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これは実話なのだろうか?はたまたフィクションか?小説原作というのだから、フィクションか。とてもみごたえのある佳作である。ヒトラー以前のドイツ皇帝の最後の姿を認識させて、オランダに住まう元皇帝にナチスが警戒の目を強め、そこにイギリスの内偵者が召使としているというなかなかスリリングな筋立てで、ナチス将校と女スパイが関係を結ぶというところから思いもよらない展開をみせる。国家とは何か国家とはなによりも優先するのか。国家は何かを考えることを指示しているこの作品はある種傑作といえよう。クライマックスとこのエンディングに拍手を贈りたい。2016年/イギリス・アメリカ/108分/監督:デビッド・ルボー出演:リリー・ジェームズ、ジェイ・コートニー、ジャネット・マクティア、クリストファー・プラマー、ベン・ダニエルズ、エディ・マーサン、アントン・レッサー、マーク・デクスター、マーティン・サベッジ お薦め度「偽りの忠誠 ナチスが愛した女」★★★★(85%)
2017.11.30
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原作はアニメで「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を実写化した作品らしい。原作を全く知らないのでこの作品だけを見た感想。?と思える。わざわざ実写化したのだから、その実写化のプラス度がないといけないと思えるがはたしてあったのだろうか。映像はこの手のSF感があり「フィフィス・エレメント」や「ブレード・ランナー」を踏襲していてとても良かったと思える。日本をとても意識しており、冒頭の商談のシーンからして日本らしい。芸子のようなホステスがいるのがね。作品としては物語の内容がわかりにくく、主人公・少佐の苦悩は見て取れるのだが、組織の概要を理解できないので、なぜこうなったのかと理解しがたい。とはいえ、難しいわけでもなく、一応楽しめる。誰しも疑問に思うのはひとり日本語で話すビートたけし。彼の日本語を皆が理解するという図式は各自が自動翻訳機でも内蔵してないと無理なのではと考えてしまう。たけしが日本語しか話さないのであれば、撮影現場では日本語で収録して、映画では英語吹き替えしたほうが良かったのではと思える。作品のクオリティには影響するほどには思えないが、たけしをしらない観客にはチョー不思議に映るであろう。彼が日本語で話すことに特別な意味があるように思えてしまう。ジュリエット・ビノシュ、桃井かおりも出演しているのがすごい。良く出来ていると思えるが傑作が傑作とならなかったのは残念。2017年/アメリカ/107分/G監督:ルパート・サンダース 出演:スカーレット・ヨハンソン、ピルウ・アスベック、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・カルメン・ピット、チン・ハン、ダヌシア・サマル、ラザルス・ラトゥーエル、泉原豊、タワンダ・マニモ、ピーター・フェルディナンド、アナマリア・マリンカ、ダニエル・ヘンシュオール、桃井かおり、福島リラ原題:Ghost in the Shell お薦め度「ゴースト・イン・ザ・シェル」★★★☆(70%)
2017.11.26
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話題になった作品。昨年ヒットした「君の名は。」とは、まったく次元の異なる作品である。地に足の着いた作品と言おうか、それでもまんが世界だけあって怪奇なものは出てくるけれど、それが主人公二人の出会いだったと暗に示されるラストは印象深い。戦時中の広島を描きながらも広島市でなく、呉市を描いていること。直接的な攻撃でなく二次的、時限的攻撃によって死傷してしまう出来事は強烈であり、印象的である。なにゆえに民間人が殺されねばならぬのか。なにゆえに判別不能な屍になってしまう新型爆弾を落とされねばならなかったのか。これらがならなかったとされることはなにひとつないであろう。しかるに翻弄されてしまう人々。かなしみとか苦しみとか、ひとことではいえない思いを包括し、それでもなお笑い生きていく。悲喜こもごものあの時を描いて秀逸であると思う。数多くの人々に見てほしいと思うが、問題意識のある人たちしか見ないのであろうか。必見といえる作品である。ぼわぁっとした主人公すずの感じがのんらしくて、とてもいいと思えた。2016年/日本/126分/G監督:片渕須直 出演:のん、細谷佳正、尾身美詞、稲葉菜月、牛山茂、新谷真弓、小野大輔、岩井七世、潘めぐみ、小山剛志、津田真澄、京田尚子、佐々木望、塩田朋子、瀬田ひろ美、たちばなことね、世弥きくよ、澁谷天外お薦め度「この世界の片隅に」★★★★☆(90%)
2017.11.24
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予告編を見て「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のような快活な作品かと思い、見たかった。トム・クルーズの前作「マミー」では作品的にいまひとつだったので、こちらの方が当たりかな、と思ったのだけれど。見終わってみると、”アメリカにはめられた男”だった。花形パイロットがCIAエージェントから麻薬の運び屋へと転身していって、ラストは政府の庇護のもとに保護されなければ、このような危ない橋を渡る人間はでてこないだろう。身内を危険にさらし、犠牲にし、自らもねらわれることになってしまうとは。快活に描いてはいるけれど、悲劇だよね。楽しい作品とは言い難い。2017年/アメリカ/115分/G監督:ダグ・リーマン出演:トム・クルーズ、ドーナル・グリーソン、サラ・ライト、E・ロジャー・ミッチェル、ジェシー・プレモンス、ローラ・カーク、アレハンドロ・エッダ、ベニート・マルティネス、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ジェイマ・メイズ、マウリシオ・メヒア原題:American Made お薦め度「バリー・シール アメリカをはめた男」★★★☆(70%) 字幕翻訳:戸田奈津子
