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サントリーホールに行くのは久々のような気がします。早く着いたので、仕掛け時計の鳴らす音楽も聴くことが(見ることが?)できました。「東京で一旗あげるぜ!」と東京で就職したわけでもなく、たまたま内定もらった会社が東京が本社で、希望してた配属先が東京だったってだけで、ず~っと首都圏に住んでいます。こっちに住んでて良かったなあ、としみじみ思うのは、こうやって生の演奏会を聴くチャンスがたくさんあること。首都圏に数々あるコンサートホールの中で、今日行ったサントリーホールと新宿のオペラシティホールは特に好き。サントリーは、座席にゆとりがあってどこの場所でもたいていストレスなく舞台に集中できます。オペラシティは木のぬくもりと教会のような響きを感じさせてくれるわりとこじんまりしたホールです。で、今日聴いたのは、小澤征爾&新日本フィル、ピアノ独奏・ユンディ=リという豪華な組み合わせ。ピアニストの人気なのか、女性客が多かったような。ユンディ=リは、20世紀最後のショパンコンクールで、最年少、中国人として初めて、15年振りの第1位に輝いた、若きピアニスト。こんな人です。結構イケメンでしょ?今日のプログラムは、グリーグのピアノ協奏曲とブラームスの交響曲第2番。なかなか好みなのです。ショパン以外を弾くユンディを初めて体験したのですが、感情を激しくぶつけるような弾き方ではなく、グリーグのふるさと、ノルウェーの風景や空気感が伝わってくるような描写的な弾き方のように思いました。(ノルウェーに行った事はないんだけど)不思議な和音の響きを使う作曲家なんですね。一瞬ミスタッチ?と勘違いしそうな微妙な響きがあります。3楽章の途中の、デクレッシェンドしていってだんだん音が消えていくところは、風景が遠ざかって行くようなイメージがあって素敵でした。全体的に高いところに響きが漂ってるような感じで、聴いててとても心地よかったです。でも、チャイコフスキーのピアノ協奏曲なんかは彼のイメージではないかもね。ブラームスですが。久々に小澤征爾って人はすごいな、と思わされる演奏でした。この人のすごいな、と思わせるところは、オケを引っ張っていく求心力のようなもの。「俺についてこい!」という強引さではなく、誰が振ってるんだっけ?と思わせておきながら、やっぱりオケの良いところを引き出していって、結果的に自分のやりたい音楽を作ってる感じがするところ。多分、彼が目の前で振ってたら、良い感じに引っ張り上げられるような気がします。「俺のタクトを見ろ!」っていう、オレ様的指揮者もいますが、そういう人は一種のパフォーマンスにしか見えず、○○の指揮を見た、という気にはなるけど、○○の作る音楽を聴いた、という気にはならないんですよね。新日フィルと小澤は定期で毎年のように一緒にやっていて、何回か聴きに行きましたが、どれも印象に残る演奏です。賛否両論あると思うけど、この組み合わせは結構好き。ところで、ブラームスは大好きなので良く聴きますが、この人、チェロという楽器が好きなんだろうな、と思います。だって、今日の交響曲第2番でも、4番でも、ピアノトリオでも、ほんとにチェロがかっこいい!素敵!今から練習して、弾けるようになるのなら、チェロでブラームスの曲をやりたいと思いますよ。チェロ弾きにはたまんね~だろ~な。良い演奏を聴くと、自分も楽器を演奏したくなります。あんな素敵な音楽が出来そうな気がして。実際やると、トホホな気分になるんだけど。今日の演奏会で、ただひとつ残念だったこと。それは、アンコール(グリーグの「過ぎし春」だったかな?)で最後の音が消えて余韻を楽しむ間もなく「ぶらぼ~!」というダミ声がホールに響き渡ったこと!!!場の空気を読め!!!静かな曲で静かに終わって、たなびく余韻。。。をかき消したんだからっ!あ~、最後にケチつけられたような気分。やったオヤジの首を締めてやりたい気持ちでいっぱいです。
2005年07月14日
コメント(2)