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昨日(29日夜2時)で夏時間が終わりました。いつもながら突然に、そしてとても静かにやってくるこの、冬の始まり。真夏には夜の10時まで明るかったこの国も、この日を境にどんどんと日が短くなり、終いには4時前に暗くなるようになる。もともと夏と冬の差はとても激しいイギリスですが、夏時間が終わる日は時計を一時間戻すので、昨日までの夕方5時が4時になってしまう。先週までは5時に授業が終わって外に出てもまだ明るかったのに、今日からは外に出るともう真っ暗、という突然の違いが訪れるわけです。そうしてとても日の短い、暗くて寒いイギリスの冬がやって来るのです…最初にイギリスに留学していた時は、この時間の変化に驚きました。もちろんサマータイム制を導入していることは知っていたけど、いつ、そしてどんな風に「夏時間」が始まり、終わるのかは知らなかった。きっと学校の先生やテレビやラジオなんかで誰かが教えてくれるものだろうと思って油断していました。時間が変わるのはいつも週末なのですが、テレビどころか周りの友人やハウスメイトも誰もそんなことには触れない。何事もなく一日を半分ほど過ぎて、ようやく(それもテレビの番組が予告と違う時間にやっていたことで初めて)時間が変わっていることに気づきました。驚いてハウスメイトに「夏時間になったの!?」と聞くと、「あ、そうだったわね~、昨日の夜からね。」というくらいの感じ。外に出ても駅や街中の時計はまだ冬時間を指している。(そして実際それから数ヶ月以上時計を直さないところも多い。)これじゃ気づかないまま週末が終わり、翌日学校に遅刻する人がいるんじゃないかと思いましたが、さすがにそんなことはないようでした。でもかなりロウキイ気味に、誰も教えてくれることもないままに、こうして時間は変わります。これは毎年のことなので、うちでは忘れないようにカレンダーに書き込んだり、いつも買うテレビガイドの注意書きを当てにしたりしています。こんな風に毎年二回、時間が一時間ずれるわけですが、夏時間が終わる今回みたいな時は楽なほうです。一時間戻るんだから、なんとなく時間を得したような気になる。体内時計が3時を指していても、実際の時計はまだ2時。今まで大変な思いをして朝8時に起きていたのが、今までの9時まで寝ていて良いことになる。これが逆に、夏時間が始まるときは大変。突然一時間早起きを強いられることになる。どうせ身体はすぐ慣れてしまうけど、明日の朝はちょっと寝坊が出来ると思うと、嬉しいですね、やっぱり。
Oct 30, 2005
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最近毎週のように課題が出るので、いつも宿題に追われてます。大抵は学部生と一緒に受けるような初歩的な授業で出される宿題だけど、私にはとても難しい。というか、日本の大学で勉強をしてきた人で、こんな問題が簡単に解ける人はいるのかしら、と思わずにはいられません。というのも、大抵の問題はかなり実践的な言語解析。要するに、全く知らない言語の単語、変化形のいくつかをデータとして渡され、そこから語形変化、音韻変化を解析するというもの。こういう宿題をしていると、「これがそもそも言語学者の仕事だったんだろうなぁ」と思わされます。未開の地に行って、知らない言語を解析する…そう考えると、ちょっと楽しそうだけど。だいたい、イギリスの大学の授業は全体的にかなり実践的です。例えば音声学の授業では、実際に音の聞き取りをして発音記号で記述することを覚える。英語とかフランス語とかちょっとでも知っている言語ならまだしも、これがアフリカの○○族の言語とかなると、本当に耳を頼りにするしかない。日本から研究目的で留学に来ている方の話を聞いても、日本ではこんなに実践的なことをしたことはないそうです。理論は習っても、実践はしないらしい。随分前ですが、知り合いでBBCの発音部で働いている人がいて、何をしているのかと聞いたら、ニュースに出てくる外国語単語の発音を調べて、アナウンサーに教えるのが仕事だと言っていました。例えば日本の新潟で地震があった時、「nigata」と言う言葉をどう発音するのかを調べて教える。(「ニガタ」になってしまっては困るので。)その方法と言うのが、やはりその言葉を母国語としてしゃべる人に電話をして単語を言ってもらい、発音記号として書き留めるのだそうです。かなり耳が頼りの仕事ですね。言語学をやっているというと「アジア担当として入らない?」と誘われましたが、当時は、そんなこと出来るもんか!と言う感じでした。今受けている特訓(?)を終えた後なら出来るかもしれない。そういえば彼女も同じ大学の言語学科出身でした。とにかく、こちらの大学の授業は厳しいです。毎日特訓を受けている気分です。好きでやっているんだから文句は言えないのは分かっている。でも、難しい宿題に追われながらちょっと愚痴ってみたくなっただけです…失礼しました。
