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庭に咲いている松葉牡丹-陰になっている部分もあります岸田文雄さんが本日の総裁選で新総裁に選ばれ10月4日の首班指名選挙で新総理に選ばれることになった。今回の総裁選は菅総理の諸問題に対する説明不足やコロナ対策遅れ、森友問題などに対するうやむや体質などに対する支持率低下に対して菅総裁が辞任する意向を示したことから4候補による激しい選挙戦が展開された。各候補は外交、内政、経済、福祉などについてそれぞれの政見を発表してきたが岸田候補のそれはよく言えば堅実、悪く言えば平凡、迫力がないと評されてきたが、今度は一国の総理になるので心も新たにしていることと思う。今回の総裁選では日本の将来についての論戦は多かったが本来の目的である自民党のありかた、自民党が変わるための論戦は少なかった。安倍、菅政権で一番大きな問題は隠ぺい、忖度政治だったと思うが、それをどうするかの論戦は皆無だったのではないか。森友問題や桜を見る会問題などは過去の問題でいつまでも根掘り葉掘りこだわるのは良くなくてそれより前を向いて未来を切り開いて行く明るい政策を打ち出して行った方が良いという意見もあるが、そのためにも過去の問題も再調査して2度と起こらないようにしていくことが大切だと思う。岸田さんは温厚な性格で紳士だと言われている。人の話をよく聞いて国民が本当に幸せになる道を切り開いて行くと言っているが、過去に問題になり、うやむやになっている問題には毅然とした態度で取り組む必要があると思う。それでこそ岸田さんが総理になった所以だと思う。
2021.09.29
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最近感染者数が減少してきてその理由はワクチン効果とか新型コロナを軽視して出歩いたり食べ歩いていた若年層が自宅療養で死亡する人達がいるのを見て「これは危ないぞ」と外出を自粛しだしたためとか、ウイルスそのものの感染の周期によるものだとか色々いわれているが、様々な要素が重なって減少に転じてきているものと思われる。しかし油断は禁物でこれから再度増加に転じるかもしれず感染防御には引き続いて注意していく必要がある。それにはまず感染経路を再確認しておく必要がある。病原体の感染経路としては飛沫感染(水分を含んだ5µm以上の飛沫を吸い込んで感染するもの)、接触感染(ウイルスが付着していたものに触ってその手で鼻や口目などに触って感染するもの)、エアロゾル感染(2~3µm以下の飛沫で数時間空気中に漂っているものを吸い込んで感染するもの)、空気感染(飛沫から水分が抜けたもので5µm以下の軽い飛沫核が空気中に漂っているものを吸い込んで感染するもの)があるが新型コロナではこれらすべての感染経路が考えられている。それを防御するにはマスクはある程度有用と思われるがエアロゾル感染や空気感染を防ぐにはマスクは2重にした方がよいと言われている。それと人が密集する所は避けた方が良い。接触感染を防ぐには手で鼻孔などに触らないことだが、手洗いして手を清潔にしておくことも重要である。感染経路を完全に遮断することは不可能だが、感染経路のことを念頭に入れて生活すれば感染しにくくなるので注意して生活して頂きたいと思う。
2021.09.27
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庭で風にゆれてる白蝶草今4人の候補で総裁選が争われているが、自分が昨日夕食後やらなければならないことが沢山あるのに眠いようなだるいような状態で何もできずに悶々としていた時にこんな状態が総理大臣だったらどんなことになるだろうかと思った。今各候補たちはテレビで「こうします」「ああします」などと約束しているがいざ総理になったらどうするだろうか?と思った。地位が人物を作るとも言われそれなりに業務はこなせるかも知れないがいくら総理大臣でも体調が悪い時とか、けだるくて気分が乗らない時とか、マスコミなどの対応が頭にくることもあるかも知れない。「自分の生活を全て犠牲にして一生懸命しているのにそんな批評は許せない!!ばかばかしくてやっていられない。辞めてやる!!」と短期間で総理の椅子を投げ出した人もいる。政局で辞めざるを得ない場合もあるが、最終的には本人の責任感であり覚悟だと思う。一度は総理大臣になってみたかった程度の覚悟だったら、なってみて激務と心労で直ぐ辞めてしまうかもしれない。