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「も~し・・・も~し・・・こちらはもしや憩いを商う茶店では?・・いやいやそれとも愛を鬻(ひさ)ぐ商屋かなにか・・・・それにしても近日 急に そこかしこに宵闇に光浮かぶイルミネーションを纏(まと)ったお家が増えて・・・」「え 嘘でしょ お店じゃない・・・そんな こんなにもキラキラしているじゃないですか」「そうなんですか・・・師走が近づいてきたからクリスマスの電飾としてですか」「でも なんですな~ やっぱこんなにも派手に電飾をしていると言う事は愛に溢れた御家を世間に誇っている様なもんですなあ~」「そこで話しと言うのは物は相談なんですが・・・ちょっと御宅の溢れている愛とやらの御裾分けを願いたいのですが ほんの少しで結構なんです」「お前は誰かって・・・私は 私は ちょっと言いにくいなあ~ び ん ぼ う 神 え!貧乏神には用は無いって そ そ そんな殺生な ほんの僅かで良いんですよ 御宅の愛を分けてください」「やっぱ だめですか・・・・・およびじゃない そう そうなんでしょうね では隣街の電飾を飾ってある御宅を訪ねてみる事にしましょう」
2007年11月30日
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「火を借りるぞ」友の横たわる傍らに灯る蝋燭の炎に煙草をそっと差し出した。そして深くゆっくりと咥えた煙草を吸った。冷たいとも叉熱いとも思える紫煙が肺に流れ込む。軽い眩暈を伴った陶酔に浸る。薄く開いた唇から流れ出る溜息とも取れる言葉が続いた。「異形の者である我なれば 此処まで送ってきた・・・しかし・・・ひと度 此処をいずれば 此処から先はそう迷う事もあるまい。なあ~に ただ一足先に出かけるだけじゃないか 遅からず行く 待っててくれ」友は微かに重い瞼を閉じ静かに刻を押し流す。我は友の頬に手を添える。柔らかさを持って髭のザラザラした感覚が伝わって来た。チクリと小さな痛みが指先に残った。
2007年11月28日
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「リリリーリン♪ リリリーリン♪」午後のぼやけた頭に電話の呼び出し音が響いた。「はい・・此方 ○○○薬局です」「○○○○ですけれど・・・兄が・・悪化したみたいで・・今行っているんです」悪友の容態を知らせる一報が入った。予期していた事であるが思いが募る。時計の針を確認した。PM3:00。悪友が今まさに逝こうとしている。慌てて新聞の潮表を開けてみた。月齢十六 干潮13:31満潮19:06。今 連絡が来たと言う事は・・・刻限は19:06以降と言う事だろうか?では・・夕食は早めに済ませて何時でも出かけれる用意をしておかなくてはそう言う訳で本日のブログは書けそうも無いのでここに走り書きをしておく事にします。
2007年11月26日
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冷蔵庫の扉に太くマジックで書かれたメニューが貼ってある。冷凍庫 メニューエレンギと鮭ピラフ 冷蔵庫ドライカレー ふりかけおかか鳥ごぼう御飯 鮭フレーク たこ焼 チーズ など鍋焼うどん その他オムライス さんま缶ピザ カップめん五目御飯 レトルトカレー レジの下白ごはん昨夜から家族みんなは下の息子の行っている大学の学園祭があるというので京都のおばあちゃん家(ち)へ行っている。店があるので残った私に書き残した物である。私はと言うと祭日なのでお客はほとんど来ないから電気ストーブの御守をしながら読書に没頭しています。そして たまたま手に取った本が二冊とも北の果て釧路、根室を舞台にしたものだった。一冊は昭和19年の釧路 原田康子の遠い森 初めて読む作家です。もう一冊は44年の根室 渡辺淳一の北方領海 ホタテの密漁を扱った物語。 渡辺淳一は選んで無難だから医療関係の物を好んでよく読みます。近年の愛を扱った物も少し兎に角 今回は 北国の物語を続けて読んだのです。身体は椅子の上にありながら気は北国へ そして何時の間にかしばれる雪の匂いを痛い程胸深くに吸い込んでいました。一度も北海道へ行った事など無いけれど目には白樺の風景が写っていたのです。さて今夜は 慶長の長崎 吉村昭の磔 への旅に行ってみましょうか。一日に 北国から南へ とっても贅沢な旅かなあ~。 では一人で出かけてきます。
