loveを撮影した「スタジオ1」で鑑賞するというのが趣旨。The Lord of the RingsからShrek、Aliensまで選択肢は多数あり、その中から見のがしていたThe Madness of King Georgeを観ることに。でも、観る映画なんて何でもいいというのが本音。あのAbbey Road Studioを見学できるなんて、めったにある機会じゃないからです。ビートルズが現役時代ほぼすべての録音に使っていた「スタジオ2」は、ファンじゃなくても一見の価値があるはず。Abbey Road自体は、何の変哲も無い北ロンドンの高級住宅地にあり、今までに何度も通ったことがありました。通るたびに世界中からの観光客が例の横断歩道を並んで渡っている姿が目に入ります。(一番最初に来たときはもちろん私もやりました。)そして、スタジオの白い外壁には訪れてきたファンによる無数の落書き…。過去に一度だけ、この壁が真っ白だったのを見たことがあります。どうやら、定期的に白ペンキを塗り変えている様子。それでもほんの数日のうちに落書きだらけになってしまうのです。さて、本題の建物の中ですが、当日は表玄関ではなく左脇にある裏玄関のようなところから入るようになっていました。もともと普通の家だったのを改造したというだけあって、中はかなり狭く、何度も折れ曲がる細長い廊下がスタジオをつないでいました。細い廊下を入ると、すぐ左の角にあのスタジオ1が!映画鑑賞のセッティング用に黒幕が張られ、全体が見えにくかったのが残念なところ。角を曲がって正面右にはアーチストも休憩に使うというカフェ。さらに左に曲がると、正面右角にあったのが、スタジオ2。驚いたのが、中の様子が映像や写真で観るビートルズ時代のスタジオ2とほとんど変わらないということ。「あのスタジオ」に入れると期待しながらも、心のどこかでは、世界中の有名アーチストがこぞって録音する音楽スタジオが40年も前の状態のままなはずはないと思ってたのです。入ると、なにか古くさいような、どこか変わった匂いが。このスタジオを使う人は、ここにはある種の空気「the air」があるといいます。それがインスピレーションになるとか。この匂いがその空気なのかしら…?中は思ったほど広くもなく、狭い体育館のようながらんとした空間に、二階をぶち抜いたような高い天井、かなり古い防音壁に囲まれ、細長い窓には時代を経て変色したような茶色いカーテン。何のためか、天井からなん筋もの長い布がぶら下がっています。入って右手には、上のコントロールルームに続く階段。スタジオ内には、ビートルズが使用したマイクやLady Madonnaで使用したピアノが。昨日ビートルズがここで録音したのではないかと思うほど、当時のままに保存された不思議な空間でした。綺麗に改造してしまうのは簡単なのに、そうしないところがまたイギリスらしいと思いました。スタジオ内のカフェで一杯飲み、映画は面白く(といっても簡易いすが座りにくくてあまり集中できなかったのだけど)、とても素敵な一日を過ごしました。時々こういったおいしい機会にありつけるのも、イギリス在住の大きな特典のひとつでしょう。その後、ぼーっとMTVを見ていると「あ、スタジオ2だ!」と気づくミュージッククリップがいくつかありました。今の若いミュージシャン達もきっと、このスタジオを使ってみたくて仕方が無いのでしょう。そして使った記念に、そこでミュージッククリップを撮るのかも…。
Apr 22, 2005
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イギリス生活が長くなるにつれ、久しぶりに日本に帰ったときに感じるギャップが大きくなります。携帯電話や電化製品のの技術(イギリスではいまだに電子レンジが無い家が珍しくないんです!)、スーパーにある商品のバラエティの豊富さ(イギリスのスーパーの野菜は年中同じです)、しゃべるエレベータ(日本の機械は何でもしゃべる…)、コンビ二のレジ打ちの迅速さ(そんなにあせらなくても…と声をかけたくなる)など、以前は気づかなかったようなことにいちいち気づき、驚かされます。そしてイギリスなんて先進国とは名ばかり、本当に日本を20年以上前に戻したような国に思えます。ただ、そんな中で、明らかにイギリス人のほうが誇れることがあるとしたら、courtesyという言葉で表されるようなマナーの良さです。ひさしぶりに帰った日本で、山手線に乗って、渋谷に行く。駅で、電車の中で、デパートで、いつも思うのは「日本人ってこんなに失礼だったかなぁ」という一言。普通、日本人は礼儀正しさ、言葉の丁寧さ等に定評があります。イギリス人も、日本人は皆遠慮がちにしゃべりぺこぺことお辞儀をする礼儀正しい民族だと思っているはずです。ただ、それとはまったく違うレベルで、日本人はとても「失礼」だと感じるんです。例えば、駅の切符売り場の前で財布からお金を出そうとしていると、すっと横入りをして何も言わずに当たり前のような顔をして切符を買う人。電車に乗るとき、特に混んでもいないのに、うしろからぎゅうぎゅう押す人。人にぶつかったり足を踏んだりしても知らん顔で歩き続ける人。日本人は、自分の知り合いや関係がはっきりしている相手(客と店員とか)には必要以上に礼儀正しい反面、赤の他人、知らない相手にはまったく無関心なように見えます。きっと、積極的に「失礼」なことをしようとしているわけではないだろうけど、匿名の相手は「人」に見えないのかもしれません。イギリスに住んでいて思うのは、駅でも、スーパーでも、郵便局でも、皆、一対一の人間として応対しているということ。だから挨拶を忘れないし、脱線しておしゃべりが始まることもある。乳母車をもってバスに乗ろうとしている人がいれば当たり前のように助けてあげるし、デパートのドアを開けるときには必ず後ろに人がいないかどうか確かめる。赤の他人に対する思いやり、マナーの良さには本当に感心させられます。(もちろんイギリス人が皆礼儀正しいわけではないし、あんまりおしゃべりが長いと、「いいから仕事して!」と思うこともあるけど…)日本で生まれ育った私が自分の国に対してこんな印象を持つんだから、日本を訪ねた外国人はいったいどんなにショックを受けるだろうと思います。多忙な日本人は知らない人にまで構っている時間は無いと思うのかもしれないけど、こうして失礼なことをしあいながらお互いに不必要なストレスをためあっているのかもしれません。
