前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

前門の虎、後門の狼 <年子を抱えて>

2006/09/08
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カテゴリ: soliloquy
アカチャンホンポに行ったら「新宮さま ご誕生おめでとうございます」という

そういえばピジョンやコンビ等、育児用品を扱っている企業は株が急上昇だそうで?
いや~、紀子さま効果ですな。

次にイオンに行って、サンリオギフトゲートでシンカンセンのリュックを買ったのだが、
新宮さまご誕生記念としてポイント2倍サービスだってよ~!

無事にお生まれになったことはとても喜ばしい。列島あげての祝福といってよい。
が、しかし。ついて回る問題があるのだ。
慶祝ムードに水をさすようで、どうにも興ざめである。


急ぐ必要はないという意見で塗りつぶされた。
当分の間、改正問題は具体的な政治課題にはならない雲行きである。

安倍官房長官は記者会見の席で、改定の必要性について「慎重に」という言葉をくり返した。
安倍氏のみならず、自民党からは「改正を急ぐ状況ではない」
「数十年先まで男系継承は見通しがついた。じっくり進めればよい」という意見が続出した。
民主党の鳩山幹事長も「静かに見守るべきだ。新政権でも拙速な議論は慎むべきだ」と指摘した。
両党ともに、急ぐべきではないという空気が支配的である。

そもそも皇室典範改正は小泉首相が火をつけた議論である。
皇室は秋篠宮さま以来41年間も男子が生まれておらず、
このままではそう遠くない将来、皇位継承者が途絶えてしまうとの危機感からである。
首相は一時、先の通常国会での改正実現をめざしたほど差し迫った課題と位置づけていた。


切迫感が薄れたという事情があるのは誰の目にも確かである。

ただ、それだけで説明がつく問題ではない。
安定的な皇位継承という課題は、根本的には解決されていないのである。
現行の皇室典範は、皇位継承資格を男系男子に限っている。
今回、男子が誕生したとはいえ、両陛下の孫に当たる世代の男子はたった一人である。

今回誕生した男子が将来結婚して また男子が生まれるとも限らない。

麻生外務大臣は「継承問題は少なくとも40年くらい先の話でしょ」と言っているから驚いてしまう。
結局、面倒なことから逃げているだけじゃないの!
40年先だなんて、その頃には自分はとうにあの世にいるんですから。

昨年11月には、有識者会議で女性・女系天皇を認める報告書が作成され、
これに沿った皇室典範の改正案が国家に提出されるはずだったのに、
紀子さまの懐妊が判明したために、この問題を凍結してしまったのである。
政治家たちにとってはまさに、今回の男子誕生は渡りに船だったに違いない!

あ~ぁ、まったく旧態依然の頭の固いジジイどもにはウンザリだぜ。
女性・女系であっても天皇家と血がつながっているなら天皇にしたらいいじゃないの。
皇室は未来永劫、男女平等とは無縁だというのですか。
これまで振り回されてきた愛子さまの身にもなっていただきたい。

とりあえず現行制度を続けるのであれば、行けるところまで行けばよい。
遠い将来まで考えれば、女性・女系天皇の是非をはじめ皇室のあり方について
広く議論を重ねていく必要はあると思うが、
少なくとも今回生まれた男の子の立場がコロコロ変わることのないようにしていただきたい。
子どもには何の罪もないのだから。
重圧や不安のない環境(といっても無理かな)で、元気に成長されることを願います。






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Last updated  2006/09/09 11:50:43 PM
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