中には絶対権力を手にしてみてそれを手放したくないと権力にしがみつく場合もあるかも知れないが、総理になろうと思った覚悟の内容と度合いによって辞める時期は決まってくるのだと思う。今4人の候補からは総理になりたいという気持ちは伝わってくるが覚悟は伝わってこない。日本をどういう国にするのか、隣国とはどう付き合うのか、拉致家族問題はなにがあっても解決するのかしないのか?不動の覚悟が必要である。思うようにいかない事ばかりかも知れない。その時は辞めますではなく、何としてもやり遂げる覚悟があるかどうかが問題だと思う。総理大臣になったら全てを国のため、世界平和のために尽くす覚悟が絶対条件だと思う。当然のことだが批判はある。それを押しつぶすのではなく、それを受け止め、協議していく覚悟と度量も絶対条件だ。日本国民の幸せを心から願い、世界平和に貢献していく絶対的な覚悟と信念を持った人に総裁、総理になって貰いたいと願う。
2021.09.25
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朝ドラ「あぐり」の種本となった本(平成9年発行)朝ドラ再放送の午前7時15分(衛星放送)「あぐり」を毎朝夢中で観ていたがいよいよ今週で終了になる。本まで買ってあるので本放送も観ていたはずだが殆ど覚えていなくて毎回新たな感動で観ていた。ストーリーもいいし、出演している役者の演技もよかった。今日の所はあぐりの息子淳之介が結核で発熱し、意識不明の状態であぐりも息子の死を覚悟して亡くなった夫エイスケにあの世に連れて行くのは息子でなく自分を連れていけと必死で祈る場面があった。奇跡的に熱が下がって意識が戻り生き返った病床の中で芥川賞受賞の知らせを受けた。良かったと思う。所であぐりは大流行していたスペイン風邪で不幸にも父親と姉二人を突然失い生活にも困る中で土建屋の長男坊エイスケのところに15歳で嫁にきた。子供3人生まれたがそのエイスケが遊び人で殆ど家に寄り付かない。それでもあぐりは美容師になるべく住み込みで修行して一人前の美容師になるが、エイスケは34歳の若さで心不全で急逝してしまう。後には莫大な借金と外に作った身重の女性が残った。エイスケの子供を身ごもっていたということで当時のお金で5千円渡したという。土地付きの家が買えるお金だったとのことで今の金で5千万位だったと思う。エイスケが残した莫大な借金の返済と子供3人育てるために美容師として必死で働き市ヶ谷の土地も手放さないで借金も全て返してしまったというのだから大した女性だったのだなと思った。見も知らぬ夫の浮気相手に大金を渡し、美容師の弟子を数多く育て、子供3人を立派に育て上げたのだから心が広く、真面目で努力家で働き者の女性だったのだなと思う。42歳の時同じ42歳の奥さんを亡くして子供一人と暮らしてきた辻さん(テレビでは林さん)と再婚してお互い好きなことをしながらその後の40何年間暮らしてきたとのことである。あぐりさんの実生活もすごかったがそれを脚色したテレビも素晴らしかった。半年間楽しませて頂きありがとうございました。
2021.09.23
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満月を庭に出て撮影した大相撲の結びの一番照ノ富士と宇良の一戦をみた。共に序二段まで落ちた二人である。そこからよく結びの一番で相撲取るまで上がってきたものである。諦めない根性が凄いと思う。今日の一戦では照ノ富士が上手投げを打って投げ飛ばしたと思いきや宇良は照ノ富士のまわしにつかまって裏返しになっても残っていてあわよくば照ノ富士を倒そうとしていた。落ち着いていた照ノ富士に上から押されて潰れてしまったが別の力士だったら慌てて倒れてしまったかも知れない。最後までしがみついていく宇良の根性にはたまげた。怪我をしなければいいとハラハラしながらみているがケガを恐れずトコトン挑戦していく姿はまぶしい。昨日は豊昇龍が土俵際まで追いつめられて土壇場で一本背負いで勝利した。新横綱照ノ富士は昨日敗れたが慌てることなく今日は落ち着いて勝利した。腹が据わっていて見事な横綱だと思う。力士の皆さんが必死で戦っているのをみて自分も頑張らなくてはと思った。コロナでめちゃめちゃに打ちのめされた世界中の人々も犠牲になった人たちの分まで粘り強く頑張って貰いたいと思う。
2021.09.21
