全6件 (6件中 1-6件目)
1

本日のワインは、デザート・ヴィオニエ2006、生産者はカレラ・ワイン・カンパニーです。甘口ワインの製法は貴腐・陰干し・果実の氷結などの方法がありますが、このワインは果実そのものを氷結させず、プレスしてジュース状にしたものを、一旦凍らせた後ゆっくり溶かすことで水分を除去したモノのようです。擬似アイスワインということでしょうか。さて、感想です。香りは南国の花、シトラス。蜂蜜レモンとレモンの皮から、ネーブルや伊予甘などのオレンジ系、パイナップルへと味わいが変化します。甘口ワインの中でも酸(フレッシュな柑橘系)が強めですが、甘みとの調和が絶妙なので、大変飲みやすく感じます。妙なクセが無いので、甘口が苦手な人でも十分楽しめるでしょう。逆に、マニアックな甘口派にはチト不向きかも。そういう意味では、購入価格3500円は妥当なところでしょうか。
2009.01.28
コメント(2)

本日のワインは、ロスマン・ピノネロ・リゼルヴァ2005、生産者はヴィティコルトーリ・アルトアディジェです。セパージュはそのまま、ピノ・ネロ(ノアール)100%です。輸入元であるアルトロリベッロさんのHPによると「白ワインの聖地、アルトアディジェを代表する6つの組合(カンティーナ・ソチャーレ)が、共同出資して設立したワイナリー」だそうで、メンバーを見る限り単独で輸入もされている有名所も多いです。さて、感想です。暗めの色調だけれど澄んだガーネット色。香りは野いちごなどの赤い果実、特にアセロラ。ドライフラワー、わずかにミネラル、そしてフィニッシュにキレイな苦味を感じます。タンニンはしっかりめ、酸もくっきりあるのでかなりガチっとしたワインと思いきや、その後ど~んと押し寄せてくる果実味は、まったりしてて、そして凝縮された甘みたっぷりで・・・。今までのイタリアのピノネロの中では、かなり主張のはっきりしたワインではないかと思います。
2009.01.25
コメント(2)

本日のワインは、ソーヴィニョン2007、生産者はクロアットです。ミアーニのエンツォ・ポントーニが別畑で作っているワインで、メルロとソーヴィニョンがあります。日本への入荷数が少なくあっという間に売り切れますが、今年もなんとか手に入れることが出来ましたのでとりあえずソーヴィニョンの方をレポートします。さて、感想です。色調は柔らかな麦わら色。グラスをスワリングすると、先ず白い花やソーヴィニョンらしい青みがかった香りを感じます。ところが、口に含んでみるとアプリコットやアカシア、パッションフルーツなどトロピカルモード。しかし、それらは南国のワインのように押しの強いものではなく、あくまでも柔らかくエレガントを保っており、しかも酸味がしっかりしているため、不自然さは全く感じません。あまり宣伝文句ほどミネラル感を感じませんでしたが、ストイックな香りさとふくよかな味わいの不思議な調和、おもしろいワインだと思います。ミアーニのソーヴィニョンと比べてどう?なんて聞かないでください。飲んだことありません(笑)。
2009.01.18
コメント(2)

本日のワインは、モンティ・ガルビ・ヴァルポリッチェラ・スペリオーレ2004、生産者はサンタントニオです。5月末にソアーヴェを紹介していますが、ささやかな経験上、こちらのワイナリのコストパフォーマンスが大変高いこと(かといって倍の価値はないですよ)を知っていますので、2000円あまりのバルボリチェッラとはいえ期待は大きいです。さて、感想です。最初のインパクトは「濃ゆっ」でした。この価格帯でこの濃さは反則モノです。ぶどうを陰干しすることで糖度を上げた、手間とコストのかかる高価な「アマローネ」の澱部分とともに発酵させたワイン(リパッソ製法というらしい)だからでしょうか。でも、私はこのワインを魅力的にしているのはこの濃さではなく酸だと思います。レモンや甘夏のような頬がキュッとなりつつもまろみのある酸。これが、ただ濃厚なだけのワインと一線を画させていると思います。加えて、果実味はまさにプルーンのコンポート。それにスパイスやココア、フィニッシュに仄かな苦味のあるオレンジピール。価格以上の飲みごたえをあたえてくれます。
2009.01.14
コメント(2)

本日のワインは、フライシンガー2007、生産者はケラーライ・トラミンです。セパージュはスキアーヴァ100%です。以前にしのさんのワイン会でスキアーヴァ(混じり含む)は何種類も頂きましたが、このワイン、エチケッタがヌッスバウマータイプなので上位バージョンかなと思い購入してみました。因みにトラミンは赤だけで16種類ものラインナップ!甘口まで含めると32種類ものワインを生産しています。さて、感想です。色調はダーク・ロゼって感じでしょうか。香りはフランボワーズやフレッシュなアセロラ。酸はオレンジなどの柑橘系のもので、タンニンはあまり強くありません。スキアーヴァ100%のラーゴ・ディ・カルダーロ(同社)と同様で、複雑味は感じられませんでしたが、全体的にピュアで印象のよいワインでした。これで2000円以下なら文句なかったのですが・・・。とはいえ同じ価格を出すなら大抵のボジョレーより美味しいと思います。
2009.01.10
コメント(4)

本日のワインは、カベルネ・ソーヴィニョン1997、生産者はプラネタです。11月のサンタ・チェチリア(ネロ・ダーヴォラ)、メルロに続いてのプラネタ古酒が2500円!大丈夫か!?の3回目、最終回(笑)です。今までの結果は、サンタ・チェチリア98「△」、メルロ97「◎」でした。さて、感想です。色調は光の透らない程の濃いルビー色、エッジがすこしレンガ色がかっています。香りは黒スグリ、インク、煮込んだプルーン、ドライフラワー、丁子、コーヒー、バニラなど。タンニンは完全に溶け込んでいますが存在感は十分、また、酸は目立たないけれどこれまた必要量は存在しています。開栓後1時間余りでとてもいいバランスになってきました。先のクリーミーな柔らかな旨さをもつメルロに対し、溶け込んでいるとはいえタンニンの質が男性的で、スパイス香による押しの強さを持ち合わせているように感じます。あとは好みの問題(私はメルロかな)だと思いますが、私にとって結果は「◎」、大満足でした。
2009.01.05
コメント(4)
全6件 (6件中 1-6件目)
1