2007年11月23日
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今は昔、それはさる所の交差点での事でした。深まった秋の入日はつるべ落とし、遠くビルの谷間に今にも隠れようとしていたのです。西の空は赤く染まり黄金色に街を彩っていました。そして信号を待つ人々の影も淡くアスファルトの上に伸びていました。そんな中にあってある学生服を着た男の子の影も信号を待つ人と違えず同じ様に淡く伸びていたのです。しかし どうした拍子かその伸びていた影が丁度同じように信号を待っていた女学生の胸元に伸びていたのです。しかもその男の子の影は男の子の手の影 まさに女学生の胸を触るように伸びていたのです。ふっと気づいた女学生は顔を赤らめました。そして叉それに気づいた男の子も羞恥心に顔をポット赤らめました。いいえ あれは 一瞬の赤い夕日に照らされた夕映えだったのでしょうか。
2007年11月21日
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バサ・・バサ・・バサ・・軒先でなにやら怪しげな物音がする。不審に思いちょっとドアを開けて覗いたけれど誰も居ない。それで得心がいったので部屋の中で寛いでいたのだけれど叉先程と同じ様な音を耳は拾っていた。バサ・・バサ・・バサ・・ バサ・・バサ・・バサ・・ バサ・・バサ・・バサ・・空耳なのだろうか?再度我が耳を疑った。しかし 重い腰を意を決して持ち上げると一気にドアを押し開いた。すると 今度は其処に 鼻先と耳と頬を紅く染めた身の丈(たけ)三寸ばかりの小僧さんがちょこりと立っていた。見るとその目は人なつこくニッコリと悪戯小僧のように微笑んでいる。「僕・・・一番のり・・・やあ びっくりした?やって来ましたよ」小僧さんはひと息に言った。 もう私は呆気にとられ見つめるしかなかった。そんな私の傍らを小僧さんの口から吐き出された冷たい風が流れていく。「やあ・・・こんにちわ・・・ところで君はだ~れ?」私は思わず訊ねてみた。「だ~れって・・・・決まっているじゃないか 僕 一番 そう冬一番の北風小僧さ」道理で急に寒くなってきたわけです。冬一番の北風小僧さんがやってきたのですから。「ふ~ん・・・・そうか君が一番の北風小僧か・・君 お鼻の先と耳と頬も真っ赤だね」と私が言うと「うん 僕が息をするとね まわりのみんなも 直ぐ紅くなるよ 見ててごらん」と言って小僧さんは私の見ている前で得意そうに息を大きく吸い込むと近くの櫻の葉っぱに呼びかけました。「さくらさん さくらさん 早く紅くお化粧をしないと春になっても艶やかな振袖をまとえませんよ」すると どう・・・櫻の葉っぱは忽ちにその身を紅く染めたのです。そこで小僧さんはその三寸ばかりの身を一気に翻して櫻の梢に飛んだかと思う間無しに紅く色づいた櫻の葉を一葉摘んで取って来ました。「これ 挨拶代わりに あげるよ・・・・」小僧さんは私に紅い一葉を差し出したのです。そしてまた今度は大きく飛び上がると流れる雲に飛び乗って何処かへ行ってしまいました。きっと 野山の木々の葉っぱ達に赤や黄色に染まるように話しかけているのでしょうね。そして手元に残ったのが・・・そう・・・この 紅く色づいた桜の葉っぱ 読んでいる文庫本に挟んで置くことにしましょうね。
2007年11月19日
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どうも近頃巷では食品の期限についてとやかく言われている。 とそう言えば夜が冷えてくると無性に熱いコーヒーが飲みたくなる。そこで思い出したのが貰い物のインスタントコーヒー。 確か何処かにあったような気がした。「おお~い インスタントコーヒーがあったように思うけれど 冷えてきたから熱いのを入れてくれへんか~」「あったかしら?・・・・あったあった・・・あ!」「どうや まだか?」「もうちょっと待って・・もう直ぐ御湯が沸くから」良い香りが匂ってきた。「はい!お待ちどうさん」「サンキュー やっぱり 冷えてくると紅茶じゃなくコーヒーやな あれ どうした俺だけか?」「そう 私らは何時もどうり 紅茶に・・・・」「そうか・・・・・」「どう?コーヒー 美味しい?」「え? まあ~・・・そら」「そう~飲めるものねえ 賞味期限はとっくに切れているのに」「・・・・賞味期限は何日やねん」「2006年12月」「インスタントはドライフリーズやから大丈夫やろ? 味も・・・・・・まあ 何でもええわ でも・・・賞味期限の事は言わんといて欲しかったな」
