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【Excelプログラミング講座】第2回です。この講座では、エクセル野球シミュレーション「ダイナミックベースボール」のプログラム実物を材料として、エクセルでのプログラミングを初心者向けに解説していきます。 ▼ダイナミック・ベースボールのページ第1回はこちら↓▼【Excelプログラミング講座】1 エクセルにマッチするゲームとは 前回は、「データをたくさん扱うなら、エクセルだよ!」という話をしました。はい、そんなことは、当たり前ですね。今回は、実際のエクセルVBAの中身を、具体的に見ていきたいと思います。今回から、VBE(Visual Basic Editor)を使います。僕はエクセル画面の最上部から常にアクセスできるように常時表示しています。プログラムの中身を見るために必要です!そんなボタン見たことないという人も、なんとかして、出しちゃってください。出し方は、前回講座の「どうやって始めるのか」のリンク先などを見てください。「ダイナミックベースボール」のゲーム起動後に、エディターを開きますと、以下の画面が出ます。これが、ゲームの全体像です。本で言うと、目次。・DB_main.xls (ゲーム実行ファイル)・DB_teamdata.xls (野球選手のデータファイル)2種類のエクセルファイルがありますが、プログラムのほとんどは、「DB_main.xls」の方に入っています。最初に表示されているのは、ワークシートの一覧。このゲームで何度も遊んだことがある人なら、見慣れていると思います。まだ遊んでないという人は、まず遊んでください。ここからの解説は、どんなゲームか分かっていないと、たぶん、分からないことだらけです。せめて5~6回ぐらいは試合してね。(^^)続いて、フォームの一覧。エクセル画面上にバーンと出てきて、「○○しますか?」とか聞いてきたりする、看板みたいなやつです。ゲーム起動時に出てくるのが、「SplashForm」ですね。タイトル画面の代わりに出しています。「BatterChange」というのは、打者交代を指示したときに出てくるウインドウ。それぞれ、名前をダブルクリックすると、どんなフォームなのか、右に表示されます。「何度もゲームしているのにこんなフォームは出たことない」というものも、あると思います。まあ、そういうことは、よくあることです。プログラムの中身を見ると、出現頻度が極端に低いレアなものとか、実際には使われなかったものとか、使う予定で、眠ったままのものとか、そういうのも、見つかります。それがプログラムをのぞき見する醍醐味だったりもします。(^^;)あまりに使われていない期間が長いと、作者ですら、そんなものを作って入れておいたことを忘れてしまいます。忘れないうちに自動でプログラミングを組んでくれるプログラムがあったらいいのに。(笑)はい、次に行きます。次がプログラムの本体です。「標準モジュール」というやつです。最初は隠れていますけど、「+」マークをクリックすると開きます。「Module1,2,3,4,5」というのは、もっと意味のある名前にした方が、後で「あれ、どこだったかな~」と探し回らなくていいので、いいと思います。でも、面倒なので、ちゃんとした名前を付けていません。(^^;)こういう、きちんとした性格かどうかも、プログラミングをのぞき見されると、バレます。だから、ほんとは、ばらしたくなかった・・・。ダブルクリックすると、中身が見れます。右側に、どーん と出ます。右上のはしっこの「Declarations」という表示から、さらにそのModuleの中の、それぞれのプログラムパートに飛べます。「Declarations」というのは「宣言」という意味です。プログラミングでは、この「宣言」が大切なのです。実際のプログラムの中身を見てみても、「なんかいろいろ宣言してるなー」ということが、分かっていただけるかもしれません。この「宣言」がプログラミングのキモ。※「変数宣言」についてのきまりは、例によってほかの詳しいサイトなどをご覧ください。▼ここ とか。(「PC独習室:Excel VBA 入門」様 サイト内記事 )長くなりますが、最初に書いてある変数宣言、一つずつ確認しておきます。とはいえ、プログラムは英語みたいなプログラミング言語で書いてあるので、どれが何の意味だったか、書いた本人も忘れちゃいます。