Oct 28, 2005
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先日ラジオを聴いていたら、DJが何気なく言いました。「昨日はネルソンマンデラ二杯飲んだだけなのに、朝まで頭がくらくらしてたよ。」一瞬、そういう名前の新しいカクテルでもあるのかと思いました。でももちろん違う。これは、ロンドン人お得意のライミングスラングです。マンデラとライムするのはステラ、つまり、ステラアルトワというベルギー産のビールのことでした。聞いてしまえば納得するけど、知らなければ全く意味が分からない。もともとコックニーライミングスラングとして有名なこのスラングは、ロンドン下町のギャング(チンピラと言ったほうが正しいかも)の間で隠語として発達したと言われています。仲間内にしか分からないように言葉を伏せて犯罪の話をする、と言うわけですね。代表的なものでは trouble and strife = wife = 妻 apple and pears = stairs = 階段 plates of meat = feet = 足 Lady Godiva = Fiver = 5ポンド札なんていうのがありますが、さらにこれを省略して「plates」だけで「足」を表したりするので、こうなるともう訳が分かりません。さらに、今回の「ネルソンマンデラ」もそうですが、ライミングスラングのすごいところは、どんどん新しいスラングが作られて古いものと入れ替わっているところです。確かにずーっと使われて誰でも意味が分かるようになったら、隠語としての意味は無くなる。新しいライミングスラングには、人物名や固有名詞を使うことが多いようです。例えば…Gregory Peck = neck = 首Scooby-Do = clue = ヒント(I haven't a Scooby(=clue).)Ayrton Senna = tenner = 10ポンド札などなど。もっと色々ありますが、スラングなだけにここに載せられないような意味の単語も多いです。それにしても、こんなスラングをどんどん作り出しちゃうなんて、すごいですよね、ロンドン人。下町のマーケットで呼び込みをするおじさんのコックニーなんか聞いていると、そのリズム感の良さ、韻の踏み方には感心してしまう。もともと英語ってリズムやライムが大事だと言われていますが、そういうところから自然発生的にこういうライミングスラングが生まれるんでしょうね。こういう感覚が身につくまでにはまだまだかかりそうです。
Oct 26, 2005
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先日いつも行くスーパーで買い物をしていると、大きなオレンジの塊が目に飛び込んできた。見ると、それはカボチャ。普段はあまり目にすることの多くないカボチャだけど、ハロウィンが近づくとあちこちで巨大なオレンジのカボチャが売られるようになる。大抵は飾り用で、ナイフで目と鼻と口をくりぬいて、中にろうそくを入れて軒先に飾ったりして使う。後で食べるのかどうかは知らないけれど…そんなオレンジのカボチャの中にまぎれて、見慣れた緑のカボチャが。手にとって見ると、それもそのはず。「KABOCHA」と書いてある。こちらで日本のカボチャを見たのは初めてだったので、早速買ってみることに。どうやら英国産のようだけど、味はそこそこ美味しかった。最近は日本食材ブームなのか、他にもローマ字表記された日本の野菜や果物を目にすることがある。最近見たのは「Hon-Shimeji」、「Mizuna」、「Shitake」、「Nashi」など。イギリスは一年を通して手に入る食材の種類がほとんど変わらない、季節感の無い国。この先どんどん日本の食材が増えて、彩を加えてくれたらうれしいなぁと思っている。