2007年11月16日
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淡い照明にさらされて皆の演奏に乗り遅れまいとギターの弦を奏でていた男は目を射るような強いスポットライトが自分自身を照らし出したとたん露出オーバーのフイルムのように頭の中が真っ白に感光した。 指に意識が通らない。目前の楽譜に書かれている音符が勝手に踊りだし意味をなさない。おまけに吐き気までも催し全身の血が胃袋に集まってしまっていた。 「さあ~それでは続いてお送りする曲は・・・・・・・・・・・・・・・・・」 男にはアナウンスの声が何処か遥か遠くの知らない人物を紹介している気がしていた。そしてそれなのに何故に自分の名を言っているのが訝しく思った。 「おい キテレツ見てみろよ、ここに『五十台の貴方も見果てぬ夢の演奏に参加しませんか』って広報に載ってるぞ なに なに オーデションはきたる六日か どうだいっちょう受けてみるか?」 「あほう言え 我々ど素人が受かるわけないやん でもちょっと冷やかしで行ってみるか」 そんな軽い冗談から始まったオーデションに如何した訳か不思議に通ってしまい。あれよあれよと言う間に舞台の上にギターを抱えて上っていた。 男は舞台の幕が上がる前に意識が舞い上がらない様に何度も何度も手のひらに『人』と書いて飲み込んだ。 人 食う 人 食う 人 食う 人食う ・・・・・・・・・・・・・・それでも不安にかられ叉 人と言う字を手に書いては食っていた。 舞台は静寂に沈んでいる。男の心臓がコトリと動く音が頭の中で響いた。震える指が恐々弦を爪弾いた。 男は音が出たと思った。後はもう分けが分からなかった。兎に角、譜面を追いながら白い闇を音符で埋めていった。 やっと自分の奏でる音が耳に捕らえられる頃になると最後の局面になっていた。弦が振るえ長い余韻が流れるとようよう曲は終わった。 安堵を憶えた男の手のひらはギターの胴に添えられた。男は終わったと思った。雲を踏む足取りで歩んだ。 頬を火照らしながら舞台から降りた男は頭は空っぽなのに胃が詰まったように重いのに気づいた。胸が痞えて消化不良をおこしている。今にも吐きそうになった。そんな様子を見た傍らの男が声をかけてきた。「どうした?演奏が済んだのに気分が悪いのか?」男は俯いた顔をようよう上げて答えた。「ええ あがらないように 演奏の前に 人を食い過ぎたのがどうもまだ消化しきれてないようで・・・・・・」
2007年11月14日
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「おかあさん おかあさん あのね あのね 原っぱの真ん中に暗くて深い穴があるの 底がどこかも分からなくて、とっても深い穴なの・・・・試しに石をその穴の中に落としてみたんだけど ちっとも音がしなくって あの穴落とし穴じゃないかな~そして あの穴はブラックホールになっているの 落ちた物をなんでもかんでも飲み込んじゃって二度と出てこないの ひょっとしたら お父さんが居なくなったのは あの恐い落とし穴に落っこちたんじゃないのかな~?あの暗い穴はとっても恐くってこの世で最も恐い穴だよ みんなに知らせなくっちゃ」「そうね そんな穴が原っぱにあるなんて 危険よね みんなに知らせなくっちゃいけないわね でもね 健ちゃん・・・・この世で 一番暗くて深い恐い穴はね 実は 人間の胸の内にあるの 健ちゃんは未だ小さくて判らないだろうけれど大きくなったら判る様になると思うんだけど 人間の胸の内には暗くて深い深い穴があいているの そして そこに落ちると二度と出てこれないのよお父さんが居なくなったのはね・・・・・そんな人間の胸の内にある落とし穴に お っこちちゃ た の・・・・・お母さんの胸の内にある穴・・・・に」「え? お父さんが居なくなったのはやっぱり落とし穴におっこちちゃったの?」
2007年11月12日
