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NHK綜合の朝番組で「大谷翔平4年の軌跡」を観た。昨年の投打に渡る不成績の中で「二刀流の実験は終わった。どちらか一方に絞って集中しないと大谷の野球人生は終わるだろう」と言われていた中で今シーズン始まる前に大谷は誰に何と言われようと二刀流をやると決意していた。しかし今シーズンの活躍を予測していた人は誰もいなかったのではないかと思う。エンゼルスの監督はワールドシリーズ3回優勝経験のある名将マッドン監督だった。今までは大谷が投げた後は数日休ませるという大谷ルールがあったが、「大谷は二刀流をやるために我がチームに来たのだ」とそのルールを取り外し投げない時は打者で、時には投手として投げながら打者もするフル出場体制を取った。その方が大谷には合っていたと思われ今シーズンは投打に渡る大活躍で投手として9勝、ホームラン46本の成績を残すことが出来た。アメリカの野球フアンは敵味方なく熱狂し、日本でも老若男女がテレビに釘付けになり、その大活躍は日米だけでなく世界中で知られる所になった。通訳の水原さんは「毎日、毎日進化しており、人間とは思えず宇宙人かと思った」と言っていたが大谷のお父さんは「私と妻の子で宇宙人ではなく人間だと思います」と否定していた。私は水原さん同様宇宙人だと思っている。不調の時も挫けず黙々と研究努力し常に前を向いている姿勢。チームメートやフアンと溶け合い、人種を超えた融和の精神は当に宇宙人そのもののように思えた。アメリカの解説者が「このコロナの暗い世相のなかで大谷は子供達の憧れの的であり、野球界だけでなく世界中に明るさと和やかさをもたらした救世主であり、希望の星だ」と述べていた。大谷の活躍や言動を見ていると戦争しようと思う人はいなくなりそうな気がする。平和大使にもみえてくる当に宇宙人なのだなとあらためて思った。
2021.12.31
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61年前に都立墨田産院で生後取り違えられて実の両親ではない夫婦に育てられたKさんが実の両親を探している。墨田産院は15年前に閉院しているので病院資料から調べるのは困難かも知れないが当時の東京都の出生届でKさんと生年月日が近い人を洗い出しそれを調べればわかる可能性があるが、東京都はプライバシーを盾にそれを拒否している。もし見つかった場合相手の人の社会生活にまで影響を及ぼす可能性があり、以前の損害賠償と実親捜査の裁判で損害賠償2000万支払う代わりに実親調査はしないという判決で終審した。しかしKさんは諦めきれずに今度は実親捜査を求める裁判を11月に起こした。Kさんの育ての母親は89歳で認知症、父親は5年前に他界している。実の父親、母親も既に認知症になったり亡くなっているかも知れない。育ての父親は生前「相手の人も困るだろうから探すのはもういいではないか」と言っていたとのことだが、Kさんは何としても突き止めたいと思っていた。突き止めて何かしてもらいたい等の希望がある訳ではなく、ただ実の親に会いたいという一心だけだ。Kさん39歳の時自分の血液型はA型なのに父親はO型、母親はB型という事を知り、それは親と子の組み合わせであり得ない組み合わせであることを知り、墨田産院で取り違えられたことを初めて知った。Kさんは親の血液型と自分の血液型があり得ない組み合わせだったが相手の人はありうる血液型だった可能性がある。相手の人はB型かO型のどちらかだがその人の育ての親の内、片方はA型(KさんがA型なので)だが、片方がB型ならB型又はO型が生まれる可能性があり、なんら不思議な組み合わせではないので取り違えられたと思っていないと思う。Kさんの事は新聞にも出ていたのでもしその頃墨田病院で生まれて親と血液型の組み合わせがあり得ない組み合わせの人がいたらきっと申し出たと思う。恐らくその子は一度も血液型の不一致を言われたことがなく、間違えられた子は自分ではなく誰かだろうと思っていると思う。Kさんの気持ちは分かるが見つけ出せる簡単な手立てはないのである。DNA鑑定があり、同じ頃生まれた子供すべてにDNA鑑定すれば見つけ出せるかもしれないが今まで何の疑問もなく生育してきた人達がその検査でもし他人の子と分かることを望むであろうか?Kさんは諦めた方が自分のためにもその相手の方のためにも良いと考える。認知症のお母さんを本当の母親と思って親孝行してもらいたいと思う。
2021.12.30
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かねてから頼まれていたので今日は天気が良かったので年末の窓ガラス拭きを行った。高い所もあるのでそこは脚立に上がって行ったが凄く怖かった。私が勤務している病院はリハビリテーション病院なので骨折して手術した後の患者さんが良く送られてくる。骨折の原因は転倒が最も多いが、脚立から転落した人も少なからずいる。若い時ならともかく今は台に乘るのが怖かった。そこで以前買ってあった電動クリーナーを持ち出して高い所はそれを使ってみたがうまく行かなかった。通販で購入した電動クリーナー基本的には最初濡れ雑巾で拭いてその後乾いた布で拭くのだが拭いた後を見ると縞模様があったり、水玉が残っていたりして何度拭いても太陽の光を受けると汚れて見えた。また拭きなおしても同じようで中々綺麗にならないので除菌用ペーパーで拭いてみた。除菌紙はアルコールだと思っていたので綺麗になるかと思ったが却って汚れてしまった。アルコール以外に別の成分も入っており、乾いたら縞模様が却ってひどくなっていた。それでまた濡れた布でふいてから乾いている布で拭きなおしたが光線が当たると縞模様が見えてがっくりした。何ともやり遂げたという充実感のない一日だったが、こういうことはもう自分には無理だという事が分かったので次からは私に頼まないで専門の業者さんに頼んでくれるようにお願いしようと思う。
2021.12.29
