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本日ワインは、キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・セル・ラーポ・プリヴァータ2009年です。この年はフラッグシップのカステッロ・フォンテルトーリが作られてませんが、このワインが突如作られています。ちょいと昔からイタリアワインを飲まれている方はよくご存じだと思いますが、同社ではセル・ラーポというCCRを93年まで作っており、(これまた生産中止となったメルロ混醸のコンチェルトと共に)一部の方からは大変人気があったようです。セル・ラーポは商品ラインナップの整理の為に一旦生産中止となり、何故かまた2006年に復活しました。でも、コンチェルト(94年で終了)はシエピとコンセプトがダブっているので、もう出ないのでしょうね。このヴィンテージしか生産されていない、このプリヴァータ2009はサンジョベーゼ90%、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロが5%づつのセパージュとなっています。さて、感想です。暗く深いガーネット色。グラスからは白い花、樽から?の香ばしい香り。口に含むと、プラム、ブラックカラント、杏、など複雑な果実香、そしてスパイス感もしっかりありますね。完熟の果実の甘さをワイルドブルーベリーのようなキュッとした酸でビシッと締められており、細やかで密度の高いタンニンと相まって、既によいバランスで纏められています。ただ、どれも要素が強いので4~5年経ってからもう一度飲みたいワインでした。
2014.08.31
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本日のワインはメルロ2008年、生産者はフランツ・ハースです。こちらはトレンティーノ・アルト=アディジェ州の生産者でピノ・グリージョ、ピノ・ビアンコ、ゲヴュルツトラミネールにソーヴィニョン、赤がラグレイン、ピノ・ネロ、そして日本未輸入であるこのメルロに加え、ボルドーブレンドものを生産しています。さて、感想です。僅かにサビ色がかった暗いガーネット色。グラスからは、スミレ、青いインク、墨汁。口に含むと、アセロラ、マラスキーノチェリー、ブラックカラントの果実味。土っぽさと青っぽさの入り混じった濃い野菜の香り、ローズウッド、そして柔らかなサビ。まろ味はあるがとても強い柑橘系の酸が特徴的でタンニンと旨味の境目にきちっと嵌っている。余韻も長く、なかなか特徴的なワイン。
2014.08.27
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本日のワインはドヴィ・メトード・クラシコ・ブリュット・ロゼ2011年、生産者はフェッロチントです。イタリアは最南端、かかとではなくブーツ先の方の州であるカラブリアのワイナリーで、珍しいアリアニコ100%のスプマンテです。透明感のある淡いピンク、グレーが少しかかっています。泡は細かめで、見た目よりも発泡性を強く感じます。果実味はシロップ漬けのチェリーやアセロラ、野イチゴなど。ちょっと(良い意味で)クセがあるというかコテッとした旨味とコクをもっており、(後で調べたらシュール・リーとのことなのでそれかな?)しっかりとした味わい。仄かなイースト香やイチゴ水的な後味が心地よいスプマンテです。
2014.08.24
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本日のワインは、マウルス2009年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。生産者はもう説明するまでもないですよね。このマウルス、キャンティ・クラシコなら2012年が発売されているというのに、まだ2009年。瓶熟27ヶ月以上ってのがすごいですね。2003年以来生産していないヴォース・ダイ・チャンプスと最後まで迷った、という話ですが、決定するのは流石にそのロットが瓶詰めされる前なんでしょうね。とすれば、ノーマルのメルロに対してもそのこだわりの凄さがわかりますね。ヴォース・ダイになるかもしれなかったロットがどのような混ざり方で出てきたのか(全体?ロット?)、も気になります。さて、感想です。深く濃いガーネット色。グラスからはインク、アメリカンセロリやタラゴン等のハーブなどの少し青さがある香りが零れてきます。口に含むと、ブラックカラントやプラム、熟れた洋梨などの素晴らしい香りが開栓直後から満開です。胡椒、それからグローブや八角など東洋系のスパイスの香りも素晴らしく、柔らかなカフェラテ風の樽香が全体をまとめています。細やかながらタンニンが素晴らしくしっかりしているのとキレイな酸も含め、この価格のメルロとしては素晴らしいパフォーマンスであると思います。これは「買い」です。もっと買っておこう。
2014.08.21
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本日のワインは、キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・イル・カンピテッロ2011年、生産者はモンテラポーニです。自社での瓶詰は2003年と歴史が浅いワイナリーですが、先日のトスカーナ訪問時の各ショップでの扱いはかなりいっちょまえな感じでした。しかもかなり(現地でも)高め。りりたのよく購入するワイン屋さんでも(高いのに)かなりな一押しで、(高いけど)期待されている生産者なんですねぇ。セパージュはサンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ7%、コロリーノ3%となります。さて、感想です。暗く沈んだ色合いのルビー色。グラスからはスミレ香とちょっとクッキーっぽい樽香、キャラメルをも思わせる香りがミックスされて漂ってきます。口に含むと、シロップに浸かったチェリー、野生のグミ、スモモなどの果実香が満開です。勿論、土や白胡椒を中心としたスパイスもしっかり出ています。厚みのある果実とコーヒー等のロースト香、そしてサンジョベーゼらしい妥協の無い酸により全体が構成されていて、兎に角みっちりと隙が無い感じがします。しみじみとした旨味に加え、その甘味と厚みはどこかアマローネを思わせられます。
2014.08.18
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本日のワインは、カサル・ディ・セッラ・ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ・スペリオーレ2011年、生産者はウマニ・ロンキ、マルケ州の作り手です。見たことがないな、と思っていたらこの2011年からエチケッタが変わっていました。シンプルだけどすっきりしたいいデザインです。ヴェルディッキオ100%。さて、感想です。すこし赤めの色調が入ったダークイエロー。グラスからは朝露に濡れた草、くちなし、白粉をも思わせる香り。口に含むと洋梨やビワ、白桃のような果実味が感じられます。また、ミネラルは豊富ながらも柔らかくとても良い感じなのですが、飲み口は樽由来?のタンニン分が強く感じられ、すこしひっかかりを感じます。そのため夏にクイッと頂くにはすこし不向きなように感じました。個体差かな?