そのため、日本語でコメントを付加できるようになっています。' より右側の日本語がそれです。' をつけるとそれ以降の文字はプログラム実行時には無視されます。便利です。では、日本語コメントを見て僕も思い出しながら、書いていきます。(^^;)============================「ダイナミックベースボール」で使用する主な変数・Dice1:サイコロその1 が出す、ダイスの目・Dice2:サイコロその2 が出す、ダイスの目・OUT: アウトカウント・BN(0): 先発ピッチャーチーム受け渡し&飛球判定でのセレクト&代打&代走時の一時変数・BN(1):先攻チーム打順 、 BN(2) :後攻チーム打順・ R1 : 1塁走者の走力・ R2 : 2塁走者の走力・ R3 : 3塁走者の走力・Score1 :そのイニングの点数・N :イニング数・PN1 :先攻側の現在のピッチャーが投げているイニング数・PN2 :後攻側の現在のピッチャーが投げているイニング数・S :ストライクカウント(野球ルール以外の、ダイナミックベースボールだけの特殊仕様)・M:見切り・SB :必殺打法かどうか・SP:必殺投法かどうか・AR:エンドランかどうか・X 使いまわし変数:チーム判断、X座標、コンピュータ判断分岐・Y 使いまわし変数:勝ちパターンの判断、Y座標、守備判定時の乱数============================初めて目にする情報が多いと、いやになりますよね。どんな変数を用意しておかないとゲームプログラミングが回っていかないか、というのは、けっこう大事なことなのですが、初めてゲームを作るときには、「何が必要なのか分からない」というのが、実情だと思います。そこでおすすめしたいのは、コンピュータに頼らない、アナログのゲームとしてまず成立させて、何度も遊んでみる、ということです。「ダイナミックベースボール」は最初からコンピュータゲームとしてあったわけではなく、最初は 紙と鉛筆とサイコロで遊ぶ、アナログなゲームでした。▼だいさぶる・ベースボール(紙と鉛筆とサイコロで遊ぼう!)だから、プログラミング初心者の僕でも、コンピュータゲームにできたわけです。「Dice1」「Dice2」というのは、まんま、サイコロの代わりにランダム変数を使っているというだけのことなんですね。コンピュータというのは、人がやることを代わりにやってくれるだけのものです。処理速度が驚異的に速いので、人がやるよりも自動でハイスピードでやってくれるメリットがあるだけです。だから、プロトタイプ(最初の原型)のゲームは、紙と鉛筆だったり、ジオラマ模型だったり、アナログな、手作りのもので用意するのが、おすすめです。それで成立していないものは、コンピュータゲームとして成立するわけがありません。まあ、イメージ力が強ければ、最初からコンピュータで組むことは可能でしょうけど・・・。【今日のまとめ】 コンピュータゲーム作り成功のカギは・・・ コンピュータに頼らずにまずゲームを成立させること プログラミングでは変数宣言が重要です。どんな変数が必要なのかは、アナログで自分の手元で何度もやりながら確かめるのが一番。プログラミングとはイメージを具体化し、自動化すること。イメージできていないものは、作れません! 長くなったので、今日はここまで! それではまた次回、来週水曜のこの時間(21時)にお会いしましょう! (時間になってもブログ記事が更新されない場合、キーボードの「F5」キーなどを押して、「画面の更新」をしてみてください。)
2018.06.27
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【Excelプログラミング講座】第1回です。2020年から小学校教育にプログラミング教育が新しく導入されます。それを機に、エクセルでのプログラミングを学びたい人も増えるのでは、と推測し、本講座開催の運びとなりました。この講座では、エクセル野球シミュレーション「ダイナミックベースボール」のプログラム実物を材料として、エクセルでのプログラミングを初心者向けに解説していきます。 ▼ダイナミック・ベースボールのページ なるべく分かりやすく書こうと思いますが、エクセルとプログラミングをある程度触ったことがある人でないと、実際には難しいかもしれません。小学生にはちと厳しいと思っています。