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日本医師会雑誌9月号に都立松沢病院の齋藤正彦氏がコロナ渦で認知症や精神疾患を有する高齢者がどのような目に遭ったかについて書いていた。本年1月までの感染者48万人に対して約9,200人が死亡して死亡率は1.4%で年齢別でみると80歳台が12.3%、70歳台4.5%、60歳台1.4%で、高齢者の死亡率が高く死亡者数の実数では70才以上が86%を占めていた。その大半が認知症もしくは精神障碍者だった。2021/3/15時点でのクラスター発生件数は15,491件でそのうち認知症などの高齢者施設が1,131件(7.3%)で飲食店の1,002件(6.5%)より多かった。高齢者施設では個室は狭くてその数も少なく、皆が集合するところは広く作られており、トイレも共用の所が多く、職員数も少ない。精神科病棟では医師は一般病棟の1/3でよく、看護職員も2/3でよいとされており、実情は看護助手や准看護師が多く正看護師はかなり少ない現状があった。斎藤氏はギリギリの費用で運営してきた高齢者施設や精神科医療機関は集団感染に対する備えが不十分であったと反省し、在宅介護の高齢者も介護する側が高齢者だったり病弱だったりして感染防護に備えることが出来なかったと述べていた。新型コロナの蔓延は超高齢化社会における医療・福祉の欠陥を白日のもとに曝すことになったと述べ、感染がが収まった後には様々な課題に向き合いその解決策を模索していかなければならないと結んでいた。認知症、精神疾患など弱い立場の人達をもパンデミックから守ってあげる対策を立てていかなければいけないと改めて思った。
2021.09.21
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庭のコスモス現在年金は2階建てになっており一階部分の基礎年金と2階部分の厚生年金に入っている人達が報酬に比例して受け取る年金に分かれている。基礎年金は国民年金を含め年金受給者全員が受け取る額でその財源は半分保険金から半分税金から支出されている。この基礎年金は20歳から原則40年間保険料(2021年度の場合月額16,610円)を払うと原則65歳から受給される。2021年度の場合満額65,000円である。これに2階部分の年金が加わって月額10万とか15万円となる勘定である。この基礎年金部分について少子高齢化で支え手が不足して満額額が下がっていくように試算されている。そこで河野候補は保険料を払っていた期間の長短に関わらず一定額を給付する「最低補償年金」を導入してその財源は消費税を上げて確保するとしている。前回の消費税値上げの時には社会保障と医療、財政健全化に使うとしていたが現状は必ずしもそうなっていない。今度年金の基礎年金額を確保するために消費税をあげるとなっても確実にそちらに回せるか見守る必要がある。現在4候補によって防衛、コロナ対策、金利、教育、子供政策など様々な問題について討議されているが、年金問題について河野候補が最低保証年金について発言したのは良いことだと思う。しかしそれは消費税を上げないで今の税制の範囲内で出来ないものかと思った。つまり国家予算の中で基礎年金増額予算を組んでもらいたいと思うが不可能であろうか?
2021.09.20
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2-3日前から咲き始めた庭の彼岸花いよいよ総裁選が告示され4人の候補が政策を発表した。私は党員・党友ではないので選挙権はないが山梨県には約2万人の投票資格を持つ人がいて昨日投票用紙の付いた往復はがきが一切に郵送されたとのことである。投票権はないが総裁に選ばれた人は総理大臣になり日本のトップになる人なので大いに関心があり、各候補の主張を読み比べて見た。○河野太郎氏は脱原発、使用済み核燃料再利用計画は中止して使用済み燃料は直接処分すべきと主張。年金に消費税をつぎ込み年金受取額を増額するとも主張している。防衛費増額には慎重。○岸田文雄氏は核燃料再利用計画は継続して研究していくとしている。中間層や個々の人々の生活の底上げに力をそそぎ、看護師や介護福祉士、保育士らの給料を上げる。高所得者層ほど所得税率が下がる税制を改革すると述べている。自衛隊明記などの憲法改正には意欲的で首相になったら実現したい。〇高市早苗氏は中国の脅威を念頭に防衛費を増額して日本を守る姿勢を鮮明にし、憲法改正して9条や大災害やテロ時に国民の権利を一時的に制限する緊急事態条項を入れる予定。低所得者には減税と現金給付を組み合わせた給付付き税額控除を考える。〇野田聖子氏は多様性や少子化対策がキーワードで女性や高齢者、障害者、性的少数者など小さきもの、弱きものを含めたすべての国民が力を発揮できる社会を目指す。