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先日はベルギーで同伴者がスリにあったのですが、実は私のスリ体験は初めてじゃありません。イギリスに来てから何度かきわどいことがあり、そして一度は実際に被害にあいました。感覚的にはロンドンはブリュッセル、および他の多くのヨーロッパ都市よりは治安はいいほうですが、それでもやはり日本のように安全ではないんです。最初の「目撃」は、10年ほど前の留学中。ロンドンの地下鉄を降りる瞬間、人ごみにまぎれて男が前を行く女の子のリュックのポケットを探っていました。女の子も周りの他の人たちも全く気づく様子無し。あっ!と思ったものの、時はもう遅し。あっという間に見失ってしまいました。その時は、「やっぱりロンドンでは気をつけないとダメねー」と思ったくらいでした。二回目はかなりきわどく、やはり10年前、ロンドンのデパートの洋服売り場で買い物中、洋服を見ていた時ふと押された感じがして横を見ると、その時まさに浅黒い女の手が私のバックの中に!売り物の洋服を手に持って買い物しているふりをしながら私のバックを開け、財布を取り出す瞬間だったのです。私に顔を見られ(目に見えて)ぎくっとした女はさっと手を引っ込め何も言わずにスーッと店から出て行ってしまいました。あまりのショックに声を出すことも出来ませんでした。三回目は再び地下鉄の中で、私と一緒に乗っていた友達が突然私のバックをグイッと引き寄せて「あの女、今すろうとしてた」と、すぐ側に立っていた女を指差したのです。私は全く気づきませんでした。その女はドアが開くなりそそくさと降りていきました。四回目はスリとはちょっと違うのですが、銀行のATMで現金をおろしている時に起きました。路上のATMマシンにカードを入れ、暗証番号と引き出し金額を入れて機械がプロセスするのを待っていると…。後ろから男が肩をたたき、怪しい英語で「それ、今落ちた。」と言います。男が指差す先を見ると、地面に五ポンド札。私の手には財布があるし、あら、落ちたのかしらと思って拾うと、その間に別な男(いつの間にか右となりにいた)がATMから出てくる私のカードを引き抜こうと狙っていました。ただ、タイミングが悪く、ATMはまだプロセス中。男は舌打ちし、私は自分でカードと現金を取って拾った5ポンド札とともに立ち去ろうとすると・・・どういう神経か、男は「その5ポンド札は俺のだ」と言い出す始末。「だって今私が落としたって言ったでしょ」と言っても全く通じない。逆切れされても怖いので、結局5ポンドは渡して立ち去りました。後日、私の同僚が同じATMで全く同じ手口でカードを取られ、しかも限度額まで現金を引き出されたと聞き、ぞっとしました。届け出ていればよかったと後悔しました。そして最後の体験で、初めて本当にお金が盗られました。場所は、勤務先の学校。スリと言うよりは、置き引きです。語学学校なので常にいろいろな人が出入りするし、常に校内に誰がいるかを把握することは不可能です。でも、その日は(今思うと)明らかに不審な子供2人(14、5歳だと思います)が校内にいて、「Can I help you?」と聞くとなまりの強いコックニーで「勉強したいんだけど」なんて言う。学校は英語を学ぶ外国人が対象だし、そもそも子供は扱っていない。他のスタッフとともに追い返し、二人が去って言った後ですぐ、レセプションに置かれていた私のバッグから財布が抜かれているのに気づきました。そういえば、さっきあの男の子はこのあたりに立っていた・・・。それから校内のあちこちで、財布、携帯電話、鍵などいろいろなものが盗まれていることがわかり、警察に届けました。私は過去の経験から「とにかく現金は持ち歩かない」というルールにしていたので、被害は財布の中の5ポンドと、カード類。他の同僚は買ったばかりの5万近い携帯電話を盗られたり、学校の鍵(戻ってこられたら大変)などで、もう少し深刻。その事件から15分後くらいに最寄の駅から電話があり、私の財布が見つかったと言います。急いで取りに行くと、財布は抜かれた現金以外は元のままの状態で線路に落ちていたのを駅員さんが拾ってくれたそうです。少なくとも、現金の被害だけでよかった…。これだけの経験を通して学んだことは、まず、チャックのついたショルダーバックはダメ、ということ。私がスリに合いかけたときのバッグは横向きにチャックがあるショルダー型。ベルギーでスリにあったTさんもそうでした。たすき掛けが出来るショルダーバッグは旅行者に人気ですが、横チャックが多いしバッグの位置が低くなるので、ひったくり対策には良いものの、スリには格好の餌食となるようです。それから、現金は持ち歩かない。スリのほとんどは現金だけが目当ての、いわゆるチンピラです。カードを使うことにして現金を必要最低限にすることで、仮に盗られても被害が少なくなります。現金を多めに持つ時には分けて別々な場所にしまうだけでも、すべて盗られる可能性が減ると思います。そして最後に、当たり前だけど「気をつけて!」ということ。日本人は服装が目立つし、歩き方は遅いし、買い物中は特に全く無用心になります。自分の半径1mに人がいたら常にバッグを抱えるくらいのつもりでいないと、いつスリにあうか分かりません。私が日本で25年生活して一度もスリなんか見たことがないのに、ロンドンに居る6年間で5回も見ているんです。やっぱり、危ないんだと思います。皆さんも気をつけてください。
May 31, 2005
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暑かった…予報で32度、でもきっと本当はもっと暑くなったに違いないと言う真夏日でした。色々あったので、少しずつさかのぼりながら日記を書いていこうと思います。もう少々お待ちください…
May 30, 2005
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---27日の日記から続く---とりあえずカードも止めたし、警察にも届けを出したし、やれるべきことはすべてやり、後はカードが使われていないことを祈るだけ。ベルギー最終日の今日は8時過ぎのユーロスターまで市内観光でもしてぶらぶら過ごすことにしました。ホテルをチェックアウト後、荷物を預けて観光へ。その日のブリュッセルは、妙に警察が多かった。何台ものパトカーの中に何人もの警官がいて、街のあちこちで何十人もの警官が見回りをしていました。何かあったのか、それともこれはブリュッセルの週末としては普通の警戒態勢なのか・・・時間をもてあまし、早めにホテルに戻ってお茶をしていると、レセプションの若者がおずおずと、「あの、先日盗難に会ったお客様ですよね?」と言って近づいて来ました。きっと日本人の顔はみんな一緒に見えるのかもしれない。でも、ふと見ると、その手には盗られたはずのTさんのビトンのお財布が。「今日届いたんです」と言う。え、どこで見つかったの、誰が届けてくれたの、と聞くものの、あまり分かっていない様子で、でも、「なくなったお店で見つかったらしいです」と言う。財布を検めると、お札はもちろんすべて抜かれているもののコインのポンド(海外では両替できない)とカードがすべて残っている。どんな状況で見つかったのか気になるので、Tさんと一緒に盗難に会ったお店まで戻ってみることにしました。例の店の前には、その日と同じ背の高い警備員が立っている。Tさんが「あの…私のこと覚えていますか?」と聞くと、「ウィウィ」との返事。見つかったお財布を見せると、さっき、自分でホテルに持って言ったと言う。(私の怪しいフランス語で理解したところでは)前の日に店の中に落ちているのを見つけたそうです。めがねや化粧ポーチ等、同時に盗られたものは見つからなかったらしい。おそらく、スリはただのチンピラで、現金に興味があっただけでカードなんか目もくれなかったんでしょう。足が着くことを恐れて、きっとその場で札だけを抜いてお財布を捨てて、後で検めようと他のものは持っていったのかもしれません。カードが使われていないというのは朗報だったので、警備員さんにお礼を言ってホテルに戻りました。あのブリュッセルで、警察もあきらめていたのに、それも帰る直前にお財布が戻ってくるなんて、本当に不幸中の幸いです。私の知る限り、仕事の遅いラテン系の人たちにはあまり敏速さを期待できないので、手元に財布が帰ってきたという事実だけでもすごい。きっと見つけた警備員さんが自分で持ってこようと思わずに警察に財布を渡していたら、ぐるぐるといろんな人の手を渡って、戻るものも戻ってこないことになっていた気がします。仮に返そうと思っても、本人がベルギーから出てしまったら、きっとわざわざ日本まで送ってくれたりはしないと思う。まさに奇跡的なタイミングで戻ってきたんです。財布の中身よりも財布そのものにこだわっていたTさんも、最後の最後に少しだけ運がめぐってきたことにうれしそうでした。今回のことで、犯罪、防犯について強く考えさせられました。私自身もロンドンでスリにもあってるし、目撃もしているし、色々な手口を聞いて知っています。次回はそのことについて書いてみたいと思います。