ただ、今後、小学生でも、十分プログラミングに触れた経験がある子どもが出てくれば、その限りではないかもしれません。また、学校の教員は仕事でエクセルを使い慣れている人がほとんどだと思うので、教師に「エクセルでこんなことができるんだ!」と知ってもらうだけでも、意味があるかも、と思っています。ご意見ございましたら、コメント欄でぜひ、お願いします。さて、僕の場合、エクセルでプログラミングを組むまでに、以下の経験がありました。・高校時代、電子研究部というパソコンをさわる部活に入り、BASICで自作ゲームのプログラミングを組んでいた。・エクセルの操作に、ある程度習熟していた。 (会社でも仕事でさわっていました。)BASIC(ベーシック)というのは、昔からある、初心者向けの、プログラミング言語。簡単に言うと、英語で命令すればコンピュータが指示を聞いてくれる簡易的なプログラムです。「CIRCLE」と書けば、円を描く命令ができたり、「CDEFGAB」と書けば、「ドレミファソラシド」と鳴らしたりできました。(かなりカンタンに書きすぎているので、ちゃんとBASICをやりたい人は、もっと厳密に調べてください。これを初めて知ったときは、本当に感動しました。まるで魔法だと思いました!)エクセルに使われている「VBA」もBASIC言語の流れをくんだ一派です。(一派?)なにしろ、VBAは「Microsoft Visual Basic for あぷり」の略ですからね。そういうわけで、エクセルのプログラミングも、プログラミングの中では、とっつきやすい方だと思います。VBAとは何か、とか、どうやって始めるのか、といったことは、すでにネットなどに情報がたくさんありますので、そちらをご覧ください。下のリンクは、検索で上位に出てきたタカハシさんのサイトです。動画解説もあり、分かりやすいです。(^^)▼エクセルVBA超入門!たった10分でスタート地点に立つための方法(動画は「いつも隣にITのお仕事」さんが作成されたものです。 僕個人とは何の関係もありません。)さて、僕は僕でしか解説できない内容をなるべく書こうと思います。僕が実際に作ったゲームの構造とかを使った解説ですね。さっそくいきます。まず、プログラムで実現することと、エクセルの相性について。ご存じのように(?)、僕が作った野球ゲームは、バッターとかピッチャーのデータを一覧から取得したり、成績表に反映させたりする、野球シミュレーションゲームです。こういうのは、エクセルが大得意なんですね。世の中には多くのプログラミング言語がありますが、多くのデータを扱うもの、特に、いままでのデータがエクセルで管理されているものについては、エクセルでプログラミングを組むメリットが非常に高いです。ジャンルで言うと、アクションゲームとかより、データシミュレーションゲームが、非常に相性がよいと言えます。実際のゲーム画面を使いながら、解説します。「ダイナミックベースボール」は、ゲーム実行ファイルと、野球選手のデータファイルを別々のファイルで分けて管理しています。・DB_main.xls (ゲーム実行ファイル)と・DB_teamdata.xls (野球選手のデータファイル)です。※このゲームを作った時期がかなり前なので、拡張子が.xlsになっています。 なつかしいですねー。 今だと、プログラムつきのファイル拡張子は.xlsm(僕は「エクセルマクロ」と読む) になると思います。 一応、過去のエクセルファイルと今のエクセルソフトは互換性があるので、 問題なく開けるはずです。ゲームを開始するには、DB_main.xlsを開きます。すると、DB_teamdata.xlsも同時に開くようになっています。僕の環境だと、以下の画面がまず、出ます。「ほかのデータソースへのリンク」というのが、DB_teamdata.xls のことですね。このダイアログボックスでは、「更新する」を選ばないと、データがきちんと反映されません。これはエクセルの標準機能です。エクセルで、データの参照先がエラーのときに、「#DIV/0!」というのが出たりします。プログラムを組まなくても、普通にエクセルの計算式で、参照先のデータから計算できないときに出ます。字面から「0で割る割り算はできないよ!」と強く訴えている気がします。例えば、打率計算で、打数が0だと、当然、打率計算ができないので、こうなるわけです。打率というのは、 安打数 ÷ 打数 ですね。 念のため。