2017.11.19
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「ショコラ」というチョコレートという題名からして、甘いお菓子屋の話かと思いきや違った。”ショコラ”と芸名をつけられたアフリカ人サーカス団員が一世を風靡し落ち目になった白人コメディアンと組んで田舎サーカス団からパリの常設小屋のスターとなっていく様。そして、その生き方が災いして、消えゆく人生を送る実話であった。時とともに忘れ去られたコメディアンの再来。そんな思いでこの作品を作ったのではないだろうか。「最強のふたり」のオマール・シーが黒人芸人ショコラを、チャールズ・チャップリンの実孫であるジェームス・ティエレが、相方のフティットを演じる。チャップリンの孫が俳優になっていたなんて知らなかった。祖父の偉大さを身に染みて感じているに違いない。ショコラの田舎のサーカス団の恋人役、アリス・ド・ランクザンは綺麗だったなぁ。スペクタクルもCGもなく演技というものを存分に見せてくれる作品。人生という山あり谷ありの機微を映像として描き回顧的作品として完成している。2015年/フランス/119分/PG12監督:ロシュディ・ゼム 出演:オマール・シー、ジェームス・ティエレ、クロチルド・エム、オリビエ・グルメ、フレデリック・ピエロ、ノエミ・ルボフスキー、アリス・ド・ランクザン、オリビエ・ラブルダン原題:Chocolat お薦め度「ショコラ 君がいて、僕がいる」★★★☆(70%)
2017.11.18
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この作品、昔風に言えば単館ロードショーされて劇場公開作としての箔をつけてDVDとして売り出している。といえるかも。ブルース・ウィリスが出演しているので、内容的には間違いないものとして見た。しかし、どうだ、この内容。この結末であれば最初から巨悪だけをやっつけてしまえばよかったのではということになってしまわないか。アメリカで解決できないものはメキシコで、というところも腑に落ちないし、そもそも”目には目を”という戒律を持ち出した時点で、おかしな方向へ向かっている。だから、主人公(といっても誰が主人公なのかもわからないくらい入り組んでいる)の苦悩や足枷や軋轢を痛切に感じられない。さらに、話が難解で焦点がどこにあるかわからないから観客の気持ちがついていかない。これまでも軍隊の規律の中での相克なんてものもあったけれど、それほどのものでもなく、御託だけを並べてドンパチをひたすらやったという感じだけしか残らない。考えすぎたのか。難解さが足を引っ張り、おもしろさが消えてしまった。残念である。2016年/アメリカ/107分/G監督:スティーブン・C・ミラー出演:ブルース・ウィリス、クリストファー・メローニ、デイブ・バウティスタ、エイドリアン・グレニアー、ジョナサン・シェック、リディア・ハル、タイラー・J・オルソン、テキサス・バトル原題:Marauders お薦め度「マローダーズ 襲撃者」★★★☆(70%)
2017.11.17
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期待で話題の「ブレードランナー2049」。前作「ブレードランナー」は大ヒットしたとはいえないはずだが、大注目作で傑作と語り継がれるSF作品となった。そして、35年の時を経て続編が作られた。しかし、163分とは長尺な、見る前に疲れてしまう。そして見てみると、長尺さを感じてしまった。作り手としてはこの長さが必要だったのかもしれないが見る側からすると長さを感じてしまうのはよろしくない。砂漠や霧雨の中のシーンをうまく編集すれば30分は無理でも15分は短く出来ただろう。さて、ライアン・ゴズリングは良くやっている。もともとイケメンではないので容姿や立ち姿に気を配る必要もなくレプリカントの刑事として黙々と仕事をこなしていけばよい。ゴズリング演ずる”K”の映像恋人ジョイとしてキャスティングされたアナ・デ・アルマスはとてもチャーミングで惚れてしまう(笑)。かわいらしさでなく、色っぽさを要求されているのがアイドル的人気者になるには足枷か。清純さがなければ、M.モンローのようなチャーミングな女優になれればいいのだが。作品においては前作を踏襲している割には、疑問に思えるというか、物語として破綻している気がする。というのもレプリカントとは人造人間なので機械なのでは?機械と生命体から子孫が発生するとはありえない、と、思い、今ネット検索して見たら、レプリカントとは有機体、つまり生命体ということだから、その意味では子孫が出来ても不思議ではない。とはいえ、「ブレードランナー」で”私の血は赤い?”と尋ねていたシーンがあったと記憶するが、今回、新レプリカントはまったくの人間として生存し赤い血を流す。この点の整合性はとれていないし、血液が赤く変わったのならばその変遷というか事実を示しておく必要があったのでは。