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今年は本日を入れて残り4日になってしまった。病院も30日から1月3日まで休みである。その間暮れの数日は家内に寒風の中窓ガラス拭きをさせられるが寒くて嫌だなという思いと高齢になってふらふらすることが多くなったので台から転落しないようにしなくてはと思っている。今年一年間の病院勤務について振り返ってみた。1年で約90人の患者さんを受け持たせて頂き、そのうち66人は退院した。ご高齢の患者さんが殆どで中には認知障害のある方もいた。でも患者さんを尊敬する、レスペクトするを心掛けて診療させて頂き皆さん満足して退院したと思うし今まだ入院している24人についても良好な関係が築けていると思う。人付き合いにおいては人を敬う、レスペクトすることが最も重要なことだと思っている。朝病院に着くと掃除のおじさん、おばさんがが掃除をしてくれている。心からの感謝の気持ちを込めて挨拶する。病棟回診では一人一人の患者さんをレスペクトしながら自覚症状などの訴えを聞く。病棟クラーク(事務職)や看護助手、看護師、理学療法士、薬剤師、検査技師、放射線技師、医療連携室のソーシャルワーカーなどが入れ替わりたち代わり病棟に来るので皆さんのお蔭で診療が成り立っているので声を出して挨拶する場合もあるし、お互いに仕事中なの声はださなくて表情で感謝の気持ちを伝えたりしている。病院という一つの事業体ではその中で働く一人一人の心が一つになることが大切だと思う。その鍵(キーポイント)はそれぞれの人は大切な任務を任されているのでその立場の人に敬意を表すること、レスペクトすることだと思う。それにはまず自分が他部署の人をレスペクトすることが大切でそれはこの一年よくできたと自省している。
2021.12.28
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NHK大河ドラマ「「晴天を衝け」が昨日で終了した。モデルになった渋沢栄一が幕末から昭和まで生き抜いて経済界から政治、国際交流分野などあらゆる分野で波乱万丈に大活躍した物語だった。明治維新スタート時の混乱の様子などはあまり知られていなかったことも多く勉強になった。渋沢栄一は昭和6年11月11日に91歳で亡くなっているが、満州事変が起きた直後で平和主義者だった彼は日本のやり方に憤慨していた。日本軍の中国でのやり方やアメリカ移民した日本人が働き過ぎてアメリカ人の職を奪ってしまうなどの理由でアメリカが日本人の移民を禁止しようとした動きに対して渋沢はアメリカまで行ってそれを話し合いで解決しようとしたがその願いは叶わなかった。しかし各国との友好を最も大事にしており、アメリカの支配層や日本の政界と太いパイプを持っていたの渋沢が亡くなるまでの間に戦争に至らないような布石をいくつも打ってくれていたら日米開戦は阻止できたかもしれないとも思ったが、如何に渋沢でもあの頃の戦争への流れは阻止できなかったかも知れない。その渋沢をイケメン俳優吉沢亮が演じたが全くのミスキャストだと思った。渋沢はイケメンではない。もっと深みのある男だった。メイキャップ担当もずさんだった。渋沢が年取っていくにつれて吉沢も年取って行かなければならないのに何時までも年取らない吉沢のままだった。渋沢の若い時は吉沢でもいいが年取ってきたらもっと皴のある大人の役者を配するべきだったと思う。どうしても吉沢一人でやり通すのだったら吉沢に皴とかシミとか腰がまがるとか加齢によるメイキャップを施すべきなのに吉沢の顔はずっとツルツルのままだった。演出者はあんな杜撰なメイキャップでいいと思ったのだろうか。吉沢だけでなく他の役者も年齢相応に変装されておらず中学の学芸会なのかと思った。渋沢栄一の人生物語は面白かったが役者が役どころに応じて年取った姿、形にならなければいけないのに一向に年取った姿にメイキャップされておらず、メイキャップ担当係零点の作品だと思った。
2021.12.27
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家で採れた白菜と大根、今までは義兄が作ってくれていたが体調を崩して来れなくなったので妻と二人で協力して作った初めての野菜である。勤めから帰ってくると郵便物やダイレクトメール、広告などが沢山配達されている。中には新型コロナ3回目接種券など重要なものもあるが多くのものはそれ程重要でないものが多い。しかし年金関係の書類や源泉徴収票、ネット購入の領収書などは確認が必要である。特に近日は電話攻勢に負けてインターネットのプロバイザーの変更を承諾したものだからその書類が一杯くる。中には期限付きで返信しなければならないものもある。所が高齢になってくるとそれらの書類をみたり処理したりする能力が落ちてしまい締め切り過ぎてから開封することもある。情けないと思うが、このような郵便物だけでなく物事の処理能力全般がかなり遅くなったように感じている。それが分かったのだから今後は来た郵便物は直ぐ開封して処理し、寒くなってきたために時計が随分遅れるようになってしまったので即座に電池を取り換えるとか、やらねばならないことはズルズル後回しにしないで気が付いたらすぐやるようにしようと思った。上記野菜も妻が息子の所に送りたいと言ったのでぐずぐず言わないですぐ手伝って収穫した。このすぐやる姿勢がいつまで続くかは分からない。
2021.12.25
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ベッドから落ちて骨盤骨折した97才の女性が入院している。回診の度ににこにこ笑いながら「よく来たね、どっからきたで、体に気をつけろし」と言ってくれる。今朝は「よく来たね、顔もおでこもツルツルに光っているじゃん、元気でやるだよ」と激励してくれて左手を出してきたので握ったらその力の強さは私の数倍あり痛い位であった。骨盤骨折の方は恥骨の一部にヒビが入っている程度で大したことがなくリハビリは順調に行われており、体力的には私より数倍力強い印象である。問題は認知症だが、明るい認知症なので周りの人はそれほど苦痛はないのではないかと思った。子供が3人いてその子供の家を交代で泊って歩き、そのつなぎ目はデーサービスを利用して埋めているとのことだった。一般的には高齢者の世話は敬遠されがちで子供が互いに押し付けあうことが多いがこの方の場合は、平等に世話をしようとしており押し付けあいの反対の引っ張りだこの状態ではないかと思った。認知症にも様々なタイプがある、この方の様に明るく、見境なく誰でも激励してやるタイプは嫌われないと思う。物盗られ妄想になっている人もいれば、怒って怒鳴り散らしている認知症の人もいる。外にふらふら出て行って捜索願をいつも出さなければならない人もいる。自分も最後は認知症になるなら、いい認知症になりたいものだと思った。
