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映画『スーパーガール』(原題:Supergirl)2026年6月26日(金)公開。昨年夏公開の『スーパーマン』で全世界興行収入950億円を超える特大ヒットを記録し、華々しいスタートをきったジェームズ・ガン率いる【新生DCユニバース】。あれから1年、そんな彼が次に放つのは『スーパーガール』!スーパーマン/クラーク・ケントのいとこスーパーガール/カーラ・ゾー=エル役に超新星・ミリー・オールコックが大抜擢!宇宙最凶の賞金稼ぎ・ロボ役にジェイソン・モモア、さらに“スーパードッグ”クリプトも登場!そして、スーパーマン役のデイビッド・コレンスウェットもカムバック!この夏、誰もが共感せずにはいられない“完璧じゃない”等身大スーパーヒロインが誕生する!-----------------------------------------------------------【STORY】スーパーマンが地球を救った、その後の世界。故郷クリプトン星を失った壮絶な過去をもつカーラ・ゾー=エル(スーパーガール)は、唯一の心の拠り所である愛犬クリプトと静かに暮らしていた。そんなとき、突如現れた謎の敵・クレムの攻撃によってクリプトが毒に侵されてしまう。解毒剤を求めるカーラは、同じくクレムに家族を奪われた少女・ルーシー、そして宇宙最凶の賞金稼ぎ・ロボとともに、宇宙をまたにかけた壮大な冒険へと乗り出していく。残された時間はわずか《3日間》。果たして、カーラはクリプトを救えるのか。そして、銀河を揺るがす戦いの行く末とは–––-----------------------------------------------------------2026年6月27日(土)、当日は台風7号に伴う大雨が心配されていましたが奇跡的に回避されたので、朝から歯医者で治療を受けて奥歯の親知らずを抜歯した午後に、自宅から歩いて30分ほど離れた映画館にて相方と一緒に吹替版を観てきました。本作は、DCスタジオが展開する「DCユニバース(DCU)」シリーズの第2作目で、2025年7月公開『スーパーマン』から世界観を引き継ぐ作品となります。荒っぽい西部劇テイストの世界観の中で、やさぐれ気味のスーパーガールが旅を続けるロードムービー的な構成が特徴で、従来のヒーロー作品というよりは「復讐と成長」を軸にした物語という印象が強い作品です。特に、迷いを抱えた少女・ルーシーの旅路と心境の変化は、西部劇『トゥルー・グリット』を彷彿とさせ、過酷な出来事が続く中で描かれる関係性や空気感には、どこか古風な西部劇の雰囲気が随所に感じられました。一方で、『トゥルー・グリット』ほど人物の内面に深く踏み込んでおらず、全体としては良くも悪くもやや大味なヒーロー復讐劇にとどまっている印象も否めません。荒廃した惑星や寂れた酒場、賞金稼ぎ的なキャラクターなど、宇宙を舞台にしながらも西部の荒野を思わせるビジュアルは非常に魅力的でしたが、復讐劇、バディ要素、宇宙冒険といった要素を詰め込みすぎたことで、それぞれのドラマの掘り下げがやや浅く感じられる印象でした。総合すると、雰囲気や世界観の完成度は高く、展開で魅せるタイプのエンターテインメント作品といえると思います。これから続くDCUの第2作目という位置づけから、今後どのように物語が広がっていくのかも気になるところです。深く考えずに楽しめる娯楽作として、劇場で観て損はない作品だと思います。
2026/06/30
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エディションの内容:『The Last of Us Part I』『The Last of Us Part II Remastered』2つの名作タイトルの決定版を収録した、初めてのオールインワンコレクションが登場。数々のアワードを受賞し、オリジナルドラマシリーズにもなった2つのタイトルを原点に戻って体験しよう。「The Last of Us」シリーズを遊ぶのが初めての人も、PS4(R)版やPS3(R)版を遊んだ人も、PlayStation(R)5によって大幅に向上したグラフィックやゲームプレイメカニクスや、「Part I」と「Part II Remastered」で新たに追加されたコンテンツをお楽しみいただけます。作品の世界を深く掘り下げよう会話の端々や隠されたコレクション要素に現れる、登場キャラクターの背景やさまざまな勢力についての情報が、「The Last of Us」の世界を細部まで描き出します。