5打数 2安打 なら、5回に2回打っていて、打率4割、ということになります。そういうデータを、すべて DB_teamdata.xls の該当選手データから拾ってくるわけです。エクセルは、データの格納庫がたくさんあります。番地を指定すれば、違うシートのデータも参照してきて、そのまま表示したり、変化させて表示したり、計算させたり出来ます。これがエクセルの最大のメリットです。プログラムが参照したい仮データだけれどユーザーには見えなくしたい場合、そのセル表示を隠したり、文字色を白色にして見えなくしたりする方法もあります。実際、ゲーム画面上でも、実は白字で表示させている途中データがあるんですよ。(白字にしているだけなら、ドラッグ操作で反転表示させると見れます。)【今日のまとめ】 エクセルにマッチするゲームとは・・・ 多くのデータを扱うものそういうわけで、あなたが作りたいゲームが、データをたくさん扱うものなら、エクセルでプログラムを組む意味があると言えるでしょう。ゲームじゃなくても、データ整理を短時間でこなせる便利なツールを作りたい!というニーズも、かなりあろうかと思います。もちろん、それもエクセルVBAで可能です。長くなったので、今日はここまで!それではまた次回、来週水曜のこの時間(21時)にお会いしましょう!(時間になってもブログ記事が更新されない場合、キーボードの「F5」キーなどを押して、「画面の更新」をしてみてください。)
2018.06.20
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2018/6/4の記事「エクセル プログラミング講座」開催予告でお知らせした内容の連載記事を、本ブログに書いていこうと思います。その関係で、本ブログ内の記事カテゴリを久しぶりに新設しました。カテゴリ 欄の最後に、エクセルでのプログラミングというのが追加されていると思います。そして、関連する過去記事2件の記事内容のトップにも、開催に関する内容を追加しました。「エクセル プログラミング講座」は、このブログ内の記事という形をとりながら、 2018/6/20(水) 6/27(水) 7/4(水) 7/11(水) 7/18(水) 各日、 21:00の時点で、本ブログに掲載予定です!これまでの日記は、不定期掲載で、結局なかなか書かなかったりしたのに・・・期日を予告してしまって、大丈夫か!?大いに、不安です。とはいえ、期日を決めないと、書くのがのびのびになってしまいますので。幸い、ちょっと前から楽天ブログの機能が更新されて、予約投稿ができるようになっています。水曜21時に間に合うよう、それまでに時間をとって記事を書こうと思います。そんなにたくさん書く気力はないと思いますが、エクセルでのプログラミング のほんの入り口程度、なんとなくざっくりしたイメージだけでも、お伝えできればと思っています。さてさてどうなりますやら・・・。なお、リクエストがあれば引き続きコメント欄でおききしたいと思います。よろしくお願いします。
2018.06.16
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『作曲少女』という本があります。これは作曲をテーマにしたライトノベル。大変おもしろいのです。(^0^)『作曲少女 ~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』 (仰木日向、ヤマハミュージックメディア、1600円)▼『作曲少女』【電子書籍版】続編が出たら買おうと思っていたら、あるとき島村楽器で続編っぽいのを見つけました。『作詞少女』これまた、軽いライトノベルと見せかけて、深い内容まで行っちゃう見事な出来。主人公と自分を重ねて、「そうそう!」と頷くこと多数!すべての創作に関わる方に強くおすすめしたい、と思った次第です。『作詞少女 〜詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話〜』(仰木 日向、ヤマハミュージックメディア、1600円)▼『作詞少女』【電子書籍版】そういうわけで、おすすめと、自分用のメモをかねて、読書メモ、書きます!※ストーリーを追う形で紹介することはありませんが、作中で主人公をコテンパンにしてしまう教えの一部を抜き出しているところがあります。ネタバレがいやな方は、読まないでください。