2021.12.24
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転落死した女優の神田沙也加さん(35才)は遺書があったことから自殺と思われ、衝撃的な出来事に感情の動揺があり、理性がそれに対応できなかったのではないかと思われ無念の気持ちで一杯である。私は今転落後に命をとりとめた女性の医療を受け持っている。今から6年前の平成27年8月18日に東京都豊島区のマンション5階の踊り場から転落し日本医大に搬送され頭部陥没骨折と右大腿骨複雑骨折の状態だったので医大で脳圧減圧手術や右大腿骨切断手術を受けた。しかし意識は戻らなかった。この事故の模様は当時新聞で報道されたであろうが何処からも情報が入らず、全くの身寄りのない状態であった。マンションの住人でもなく、知り合いもいなかった。自殺未遂と他殺未遂の両方で捜査されたと思われるが手がかりがつかめず、首に孔をあけて気管切開して呼吸を確保し、胃ろうを造設して栄養管理して生きながらえ、平成28年3月16日に当県内のリハビリテーション病院に転院し、平成29年4月12日に当院に転院してきた患者さんである。状況判断から自殺する目的で見も知らないマンションに上って飛び降りることは考え難い。誰かにそこにつれていかれそこから突き落とされた可能性が高いが捜査の進展状況の報告はない。新聞やテレビで情報公開してもだれも申し出てくる人がいなかったということは日本人ではないのかも知れない。中国、韓国、台湾など日本人に似た東洋系の女性だったのかもしれない。捜査関係者はそれらの国にも情報を流して探したのかどうかは知らない。毎日回診して声をかけたり、肩をたたいたりするが全く反応はない。犯人が自首してこない限り真相はわからないであろう。受傷当時は20歳台だったと思われるが今は30才を越えているだろうと思うが正確な年齢は分からない。このような状態で命を長らえたことが幸せだったのかどうか分からない。しかし我々は(と言っても看護師さん達の介護が主だが)日々の栄養や清拭、大小便の排泄などの管理を行って褥瘡などをつくらないようにと心掛けながら日々管理させて頂いている。
2021.12.23
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大坂北新地のビル内診療所火災の犠牲者が一人増えて(20才台女性)25人になった。今後もっと増えるかもしれない痛ましい事件で会った。放火犯も現在重症で死んでしまうかも知れず放火の動機は明らかにならないかもしれない。しかし状況証拠から犯人は西沢クリニックに通っていた患者で西沢先生がうつ病などの精神疾患を抱えながらもなんとか職場復帰したいと思っている方々に復帰のための教室を開いていた日を狙っており、「自分だって復帰したいが自分の家庭状況や様々の状態から復帰できそうもない」その苛立ちから復帰教室そのものや西沢先生に対する反発心が生じてこのような大事件を引き起こしてしまったのではないかと考えられる。犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げる。院長の西沢弘太郎先生(49才)は不本意ながら勤めを辞めたり、遅刻、欠勤せざるをえない方々に寄り添ってなんとか職場復帰させてやりたいと思い、それを使命感にして自分の生活を投げ打って夜10時まで診療していたという。そんな医師は滅多にいないと思う。多くの医師は自分の都合で診療時間を決めており、患者さんの都合より自分本位で診療活動を行っており、西沢先生は何よりも患者さんのことを思っており凄い人だと思う。しかしそんないい人に反発して刀を振り回してくる人もいることを認識しなければならない。恐らく西沢先生は持ち前の熱き心で、犯人にも仕事に復帰する方法や手順などを熱心に指導していたのではないかと思われる。それが煩わしく「おれにそんなことが出来るわけないではないか!!」と反発心が募ってしまったのではないかと思われる。西沢先生のような方は他にも稀少なりともいらっしゃると思う。善意だけではこの世は生きていけない。生きていてこそ患者さんのお役に立てるのである。今度のような患者さんもいることを念頭にいれて自分の身も守って頂きたいと思った。
2021.12.21
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朝日新聞の声欄に私の投書が掲載されていたのを見たと中学の同級生で千葉県に住む女性から電話がかかってきた。学術会議員6人が菅総理に任命拒否されたがそのうちの一人加藤さんという女性学者の本を彼女は2-3冊読んだことがあるが、「それは立派な論説で拒否された理由が分からない」と言っていた。「巷で共産党員とか親中国の人は外されたとも言われていたが、加藤さんはそういう方ではなく、きちんとした理論家なので、そういう人は政府としては煙たい存在なので除外したのではないか?」とも言っていたが菅前総理はなんと不条理なことをしたのかと改めて思った。その他近況を話し合ったが彼女は中学の時何かの時にピアノを弾いたことがあるどちらかといえばおとなしめの女生徒だったが今は6つの事を習い大活躍しているのに驚いた。6つの習い事の一つ一つについて詳しくは聞かなかったが今もピアノは習っており、遠足登山教室にも入っており山に登ったり散歩コースでは2万歩以上歩くこともあるとのことだった。料理教室にも行っているらしく自分で作った菓子を友人たちに送ったりしているようだった。そして体操教室にも通っていてピアノ教室の後筋トレ教室に行ったりしているので毎日がとても忙しいとのことだった。同級生なのでかなりの年齢のはずだがピアノや体力作りなど6つも教室に通い夜9時とか10時とかにも体力作り体操をしているとのことだった。6つについてもう少し具体的に何と何ですか?と聞いておけばよかったがあまりに元気そうでびっくりして詳しく聞かなくて残念だったなと思った。しかし中学生の頃のあのおとなしめの彼女がお婆さんになって(失礼)から見違えるように活発になり活動的になっているのに驚いた。年とっても鍛えている人は元気なのだなと思った。