-----------------------------------------------------------ゲームタイトル: The Last of Us Completeプラットフォーム: PlayStation5発売日: 2025年4月11日(金)メーカー: Sony Interactive Entertainmentジャンル: アクション音声:日本語, 英語表示言語:日本語, 英語-----------------------------------------------------------終わりまであなたといたい それ以外なにも思いが無いここでしか息が出来ない 何と引き換えても守り抜かなきゃ怖かったら叫んで欲しい すぐ隣にいたんだと知ってて欲しい終わりまであなたといたい もう それ以外なにも思いが無い架かる虹の麓にいこう ずっと一緒 離れないであの日のように笑えなくていい いつかきっと 他に誰もいない場所へ(※BUMP OF CHICKEN「ゼロ」)ひっそりとプレイしていた『Fallout 76』は、その世界観は好みに合っているのですが、攻撃ヒット時の手応えが軽く、敵の挙動も単調なため、どうしてもゴリ押しの戦闘になりがちで、全体的に戦闘が大味に感じられました。ここ数年は、三人称視点のアクションゲームで、なおかつオンライン要素のある作品を探していたのですが、『ARC Raiders』はあまりにも過酷な世界で馴染めず、未だに『Red Dead Online』を超えるタイトルには出会えていません。そんな中、YouTubeで時折目にしていた『The Last of Us Part II』のプレイ動画における戦闘が非常に魅力的に感じられ、オンライン要素こそありませんが、その戦闘スタイルは自分の理想に近いものだと感じていました。2026年6月22日(月)、ひとたび気になり始めるとその熱は抑えきれず、つい『The Last of Us Part I』と『The Last of Us Part II Remastered』がセットになった『The Last of Us Complete』を衝動的に購入してしまいました。昨夜から『The Last of Us Part I』をプレイし始めましたが、まだ序盤の導入部ということもあり、戦闘の選択肢が限られていて、探索も一本道の印象が強く、ストーリーを追いながら映画を観ているような感覚で進めています。一度遊び始めると物語が途切れることなく続いていくため、やめ時を見極めるのが難しい作品だと感じました。やはり、この世界観やキャラクターにどれだけ感情移入できるかが、本作の魅力を左右するポイントになりそうですね。
2026/06/23
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映画『Michael/マイケル』(原題:Michael)2026年6月12日(金)公開。“キング・オブ・ポップ”=マイケル・ジャクソン “魔法”が生まれる瞬間を体感せよ–––人類史上最も売れたアルバム『スリラー』を生み出し、ムーンウォークをはじめとした革新的なダンスで、今なお世界中のアーティストに影響を与え続けている奇跡の存在、マイケル・ジャクソン。彼を描く本作は、US版予告が公開24時間で1億1,620万回以上再生されるなど、既に世界中から圧倒的な注目を集めている。世界的メガヒットを記録した『ボヘミアン・ラプソディ』製作のグレアム・キングと『トレーニング デイ』『イコライザー』シリーズのアントワーン・フークア監督が描くのは、父の支配と自身の夢の狭間で揺れながら、名曲を生み出していく若者マイケルの“創造の瞬間”。そして、その才能ゆえの孤独に悩む一人の人間の姿だ。主演を務めるのは、彼の遺伝子を継ぐジャファー・ジャクソン。その伝説の始まりと、全27曲におよぶマイケルの《魔法》名曲の数々が、かつてないスケールでスクリーンに蘇る!-----------------------------------------------------------【STORY】圧倒的な歌唱力と革新的なダンスパフォーマンスで、アーティストの枠を超え、全世界的なアイコンとなった“キング・オブ・ポップ”=マイケル・ジャクソン。彼は幼いころから兄弟と共に歌い続けていた。製鉄所で働く父・ジョセフは野心家で、「人生は勝つか負けるかだ」と言い放ち、息子たちに厳しいレッスンを課し、兄弟グループ“ジャクソン5”としてデビューさせた。彼らをみた聴衆は誰しもマイケルの圧倒的な歌声に酔いしれた。評判は広まり、ステージからステージへ人気は急上昇、モータウン・レコードと契約し、スターダムを駆け上がっていく。しかし、喝采の裏で彼はまだ一人の少年だった。