Apr 22, 2005
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Blackbird singin' in the dead of night...そんなビートルズの曲の歌詞が初めて心から堪能できたのは、イギリスに初めて留学に来た二十歳のころでした。あたりがひっそりと静まり返った真夜中、ピロピロととてもよく通る声で寂しげに鳴く鳥がいます。Blackbirdという曲の中でながれる、よく聞きなれた鳴き声でした。本当に真夜中に鳴くんだ!と感動した覚えがあります。どうして真夜中に鳴くのかは分かりませんが、時には二羽、三羽、離れた場所で会話するように鳴くblackbirdの声が聞こえます。以降、夜型の私にとって、blackbirdの鳴き声はイギリス生活を象徴する音になりました。そんな歌詞の冒頭を、このHPのタイトルに使わせてもらうことにしました。
Apr 21, 2005
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でも、確かに「愛と宿命の泉」のお話なんです。元の題名はJean de Floretteです。別に最近見たわけではないんですが、お勧め映画のひとつです。後編のManon des Sources(邦題「泉のマノン」) も一緒に観ないと完結しません。いずれも、イブモンタンの演技が素晴らしい。ちょっとひどいかもしれないけど、でもそんなに最悪のことをしたっていう訳でもないのに、結果的に本人にとっても周りの人にとっても取り返しのつかないことになってしまう…悲しいお話です。でも、こんなに心に残った映画はありません。
Apr 20, 2005
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Vertigoがラジオでかかり出したころからお気に入りでした。アルバム自体もいいです。全世界何十ヶ国(忘れた)で同時No.1だったとか。Bonoは最初はHow to make an atomic bomb(原爆の作り方)というようなタイトルを考えていたとか。それがどうしてdismantle(解体)になったのかは不明。でも、不仲だったお父さんの死を原爆にたとえたとか、いろんな話があります。Sometimes You Can't Make it on Your Own、One Step Closer等、名曲も多いです。
Apr 20, 2005
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イギリスに来て一番困っているのが、お風呂です。日本で言うユニットバスのような、お風呂とシャワーとトイレが一緒になったようなお風呂が一般的。それは、いいんです。問題は、お湯の量とタイミング。最近は新しい住宅では24時間お湯が出るところもあるといいますが、私が今まで住んできた4軒はすべてタンク式でした。要するに、家の中にタンクがあってその中にお湯をためておくわけですが、二人暮らし用のフラットなんかでは、タンクはお風呂一杯分くらいの大きさしかありません。つまり、お風呂を一回入れればお湯は出なくなるし、お風呂の前に皿洗いでもしてお湯を使おうものならお風呂にも十分なお湯がなくなってしまうのです。次にタンク一杯のお湯が暖まるまでには何時間もかかります。今までに何度、お風呂を入れている途中でお湯が切れ、ヤカンでお湯を沸かして何往復も風呂と台所を行ったり来たりしたことでしょう。しかも、お湯がなくなってしまうので、お風呂に入った日には体は洗えない、髪を洗いたい日にはお風呂は入れないという条件付です。もしイギリスに家を持つことが出来て、好きなように改装できる日が来たら、絶対に日本式のお風呂が作りたい。お風呂場もある、シャワーも別にある、24時間好きなだけお湯が出るお風呂が作りたい、というのが今の切なる望みです。ビクトリア時代に最先端の技術を次から次へと発明していたイギリス人は、お風呂にはあまり熱心ではなかったようです。基本的に、イギリス人はお風呂には入らないのでしょう。シャワーも毎日は入らないようです。何日かに一度のことなら、お湯の量も足りるしそれほど不便には感じないのかもしれません。イギリスは乾燥しているのでお風呂はあまり必要ないんだという人もいます。とはいえ、冷房の無い暑い地下鉄の中で体臭を隠すためにこれでもかと制汗剤をかけまくったあげく、そのにおいをプンプンさせているイギリス人に囲まれると「風呂に入れ」と言いたくなります。郷に入れば郷に従え、と言いますが、そこはどうしても日本人。お風呂には毎日入りたいものです。
Apr 20, 2005
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ロンドンに住んで6年になりますが、英語は未だに勉強中。たぶん、一生勉強中だろうと思います。そもそも英語が好きで海外文通なんかをしていた田舎の高校生時代に言語学に興味を持ちました。現在は音韻学(Phonology)を勉強中ですが、言語学というのは意外に(?)外国語学習のためになるものです。これから少しずつ、私が自分の英語学習にも役立ててきた、言語学的な立場から見た英語学習について、書いていきたいと思います。
Apr 19, 2005
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急に暇が出来たので、ホームページを作ってみることにしました。暇でなくなったら続かないかもしれないと心配しつつも、とりあえずはじめてみます。日々、心に思うことなどつれづれに書いていきたいと思います。
Apr 19, 2005
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