Oct 24, 2005
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先日、郵送で電車の学生割引カードの申込書を送った。これがあると、ロンドン市内の電車、バス、一部の電車など全てに有効なオイスターカード(東京のスイカみたいなもの?)を3割引で購入することが出来る。もう大学は始まっているし、一日トラベルカードはしゃれにならないくらい高いので、郵送で届くはずのこのカードを心待ちにしていた。この、学生割引カードの申込というのが実はくせもので、私が市内の語学学校で働いていた当時は、いつも学生が記入するのを手助けしていた。必要なのは名前、住所、学校名、学校のハンコ、5ポンド分の小切手など当たり前のものばかりなのだが、なぜか申込が上手く行かないことが多いのだ。何週間も待ってようやくロンドントランスポートからの封書が届いたかと思うと、「以下の理由で申し込みが完了できませんでした」という手紙が一枚はいっているだけ。理由は「住所が未確認」「支払いが通らない(カード払いの場合)」等色々。でも毎回学生と一緒に申込書を端から確認してから送っているので、記入ミスの確率は少ないはずだった。それでもなぜか上手く行かない学生が続出する。そんな経験があったので、申込書は特に気をつけて丁寧に記入した。そして待つこと2週間、ようやく封書が届いた。開けてみて、がっくりした。「以下の理由で…」という見慣れた文。私の申込書も通らなかったって言うの!?読み進めると、「クレジットカードの期限が切れていたため」とある。そんなはずは無い。目の前に出してみたクレジットカードの期限は2009年。どうしたらこれが期限切れになるんだろう。「不明な点がある場合はこの番号に電話してください」とあるので、早速電話をかけてみた。聞きたくも無い情報を聞かされながら延々と待たされたあとで、やる気のなさそうな声の若い男性が出た。手紙にある参照番号を言うと「もう、手紙は受け取りましたか?」と聞かれたので、受け取ったと言った。「コンピュータによると、クレジットカードが期限切れでプロセスで来ませんでした」と言う。そんなはずは無い、目の前にあるカードの期限は2009年だ、と抗議すると、前回と全く同じ調子で「コンピュータによると、クレジットカードが期限切れでプロセスで来ませんでした」と言う。そんなことはもう聞いた。それがおかしいって言ってるんでしょ。「目の前にあるコンピュータの画面にはカードの期限切れとあります」…相手は全く言う内容も、しゃべる調子も変えない。機械としゃべってるみたいだった。あきらめて、質問を変えてみた。「じゃ、今から別なカードの番号を言うからそれで支払える?」と聞くと、「もう一度、郵送で申し込んでください。」…え!?だってその目の前のコンピュータに全部情報はあるんでしょ。支払いが滞ってるだけなんでしょ?それを今から払うって言ってるのに…。「申込書の但し書きを読んで下さい。一度でも申し込みが上手く行かなかった場合は再度申し込みをするように書いてあります。」イギリス人の仕事の効率の悪さは分かっていたつもりだったが、ここまで酷いなんて。これでまたあと2週間待たされることになる。「本当にどうしようもないの?」と聞くと、イギリス人お得意の「There is nothing I can do」が出た。この人は一体ここで何をやっているんだろう。ただ電話とコンピュータの前に座って、コンピュータの情報を読んでいるだけ。相手を助けようとか、それ以上の情報を与えようという気は全く無い。支払いのプロセスも問題の解決も何一つ出来ないこんな人たちをたくさん雇って、この会社は何をしているんだろう。こんなところで無駄金を使って交通費が毎年値上がりしているかと思うと頭にくる。電話で話しながら私はかなり頭にきていたが、その裏で、実はちょっとおかしくて笑いたいような気持ちもあった。それは、前にもちょっと話題にしたLittle Britainのせい。現代イギリス人を笑いものにしたコメディ番組だが、その中に、やる気の無い銀行員のスケッチがある。中年の女性銀行員(でも本当は男性の女装だけど)が表情一つ変えずに仕事をしている。そこに客がやってきて質問や相談をする。彼女はかならず目の前のコンピュータに何かを打ち込むと、ひとこと「The computer says No.」。それ以上何も言わない。客が続けて質問をしても「The computer says No.」。客があきらめて帰るまで同じフレーズを言い続ける。本当にいるのね、こういう人が!実際にここまで酷い人がいるなんて、わかっていなかった。これが、あのスケッチの意味なのね~。と、妙に納得して笑ってしまった分、怒りがおさまったようだ。