孤独と重圧の中、唯一無条件の愛で支え続けたのが母・キャサリンだった。やがて青年となったマイケルに運命の出会いが訪れる。音楽史にその名を刻む名プロデューサー、クインシー・ジョーンズ。彼との出会いによってマイケルはグループの枠を超え、ソロアーティストとして前人未踏の音楽的創造性を爆発させていく。『オフ・ザ・ウォール』『スリラー』、歴史的メガヒットアルバムと名曲の数々を生み出し、全世界の寵児となっていくマイケル。しかし、その栄光の裏には、早熟の天才ゆえの孤独感、強権的な父親の呪縛、家族への愛と自分の中に溢れるビジョンとの間で葛藤する一人の人間の姿があった…そして今、音楽史を塗り替える存在——“キング・オブ・ポップ”伝説誕生の瞬間へ。-----------------------------------------------------------2026年6月13日(土)、朝から歯医者で治療を受けて手打そば宮城野にて綾芽そばを食べた午後に、グランドシネマサンシャイン池袋にて相方と一緒にDolby Atmos字幕版を観てきました。本作は「キング・オブ・ポップ」と称された世界的エンターテイナー、マイケル・ジャクソンの生い立ちから世界的スターへと駆け上がるまでの軌跡を描いた、典型的な伝記映画作品となります。特筆すべきは、主演を務めたマイケル・ジャクソンの甥、ジャファー・ジャクソンの演技力で、歌い方や身のこなしがマイケル本人が乗り移ったかのような圧倒的な迫力で、スクリーンから目が離せませんでした。彼が踊り出すと自然とこちらの体まで動き出してしまうほどで、実際の楽曲もふんだんに使われているので、聴き覚えのあるヒット曲を一気に浴びるような感覚を味わえる大満足の作品でした。上映時間の制約もあり、物語は幼少期からスターへの道のりを駆け足で辿る構成なので、結果的に人物描写はやや浅く、彼がいかにして天才として形成されていったのかという過程の掘り下げには物足りなさが残りました。また、スキャンダルについてはほとんど触れられておらず、不都合な側面を避けつつ、マイケル像を美化して神話化することに比重を置いた、やや都合のよいファンムービーと受け取られてもやむを得ないと思います。一方で、本作最大の魅力は、マイケルの圧倒的なライブパフォーマンスをスクリーンで体感できる点にあり、代表曲がほぼフルで再現され、ムーンウォークをはじめとする独特のステップを大画面と迫力ある音響で浴びる体験は、まさに圧巻でした。賛否両論わかれる作品だとは思いますが、歌とダンスのシーンを眺めるだけでも老若男女を問わず楽しめる娯楽作品だと思うので、機会があれば観て損はない作品だと思います。
2026/06/15
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映画『機動警察パトレイバーEZY File 1』2026年5月15日(金)公開。【INTRO-DUCTION】1990年代末、テクノロジーの急速な発展とともに、あらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械〈レイバー〉。しかしそれは、レイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車両二課を創設してこれに対抗した。通称、特車二課パトロールレイバー中隊「パトレイバー」の誕生である。そして、時は流れ──。労働人口減少の一途を辿る2030年代の日本は、AI技術による自動化が進んでいた。かつて最先端技術だった〈レイバー〉は、社会基盤を支える一部として定着。人が搭乗するスタンドアローン型の〈レイバー〉は、自立型ロボットへの代替が進み、もはや時代遅れとなりつつあった。だが時代が変わろうとも、特車二課の仕事は変わらない。人と街を守ること。第二小隊は旧式98式AVイングラムをチューンナップした”AV-98Plus イングラム“とともに、知恵と勇気で新たなテクノロジー犯罪に立ち向かう。-----------------------------------------------------------【STORY】EPISODE ; 01「トレンドは#第二小隊」保育園で子供たちに啓発活動を行っていた十和たち第二小隊に出動命令が下る。近隣でクリスマスイベント用にレンタルされた雪だるまレイバーが何者かに奪われたのだ。犯人の意図は何か。第二小隊は果たしてそれを止めることができるのか?EPISODE ; 02「閑中妄あり」年は明け、平穏な時が過ぎている特車二課。隊長の佐伯は不在で整備班は草野球に興じている。事件もなにもなく時間を持て余す隊員たち。