May 28, 2005
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---26日の日記から続く---ホテルに戻り、とりあえずレセプションのおにいさん(きっと20歳そこそこだろうと言う感じの良い若者)に事情を話してみました。もっと先輩らしきスタッフとフランス語でなにやら相談した後、「では、取り急ぎ警察に電話いたします」とのこと。この時は、いいホテルにしておいて良かった、とつくづく思いました。いつもはユースホステルでも構わない私ですが、今回はさすがに親を連れての旅行、奮発して5つ星ホテルに決めたのです。(とはいってもユーロスター往復+2泊で£120という安さでしたが…。)スタッフの対応はとても親切で、安心できるものでした。Tさんがホテルの部屋で日本のカード会社へ電話などしていると、ホテルの人が「警察が来ました」と呼びに来てくれました。Tさんがまだ電話中だったのでとりあえず私がロビーに下りて行くと、ひげを生やした中年の警官と後輩らしき若い女性警官がソファから立ち上がって迎えてくれました。その2人の制服姿が豪華なロビーの様子にあまりにも不釣合いで、周りの泊り客も何事かと振り返ってみているようです。とりあえず挨拶などをし、自分が盗難にあった本人ではないことを告げ、知っている限りの情報を説明しました。二人ともそこそこの英語をしゃべり、かなり丁寧に、まず「何が盗られたか」をリストにしていきます。私が「お財布」というと、「何色」で「どこのブランド」で「いくら程度」のお財布か。中には現金がユーロでいくら、ポンドでいくら、日本円でいくら入っていたか。「めがね」というと、どこのブランドのサングラスなのか普通のめがねなのか。化粧ポーチも盗られたのでその中身まで、いちいち細かく書き連ねていきます。日本円で「50000円」入っていたというと、それがユーロでいくらなのかを知りたがり、320ユーロ程度だと知ると「意外に少ないな」といった表情でした。桁が多いからもっと多いと思ったのか、他の日本人はもっと携帯しているのか。盗られたものに関して私が知っている限りのことを話してもTさんが来ないので、母が見たという怪しい2人組みの若い女の子とその手口のことを話すと、不思議と警官は興味なし、という感じ。まるでそんなことは日常茶飯事で、またそんなチンピラを探して見つかるはずが無いとでも思っているみたい。何も書きとめようとはしませんでした。そこではっと気づいたのが、この警察とのやり取りはすべて保険のためだったということ。大抵は警察に盗難届けを出すことで、失ったものを保険で取り返すのが目的で、誰も本気でスリを捕まえようなんて考えていないのでしょう。だから警察も型どおりのことはするけれども、犯人に興味はない。「盗られたものは戻ってこないと思ったほうがいいんでしょうか」と聞くと、「まぁ、そのほうがいいでしょう」とのこと。「こんなことは良く起きるんですか?」と質問したら「まぁ、ブリュッセルは大きな町だから。」と言葉を濁したのが印象的でした。それでも、この警官2人の丁寧さと我慢強さには感心しました。Tさんが下りて来て、まだパニックも覚めやらない状態で、聞かれた質問にかなり間を空けながら「あら、でもあれも盗られたかしら…」、「お財布はもらい物だからとても大事なもので…」なんて言っている間も、何も言わずただじーっと待っている。最後には「ベルギーで良い時間を過ごしてください(でもこんなことがあった後じゃね、という表情で)」なんて言って去っていきました。(つづく)
May 27, 2005
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ベルギー旅行初日。訪ねてきた母と母の友人のTさんを連れてユーロスターでベルギーへ。私は3回目のベルギーだったし、ブリュッセルにはそれなりに土地勘もあったので、2人を連れて行くことにもあまり心配はしていませんでした。でも、それが間違いだった…ブリュッセルに着くなり、ロンドンとのあまりの気候の違いに驚きました。何もしていなくても汗ばむくらいの暑さ。服をあまり用意してこなかった母はティーシャツを買うと言い、ホテルにチェックインしてすぐ買い物に行くことに。買い物通りはホテルからすぐ近くで、ロンドンとは趣向の違うおしゃれな店が多く、買い物客でにぎわっている様子。最初の何件かを一緒に見た後、(ちょっと服の趣味が違うので)私は2人を残して向かいのZARAを見に行きました。しばらく一階の店内を見た後二階に上って男物を見ていると、母が息を切らして駆け上がってきました。「Tさんがお財布すられたみたい!ちょっと早く来て!」母の話によると、Tさんが支払いをしようとレジで財布を出そうとしたら、かばんの中がほぼ空だったのだと言います。母はそのちょっと前に、若い女の子2人が買い物をしている風を装いながら手に持ったティシャツを母のかばんにかぶせるようにして近づいてくるので気持ち悪くて逃げたのだと言ってました。きっと同じ2人組みでしょう。向かいの店に戻ると、Tさんは背の大きい警備員のおにいさんとなにやら話している様子。Tさんは英語がちょっと出来るけど、細かい説明が出来るほどではないので、私はあわててその警備員さんに事情を聞こうと、「何が起きたんですか、どうやってすられたんですか、誰か見た人はいるんですか?」等々、英語でまくし立ててしまいました。警備員さんは全部聞いた後で、「ディマン、ジュ ビュー ドゥ フィス・・・(意味ははっきり分からないけど私の耳にはそんな風に聞こえました)」とフランス語で話し始めました。どうやら、英語はほとんど分かっていない様子。ああ、誰か2人見たのね、そんな感じに判断し、でもフランス語はろくに話せないし、どうしよう、と思っていると店のマネージャーらしき女の人が結構綺麗な英語で話しかけてきました。「とにかく、財布にはクレジットカードが入っていたんだろうし、それを止めるのが先決。この電話を使ってカードをストップしなさい。」そういうと、なにやら番号をまわして受話器を渡してくれました。すると、受話器のむこうもまたフランス語!「え、英語しゃべれますか?」と聞くと「ベリーリトル」という返事。でもそのわりにクリアな英語で話してくる。「で、どこの銀行にリンクしてるカードなの?」「日本です。」「・・・えっ!日本!」どうやら、お店の人がかけてくれた番号は国内の銀行用らしい。受話器の向こうのおにいさんはインターナショナルの係にまわしてくれると言ったものの、次に流れてきたテープはスペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語・・・と、ヨーロッパ言語ばかり。あきらめて切ってしまいました。Tさんが日本のビザのデスクに電話すると言うと、お店の人は「でもこの電話はインターナショナルじゃないのよ」とかなんとか。きっと国際電話なんてかけて欲しくないんでしょう。なによりもカードが使われることが心配で、とりあえずホテルに戻って電話をすることにしました。帰り際に店の人に(保険のために)この事件が起きたことを証明する文を書いてくれないかと聞くと、「でもねー、私が見たわけじゃないし、この店の中で起きたかどうかも分からないし、そんなもの書けないわよー。」…事を大きくしたくないんだろうけど、あまり協力的ではありませんでした。「私が出来るのはここまで」と言う感じに接客を始める。きっと、この国ではこんなことは日常茶飯事なのかもしれない・・・ (つづく)
May 26, 2005
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母と母の友人のTさんが日本から泊りに来ました。私は肉がダメなので、とんかつが食べたいというダンナの要望で母が料理をすることに。Tさんは、じゃぁ私はキャベツを…と、千切りを始めました。良いリズムでトントントントントントントントン・・・とキャベツを切っていると、床下から同じリズムでトントントン・・・。あれ?これはもしや下の階の人?どうやら文句を言うつもりで天井をたたいているらしい。そもそも一日中家にいて絶対的運動量が少ないから睡眠に問題がある(と勝手に想像している)下の階の老夫婦は、とにかく小うるさくて、ドアの音がうるさいとか、シャワーに夜に入るなとか、色々言ってくる人たち。しかも面と向かって文句は言えないのか、天井をたたいたり、(無記名で)手紙を書いてきたりする。そのくせこっちが話しに行こうとすると居留守を使うので、感じが悪い。その人たちが、どうやらキャベツの千切りの音を騒音だと決めたらしい。時間は夜の8時。いくらなんでもまだ寝る時間でもないし、この程度の音になんでこんなに反応するんだろう。料理してることくらい分かりそうなものなのに・・・と思って、はっと気づきました。イギリス人は、千切りなんてしないんです。まな板を使って野菜を切ればいいほうで、大抵はスライサーを使うか小型ナイフみたいなものを右手に野菜を左手に持って、空で野菜を切りながら鍋に捨てていくような料理法。定期的なトントントントンという音から「料理」だとは想像できず、きっと釘でも打っていると思ったに違いありません。「日曜大工する時間じゃないでしょ」というつっこみだったのでしょう。なんとなく納得しました。それでもやっぱり気分の悪さはぬぐえませんでしたが。