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いかん いかん ここんとこ ちっとも気が乗らん そして気がつけば言い訳ばっかり書いている。胸の内が真っ赤に染まらんかな~黄色く鮮やかにな~紅葉しないんやろか?紅葉せんと茶色く枯れはて散っていくんやろか?寂しいなあ~ こりゃまるで蓑虫や 風に吹かれて ブラブラやん。あ! 急に雨が降ってきたやんか 天気予報では雨降るなんて言うてなかったやん。自転車を中に入れとかな・・・・・そら そないしよるうちに時間ばっか過ぎていくやろ。ちっともええ事ないし ブログも書けておらん 溜息ばっか出てきよるやんか。いかん いかん こんな事しよったら いかん。いっちょう ここらで 訳も無く吠えたろか「わ~~~~お~~」あかんなあ~ 月も出とらんし気分出えへんやんか 月も出へんどころか雨降とるしなあ~それにおまけに未だ新月ちゃうやろか な こないずれとるんやろ。こんな夜は 早よう風呂でも入って布団に潜り込むこっちゃなあ~ そしてせめてええ夢見るこっちゃ。潔よう芋虫になるこっちゃ。ほな おさきい御免やっしゃ。
2007年11月09日
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肩がパンパンに張ってまるで鉛の板が入っているみたいに重い。ほんの少し動かすだけでも鈍い痛みが伝わってくる。増してや首を廻すなどもってのほかと気が滅入っていた。そんな私の視界の片隅にチラリと飛び込んで来た物は・・・・・にんまり・・・気になって視線を外す事が出来ない。もうこうなると痛いのなんの言ってられない。紅い網あみに包まれた熟れた果肉 うわ~ いやらしい 思わず涎が零れそうな。廻らぬ首を廻らして盗み見をすると上手い具合に家人は誰も居ない。そっと忍び足で近づいて気づかれない様に紅い網目に指を伸ばしてみた。既にこうなってはもう止める事など出来るものでは無い。指を網目に突っ込んで。べり ベリ・・・ベリベリ・・・・・ベリベリベリああ この快感。 ドキドキ ワクワク する。網目は大きく広がっていく。しめしめ気づかれていないようだ。未だ青く熟れていない様(さま)を見せているのではあるがとっくに中身は潤いを湛えた果肉に間違いはあるまい。指はそっとその膚(はだ)を撫でていた。そして掴んだ。大きく裂かれた紅い網目からポロリ零れ出て来た芳醇な香りを放つ温州みかん。「うわ~めっけた。お父さんが網を破ってみかんを黙って取っている~ 網 破ったらいかんのに」突如 後ろから息子の声があがった。その刹那 グル~ 廻らなかった私の首が後ろを振り向いていた。「み~た~な~~~~・・・・・・・・」
2007年11月07日
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あめ♪あめ♪ ふれ♪ふれ♪ とうさんが♪ ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪♪息子が学校から帰ってくるのが遅くなっている。 今夜は雨が降ってきているし・・・ひょっとしたら いや たぶん いやいや きっと 「駅まで迎えに来てくれ」の電話コールが架かってくるに違い無い。ツルルル~ル♪ ツルルル~ル♪ ツルルル~ル♪ほ~らね。「もし もし 今 ○○駅なんだけど ○○時○○分に○○駅に着く むかえ た の み ます」「しゃあないなあ~ よっしゃ~行ったるわ」さあ こんな事(グログ)はしていられない 早々にPCをダウンして・・・・蛇の目じゃないけれど車のキーを握ってレッツゴー さあ間に合うか?
2007年11月05日
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人は決断を迫られて迷う事が屡ある。そして今夜叉その決断をせねばならない。果たしてこのブログを考えて何かをひねり出すかそれとも友人から借りた「ダ・ビンチ・コード」のDVDを観るかはたまた、「三丁目の夕日」のテレビ映画が観るかああ それが問題だ。悩んで 悩んで 深く考えて・・・・・・・z z z Z Z ZZ Z Z z z z・・・・・・・・・余りにも深く悩んでいたので知らぬ間に眠っていた。あ!ブログも出来ていないし 「ダ・ビンチ・コード」も観ていないし それに「三丁目の夕日」も既に終わっている。てな事にならないだろうか?
2007年11月02日
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