そんな中、退屈に耐え切れなくなった十和は日誌に自分たちが大事件に出動する妄想を書き始める。EPISODE ; 03「ホンモノが一番」往年の特撮時代劇をリブートした映画『山津神の帰還』の撮影が始まった。レイバーを改造した実物大のプロップを使用して撮影されるため警備として呼ばれる第二小隊。だが監督のこだわりが撮影現場に大きなトラブルを呼び起こす。-----------------------------------------------------------2026年6月6日(土)、上映予定を見落としていて何となく鑑賞をスルーしていたら、相方が鑑賞を希望したため急遽鑑賞が決定。上映開始から3週間が経過しており条件の合う映画館を調べた結果、上映時間が一番好条件だったTOHOシネマズ上野にて相方と一緒に観てきました。本作は「機動警察パトレイバー」を生み出した原作者集団「ヘッドギア」の出渕裕が監督を務めるシリーズ完全新作アニメで、全8話構成の劇場版として全3ファイルに分割して順次公開されるそうです。AIによる自動化が進み、人が乗るレイバーが時代遅れになりつつある2030年代の日本が舞台で、特車二課が新しいテクノロジー犯罪に挑む物語になっています。旧作の時代から30年が経過し、第二小隊の隊員も世代交代していますが、ロボットSFでありながらコメディでもある「パトレイバー」の本質はそのままに、職場の日常を描いた日常アニメという側面も活かした構成となっています。旧作は警察という普遍的な職業を扱いながらも、整備班といったバックアップの重要性や、登場人物の複雑な人間ドラマや葛藤にまで踏み込んだリアリティがあり、作品として絶妙なバランスが保たれていました。ところが本作では、警察官にしては落ち着きがなく、公務に取り組む姿勢も無鉄砲で暴走気味な行動が多く、感情のまま動いてしまう場面が多かった印象で、おふざけの要素が強すぎるためリアリティを感じることが難しかったように思います。本作は「30分フォーマット×3本」のオムニバス形式を採用しており、各話30分ほどのエピソードをまとめて一章として劇場公開する構成のため、今回のFile 1だけで評価するとすれば、面白いかどうか好き嫌いが分かれる作品だと思います。少なくとも過去作を知っている人ならば、過去の登場人物やオマージュがふんだんに盛り込まれて色々と楽しめる構造になってるので、過去作を観て面白いと感じた人ならば観て損はない作品だと思います。既存IPのリブート作品は出来次第で評価が極端に分かれるため、「パトレイバー」の本質を表現するための導入部と考えれば一定の評価ができますが、往年のファンほど期待値とのギャップが評価を分けるので諸刃の剣になる作品かもしれません。エンドロール後の演出もシリーズファンへのサービス精神に溢れて満足度の高い作品でした。
2026/06/08
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映画『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』2026年5月29日(金)公開。【序説】劇場版第三章にして壮絶なる終章、誕生。世界中のファンの熱意を受け、伝説の作品が新境地に到達―。2024年に始まった『劇場版モノノ怪』三部作。第1作『劇場版モノノ怪 唐傘』は多くのリピーターを生み出す熱狂に押されて驚異のロングラン上映を記録した。続く2025年3月には続編となる『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』が劇場公開。加速する物語と深まる人物描写、進化したグラフィックに対する絶賛は国内にとどまらず、 カナダ・ファンタジア国際映画祭にて長編アニメーション部門の観客賞を2作連続で受賞する快挙を成し遂げた。そして2026年5月――謎と思惑が渦巻く女の園・大奥を舞台にした壮大なサーガが、第三章にして完結を迎える。世継ぎの死に端を発する一大事の中で遂に明かされるは、大奥内で永きにわたりひた隠しにされてきた《最大の秘密》。大奥誕生の陰に在ったからくりと女中たちが信仰する〝御水様〟の正体、時を超えて交錯する切なくも凄絶な情念、あの日埋もれた咎と罪、繰り返される悲劇―。その真実を主人公・薬売りが見据えた時、大奥を根底から揺るがす過去最恐のモノノ怪が形を成す。骨をも砕くほどの怨念に襲い掛かられ、絶体絶命の死地に瀕した薬売りの運命は?『モノノ怪』の真骨頂である和紙テクスチャを活用した絵巻物のように絢爛豪華な世界観と外連味あふれる立ち回りが織りなす高密度な映像体験は、本作で極致へと到達。その果てに待つのは、誰もが想像し得ない尋常ならざる展開と壮絶極まりないラスト。