May 25, 2005
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意外に、面白かったです。日本から母と母の友人が来たので、観光にバッキンガム宮殿に行きました。どうせ行くなら衛兵の交代が見たい、ということで、ガイドブックで調べて交代の始まる11時30分の一時間前の、10時半につくようにバッキンガムへ。バッキンガム付近は、何か特別な行事でもあるの?というくらいの、警察とバリケードと、人ごみ。でもすぐに、それが私達が見ようとしている衛兵交代のためだと気づきました。私は見たことがなかったので、きっと宮殿の敷地内で兵隊が何かの儀式をするんだろう、程度に考えていたのですが、そんなもんじゃないんですね。宮殿の周囲一帯が交通整理され、騎馬警察による取り締まりがされている。観光客は警察に「ここに居ちゃダメ」、「はい、もっと後ろに下がって!」なんて言われるままにあちこち移動する。私達が行った時はまだ人はそれほど多くなく、宮殿の真ん前を陣取って真正面から見てしまいました。一時間ほど待つと、遠くから吹奏楽のマーチングの音が聞こえてきて、かなり遠くからおもちゃの兵隊さんのような格好をした衛兵が何十人も楽器を吹きながら行進してきます。宮殿の敷地内に入ると演奏をやめ、もともと敷地内に居た衛兵と交代します。そして、演奏会のように観光客に向かって何曲も演奏を続けるので、意外に見ていても面白い。これで終わりかと思ったら、別な部隊がまた遠くから演奏しながらやってくる。きっと、最初の部隊は演奏しながら後の部隊が来るのを待っていたんでしょう。それからなにやら儀式らしいことをし、計45分くらいで交代が完了。任務を終えた衛兵は演奏もしないで騎馬警察に率いられて行進しながらどこかへ帰っていきました。たかが交代のために毎日こんな儀式をしているイギリス人は、やっぱりちょっと時代錯誤な感じがしますね。仰々しいと言うか、大げさな感じがします。でも、きっとこれは観光客に対するサービスでもあるし、女王の大事な収入源でもあるんでしょう。とても「イギリス的」なこの衛兵交代、一度見てみるのも楽しいものです。
May 24, 2005
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よくイギリス人は天気の話ばかりする、と言いますが、確かにイギリスにいると天気のことを話さずにいられません。天気が変わりやすい、と言うのが一番の理由。昨日まで大雨だったのに今日は晴天、かと思うとまた雨、なんていう感じの毎日。日本のように今日は一日からっと晴天、なんていう分かりやすさはありません。だから気がつくと、「あら、朝は寒かったのに暖かくなってきた」「なんてひどい天気なの!」「昨日は本当に一日良い天気だったわねぇ」なんて言わされている自分に気づくんです。そんな理由から、イギリスにいると天気予報は見逃せません。変わりやすいんだから見ても仕方ない、と思うかも知れませんが、そこはそれなりにどんな風に変わるのかが知りたい。そうしないとコートを着て出て行って一日持って歩くなんてことになりかねないので。だからこそ、先週の月曜日にBBCが天気予報の体裁を変えたとき、あれほどの反響(ほとんどは文句)があったのだと思います。私だって月曜の朝、初めて新しい天気予報を見たときは「え、なにこれ?」と言わずにはいられなかったので。何が酷いって、まずマップに斜がかかっていて、南イングランドばかり大きく見える。スコットランドおよび北部の人はさぞ不満だろう思います。加えて、その斜めな地図の上をカメラがゆら~っと移動しながら時間が経過(23日12時、13時、14時というように)するので、いつ、どこの天気なのか分からなくなる。でも何よりも致命的なのが、お天気マークを廃止したこと。新しい方式はマップの上を雨雲が移動しながら雨が降る方式で、とても「詳しい」天気図を見せてくれるものの、例示ばかりで結論の無い論文のような印象。見終わっても「で、結局今日は雨なの、晴れなの?」と言う感じ。BBCは「最新の技術を使った方法で、より多くの情報を与えている」と弁護していますが、結局、だれも詳細な天気を知りたいわけではないんですよね。朝の短い時間にぱっと見て、その日のだいたいの天気が分かればいい。天気予報は持っている情報を噛み砕いて、わかりやすく伝えるべきものなんだと思います。なんか、たかが天気になにをそんなに一生懸命になって・・・と思われそうですが、イギリスにいると本当に重要なんですよー。早いところ分かりやすい方式に戻して欲しいと願っています。 新しい天気マップ(左)と昔の天気マップ(右)
May 23, 2005
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イギリスにいるとどうしても日本の映画やテレビ番組なんかの情報が遅れがちですが、昨日ようやく「呪怨」を見ました。ホラー映画好きのフランス人からもらったCDロム版だったので、コンピュータ画面の前にいすを並べて観ることに。こわかったです。怨念に「リング」みたいにはっきりした理由とか、解決方法とか、そういうものがない分無差別で怖かった。窓の外から見られてるかも、という感覚はやっぱり気持ち悪いですよね。あと、屋根裏とか。でも、子役の化粧が濃い(どう見ても化粧に見えちゃう)のと、黒猫(昔飼ってたし)だけはどうしても怖く感じなかったです。それよりも!!映画を見終えた夜12時35分。もう一度始めのシーンを見ようかとコンピュータに近づいた瞬間、パツン!とコンピュータの画面が落ち、え!?と思っている間に部屋の電気がゆらゆらとついたり消えたり…と思ったら、すっかり消えて真っ暗に!驚いて窓のを外を見ると、とにかく真っ暗。部屋の中も何も見えない。外では警報機の音が何重にも鳴り響く・・・それまで見ていた映画が映画なだけに、怖さは普段の数十倍。いったい何が起きてるの?もちろん、ただの停電でした。セコムみたいな家庭用警報機は停電になると鳴るみたい。でも、こわかったなー。
May 22, 2005
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逃げることです。それも、怖いものから逃げるんじゃなく、サボるような感じ。He's done a runner!なんていうと、「あいつ逃げたな!」って感じでしょうか。イギリスに限定されないかも、と思いますが、とてもよく聞く言い回しです。なんかしなくちゃいけないことがある人が、気づいたらふっといなくなってる…なんて時に使うようです。あと、ちょっと似ててよく聞くのがgo AWOL。He's gone AWOLというと、ほぼ同じ意味だと思います。でも、「逃げた」という動的な感じよりは「いない」という静的な感覚だと思います。もともとは軍隊用語でAbsent Without Official Leave(許可無き欠席)と言う意味らしいです。アメリカ人も言いますが、私が聞いた時はアルファベットを読むようにエィダブリュオゥエルと発音してました。ちなみにイギリス人は大抵エィウォルと発音します。いずれも、(私は)こっちに来るまで聞いたことが無かった、学校で習うことが無いわりにかなり日常的に使われる言い回しです。
May 21, 2005
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場所はもちろん行きつけのパブ。これは特に良いパブと言うわけでもなく、単に「近い」パブなことが多いです。職場、学校などから歩いて数分と言うのが原則。日本人みたいに先週は新宿だったから今日は渋谷に飲みに行こう、なんてことはしません。もちろん計画性も無いので、仕事の終わり近くに「今日は一杯どう?」と言うのが普通。時間は、仕事の後すぐ。近場だし、5時半に仕事が終われば5時半から飲み会です。でも、実際は誰も時間を決めたりはしませんが。でも、これは「食事なし」と言う意味です。5時半から食事なしで11時まで飲んだりします。もちろんお腹がすくので、クリスプス(ポテトチップス)を何袋も買ってテーブルの上に開けてみんなで食べます。食事を出すパブもありますが、みんなで飲み会、と言うときに食べる人はいません。高いからか、まずいからか、とにかく食べません。飲み物は、大抵はビール。ラガーかビター、エールなんかが普通です。誰も珍しいものを注文したりしないです。飽きずに何度でも同じものを飲む。カウンターで注文しますが、銘柄を言わないといけないので何を飲みたいのかはっきり知っていないと難しいです。私はラガーならクローネンバーグ、ステラ、ビターならギネスを飲みます。'A pint of Stella, please'でOK。カクテルは見たことありません。