2021.12.20
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私は日曜日朝6時35分からのNHK俳句を毎週観ている。何回か投稿しているがまだ一度も入選していない。昨日も見たが投稿の締め切りは1月6日で宿題の題は「涅槃」でそれを入れた俳句を作って1/6までにはがきに書いて投稿するのである。郵便番号150-8001を書いてNHK俳句と書けば詳しい住所を書く必要はない。投稿句は1枚のはがきに一句のみかいて住所氏名と電話番号と年齢を書いて投稿するのだが中々入選しない。今回の題は涅槃なのでなおさら難しい。涅槃というのはお釈迦さんが入滅した時で季語としては春で良いらしい。一般的には悟りの境地で何物にもとらわれない状態を指したり、死者が行くところとして使われることもある。出題者はなんの解説もなくただ「涅槃」を提示したので難しい。でもどうせ入選はしないだろうと思いながら一句作って提出するつもりだ。「歳重ね 涅槃近づき、また応募」自分的にはよく出来たと思うが選者はどう採点するであろうか。
2021.12.20
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昨日12/17午前11時頃大阪北区の8階建てのビルで火災があり、4階の「西梅田心と体のクリニック」の従業員と患者さん24人が亡くなった。放火犯と思われる61歳男性はクリニックの入り口付近でガソリンと思われる液体袋を暖房器具の前で蹴り倒して引火して火事になったと思われる。クリニック内にいた人は入口付近で火の手が上がっているのでその火をくぐって入口に突進出来た人は少なく、殆どの人は火から遠い方に逃げてそこには非常階段がなかったので皆さん一酸化炭素中毒で亡くなってしまった。恐らくお亡くなりになられたと思われる院長先生は夜10時頃まで診療をやっておられた使命感に燃えた人望厚い先生だったとのことである。思いやりのあるいい先生で恨みを買うような先生ではなかったとのことだが院長の父親(78歳)の話では「息子(院長)は失業保険のための診断書を書いてくれと頼まれることが多かったが多忙で断ることが多かった」とのことである。犯人と思しき男は診断書を書いてくれなかったことに対して腹いせに火をつけたのかもしれない。もしそうだとすれば腹いせで一瞬にこんなにも大勢の命を奪ったこの男の脳はどうなっていたのであろうか?今日の新聞に新潟脳外科病院副院長の宮川照夫さんが脳について解説していた。脳は全身の器官と連携しながら生命活動全般を支えており、脳がなければ生きていけない。その働きの中核となるのが860億とも言われる神経細胞(ニューロン)でその細胞一つから数千から数万の軸索が伸びておりそれが繋がったり離れたりしてネットワークを形成している。そのネットワークはダイナミックに変化して、複雑に絡み合い、膨大な情報を記憶したり、その情報を基に深く物事を考えたり感情を持ったりすることが出来る。そのネットワークを介して人間は一日に6万回も思考するとされ自分の意思には無関係に思考や感情が湧いてきてそれらに翻弄されてしまえば自分が本当に目指したい人生を歩めないばかりか、感情のままに人を殺めしまうなどのとりかえしのできないことをしてしまうかもしれない。この61歳男性は感情に翻弄されてそれから先の事に思いが至らず、取り返しのできない大事件を起こしてしまった。人間の脳は1日に何万回も考えを巡らすとのことだが、何か決行しようと思う時にはそれを決行した後どうなるか十分思いを巡らせてもらいたい。何人もの方が火に襲われ亡くなるかもしれない。さらに自分は死刑か無期懲役になることと今感情のままに火をつけることの比較を思ひ巡らせてもらいたかった。かっとなった時は他の思考がストップしてしまうことがあり、普段から思考訓練していない人はこのような大穴に落ちてしまうことがある。誰にもある何百億という無限に近い神経細胞をよい方向に働かせられるように日々の生活を充実させていくことが大切でそれには個々人の自覚は勿論社会的にも連携して行くことが重要である。宮川さんは個々人の脳内では億単位のネットワークが構築されているがこれは他の人の脳とも連携しており、心をつなげていく大切さも述べていた。今回の事件は非常に痛ましい事件で犠牲者の方々には心から追悼の意を捧げつつ、それと同時に二度とこのようなことを起こさないためにも脳と脳との良いつながりの構築が必要だと思った。
2021.12.18
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今日の朝日新聞声欄に私の投稿「首相は学術会議の声に耳傾けて」が掲載された。声欄には今までにも何度か投稿したが一度も掲載されず今度初めて採用されてうれしかった。毎日1500通前後の投稿があり、その中から採否が決まる非常に狭き門なので採用されなくても仕方ないが投稿する時にはその問題について痛切に思っていることなのでかなり残念な思いをしてきた。採用の基準は公にされていないが結局は記者さん達が訴えたいと思っていたことと同じような内容が採用されるのではないかと思っている。今回の投稿の趣旨は菅内閣発足直後、学術会議員名簿から6人の名前が削除され認定されなかった問題である。首相就任直後で詳しいことを知らないまま内閣官房副長官の言うままに押印してしまったと思われるが、学術会議法には正当な理由が無い限り拒否は出来ないとある。従って菅前総理は認定しない理由を説明しなければならないが、それを説明しないで「決定事項ですから」と逃げていた。推察されている理由はその6人は政権にとって都合の悪い学術者ということで任命されなかったと 思われるが、不偏不党を旨とする学術の道から外れることだが絶対多数を後ろ盾にして再検討する姿勢を示さなかった。今度国民の声を良く聴くと公言している岸田さんが首相になった。首相と学術会議会長でよく話し合って政府と学術会議が対立する現状を打破してもらいたいと言うのが今回投稿の趣旨である。これとほぼ同じ内容で実は昨年も投稿したがその時は採用してもらえなかった。今度は採用してもらえたので是非とも総理と学術会議で話し合ってこの問題を解決してもらいたいと願う。 .