いざ最後の〝救済の儀〟が始まる。-----------------------------------------------------------【物語】退魔の剣を携えた薬売り(神谷浩史)と唐傘による死闘、その後に巻き起こった火鼠との決戦というモノノ怪が絡んだ2つの大事件を経て、遂に平穏が訪れたように思われた大奥。だが、薬売りは未だ消えない〝何か〟の気配を感じ取り、警戒を続けていた。そんな折、世を統べる天子(入野自由)の正室である御台所・幸子(種﨑敦美)が待望の男児を授かるも喜びは束の間、周囲の期待と祈りは届かず亡くなってしまう。世継ぎを産むことで天子との形だけの夫婦関係を変えたいと望んでいた幸子は、どん底のなか大奥の存在を覆す恐るべき謀略に巻き込まれてゆく。取り返しのつかない犠牲がまるで報われない無念と行き場をなくした怒りは、やがて怨念へと脱皮し始め――。大奥内の信仰〝御水様〟の司祭・溝呂木北斗(津田健次郎)は、事の成り行きを神妙な面持ちで見つめていた。時を同じくして、不自然な地揺るぎ(地震)が大奥内で頻発。まるで巨大な生き物が這いずるかのような不気味な胎動とどこからか舞い落ちる三角の鱗、それを皮切りに女中が身体をねじり潰され、絞め殺される怪事件が発生。駆け付けた薬売りの前に姿を現したのは、大蛇の形を宿したモノノ怪・蛇神だった。にらみ合いの末に一時は御札で撃退するも、【形・真・理】の三様を突き止めねば〝退魔の剣〟は抜けず、蛇神を斬ることはできない。蛇神は何処より生まれ出ずる怪異なのか、なぜ大奥を吞み込むほどの怒りを宿すに至ったのか、そして今、鎌首をもたげ動き出した理由は――その根源は150年の時をさかのぼり、大奥誕生の真相に秘められていた。かつて、三代目天子の乳母・天局(ゆかな)が生み出した大奥。その仕組みにより泰平の世が続き、いまでは「御水様」として崇められているというが……。不穏な気配を感じ取った薬売りは祭壇の中心部である祠へと赴き、これまで決して語られなかった天下を揺るがす衝撃の真実を知る!三代目御台所(沢城みゆき)と天局の因縁、溝呂木家の秘密――さらには、大奥でモノノ怪が立て続けに出現した背景も暴かれ、全ての線が一本につながる。大奥の負の歴史そのものといえるモノノ怪に、全てを懸けて立ち向かってゆく薬売り。だが、積年の恨みを己が力とし、想像を絶する強さを有する蛇神を前にかつてないほどの窮地に追い詰められ……。命に牙が迫るなか、さらに予測不能の異常事態が畳みかける!最大の危機に直面した薬売りの運命は――。-----------------------------------------------------------2026年5月30日(土)、朝早く起きて相方の所用を済ませた後に昼食を挟んで、自宅から歩いて30分ほど離れた映画館にて相方と一緒に観てきました。本作は「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」を見極め、モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ謎の男「薬売り」の物語で、2024年公開『劇場版モノノ怪 唐傘』、2025年公開『劇場版モノノ怪 火鼠』に続く第三章となります。シリーズを通して、CGと和紙テクスチャを融合させた絵巻物のような独自の世界観が魅力的で、女性たちの情念が渦巻く大奥に潜む謎を解き明かすミステリーも見応えがあり、上映時間も87分で尺も丁度良い素晴らしい作品でした。内容的には、大奥を舞台に「世継ぎの死」を起点に、怨念の連鎖が権力抗争や集団心理の恐ろしさへと発展する構成が印象的で、これまでのモノノ怪で扱ってきた個人の過ちだけでなく、集団による同調圧力が人を追い詰めていく怖さが描かれていました。三部作の完結編として、「モノノ怪とは何か」「薬売りとは何者か」というテーマに一応の答えを出しながらも、あえて全部を説明せずに曖昧なまま終わらせたところも好印象でした。基本的に時代劇のように起承転結が明瞭で、予定調和な王道パターンの物語に感じられるところは否めませんが、薬売りが封印された退魔の剣を抜き放つ演出は圧巻で、これを見たいがために本作を観に来ていると言っても過言ではありません。紆余曲折ありながらも、過去作から積み重ねられてきた謎が一応の決着を見せ、完全に謎が解明されたわけではないけれども後味の悪さもなくエンドロールが流れて、余韻を残す締めくくり。全体として王道的ですが、完成度が高く満足度の高い作品でした。
2026/06/01
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