Oct 20, 2005
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最近おかしなトラックバック、書き込みなどが多くて困っています。アダルト系サイトとか、「女の子募集!」とか、やめて欲しい。続けて何回も入れたりされると非常に迷惑です。そんなわけでトラックバックはしばらく禁止させてもらいます。コメント、掲示板も楽天会員のみとさせていただきます。
Oct 19, 2005
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随分前の話。電車に乗っていたら、「切符を拝見」するおじさんが来た。「拝見」するだけでなく売ってもくれる。日本同様に、もともとは駅で乗車前に購入すべき切符だけど、でもそれはイギリスのこと。駅員がいない、自動販売機が壊れている、長い列に並んでいる間に電車が来てしまった、なんていうもろもろの事情で乗車前に切符が買えない事も多い。そんな人のために「Permit to travel(乗車許可券)」と言う券が別な自販機で売っている。確か数十円くらいのチケットで、要は「切符を買おうとした意思」を示すためのもの。これがあれば、キセルしようとした訳じゃないとみなされ、切符を持っていなくても罰金が取られない。降りる時、または車内で車掌さんから切符を買えることになる。イギリスらしい解決法でちょっと笑ってしまうが、これなしで無賃乗車をして実際に50ポンドの罰金を取られた人も知っているから、こんなチケットも意外にバカにできない。車掌さんに「切符を拝見」と言われ、同じ車両にいたあるおばさんが「自販機が壊れていて、駅員もいなくて、切符が買えなかった」と言った。車掌さんが「Permit to travelは?」と聞くと、おばさんは「その自販機も壊れていた」と言う。車掌さんはやれやれ、といった顔をし、「じゃ、どこまで買うの?」と聞いた。本当は罰金を請求してもいいような状況だけど、そのおばさんが本当のことを言っているかもしれないから、まあ今回はいいや、という感じだったんだろう。おばさんは「ウインブルドンまで」と言ったあとで、一瞬表情を変え、「やっぱり買わないわ」と言った。車掌さんは「何を言ってるんだ、この人は」と言うような顔をして笑い、「買わないってことは、支払い拒否するってこと?そんなことしたら罰金だけじゃなく、起訴されるよ。いいの?」と言った。面白がっているみたいだ。私は後ろの席からはらはらして事の成り行きを見守っていた。するとおばさんは、急にキレたように「だって私毎日この電車に乗ってるのよ!毎日駅の自販機が壊れていて切符が買えない上に、電車では無賃乗車扱いされて、もう頭に来るったら!」と言うようなことを言った。どうやらそのおばさんの言い分では、彼女の乗る駅は朝の同じ時間、いつも無人になる。切符の自販機もPermit to travelの自販機も壊れている。仕方なく何も持たないで電車に乗ると、いつもキセルだと疑われ、毎回同じ説明をすることになる。しかも過去に3ヶ月その状態が続いていて、何回も駅に文句を言っているのに直らないというのだ。私はすっかり彼女に同情してしまった。ここで「支払わない」というのはこのおばさんのプロテスト行為なのだ。問題を起こせば話が上に行き、状況が改善されるかもしれない。いつまでも我慢していては何も変わらない、ここでプロテストして変化を起こそうと決心したんだろう。ウインブルドンについて、車掌さんに連行されるようにして連れて行かれるおばさんの後姿を見送りながら、心の中で拍手を送った私だった。
Oct 18, 2005