2021.12.16
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この寒いのに庭の片隅でまだ咲いていた深紅の一重咲きのバラ アルテシモ菊を我が家に設置してくれた義兄が菊の季節が終わり枯れてしまったのでその鉢の回収に来てくれた。石綿(アスベスト)肺で呼吸がかなり苦しい状態なので「こちらで持って行きます」と言っていたのだが苦しいのを我慢して我が家にきてくれてしまった。10鉢位あり私も手伝ったが自分でもいくつか運んで車に乗せた。休んで行ってくださいと上がってお茶を飲んで行ってもらったが随分沢山色々な話をしてくれた。その中で県下一周駅伝の話になり、高校3年の時優勝してその時キャプテンをしていたとのことだった。勉強は嫌いでからっきしだめだったが駅伝では県下でトップクラスになった。駅伝を始めたのは高校に入ってからだったとのことなのでもともとその方面の才能があったのだと思う。卒業してからも社会人駅伝で活躍し選手でなくなってからは役員として何十年間も駅伝に関わってきたとの事である。勉強は出来なかったとのことだがその後の社会生活では超優秀だったと思っている。菊作りは天下一品だし我が家の家庭菜園で私の妻に教えるような形で野菜作りをしてくれて、社会情勢の分析なども中々のもので高校時代勉強が出来る出来ないは社会生活には関係ないと思った。私と比べると私よりずっと社会性があり、その差を感じて私は恥ずかしいと思った。しかし社会で活躍しているそれぞれの人はその人その人の得意分野があるのではないかとも思った。自分は積極的に親戚の家のことを手伝うことなどあまりできない質だが、病院ではほんの少し患者さんのお役に立っているかも知れない。その人その人の持ち分があるのだろうなと思った。あれもこれもできる人間になれればいいが、それは無理だと思うので自分の持ち分に工夫と努力を重ねて行きたいと思った。
2021.12.15
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寒くなってきて起きるのが辛くなってきた。病院に来てみると患者さん達が理学療法士に支えられながら廊下を歩いていた。一生懸命努力している姿をみたら「寒い」「寒い」などといっていられないと思った。昨年7月当院に赴任して、以来119人を受け持たせて頂き、大半は既に退院しており残っているのは23人である。朝病院に着いたら76才男性患者さんが下血しているとの報告あり。貧血が起こっているか調べるための血液検査をして、出血部を推定するため肛門から指を入れて診察し、大腸腫瘍などを調べる目的で腹部CT検査の指示をだし、栄養管理のための点滴の指示を出した。骨折で入院したのだがこのような重大な合併症が起こることもある。このような重症患者さんも数名いるが、多くは骨折などが治り、独力または杖やシルバーカーを用いて自宅なり施設に退院していっており、リハビリの効果を改めて感じている。リハビリテーション医学は新しい医学である。医師にとってはあまりカッコいい診療科ではない。テレビに出てくるようなカッコいい外科医でも、重症患者さんに対応する専門医でもない。実際の治療はリハビリをしてくれる理学療法士等の役割が大きく、医師の役割はそれほどでなくて専門性も少ない。そのため若い医師には魅力が少なく、何処かの病院を定年退職した後の高齢の医師が勤務していることが多い。しかしここで働いてみてそれ程カッコいい診療科ではないが、リハビリ医学は極めて重要な医学部門だと思った。骨折や脳卒中などで当院に入院してリハビリ訓練を受けると少しずつだが確実に良くなっているのが分かる。従来の考え方だと脳卒中になったら寝たきりになるのは仕方ないと思われていたりするが、重症は無理でも中等症位までの患者さんならかなり機能が回復することを観てきた。骨折についても86歳男性が転倒して左股関節を骨折して県立病院で手術してもらってその後のリハビリ依頼で本日当院に転院してきたが、このような経過の方は殆ど歩けるようになって退院している。この方の場合、糖尿病や高血圧、心筋梗塞後等の合併症があるので、そちらの病状の管理もしていかなくてはならないが、高齢者で骨折なさる方々は殆どが合併症を持っている。それらに対する対応は我々医師がするので直接リハビリ指導は出来なくても、チームの一員として患者さんの機能回復に取り組んでいる。あまり目立たない地味な職場だが、全く動けなかった患者さんが少しずつ動けるようになっていくのを観るのは楽しく、これからもしばらくここで働かせてもらおうと思っている。
2021.12.14
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イヌバラとその実、この写真を撮った後剪定した。英国で行われている先進7か国外相会議後の夕食会で日本の林芳正外相がビートルズのイマジンをピアノ演奏して新しく韓国外相になったばかりの鄭義溶氏らに拍手で称賛されたという。並み居る先進国の代表の中でよく弾いたものだとその度胸に感心した。よほど自信があったのだと思う。今、日韓関係はぎくしゃくしている。お互いをリスペクトするどころか蔑みあっている印象である。鄭義溶氏は数日前に外相になったばかりである。新しい日韓関係構築に林氏、鄭氏が音楽などを通じて親しく付き合い、お互いをリスペクトしながら諸問題を解決していってもらいたいと願う。
2021.12.12
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本日12/11昨年2/11に84歳で亡くなった野村克也氏のしのぶ会が神宮球場で行われた。選手として南海(現ソフトバンク)ロッテ、西武に所属し、監督としてヤクルト、阪神、楽天で活躍した人だ。南海時代は選手としてホームラン王を何度も取りMVPにもなって2度の日本一にも貢献した。選手兼監督としても活躍したが当時はまだ愛人だった佐知代さんが選手起用などで球団に頻回に電話してくるなどして解雇された。ヤクルト時代は4度リーグ優勝して3度日本一になっている。その後三顧の礼で阪神の久万オーナーに請われ熱狂的な阪神フアンの歓喜の声に迎えられて阪神監督になったが3年連続最下位で期待を裏切り3年目には佐知代夫人が脱税で逮捕されるスキャンダルがあり、辞任せざるを得なかった。