選択的夫婦別姓に賛成。子供への投資を最高の投資と考え人口減少問題を子供への大胆な投資で乗り越えた国にする。閣僚の半数は女性にするとも言っている。森友問題については他の3人は再調査しないと言っているが再調査すると述べている。各候補とも長年考えてきたことで日本を素晴らしい国にするための構想を述べてくれたのだと思うが実際に総理になった時実現できるかは分からない。投票する場合は政策と同時に実行力や性格なども考慮しながら選ぶことになると思うが私は選択的夫婦別姓には反対だが小さきもの弱きものを全力で守り子供に投資し、教育、保育の環境整備に投資して、森友問題は再調査すると言っている野田聖子さんに決めようかなと思った。
2021.09.18
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先日友人の知り合いということで一緒にゴルフした経理士の女性には感銘をうけた。その方は常時80位でラウンドするとても上手な方だが周りに対する気遣いが自然の言動なのに心に響いた。我々下手な人のショットはあっちに行ったりこっちに行ったりで行方が定まらない。上手な人から見ると「こんな下手な人達と回るんではなかった、下手すぎて見ていられない」と感ずるのではないかと思うが彼女は下手な我々のショットも心から心配しながら見守ってくれて、たまによく打てると「ナイスショット」と言ってくれた。我々のボールが見つからない時には親身になって探してくれた。その他色々な場面でその人の人柄がにじみ出ていて凄い人と一緒にラウンド出来て幸せだったと思った。以前超音波検査を受けに来た予備校の女性事務員の人柄にも感銘を受けたことがあり、今までの経験から男性より女性の方が人柄がいいのではないかと感じて妻にその話をしたら「あなたは悪い男かも知れないが他に性格の良い男の人は沢山いると思う。習字のO先生は分け隔てなく誰にも親切で熱心に教えてくれるいい人だ。男だから女だからに関係なく男にも女にもいい人と悪い人がいてたまたまいい女の人に出会ったということではないの」と言われた。そういわれてみると病院の看護師さんは大体は親切で患者さんのために尽くしているが中には患者さんのために仕事しているとは思えないような言動の人もいて女だからと言って皆が思いやりがありやさしいとは限らないかなとも思えたが総じて女性は男性よりやさしく思いやりがあると思った。今総裁選があり女性が一人立候補している。女性で世界に伍して総理が務まるかな?との懸念もあるが女性が本質的に持っているやさしさは国民の幸せや戦争回避に有効に働くのではないかと思えた。東京都知事は現在女性だが私が先日会った経理士の女性の気遣いや思いやりに比べたら格段落ちる印象だが、それでも女性だからこその細かい気づきもあるのではないかと思う。将来女性の総理大臣もでるだろうし女性市長村長も増えると思うが、女性のやさしさや思いやりを大いに生かしてもらいたいと思う。男には男の良さがあり、女には女の良さがあり、見る方向によって優劣がつくこともある。周囲に対する気遣い、優しさでは女性に分があるかもしれないが困難に耐える力や企画力、行動力では男性の方が優れているかも知れない。得意分野をそれぞれもっている男女が協力して助け合って生きていくのがこの世界だと思う。
2021.09.16
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今私はリハビリテーション病院に勤めており、常時約20人位の患者さんを受け持っているが殆どが80才以上、90才以上の高齢者である。私が医者になった頃は80才以上の患者さんは滅多にいなくて90才以上はまずいなかった。当事も大腿骨頸部骨折する人は多かったがすぐ手術してもらえなかったのでそのまま寝たきりになる人が多かった。脳出血や脳梗塞でも麻痺がある状態のまま寝たきりになり、不本意で生涯を終わるケースが多かった。しかしこの病院で働くようになり以前の老人感や老人の病気に対する見方が一変した。老人になると大なり小なり認知症はある。それらの人が転んで大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折をする。そのまま放置していたら動けないので寝たきりになり、認知症はどんどん進んで廃人になってしまう。しかし今は認知症があろうがなかろうが年齢が80才だろうが90才だろうがすぐ手術してリハビリ病院に送られてくる。病院には理学療法士が大勢いて彼らが運動療法や作業療法、言語訓練などを行ってくれる。