==============================『作詞少女 〜詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話〜』 (・以降の太字は、この本の内容。緑文字は僕の個人的な感想です。)・「作詞とは一体どういう技術なのか。それはな・・・・・・」 「『音楽語の日本語吹き替え』だ」 (p64より)作詞の要諦を見事に言い当てています。 なるほど。たしかに、作曲だけしたとしても、メロディや、「音楽」それ自体が、メッセージなり何なり、すでに言語的なものを持っています。 これを無視して、自分勝手な詞をはめる、そんなの作詞じゃねえ!・・・なるほど、ごもっとも。・「ターゲットがどういう日常生活を送っていて、そしてどんな歌にグッとくるのか」・「作詞に必要なのは『その音楽に関わる発信側と受信側にまつわる情報』だ。」 (p113より)商品開発におけるマーケティングと全く同じですね。 これもまた、自分勝手な詞を書く僕のようなエセ作詞者を、完膚なきまでに叩き潰す、冷静なボディーブローです。・母音だけで歌って、”気持ち良い母音を検索する”・メロディには、気持ち良い区切りかたや、伸ばしたい母音っていうのがある。 (p202より)この、「母音検索」というやつ、作詞のやり方としてはメジャーなのかもしれませんが、僕は初めて知りました。ただ、歌を歌うときに、レッスンの中で母音だけで歌うとかはけっこうやっていたので、「母音で歌う」というのは、「なるほどな」と思いました。 母音と子音というのは、歌の世界では、けっこう大事に考えていかなくちゃいけないことで、これが分かっていると、歌い方も、だいぶよくなる・・・気がしています。うん、それはもう、ほんとに。・「まったく同じワードっていうのが何回も出てくるってのは 意図的な演出でもない限りは避けた方がいい。同じ意味を別の言葉で言ってやった方が、リスナーの脳内に送る情報がもっと増えることになるからな」 (p228より)もうね、この本の主人公(作詞初心者)がしたことってのは、まんま、僕もやっていたことなので、これもまた、思い当たりまくりです。世界にあふれている言葉はもっと多様なはずなのに、自分が詞の中で使おうとする言葉が、かぶりまくるわけです。自分が気に入っている言葉を何回も使いたくなるんですよねー。それが「いい」と思っちゃうんですよねー。自分の機嫌をよくするために呪文のように唱えるならそれでいいと思いますが、歌詞ですからね。 しかしね、歌詞ってのは、長いので(笑)、途中でめんどくさくなったり、言葉が見つからなくなったりして、一度使った言葉をもう一度使っちゃうんです。はい、根気が足りませんね。言葉をじっくりと探そうという、姿勢そのものを疑いますね。 あんまり言うと、自分がかわいそうなので、やめとこう。(^^;)・曲全体で言いたいことは『 』・この曲を聴いた人に って思って欲しい (p235より)穴あきの空白のところは、ドラッグしても何も出てきません。 ほんとは、作中の作詞において主人公が書いたメモが入ります。 ここをね、自分で考えなきゃいけないんだ。 こういう、大事なところを、本気で考えないと、いい詞が生まれるわけはないんだ。 さあ、今から、空白の中身を、考えよう!・お前はどういう作詞家になりたいんだ?・誰に向けて、どんな歌詞を作っていきたいんだ? (p254・255より)さっきのは歌詞の中の核となるところでしたが、今回のは人としての自分のスタンスの核みたいなものでしょうか。これもあいまいにして、なんとなくでやっちゃってる。これ、このあたりがね、創作すべてに通じるとか、生き方すべてに通じるとか、そんな風に普遍的に大事なんじゃないのって感動したところなんですよね。作詞家というところを、別の言葉に変えたら、あなたにも、まんま、あてはまると思いますよ。こういうこと考えることから逃げているから、大成しないんだろうな、と、自分で反省しております。そういうわけで、いい機会だから、そこのあなたも僕と一緒に考えましょう。Let's think!・「ほんの少しだけどアタシらは、人の無意識に侵食するようなものを扱ってるんだ。だからこそ、何を伝えるのかをもっとちゃんと見つめねぇとな。」 (p361より)それだけ、重要なシゴトなのだという自覚と責任感。プロの作詞家が放つ言葉の重さに、本当に、勉強させられました。