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杉浦の 絵を見て美術あきらめて浅田の詩を読み 文芸やめる風そよぐ 美しの森見渡せば清々しさに こころ洗わる作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2016.06.28
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お泊りで 緊張してるさきちゃんは今日も出ないよ のの字のマッサージ仏壇で チーンと鳴らす一瞬に子らと孫らの健康祈る作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2016.06.23
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野良犬の頭を撫ぜて泣きじゃくり滲んだ月に嗤われた夜想い出を弄(いじ)ってみても悲しけり底に錆びつく滲みの多さよ清々し流れる水にくらぶれば岩陰に澱む泡の汚れよ作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2016.06.17
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たかが風邪 侮るなかれ 老いの風邪命危うし うたた寝の風邪消費税増税するのかしないのか歳入よりも 選挙対策作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2016.06.11
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ふたつの心 みんみん蝉に代わって蜩(ひぐらし)が鳴いている、春夏秋冬季節のめぐりは早い。あの山岸金蔵が死んで今年で三回忌だった。 人々の記憶もいい加減なもので、十万円の香典返しにも、そんなことがあったなあ、と、遠い思い出の中の一ページになっていた。いつまでも引きずっていたのは刑事高論歩だけだったかもしれない。 その高論歩刑事の電話が鳴った。丸田万吉巡査からの応援要請がだった。町の農産物直売所で万引き犯を捕まえた、一緒に同行願いたいとのことだった。いつものことで、暇を持て余していた高論歩刑事は古いカローラを走らせて直売所へ車を走らせた。 その農作物直売所はこの町では唯一大成功していて、近隣の町からも車が押し寄せ、いつも駐車場は一杯だった。野菜、花、植木、手作りパン、農家のおばさんの作った惣菜、漬物、ジャム、などが人気だった。高論歩刑事が駐車場に車を止めると、丸田万吉巡査が走り寄ってきた。「いやあ、御足労かけまして、ご苦労様です。ところが高論歩刑事、万引き事件は解決しちっゃたんですよ。見てください、あそこのベンチにいる男、この店の従業員なんですがね、少年の過去の万引き分三万円も弁償して、今後この子の保証人になるからといってね、そこまで言われればね、店長も許すことにしたんですよ。よく、見てください高論歩刑事、店の制服を着てますが、あの男、山岸銀蔵ですよ」「チッチッチッ」高論歩刑事の舌が鳴った。 町のアパートから突然姿を消して、見つからなかった山岸銀蔵だった。高論歩刑事は三年前の自分の失態を思い起こしていた。 折角ここまできて、山岸銀蔵を見つけて、そうですかと、帰るわけにもいかない。直売所の店長に話を聞くことにした。「山岸銀蔵さんは働いてくれますよ、ただ、欲というものがなくてね、そこが物足りないところです。人に譲るのは平気、損な役も嫌がらずにやる。およそ、競争しない、損得とは無縁な人ですな、昔の山岸銀蔵を知る人も、財産を無くして、一文無しになってて、ここの店員になって質素に暮らしている、信じられない変わりようだと思っていますがね、、、彼のことを悪くいう人はいませんよ。ええ、住まいはこの裏山にあります。長い間空き家になっていたぼろ家ですが、山岸銀蔵はこつこつ手直ししてますね、家賃は二万円です。ここの給料は手取りで12万円ぐらいです。まあ、売れ残りのパンやら惣菜を貰うこともありますから、贅沢はできませんが、暮らしに困ることもないと思いますよ、新之介という、この直売所に捨てられた柴犬と仲良くくらしていましてね、なんだか、うらやましい気持ちもしますよ、」 山岸銀蔵は店長の言うとおり、無一文になり、物を捨て、そんな生活から、本当の幸せが見えてくるだろうと思い、地味な生活を続けていた。 物は必要最小限のものしかなかったが、直売所に捨てられた柴犬を引き取って、「新之介」という名前を付けて二人で暮らしていた。犬は余計なことをしゃべらないから気が楽だった。 可愛いがれば喜ぶ、かまわなければ、懐かない、裏切ることのない、単純な感情が好きだった。銀蔵は新之介との生活を楽しんでいるようであった。寒い冬の夜には同じ布団で寝ることもあった。 高論歩刑事は店長の話を聞き終えると、丸田万吉の肩を叩いて、「今回も報告するような事件にはならなかったな、まあ、それだけ平和だってことだな、」 高論歩刑事はこれで、やっとひっかかっていた山岸銀蔵から解放された。直売場の横のトイレで小便をして、帰ろうと歩いていると、生垣の反対側のベンチに座っていた山岸銀蔵と少年がソフトクリームを食べながら話しているのが聞こえてきた。「物なんかないほうがいいんだよ、物を欲しがるから万引きしたり、いらいらしたり、けんかしたり、競争したりするんだ。みんな、ものが欲しくて、お金を手に入れる、お金を手に入れるために勉強する、人生って、物取りゲームみたいになっちゃってるね」「じゃあ、おじさんはいいものが欲しくないの」「んんんっ?そこが難しいところなんだよな、昔はね、何でも持っていたの、好きな物、いい物で家の中はあふれかえっていたんだ、でも、いつでもいっぱいあると、ちっとも嬉しくなくてね、ああ、物があるから幸せになれないんだと思って、お金も全部捨てたんだ、そして、いまはね、物がない生活をしてるんだ」「ふううん、それで、おじさん満足してるの?しあわせになれたの?」「それがね、なんだか、すこし淋しくなってきてね」「なあんだ、また、物がほしくなったんだ」「でもね、おじさんは泥棒はしないよ、ちゃんと働いたお金で物を手に入れるんだ」「それでも、結局人生は物取りゲームになっちゃうね」「そうかもしれない、なんにもない淋しさを幸せに感じることができればいいんだけどね」 高論歩刑事と丸田万吉巡査の心にも二人の会話はズキッと、突き刺さった。「高論歩刑事も、あのアンティクになりつつあるカローラより、いい車が欲しいんでしょう」「そう、山道が多いから、4WDで、ハイブリッドの低燃費、色は黒がいいかなあ、、、そう言う、丸田巡査こそ、家が欲しいって言ってなかったか?」「ええ、ずっとこの町の巡査でいるなら、家が欲しいんですよ、タイル張りがいいんですがね、、、」「やっぱり、物を欲しがる心がないなんてのは、嘘っぱちだよな、、、」「山岸金蔵みたいに、なんでもかんでも手に入れてしまって、手に入れた物は下らねえ物ばかりだなんて言うけど、わかるようで、わかりませんねえ、物を欲しがって喜ぶ心と、幸せは金や物じゃねえよと、粋がる心と、この二つがせめぎあって、あっちが勝ったり、こっちが負けたり、してるのが人間なんでしょうかねえ」「まあ、そんなところかもしれないな、我々は警察官だ、犯罪の90%以上が金や物に絡むことに間違いはねえ、、これからも、こいつらと一生付き合っていくことになるな」 カナカナカナと、蜩(ひぐらし)の鳴き声が夏の夕暮れから秋の夕暮になっていることをを伝えていた。(おしまい)作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2016.06.05
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