ジントニック、ラムコークなんかは言うと作ってくれます。あと、飲めない人用(?)の、ボトル入りカクテルみたいなものもあります。バカルディブリーザー(ラムのカクテル)、スミァノフアイス(ウォッカ系カクテル)なんかが人気です。でも甘すぎて私はパス。注文はラウンド制で周ってくるので、いつも自分で行かないといけないわけじゃありません。この「ラウンド」と言うのがくせもので、なんとなく誰かが立ち上がってみんなの分を買いに行くと言う感じ。そこにお金のやり取りは一切ありません。5人いたら5杯飲まないと全員に順番がまわってこないんです。でも、なんだか気づいたら二回買わされてたり、何回一緒に行っても絶対買いに行かない人もいます。その辺はみんな寛容ですね。「今日はあんまり持ち合わせないのよ」と言う言い訳が通用しちゃいます。よくイギリス人は立って飲む、と言いますが、私の周りの人はみんな出来る限りテーブルを探そうとしますね。空いてないと仕方ないので立って飲みますが。ローカルの人でひとりで来る人なんかはホントに立って飲んでます。あと、「軽く一杯」的な人たちも立ってること多いですね。そして、10時半には鐘がなります。「ラストオーダー」です。ここで最後の飲み物を買い、11時にはもう一度鐘が鳴る。「店じまい」です。これは法で決まっている時間なので、どのパブでも同じ。この時間にはとても厳しいです。11時にはぱっと店の電気がついて明るくなるので(それまでは薄暗い)、何となくしらけて、さあ帰ろうと言う感じになります。この時間制限はとても良いシステムだと思います。まだバスも電車も動いている時間だし、なにより飲みすぎたりしない。日本は朝まで飲み屋がやっているというと、みんな「日本に行かなくちゃ!」なんて言ってふざけますが。でも、11時はちょっと危険な時間です。あたり中のパブが閉まるので、道は酔っ払いだらけ。叫んでたり、ふらふらしてたり、色々です。パブから出て、夜中まで開いてるケバブ屋でチップスを食べたりする人もいます。とにかく、飲みは「安く」「簡単に」が基本みたいです。もちろん誰かの誕生日とか、クリスマス会と言うときには前々から計画して食事つき飲み会をしたりもしますが、めずらしいです。そういう時は事前に出欠表が周って、時にはメニューまで事前に配られて、電車に乗ったりして着飾って出かけます。イギリス的なハレとケの使い分けなのかもしれませんね。こんなイギリスの飲み方、私は結構気に入ってます。なにより安く済むのがいい。それに行きつけの場所っていうのは落ち着くものです。店の人も顔を覚えるし、注文まで覚えていてくれたりもします。「ステラでよかったよね?」という感じに。でも、夕食抜きって言うのは何とかしてほしいですね。空腹で飲むので時には気持ち悪くなったりもします。PUBのカウンターと、ギネス、スミァノフ、バカルディブリーザー(左から)
May 20, 2005
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昨日の続きですが、丸一日配達を待った後、配達どころか何の連絡も無いので店に電話をしました。「今日来るはずの商品が来なかったんですけど」「私達にはどうしようもないので、宅配会社に電話してください。」それで仕方なく、もらった電話番号に電話すると…「参照番号はありますか?」もちろんそんなものもらっていない。「それじゃ、調べてみるので店の名前を教えて下さい。」「○○○と言う名前です。」「…お待たせしました。残念ながら、そういう名前の会社との契約はありません。」え!?契約が無いって…。私は架空の会社から買い物をしたの?騙されたってこと…?折り返し店に電話してもつながらない。心配になって、とりあえずメールを打ってみる。「今日来るはずの商品が来ません。宅配会社も知らないと言います。どうなってるのか調べて至急連絡ください。」と。それから一時間後、電話が。「○○○のハワードと言います。メールを拝見しました。」…良かった。すくなくとも騙されていたわけではないらしい。「実は、商品はまだこちらに来ておりません。ヤマハに発注中で、来週半ばくらいに来ると思われます。」「え、商品まだ無いんですか!?今日一日待ってたのに…」「いったいいつ誰が今日配達だなんていったんですか?」「おとといこっちから電話したら、その場でもう商品があるから水曜に届けるって言われたんですけど。」「何かの間違いです。大変申し訳ございません。来週商品が入ったら連絡しますのでそれまでお待ちください。」と言うことだった。いったいどうしたら在庫の無い商品を配達するなんて言えるんだろう?そして、あのとき「じゃぁ水曜日に」といったスタッフは、その後在庫が無いのに気づいて私に連絡しようとか思わなかったんだろうか。それに、契約がないと言っていた宅配会社の人は…?イギリス人に期待した私がばかでした。今日来るなんて信じた私が悪かった。だいたい、この国にいると一回で何の問題もなく上手く行くことなんてないと思ったほうが良いくらい。あれだけ痛い目にあってきたのに、また信じてしまった…それでも、今日のハワードは向こうから電話してきたし、丁寧だったし、なにより誤った。こういう時、イギリス人のほとんどは謝らない。向こうから電話かけてきたりもしない。'We don't have the product here. There's nothing we can do!'なんていうのが関の山だ。ハワード、えらいじゃないの。と思わされてる時点で、いかにイギリス人のサービスレベルの低さに自分の期待レベルを下げられてるか分かります。日本だったらこんな会社、信じられないでしょうね。
May 19, 2005
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イギリスの宅配システムは最悪です。予定通りにこないし、不在でも連絡もよこさないし、挙句の果てに荷物をなくしたりもする。実は、今、やっと購入した電子ピアノの宅配を待っています。9時~15時の間に来ると言われて、今14時35分。痺れを切らしています。だいたい、今日配達されることになったのだって、こっちから連絡したから。ピアノをネット購入したら「7~10日でお届け」と言うので、10日待ってみた。それでも何の連絡も無いので電話してみると、「あ、ちょうど今日入荷したんですよー。明日にでも電話しようと思ってました。じゃ、水曜日にお届けしますねー。」と言う。絶対うそだ。商品なんてずーっと棚の上にあって、私が連絡しなかったらいつまでもそのままだったに違いない。こんな言い方をすると、とても懐疑的な人間に聞こえるかもしれませんが、それだけの酷い経験をしてきてるんです。まず、日本から自分で送った船便のダンボール二つが行方不明に。それも、いったん家の前まで来たのに不在だったためになくなってしまったんです。再配達を電話で指定したのにその日に来ない、別な日に指定するとその翌日に来る(そしてそれが二回目の不在配達でした)、問い合わせると「明日待ってみてください」。そんなやり取りが5日続いた後のある日、問い合わせると「日本に送り返しました。」と言われました。「二回の配達を試みましたがその後何の連絡もないので、送り主へ返送しました。」…ショックでした。その後イギリス人の友人の手を借りて何ヶ月にもわたって文句を言い続けたけれど、全く無意味でした。最後に手に入ったのは「申し訳ありません」という手紙一枚。そして日本に送り返されたはずの荷物は日本にも帰ってきませんでした。他にも、姉から送られた小包が何週間待っても届かなくて、調べると「住所不明」で集配所止めになっていたこともありました。もちろん住所には何の問題も無い。荷物の上には「これは正しい住所です」とペンで書き込まれている。きっとドライバーがうちを見つけられなくて集配所に持って帰ってきたものの、集配所の人が調べたら住所はあっていた、と言うことらしいです。でもこういう時に、こっちが気づいて探し始めないと、いつまでも集配所止めになっちゃうという怖い国なんです。スーパーのオンラインショッピングの買い物が夜11時半まで来なかったこともありました。「最後の宅配だから遅れた」と言うのが言い訳。本当はその買い物で晩御飯を作ろうと思っていたのに、もうそれどころではない時間でした。そのほかにも数え上げたらきりが無いくらい、痛い目を見ています。人の話も聞いています。その結果「イギリスの宅配は信じてはいけない」という掟のようなものが出来上がってしまったのです。これを書いている間に14時53分になりました。果たしてあと7分で来るかどうか。そして問い合わせても埒が明かない、明日も一日待ち続ける、という最悪の状況を避けられるかどうか…日本にいると当たり前だと思って気づかないかもしれないけれど、日本の宅配システムは素晴らしいです。特に、クロネコはえらい。一人暮らしの時にはよくお世話になりました。夜遅くバイトから帰って母からの荷物が不在配達されていたことを知り、電話をすると5~10分後には必ず再配達に来ました。配達員が携帯電話を持っていて、車で待機しているから早いんですね。それに、夜遅くまで働いている。問題なんて起きたことがありませんでした。日本が世界に誇れるもののひとつだと思います。イギリスに輸入して欲しい…