脳卒中でも早期から歩行訓練や言語訓練を行ってくれる。当院に送られてきた時には口から食べられないので鼻から管を入れて栄養していた人も訓練によって口から食べられるようになった人も沢山いる。今迄は高齢で認知症だから何をしてもダメと思われていたような人達も理学療法士達が療法を加えることによってかなり改善することが分かってきた。昔は90才以上の高齢者とか認知症がある人には積極的な医療介入は行われなかったが、今では国民全体の長命化がベースにあってのことだが年齢差別、認知症のあるなしの差別は一切なくその人にとって最も望ましいと思われる医療が行われている。リハビリテーションの使命は病気などで何らかの障害を有する人達の社会復帰を促すことであるが理学療法士等の活躍でその役割が少しは果たせているなと感じている。
2021.09.14
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今77歳のパーキンソン病の女性患者さんを受け持っている。10年位前から背中が曲がり前のめりに歩くようになり7-8年前にパーキンソン病と診断された。3-4年前位から殆ど寝たきりになり、夫はJRの運転手をしていたが定年になった後JR関連職場やその他の仕事をしており半日勤務をしながら在宅で奥さんの介護をしていた。介護で大変なのは食事と排泄と入浴だと思う。病気であまり食べなくなり介助で食べさせるが思うように食べたり飲んだりしてくれない。排便は便秘が頻回でお腹をさすって何とか出してやっていたとのことである。入浴はシャワーが中心だと思うがほぼ毎日綺麗にしてやっていたとのことである。周囲が見かねて「そんなことをしていたらあんたが参ってしまうから施設なり病院に入れてもらったら」と言うが「本人が家がいいと言うので」と自分一人で腰痛を抱えながら抱っこして世話をしていた。パーキンソン病に認知症も加わり、「入り口に変な人がいる」とか「虫がいる」とかの幻覚に本人及び介護者も悩まされていた。昨年10月呼吸が止まったということで救急病院に搬送され、その後落ち着いたということで11月からはリハビリ目的で当院に入院してきた。最初に受け持ち医として救急病院からの紹介状などから「これから良くなるということはなく、だんだん悪くなり寿命も近いと思われます」という話をした。しかし当院にきてから食事が少し食べられるようになり、幻覚も少なくなり少し落ちついてきた。でも人の認識などはあまりできなくて意味のある言葉は殆ど言えない状況だった。コロナで無ければご主人は毎日お見舞いに来ただろうがコロナでそれも出来ず認知症の症状はだんだん進むばかりであった。数か月前からご主人が毎週手紙を書いてきたが読んで理解できるのか分からなかった。ご主人は返事を期待したがとてもそれが書ける状態ではなかった。それでも毎週手紙は届いた。そこで私がリモート面会を提案して毎週リモートで面会することにして手紙は今まで通り継続することにした。リモート面会ではタブレットを使っての面会なので最初の内は意味が良く分からず夫の姿も現実のものとは分からなかったみたいである。でも回数を重ねるごとにリモートの相手が夫だと分かるようになり、それを楽しみにするようになってきた。夫も病妻がほんのわずかながら自分を認識してくれたみたいだと喜び、週一回のその面会が夫にとって楽しみになってきた。妻はどのくらい感じているか本当の所はまだ分からないが遠距離恋愛のように周囲には映っている。リモート面会をするようになって患者さんの表情が違ってきて活気が出てきた。直接会うに越したことはないがリモートでも回数を重ねることによって愛情が深まっていくように思える。医療者側からすると旦那さんのお蔭で患者さんが明るくなり元気になった印象があり、嬉しく思っている。
2021.09.13
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谷村新司作詞作曲の昴という歌がありその2番に「呼吸をすれば胸の中 凩は吠き続ける されどわが胸は熱く 夢を追い続けるなり」というのがある。人は様々な夢や希望を持っているがその夢は叶わなくて様々な苦しみに晒されているが、それでも情熱を失わないで夢を追い続けるということだと思う。苦労して作り上げた新商品が全く売れない、何人かに真心のプロポーズをしたが結果はノーだった。何十回とオーディションを受けたが毎回不合格、悲しくて折れそうになるが星を見つめながらまた新たな人に恋をして行こうという歌だと思う。