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本日のワイン、インペロ・ブラン・ド・ピノ・ノワール2006年。生産者はファットリア・マンチーニ、マルケ州のワインです。葡萄品種はピノ・ノワール100%。通常赤ワインに使用する品種ですが、白ワインに仕立てています。シャンパーニュでは珍しくないですが、イタリアもので飲んだのは初めてです。さて、感想です。淡めのストロー色。香りは、野生のフランボワーズ、バナナや白桃の甘いフルーツ香が感じられます。他には、生のフェンネル、ペパーミント系ハーブ、オレンジピール、バニラ、そしてミネラルなど。柔らかく、上品。裏漉ししたような滑らかな飲み口です。するすると杯が進みます。構成が一つの方向を向いており、非常にピュアな印象を持ちました。購入先のN野さんも同じ印象で、あぁ、よかった(笑)。一飲の価値有りかな。
2008.08.30
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本日のワイン、ロッソデルコンテ2004年。生産者はシチリアの大地主であり伯爵家のタスカ・ダルメリータです。それでピンときた方は、相当なイタリアワインの勉強家。今日の昼休み、紀伊国屋で立ち読みした(スミマセン)「ワイン王国」の特集が「イタリア貴族のワイン」。このロッソ・デル・コンテも当然?掲載されていたので、「今日はコレでいっ」と、本日の開栓の運びとなったのです(笑)。品種はネロダーヴォラ主体のペッリコーネあたり?ガンベロは3ビッケーリ、エスプレッソは18/20です。さて、感想です。中位の明度のルビー色ですが、かなりクリーンな印象。グラスから溢れてくる香りは、濃厚なバニラ、ブルーベリーのジャムなどの小さな果実、フレッシュなハーブ、インク、鉄など。細やかで非常に緻密なタンニンは、完熟の甘み溢れる果実味とまろやかだけど主張のある酸と三位一体、絶妙のバランスを構成しています。よって、非常に濃度の高いワインですが、すいすい杯が進んでしまうのです。厚めの化粧をしたキレイな女性という印象を受けました。おー。2日目には「ワイン王国」通り、ヨード香りが顕著になってきました。さすが。
2008.08.26
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本日のワイン、マハリス2005年、生産者はシチリアのフェウディ・マッカリ。フェウディ・マッカリはトスカーナはオレーノで有名なテヌータ・セッテ・ポンティのプロディユース。テヌータ・ディ・トリノーロのパッソピシャーロみたいなもんかな、と勝手に納得しています。同ワイナリにはサイアという土着品種ネロ・ダーヴォラ100%のワインがありますが、こちらはネロ・ダーヴォラ、カベルネソーヴィニョン、シラー(比率は不明)です。さて、感想です。エッジまでしっかり暗い色調のルビー色。グラスからはワイルドなベリー系の香りが・・・。一口目、ちょっとビオっぽいゆらぎ感のあと「ドンッ」とくる分厚い果実。タンニン・酸味もかなり強く、故にこの果実味が活きてきている感じです。押し寄せる香りは、ブラックベリーやインク、ドライ・フレッシュの合わせハーブ、スパイス感、そしてカカオパウダー、コーヒー、フィニッシュにはシガーのニュアンス。混譲って感じではない一体感「ネロ・ダーヴォラ、それでいて、シラー、そしてカベルネ」そんなワインです。
2008.08.23
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本日のワイン、カンピ・フレグレイ・ファランギーナ2006年、醸造所はカンティーネ・ファッロです。葡萄品種はファランギーナ100%です。グレコ、フィアーノとあわせて白ワイン用の3大カンパーニャ州土着品種です。さて、感想です。香りは青リンゴ、洋梨が中心、ミネラル感もしっかりです。ファランギーナといえば、私の中では完熟バナナ香なのですが、このワインはフレッシュなハーブっぽい青さをもっており、ブラインドで飲むとソーヴィニョン?って感じもします。酸の伸びが若干頭打ちぎみでフィニッシュにかけるキレが弱いですが、値段(通常1680円)を考えると十分に美味しいと思います。
2008.08.20
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本日のワイン、コート・ド・ニュイ-ヴィラージュ”レ・フルヌー”キュベ・ダニエル・ショパン2005年です。生産者はパスカル・ラショーです。キュベ名のダニエル・ショパンさんは1996年に引退された名醸造家で、ブルゴーニュファンの皆様では非常に評価の高い方で、引退後も細々とこの村名格のワインのみを造られているそうです。さて感想です。紫がかった明るめのルビー色。グラスからは紫の花の香り。一口めから旨みを感じます。チェリーやライチ等の赤い果実、パッションフルーツ、胡椒やタラゴンなどの複雑な香りがまったりとした完熟の果実味のアクセントになっています。非常にピュアで、キレイで、クリーンなのですが、果実味がストレートすぎて若干飲み飽きするかもしれません(このあたりが貧乏舌なのかも)。と、私なりに残念な点はありますが、村名ワインとしては出来すぎレベルと思います。
2008.08.17
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本日のワイン、キアンティ・クラシコ2005年、生産者はレ・コルティです。品種はサンジョベーゼ95%、残りはカナイオーロ、コロリーノです。イタリアワイン好きの皆様にはいまさら紹介するまでもないサンジョベーゼのスペシャリスト、カルロ・フェッリーニさんの普及タイプにおける代表作です。さて、感想です。香りはチェリーやブルーベリー、白コショウ、タラゴンや甘草。果実感たっぷり、旨みたっぷり、酸は気持ちよくすくっと伸び、むふわっと残る苦味感。すごく柔らかく厚みのあるワインです。万人に好かれるワインだと思います。で唯一このワインを気に入らないのは、ワイルドでえぐみのあるジビエ感びんびん(死語)のキアンティ好きの方位でしょうか。2000円そこそこで、これは間違いなくお勧め。