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去年の年末に日本に帰ったとき、ダンナの実家の両親に犬をあげてきた。生後3ヶ月くらいのパピヨンの子犬。年末にたまたま行ったホームセンターで、お正月休み前に売ってしまいたいのか、割引されて売られていて、あまりの可愛さに買ってしまった。前々から、犬をプレゼントしようと言う話はあった。「空の巣症候群」とかで、息子が2人共、大学卒業後あっという間に家を出てしまったことで、ダンナの両親は2人共ずいぶんがっくりと落ち込んでいた。その上長男夫婦がなんだかよく分からない理由でロンドンに行って帰ってこないんだから、二人の気持ちも分からないでもない。ダンナが大学の時だったか、ようやく手に入れた念願のマイホームも、急に夫婦二人暮らしになってしまったことで寂しく感じているようだった。だから、犬がいいと思った。マイホームだからこそ飼える、息子の代わりにもなる、新しい家族。私の両親も実家で3匹の犬に囲まれて暮らしている。そして、それがなかったらどんなにか寂しい思いをしていただろうと思うので、このアイディアはいたって自然なものだった。それに、ペットを飼おうかとずっと前から言っていたのも知っていた。でも、「旅行が出来なくなる」とか「家が汚れる」とか「定年してから」とか、いろいろと理由をつけては実行しないでいるのも知っていた。押し付けでもしないと買う決断が出来ないに違いない、というダンナの一声で、いざ、何の相談も無しに犬を買って連れ帰ることにしてしまった。最初の反応は、そんなに悪くなかった。「はい、プレゼント」と渡した(犬の入った)ボックスを見て、舅は「まさか生きてるんじゃないだろうな」と言ったものの、箱の中で心細そうにしている子犬を見るとすぐに抱き上げた。姑は「買ってしまったものはもう仕方ない」なんていいながらも、嬉しそうだった。次の日はすぐにみんなでペットショップに買い物に行き、ドッグフードやら散歩の綱やら必要なものを買い揃えた。ベッドやおもちゃやブランケットなんていう要らないものまで贅沢に買った。それから早、10ヶ月。いろいろなことがあったらしい。はじめは、トイレのしつけがなかなか上手く行かなくて、姑はキレそうだった。しかもなぜかう○ちを食べてしまうことがあり、それも姑を悩ませていた。「犬と本気になってう○ちを取り合ってると情けなくなる」と国際電話で訴えてきたりもした。そんな時期も終わり、1歳に近づくと犬も随分落ち着いたらしい。トイレも覚え、「お座り」や「待て」もできるようになった。朝晩の散歩はいい運動になるし、東京と言う都会に住みながら、犬を飼うご近所さんとの付き合いも出来た、と嬉しそうだった。そんな状況が一変した。なぜか、急に、噛むようになったというのだ。血が出るほどかまれ、姑は、ダンナいわく「今までに聞いたこともないような」落ち込んだ声で電話をかけてきた。「もうどこかにやってしまいたくなる」とまで言ったらしい。わたしも子供の頃からよく犬は飼っていたけど、噛む犬はいなかった。子犬の頃じゃれて噛むことはあっても、大人になってから血が出るほど噛むなんて、どうしても理解できない。普通に可愛がって育ててれば、噛む犬にはならないと信じていた。分からないからアドバイスのしようもない。一体どうして…と途方にくれるしかない。もともと2人は犬を買うのが初めてだったこともあり、上手くいかないときは私の実家のほうで引き受けるという条件で、あげていた。私の家では3匹の犬が4匹になろうと誰も気にしない。(犬たちは気にするかも。)最初の頃、トイレのしつけが上手くいかなかったとき、それを覚悟したりもした。でも、1年も経った今になって、そんな状況になるなんて…途方にくれて、どうしようもないので、ネット検索してみた。すると、ある、ある。「人と同様に扱われ、なんでも思い通りにしてもらうことで人間よりも偉いと勘違いした犬は、大人になる1歳を越えた頃から人を噛むようになることがある」と、まさに状況にぴったりの説明が見つかった。確かに、犬に甘すぎたのかもしれないし、かまい過ぎたのかもしれない。子供の出て行った後の夫婦だけの家庭で、新しく来た子犬はまさに「お犬様」状態だったのかもしれない。とりあえず、そのホームページにもあったように、犬訓練士に預けることを提案してみた。賢い犬はわずか1週間で、行動が改善するという。姑はまだ、犬に対するあきらめ、いやむしろ、犬の教育に失敗したということに対する落ち込みから抜け出ていないので、訓練士の話にも半信半疑のようだ。なんとか、試すだけでも試してみて欲しいものだ。いろんなトラブルがあっても、犬がいると生活が明るくなる。犬と共に今まで知らなかった世界を歩き、新しい目で見ることが出来る。きっと飼っていて良かったと思えるようになるはずだから、ここをなんとか切り抜けてほしいと、今は祈るような気持ちでいる。こんなにイノセントな顔をしてるのに…
