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「イレブン・ミニッツ」
11 Minutes
2015年 ポーランド・アイルランド映画
監督 イエジー・スコリモフスキ
では、 DVD を借りてきた時恒例の、無名映画紹介コーナーです。
今回は、題名通り、 11 分間の出来事を描いた群像サスペンスです。
午後5時前、顔に殴られた跡を残して、ヘルマンは、警察から帰宅しました。嫉妬深い彼は、妻で女優のアニャと言い争いになるが、やがて睡眠薬を入れたシャンパンを喉に流し込み、寝てしまいます。そのすきに、映画監督との面接のために アニャは、 ホテルへ向かいます。
午後5時、慌てて飛び起きたヘルマンは、アニャを追ってホテルへ向かいます。
そのホテルの前では、最近、刑務所から出たばかりの男が、ホットドッグの屋台を開いていました。
一方、人妻とドラッグをやりながら情事に耽っていたバイク便の配達員は、彼女の夫が帰宅したため、慌てて逃げ出し、父親であるホットドッグ屋台の主人に電話で呼ばれ、ホテルへ向かいます。
あるアパートメントを訪れた医者は、暴れて抵抗する男と家財道具が積まれた階段に難儀しつつ、ほかの救命隊員たちとともに部屋へ入ります。医者たちは、産気づいた女と瀕死の男を部屋から運び出し、救急車に乗せます。
ホテルの一室で、男女がポルノ映画を見ています。やがて、休憩時間が終わったと、男が立ち上がり、窓の外のゴンドラに、乗り込みます。女は服装を整え、部屋を出ていき、ホテル前のバス停に向かいます。ゴンドラの男は、作業を再開しようと、ガスバーナーに火をつけました。

喧嘩早そうな夫と、セクシーな女優志望の妻、見るからに枕営業に応じそうな映画監督、刑務所を出たばかりな訳ありなホットドッグ屋、その息子で人妻と情事をしていたバイク便の男、ホテルの外のゴンドラで作業する男と、その友人 ( ? ) の登山家の女、その女の他、、バスに乗り込んでくるのは、ホットドッグを買った5人の修道女、風景画を描いていた年配の画家、質屋に押し入ったが店の主人が自殺していたため未遂で出てきたわけありそうな少年です。元カレと別れてからホットドッグを買った女は愛犬を連れホテル前に歩いてきます。そして、救急車もホテル前に通りかかります。
全く無関係な人々が、それぞれのドラマを抱えながら、偶然、ホテル前に集まってきます。そして、5時11分、事件が起こるのです。
ラストの事件には、ちょっと驚かされますが、次の瞬間、なるほど、と思わされます。事の大小はありますが、世界の様々な場所で、日々、こういったことが起きているわけで、事件を起こす人、それに巻き込まれる人、世界には何十億人という人がおり、日々、様々な出来事が、様々な人々の人生を巻き込みながら、この世界を形作っているのですね。

ということで、世界の片隅で起きた世界的に見ればちっぽけな事件を描いた映画で、世界の成り立ちを考えさせられたという、クリスマスには全く関係ないお話でした。
ということで、皆さん、よいお年を。 ( おそらく今年最後になるから書いておきました。 )
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