May 18, 2005
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って感じでしょうか。もうちょっとマシな言い方だとThat(she, he, John etc...) really does my head in!なんていう風にも言います。myと言うべきところをmeというのは労働者階級の人にはよくあります。He's really doin' me head in!というと、「あいつほんっとむかつく!」と言う感じ。特に若い子がよく使う言い方かも。イギリスに来て初めて聞いた言い方だったので、たぶんこっちの言い回しだと思います。ちょっと頭悪そうな感じがします。フォーマルな場では使わないほうがいいかも。
May 17, 2005
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日本の人には今さら、と言う感じかもしれませんが「誰も知らない」を観ました。私は前知識は無くて、初めて会った友人の友人が「これ観たことないなら貸してあげる」とDVDを貸してくれたので観ました。その時に主人公の俳優が最年少でなんかの賞をとったとかちょっと聞いただけ。イギリスでは全然話題にもなってなかったし。で、感想は…重たかった。ずーんと来てしまいました。観た後数日頭から離れない。前知識が無かった分、話がどういう方向に行くのかもわからず、話の終わり方がショックでした。ドキュメンタリー風で子供の演技も自然だし、YOUのちゃらんぽらん母親ぶりもよく感じが出てる。なにより映像の撮り方が子供の目線で、視点の低さや移り方、興味の対象なんかが新鮮な感じ。前に同じ監督のワンダフルライフと言う映画をテレビで見たことがあって、それも不思議にかなり記憶に残る映画だったけど、今回のほうが重たく残る。全く救いがないし。つい興味を持って、映画の元になった実際の事件を調べてしまいました。それで、さらにびっくり。映画では事故死になっていたけど、実際の「巣鴨子供置き去り事件」では、息子とその友達が幼い子をリンチして殺しちゃったらしい。救いが無いように見えても映画では話を美化していたんですね。やっぱり育ち盛りの少年があんな状況に置かれたら、もっとストレスも怒りもたまるのかもしれない。いろいろと考えさせられてしまう映画でした。
May 16, 2005
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は、ピカソでもクリムトでもなく、ある家具屋で売られているチューリップのプリント写真だそうです。ただ綺麗に撮っただけの花の写真。なんでそんなものが一番に??実は、その写真を売っているIKEAという家具屋に秘密があります。IKEAというのはスウェーデンの家具屋で、去年イギリスだけでなく世界中で収益第一位(前年のビルゲイツを越えて)をあげた会社。その影響力はものすごい。売りは、北欧のスタイリッシュなデザインと、何よりも「安さ」。しかも北欧の木をふんだんに使ったとてもしっかりとした安定感のある出来で、いわゆる「安物」ではない。この数年でイギリスでは一大ブームを巻き起こし、今では不動産屋の物件情報にまで「IKEA家具にて内装済」なんて書かれています。イギリスの客の満足度No.1の店もIKEAだとか。店の中はショウルームのように部屋仕立てにデザインされた空間で、台所、居間、子供部屋という部屋を順番に通り、客は歩きながら気に入った商品をメモします。これが「店」を感じさせない空間なので、客は理想の家を頭に描きながら楽しんで歩けるし、ちょうど疲れた頃にレストランがあり、ちょっとしたレジャーパークにいるような錯覚を起こします。まともに歩いたら数時間かかりそうな店内をダイレクションどおりに進んでいくと、最後にたどり着くのが倉庫。フラットパック(要するに組み立て式)された商品を自分で倉庫から探し出し、自力でレジまで運びます。レジにはソファーやらたんすやらの大きな箱をトロリーに載せた人の列。配送は有料で、フラットパックなのでかさばらず、大部分の人は自家用車で運ぶことになります。要するに人件費を最低限まで節約してるんですね。それが安さの秘訣。家に帰ったら組み立てです。組み立ては簡単なものから、(私には)とっても難しい物までさまざま。紙1~4枚の図解のみの不親切な説明書は評判が悪いようですが、いつもぴったりと綺麗に組み立てられます。気がついたら家中のものがIKEA製になっている。ソファ、ベッド、テーブル、机、食器等々。これは生活空間の「大改革」といっても良いレベルだと思います。イギリス中の家でこんな改革が起きていると思うと、その影響力のすごさには脱帽。一番売れる絵がIKEA製だというのも納得できます。来年には日本にも一号店がオープンするそうです。(こっちではアイケアと呼んでますが、日本語ではイケアになるとか。)これだけの成功をイギリスおよびヨーロッパで収めたIKEAですが、日本で成功するかどうかはちょっと疑問です。だって、IKEAの家具ってとても大きいんです。どっしりして快適だけど、北欧の家って広いんだろうなーと思わせるサイズ。日本用にサイズを変更するなら別だけど、このままのIKEA家具が狭い日本家屋に納まるとはとても思えません。IKEA初の失敗にならないといいんですが。IKEAのHP http://www.ikea.com/
May 15, 2005
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ラジオで聴いて買いたいと思った新人はFranz以来。Black Horse & the Cherry Treeはちょっと前からかかっていて、気がついたら口ずさんでいたけれど、最近Other Side Of The Worldを聴いて買うことに決めました。CDを最初から最後まで聴いての印象は、「大正解」。Franz Ferdinandといい、Snow Patrolといい、最近スコットランド出身がはやってる。KTはエディンバラ生まれだそう。作曲、ギターも自分でこなしています。大安定すぎて結局買わなかったDidoにちょっと似てる気がしたけど、もっとポップでリズム感のあるナンバーが多いし、フォークっぽい感じもする。夜の音楽と言う雰囲気。とにかく、アルバム収録12曲にはずれがない完成ぶりです。大推薦。
May 14, 2005
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ロンドンではやってる恐ろしい遊びです。ティーンエイジャーのグループがナイトバス(ロンドン市内を深夜中走っているバス)の中、街角、地下鉄の中などで、全く見知らぬ他人を殴り、仲間がその様子をビデオフォンで収めるというもの。そのビデオを携帯で送りあって楽しむ、という本当に病的な遊びです。ニュースで見たビデオでは、バスの中で立っている若い女の子や、地下鉄で寝ている老人が何の前ぶれもなくいきなり(それもかなり強く)殴られる。それも一回では済まなくて、何度も何度も殴られながら逃げる様子をゲラゲラ笑いながら仲間が携帯のビデオで録画します。時には「あなたはHappy Slap TVに出演しました!」なんて言ってふざける。被害にあった人の中には失明した人もいるとか。イギリスのティーンエイジャーの荒れぶりはだいぶ前から話題になってはいたけれど、悪ふざけもここまで行くと度を越している。これじゃ安心してバスにも乗れない。昨日のニュースでは、ロンドン近郊の大型ショッピングセンターが野球帽とフードをかぶったティーンエイジャーの出入りを禁止にしたとか。買い物客がフードをかぶってたむろしているティーンエイジャーを恐れているからだそうです。大人が子供を怖がっている社会って、どうなんでしょう。出入り禁止にしたところで、問題の解決にはならない。この先、今のティーンエイジャーが大人になった頃のイギリスがどんな国になるのか、心配です。↓happy slappingの様子が見られます。http://www.mobuzz.com/shows/51.html
May 13, 2005