Oct 15, 2005
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買ってしまいました。本当は彼らは一枚目でもう運を使い果たしたかと思っていましたが。ラジオを聴いていると、シングルカットの"Do you want to"がしつこくかかる。それとなしに聞いているうちに欲しくなってしまった。一枚目もそうでした。"Take me out"が売れ始め、よくラジオでかかっていた。気にしてたつもりはないのに、気づくと口ずさんでいる。(まだ爆発的ヒットになる前の話です。)ある日"Take me out"を口ずさみながら歩いていると、同じ路上で子供が同じ曲を口笛で吹いている。これはもう買わなければ、と思わされました。なんにしても、人の頭に残る曲というのはそれだけで価値がある。これが彼らのお得意なんでしょうね。キャッチーで、覚えやすいメロディ。それでも新しいんだからエライ。本当のところ、私の趣味に入るようなバンドでも曲でもないはずなのに、なんか中毒性がある感じ。不思議です。今回のアルバムも、そんな感じでした。全体的にトーンダウンしたような印象はあるものの、相変わらず縦ノリさせる力があります。でも、ちょっと宗旨替えしたの?というような曲(Walk Away)も入っていて、私としてはちょっといただけませんでしたが。(もともとたいして歌唱力がないのにメロディアスなものを歌おうとするから、下手なのが余計目立ってしまう。)アルバムの中にシングルカットの"Do you want to"以上の面白い曲がなかったのもちょっと残念でした。
Oct 12, 2005
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日本でもグリコのプリンのCMで一時期人気が出た「ウォレスとグルミット」の最新映画(The curse of the were-rabbit)が出たので早速見に行ってきました。BBCの子供向け番組でも意外に多い粘土人形のストップモーション。その製作の老舗と言えるのが、アードマンというこの「ウォレスとグルミット」を作っているイギリスの会社です。今までにも「チキンラン」や「クリーチャー・コンフォート(日本ではなぜか「プロミス」という会社のCMに使われている)」などのシリーズを出していますが、やはり一番人気は「ウォレスとグルミット」。クリエーターのニックパークが子供のころから落書きしていたというこのキャラクター達は、ウォレス(チーズ大好きで自分勝手なイギリス人)=自分の父親、グルミット(従順だけど時にすねたりもする犬)=自分、というモデルからできたようです。そんな歴史があるからかこのシリーズにはやはり製作者の愛情が感じられる気がします。話には(ネタばれを避けるために)敢えて触れませんが、映画の出来としてはいつもながら少しのほころびもなく、丁寧に、そして完璧に作られています。少しずつ人形を動かしながらフレームごとに撮影するという気の遠くなるような作業を5年もかかって終わらせたそうですが、この忍耐力、執念深さ(?)はさすが職人根性を誇りにするイギリス人、という感じです。内容もあいかわらずイギリス的なジョークにあふれ、また今回は豪華キャスト(ヘレナボナムカーターや、ラルフフィニス等)を声に迎え、楽しく作られています。何より、実写じゃないのに1時間以上飽きさせないで見せる、というのは偉い。余談ですが、そんな老舗のアードマンの会社が、昨日大火事になったそうです。なんでも、初期の「ウォレスとグルミット」や「チキンラン」の人形からセットまで何もかもが全焼してしまったとか。金銭的価値ももちろんですが、芸術的、歴史的価値として失われたものは多そうです。ニックパーク本人は、「世界中でおきている他の災害に比べたらこんなことはたいしたことではない」と言っているらしいですが、実際は世界中のファンのほうが悲しんでいるかもしれませんね。
Oct 11, 2005