その後社会人野球のシダックスの監督をした後に楽天監督になってからは2年目にチーム創設以来初めて最下位を脱出して4位になり、4年目には2位でクライマックスシリーズに出てソフトバンクには勝ったが西武に負けて惜しくも日本シリーズには出れなかった。しかし2位と言うのは凄いことで当然続投と思われ本人も強く望んでいたがマネージャー役の佐知代夫人と楽天上層部とのもめごとで解雇になってしまった。こうしてみてくるとヤクルトの監督時代は黄金時代だったかも知れないが南海、阪神、楽天時代の最後は佐知代夫人関与で解雇されており、それ程幸せだったとは思えないと思った。しかし今日のしのぶ会では多くの弟子達が野村監督を称え感謝を述べていた。今年日本一になった高津監督は野村監督の教えのお陰で日本一になれましたと心からの感謝の気持ちを述べていた。外から見ると何度も人生最大の山場で悪い奥さんのお陰で地獄に突き落とされてお気の毒と思ったが本人はその奥さんを誰よりも愛しており、地獄に落ちた時もそれを恨まず自分でなんとか這い上がってまた高嶺をめざした人で凄い人だったのだなと思った。深い野球理論に裏打ちされた思いやりある指導が多くの野球人の心を打ったのだと思う。野村監督を心から慕う野球人がこんなにも多いのをみるにつけ、人間の幸せとは金でもない名声でもない配偶者の良しあしでもなく、野村監督の口癖だった「人を残す」ことだなと思った。後継者を育てその人達が育つこと、それが一番の幸せだったのだなと思った。これは生存中だけでなく死後にも通ずる幸せだと思った。人間である限り完ぺきな人はいない。野村監督の言動で対立したり憎んでいる人もいるかも知れない。しかし多くの弟子を育ててその人達が野球界で大きく活躍しているのを見たり感じたりする(天国で)のは幸せなことだろうなと思った。
2021.12.11
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今すい臓がんで手術出来ないステージ4期の患者さん、69歳と76才の方二人を受け持っている。大きな総合病院からのリハビリ依頼で入院になったが本人、家族に病名と余命が告知されていた。さぞかしダメージが強いだろうと思っていたが痛みなどの症状が無い時には二人共明るくて救われている。一人の方は症状が落ち着いている時に自宅退院を希望しており、ホームヘルパーさんの力を借りるなどして何とかそのご希望に添えるようにと考えている。お二人共この病気になる前は何の症状もなかったのに69歳の方は今年の2月黄疸で病院を受診してすい臓がんが発見され、76才の方は昨年9月腹痛で受診してすい臓がんと診断された。いずれも進行がんで治る見込みのない癌ということでそれまで全く健康できただけにショックは想像できないくらい大きかったと思う。今はすこし気持ちの整理も出来ているのだと思うが、看護師等と話し合いながら肉体的、精神的苦痛を少しでも和らげてあげられるようにベストを尽くしていきたいと思っている。
2021.12.10
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東京に住んでいる中学時代の同級生の女性からお兄さんがお亡くなりになったとのことで喪中のお葉書を頂いたが余白に「ツイッター(ブログ)を楽しみに読んでいますよ」との書き込みを頂き嬉しいと同時に責任を感じた。それから「今でも毎日運動して体力作りしている」とも書いてあった。5-6年前に石和温泉で開かれた同級会でお会いした時筋トレしていると言っていたが今でも続けており元気溌溂とのことだ。自分の方は寄る年波には勝てず体を動かすのがかなり億劫になり、衰えを身に染みて感じている。その同級会の時彼女から「Kさんも体力作りや運動しなければだめよ」と言われたがあまりしてこなかった。今からでも気力を振り起こして運動に取り組んでこうと思った。私達が生まれた年に日米は開戦した。今日12/8は太平洋戦争開戦日でそれから80年の歳月が流れた。今夜7時半から2時間「英雄たちの選択、特別編、開戦は防げなかったか?」を観た。6つの分岐点についてそこで開戦が回避できなかったかを論じていたが鬼畜米英をやっつけろと言う世論の高まりがあり、11月27日、最後通告ともいえるアメリカ国務長官(外務大臣)ハル氏の覚書(ハルノート)が送られてきて、それが開戦の決め手となってハワイ真珠湾攻撃で戦争の火ぶたは切って落とされた。海を隔てた国と闘うには実質海軍が主体で戦わなければならないが中国、南方で戦っていた陸軍が開戦をあおっていた。昭和天皇は戦争回避を願っており、首相の東条英機氏にもその旨伝えていたが最終的にはハルノートが引き金になり戦争に突入してしまった。ハルノートは満州を含む中国大陸、南方から日本軍が撤退しなければ交渉に応じられないというもので、陸軍や国民にとっては到底受け入れられない内容だったので開戦に突き進んでしまったようだ。東条英機氏がいくら開戦を回避しようとしても開戦の世論が大きすぎて開戦しないといえば暴動が起きる位の圧力になっていたので開戦なしの話し合い継続は極めて難しい選択だった。世論は恐ろしいものだなと思った。その世論は軍部や新聞などが煽って出来上がったものだが、いくら東条内閣が戦争を避けようとしても押しつぶされてしまうような大きなもので、世論は何時でも正しいとは限らないことを思い知った。
2021.12.08
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今年プロ野球界に最も貢献した人に贈られる最も名誉ある賞をヤクルトの高津臣吾監督が受賞した。オリンピックで金メダルを取った侍ジャパンの稲葉篤紀監督、大リーグで活躍した大谷翔平選手には特別賞が贈られた。正力賞は500万、特別賞は300万とのことだ。高津監督は自分が貰うのではなくみんなが頂くのだから胸を張って貰いに行くと言っていたが、500万円をどのように分けるのであろうか。選手、コーチ、通訳、道具係、記録係、トレーナー、など関わりのある人は何人位いるだろうか。50人とすれば10万円づつ分ければいい。70人なら7万円ずつになるが金額ではなくお祝いなので皆さん喜んでくれると思う。昨年までの高津監督やヤクルト選手にこんなことが想像できただろうか?昨年は5連敗以上を何度(5回)もして最下位と言っても5位から12ゲーム離され首位から25ゲームも離されるダントツ最下位で高津辞めろの大コールが起こっていた。そんなチームなので今年を期待していた人はだれもいなかったと思う。それがリーグ優勝だから奇跡としか言いようがない。そしてさらに日本シリーズ優勝だから天地がひっくり返ったような出来事だった。日本シリーズで戦ったオリックスもよいチームで紙一重の勝利だったが、勝ったヤクルトや高津監督は持ち上げられ称賛されたが、オリックスや中嶋監督は殆ど報道されなかった。勝負の世界は厳しくそういうものかも知れないがオリックスが優勝していたら全く逆の現象が起こっていたと思う。どこにその違いがあったのだろうか?実力か?監督の采配か?私にはその違いは分からない。目に見えない運に支配された結果ではないかと思っている。