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同じ起源を持つ可能性も否定されていないけれど、今のところ言語学的なつながりが証明されていない日本語と韓国語。音韻の違いもとてもはっきりしています。日本語も韓国語も他に同族言語が見つかっていないので、「孤立言語」だとされています。でも、文法を勉強し始めると、どうにも似ているような気がして仕方が無い。言語にはいくつかの型があって、日本語のようなSOV型で、後ろに次々と要素をくっつけていく膠着型の言語は別に珍しくはありません。それだけで二つの言語が同系だとは言えない。でも、いざ文法を調べてみると、日本語の主格助詞「~が」は韓国語で「~が」、「~だ。」が韓国語では「~いだ。」、日本語の質問形「~か?」の文末も韓国語では「~(むに)か?」という偶然にしてはちょっと気持ち悪い類似性があります。もちろんそんなことは今まで言語学者が嫌というほど調べていて、その結果つながりが証明できなかったのだから私の出る幕は無い。比較言語学的に同属言語だと証明するためには、基本語彙にもある程度の共通性が見られないといけないのだといいます。例えば、母、父、弟などの親族を表す語や、手、目、足などの身体の部位を表す語など、一番基礎的で、長い時間を経ても大して変わらないと思われる語彙が共通していることが必要なのです。このとき気をつけないといけないのが借用語で、日本語も韓国語も相当量の語彙を中国語から借り入れています。したがって、一見同じように聞こえる語彙もかなり多い。でもそれは純粋な日本語、韓国語ではないので、比べても意味が無いのです。そして、そんな状況で過去に多くの言語学者が語彙の共通性を探そうとして失敗してきたので、日本語と韓国語の同族性は否定されているのです。でも、私は「直感」というものを信じたいほうです。日本語をしゃべる韓国人も、韓国語を勉強する日本人(私)も「似ている」と思う裏にはやっぱり何かつながりあるんじゃないかと思います。何かが証明できないからって、違うということを証明したことにはなりません。そのうち誰かが、韓国の山奥のどこかで昔しゃべられていた方言と日本の東北地方の方言の間にこんな共通点がある、なんて発表してくれたら楽しいな、と思っています。
May 12, 2005
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Fish & chipsのchipsです。フライドポテト。テイクアウェイだと新聞に包まれて、1~1.5ポンドくらいで結構な量が買えます。200~300円なので、そんなに安いわけじゃないかもしれないけど、「フライドポテトみたいに安い!(ようするにすごく安い!)」という意味です。最初に耳にしたのはBBCのBargain HuntというTV番組でした。素人2人ずつの組が200ポンドの予算でアンティックマーケットに行って好きなものを買う。後日、それをオークションに出してどれだけ儲けるか(大抵はマイナス同士で競うことになるけど)を競う番組です。名物の司会のおじさんがよく言ってました。「こんなに良い鏡が5ポンドなんて、cheap as chips!」みたいに。で、気がついたらみんな言ってました。売り手が言うことが多いかも。安さをチップスにたとえるところが、本当にイギリスらしいです。
May 11, 2005
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You're having a laugh!とも言いますね。発音はヨーハヴィナラーフと言う感じ。アクセントはlaughに。イギリス英語らしく質問形でも文末が下がります。ふざけたこと、信じられないことなんかを言った相手に対していう言葉。「冗談でしょ?」「本気で言ってんの?!」って感じでしょうか。とってもイギリス的だと思います。
May 10, 2005
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誰か知りませんでした。日本では有名な人なんでしょうか?なんだか有名な音楽家の家系みたいですね。友人がただ券があるというので、ピアノリサイタルに行ってきたのですが…はっきり言って、残念でした。チャーチと言う場所が悪いのか、ペダルの踏み方の癖なのか、とにかく音がわんわんつながって聞こえて気持ち悪い。バッハなのに小気味良くない。(しかも私も昔練習したことがある曲だというのが良くなかった。)おまけに左手が重たく聞こえるし、タイミングにもなんだかのれない。自作の曲というのもなんだかもったいぶった感じがするし、聞いていて安心できない。趣味の違いなんでしょうか、私にはすべてはずした演奏でした。結局アンコール最終の、子供のころに祖父母のために作ったとか言う曲が一番良かったな。ファンの人がいたらごめんなさい。
May 9, 2005
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そうそう。この間はいかにも「イギリスのテレビ番組はすべて素晴らしい」というように書きましたが、「BBC番組」と置き換えたほうが良いかもしれません。イギリスの地上波放送はBBC1,BBC2,ITV,Channel4,Channel5の5つで、民放も3チャンネルあります。ただ、書き込みの返事にも書きましたが、BBCは一世帯から100ポンド近いライセンス料を取っているので、良い番組を作る義務があるのです。NHKの受信料と違ってBBCのテレビライセンスは法的な義務だし、BBCはいつも「ライセンスを持っていない家を把握している!」とか「見つかって1000ポンドの罰金を払いたいのか!?」なんて脅迫的なCMをうって、テレビ探知機を載せた車で住宅地を徘徊しています。数年前にデジタル放送を始めた会社がつぶれ、それを買い取った民放のITVがやりくりに失敗し、BBCがデジタル放送権を持つことになると言う経緯がありました。BBCは国営なのでもちろんデジタル受信料はただ(というか、ライセンス料の一部)。今では50ポンドくらいの受信機さえ買えば、何十ものデジタルチャンネルが見られます。BBCがそのうちのいくつものチャンネルを持っているので、「テレビ=BBC」という気がしてしまうのです。そして、民放はやっぱり民放ですね。日本のような番組も多いし、最近では「Reality TV show」というのが大流行です。どう訳すのかは分かりませんが、人をどこかに閉じ込めて住まわせて、日常生活を観察する覗き見趣味的な番組です。5年位前に、世界中でヒットしたBig Brotherと言う番組(男女10人をひとつの家に2ヶ月近く住まわせて、24時間カメラで観察し、毎週末視聴者投票でひとりずつ家から追い出され、最終的に残った一人が優勝賞金を得る。)から火がつき、今は他のチャンネルも似たような番組だらけです。売れない芸能人をオーストラリアのジャングルに住まわせる、アイドル志望者を合宿させてひとり選び出す、モデル志望者、美容師、料理人、等々…数えればきりがありません。こういった番組の怖いのは、見始めると続けて見たくなっちゃうことですね。どんな素人でも毎日見ていると知り合いのような気がしてくるし、やっぱり誰かに肩入れしたくなる。本気のけんかが起きたりカップルが出来たりもするので、話題性も大きい。そうやって一躍有名人になった素人が、芸能界に持ち上げられ、一晩の栄光の後一瞬にして忘れられる。だって何の芸も無い素人なんだから、面白いはずが無い。そして次の番組の次の優勝者がまた一躍有名になる…そんなことが繰り返されています。でも、こういう番組って、たぶん日本のほうが前からあった気がします。電波少年なんてもっとずっと古いですよね。素人の男女グループが旅行に行くなんていうのも見たことあるし、やってることはあまり変わらない。あと、4チャンなんかが好きなのが、順位をつける番組。「Best CD singles ever」、「100 greatest Films」、「Best 50 songs」等々、昔のフッテージを集めただけの似たような番組が次々と出てきます。あれ、これこの間見た気がする、と思うと、「ベスト100曲」が「ベストCDシングル」に名前を変えてたりする。日本の「懐かしのアニメ」みたいな番組に似てますね。きっとコストが安くて済むからなんだろうけど、いい加減飽きてくる。でも、私のように10年前、20年前にイギリスにいなかった人間にも「昔の話題」についていく機会を与えてくれるので、ありがたいとも言えます。5チャンは性的な番組が多い。「ポルノ女優の実態」、「ソーホーの深夜2時」みたいな番組を結構早い時間から流します。土曜の夜なんかにはエロティックスリラー、エロティックコメディなんていうタイプのどうしょうもない18禁映画も多い。まぁ、視聴者獲得の方向性ははっきりしているでしょう。まったくぼかしをかけないのはどうしたものかと思いますが。そんな感じなので、イギリスのテレビも色々です。たまに民放でも面白いドキュメンタリーをやったりもするし、ドラマは大抵どのチャンネルのものも良く出来ている。最近ではBBCまでがReality TV Show的な番組を作り始めたりして、大いに非難を浴びていました。イギリス人は権利を主張するのが得意なので、「こんな番組を見るためにライセンス料を払っているんじゃない!」と言う声がすぐにあがるようです。だからBBCは番組のクオリティコントロールが大切だし、良い番組を作らざるを得ないんでしょうね。わたしも今のレベルの番組を作ってくれている限りは100ポンドのライセンス料を払うのも仕方ないかな、と思っています。
May 8, 2005