・音楽をやっている人はかなりの割合で「作詞は難しい」と言い、音楽をやっていない人はかなりの割合で「作詞くらいはできそう」と言う。 (p440(あとがき)より)あとがきで書かれているこのことが、本書の問題提起なのかなという気がしています。 僕は曲がりなりにも作曲をしたことがあるので、このことは本当~~~によく分かります。 曲に合った詞をつけるって、本当~~~~に難しい。 自分の曲に詞を付けるのがね、もう「コレジャナイ」ばっかりになるの。 その答えがずっと知りたかった。 今回、これにズバリ切り込んだ小説に出会わせてもらい、本当に感謝しています。==============================『作詞少女』では、おすすめの本が紹介されていたので、そのほとんどを注文して、今少しずつ読んでいます。作詞に役立つ本の中身はヒミツですが、はっきり言って作詞と全然関係なさそうな本たちです。ただ、それだけに、単純に知識欲が満たされて、楽しく読めています。作詞の本を読んだこの時期に、ちょうどタイムリーに地元の自治体の曲に「詞を付ける」という募集が合って、せっかくなのでそれにも挑戦中です。家族で楽しみながら言葉探しをしていますが、これがまた、やっぱり難しい。ただ、日本語とこんなに真剣に向き合って一つの作品に仕上げていこうとすることは、たぶん、すんごくいい経験になる、と思っています。作詞に興味がある人も、そうでない人も、この本を読むことは人生経験の一つとしておすすめできます。ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 おかげさまで累計175万アクセスをいただいております。 (2018/6/9現在) ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2018.06.09
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通級している子の中には、うっかりミスが多い子が多いです。とにかくやるのが速い。それ自体は、いいことかもしれません。しかし、見直しをしません。テストでも、ダダーーッとやります。早いときは、10分くらいで、一気にやっちゃいます。早くやって、見直しをすればいいのですが、見直しはしません。ケアレスミスがあちこちにあります。テストの採点結果を見ると、「実力ではもっと点数がとれるのに」と僕はとても残念な気持ちになります。しかし、本人はあまり気にしていないようで・・・。さて、こんな場合、どんな指導が考えられるでしょうか。倉庫から昔の教育書を引っ張り出してパラパラめくっていたら、ちょうど、「うっかりミスの多い子には」というページがありました。『どんな子だって勉強できる子になれる!』という本です。 『どんな子だって勉強できる子になれる!』 (向山洋一、PHP 研究所、2000、1200円)その中の、「正解選び」という方法を紹介します。============================・計算問題を10題くらい並べて、その答えを順不同に用意します。 こうして、正解選びをさせる方法です。 1つでも間違うと、当てはまらない答えが残ってしまいますから、正解を見つけるためには、答えの見直しをせざるをえません。 (p115より)============================ほかにも、「間違い探し」の方法も紹介されています。「正解探し」と「間違い探し」は、子どもたちが楽しんで取り組むので、向山先生もおすすめだそうです。この2つ、確かに僕もよくさせています。選択肢から選ばせるのは、自力で考えるのが難しい子どもに対して、ヒントを提示するという意味もあり、「ヒント同時提供型問題」として非常によく活用しています。自信が持てない分野、苦手分野の勉強では、スモールステップの第1段階として、そういった問題から始めるのは、むしろ基本といってもいいでしょうか。「選択肢は1回ずつしか使いません」というルールを明示しておけば、間違った答えを選ぶと、「あれ、合わないな?」ということになります。自然と、子どもは間違い直しをすることになります。このあいだ買った、語彙力を増やすための教材、深谷式の『ことばプリント』も、全問、選択肢から選ばせるというやり方でできています。だから、語彙力が乏しい、自力回答が難しい子に、とってもさせやすい教材となっています。