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病院のドキュメンタリー番組を見ていると、驚くことがある。NHS(負担額ゼロの国民健康保険のようなもの)で整形手術をすることがあるからだ。患者の精神的負担を軽くすることが出来るなら、その手術は必然とみなされるらしい。もちろん誰でもどんな手術でもOKというわけではなく、厳しい審査があるという話だが…最近は日本でもプチ整形なんていうものが流行らしいが、私にはどうしてもこの「必然の」整形手術というものが理解できない。誰にでも人と違うところはある。あって当たり前。それを手術で直してしまうことが、本当に問題の解決になるのか。NHSでも様々な整形手術をするらしいが、中でもよく見るのは女性の胸のサイズを小さくする手術や、贅肉を切り取る手術、あるいは出っぱった耳(いわゆる猿耳)を引っ込める手術。ある男性の突き出た乳首を直す、なんていうものもあった。(本人はいたって真剣に、Tシャツが着られないのが悩みだといっていた。)今日の番組でもまた、出っ張った耳を直す手術があった。なんてことはない、言われてみればちょっと人よりも突き出ているかもしれない耳を持った小学生の子供が、母親に連れられて病院に来る。「学校でからかわれるから」と言うのが理由。手術自体は耳の軟骨の一部を取り除き後ろで縫い合わせると言ういたって簡単なものらしいが、それにしても、本当にそんな手術が必要なのか。心身ともにいたって健康そうに見える子供は、これから起こることがわかっているのかいないのか、ふざけて笑っている。この手術を必要としているのは子供本人よりも、むしろ心配しすぎ、過保護になりすぎている母親のほうではないのか。いじめられたらかわいそう、直せるものなら直してしまえ、と言う考えかたは、「かわいそうだから」子供が嫌がる野菜を食べさせずに好物のお菓子やチップスばかり与えるイギリス人の母親の発想と共通している気がする。とは言え、こんな手術を国家予算内で行うことを許しているのはこの国であり、母親だけを責められたものではない。科学や医学の力を過信するとこういう国になるのかしら。あと10年、20年もしたら、似たような姿かたちの人間ばかりになったら怖いなぁ、と思ったりする。
Oct 10, 2005
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は、なんと、クイーンのボヘミアンラプソディだそうです。これはあるテレビ局が一般の人に投票をしてもらって決まった結果。時代を問わず、好きな曲はなにか、という質問に対する答えらしい。別なラジオ局の結果では、一位がオアシスのワンダーウォール、二位が同じくクイーンということでした。ちょっとびっくりしました。私は一位がビートルズになるのはあたりまえ、だと思っていたんですが。ビートルズは4位にレットイットビーが出るまで出てこない。後は二桁になってようやくイエスタデイ。まぁ、時代が古いので仕方ないという気もしますが、それにしても、クイーンか。最近になってライブエイド(85年のチャリティコンサート。クイーンの演奏がすばらしかった)の映像がテレビなんかに出ることも多かったので、わからなくはないですが。確かにフレディマーキュリーはすごいし、曲もすばらしい。でも、国を挙げて「一番の曲」と呼ぶのはちょっと不思議な感じがします。Everyone's favoriteという感じの曲じゃないからかもしれませんね。でも、イギリス人ってちょっとへそ曲がりなところがある気がします。誰もが手放しで「すばらしい!」と賞賛するようなものは、敢えて避ける傾向がある。ちょっと裏を行って、「皆はそう言うけど、ほら、本当はこれがすばらしいんだ」というような気質ですね。これが顕著なのがイギリス映画やドラマだと思います。かっこいいヒーローが主人公のアメリカ映画に比べると、イギリス映画の主人公って言うのはどうもぱっとしない。悪者だったり、すねくれてたり、負け犬だったりする。妙に人間ぽくてかっこよくはないけど、憎めない、そんなキャラクターがイギリス人好みのようですね。それと同じような気持ちで、「ビートルズは世界一」だから敢えて投票しない、そんな気持ちがイギリス人の中にあったんじゃないかと、勝手に想像してしまいます。2000年になるときに「Music of the Millenium」と題して、この1000年の中で一番を決めよう、なんていう大それた企画がありました。モーツァルトもバッハも含めて、誰が一番か、ということ。一位はなんと、ロビーウイリアム(!)でした。そりゃ、当時は大人気だったけど、この1000年の中で一番!?まぁ、そんな程度のものかもしれませんね。一般投票なんて。
Oct 7, 2005