コンピュータの回答が日本語だったり、ひらがなや感じがところどころ使われていたので、日本びいきに作られていることを前作同様に感じた。他にもところどころ疑問に思う点もあるけれど、あれこれつっこみを入れても仕方がないので、現代のSFとして楽しむべし。それにしても2049とはすぐではないか。このようなレプリカントの世界になるとは思えないが。2017年/アメリカ/163分/PG12監督:ドゥニ・ビルヌーブ 出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルビア・ホークス、ロビン・ライト、マッケンジー・デイビス、カーラ・ジュリ、レニー・ジェームズ、デイブ・バウティスタ、ジャレッド・レト、バーカッド・アブディ原題:Blade Runner 2049 お薦め度「ブレードランナー2049」★★★★(80%)
2017.11.12
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イングリッド・バーグマンの芝居臭さが鼻についた作品である。しかし、芝居巧者さはきわだって、この作品でバーグマンは二度目のオスカーを受賞している。ロッセリーニとの一件があってヨーロッパに在住していた彼女がハリウッドに復帰した作品でアメリカ映画界はバーグマンを歓待したのだろう。演技に目覚め、芝居をひたすらしたかった彼女が行き着いた演技の境地とは、どのようなものなのだろう。中編といえる長さのドラマが容易に見れる時間でいい。クライマックス、ラストの展開はロッセリーニとの一件を考えるとさもありなん。ユニークである。1956年/アメリカ監督:アナトール・リトバク 出演:イングリッド・バーグマン、ユル・ブリンナー、ヘレン・ヘイズ、エイキム・タミロフ、マーティタ・ハント、フェリックス・アイルマー、イバン・デニ原題:Anastasia お薦め度「追想」★★★★(80%)
2017.11.10
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RIRIKO/その未来へ MUSIC VIDEO(FULL SIZE) (TVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』OP主題歌) クジラの子らは砂上に歌うRIRIKO/その未来へ MUSIC VIDEO(FULL SIZE) (TVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』OP主題歌)
2017.11.05
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映画館で見てみようかな、と公開時、沖縄が背景ということもあって興味を持ったが、映画館に足を運ぶことはなかった。今回、DVDで見てみた。ショックだった。日本軍と対峙するから、日本人として見てしまうところもあるから。ほとんど、日本語は聞けなかったが、主人公の英雄的働きばかりが描かれていて、彼が負傷するシーンでの日本軍のきたない手口を描写しているところがあり、このシーンは見たくなかったというのが正直なところ。ほぼ一片の非の打ちどころのない主人公の描き方からすると、少し残念な気持ちになった。一方的というかアメリカ軍側からの英雄的行為だけを描いているので、血なまぐさいシーンも、目を覆いたくなるようなシーンも、赤裸々に見せつける必要はあったのだろうか、と考えてしまう。恋人・妻役となったテレサ・パーマーはチャーミング(美しくて、かわいい)で魅力的であった。「きみがくれた物語」でも見ているが、美しい女優さんだ。注目したい。2016年/アメリカ・オーストラリア/139分/PG12監督:メル・ギブソン出演:アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー、ヒューゴ・ウィービング、レイチェル・グリフィス、ビンス・ボーン原題:Hacksaw Ridgeお薦め度「ハクソー・リッジ」★★★☆(70%)
2017.11.05
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こんな作品、作ってどうするの?こんな作品、作ってどうするの?と思った。今、感想を書こうとして、映画.COMの解説を見たら、セックス依存症の男の話とあった。そうなんだ、そういう作品だったんだ。将来に希望も設計もなく、今を生きるわけでもなく、人とつながりを持って家族を作って、それが何になるという考えを持つ男性エリート。家族崩壊を経験しているのかリストカットを繰り返す妹が現れるだけで、家族の話はほとんどない。何をどうしたいのか、どういきたいのか。達観するわけでもなく、セックスにおぼれるわけでもない。しかし、セックスだけにしか興味はない。そんな男。ラスト、クライマックス、電車事故によって想起されることは容易に想像がつき、そのとおりで劇的な展開となったが、さりとて日々は続く。この男性になにか変化はあったのか?見るべきじゃなかったと、思った作品。2011年・第68回ベネチア国際映画祭でマイケル・ファスベンダーが主演男優賞を受賞したドラマ。2011年/イギリス/101分/R18+監督:スティーブ・マックィーン出演:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー原題:Shame お薦め度「シェイム」★★★(60%)
2017.11.03
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