夢を追い続けてもその夢が叶うとは限らないが叶うと信じて生きていこうと呼びかけている。入学試験や入社試験、恋愛、ドラフト会議などでふるい落とされた経験のある人は多いと思う。特に現今はコロナのお陰で夢を潰されてしまった人は数えきれないだろう。でも心を折って萎れていても何の進展もないので、いつか良くなる、いつか願いが叶うと信じて生きて行こうではないか!!いつもは庭木の下の草取りは妻がしているがたまには奥さん孝行と妻が用事で外出した本日午前中草取りをした。結構大変な事で腰が痛くなったが帰ってきた妻に感謝されたのでまあまあかなと思った。病院とは違って草木の様々な変化や地面に小さな穴がいっぱい開いている状況など新たな発見もあった。ツバキの幹は自然界のいたずらだと思った。人間はよくいたずらをするが自然界もいたずらをするものだと思った。自然界のいたずら、ツバキの木彼岸花の花茎が伸びて来ていた。葉など何もない地下からいきなり花茎が伸びてきてお彼岸の頃真っ赤な花を咲かせるのである。そしてしばらくすると枯れてなくなり11月頃細い葉が群生してきて寒風のなか他の草花は枯れてなくなるのに彼岸花のみその緑を見せつけて春になったらその葉も枯れてなくなる。そして9月の彼岸にいきなり花茎が地面から出てきて真っ赤な花を咲かせる。不思議な花である。彼岸花の花茎
2021.09.11
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日本医師会長 中川俊男氏から医師会員全員に一人一人個別にお願いの封書が届いた。新型コロナに対しては救急センターの医師や呼吸器科関係の医師は連日連夜激務の最中と思われるがそれ以外の一般医に対する要請である。1.新型コロナの入院受け入れはできないとされている病院でもこの状況を鑑みて再度受け入れの可否について検討してもらいたい。2.開業している診療所の医師たちも出来うる限り自宅療養、宿泊療養の患者さんの健康観察のために電話等による診療や往診を行って頂きたい。3.今や大災害級の有事を自覚し、医師会員全員が心を一つにして感染抑制と治療に当たってもらいたい。が主な要請事項であった。都道府県によって違いはあるが、一般病棟の一部をコロナ病棟に転換してくれた病院もあり、医師会長のお願いは多少効力を発揮してきている面もある。医師会員一人一人が気持ちを新たにして新型コロナに向かっていくことは大切だが役所の職員や学校職員などあらゆる職種の国民も一人一人が新型コロナを抑え込む気持ちと体制を作っていく必要があると思われた。
2021.09.09
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今97歳の女性 Jさんが入院している。転んで腰椎を圧迫骨折してそのためのリハビリのために入院してきたが、骨折で入院してくる高齢者の多くは骨折以外に元々の基礎疾患を持っていることが多い。Jさんも心臓や腎臓が悪く、血中の酸素分圧が下がってしまうことが多く少量ながら酸素を吸入しているし、尿が自力で排泄できずに尿道にバルンカテーテルを挿入している。しかし朝の回診時にはベッドに寝転びながら必ず本を読んでいる。難聴があるので肩を叩いて挨拶するとニコニコしながら「えー」とか「ありがとう」とか言ってくれる。小説類が多いが結構厚い本を読んでいる。私にはとてもそんな根気はないので、Jさんの読書量や根気に関心させられている。リハビリに行く途中車イスに乗せられているが、すれ違うと必ずニコニコして挨拶してくれる。心臓や腎臓が悪いので胸部レントゲンや血液検査の結果はかなり悪いが平気な顔をしてニコニコしている。昨日看護師が「Jさんは3通も遺言状を書いていました」と驚いたように言っていた。入院する前に書いていたのか入院中に書いたのか確かめなかったがいずれにしてもいつ死んでもよいように手筈が整えられているのだと思う。だから検査結果が悪くて体調だって悪い時があるのだと思うがそれでもニコニコしているのかなと思った。人生の最終期に当たっていつもニコニコして暮らしている人は周囲をも明るくしてくれる。看護師たちは「Jさんには癒される。疲れが吹き飛んでしまう」と言っている。人生の最終レースにあたってこのように過ごせたら素晴らしいなあと思った。
2021.09.08