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5月5日の総選挙の翌朝、起きてみるとブレアの首相三期目が決定していました。三期連続はLabourとしては史上初だとか。大幅に議席数を減らしたものの、イギリス人の過半数以上はいまだにLabourとブレアを支持していることになります。がっかりと言うか、思っていた通りと言うか、やっぱりイギリス人は戦争よりも自国の景気に関心があるのでしょう。イラク戦争にブレアが加担したことで、国内ではブレアに非難が集中したし、大量破壊兵器が見つからなかった事実でブレアの信用が落ちたのは紛れも無い事実。でも、私が最初にイギリス留学していたメイジャー政権の当時と比べて、トニーブレアが政権をとったこの8年の間にイギリスの景気が驚くほど回復したのも事実です。当時1ポンド130円程度だったのが200円以上に上がり、失業率が大幅に下がり(今では日本のほうが失業率が高いらしい)、慢性的な不景気状態だったイギリスが見る見る活気を取り戻したのが外国人の私の目にもはっきりとわかります。確かにイギリス国内の景気への貢献度は計り知れない。イギリス人としてはやっぱり他国で戦争することのモラル云々よりも、自分の生活を保障してくれるリーダーが欲しいと思うのは仕方が無いでしょう。それに、やはり帝国主義の国なので「戦争に勝つイギリス」像を好む国民も少なくは無いのだと思います。いまだにVE day (Victory in Europe Day) とかVJ Day (Victory over Japan Day!!)なんて言って喜んでいる人たちなのです。それに、ブレアじゃなかったら誰が首相になるのか。ブレアは頭の回転が速いし、話が上手くて説得力がある。(幼稚園児のような稚拙な語彙を並べてしゃべるブッシュと比べると、数段頭が良い。)話を聞いていると妙に納得させられてしまうのです。ConservativeのリーダーはBBCのアナウンサーにも「どうもイメージに問題がある」なんていわれていた通り、いつも上目遣いで変ににやにやしていて、言っていることよりも先になんだか信用できない雰囲気を漂わせているし、LibDemのリーダーは赤毛で北部訛りでなんだか心もとない(酷いかもしれないけど、イメージってそういうものだと思います)。それに対してブレアの「私は誠実な男です」という印象付けは徹底しているし、もし「成功する政治家像」というものがあればお手本になりそうな人だと思います(やっていることの良し悪しではなく、あくまでも「成功」と言う点において)。でも最近ではあのしゃべり方にも慣れすぎて、得意の「困った顔」も「あなたの言っていることは分かりますよ」的な顔も、どうも作り物くさくて嘘っぽく感じますが…。私は投票権もないし、大して政治に関心はないし、それぞれの党が何を目標にかかげているのか良く分かってはいないけれど、イギリス人がブレアを選んだという事実は残念だと思っています。どっちかというと、他の人にチャンスを与えてどういう政治をするのか見てみたかった、と言う感じでしょうか。ブレアと言う人は悪い人ではないだろうし、頭も良いけれど、アメリカとの関係を大事にし過ぎるし、独断的過ぎる気がします。戦争を「自分では正しいと信じてやった」、「フセインがいる世の中よりいない世の中のほうが平和なはずだ」といって正当化しようとしているけれど、その論法では隣の家に精神異常者がいたら殺しても良いことになってしまう。きっと自分でも失敗したと思ってるんじゃないか、ブッシュにNoと言えないだけなんじゃないか、と疑いたくなるのです。Labourが過半数以上の議席を獲得はしたけれど、ブレア支持が大きく減ったのも確かで、Labour内で別の首相を立てるべきだという声も上がっています。ブレアは今期で最後にすると言っているらしいけれど、今後どこまで国民をだまし続けることが出来るのかは疑問です。
May 6, 2005
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私はよくテレビを見ます。日本ではそんなにテレビって見ることも無かったけど、イギリスのテレビは面白い。なによりも、ドキュメンタリーや科学番組などのノンフィクション物が群を抜いて面白い。日本でドキュメンタリーというと「かたい」イメージがあるかも知れないけれど、こっちの番組は誰でも分かりやすいように作ってあるし、見始めると引き込まれるように最後まで見てしまうのです。そして、次の日には巷で話題になっている。記憶に新しいものでは、OCD(Obsessive Compulsive Disorder)とかいう病気(強迫観念のように、何かを強く思い込んでしまったり、無意識にしてしまう病気。ある人はばい菌が怖くて素手で自分の息子を触れない。またある人は、自分の髪の毛を抜くのをやめられない。)の人々を追ったものや、長期の記憶をもてない人(レポーターと話した3分後には「この人誰?」と言う)を追ったものなど、病気と戦う人々を紹介するもの。あるいは、現代の人間の行動を科学的に説明しようとするもの(人を好きになるメカニズムと遺伝子の関係など)や、子供の成長を親の妊娠中から何年も追い続け、環境が子供に与える影響を検証するものなどの、科学系番組がありました。いずれも、やっていること、見せているものが生半可じゃない。イギリスは「綺麗ごと」を嫌う国だという気がしますが、とことんまで、嫌なもの、見たくないものを見せて、人に考えさせようとします。30分もしくは一時間の番組を見た後には必ず、新しい(知識よりはむしろ)考え方や認識を得ることが出来るのです。数年前からはやり出した問題解決(?)番組の類(売れない家の改装、手に負えない子供のしつけ、うまくいかないカップルの関係改善など)のひとつで、お金の使い方がわからなくて借金を抱えてしまう大人を救う番組があります。月数十万の収入がある大人が、服飾品に、旅行に、外出に、とめどなくお金を使い、結果として何百万もの借金を抱えてしまうというのが良くあるケース。面白いのが、番組は経済のエキスパートと心理学のエキスパートの2人がかりで問題を解決しようとすること。もちろん金銭感覚が欠如していることにも原因はあるのですが、大抵は、親との関係にひずみがあったり、自分に自信がないのを外見で補おうとしていたり、もしくは将来に不安がありすぎて正面から直面できないなど、精神面に問題があってそれが出費と言う形で外に現れているようです。それを少しずつ解きほぐしていく過程と、問題を自覚した後の本人の変わり様が面白い。「お金をあげて解決しましょう」という日本の番組とは雲泥の差です。ドラマやコメディも面白い。イギリスコメディはブラックユーモアとよく言われますが、確かにイギリスのセンスは自虐的で、見ていて痛々しくなるくらいに社会問題の根源を扱うものが多いようです。人種差別、階級差別、身体障害者差別などの社会差別を恥ずかしげもなくする人をメインキャラクターに据えて笑うもの(上流階級の客にこびへつらい労働者階級の客を馬鹿にする店主など)。あるいは、トニーブレアやブッシュなどの政治家の物まね(それも良く似ている)をして政治批判をするもの(ブレアとブッシュは良くゲイカップルになる)など。とにかく「言いたいこと」が先にたっているのがイギリスのコメディだと言う気がします。ドラマが面白いのは、きっとシアター文化があるからでしょう。ジュディ・デンチやピーター・オトゥールが普通にテレビドラマに出てくるんだからレベルが上がらないほうがおかしい。何十年もやっている連続ドラマ、「コロネーションストリート」には今週イアン・マケレン(ロードオブザリングのガンドルフ役)が出ています。そして、言いたくないけど、言わずにいられないのが日本のバラエティ番組のくだらなさ。確かに私も一人暮らしの時は見なかったとは言えないし、その時にはそんなに酷いとは思っていなかった。でも、たまに日本に帰ったときに見る番組の酷さ、くだらなさ、プランの無さにはあきれるしかありません。30分、一時間と言う時間をテレビの前で過ごして、得るものなんか何も無い。お笑い芸能人の身体を使った「芸(芸と呼べるのかは疑問)」と、次に多いのが食べ物。「あー、おいしそー。」というだけ。イギリスでは「世界の面白番組を集めました」というような番組でいつも必ず日本の番組が出てきます。ボディスーツに穴を開けて蚊に刺された数を数える?ココリコがヤギのミルク(?よく覚えてない)だけで暮らす??なんだか良く分からないものばかり。でも、イギリス人は「日本人は素晴らしい電化製品を作っている裏でこんなことをしている!」と楽しそうです。次の日に職場などで必ずコメントを求められる日本人の身にもなって欲しい…。愚痴になってしまいそうですが、とにかく、イギリスのテレビ番組はイギリスが世界に誇れる数少ないもののひとつだと思います。もちろん日本人はもっとたくさん誇れるものがあるし、たぶんそういったものを一所懸命作っている(=一所懸命働いている)ので、夜にはまじめなドキュメンタリーを見るよりも、バカな番組を見てちょっと笑って寝たいのかもしれません。社会の仕組みと関係があるんでしょうね。だってイギリス人は夜にテレビを見る余裕が無いほどに、昼に一所懸命働いたりはしないから…。