2008.08.14
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本日のワイン、アイザックターラー・シルヴァーナ2006年です。生産者はクエンホフです。ちょっと前のベルガー・ゲイのところで紹介しましたアルト・アディジェ州の4人組の一人ですね。葡萄品種はシルヴァーナ100%。アルザスとかドイツでよく栽培されているようですが、イタリアワインではあまり見かけません。さて、感想です。グラスからは僅かにイーストの様な香りが漂ってきますが、まだ閉じている?状態です。口に含むとレモン(ピール)やシトラスなどの柑橘系の香りが柔らかく漂ってきます。ミネラル感に加え、ゲヴェルツのように強いものではありませんがマンゴーのような南国果実のニュアンスをも持っています。柔らかいながらも、厚みとクリーン感を持っています。温度が高めの場合は甘みがより際立ち、低くなるにつれ円やかな酸が全体をキレイな調和への導いており、2度美味しい白です。超お勧めなんですけど、殆ど市場に見かけないので競争相手を増やしたくないなぁ(笑)。
2008.08.10
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本日のワイン、ペルダコデューラ2005年です。生産者はサルディーニャ州のパーネ・エ・ヴィーノ。カンノナウ主体ににムリステッロ(聞いたことがなかった)、おそらくその他という品種構成です。このワインは毎年名前が変わっていて2004年は「スキストス」、2006年は「マリポーザ」。我が家ではエチケッタの共通イメージから「おむすびくん」と呼んでます。最近2006年モノが出まわっています。あまり輸入量がないようですぐ売り切れるようです。さて、感想です。おしろい花やマンゴスチンの強い香りがグラスから漂ってきます、ってよりも押し寄せてきます。赤い小さな果実、フィリピンのマンゴーの香りと味わいも。トロピカルな白ワインにタンニンをプラスしたものを、エレガントにまとめてみました・・・ようなワインに感じます。4000円あまりの価格は微妙なところですが、かなり個性のあるワインであることは確かだと思います。興味のある方はお早めに(2006年モノです)。
2008.08.07
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本日のワイン、ファロ・ロッソ1997年、生産者はパラリです。企画「イタリア1997年はそろそろ飲んどかないとやばいっすか?」の最終回です。1997年の南部の土着品種というお題目ですが、ネロ・ダーヴォラは持ってないし、他の南のワインは全て寺田送りで手元にあるのはコレだけ(笑)でした。品種はネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ、ネレッロ・マンテラートとその他です。比率は手元に資料がなく調べることが出来ませんでした。因みにガンベロは2ビッケーリです。さて、感想です。色合いは茶~レンガ色がかなり侵食しており、3本の中では一番の熟成が進んでいるように見受けられます。そしてかなり濁りがあります。香りは、アセロラなどの赤い果実が中心ですがあまり強くないです。他には干しプルーン、ヨード香。ぐみのような植物系の独特な香りもあります。酸はマイクロトマトのようなこれまた野生かかった酸味です。タンニンは完全に溶け込んでおり、目隠しして飲むと「ロゼワイン」と答えてしまうかもしれません。初期のワインを構成する一部が抜け落ち、その欠けた空間を「熟成感」が埋めきれていない・・・そんな感じで、飲み頃(ピークではない)を僅かに過ぎてしまっている感じがします。3回にわたって1997年のワインを飲んできましたが、結論は「今飲んでも後悔はしない。今飲まないと後悔する場合もありうる。」というところで、とりあえずは結論づけたいと思います。ありきたりになっちゃいましたね(笑)。(ネッビオーロやブルネッロ等の長熟型ワインはわざと候補から外しました。それはまたの機会にしてみたいと思います。)
2008.08.04
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本日のワイン、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ・アジノーネ1997年、生産者はポリツィアーノです。企画「イタリア1997年はそろそろ飲んどかないとやばいっすか?」の2回目です。さて何を開けよう?の思案の後、サンジョベーゼからは僅かに反則のプルニョーロ・ジェンティーレ100%(だった記憶。年によりコロリーノやメルローが入ります。)のこのワインにしました。何故?飲みたかったから(笑)。ちなみにポリツィアーノの97年はこのワインとスーパータスカンのレ・スタンツェと共に3ビッケーリでした。さて、感想です。グラスからすぐ立ってくる香りは、チョコレートや腐葉土、カレーパウダーっぽりスパイス香です。口に含むと、バックスキン、インク、そしてサンジョベーゼらしいジビエ感。同じ97年を2002年頃に飲んでいますが、格段に柔らかくなっており十分飲み頃になっていることが実感できました。まだ、酸がすくっ、タンニンもしっかりの状態でしたのでもう暫く大丈夫とは思いますが、先日のダリオのカベルネ97よりも飲み始めての酸化による風味の変化が早かったのが気になります。次回は、97年企画のとりあえず最終回、南の土着品種。ワインはもう決めています。
2008.08.01
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