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メディカル・トリビューン紙(9/2号)にオックスフォード大学の人達がアストラゼニカのワクチンを打った後ファイザーのワクチンを打ったら抗体濃度はファイザー2回より高く ファイザーワクチンを打った後にアストロゼニカワクチンを打ったものは有意差は出なかったが抗体値は高かったと報告した。つまりアストロゼニカとファイザーの組み合わせはファイザーやアストロゼニカ単独より抗体値が上がり、特に先にアストラゼニカをうち2回目にファイザーを打った群では統計学的に有意にファイザー単独より抗体値が上がっていた。違う種類のワクチンを打ったからと言って特別な有害事象は認められなかったとのことである。ワクチンは全体的にまだ不足しておりアストラゼニカ製はあるがファイザーは不足しているという地域もある。ファイザーとアストラゼニカを組み合わせても有効性に変わりなく却って効果が増すかもしれないと言う研究結果はワクチン不足を少し緩和する朗報と思われる。メディカル・トリビューン紙には他にデルタ株に対するワクチン効果は1回接種での有効性は極めて低いが2回接種ではファイザーは有効率88%、アストラゼニカ67%で2回打てばデルタ株に対してもかなり有効であることが示された。ワクチン接種完了したにもかかわらず再度コロナに感染した症例(ブレークスルー感染)についてはカタールでの研究報告が示された。カタールでの研究成果は重症化及び死亡の発生はワクチン終了者48例(10.5%)に対しワクチン未接種者121例(25.5%)で明らかにワクチン終了者の方が重症者率が少なかった。これらのデーターを参考にして国はワクチン計画を立ててもらいたいと思う。
2021.09.06
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8月24日に始まったパラリンピックが本日で終了した。障害のある人たちがそれぞれの障害に応じてクラス分けされ多くの競技で力強く戦っている姿に感動を覚えた。障害者ということで差別や偏見に苦しんだり、喪失感に悩んだ人もいるのではないかと思う。パラリンピックはそれらを無くすのに多大な貢献をしてきたように思う。障害があってもこれだけのことができるということを示してくれた意義は大きい。選手達は手足とか脳神経とか目に見える障害を持っていたが、一般の人で目に見えない障害はなくても運動神経が鈍いとか、音痴とか学校の授業がさっぱりわからないとか努力しても中々痩せられないなどのハンディキャップを持っている人も沢山いる。これらの人達に「パラ選手達は自分達よりはるかに大きな障害を持ちながらこれだけのことをやり遂げた。我々にだってできないことはない」という気持ちを持たせてくれたのではなかろうか。メダルを取った人たちは勿論だがメダルに届かなかった人たちもよく頑張り素晴らしかったと思う。3年後パリでパラリンピックが開催されるが、高齢の私は今や記憶力、挑戦力、俊敏性、筋力、視力、聴力など様々な障害に悩まされる状態になってきた。3年後のパラリンピックまで生きていられたらパラ選手達から教わったことを肝に命じて上記障害が進行しないように心掛け、少しでも機能が向上するよう努力していきたいと思う。
2021.09.05
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菅総理が総裁選に立候補しないことになりすでに立候補している岸田さんに決まりかと思われたが河野太郎さんが立候補の準備をしており、他にも数人立候補してくる可能性があり、岸田さんがすんなり当選するかどうか分からなくなってきた。激しい総裁選が繰り広げられることになるであろう。候補者については人々はそれぞれ好き嫌いがあり、あの人には総理になってもらいたくないと思っている候補者もいるかも知れない。外聞やパフォーマンス、テレビや新聞での発言内容などでの印象によるものだと思うが、実際のその人の人間性や実力からかけ離れた評価をされている場合もある。私の職場は雰囲気がよく仕事に行くのが楽しい。しかし最近気にかかることが出来てきた。看護師のユニフォームの事である。白いユニホームや青いユニフォームは受け入れやすく患者さんも落ち着くと思う。所が真っ赤なユニフォームを着ている人も数人いる。けばけばしくて雰囲気が落ち着かなくなり、それを着ている人たちは情操的に劣っている人達ではないかと思ってしまい、その人達との仕事を避けたい気持ちになっていて悩んでいた。今日そのことを妻に言って相談してみた。「病院で赤は着てはいけないと決められているなら兎も角、病院で禁止されていないのなら着たっていいのではない?色々な色があってお年寄りの患者さんには好かれるかも知れないよ。赤を着ている人を見たら気分が悪くなるなんて偏見じゃないの?差別につながるのじゃないの」と言われた。本当に赤いユニフォームを着ている看護師が患者さんに好感持たれるかどうか分からないが病院の上層部が許可しているのだからその色を好きで着ている人を変な目で見るのはいけない事かと思った。私の中では看護師が真っ赤なユニフォームなんてとんでもないという気持ちがあった。でもそれは私の偏見かも知れない。総裁候補に対する好き嫌いの感覚もそれぞれの偏見で判断していることもある。職場の同僚を判断したり総裁候補を判断したりするときは自分の狭い了見は捨てて広い大きな心で判断しなくてはいけないなと思った。