2021.12.08
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昨日のプロフェッショナルで田中将大選手を観た。田中将大選手(33才)は昨年まで7年間ニューヨーク・ヤンキースに在籍し最後の2020年は3勝3敗だったがその前の6年間は何れも10勝以上でアメリカ大リーグでの大投手の一人だった。その選手が日本(楽天)に来るとのことで大フィーバーしたが、今年度の楽天での成績は4勝9敗で期待外れだった。番組では明石家さんまさんはじめ友人達のほとんどが凄い負けず嫌いだとのエピソードを語っていた。来年度の契約に大リーグからもいくつかオッファーがあったとのことだがが田中は日本に残ると宣言した。田中の性格からして負けたこのままの姿でアメリカに逃げ帰ることを許さなかったのだと思う。亡くなった野村元監督から指導をうけた外角低めのストレートは日本では原点でそこを中心に投球を組み立てていたが、アメリカでは手の長い人もいて、外角低めが絶対打たれないコースではなかったのでそれ以外の投球術を身に着けてアメリカで勝利を重ねてきたので、外角低めの正確のコントロールと威力が落ちてきていたことが日本での敗因ではないかとの解説があった。本年の最終試合でオリックスの絶対的エース山本と投げ合って1対0で敗れたが復活の手ごたえを掴んだみたいだ。外角低めもきっちり決まっていた。スポーツ選手には負けず嫌いが必要だと思う。負けても悔しがらない選手は脱落していくのではないかと思う。田中選手はそん所、そこらの負けず嫌いではない。この悔しさを来年はきっと晴らしてくれると思う。田中選手が活躍すれば楽天の優勝も見えてくる。オリックスの山本投手との対決が楽しみである。
2021.12.07
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リハビリテーション病院では骨折手術後、脳卒中後、パーキンソン病などの慢性疾患患者さんの機能回復のためのリハビリを中心に診療を行っている。骨折手術後の患者さんで合併症が無い患者さんは所定のリハビリが終了したら2-3か月で退院できるが脳卒中や慢性疾患などでは入院が長期になることが多い。脳塞栓で入院してきた84才女性を例に挙げて紹介する。以前から心房細動があり、7月14に大腸がん手術を受けている。1人暮らしで8/20に倒れている所を息子に発見されて県立中央病院に搬送された。MRI検査で右中大脳動脈が閉塞していることが分かり、機械的に塞栓除去術を行って成功したが閉塞していた期間に血液が流れず酸素供給が出来なかった右前頭葉部に病巣が出来てしまっていた。左片麻痺で左手、左足が動かず言語障害があり、呑み込みが出来ないので鼻から管を入れて栄養していた。リハビリ継続目的で9/6に当院に紹介されてきた。入院時は機能が残っている右手で鼻管を抜いたりしないように右手にミトンという大きな手袋をはめてもらっているがそれが煩わしいので「これを取り外してくれ」と大騒ぎしていことが印象深い。以後も回診の度に「これを取って」と言われたが次第にその回数が少なくなり言葉がかなりはっきり言えるようになってきた。最近では「回診に来てくれてありがとう。先生もお元気で」などとこちらをねぎらうようなことも言ってくれるようになった。麻痺足の左足も少し動くようになってきた。最初は暴れたり騒いだりするだけだったが最近は色々なことが分かるようになってきて回診が楽しみになってきた。脳卒中には大きく分けて脳出血、脳梗塞、くも膜下出血がある。脳出血は高血圧などがあって脳の血管が破れて出血するもので、障害を受けた神経支配領域に沿って麻痺が起こる。脳梗塞は血栓などが脳の血管に詰まってその支配領域に沿っての麻痺がおこる。これには心房細動などがあって心臓の中に血栓ができてそれが脳の血管に運ばれて脳塞栓を起こす場合と動脈硬化が進んで脳血管に血栓が出来る脳血栓がある。ここで紹介したケースは心房細動があったことより、心臓で出来た血栓が脳に運ばれて塞栓を起した脳塞栓と思われた。血栓や塞栓は発症から数時間以内なら機械的にそれらを取り除いて再開通し機能を取り戻すことが出来るが本例では時間が経っていたものと思われ塞栓を取り除いたが症状は軽快しなかった。外科的処置が出来ない脳出血や脳梗塞の治療は主としてリハビリテーションである。時間はかかるが気長にリハビリを行うことによって歩けるようになったり口からものが食べられるようになったりする。本症例も口から食べられるようになったり歩けるようになることを願ってリハビリを続けていきたいと思っている。
2021.12.06
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先月11月24日に最初に南アフリカで報告されたオミクロン株があっという間に世界に広がり、現在日本を含む44か国に広がっている。やがてデルタ株にとって代わって世界中に感染が広がっていく可能性がある。ウイルスの表面には人間の細胞と結合する突起があるが、この突起の内30個に変異があるとのことで、人間の細胞との結合の仕方やワクチンに対する反応が異なってくる可能性がある。一般的にはウイルスは数週間位の単位で次から次に変異して最終的には感染力が増し、弱毒化して人体に無害になっていくウイルスが多いが、このオミクロン株も無症状が多く、軽症が多い。しかし重症化の報告もあり、油断は出来ない。いくら感染力が強くても無症状や症状が軽いタイプなら却って歓迎すべき変異だが、最終的にはまだそれは確認されていない。相変わらず3密を避けマスク等による予防措置を続けることが重要と考える。
2021.12.05