ことばプリント(小学1・2年生) にほんごを使いこなす 深谷式学年別必修基本語7700 [ 深谷圭助 ]ことばプリント(小学3・4年生) にほんごを使いこなす 深谷式学年別必修基本語7700 [ 深谷圭助 ]ことばプリント(小学5・6年生) にほんごを使いこなす 深谷式学年別必修基本語7700 [ 深谷圭助 ]教材を自作する際も、こういった配慮は非常に有効です。ただ単に、「見直しをしなさい」「もっとゆっくり丁寧にやりなさい」というだけでは、指導者の方に工夫がないし、やはり、こういった教材の工夫を実施していきたいものですね。僕は最近は自作する時間的余裕がなくて、よさそうな教材を買って済ませることが多いですが、買うにしても、「選択肢から選ぶ形式かどうか」というのは、子どもの特性に合わせて、考慮すべき大きな観点になると思います。ただ、そればっかりさせていると、それはそれで芸がない。指導者の方も、あくまでも選択肢の一つとして、活用していきましょう。(^^)
2018.06.05
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(2018/6/16更新)「エクセル プログラミング講座」 2018/6/20(水) 6/27(水) 7/4(水) 7/11(水) 7/18(水) 21:00の時点で、本ブログに掲載予定!少し前から、僕が以前作ったエクセル上で動くゲームの改善要望を、このブログでいただいていました。(▼ にかとまは、実は野球ゲームを作っています (コメント欄))その返信という形で、ブログのコメント機能を利用して、プログラムコードを一部引用しながら、「ここをこう変えると、これが実現できる」といったことを少しだけ、書かせてもらっていました。プログラミング教育については、小学校で2020年から必修化されます。それに先行して、子どもでもとっつきやすいビジュアルプログラミングがネット上でたくさん紹介されています。コードを記述しなくても、イラストアイコンのドラッグ操作などで視覚的にプログラミングを実現するもので、多くのものはインストール不要、無料で、ブラウザ上で行えます。その手軽さは、非常に敷居が低く、今後、どんどん普及していくことが見込まれます。(参考リンク)▼子供が使える!ビジュアルプログラミングソフト5選(TechAcademyマガジン)また、タブレット学習などを展開している大手企業も、プログラミング学習を取り入れだしています。僕は、自分が民間のプログラミング教育レベルを知るため、この4月から自分の子に「スマイルゼミ」をさせはじめました。それまではうちの子は進研ゼミでしたが・・・。スマイルゼミはプログラミング講座が標準でタブレットに配信されるため、「いったい、どんなもんか、自分でさわってみたい」と思ったからです。やってみて思ったのは、「かなり、よくできている」ということ。自然な感じで、初歩の初歩から、スモールステップでプログラミングに慣れ親しませるようにできています。「さすが!」と思いました。ついこの間から、学研も、新しいプログラミング学習をやりはじめましたね。▼ポコタス★Doこちらはまだやっていませんが、これもまた、よくできていそうな感じです。WindowsPCでも、iPadでも動くようです。こんな感じで、プログラミングをやってみたい子どもにとっても、大人にとっても、手を出しやすい環境がめちゃめちゃ整ってきた!というのが、実感です。そういう状況を踏まえると、「エクセルでプログラミングしたい!」という需要も、もしかしたら今後増えてくるのかもしれません。そういったニーズにお応えする形で、自分が過去に作ったゲームのプログラムをもとに、解説講座みたいなものを、このブログ上で開けたら、と思っています。 ~計画案~・本ブログ「きょういくユースフル」内の日記の形で、3~5回程度掲載・期日は、 2018年 6月20日(水)~・エクセル野球シミュレーションゲーム「ダイナミック・ベースボール」サイト上から各記事にリンク・同ゲームのプログラミング実物を引用しながら、コードの意味を解説。・「ここをこう変えると、こんなことができる」ということを紹介する。皆さんからのご意見・ご要望も、お聞きしたいと思います。お気軽に、コメントをお寄せください。(^^)▼ダイナミック・ベースボールのページ
2018.06.04
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