2014.08.16
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本日のワインは、カンノナウ・ディ・サルディーニャ2010年、生産者はセッラ・エ・モスカです。名前の通り、サルディーニャの生産者でかなり大手といえます。その中でも最も数を稼ぐベースワインで、品種はカンノナウ100%です。さて、感想です。透明感のある濃いガーネット色。果実味はブラックベリーが中心ですが、どこか洋梨のようなニュアンスも、そしてスパイス感、カフェラテを思わせられる樽香もいい感じです。豊富な果実味と柔らかな酸、明るいタンニンを持ち、トマトベースのプリモからセコンドまで濃い目の食事にとても合わせやすいワインだと思います。ただ、温度が高くなると単調さが目立つので多少低めの方が良いと思います。某お店の特売で千円しなかったため、コスパはすごくいいと感じました。
2014.08.12
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本日のワインは、ザ・オウル・ポスト2011年、生産者はニースリングスホフです。南アフリカ共和国はケープタウン近郊ステレンボッシュ産ピノタージュ100%で造られています。因みにお土産に頂きましたが、このワイナリーのトップワインの一つとのことでした。さて、感想です。粉っぽい焼けたような、また繊細さはなく大ぶりな第一印象です。その反面、重厚な果実味とスパイス感を持っているのが特徴かな。ピノタージュはピノ・ノアールとサンソーの交配種ですが、ピノ・ノアール的なものはあまり感じ取れませんでした。(て言う程、経験値ないケド)果実味は、黒スグリのジャムやオレンジなど。フィニッシュの軽い苦味が心地よい余韻となっています。
2014.08.10
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本日のワインは、デカノ・ロッソ2004年、生産者はテレザ・ライツです。フリウリにおける白の名手で、ピノグリ、リボッラ・ジャッラ、フリウラーノで低価格ながら素晴らしいワインを醸しています。本ワインは、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランなどのボルドーブレンドで詳しいセパージュは資料がありません。さて、感想です。全体的に茶色を帯びた深いガーネット色。グラスからはかすかにタッポ臭。このワインは生産者が来られた時に購入した記念のボトルだったので少し残念でした。果実味としては、プラム、プルーンなど、紅茶や土などのちょっとした熟成香もありましたが、タッポの影響か少し平坦な感じのするワインとなっていました。
2014.08.05
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本日のワインは、カステッロ・フォンテルトーリ・キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ2010年、生産者はマッツェイです。2010年度が初ヴィンテージとなる「キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ」カテゴリのワインです。ノーマルのキャンティ・クラシコ(アンナータ)、そしてリゼルヴァに次ぐ第三のカテゴリとなります。サンジョベーゼ92%、残りがマルヴァジア・ネッラとコロリーノです。さて、感想です。透明感は高いが深いガーネット色。グラスからはスミレ、バニラ、華やかでミルキーな香りがします。口に含むと、ブルーベリーやアメリカンチェリー、ライチ等の果実味が中心で、猫草のやハーブが周りを彩っています。柔らかく、優しい飲み口。タンニンはボリュームはありますが、とにかくきめ細やか。また、酸も柔らかくも伸びがあり、今既に十分に飲める状態になっていると思います。こちらがバックラベルになります。今でもちょっと良いCCリゼルヴァだと5千円以上も珍しくありませんが、このカテゴリが日本に流通し始めると、1万円前後な定価のキャンティ・クラシコが出てくるのでしょう。因みに、このワインは2009年モノは生産されておらず、代わりにキャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・セル・ラーポ・プリヴァータというワインがその年分のみ発売されています。そんなに悪い年でもないのに、なぜなのかな。
2014.08.01
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