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ゼラニウム昨日の日本学術会議総会で昨年菅前首相が6人を任命拒否した問題で首相が変わったので岸田首相に面会して話し合いをすることを決定した。任命拒否問題は杉田和博官房副長官が作成した資料をみて任命拒否の理由もよくわからないまま首相が形式的に印を押し、その後は「決定事項ですから」と聞く耳を持たずに押し通してしまい内閣の信用下落の大きな一因を作ってしまった。伝え聞くところによるとその理由は政権に都合が悪い学術者だからと取りざたされていたがその明確な理由は公表されなかった。岸田新首相は安倍、菅首相と異なり、信頼と共感を得られる政治を信条として各人、各層からの声に耳を傾ける政治を行うと公言している。学術会議と政権が反目しあっていて日本がよくなる訳がない。新型コロナ対策、経済対策、債務超過問題、少子高齢化対策、貧困対策、科学技術の発展、医療体制の充実、温暖化対策、外交問題等々政府と学者が連携をとりながら政治を進めて行かなくては日本の発展はない。政府と学術会議は早急に面会日程を決めて6人の任命拒否問題を解決して今後科学技術や社会機構の充実発展のためにお互い一層協力して頂きたいと願う。
2021.12.04
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庭の紅葉ヤクルトが優勝し中村悠平捕手(31歳)が最高殊勲選手になった陰で出場機会のなかった嶋基宏捕手(36歳)の影は薄かった。嶋選手といえば楽天時代日本一捕手にもなったし、田中投手とのコンビで最優秀バッテリー賞ももらったし、国際試合の正捕手にも選ばれた人でプロ野球選手会長もしたことのあるプロ野球を代表する選手だった。しかしケガなどで成績が残せなくなった2019年に自由契約になってヤクルトに移籍してきた。ヤクルトには中村捕手がいたが嶋は格が違う有名選手なのでヤクルトフアンは狂喜した。しかし2020年、2021年とケガなどで出場機会が少なく、逆に中村捕手に差をつけられて来年は契約してもらえないだろうと思っていたが球団は嶋の野球に取り組む姿勢や、ベンチでの振る舞いを高く評価し、来季は選手兼任コーチとして嶋と2000万円で契約した。同チームでは山田などは7年で40億、年棒にして5億7千万もの大金を貰っている人もいるのに嶋のような往年の名選手にいくら何でも2000万とは安すぎると思うが嶋は喜んで契約した。まだ野球ができるという喜びからだと思う。嶋は楽天時代に故野村監督の教えを受けた人である。人柄もいいし頭もよい。将来のヤクルトの指導者として欠かせない人だと思う。ちなみに今シーズンの中村の年棒は推定で9千万だった。今年の活躍で来年は1億を超えるかも知れないが、山田と比べたらまだまだ安すぎる。年棒は活躍に応じて不釣り合いや不公平にならないようにしてもらいたいと願う(山田が高すぎる)。話が少し横道にそれてしまったが嶋選手は素晴らしい選手だと思う。ヤクルト球団はただ2000万しか出さなかったがそれでウンと言った嶋選手、来シーズンの大活躍を祈っている。
2021.12.03
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冬の彼岸花 秋には真っ赤な花を咲かせる彼岸花は冬から春にかけてはこのような姿をしています。冬を越して4月頃枯れて地上から全く消えてしまって9月の彼岸の頃突然真っ赤な花を咲かせる花茎が地中から生えてきます。本日の東洋経済オンラインで竹中平蔵氏(70歳)がベーシックインカムについて語っているのを読んだ。竹中氏は小泉政権下で総務大臣を務め構造改革を強力に推し進めた人で非正規労働者を拡大したりした人と知られ現在も政権に強い影響力がある人と言われている。ベーシックインカムとは現在税金は所得に応じて累進的に税額が上がる仕組みになっており、高額所得者は高い税金を納め、収入が一定の基準以下の人は税金はゼロ円で納めなくてよい仕組みになっているが、それをゼロではなく逆に税金を支給する制度にすることである。竹中氏は貧困対策としてゼロ円でなくて逆に貧困度に応じて税金を支給する制度を提唱していた。その支給額を幾らにするかは国会で議論して決めて頂くがその運営の仕方によっては生活保護をなくしてその代わりになるかも知れないと述べていた。年金については今回の発言では否定していたが将来はベーシックインカムの考え方の中で検討されることになるであろうとにおわせていた。税金とは納めるものと思っていたが、逆に支給されるものでもあるとは初めて知った。貧困対策、格差の是正を考える上での一つの方法と思われた。今後国会で真剣に審議してもらいたいと思った。
2021.12.02
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玄関前の南天今日ある新聞の社説で日蓮上人のお言葉「一日の命は三千界の財にも過ぎて候なり」が引用されていた。一日の命は宇宙の財宝全てを集めたものより尊いという意味だと思うが、現代人でそう思いながら暮らしている人は少ないと思う。一日と言ってもそれぞれの人によってその意味は違う。入院して病床にある人の一日、スポーツ選手の一日、恋愛している人の一日、若者の一日、老人の一日、等それぞれ違うと思う。しかしどのような状況、どのような立場にある人に対しても同じように一日は与えられている。死の寸前の一日もあるかも知れない。その一日が如何なる財宝よりも尊いのだとおっしゃっておられるのだなと思った。自分自身についていうと一日がそんなに大切なものとは思っていないので辛い苦しい時には「早く一日が過ぎてくれればいい」と思うし、金がない時には給料日が一日でも早く来てくれと思う。一日を日蓮上人が言うように大切には思っていなかったなと思った。今は高齢になってしまって一日一日が死に近づいている心境にあるが、改めて一日を見直す必要があると思った。若者であろうと老人であろうと一日には変わりない。人間として生まれたのだから一日一日生命を輝かせて楽しく生きて行かなくては駄目ではないかと思えてきた。生活の基本は一日だと思う。この言葉に触発されたので今以上に一日を大切にして有意義に充実して過ごそうと心で思った。
2021.12.01
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