2021.09.04
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山梨県では市町村や報道関係者、医療機関などに新型コロナの感染状況が日報の形で夕方の集計が翌日送られてくる。8月31日の報告を見てみた。感染者数は72人で殆どが20才台~40才台の若い人で10歳未満も数人いたが70才以上は甲府市の37人中には一人もいなかった。殆どがが軽症で数人は無症状であった。高齢者が少ないのは高齢者に最初にワクチンを打ったことと関係していると思われた。感染経路は同居家族が最も多く、続いて職場や学校のサークルなどであった。ワクチン打てば絶対安全かといえば72人中年齢分布は分からないが1回のみ終了者6人8.3%、2回終了者5人6.9%も感染しており絶対的なものではなさそうだ。現在までの感染者4421人中入院が222人重症3人、宿泊療養393人 その他(自宅等12人)退院3773人、死亡25人となっていた。最近の変異株の分析も載っていた。変異株1356例中アルファ株526例,L452R618例、デルタ株193例で山梨県ではまだほとんどがデルタ株という状況ではないと思われた。東京などでは自宅療養が圧倒的に多いが山梨ではまだ少数と思われた。県の担当者が毎日苦労してこれらのデーターを纏めているのだと思うが、必ずしも各人には徹底されていない。病院医局でも回覧板として回ってくるが忙しいと詳しく観ていない人もいると思われる。情報を皆で共有しながら新型コロナ撃退に向かって皆で協力して戦っていきたいと思う。
2021.09.03
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しばらく前までは菅総裁再選でほぼ決まりと言われていたが横浜市長選で菅総理が全面バックアップした小此木さんが大敗したことから風向きが変わってきた。横浜市長選はカジノ反対か賛成かの選挙だったが小此木さんは反対の立場で現職閣僚を投げ打ってまでして市長選に立候補した。菅総理は国としてはカジノ賛成である。しかし小此木さんとは以前から昵懇の間柄だったので主義主張が違っても総理として全面的にバックアップした。しかし有権者には分かりずらかった。政府が推進するカジノに反対するとして立候補した小此木さんだが菅総理が応援しているということは当選後は国の思うがままになるのではないかという不安があって、反対を明確にしている野党推薦候補の方が信頼できるとそちらの方に投票したのだと思われる。なりゆきからは当然の結果だが結果が出てからは様々な化学反応が起こった。首相の自分が全面応援したのに大敗はどういうことかと取り巻きを叱り自分も自信を無くした。自民党議員達はどうしてこのような結果になったのかその理由は頭では分かっているが首相が応援しての大敗北に恐れをなした。菅総理の元での衆議院選、参議院選は戦えないという雰囲気が広がってきたのである。横浜市長選前は菅総理圧勝だったがその後は対立候補の岸田さんの目が出てきたのである。前回のように派閥で談合しないで派閥にとらわれないで自由投票しようという動きが出てきたのである。岸田さんは真面目で悪いことはしそうもないが実行力に乏しく頼りないと思われている。菅総理も形勢逆転の空気を察知して党役員改選、内閣改造などの手を打ってくるがそれほどの効果は期待できないと思われる。一つのことをきっかけに盤石と思われていた形勢がこうも変わってしまうことがあるのかと驚いている。激戦、接戦になるかも知れないが岸田さんが選ばれて総裁、総理になる可能性が強くなった。こうなったら今迄、お人よし、気弱、頼りない、実行力に乏しいなどと言われていた評価を投げ飛ばして固い信念を持って日本国のために全情熱を注いでもらいたいと思う。
2021.09.02
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