May 5, 2005
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…の仲間に入ってしまいました。イギリスでは頭脳労働をする中産階級のちょっとポッシュな人々は、必ずと言って良いくらいスポーツジムの会員になっています。イギリス人の酷い食生活のことは以前ちょっと触れましたが、オーガニック食品にこだわってみたり、ジョギングをしてみたり、ジムに通ったり、とヘルシー志向があるのは大抵は中産階級のようです。階級が下がれば下がるほど、毎日のようにフィッシュアンドチップスを食べてテレビの前のソファでフットボールを見ながらぐったりしてる(もしくはローカルのパブで他の人と一緒に騒いでいる)、という印象ですね。そんなスポーツジムの会員になってしまいました。車生活を始めてから身体があまりにもなまってきたし、体力の衰えを感じているからです。ジムというのはそういうちょっとポッシュな人々の来るところなので、大抵は驚くほど広く、最新の設備を備え、ちりひとつ無い綺麗さで、年会費として法外な料金を要求します。あとはいつ来ても良い(し、来なくても良い)ということになります。最初はやる気があるので一年分の会費を払ってしまうけど、だんだんサボりがちになり、しまいには全く行かなくなる…なんて人が多いのも想像がつきます。でも、もちろん会費は返ってこない。…ジムの「会員」になっている、いつでも行ける、という事実だけで満足してしまう恐れも大。それが怖くてだいぶ躊躇していたのですが、幸い私の行ったところは月会費制度だったので、もし行かなくなればすぐに脱会することができるようです。会社帰りに寄る人が多いのか、夕方以降の時間帯を含めると一番高くなり、月53ポンド(一万円くらい?)。でも、いつでも好きなときにプール、ランニングマシン、筋トレマシンなどを使用できる上に、ヨガ、ダンス、サイクルなどのクラスも受講可能。習い事の月謝と思えば大して高くない気もしてきます。場所がちょっと田舎なのと、そのジムの施設が大して素晴らしくないことが理由かもしれません。でも、私には十分。もう数回プールに行きました。20mしかないプールだけど、日本のように塩素も強くなく、ジャクジーとサウナなんかもあり、ちょっとした温泉気分も味わえます。シャワーのお湯もたっぷり出るので、家でお風呂に入るよりも快適だし、言うことありません。早くも身体への影響を感じ始め、なにより良く寝られるし、どこかシャキッとした気持ちがします。日本でこういうジムがあったかどうか、全然記憶にありません。市民プールとか区民プール、地域のスポーツセンターなんかはよく見かけますね。日本人は忙しいので会社帰りにジムに行くなんてことはしないでしょうか?イギリス人は不健康な食生活をしているわりに、スポーツが好きなようです。会社員でも昼休みにフットボールやスクワッシュをしたり、休みにテニスに行く、なんて人が少なくはありません。もちろん身体は疲れるけれど、不思議と身体を使うことで心のストレスが減るような気もします。こんなことを言っていて、自分も3日坊主にならないと良いのですが…
May 4, 2005
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日本語と英語の違いは多くありますが、構造的な違いとしてはシラブル構造があげられます。日本で英語を習っていても「シラブル」という言葉を耳にすることは多いと思いますが、本当の意味を分かっている人は意外に少ないようです。シラブルをきちんと理解すると、英語の発音が少し簡単になるかもしれません。英語話者は誰もがシラブルを意識しているし、遊びのように単語のシラブル数を数えます。シラブルというのは、簡単に言うと母音を中心とした音のひとかたまりのことで、このように表せます。stres (子音)(子音)(子音)母音(子音)…stressという語には母音がひとつなので、すなわち1シラブルの語だということになります。英語の場合母音前後の子音はオプショナルですが、母音前の子音は最大3個、母音の後の子音は考え方によっては6つにものぼります。母音をV、子音をCと置き換えると、下のように、英語には非常にさまざまな組み合わせがあることが分かります。(*綴りと発音は同じではないので注意が必要です。)aVatVC cat CVCscat CCVCcakesCVCC英語のcatのように母音のあとに子音を持つ形を「閉音構造」といいます。英語は閉音構造が基本です。次に日本語を見てみると、ほとんどが子音+母音の「開音構造(シラブルが母音で終わる)」なのが分かります。Watashi no katta hon desuCV CV CV CV CVC CV CVC CV CV例外として「ん」、「っ」を含む閉音構造のものがありますが、ここではあくまでも例外と数えます。日本語は音便で「ん」や「っ」、長音などが出来る前は、もともと子音+母音の開音構造のみの言語でした。日本人は閉音構造の発音が苦手なのも無理はありません。日本人は英語のような、子音+子音+母音+子音という言語に遭遇すると、自然と子音と子音の間に母音を挿入したがる傾向があります。Christmas (CCVCVC)がクリスマス(CVCVCVCVCV)になるのはそのためです。ここでひとつ知っておくべきなのは、日本語のような開音構造は世界中の言語に多く見られる、言語の基本的な構造だということです。日本人のような母音挿入をしてしまう外国人は他にもたくさんいます。閉音構造の語を一語一語を正しく発音するには、母音を挿入しないように意識して閉音構造の語を繰り返し練習するしかありません。でも、文になると実は少し様子が変わってきます。前述したように開音構造というのは基本的な構造です。この「基本」という考えは今の言語学にはとても重要で、人間は皆共通の基本的な言語構造を内在して生まれてくるという考えに則っています。基本的な構造は物理的に発声しやすいし、全言語の中に見つかるし、子供が最初に習得するものです。ようするに、閉音構造を持つ言語にも開音構造は見つかるし、英語圏の子供でも開音構造の語から習得するということを意味します。幼児言葉でcatがkitty、dogがdoggyになるのもそのためです。同じように、例えば、下のような文があります。You did it again.CV CVC VC V CVCDidもitも子音で終わる語なので、日本人には発音しにくいかもしれません。「ディド」、「イット」のように発音してしまう人もいます。ところが、このフレーズの実際の発音はこんな感じになります。You di di ta gain.CV CV CV CV CVC日本語で書くと「ユー ディ ディ タ ゲン」に近い音です。これは、英語話者も本当はCVの開音構造を好むことの現われです。綴りによってごまかされがちですが、実際は英語でも子音の連続を避ける傾向があるし、CVの形を繰り返すことが多いのです。フランス語のリエゾンも同じ原理です。シラブルとシラブルの間で子音を次シラブルの頭に移動することで、出来る限り(もちろん子音連続が避けられない場合も多くありますが)開音構造を実現しようとしています。子音+母音+子音 母音+子音→ 子音+母音 子音+母音 子音・・・長くなってしまいましたが、綴りに引きずられずに、出来る限り子音+母音の塊を作りながら発音していくと英語にぐっと近づくはずです。子供のころに英語の教室でこんなフレーズを繰り返し言わされましたが、きっとこの構造の習得が目的だったんだと最近気づきました。You did it again!What did I do?You did it again!What did I do?I told you not to do it and you did it again!I’m sorry, I’m sorry.
May 3, 2005
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久しぶりに疲れない映画が観たくなったので、久々のイギリスSF映画、The Hitchhiker's Guide to the Galaxyを観て来ました。どうやらイギリスではBBCのラジオシリーズと80年代のテレビドラマシリーズでおなじみの話らしい。話のバカバカしさと、とぼけたジョークはとてもイギリス的。手放しで面白い!と喜べるものではないけど、なかなか笑えました。映画全体としてというよりも、シーンのひとつひとつが短いスケッチのように軽い笑いを提供してくれる感じ。なにより、アメリカの、シリアスでやたら大統領とかヒーローとか出てくるSFと対照的な「普通」さが面白かった。そりゃ、そんなことが起きたら普通の人はそういう反応をするだろう、と言う感じ。イギリスのテレビコメディでおなじみの顔ぶれが多く、知ってると面白いけど、それがどこまで他の国で通じるかは疑問ですが…。
May 1, 2005
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