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今日の学校帰りの電車の中での出来事。5時に授業が終わり、帰りの電車に乗る頃には運悪くちょうどラッシュアワー。120%ほどの乗車率の電車に、それでも席を見つけて座った。数駅停まり、いくらか乗客も減ってきた頃、隣の車両から移ってきた若い女の子が2人、ちょうど空いたばかりの私の目の前の席に座った。年頃はどう見ても14~15歳。カジュアルなトラックスーツにジージャン、大きなイヤリングと、しゃべり方は労働者階級のコックニー。ナイキのトラックスーツ以外はブランドものこそ身につけていないものの、立派なCHAVの候補生と言う感じ。スーツ姿のサラリーマンばかりの社内で若い女の子がいるだけで目立つが、その上やたら大声で話すので注目を浴びている。と、片方の女の子がポケットからなにやら小さなサランラップの包みのようなものを取り出した。手の中で開くその包みを見ると、ハーブのような乾燥した葉っぱが入っている。タバコが高いイギリスでは、巻きタバコをする人も珍しくない。Rizzlerという薄いトレーシングペーパーのような紙にタバコの葉を要れ、巻いて吸う。でも、彼女の持っている包みの中に入っているのは明らかにタバコではない。タバコほど細かくなく、数種類の植物が混ざったような、緑色に近い色をした「なにか」。これは、麻薬だ。一口に麻薬と言っても、植物系のマリワナやカナビス、化学系のエクスタシーやLSDなど、色々ある。でも、普段よく目にするのはあまり強くない植物系のもの。実際ロンドンに暮らしていると、そういったものに出くわす確率は意外に高い。誰かのバースデーパーティ、学生のクリスマスパーティなんかに参加すると、必ずといっていいほど誰かが持ってきている。同じ部屋で吸っている人がいるとにおいが強いのですぐに分かる。ドラッグはまわして吸うのが礼儀らしく、おなじ部屋にいると手渡されたりもする。急死したりすることもある化学系の強いドラッグに比べて、タバコ程度の害しかないとも言われ、最近ではそういう弱いドラッグを合法化しようという動きすらある。でも、それでもまだイギリスでは麻薬一般は違法。どんなに害が少なくても、どんなに普通に目にするものでも、人前でおおっぴらに吸う人はいない。ましてや込み合う電車の席で取り出すなんて、ちょっと信じられなかった。女の子は一つまみその葉っぱを取ると、Rizzlerに取り分けて、もう一人の女の子に渡した。どうやら友人の間でもただでは無いらしく、もう1人の子はポケットからコインをジャラジャラと取り出すと、その子にいくらかを渡した。これは立派な麻薬取引!?と、いぶかしむ私を尻目に彼女達はそれをRizzleで巻き始めた。あっという間にくるくると綺麗に巻き上げると、ライターを取り出すので、まさか電車の中で吸うつもりかしら、と思うとさすがにそこまではしなかった。でも、吸うのが待ちきれないかのように、ライターの火をかざしては、手でもみ消す、という行為を繰り返す。そのうち待ちきれないのか、目的地だったのか、すぐに降りていってしまった。ここで不思議に思ったのが、他の乗客の態度。私の隣にいたサラリーマン風の男性も、他の席の乗客も、新聞を読んだり音楽を聴いたりしていてみんな見てみ見ぬふり。たまにちらっと横目で見る人もいるが、何も言わない。目の前では、明らかに未成年の子供が2人、麻薬を売り買いし、巻いて今にも吸い出しそうなのに。これが、イギリス人なんだ、と思った。見知らぬ人でも目が合うと必ずハローといったり微笑んだりするアメリカ人とは対照的に、ぱっと目をそらしてそ知らぬ顔をするイギリス人。だいたい他人に迷惑をかけない限り、自分の責任の範囲内で行動する限り、他人のビジネスには口を挟まない、という傾向のあるイギリス人。個人それぞれがそれぞれの意見を持っていてしかるべきだし、自分の意見を押し付けようとする行為は嫌われる。目の前で、いかにも労働者階級の子供が2人、違法行為をしても、道を踏み外そうとしていても自分達には関係ない。そしてたぶん、社会的な落差、隔たりみたいなものも助けていて、自分達には関係の無い人たちのしている関係の無いこと、という風にとらえているように見える。これがイギリスが誇る「個人主義」の行き着く先なのかと思うと、複雑な気持ちになった。
Oct 3, 2005
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